推薦入試の面接は、性格を見る場ではありません。提出した志望理由書が本人の言葉で書かれているかを確かめる場です。だから、対策の中心は「話し方」ではなく「答えられる材料を持っているか」になります。
この記事でわかること
- 面接官が本当に確かめている3つのこと
- ほぼ必ず聞かれる7つの質問
- 答えに詰まる原因と、その潰し方
- 深掘りされたときの対応
- 当日の所作で減点されないための最低限
面接官が確かめている3つのこと
1志望理由書を、本人が書いたか
最初の数問で、ほぼ判別されます。誰かに書いてもらった文章は、深掘りされた瞬間に止まります。逆に、自分で考えて書いていれば、想定外の質問にも答えられます。
2入学後に、この環境を使えるか
「うちの大学で何をしたいか」への答えで見られます。パンフレットを読んだだけの答えか、本当に調べた答えかは、固有名詞が出るかどうかでわかります。
3考えを言葉にできるか
流暢さではありません。詰まってもいいので、自分の頭で考えた過程を言えるかです。
ほぼ必ず聞かれる7つの質問
| 質問 | 何を見られているか | 準備しておくこと |
|---|---|---|
| 志望理由を教えてください | ①②の一貫性 | 志望理由書の要約を60秒で |
| なぜ本学なのですか | 他大学との違いを理解しているか | 研究室名・科目名を1つ以上 |
| 高校生活で力を入れたことは | 行動が伴っているか | 出来事+そこで考えたこと |
| 入学後に何をしたいですか | 計画の具体性 | 1年次・3年次で分けて話す |
| 卒業後の進路は | 学びと将来の接続 | 断言しなくてよい。方向だけ |
| 最近読んだ本/気になるニュース | 関心が本物か | 学問分野に関わるものを1つ |
| 最後に何かありますか | 熱意と準備量 | 逆質問を1つ用意 |
60秒で話せるようにしておく
どの質問も「結論→理由→具体例」で60秒が基本です。3分話すと、面接官は途中で聞くのをやめます。短く答えて、深掘りしてもらうほうが会話になります。
答えに詰まる3つの原因
1志望理由書に書いた言葉が借り物
これが最大の原因です。自分が本当に見たこと・感じたことだけで書いていれば、何を聞かれても答えられます。いま志望理由書を読み返して、「なぜ?」と3回聞かれて答えられない箇所を探してください。
2大学を調べていない
②に答えられません。シラバスを1回開くだけで解決します。気になる科目を3つメモしてください。
3答えを丸暗記している
暗記した文章は、1か所飛ぶと全部止まります。キーワードを3つだけ決めて、その場の言葉で話す形に変えてください。
やってはいけない:完璧な原稿を作る
原稿を作ると、それを思い出す作業になり、目線が上に泳ぎます。面接官から見て、これはすぐわかります。用意するのは原稿ではなく、「話す材料のリスト」です。
無料相談
面接の想定問答、一緒に作りませんか
志望理由書をお持ちいただければ、そこから何を深掘りされるかを洗い出し、答えられない箇所を先に潰します。模擬面接まで対応します。相談は無料です。
深掘りされたときの対応
| 聞かれ方 | やってはいけない | 正しい対応 |
|---|---|---|
| 「なぜそう思ったのですか」 | 黙る/作り話をする | 実際の出来事を1つ挙げる |
| 「それは他大学でもできますよね」 | 否定する/慌てる | 本学の固有名詞を出して答える |
| 「詳しく説明してください」 | 同じことを繰り返す | 具体例を1段階足す |
| わからないことを聞かれた | 知ったかぶりをする | 「勉強不足です」と認めて、考えを述べる |
わからないと言っても落ちません
落ちるのは「知らないことを知っているふりをして、次の質問で矛盾する」ときです。正直に認めたうえで「ただ、こう考えます」と続けられる受験生は、むしろ評価されます。
所作で減点されないための最低限
これだけ守れば十分です
✓入室時と退室時に一礼する。それ以外の細かい作法は気にしなくてよい
✓質問は最後まで聞く。途中で答え始めない
✓一呼吸おいてから話し始める
✓面接官の目を見る。複数いる場合は質問した人を中心に
✓オンライン面接ならカメラを見る。画面の中の相手ではなく
✓語尾を「です・ます」で言い切る
※面接の形式(個人・集団・プレゼン型)、時間、オンラインか対面かは大学と方式によって異なります。必ず募集要項でご確認ください。
いつから準備するか
| 選抜 | 出願 | 面接対策の開始目安 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 9月1日以降 | 出願後すぐ。書類提出から面接まで数週間しかないことが多い |
| 学校推薦型選抜 | 11月1日以降 | 10月から。志望理由書と並行して進める |
1日3分でいい
毎日、その日に勉強した内容を1つ、声に出して説明してください。これが面接の練習そのものになります。頭でわかっていることと、言葉にできることは別物です。
よくあるご質問
Q.人前で話すのが苦手です。不利になりますか。
なりません。面接官は流暢さを見ていません。ゆっくりでも、自分で考えたことを言葉にできれば十分です。むしろ滑らかすぎる答えは、暗記を疑われます。
Q.模擬面接は何回やればいいですか。
3回で十分です。ただし1回目と2回目の間で、答えられなかった質問への材料を必ず集めてください。回数より、間で何をしたかです。
Q.逆質問は何を聞けばいいですか。
調べればわかることは聞かないのが原則です。「◯◯のゼミでは△△を扱うとシラバスで拝見しましたが、1年次から参加できますか」のように、調べたうえでの質問にすると準備量が伝わります。
Q.オンライン面接で気をつけることは。
カメラの高さを目線に合わせることと、通信環境を事前に確認することの2つです。見下ろす角度になると印象が変わります。
Q.志望理由書と違うことを言ってしまいそうです。
提出前に必ずコピーを取り、面接前に読み返してください。書いた内容を覚えていないのが、いちばん多い失敗です。
※合格を保証するものではありません。面接の形式・時間・実施方法、出願日程は大学および年度によって異なります。必ず志望校が公表する最新の募集要項をご確認ください。


