結論
2学期期末で内申を上げたいなら、5教科より先に実技4教科の対策を決めてください。
期末テストは9教科です。音楽・美術・保健体育・技術家庭の4つは、多くの都道府県で内申の計算時に重みが大きくなります。東京都の換算内申では実技4教科が2倍です。つまり実技で1つ評定を上げると、5教科で2つ上げたのと同じ重みになります。それなのに、塾でも家庭でも対策が後回しにされがちです。
この記事でわかること
- 期末が9教科であることの、内申上の意味
- 実技4教科が「2倍で効く」仕組みと、その前提
- 4教科それぞれで、テスト前にやるべきこと
- 5教科と実技の時間配分の決め方
- 対策を始める期限
まず、期末は「9教科」だという前提を確認する
2学期の中間テストが5教科だった学校でも、期末は実技4教科を含めた9教科で実施されることが一般的です。ここを見落としたまま5教科だけ準備すると、テスト1週間前に実技のワークが手つかずで残ります。
そして実技4教科の評定は、内申点として高校受験に直接効きます。下の表は東京都の換算内申の考え方です。
| 評定の扱い | 満点 | |
|---|---|---|
| 5教科 | そのまま加算 | 25点(5教科×5) |
| 実技4教科 | 2倍して加算 | 40点(4教科×5×2) |
| 合計 | — | 65点 |
※上記は東京都の換算内申の仕組みです。都道府県や入試方式によって計算方法は異なります。お住まいの地域の制度は、必ず教育委員会や中学校の資料でご確認ください。
満点65点のうち、40点が実技4教科です。5教科の25点より大きい。この事実を知らないまま3年間を過ごす家庭は少なくありません。
実技4教科が後回しになる3つの理由
理由1:塾が扱わない
集団塾も個別指導塾も、扱うのは基本的に5教科です。実技の対策を教わる機会が、そもそもありません。結果として「自分で何とかするもの」になり、何とかならないまま終わります。
理由2:勉強のしかたが分からない
数学や英語と違い、実技のテストは何を覚えればよいかが見えにくい教科です。教科書とプリントのどこが出るのか、実技点と筆記点がどう関係するのかが分からず、手がつけられません。
理由3:実技が苦手だと、評定も諦めてしまう
歌が苦手、絵が苦手、運動が苦手。だから評定は上がらない、と考えてしまうご家庭があります。しかし期末テストの筆記部分は、実技の上手下手とは別に点が取れます。ここが最大の誤解です。
POINT 実技が苦手でも評定は上げられる
実技4教科の評定は、実技の出来だけで決まるものではありません。授業への取り組み、提出物、そして定期テストの筆記の点数が組み合わさります。筆記は覚えれば取れる部分が多く、努力が最も反映されやすい場所です。実技が苦手な生徒ほど、筆記で取り切る意味が大きくなります。
4教科それぞれの対策|詳しくは各記事へ
教科ごとに、出題のされ方も覚えるべきものも違います。それぞれの進め方は個別の記事にまとめました。
音楽
楽典の記号、作曲家と作品、鑑賞教材の特徴。音楽の期末テスト対策を見る
美術
色彩の基礎、技法の名称、作品と作者。美術の期末テスト対策を見る
保健体育
保健分野は完全に暗記科目。保健体育の期末テスト対策を見る
技術・家庭
2分野を別々に。技術・家庭の期末テスト対策を見る
5教科と実技の時間配分をどう決めるか
実技を優先すると言っても、5教科を削るわけにはいきません。現実的なのはテスト2週間前からの使い分けです。
| 時期 | 5教科 | 実技4教科 |
|---|---|---|
| 2週間前 | ワークを1周終わらせる | ワーク・プリントの所在を確認して集める |
| 1週間前 | 間違えた問題の解き直し | 1教科30分ずつ、1周目を終える |
| 3日前 | 予想問題・応用 | 2周目。覚えきれていない箇所だけ |
| 前日 | 見直し | 用語の最終確認 |
実技は1教科あたり合計1〜2時間で十分に形になります。5教科の合間に30分ずつ置くのが、最も無理のない配分です。まとまった時間を取ろうとすると、結局やらずに終わります。
対策を始める期限:テスト2週間前
実技4教科で最も多い失敗は、提出物が間に合わないことです。美術の作品、技術の製作物、保健体育のレポートなど、テスト当日までに出すものが重なります。2週間前の時点で「何を出す必要があるか」を9教科分書き出してください。提出物は評定に直接効くため、ここを落とすとテストで挽回できません。
保護者がやってはいけない3つのこと
NG1 「実技は内申に関係ない」と言う
関係あるどころか、都立では2倍で効きます。本人が軽く見る原因になります。
NG2 実技が苦手なことを話題にする
歌や絵の得意不得意と、筆記の点数は別です。苦手意識を強めると、取れる点まで取らなくなります。
NG3 提出物を代わりに作る
評定は本人の取り組みへの評価です。手伝うなら、締切を一緒に書き出すところまでにします。
内申で差をつけたいなら、9教科を設計する必要があります
5教科だけを見て内申を語ることはできません。満点65点のうち40点が実技である以上、9教科全体をどう組むかが、そのまま志望校の選択肢を決めます。
エスペランサアカデミーは、完全オンライン・全国対応のプロ家庭教師センターです。1対1の指導で、内申の現状と志望校の必要点から逆算し、どの教科にどれだけ時間を置くかを設計します。実技4教科の筆記対策や提出物の管理も、学習計画の一部として扱います。
内申の計算方法は都立高校の内申点の仕組みと計算方法、実技での上げ方は内申の実技4教科で差をつける、5教科の対策は定期テスト問題と対策のページをあわせてご覧ください。
まとめ
- 期末は9教科。中間との最大の違いが実技4教科
- 東京都の換算内申は実技4教科が2倍。満点65点のうち40点を占める
- 実技が苦手でも筆記の点は取れる。評定は実技の出来だけで決まらない
- 配分は5教科の合間に1教科30分ずつ。まとまった時間を取ろうとしない
- 2週間前に、9教科分の提出物を書き出す
実技4教科は、努力が最も点に変わりやすい場所です。5教科で伸び悩んでいるご家庭ほど、ここを見直す価値があります。
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