結論:浦和第一女子(浦和一女)は、数学と英語が各200点の傾斜配点で、学校選択問題を使う学校です。学力検査の差が、合否に大きく響きます。
令和9年度(2027年度入試)の埼玉県公立高校の学力検査は2月25日、面接は2月26日、入学許可候補者の発表は3月5日です。
浦和第一女子は県の資料で「女」と示され、募集人員は360人です。令和8年度の志願確定者は437人で、志願倍率は1.22倍でした。
選抜は特色選抜で、特色検査は実施しません。面接は集団面接(30点)で、学校独自の自己評価資料があります。
この記事では、県の資料にある配点を点数に直し、「内申」「数学・英語」「面接」のどこに力を入れるかを整理しました。
学校の概要・進路実績は、県が公開している浦和第一女子高校の学校紹介資料(令和7年5月1日版)によります。
合計点の表など、読み取りに確認が必要な点は本文で明記しました。出願の前に、必ず最新の募集要項と「選抜実施内容」で確認してください。
🏫 浦和第一女子高校とは:基本データ
埼玉県立浦和第一女子高等学校は、さいたま市浦和区にある全日制の普通科高校です。
県の資料では女子校で、「一女(いちじょ)」の名で親しまれています。民間の学校情報では、1900年の創立と紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | さいたま市浦和区岸町3-8-45(民間の学校情報) |
| アクセス | JR浦和駅から徒歩8分/JR南浦和駅西口から徒歩12分 |
| 男女 | 女子のみ(県の資料の表記) |
| 課程・学科 | 全日制 普通科 |
| 生徒数 | 約1,070人(県の資料。令和7年度) |
| 募集人員(令和9年度) | 360人(転編入学の募集2人を含む内数) |
| 令和8年度の志願倍率 | 1.22倍(志願確定者437人) |
🌟 学校像と教育方針:コアとオプション
県の資料に載る「目指す学校像」は、世界で活躍できる知性と教養、たくましさを備え、社会に貢献する高い志をもつ魅力あるリーダーを育成する女子校、です。
求める生徒像は、知を探究し、国際社会に向けて自らを鍛え、将来は女性リーダーとして活躍しようとする強い意志をもつ生徒とされています。
育成の方針は「コア&オプション」です。
授業など共通の学び(コア)を充実させたうえで、部活動や行事などのオプションにも取り組む生徒を育てる、という考え方です。
学年ごとの目標も、県の資料に書かれています。
| 学年 | 目標 |
|---|---|
| 1年 | 基礎基本を身につけ、授業を核とした学習習慣を確立する |
| 2年 | 国語・数学・英語の学力を共通テストレベルに引き上げ、高い進路目標を持ち続ける |
| 3年 | 進路決定に向けて本格的な受験体制に入り、国立大学の後期日程まで粘り強く努力する |
📚 教育課程とSSH:科学と国際の学び
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 授業 | 2期制と、隔週の土曜公開授業で授業時間を確保。授業は50分単位 |
| 2年次から | 類型を選択。文理ともに国数英の基礎学力を重視しつつ、理科・社会の時数も確保する |
| SSH | スーパーサイエンスハイスクールに平成16年度から指定され、5期続けて指定。科学を通じて未来を見渡す視野をもつ、国際社会をリードする女性科学者・技術者を育てる |
| SGH | スーパーグローバルハイスクールの取り組みを、令和3年度以降は本校のグローバル教育として引き継ぎ、女性ならではの視点で、グローバルな課題を探究している |
国際交流として、台湾修学旅行、イギリス研修、ベトナムフィールドワークがあり、台北第一女子高級中学(台北一女)との交流も行われています(県の資料より)。
🎓 進路実績:令和7年3月卒業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四年制大学への進学 | 274人(短大0人・専門学校1人・就職0人)。ほぼ全員が四年制大学を希望 |
| 国公立大学の現役合格者数 | 2022年度138人/2023年度129人/2024年度123人/2025年度138人(5年連続で120人超) |
| 難関大学(2025年度) | 東京大学・京都大学・東京科学大学・一橋大学・国公立大学医学部医学科の合格者が計39人(うち現役28人) |
県の資料には、3年後の目標として「埼玉県屈指の公立進学女子校としての伝統を継承・発展させ、東大をはじめとする国公立大学・医学部・難関私立大学の合格者数を増やす」と書かれています。
入学後も、授業を中心とした学習習慣を、毎日続けることが求められる学校です。
🏃 部活動と行事:生徒が運営する一女祭
県の資料では、部活動は運動部17、文化部26で、生徒の約95%が加入しています。
令和6年度の主な実績は次のとおりです。
| 部 | 主な実績(令和6年度) |
|---|---|
| ボート部 | 全国高校総体 女子舵手付クォドルプル5位。関東大会 ダブルスカル優勝 |
| 陸上競技部 | 関東大会 七種競技6位入賞 |
| アナウンス部 | NHK杯全国高校放送コンテスト全国大会に4部門で出場し、2部門で入選 |
| 音楽部 | 全日本合唱コンクール全国大会 金賞・埼玉県知事賞 |
| 競技かるた部 | 全国高校総合文化祭 読手コンクール 最優秀読手 |
| 文芸部・フォークソング同好会 | 全国高校文芸コンクール 優良賞/全国高校軽音楽コンテスト 優秀賞 |
行事は、生徒が企画・運営する「一女祭(体育祭・文化祭)」、スポーツ大会、全校討論会などがあります。
「勉強も、部活動も、自分で動く」という学校の雰囲気が伝わってきます。
📅 令和9年度(2027年度)入試の日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願(インターネット入力) | 1月26日(火)〜2月9日(火) |
| 出願書類の提出 | 2月12日(金)・15日(月)・16日(火)(12日は郵送可) |
| 志願先変更 | 2月17日(水)・18日(木) |
| 学力検査 | 2月25日(木) |
| 面接(全校) | 2月26日(金) |
| 追検査 | 3月2日(火) |
| 入学許可候補者の発表 | 3月5日(金)午前9時(オンライン) |
浦和第一女子は特色検査を実施しないため、学力検査(2月25日)と面接(2月26日)が検査の中心です。
県の要項では、公立高校(県立・県立特別支援)には、2校以上に同時に出願することはできません。
🧮 選抜のしくみ:特色選抜と傾斜配点
県の「選抜実施内容」によると、浦和第一女子の令和9年度の選抜は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選抜区分 | 特色選抜(第1次選抜と第2次選抜。割合は80%と20%と示されている) |
| 学力検査 | 5教科。数学(200点)と英語(200点)は傾斜配点で、どちらも学校選択問題を実施 |
| 調査書 | 表の調査書の欄に、国語・社会・数学・理科・英語の5教科が示されている。学年の比率は1:1:2、基本点は180。調査書点は135点 |
| 面接 | 集団面接(30点)。評価の観点は「高みを目指し努力する力」 |
| 特色検査 | 実施しない |
| 自己評価資料 | 学校独自の項目あり(これまでの活動を振り返り、粘り強く努力した経験を記述) |
| 合計点 | 665点満点と865点満点の2通りが示されている |
浦和第一女子の表には、80%と20%、665点と865点が載っていますが、どれが第1次・第2次に当たるかは、出願前に県の「選抜実施内容」で必ず確認してください。
📝 学力検査の配点:数学と英語が2倍になる表
県の表には、学力検査の合計が500点と700点の2通りが示されています。
700点の表では、数学と英語が各200点、国語・社会・理科が各100点です(200×2+100×3=700)。
| 教科 | 500点の表 | 700点の表 | 素点1点の重み(700点の表) |
|---|---|---|---|
| 国語 | 100点 | 100点 | 1倍 |
| 社会 | 100点 | 100点 | 1倍 |
| 数学(学校選択問題) | 100点 | 200点 | 2倍 |
| 理科 | 100点 | 100点 | 1倍 |
| 英語(学校選択問題) | 100点 | 200点 | 2倍 |
この表から分かること
700点の表では、数学と英語の2教科で、合計の約57%(400÷700)を占めます。
数学で素点を10点上げると20点、英語で10点上げると20点です。
国語・社会・理科の10点は、それぞれ10点です。
数学と英語に、勉強時間の中心を置く戦略が、点数のうえでも合理的だと分かります。
✏️ 調査書点のしくみ:基本点180から135点へ
埼玉県の調査書点は、各学年の9教科の評定(5段階)の合計に、学年の比率をかけて足した「基本点」から出します。
浦和第一女子の基本点は180点(45点×(1+1+2))で、調査書点は135点と示されています。
この数字から計算すると、基本点180が調査書点135に換算されるので、基本点1点は0.75点にあたります。
| 生徒 | 基本点(180点満点) | 調査書点(135点満点に換算) |
|---|---|---|
| オール3(27・27・27×2) | 108 | 81.0点 |
| オール4(36・36・36×2) | 144 | 108.0点 |
| 1・2年オール4/3年オール5(36・36・90) | 162 | 121.5点 |
| オール5(45・45・90) | 180 | 135.0点 |
中3の評定を1教科で1上げると、基本点は2点、調査書点は1.5点上がります。
同じ1点でも、数学や英語の素点10点(20点分)に比べると、評定の影響は小さく見えます。
ただし、評定は「全員に共通の土台」で、これを高く保つほど、当日の点数に余裕が生まれます。
| 伸ばすもの | 合計点への響き(700点の表) |
|---|---|
| 数学または英語の素点を10点上げる | +20点 |
| 国語・社会・理科のどれかの素点を10点上げる | +10点 |
| 中3の評定を1教科で1上げる | +1.5点 |
| 中2または中1の評定を1教科で1上げる | +0.75点 |
この試算は、県の表にある基本点180・調査書点135という数字から計算したものです。
学校が定める数や、第1次・第2次の扱いの差で、実際の点数は変わります。合否の保証ではありません。
🎤 面接(30点)と自己評価資料:「粘り強く努力した経験」を整理する
浦和第一女子の面接は、集団面接で30点です。県の資料には、評価の観点として「高みを目指し努力する力」が示されています。
さらに、学校独自の自己評価資料があり、これまでの活動を振り返って、粘り強く努力した経験を書く項目があります。
面接と自己評価資料は、同じ「努力の経験」を軸に準備すると、話に一貫性が出ます。
| 順番 | 整理すること | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 何に取り組んだか | 部活動、委員会、習い事、学習(英語の毎日の音読など) |
| 2 | どんな壁があったか | 記録が伸びない、時間が足りない、仲間と意見が合わない |
| 3 | どう工夫して続けたか | 練習の記録を毎日つけた、朝の時間に回した、先生や仲間に相談した |
| 4 | 結果と、そこから学んだこと | 結果にかかわらず、続けて分かったこと |
| 5 | 高校でどうつなげるか | 学校の方針(コア&オプション)にどう取り組むか |
自己評価資料の書き方で大切なのは、「すごい成果」よりも、「続けた過程」と「工夫した点」を具体的に書くことです。
中3の春から、少しずつ下書きを作っておくと、秋の面接練習で慌てずに済みます。
書いた内容は、保護者の方が声に出して読んでみて、分かりにくいところを指摘してあげてください。
📊 倍率の目安:令和8年度の志願状況
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 募集人員 | 360人(転編入学2人を含む) |
| 志願確定者数 | 437人 |
| 志願倍率 | 1.22倍(入学許可予定者358人で割った数字) |
県の全日制全体の志願確定時の倍率は、1.04倍でした。
浦和第一女子の1.22倍は、県の平均より高い水準です。
倍率は年ごとに変わり、合否は点数の合計で決まります。令和9年度の志願状況は、県の発表で確認してください。
📘 教科別の勉強法:数学と英語を軸に、5教科で積む
埼玉県の学校選択問題は、数学と英語で、各校の判断で一部に応用的な内容を含む問題に変えたものです。
浦和第一女子は、数学と英語で実施します。
県は過去の学校選択問題を公表しているので、中3の夏から秋に、まず2〜3年分に目を通してください。
| 教科 | 優先すること | 具体的なやり方 |
|---|---|---|
| 数学(学校選択・200点の表で2倍) | 応用問題で部分点を積む力 | 基礎の計算・方程式・関数・図形を完璧にしたうえで、過去問の後半の大問に時間を測って挑む。途中式と考え方を書き、部分点を狙う |
| 英語(学校選択・200点の表で2倍) | 長文の速読とリスニング | 毎日10分のリスニング。長文は設問を先に読み、根拠に線を引く練習を週2〜3回。英作文は、使える型を3つ決めておく |
| 国語 | 記述の型と漢字・古典 | 記述は「理由→結論」の型で。漢字・文法・古典の基本は、直前期に得点源にしやすい |
| 理科 | 計算と実験の考察 | 単元ごとに用語を覚え、実験の図と表から考察する問題を繰り返す。計算は式と単位を丁寧に |
| 社会 | 資料の読み取りと整理 | 年表・地図・グラフを使い、地理・歴史・公民を同じ比重で復習。直前期に伸ばしやすい |
英語には、リスニングがあります(県の要項より)。
秋からは、時間を測って1年分を解き、「どこで落としたか」を教科ごとに記録してください。
数学と英語の2教科で合計の約57%(700点の表)を占めるため、この2教科を早めに安定させるのが近道です。
🗓️ 中3の1年間:いつ何をするか
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4月〜7月 | 中3の評定は2倍で効く。定期テストと提出物を最優先に。部活動の引退後は、数学と英語の基礎の穴を埋める |
| 夏休み | 中1〜中2の範囲を5教科で復習。学校説明会に参加し、通学時間と雰囲気を確認する。自己評価資料の材料を書き出す |
| 9月〜10月 | 2学期の評定が中3に入る。過去の学校選択問題に初めて取り組み、現在地を知る |
| 11月〜12月 | 私立の個別相談で併願校を絞る。面接と自己評価資料の練習を始める |
| 1月 | 出願(1月26日〜2月9日)。私立の受験。学力検査の過去問を、時間を測って解く |
| 2月 | 志願先変更(2月17日・18日)の判断。2月25日学力検査、2月26日面接。3月5日に発表 |
🛡️ 併願の組み立て:公立1校と私立をどう組むか
埼玉の公立高校は、2校に同時に出願できません。
公立の発表(3月5日)を待つ間の安全策として、私立の併願優遇や併願推薦を組み合わせるのが基本です。
- 第一志望(公立):浦和第一女子。学力検査(特に数学・英語)の準備を最優先に進める。
- 併願(私立):公立の発表を待てる併願優遇・併願推薦の制度を、複数の私立で確認する。内申の基準と手続き期限は、学校ごとに違う。
- 志願先変更の判断:志願状況を見て、第二候補の公立も、あらかじめ調べておく。
どの私立を併願できるかは、埼玉の内申点で行ける高校と併願の決め方や、埼玉の私立高校の比較が参考になります。
内申の計算は埼玉の内申点の計算方法で、同じ地域の公立上位校の対策は埼玉の難関公立高校の対策で確認できます。
私立の個別相談については私立高校の個別相談の記事で、持ち物と聞くことを紹介しています。
👨👩👧 保護者がよく心配する3つのこと
1. 数学と英語が苦手。受けても大丈夫?
700点の表では、数学と英語が合計の約57%を占めるため、この2教科の影響は確かに大きいです。
一方で、学校選択問題でも、基礎問題で確実に得点する力が土台になります。
まず基礎の穴を埋め、応用問題は部分点を取る練習から始めましょう。過去問で「どこで落としたか」を調べることが、最初の一歩です。
2. 内申は、どれくらい必要?
出願の条件としての内申の基準は、募集要項で確認してください。
調査書点は、県の表で135点とされています。評定は、全員に共通の土台です。
中3の評定は2倍で効くため、2学期の成績を落とさないことが大切です。
3. 面接や自己評価資料に、特別な準備は要る?
特別な塾や習い事の経験は要りません。
「粘り強く努力した経験」を、自分の言葉で、具体的に話せることが大切です。
日々の学習や部活動の中から、1つの経験を丁寧に掘り下げましょう。
🌱 エスペランサアカデミーのサポート
エスペランサアカデミーは、中学・高校・大学受験専門のオンライン家庭教師です。
浦和第一女子のように、数学と英語に傾斜配点がある学校では、この2教科の安定が最優先になります。
- 点数の設計:今の内申と模試から、傾斜配点を踏まえた目標点を一緒に作ります。
- 数学・英語の学校選択問題:過去問の失点を原因ごとに分け、基礎から応用へ段階を踏んで直します。
- 面接・自己評価資料:努力の経験を整理し、話す練習と書く練習を1対1で行います。
- 併願計画:公立の発表(3月5日)を待つ併願の組み方を、保護者の方と確認します。
初回体験授業(60分)は無料です。学習の相談だけでも受け付けています。
✅ まとめ:浦和第一女子合格への3つのポイント
- 配点を知る:数学と英語が各200点の傾斜配点(700点の表)。学校選択問題で、応用問題への慣れが必要。
- 面接と自己評価資料を早めに:「粘り強く努力した経験」を、具体的に整理しておく。
- 併願で安全策を:公立は2校同時に出願できない。私立の併願優遇・併願推薦の期限を確認する。
最新の日程・配点・募集人員は、埼玉県教育委員会の「選抜実施内容」と募集要項で必ず確認してください。
🧭 出願から発表までの流れ:やることの順番
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 1月26日から、インターネットで志願者情報を入力する(出願期間は2月9日まで) |
| 2 | 出願書類を、2月12日・15日・16日のいずれかに提出する(12日は郵送も可)。自己評価資料もこの時期までに整える |
| 3 | 志願状況を見て、必要なら2月17日・18日に志願先を変更する |
| 4 | 2月25日に学力検査。5教科で、英語にはリスニングがある |
| 5 | 2月26日に面接(集団面接) |
| 6 | 3月5日の午前9時に、オンラインで入学許可候補者を発表。合格した人は同じ日に学校で書類を受け取る |
| 7 | 入学しない場合は、入学辞退届を提出する |
インフルエンザなどで2月25日の学力検査を受けられなかった場合は、3月2日の追検査を受けることができます。
詳しい条件は、県の実施要項で確認してください。


