結論:多摩高校は「評定4:学力検査6」の比率に、自己表現検査が「2」の重みで加わる学校です。
令和9年度(2027年度入試)の学力検査は2月16日、特色検査(自己表現検査)は2月16日〜18日のうち学校が指定する日、合格発表は2月26日です。
県の選考基準では、多摩(普通科)は5教科の学力検査と自己表現検査を行います。第1次選考の特色検査の比率は2で、同じ「評定4:学力6」の光陵や大和(比率1)より重くなっています。
令和8年度の一般募集は、募集定員279人に志願者519人、競争率1.86倍でした(志願締切時点・県の公表)。前年度は1.85倍で、高い倍率が続いています。
つまり、中3の2学期までの評定、5教科の学力検査、自己表現検査の3つを、バランスよく積む学校です。
この記事の使い方:日程と選考の比率は、神奈川県教育委員会が公表している令和9年度(2027年度入試)の資料にもとづきます。
学校の教育内容・部活動・生徒数・大学合格実績は、神奈川県が公開している学校紹介資料(令和8年4月現在)によります。
偏差値は民間の目安で、公式の数字ではありません。
表の列の読み取りなど、確認が必要な点は本文で明記しました。出願の前に、必ず最新の募集案内で確認してください。
🏫 多摩高校とは:基本データ
神奈川県立多摩高等学校は、川崎市多摩区宿河原にある、全日制の普通科高校です。
校訓は「質実剛健」「自重自恃(じちょうじじ)」です。
令和6年度から、文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)第Ⅱ期の指定と、神奈川県の「学力向上進学重点校」の指定を受けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 川崎市多摩区宿河原5丁目14番1号(〒214-0021) |
| 課程・学科 | 全日制・普通科 |
| 創立 | 昭和31年(1956年)2月 |
| 生徒数・学級数 | 829名・21学級(令和8年4月現在。1年280名、2年277名、3年272名で、各学年7学級) |
| アクセス | JR南武線「宿河原」駅から徒歩8分/小田急線「登戸」駅から徒歩18分 |
| 県の指定など | 学力向上進学重点校(令和6年度から)/SSH第Ⅱ期(令和6年度から) |
| 姉妹校 | 台湾の国立新竹高級中学(2024年から相互に交流) |
| 特色検査 | 自己表現検査(令和9年度の選考基準) |
| 偏差値の目安(民間) | 合格可能性60%で66前後、80%で70前後(模試データによる目安で、年度や模試で変わります) |
宿河原駅は南武線の駅で、登戸駅は小田急線と南武線が交わる駅です。
川崎市内だけでなく、小田急線や南武線の沿線から通える立地です。
通学時間は、入学後の学習時間に直結します。説明会の日に、実際の通学ルートを一度歩いておくと安心です。
📚 学びの特色:SSHの探究「Meraki」と、70分授業
学校紹介資料にある多摩高校の学びは、次のとおりです。
| 学びの柱 | 内容 |
|---|---|
| SSH(第Ⅱ期) | 令和6年度から指定。科学的・論理的に考える力と、グローバルに活躍する力を育てる |
| 学校設定教科「Meraki」 | ギリシャ語で「情熱」の意味。探究基礎・探究を1〜3年で実施し、1年生から探究活動に取り組む |
| 授業時間 | 通常授業は70分×5コマで、1日350分 |
| 習熟度別学習 | 2・3年生の数学で実施 |
| 小集団指導 | 1年生の外国語(論理・表現)で実施 |
| 面談週間 | 生徒全員と個別面談を行う |
| 講習・補習 | 夏季休業中に、発展的な内容から基礎の復習まで実施 |
| 自由選択科目 | 6〜16単位を選択。文系向け(古典探究、日本史探究、世界史探究など)、理系向け(数学Ⅲ、物理、化学、生物など)、文理共通(英語CⅢ、論理・表現Ⅲなど)がある |
70分の授業を1日5コマ受けるので、1日の授業時間は中学校より長くなります。
1コマが長い分、授業中に自分で考えて書く時間が多くなると考えられます。
中学のうちから、50分の授業を「聞くだけ」にせず、ノートに自分の言葉でまとめる習慣をつけておくと、入学後の授業にもなじみやすくなります。
SSHの探究は、入試の自己表現検査(資料を読み取って自分の考えを述べる検査)で問われる力とも重なります。
「なぜそうなるのか」を理由つきで言葉にする練習は、入試と入学後の両方で役に立ちます。
🎓 進路:令和8年度大学入試の合格実績
多摩高校は、国公立大学と難関私立大学の両方に、多くの合格者を出しています。
学校紹介資料に載っている、令和8年度大学入試の結果から主なものを抜き出します(カッコ内は既卒生で内数です)。
| 区分 | 大学(合格者数) |
|---|---|
| 国立(旧帝大・東京の大学) | 東京大学3(1)、京都大学2(1)、東京科学大学7(2)、一橋大学3、北海道大学2(1)、東北大学5、名古屋大学3(1)、大阪大学1(1) |
| 国立(その他) | 横浜国立大学14(1)、筑波大学3、東京農工大学5、電気通信大学5(2)、お茶の水女子大学2、東京学芸大学2、千葉大学1、神戸大学1 |
| 公立 | 東京都立大学7、横浜市立大学3 |
| 私立 | 早稲田大学114(13)、慶應義塾大学40(2)、上智大学45(1)、東京理科大学52(4)ほか |
進路指導としては、大学生等の講演会、大学の出張授業、学部学科の説明会、進学面談、外部模試を使った学習診断が挙げられています。
卒業生が定期的に進路の相談にのる「チューター制度」もあります。
数字は年度によって変わります。最新の進路実績は、学校説明会や学校案内で確認してください。
🏃 部活動と学校行事
部活動には、ほぼ全員の生徒が加入しています。
運動部には、野球、サッカー(男女)、バスケットボール(男女)、バレーボール(男女)、ハンドボール(男女)、陸上競技、硬式テニス(男女)、ソフトテニス、剣道、バドミントン、ワンダーフォーゲル、卓球、水泳、ダンスドリルがあります。
文化部などには、吹奏楽、合唱、ギターアンサンブル、軽音楽、茶道、地学、生物、美術、写真、漫画研究、料理研究、放送特別委員会、文芸、Tama International Club、SSHメラーボプロジェクトがあります。
| 令和7年度の主な実績 | 内容 |
|---|---|
| 陸上競技部 | 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)女子やり投げに出場 |
| ダンスドリル部 | 全国高等学校ダンスドリル選手権大会 MILITARY部門で4位 |
| 合唱部 | 第80回関東合唱コンクールで銀賞 |
| 生物部 | 神奈川県高等学校総合文化祭で高文連会長賞 |
| Tama International Club | 第11回PDA高校生即興型英語ディベート全国大会に出場 |
| SSHメラーボプロジェクト部 | 第15回科学の甲子園神奈川大会で4位 |
| 行事 | 内容 |
|---|---|
| 合唱コンクール | クラス対抗で、課題曲と自由曲を歌う。プロの声楽家からも評価されている |
| 多摩高祭(体育祭) | 誕生日によって四季に分かれて競う。運動種目、応援、パネルがある |
| 文化祭 | 展示、演奏会、模擬店などを実施 |
| 研修旅行(2年) | 宿泊をともなう探究のプログラム(令和8年度は東北地方) |
| その他 | 大師強歩、球技大会など |
行事はすべて、生徒が中心になって運営するとされています。
勉強だけでなく、部活動と行事に打ち込める学校かどうかも、志望校選びの大切な材料です。
📅 令和9年度(2027年度)入試の日程
神奈川県教育委員会が公表した、公立高校(共通選抜)の日程です。
| 項目 | 令和9年度(2027年度入試)の日程 |
|---|---|
| 志願情報の申請(インターネット出願) | 令和9年1月25日(月)9:00〜1月29日(金)12:00 |
| 中学校長の承認 | 〜2月1日(月)12:00 |
| 志願者数の公表 | 2月1日(月)〜2月9日(火)、各日午後4時時点 |
| 調査書等の提出 | 2月4日(木)〜2月10日(水)(土日を除く) |
| 志願変更の申請 | 2月4日(木)0:00〜2月8日(月)12:00(中学校長の承認は2月9日(火)12:00まで) |
| 学力検査 | 2月16日(火) |
| 特色検査 | 2月16日(火)〜18日(木)のうち、学校が指定する日 |
| 追検査 | 2月22日(月) |
| 合格発表 | 2月26日(金)午前9時(インターネット出願システム上) |
日程で気をつける3つのこと
1つ目:志願者数は2月1日〜9日の毎日午後4時に公表されます。志願変更は2月4日〜8日に申請できるので、変更するかどうかの家庭のルールを、出願前に決めておきましょう。
2つ目:特色検査の日は、2月16日〜18日のうち学校が指定します。受検票で確認してください。
3つ目:インターネット出願は1月25日から始まります。中3の2学期の評定は調査書に入るので、年内の成績が出願前の最後の勝負です。
🧮 選考のしくみ:何がどれだけ合否に響くか
神奈川県の公立高校は、県が定めた共通の枠組みで選考します。
評定(a)、学力検査(b)、主体的に学習に取り組む態度(c)、特色検査(d)をそれぞれ100点に換算し、学校ごとの比率をかけて合計します。
多摩高校(普通科)の比率は、県の選考基準では次のとおりです。
| 資料 | 第1次選考 | 第2次選考 |
|---|---|---|
| 学習の記録(評定)a | 比率 4 | 使わない |
| 学力検査 b(5教科) | 比率 6 | 比率 8 |
| 主体的に学習に取り組む態度 c | 使わない | 比率 2 |
| 特色検査(自己表現検査)d | 比率 2 | 比率 2 |
| 教科の重点化 | なし | なし |
第1次選考は、S1=a×4+b×6+d×2です(満点1200)。
共通選抜の募集人員の90%まで、S1の上位から合格します。
第2次選考は、第1次で合格にならなかった人が対象で、S2=b×8+c×2+d×2(満点1200)で、残りの枠を選びます。
読み取りの注意:県の選考基準の表では、多摩(普通科)の行に「英国数理社」「自己表現」「4 6 2」「8 2 2」の並びが載っています。
この並びを、県の「選考の方法と選考基準の見方」にそって、第1次=評定4・学力検査6・特色検査2、第2次=学力検査8・態度2・特色検査2と読みました。
出願前に、最新の募集案内の選考基準で確認してください。
📐 第2次選考は、評定を使わず「態度」を使う
第1次で合格にならなかった人は、第2次選考に回ります。
第2次は、S2=b×8+c×2+d×2で、評定aは使いません。代わりに、中3の「主体的に学習に取り組む態度」の評価(A=3点、B=2点、C=1点、9教科で27点満点)を100点に換算したcを使います。
第2次では学力検査の比率が8に上がるため、当日の学力検査で力を出せる人に有利な形です。
| 中3の態度の評価 | 27点満点の素点 | c(100点に換算) | S2に入る点(c×2) |
|---|---|---|---|
| 9教科すべてA | 27点 | 100.0点 | 200点 |
| Aが7・Bが2 | 25点 | 92.6点 | 185点 |
| Aが5・Bが4 | 23点 | 85.2点 | 170点 |
| Aが3・Bが6 | 21点 | 77.8点 | 156点 |
| 9教科すべてB | 18点 | 66.7点 | 133点 |
cは、1教科でBがAになると約3.7点、S2では約7.4点上がります。
態度の評価は、提出物、授業での発言、グループ活動への取り組みなど、日々の姿が反映されます。直前期に動いても間に合いにくいので、中3の1学期から意識しましょう。
✏️ 内申(評定)の計算:中3を2倍にして135点満点
神奈川の内申は、中1の成績を使いません。
「中2の9教科の評定合計」と「中3の9教科の評定合計×2」を足し、135点満点を100点に換算してaとします。
| 評定の例 | 中2合計+中3合計×2 | a(100点に換算) |
|---|---|---|
| オール3(中2:27/中3:27) | 27+54=81 | 60.0点 |
| オール3.5相当(中2:31/中3:31) | 31+62=93 | 68.9点 |
| オール4(中2:36/中3:36) | 36+72=108 | 80.0点 |
| 中2がオール4、中3が合計40(平均約4.4) | 36+80=116 | 85.9点 |
| オール4.5相当(中2:40/中3:40) | 40+80=120 | 88.9点 |
| オール5(中2:45/中3:45) | 45+90=135 | 100.0点 |
中3の評定が1教科で1上がると、Aは2点、aは約1.5点上がります。
多摩の比率(評定4)では、S1が約5.9点上がる計算です。
中3の2学期の成績が、合否にそれだけ強く響きます。
内申の計算の詳しい手順は、神奈川の内申点の計算方法にまとめています。
⚖️ 点数に直すと:評定と学力検査のバランス
特色検査を除いたS1(a×4+b×6)の例です。
bは、5教科の合計点(500点満点)を100点に換算した値です。
| 内申a\学力検査b | b=55点 | b=65点 | b=75点 | b=85点 |
|---|---|---|---|---|
| a=65点 | 590 | 650 | 710 | 770 |
| a=75点 | 630 | 690 | 750 | 810 |
| a=85点 | 670 | 730 | 790 | 850 |
| a=95点 | 710 | 770 | 830 | 890 |
学力検査が5教科合計で1点上がると、bは0.2点、S1は1.2点上がります。
中3の評定が1教科で1段階上がる(S1+5.9点)のは、5教科合計で約4.9点を取るのと同じ効果です。
評定は中3の1年間で、学力検査は直前期でも伸ばせます。どちらも手を抜かないことが大切です。
🗣️ 自己表現検査:多摩では「比率2」と重い
神奈川県は、令和9年度の特色検査を、すべての学力向上進学重点校とエントリー校で、共通問題と共通選択問題を用いて実施すると公表しています。
多摩は、県の特色検査の資料で、自己表現検査を行う学校として載っています。
時間・配点・評価の観点などの詳しい内容は、県の概要資料に記載がないため、募集案内や県の発表で確認してください。
多摩の特色検査の比率は、第1次・第2次ともに2です。
dが10点違うと、S1は20点違います。これは、中3の評定が1教科で約3.4段階変わるのと同じ大きさです。
光陵や大和(第1次の比率1)と同じ「評定4:学力6」でも、多摩は自己表現検査の影響が2倍になります。
評定と学力検査が同じ水準の受検生が並んだとき、自己表現検査の出来が合否を分ける場面が出てきます。
参考として、令和8年度入試の形は、報道によると、大問4題(各25点)で、問1・問2が全校共通の共通問題、問3〜問6の4題から各校が2題を選んで出題する、教科横断型の思考力を問う内容でした。
令和9年度の選択問題は、発表後に確認が必要です。
家庭でできる練習
・資料やグラフを読み取り、気づいたことを理由つきで書く練習をする
・自分の考えを「結論→理由→具体例」の順で、1分で話す練習をする
・県が公開している過去の特色検査の問題で、形式に慣れる
・家庭の会話で「なぜそう思う?」と聞き合い、考えを言葉にする習慣を作る
📊 倍率の目安:令和8年度の一般募集
神奈川県が公表した、令和8年度の共通選抜(志願締切時点)の志願状況です。
令和9年度の募集人員は、県の公表後に確認してください。
| 学校 | 募集定員 | 志願者数 | 競争率 | 前年度競争率 |
|---|---|---|---|---|
| 多摩(普通科) | 279 | 519 | 1.86 | 1.85 |
| 参考:川和(普通科) | 359 | 475 | 1.32 | 1.49 |
| 参考:新城(普通科) | 268 | 456 | 1.70 | 2.05 |
| 参考:市ケ尾(普通科) | 398 | 515 | 1.29 | 1.39 |
| 参考:生田(普通科) | 398 | 457 | 1.15 | 1.18 |
| 参考:川崎北(普通科) | 278 | 235 | 0.85 | 0.99 |
多摩は2年続けて1.8倍台で、川崎市内や近隣の高校の中でも、倍率が高い学校です。
競争率は「志願者数÷募集定員」で、志願者数は2月9日まで毎日公表されます。志願変更で増減するため、出願前に最新の数字を見てください。
倍率が高くても、合否を決めるのは倍率そのものではなく、自分の点数が合格ラインに届くかどうかです。
🔎 学力向上進学重点校の倍率を比べる
県立の上位校は、倍率の高さにも差があります。多摩と同じ重点校の一部を並べます。
令和8年度の志願締切時点の競争率を、高い順に並べます。
| 学校 | 競争率(令和8年度) | 前年度 | 本サイトの記事 |
|---|---|---|---|
| 横浜翠嵐 | 2.28 | 2.22 | 横浜翠嵐の記事 |
| 多摩 | 1.86 | 1.85 | この記事 |
| 湘南 | 1.75 | 1.76 | 湘南の記事 |
| 柏陽 | 1.57 | 1.59 | 柏陽の記事 |
| 川和 | 1.32 | 1.49 | 川和の記事 |
| 厚木 | 1.28 | 1.13 | 厚木の記事 |
多摩の倍率は、川和(1.32倍)や厚木(1.28倍)より高く、柏陽(1.57倍)に近い水準です。
川崎市北部や横浜市北部から通える学校として、川和・市ケ尾・新城も候補にあがります。
選ぶ基準は、倍率、通学時間、校風、学びの内容です。
市ケ尾高校の記事や新城高校の記事も、読み比べてみてください。
📘 5教科の勉強法:評定4:学力6だから、5教科を均等に
県の選考基準では、多摩の学力検査は5教科(国語・社会・数学・理科・英語)で、教科の重点化はありません。
学力検査は原則として、1教科50分・100点満点です。
どの教科も同じ重みなので、苦手教科を放置すると、評定と学力検査の両方で響きます。
倍率の高い学校ほど、合格ラインの得点は高くなります。得意教科を伸ばすより、「失点を減らす」勉強が大切です。
| 教科 | 優先すること | 具体的なやり方 |
|---|---|---|
| 英語 | リスニングと長文の読む速さ | 毎日10分のリスニングを続ける。長文は設問を先に読む練習を、週2回タイマーつきで行う |
| 数学 | 計算と小問の取りこぼしを無くす | 計算と小問を毎日10問。間違えた問題は翌日と1週間後に解き直す。図形・関数は、解き方の筋道を自分の言葉で説明できるようにする |
| 国語 | 記述の型と漢字・文法 | 記述は「理由→結論」の型を決めて書く。漢字・文法は直前期に固めやすい得点源 |
| 理科 | 計算問題と実験の読み取り | 用語を覚えた後、実験の図や表から考察する問題を解く。単位や公式の使い方を整理する |
| 社会 | 資料問題と時代・地域の整理 | 年表と地図で整理する。グラフや史料を読む問題は、週1回まとめて解く |
県教育委員会が公表している過去の学力検査問題を、5教科とも時間を計って解いて、自分の失点の原因を分類しましょう。
「知識不足」「時間不足」「読み間違い」のどれが多いかで、次にやることが変わります。
内申が少し足りないとき、学力検査で取り返せるか
比率4:6で計算すると、aが低い分は、bで取り返す形になります。
| aが低い分 | S1での差 | bで必要な上乗せ | 5教科合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 3点 | 12点 | 2点 | 約10点 |
| 5点 | 20点 | 約3.3点 | 約17点 |
| 10点 | 40点 | 約6.7点 | 約33点 |
aが5点低いのは、評定の合計(A)で約6.8点分で、たとえば中3の評定が3〜4教科で1段階ずつ低い状況です。
それを学力検査で取り返すには、5教科合計で約17点が必要です。不可能ではありませんが、評定を中3の2学期まで守る方が、確実に有利です。
🛡️ 中3の2学期まで評定を守る5つの習慣
・提出物の期限を、教科ごとに手帳に書く。実技4教科も評定9教科に入るので、手を抜かない
・定期テストは、教科ごとに「次は何点」と目標を決め、結果を表にして残す
・授業のノートと小テストの直しを、その週のうちに終わらせる
・発言や発表、グループ活動に、自分から1回は参加する(態度の評価に関わります)
・成績が下がった教科は、担任・教科担当に原因を聞き、次のテストまでの計画を作る
🗓️ 中3の1年間:いつ何をするか
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4月〜7月 | 評定を落とさない。提出物と定期テストを丁寧に。5教科の苦手単元を洗い出す |
| 夏休み | 中1・中2の総復習。英語と数学の土台を固める。学校説明会・見学に参加する |
| 9月〜10月 | 2学期の評定(中3の2倍)に集中。過去の学力検査問題を1教科ずつ解く |
| 11月 | 多摩高校の学校説明会(11月7日(土)・本校。令和8年度の予定)に参加。自己表現検査の練習を始める |
| 12月 | 学校説明会(12月12日(土)・本校。令和8年度の予定)。志望校の最終判断の材料を集める |
| 1月 | 1月25日からの出願に備える。調査書の確認。過去問を時間を計って通して解く |
| 2月16日〜 | 学力検査・特色検査。2月26日に合格発表 |
学校説明会の日程は、学校紹介資料に載っている令和8年度の予定です。申し込み方法や時間は、学校のWebサイトで確認してください。
🛡️ 併願の組み立て:公立の発表を待つ併願
神奈川の公立高校は、共通選抜で志願先を1校選んで出願します。
合格発表は2月26日なので、私立高校との併願の組み方を、秋のうちに決めておくことが大切です。
| 区分 | 考え方 |
|---|---|
| 第一志望(公立) | 多摩高校 |
| 併願(私立) | 私立の入試日程・併願優遇の基準は、各校の募集要項で確認 |
| 迷うとき | 同じ上位校の川和・柏陽・市ケ尾など、近隣の学校の記事も参考にする |
私立高校の選び方は、神奈川の私立高校の比較記事と、私立の書類選考の内申基準の記事が参考になります。
内申のオール3・4・5ごとの併願の目安は、神奈川の内申オール3・4・5にまとめています。
個別の相談は、私立高校の個別相談も活用してください。
👨👩👧 保護者のよくある3つの不安
1. 内申が少し足りない。受けない方がいい?
受けない理由にはなりません。評定は中3が2倍なので、2学期の成績で数字は動きます。
学力検査での挽回も計算できます(上の表)。まず、今の内申とテストの点を、点数に直して見ましょう。
2. 倍率が高くて不安。
多摩は2年続けて1.8倍台です。ただ、合否は倍率ではなく、自分の合計点が合格ラインに届くかで決まります。
模試の結果と内申を点数に直して、第1次選考の位置を確認するところから始めましょう。
3. 自己表現検査の準備は、何から?
多摩は比率が2で、軽く見られません。県が公開している過去の問題で形式を確認し、考えを理由つきで話す・書く練習を、家庭でも続けましょう。
🌱 エスペランサアカデミーの多摩対策
エスペランサアカデミーは、中学・高校・大学受験専門のオンライン家庭教師です。
多摩のように、評定と学力検査、特色検査の合計で決まる学校では、「どこで何点を積むか」の設計が大切です。
・点数の設計:今の内申と模試から、第1次選考の試算を一緒に作ります。
・5教科の弱点つぶし:過去問で落とした原因を分類し、教科ごとに直します。
・自己表現検査の練習:考えを理由つきで話す・書く練習を、1対1で行います。
・併願計画:公立の発表を待つ併願の組み方を、保護者の方と確認します。
初回体験授業(60分)は無料です。学習の相談だけでも受け付けています。
📋 出願前の確認チェックリスト
□ 最新の募集案内(県)で、多摩の募集人員と選考基準の比率を確認した
□ 中2・中3の評定合計から、aの値を計算した
□ 過去の学力検査問題を、5教科とも時間を計って1回は解いた
□ 自己表現検査の形式を、県が公開する過去の問題で確認した
□ 学校説明会(11月7日・12月12日の予定)の参加を決めた
□ 1月25日〜29日の出願、2月4日〜10日の調査書提出の日程を、家族で共有した
□ 志願変更をするかどうかの家庭のルールを決めた
□ 2月16日〜18日の検査日と会場までの経路を確認した
□ 私立高校の併願先と、その日程・条件を確認した
✅ まとめ:多摩合格への3つの柱
1. 比率を知る:評定4:学力検査6、特色検査2。学力検査の1点が評定より重く、自己表現検査も無視できない
2. 中3の評定を守る:評定は中3が2倍。2学期の成績が合否に直結する
3. 自己表現検査を早めに知る:過去の問題で形式を確認し、考えを理由つきで言葉にする練習を続ける
最新の日程・比率・募集人員は、神奈川県教育委員会の募集案内で必ず確認してください。
学校の最新情報は、学校説明会や学校案内でも確認できます。
❓ よくある質問
A:民間の模試データでは、合格可能性60%で66前後、80%で70前後とされています。公式の数字ではなく、年度や模試で変わります。合否は、評定・学力検査・特色検査の合計で決まります。
A:多摩は自己表現検査です。県は、重点校・エントリー校で共通問題と共通選択問題を用いて実施すると公表しています。詳しい内容は県の募集案内と発表で確認してください。
A:入りません。中2の評定合計と、中3の評定合計の2倍で計算します(135点満点を100点に換算)。
A:県の学校紹介資料では、令和6年度から「学力向上進学重点校」とSSH第Ⅱ期の指定を受けていると紹介されています。
A:令和9年度は、2月4日(木)〜2月8日(月)12:00に申請できます(中学校長の承認は2月9日まで)。志願者数は2月1日〜9日に毎日公表されます。
A:令和9年度は2月22日(月)に追検査が予定されています。インフルエンザなどで受けられなかった場合の制度です。詳しくは募集案内で確認してください。
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多摩高校
いま何点足りないか、一緒に確認しませんか?
模試の結果や学校のテスト答案をお見せいただければ、多摩高校の入試に向けて何をどの順番で進めるかをお伝えします。
・志望校までの距離を、教科ごとに整理します
・残り期間から逆算した学習計画をその場でご提案します
・相談だけのご利用でも構いません。


