最終更新:2026年9月/倍率は東京都教育委員会の公表資料にもとづきます。令和9年度の募集人員は例年10月下旬ごろ公表です。
都立葛西工科高校(旧 葛西工業)は、江戸川区一之江にある工業高校です。機械科・電子科・建築科・デュアルシステム科の4学科があり、入試は学科ごとに行われます。偏差値の目安は39〜40(民間の目安)です。
令和8年度の一般入試の受検倍率は、学校全体で0.70倍でしたが、電子科だけは1.14倍と1倍をこえました。学科によって倍率がちがうので、(1)10月までに学校見学で学科を決める (2)2学期の内申を固める (3)共通問題の基本問題を落とさないの順で進めましょう。
- 葛西工科高校の4つの学科と基本データ
- 学科別の倍率(令和8年度・7年度)の読み方
- 偏差値の目安と、一般入試の計算例
- 一之江駅からの通学と、区内の中学生にとっての位置づけ
- 学科の選び方と、中3の時期別の対策
葛西工科高校の基本データ:一之江にある工業高校
葛西工科高校は、江戸川区一之江にある都立の工業高校です。以前は「葛西工業高校」という名前でした。ものづくりや電気、建築を、実習を通して学びます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 東京都立葛西工科高等学校(全日制) |
| 所在地 | 江戸川区一之江7-68-1 |
| 最寄り駅 | 都営新宿線 一之江駅 徒歩8分 |
| 学科 | 機械科・電子科・建築科・デュアルシステム科(共学) |
| 都の指定 | DXハイスクール、海外学校間交流推進校 |
| 募集人員(令和8年度) | 推薦70人、一般122人(学科別は下の表) |
※出典:都立葛西工科高校 公式サイト(所在地・学科)、東京都教育委員会「だから都立高」葛西工科高等学校(最寄り駅・都の指定)、同「令和8年度 推薦応募状況」「令和8年度 受検状況」(公式)。学校全体の募集人員(推薦と一般の合計)は確認できていません。
学科別の倍率:電子科だけ1倍をこえた
葛西工科高校の倍率は、学科ごとに大きくちがいます。令和8年度は、推薦・一般とも電子科の倍率がもっとも高くなりました。
| 学科 | 推薦 令和8年度 | 一般 令和8年度 | 一般 令和7年度 |
|---|---|---|---|
| 機械科 | 1.00倍(14人/14人) | 0.71倍(21人/15人) | 0.52倍 |
| 電子科 | 1.43倍(14人/20人) | 1.14倍(21人/24人) | 0.90倍 |
| 建築科 | 0.75倍(28人/21人) | 0.57倍(49人/28人) | 0.65倍 |
| デュアルシステム科 | 0.36倍(14人/5人) | 0.61倍(31人/19人) | 0.63倍 |
| 学校全体 | 0.86倍(70人/60人) | 0.70倍(122人/86人) | 0.67倍 |
※出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(推薦応募)」「令和8年度 同 受検状況」「令和7年度 同 受検状況」(公式)。かっこ内は(募集人員/推薦は応募人員・一般は受検人員)。推薦は応募倍率、一般は受検倍率です。
倍率の読み方
電子科は、一般の受検倍率が令和7年度の0.90倍から令和8年度は1.14倍に上がりました。電子科を志望する人は、不合格になる可能性がある倍率と考えて準備してください。
機械科・建築科・デュアルシステム科は、一般の受検倍率が1倍を下回っています。ただし、倍率が1倍未満でも全員が合格すると決まっているわけではありません。合格者は学校が判定して決めます。
令和7年度の推薦の倍率(民間の集計サイト「都立高のトリセツ」による)は、機械科1.50倍・電子科1.36倍・建築科0.68倍・デュアルシステム科0.57倍でした。機械科の推薦は1.50倍から1.00倍に下がっています。ここからは推測です。学科ごとの人数が少ないため、数人の増減で倍率が大きく動きます。令和9年度も同じ順番になるとは限りません。
合格の目安:偏差値39〜40と、当日点の考え方
葛西工科高校の偏差値は、民間の模試・情報サイトの目安で39〜40です(家庭教師のトライ40(「葛西工業」の表記)、みんなの高校情報39)。学科別の偏差値は確認できていません。内申の目安も、信頼できる資料で確認できなかったため数字は出しません。
一般入試の計算例
工業科の一般入試も、学力検査700点+調査書点300点+ESAT-J 20点の1020点満点です(都立入試2027の日程と仕組み)。学力検査は5教科の共通問題です。
換算内申では、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定が2倍になります。工業高校をめざす人にとって、技術の授業は得意を伸ばせる場面です。作品や提出物をていねいに仕上げて、評定につなげましょう。くわしくは実技4教科で差をつけるをどうぞ。
推薦の配点(調査書・面接・作文などの点数)は、この記事では確認できていません。推薦を考える人は、東京都教育委員会の「推薦に基づく選抜 実施方法一覧」と学校の募集案内で確認してください。
一之江駅から歩いて通う:江戸川区の中学生にとっての葛西工科高校
葛西工科高校の最寄り駅は、都営新宿線の一之江駅(徒歩8分)です。都営新宿線は、船堀・一之江・瑞江・篠崎と区内を通っているので、新宿線沿いの中学生は乗り換えなしで一之江駅まで来られます。葛西駅方面からは都営バス(「葛西工科高校前」停留所あり)も使えます。
江戸川区の中学生にとって、葛西工科高校は区内にある都立の工業高校です。葛西中や二之江中の周辺にある都立高校のひとつです。なお、区内の中学校の進路一覧に載っているかどうかは、この記事の調査では確認できていません。
区全体の情報は江戸川区の中学生の高校受験対策に、中学校ごとの記事は二之江中・葛西中にまとめています。
4つの学科の特色と、学科の選び方
葛西工科高校では、学科ごとに学ぶ中身がはっきり分かれています(学校公式「特色」)。
| 学科 | 学ぶこと |
|---|---|
| 機械科 | 「創造を形に機械の技術者へ」。加工・溶接・鋳造・CAD・自動車整備など |
| 電子科 | 「その資格が未来を拓く」。電気回路・コンピュータの基礎、資格の取得 |
| 建築科 | 「建築のスペシャリストを目指して」。建築の実習と製図 |
| デュアルシステム科 | 「企業で学ぶ、私の未来」。4か月以上を企業で過ごして学ぶ |
※出典:都立葛西工科高校 公式サイト「特色」。
- 資格:電気工事士などの資格に挑戦でき、ジュニアマイスター顕彰の称号をめざせる
- 行事:体育大会、江紫祭(文化祭)、修学旅行、課題研究発表会など
- 部活:運動部14・文化部13(硬式野球部・軽音楽部・鉄道研究部など)
- インターンシップや就業実践の機会がある
学科を選ぶときの3つの質問
卒業後の就職・進学の実績は、学校公式サイトの「進路状況」に掲載されていますが、この記事では数字を確認できていません。説明会では「学科ごとの就職先」「取れる資格」を聞いておくと、学科選びに役立ちます。
工業高校は、実習室や設備を見ると学ぶ中身がよくわかります。お子さまと一緒に実習の様子を見学し、「3年間この分野を学びたいか」を話し合ってみてください。
中1・中2・中3の対策
中1・中2:数学と理科の基本、技術の提出物
工業科の授業では、計算や理科の知識をよく使います。中1・中2のうちに、正負の数・文字式・方程式と、理科の電流・力の単元を苦手なままにしないことが、入学後にも役立ちます。評定は提出物でも決まるので、内申点の上げ方も参考にしてください。
中3:9月から2月の計画
| 時期 | やること(目安) |
|---|---|
| 9〜10月 | 学校見学・説明会で学科を決める。2学期の定期テストと提出物に集中 |
| 11月 | ESAT-Jを受ける。併願の私立を決めて個別相談へ |
| 12月 | 共通問題の過去問を2年分。数学の計算・英単語・漢字は毎日10分 |
| 1月 | 推薦を受けるなら面接の練習。「なぜこの学科か」を1分で話せるように |
| 2月 | 過去問の解き直し。新しい教材は増やさない |
※入試の日程は年度で変わります。正確な日程は都立入試2027の記事と東京都教育委員会の発表で確認してください。
- 学科を決めないまま出願の時期を迎える。入試は学科ごとです。秋のうちに決めましょう。
- 「工業高校だから勉強はいらない」と考える。学力検査は5教科です。基本問題で点を積み上げてください。
- 倍率の低い学科に何となく出願する。3年間学ぶ分野です。見学で中身を確かめてから選びましょう。
葛西工科高校をめざす中学生へ
工業高校の受験では、学科選びと、内申・当日点の準備を並行して進める必要があります。とくに数学や理科に苦手がある場合は、入学前に基礎を固めておくと、高校の実習や資格の勉強がぐっと楽になります。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1の指導です。中学の基礎の学び直しから、都立の過去問演習、面接の練習まで、お子さまに合わせて進めます。
葛西工科高校を目指すお子さまに、学科選びと合格までの勉強の順番を無料体験授業でご提案します。無理な勧誘はいたしません。
まとめ
- 葛西工科高校(旧葛西工業)は一之江の工業高校。機械・電子・建築・デュアルシステムの4学科
- 偏差値の目安は39〜40(民間)。入試は学科ごと
- 令和8年度の一般の受検倍率は全体0.70倍、電子科は1.14倍
- 最寄りは都営新宿線一之江駅(徒歩8分)。新宿線沿いから通いやすい
- 秋のうちに学科を決め、内申と共通問題の基本問題を固める


