東京都 換算内申45〜54の都立受験と私立併願の組み方|評定3.5〜4台の受験パターン【2027年度】

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東京都 換算内申45〜54の都立受験と私立併願の組み方|評定3.5〜4台の受験パターン【2027年度】
最終更新:2026年10月22日
先に結論です(換算内申45〜54の人へ)
  • 換算内申45〜54は、調査書点にすると約208〜249点(300点満点)。評定の平均は3.5〜4.1あたりで、受験生のなかでいちばん人数が多い帯です。
  • 同じ換算内申でも、5科の合計と実技の合計の内訳で、私立の併願優遇に届く学校が変わります。換算内申だけで判断せず、通知表から5科の合計を必ず出してください。
  • 都立は出願できるのが1校です。志望校の合格ラインから「当日の5教科で何点必要か」を逆算し、その点数が模試で現実的かどうかで決めます。
  • 内申は2学期の最後まで動きます。実技教科の評定が1つ上がると、調査書点は約9点動きます。当日点でいえば約6.6点分です。

「うちの子の内申は真ん中くらい。都立はどこを目指せるのか、私立はどう併願すればいいのか」。換算内申が45〜54の人の保護者から、毎年いちばん多くいただく相談です。この記事では、内申点の計算方法を理解している前提で、中間帯の人が都立と私立をどう組むかを、計算と表で整理します。

内申が高めの人(換算内申55以上)は高め帯の記事、内申に不安がある人は「内申が足りないときの逆転の考え方」もご覧ください。

※都立入試の数字は、東京都教育委員会が2026年9月17日に発表した令和9年度(2027年度)入学者選抜の実施要綱等にもとづきます。私立の併願優遇の基準は各校の2027年度募集要項にもとづき、当サイトの併願優遇の記事で整理した数字です。学校ごとの合格に必要な内申の水準は、年度で変わるため断定しません。

📐 換算内申45〜54は、どんな成績か

東京都立高校の一般入試の換算内申は、5教科の評定をそのまま足し、実技4教科の評定を2倍して足した65点満点の数字です。調査書点は、換算内申を300点満点に直したもの(300×換算内申÷65)です。

換算内申(65点満点)評定の平均のめやす調査書点(300点満点)当日点(500点満点)に直した大きさ
45約3.46207.7点148.4点
46約3.54212.3点151.6点
47約3.62216.9点154.9点
48約3.69221.5点158.2点
49約3.77226.2点161.5点
50約3.85230.8点164.8点
51約3.92235.4点168.1点
52約4.00240.0点171.4点
53約4.08244.6点174.7点
54約4.15249.2点178.0点

評定の平均は、換算内申を13で割ったおおよその数字です。オール4は換算内申52(調査書点240点)、オール3は39(180点)です。中間帯は、オール3.5〜オール4をはさむ範囲といえます。右端の列は、調査書点を「学力検査の500点満点でいうと何点分か」に直したものです。

1点=約4.6点
換算内申が1つ違うと、調査書点は約4.6点違います。当日点でいえば約3.3点分です。内申が10点違うと、調査書点で約46点、当日点で約33点の差になります。

🔍 同じ換算内申でも、5科の合計で併願の選択肢が変わる

私立の併願優遇は、「5科の合計」や「9科の合計」を基準にする学校が多くあります。一方、都立の換算内申は、実技4教科を2倍で数えます。そのため、同じ換算内申の人でも、5科の合計が違えば、併願優遇に届く学校が変わります。次の表は、換算内申がちょうど50になる組み合わせの例です。

5教科の評定合計(25点満点)5教科の平均実技4教科の評定合計(20点満点)実技の平均換算内申
244.8133.2524+13×2=50
224.4143.5022+14×2=50
204.0153.7520+15×2=50
183.6164.0018+16×2=50
163.2174.2516+17×2=50

5教科が24で実技が13の人は、5教科は平均4.8と高く、実技が平均3.25です。反対に、5教科が16で実技が17の人は、5教科は平均3.2、実技は平均4.25です。換算内申はどちらも50で、都立の調査書点は同じ約231点ですが、私立の併願優遇では、前者はかなり多くの学校の基準に届き、後者は限られます。

通知表が出たら、次の2つを書き出してください。

  • 5科の合計(国語・数学・英語・理科・社会):何点か
  • 9科の合計(5科+音楽・美術・保健体育・技術家庭):何点か

この2つの数字が、私立の併願優遇の基準(5科20、9科36など)と照らし合わせる材料になります。併願優遇の基準は都内私立高校の併願優遇|内申5科で届く学校を探すに、都内10校の2027年度の数字をまとめています。

🧮 都立の合格ラインから、当日点を逆算する

中間帯の人が都立の受験校を決めるときに、いちばん役に立つのは「逆算」です。やり方は3ステップです。

  • ステップ1:志望校の合格ラインの総合点を調べる。学校の説明会資料、過去の合格最低点(学校が公表していることがあります)、塾・学校の先生が持つ資料で確認します。
  • ステップ2:自分の調査書点を引く。換算内申から調査書点を出して、合格ラインの総合点から引きます。
  • ステップ3:残りを1.4で割って、当日の5教科(500点満点)で必要な点数を出す。学力検査は500点が700点に換算されるためです。

次の表は、このステップを計算で示したものです。目標の総合点は、実際の学校の合格ラインではなく、計算のための仮の数字です。スピーキングテストの得点(最大20点)は入れていません。

換算内申調査書点目標の総合点600のとき、当日に必要な点(500点満点)目標の総合点650のとき目標の総合点700のとき
45208点280点(平均56点)316点(平均63点)352点(平均70点)
48222点270点(平均54点)306点(平均61点)342点(平均68点)
50231点264点(平均53点)299点(平均60点)335点(平均67点)
52240点257点(平均51点)293点(平均59点)329点(平均66点)
54249点251点(平均50点)286点(平均57点)322点(平均64点)

たとえば換算内申50(調査書点約231点)の人が、目標の総合点を650点とすると、当日の5教科で約299点(1教科平均約60点)が必要という計算になります。換算内申が54なら約286点、45なら約316点です。内申の差で、必要な当日点が最大で約30点違います。この「必要な当日点」を、直近の模試の5教科の合計と比べます。模試で届いていれば現実的、あと30点足りなければ、残りの期間で伸ばせる点数かを考えます。

※実際の合格ラインは、学校ごと・年度ごとに変わります。上の目標点は計算の説明用の仮の数字です。志望校の最新の合格最低点は、学校の公表資料や説明会で確認してください。

逆算で出た点数に届かないときは、受験校を下げるだけが答えではありません。模試でE判定・D判定…志望校は下げるべき?の記事では、判定が低いときの考え方を整理しています。

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🏫 中間帯が見ておきたい、都立の方式の違い

都立の全日制一般入試(第一次募集)は、学力検査の得点(500点を700点に換算)と調査書点(300点)の合計1,000点で選考します。比率は原則7:3です。芸術・体育に関する学科は6:4です。このほかに、英語スピーキングテストの結果が最大20点加わります。

令和9年度は、北園高校と武蔵野北高校(どちらも全日制普通科)で新方式が始まります。第一次募集は「7:3で計算した得点」と「学力検査だけの10:0で計算した得点」のうち、高いほうを選考に使います。この2校は進学指導推進校に指定されています。内申が中間帯の人でも、当日点に自信があれば10:0のほうで評価される可能性がある方式です。実施要綱や学校の説明で、自分の志望に当てはまるか確認してください。

方式比率(学力検査:調査書点)対象
原則7:3全日制の学力検査に基づく選抜(第一次募集)
芸術・体育に関する学科6:4芸術・体育系の学科
新方式(令和9年度)7:3と10:0のうち高いほう北園・武蔵野北(全日制普通科)

また、一般入試とは別に、1月26日・27日に「推薦に基づく選抜」があります。調査書点を評定で計算する場合は45点満点で、総合成績に占める割合は上限が50%です。推薦は面接や作文・小論文の比重も大きく、内申が高いだけでは決まりません。中間帯の人にとっては、「内申を使い切る」より「面接・作文を含めた総合力」で評価される入試です。出願前に令和9年度の変更点と調査書点の考え方で確認してください。

🤝 私立の併願優遇:5科16〜20で見える学校

中間帯の人の5科の合計は、およそ16〜22に分布します。次の表は、2027年度の募集要項で確認できた、5科の合計16〜20で使える併願優遇の基準の例です(都内の私立10校のうち、基準が5科16〜20の学校・コース)。

5科の合計学校(コース)と基準の例
16瀧野川女子学園:進学 5科16(9科から選んだ5科の合計)/貞静学園:総合進学 5科16(3科10・9科28でも可)
18瀧野川女子学園:特進 5科18
19貞静学園:特別進学 5科19/二松学舎大学附属:併願優遇 5科19/大東文化大学第一:併願Ⅲ(優遇)5科19(3科12・9科34でも可)
20城西大学附属城西:併願優遇Ⅰ 5科20/文京学院大学女子:A(進学)5科20(9科36でも可)/日本大学豊山女子:N進学・理数S 5科20(9科36でも可)

※基準は2027年度の各校募集要項にもとづく例です。3科・5科・9科のうち、どれかを満たせばよい学校と、複数の条件を同時に求める学校があります。コース名や条件は年度で変わるため、出願前に最新の募集要項で確認してください。

併願優遇は、一般入試(2月10日以降)のなかで、基準を満たした受験者に優遇措置を設ける仕組みです。第一志望の都立が不合格のときは、その私立に入学するのが条件です。合格が書面で保証される制度ではありません。使い方の全体は東京の私立高校の併願優遇とはで、手続きの時期は併願で使う内申は中3のいつの成績かで確認できます。

なお、都内の中学生は使えない併願推薦(B推薦)を設ける学校もあります。10校のうち、いくつかの学校ではB推薦が都内生に開かれていません。単願推薦と併願優遇の違いも、あわせて確認してください。

基準に「あと1点」足りないとき

5科の合計が基準にあと1点届かない、という相談は多くあります。ここで大切なのは、慌てて学校を変えることではなく、次の3つを順に確認することです。

  • 9科や3科で届く基準が別にないか。学校によっては、5科・9科・3科のどれかを満たせばよい場合があります。
  • 英検・漢検・数検の加点がないか。級に応じて、基準を補う学校があります(上限や条件は学校ごとに違います)。
  • 2学期の評定で動かせる教科がないか。提出物・実技・小テストなど、評価に入る材料が残っている教科を、担任や教科の先生に確認します。

🧪 ケーススタディ:換算内申50の3人(仮の例)

同じ換算内申50でも、通知表の中身が違う3人を比べます。人物は計算のための仮の例です。

5科の合計実技の合計9科の合計併願優遇の基準で見ると
Cさん2413375科22〜24の基準(城西Ⅱ・文京学院T・淑徳巣鴨の選抜など)が視野に入る。実技が弱いので、2学期の実技で9科の合計も上げたい
Dさん2015355科19〜20の基準(二松学舎・城西Ⅰ・文京学院Aなど)に届く。9科36の基準には1点足りない
Eさん1617335科16の基準(瀧野川・貞静の総合進学)が中心。5科を1つでも上げると、選べる学校が一気に増える

この3人は、都立の調査書点はすべて約231点で同じです。それでも、私立の併願優遇では、使える学校の幅が大きく違います。Eさんのように5科が低めで実技が高い人は、5科の評定を1つ上げるだけで、基準に届く学校が増えます。5科の評定は1つ上がると換算内申が1、調査書点が約4.6点動きますが、併願優遇の側では「基準に届くかどうか」というはっきりした差になります。

※上の学校名は、5科の基準を2027年度募集要項で確認できた例です。コースごとの基準や追加条件(9科の「2」の有無、欠席日数など)は学校ごとに違います。出願前に必ず最新の募集要項で確認してください。

🗓️ 受験パターンの例(3つ)

中間帯の人の受験パターンを3つ紹介します。考え方の例であり、合格を保証するものではありません。学校名は入れず、組み方で示します。

パターン1:都立(第一次募集)に1校+私立の併願優遇を1〜2校

日程(2027年)すること
12月2学期の内申が確定。5科・9科の合計を出して、三者面談で都立の志望校と、併願優遇を使う私立を決める
2月10日以降私立の一般入試(併願優遇)を受験
2月21日都立の学力検査(国語・数学・英語・社会・理科)
3月1日都立の合格発表。私立の入学手続きの期限を確認

もっとも標準的な組み方です。併願優遇を使う私立は、5科・9科の基準を満たす学校のなかから、通学のしやすさと学習環境を見て決めます。優遇を使う学校は、中学校の先生が高校へ入試相談に行く手続きが必要になる場合があるため、早めに担任へ伝えます。

パターン2:推薦に基づく選抜を使い、一般入試を残す

1月26日・27日の推薦に基づく選抜を受け、不合格だった場合は2月21日の一般入試に回る組み方です。推薦に合格すると第一次募集は受検できないため、推薦で出す学校は入学の意思を固めておく必要があります。面接や作文の準備が増えるぶん、学力検査の勉強時間とのバランスを先に決めておきます。都立高校に出願できる人の条件と志願変更のルールも確認してください。

パターン3:私立を第一志望にして、都立を併願しない

私立の推薦入試(1月22日以降)で、その学校を第一志望として受けるパターンです。推薦入試は、中学校長の推薦と、各校の推薦基準への該当が応募資格です。単願の形になるため、併願優遇とは別の制度です。内申の基準は学校によって異なります。日本大学の付属高校(東京)の推薦・併願優遇の内申基準や専修大学附属の推薦・併願優遇の記事で、基準の読み方の例を確認できます。

3つのパターンのどれでも、都立の学力検査に基づく選抜は1校にしか出願できません。併願の全体像は関東の高校入試2027 私立と公立の併願の組み立て方をご覧ください。

➕ 内申を1〜2点上げる、現実的な動き方

中間帯の人は、評定をあと少し上げられる教科を持っていることが多い層です。2学期の評定が確定するまでの間に、次の順で動きます。

優先順位動きねらい
1実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の提出物・実技テスト・小テストを取りこぼさない評定が1つ上がると換算内申+2(調査書点約9.2点)
25教科のうち、評定が4と3の境目にある教科の定期テストを仕上げる評定が1つ上がると換算内申+1(約4.6点)
3授業中の発言・ノート・提出物など、評価の観点に入る材料を教科の先生に確認する評定は3観点で決まる

評定は、テストの点数だけでは決まりません。「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で評価されます。内申点の仕組み|3観点評価で「テストの点が良いのに評定が上がらない」理由と、期末テストで内申点を上げる3つの整え方を参考にしてください。

2学期の評定をいつまでに動かせるかは、中学校によって違います。担任の先生や教科の先生に、「評定に反映される最後の評価材料はいつまでか」を一度確認しておくと、残り時間の使い方が決まります。

⚠️ 中間帯がやりがちな失敗

  • 換算内申だけで併願校を決める。私立の優遇は5科・9科で見る学校が多く、換算内申が同じでも結果が変わります。
  • 併願優遇を「合格の保証」と考える。募集要項の表現は「優遇措置」です。基準を満たすことと合格は同じではありません。
  • 併願校を増やしすぎる。併願優遇は原則1校です。受験日程が重なれば、体力と学習時間が削られます。
  • 都立の合格発表(3月1日)と私立の入学手続きの期限を並べて見ない。手続きの締切が先に来る学校があります。東京都の資料では、入学金の扱いがA〜Fの6区分に分かれています。
  • 模試の判定と内申を別々に考える。内申が中間でも、当日点が高ければ7:3で逆転できます。内申と当日点は、セットで評価されます。
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❓ よくいただくご質問

Q. 換算内申50は、都立のどのくらいの学校に届きますか?

A. 換算内申50は調査書点で約231点(評定平均で約3.8)です。届く学校は、当日の5教科の点数との合計で決まります。学校ごとの合格ラインは年度で変わるため、志望校の最新の合格最低点を調べ、この記事の逆算の方法で必要な当日点を出してください。

Q. 評定の平均と換算内申は、どう違いますか?

A. 換算内申は実技4教科を2倍で数えるため、実技の評定が高い人ほど、評定の単純平均より換算内申が高くなります。おおよその平均は、換算内申を13で割ると出せます。

Q. 都立の推薦に出すか、一般で受けるか、どう決めますか?

A. 推薦に基づく選抜は1月26日・27日で、面接や作文・小論文の比重も大きいです。合格すると第一次募集は受検できません。内申だけでなく、面接や作文の準備ができるか、第一志望がその学校かで決めます。

Q. 私立の併願優遇の基準に、5科も9科も届きません。

A. 学校によっては、基準を設けない一般入試や、基準が別の条件になっている入試があります。併願優遇にこだわらず、一般入試の当日点で受ける形も選べます。募集要項で、受験できる入試の種類を確認してください。

Q. 2学期の評定は、いつ確定しますか?

A. 中学校によって異なりますが、12月の三者面談までに見込みが出る学校が多くあります。私立の併願優遇に使う成績が、中3の1学期か2学期かは、学校ごとに違います。出願先の募集要項で確認してください。

✅ まとめ

  • 換算内申45〜54は、調査書点約208〜249点。評定平均は3.5〜4.1のあたりです。
  • 同じ換算内申でも、5科の合計で私立の併願優遇に届く学校が変わります。5科と9科の合計を通知表から出します。
  • 都立は、志望校の合格ラインから調査書点を引き、1.4で割って、当日の5教科で必要な点数を逆算します。
  • 併願優遇は原則1校。基準に1点足りないときは、9科・3科の基準、加点、2学期の評定の順に確認します。
  • 都立の出願は1校のみ。3月1日の合格発表と私立の手続きの期限を並べて、先に日程表を作ります。

※出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜 実施要綱等の発表」(2026年9月17日)、「令和9年度都内私立高等学校入学者選抜実施要項」、各校の2027年度募集要項。内容は変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

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