最終更新:2026年10月/日程・条件は、各校の令和9年度(2027年春)の募集要項にもとづく記事の内容を比べています。最新の日程・基準は、必ず各校の募集要項で確認してください。
多摩エリアの私立高校は、受け方が学校ごとにちがいます。推薦や併願優遇で内申の基準を見る学校もあれば、桐朋のように当日の3教科だけで決まる学校もあります。この記事では、桜美林・八王子学園八王子・明星・桐朋・創価・拓大一高の6校を、2027年度の入試で比べます。
- 入試のちがいを、1枚の表で比べる
- 学校別|入試の特徴と、対策の優先順位
- 共通して出てくる「3つの壁」
- 併願パターンの組み立て方
- 中3の4月から入試まで、逆算の道すじ
- よくあるご質問
入試のちがいを、1枚の表で比べる
| 学校 | 偏差値の目安 | 入試の山場 | 区分 | 試験科目 | 内申などの条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 桜美林高校(町田市・共学) | 59〜63 | 推薦は1月22日。オープン・コースアップ選考は2月10日・13日・19日のいずれか1日 | 推薦・併願優遇A・オープン | 推薦は作文と面接。コースアップ・オープンは英語・国語・数学(各100点) | 併願優遇Aは進学5科21・特別進学5科23・国公立5科25。英語4以上、9科に1・2がないこと |
| 八王子学園八王子高校(八王子市・共学) | 47〜65 | 一般第1回は2月10日、第2回は2月11日 | 一般のみ(推薦なし)。12月に入試相談 | 国語・数学・英語(300点満点) | 入試相談の基準は、併願で特進9科41・進学9科37(5科・3科でも可)。特選クラスは入試相談なし |
| 明星高校(府中市・共学) | 53〜59 | 推薦は1月22日。一般第1回は2月10日、第2回は2月12日 | 推薦・併願優遇・オープン | 推薦は作文と面接。一般は国語・数学・英語(各100点) | 推薦は本科5科19・MGS5科20・SMGS5科22。オープンは内申の基準なし |
| 桐朋高校(国立市・男子校) | 65〜71 | 2月10日の1回だけ | 一般のみ(推薦・面接・併願優遇なし) | 国語・英語・数学(各100点) | 内申の出願基準の記載なし(調査書は提出) |
| 創価高校(小平市・共学) | 59〜69 | 推薦は1月22日、一般は2月10日 | 推薦・一般 | 推薦は英語・数学の適性検査と面接。一般は国語・英語・数学(各50分)と面接 | 推薦は9科38(36でも検定の加点で届けば可)。一般は評定の基準なし |
| 拓大一高(武蔵村山市・共学) | 59〜64 | 推薦は1月22日。一般Ⅰは2月10日、一般Ⅱは2月12日 | 推薦・併願優遇(一般) | 推薦の進学は作文と面接、特進は国・英・数の適性検査と面接。一般は国・英・数(各50分)と面接 | 併願優遇は進学3科13・5科22、特進3科14・5科23・9科39 |
内申の数字は、各校の2027年度の要項にもとづきます(公立中の東京都在住の場合)。偏差値は模試や調査によって数字が変わるため、あくまで目安です。コースによって差があります。日程や条件は年度で変わるので、出願前に学校の最新情報で確認してください。
内申と模試の結果を見せていただければ、受けたい私立高校の基準に届くか、公立の志望校とどう組み合わせるかを、初回体験授業(60分)無料でお伝えします。
学校別|入試の特徴と、対策の優先順位
桜美林高校(町田市・共学)
- 偏差値の目安は59〜63です(国公立コース63、特別進学コース61、進学コース59)。
- 東京都の公立中の生徒は「併願優遇A」で受けます。内申でコースが決まり、2月の英・国・数のコースアップ・特待生選考で上のコースをねらえます。
- 入試相談で決まったコースより下がることはありません。推薦の合格者も、2月10日のコースアップ選考を必ず受けます。
向いている子英語の評定を4以上にそろえられる子。内申で土台を作り、当日にもう一段ねらいたい子。
対策のコツまず英語を4以上で安定させ、9科に1・2をつけないことです。そのうえで、英・国・数の過去問を時間を計って解いておきます。
八王子学園八王子高校(八王子市・共学)
- 偏差値の目安は47〜65です(特選コース65、特進63、進学58、総合55、アスリート47)。
- 推薦入試はなく、一般入試(国語・数学・英語)だけです。12月の入試相談で基準を満たすかどうかが見通しを分けます。
- 内申の基準は9科・5科・3科のどれか1つを満たせばよく、3科が得意な子が届きやすいのが特徴です。
向いている子副教科より国語・数学・英語が得意な子。特選クラスに当日の点で挑戦したい子。
対策のコツ9科・5科・3科の内申を表にして、どこで基準に届くかを先に確かめます。特選をねらう場合は、特選の問題で過去問を解きます。
明星高校(府中市・共学)
- 偏差値の目安は53〜59です(SMGS59、MGS56、本科53)。
- SMGS・MGS・本科の3クラスで内申の基準が分かれます。2026年度は、推薦と併願優遇の受験者は全員合格でした。
- オープン入試は内申の基準がなく、2026年度の倍率は1.8〜2.8倍でした。合格後に上のクラスをねらえるチャレンジ受験(2月12日)もあります。
向いている子5教科の内申を育てている子。合格を先に確保してから、上のクラスをねらいたい子。
対策のコツ推薦をねらう子は、作文のテーマが届いたら「書く、読んでもらう、直す」を3回くり返します。内申があと少しの子は、2学期の評定を1つ上げることが近道です。
桐朋高校(国立市・男子校)
- 偏差値の目安は65〜71です(普通科)。
- 2月10日の国語・英語・数学(各100点)だけで決まります。推薦・面接・併願優遇はありません。
- 合格最低点は2023〜2026年度で151〜175点(300点満点)でした。2026年度の受験者平均は国語48.5点、数学50.3点、英語65.0点です。
向いている子3教科の記述に強い男子。内申に左右されず、当日の力で勝負したい子。
対策のコツ目標は300点中180点(6割)です。国語・数学で60点の壁をこえる練習と、過去問と合格最低点との差の記録を進めます。
創価高校(小平市・共学)
- 偏差値の目安は59〜69です(普通科59)。
- 推薦は9教科38が基準で、英検・数検の加点で届く場合もあります。試験は英語・数学の適性検査と面接で、国語はありません。
- 一般入試は評定の基準がなく、国語・英語・数学と面接で決まります。男女ともに寮があります。
向いている子英語と数学が得意で、面接で自分の言葉を話せる子。内申に少し足りなくても、一般で挑戦したい子。
対策のコツ推薦をねらう子は、11月までに英検か数検を受けて加点を確保します。面接は、志望理由と入学後にやりたいことを自分の言葉で練習します。
拓大一高(武蔵村山市・共学)
- 偏差値の目安は59〜64です(特進コース64、進学コース59)。
- 内申は3教科と5教科の両方で基準が決まります。併願優遇は進学が3科13・5科22、特進が3科14・5科23・9科39です。
- 令和8年度の一般入試Ⅰは、受験857人に対して合格754人。合格者の学科試験は最低180点、平均194点でした。
向いている子国語・数学・英語の3教科を4でそろえている子。英検を使って内申を上げたい子。
対策のコツ国語・英語・数学を1教科65点で安定させることが目安です。特進をねらうなら、英検準2級を中3の夏までに取ると有利です。
共通して出てくる「3つの壁」
併願パターンの組み立て方
| 受け方 | 組み合わせの例 | ねらい |
|---|---|---|
| 桐朋を第一志望にする | 桐朋(2月10日)と、2月12日に試験がある明星の第2回や拓大一高の一般Ⅱ | 桐朋には併願優遇がないので、別の日に確実な私立を用意する |
| 推薦で1月に合格を確保する | 1月22日の推薦(桜美林・明星・創価・拓大一高のいずれか)と、2月の上のクラス挑戦 | 先に合格を持って、2月は落ち着いて挑戦できる |
| 併願優遇で受けて、上のクラスにも挑戦する | 桜美林の併願優遇A(コースアップ選考)や、明星の併願優遇と2月12日のチャレンジ受験 | 内申で土台を作り、当日の点で上のクラスをねらう |
| 内申に不安があるときは当日の点で受ける | 創価の一般、明星・桜美林のオープン、八王子学園八王子の第2回(2月11日) | 評定の基準がない入試を選び、3教科の力で勝負する |
中3の4月から入試まで、逆算の道すじ
| 時期 | やること |
|---|---|
| 中1・中2 | 9科に1・2をつけない。5科と3科(国語・数学・英語)の内申をそろえ、英語は4以上をめざす。英検や数検の3級〜準2級は加点になる学校が多い |
| 中3の春〜夏 | 英検・数検の級を取っておく。気になる学校の説明会の日程を確かめる |
| 中3の10〜11月 | 学校説明会に参加する(個別相談がある回もある)。創価の加点は11月実施分までの英検・数検が対象。桜美林の欠席の基準は11月末日まで |
| 中3の12月 | 入試相談(桜美林は12月15日・16日、八王子学園八王子は12月、明星は12月中旬)。2学期の評定をもとに、受け方とコースを決める |
| 1月 | 1月22日の推薦(桜美林・明星・創価・拓大一高)に向けて、作文・面接・適性検査を仕上げる。一般は過去問を時間を計って解く |
| 2月 | 2月10日に試験が集まる。受ける日を表にして順番を決める。桐朋をねらうなら、2月12日などに併願校を置く |
内申と模試の結果を見せていただければ、受けたい私立高校の基準に届くか、公立の志望校とどう組み合わせるかを、初回体験授業(60分)無料でお伝えします。
よくあるご質問
Q. 推薦入試がない学校はありますか。
A. あります。八王子学園八王子高校と桐朋高校には、2027年度の推薦入試がありません。八王子学園八王子は一般入試と12月の入試相談、桐朋は2月10日の学力試験だけです。
Q. 内申に自信がなくても受けられる学校はありますか。
A. 桜美林と明星のオープン入試、創価の一般入試は、内申の出願基準がありません。八王子学園八王子も入試相談なしで受けられますが、2026年度のその倍率は2.07倍でした。
Q. 併願優遇があるのはどの学校ですか。
A. 桜美林(併願優遇A)、明星、拓大一高です。八王子学園八王子は入試相談で基準を見ます。桐朋には併願優遇がありません。
Q. 英検や数検は役に立ちますか。
A. 加点になる学校が多いです。桜美林は英検2級以上で+2、明星と創価と拓大一高も英検・数検が加点や、内申のみなしの対象になります。細かい決まりは学校ごとに違うので、要項で確かめてください。
Q. 桐朋に女子は受験できますか。
A. 桐朋高校の募集は「第1学年 男子 約50名」です。桐朋女子高校は別の学校です。
まとめ
- 多摩の私立6校は、内申で出願が決まる学校と、当日の点で決まる学校に分かれる
- 日程と条件は学校ごとに違うので、受ける学校の募集要項で確かめる
- 併願は、日程が重ならない組み合わせと、手続きの期限で決める


