最終更新:2026年10月/日程・条件は、各校の令和9年度(2027年春)の募集要項にもとづく記事の内容を比べています。最新の日程・基準は、必ず各校の募集要項で確認してください。
東京の城南(目黒・品川・世田谷)、城西(杉並・中野)、多摩の小平にある私立高校8校を、同じ表で見比べます。どの学校も、推薦と併願優遇では内申の基準と欠席の条件が決め手になります。「どの学校が上か」ではなく、「どんな子に合うか」で選べるようにまとめました。
- 入試のちがいを、1枚の表で比べる
- 学校別|入試の特徴と、対策の優先順位
- 共通して出てくる「3つの壁」
- 併願パターンの組み立て方
- 中3の4月から入試まで、逆算の道すじ
- よくあるご質問
入試のちがいを、1枚の表で比べる
| 学校 | 偏差値の目安 | 入試の山場 | 区分 | 試験科目 | 内申などの条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 錦城高校(小平市・共学) | 64〜69 | 推薦は1月22日/一般は2月10日(第2回は2月12日で特進コースのみ) | 推薦・併願優遇・第一志望・一般 | 推薦は作文と面接/一般は英語・国語・数学(各50分・各100点) | 併願優遇は進学コースが5教科22以上・9教科37以上。特進コースは3教科14・5教科23・9教科38以上。欠席などは各学年10日以内 |
| 目黒学院高校(目黒区・共学) | 50〜61 | 推薦は1月22日/一般はA日程2月11日・B日程2月13日・C日程2月15日 | 推薦・併願優遇・一般 | 推薦は書類と個別面接/一般は国語・数学・英語(リスニングを含む)と面接 | 5教科か9教科のどちらか一方が届けばよい。併願優遇はスタンダードキャリアが5教科16・9教科30、スーパープレミアムが5教科25・9教科44など |
| 品川翔英高校(品川区・共学) | 50〜62 | 推薦は1月22日/一般は2月10日または2月11日 | 推薦・併願優遇・第一志望優遇・フリー | 推薦は個人面接/一般は英語と、国語か数学の2科(各50分) | 特別進学コースは推薦が5教科18か9教科32、併願優遇が5教科19か9教科33。中3の欠席は10日以内 |
| 杉並学院高校(杉並区・共学) | 56〜61 | 推薦は1月22日/一般は2月10日または2月11日 | 推薦(単願)・併願優遇・一般 | 推薦は作文(50分)と面接/一般は英語・国語・数学(各50分)と面接 | 総合進学コースは推薦が3科10・5科17・9科32のどれか、併願優遇が3科11・5科18・9科34のどれか。9教科に1と2がないこと |
| 東亜学園高校(中野区・共学) | 52〜59 | 推薦は1月22日/一般はⅠ試験2月10日・Ⅱ試験2月11日 | 推薦(単願)・併願優遇・一般 | 推薦は作文(50分)と個別面接/一般は国語・数学・英語(各50分・マークシート)とグループ面接 | 特進コースは推薦が5教科19以上、併願優遇が5教科20以上。総合選抜コースは推薦が5教科16以上、併願優遇が5教科17以上 |
| 堀越高校(中野区・共学) | 38〜39 | 推薦は1月22日/一般はA日程2月10日・B日程2月11日 | 推薦(単願)・併願優遇・一般 | 推薦は個人面接/一般は国語・数学・英語と面接 | 推薦は数字の基準がなく、中3の評定に1がないこと。併願優遇は公立高校1校に限り、素内申23以上 |
| 駒場学園高校(世田谷区・共学) | 43〜57 | 推薦は1月22日/併願優遇・一般は2月10日・2月11日 | 推薦・併願優遇・一般 | 推薦は国語・数学・英語の適性検査と英語リスニング、面接/一般は国語・数学・英語(各50分) | 併願優遇は進学コースが3教科10・5教科18、特別進学コースが3教科12・5教科21。世田谷区立中の生徒には加点がある |
| 国士舘高校(世田谷区・共学) | 51〜55 | 推薦は1月22日/一般・併願優遇は2月10日・2月11日 | 推薦・併願優遇・一般 | 推薦は適性検査(計100点・60分)と面接/一般は国語・数学・英語(各50分) | 推薦は選抜クラスが3教科12以上か5教科20以上、進学クラスが3教科10・5教科17・9教科31のどれか。併願優遇は9教科32以上 |
日程や基準は各校の2027年度(令和9年度)の募集要項にもとづきます。偏差値は模試や調査によって数字が変わるため、あくまで目安です。コースによって差があります。出願の前に、各校の最新の募集要項で確かめてください。
内申と模試の結果を見せていただければ、受けたい私立高校の基準に届くか、公立の志望校とどう組み合わせるかを、初回体験授業(60分)無料でお伝えします。
学校別|入試の特徴と、対策の優先順位
錦城高校(小平市・共学)
- 偏差値の目安は64〜69です(進学コース64〜65、特進コース68〜69)。
- 試験問題は進学コースと特進コースで同じで、合格点が分かれます。令和7年度の合格点は進学コース180点、特進コース210点でした(300点満点)。
- 併願優遇で出願すると合計点に30点、第一志望だと20点が加わります。第一志望で受ける人は、秋の個別相談会への参加が出願条件です。
向いている子数学で平均より10点ほど上を目指して、3教科の得点で勝負したい子。
対策のコツ令和7年度の第1回一般は、国語72.0点・英語64.0点に対して数学が47.0点でした。数学の過去問を最優先にして、計算と図形の基本問題で落とさない練習をしましょう。
目黒学院高校(目黒区・共学)
- 偏差値の目安は50〜61です(スーパープレミアム61、プレミアム56、アドバンス54、スタンダードキャリア50)。
- 4つのコースがあり、5教科か9教科のどちらか一方が基準に届けば出願できます。併願優遇は推薦より、5教科で1、9教科で2高くなります。
- 一般はA日程・B日程・C日程の3回あり、併願優遇でも当日は3教科と面接を受けます。
向いている子得意な側(5教科か9教科)で内申を伸ばし、面接で自分の言葉で話せる子。
対策のコツコースは入学後に移れるかどうかがちがうので、基準だけで決めないことが大切です。12月の入試相談までに、推薦か併願優遇かを決めておきましょう。
品川翔英高校(品川区・共学)
- 偏差値の目安は50〜62です(難関進学コース60〜62、特別進学コース56〜58、国際教養コース56〜57、総合進学コース50〜54)。
- 一般入試は英語と、国語か数学の2科です。併願優遇で受ける人は面接がありません。
- 英検・数検・漢検や部活動、出席で内申に加点でき、併願優遇は他校が第一志望の人も使えます。
向いている子2科目に集中して準備したい子。英検などの検定を取って内申を支えたい子。
対策のコツ12月6日までの個別相談が、推薦・併願優遇・第一志望優遇の条件です。先に予定を決め、2科の過去問を50分で解く練習を始めましょう。
杉並学院高校(杉並区・共学)
- 偏差値の目安は56〜61です(特別進学コース60〜61、総合進学コース56)。
- 内申の基準は「3科・5科・9科のどれか1つ」に届けばよく、得意な教科によって届きやすい基準が変わります。
- 推薦は第一希望の人だけが受けられ、作文(50分)と面接で決まります。
向いている子作文や面接で自分の考えを伝えるのが得意な子。国語・数学・英語が得意で、3科で届く子。
対策のコツ9教科に1と2があると、合計が足りても出願できません。副教科の提出物と実技で2を作らないことを先に確かめましょう。
東亜学園高校(中野区・共学)
- 偏差値の目安は52〜59です(特進コース59、総合選抜コース52〜53)。2027年度に新設された情報理数コースは、確認できた偏差値がありません。
- 基準は5教科の内申で、英検・数検・漢検の加点があります。
- 東京都の中学生はB推薦を使えません。併願するときは、一般入試の併願優遇を使います。
向いている子5教科の内申をじっくり積み上げたい子。数学・理科やデジタルに興味がある子(情報理数コース)。
対策のコツ国語・数学・英語がすべて3以上であることも条件です。マークシート形式に慣れ、英語のリスニングも毎日少しずつ練習しましょう。
堀越高校(中野区・共学)
- 偏差値の目安は38〜39です(総合コース39、体育コース38)。
- 推薦は数字の内申基準がなく、中3の評定に1がないことが条件です。学校は「人物本位」と説明しています。
- 総合・体育・トレイトの3コースがあり、トレイトコースは推薦のみです。
向いている子面接で将来の夢や部活動への思いを話したい子。スポーツや芸能の活動と高校生活を両立したい子。
対策のコツ推薦も併願優遇も、説明会や見学会で入試委員の個別相談を受けることが前提です。評定と欠席日数がわかるものを持って相談しましょう。
駒場学園高校(世田谷区・共学)
- 偏差値の目安は43〜57です(特別進学コース56〜57、国際コース53〜55、進学コース48〜54、食物調理科43〜45)。
- 普通科に5つのコースがあり、ほかに食物調理科があります。世田谷区立中学校の生徒は、併願優遇で5教科に2、推薦で1の加点があります。
- 2026年度の一般第1回では、併願優遇で受けた人は全員が合格し、進学コースの一般は約3.2倍でした(計算値)。
向いている子自分の内申で届くコースを選んで、基準を使って受けたい子。調理の道に進みたい子(食物調理科)。
対策のコツ2学期の成績が出たら、どのコースの基準に届くかを12月の前に計算しましょう。基準に届いたあとも、国語・数学・英語の基礎は続けます。
国士舘高校(世田谷区・共学)
- 偏差値の目安は51〜55です(選抜クラス53〜55、進学クラス51)。
- 推薦の進学クラスは、3教科・5教科・9教科のどれか1つで基準に届けばよい形です。
- 推薦の適性検査は英語30点・数学40点・国語30点の計100点で、数学の配点がいちばん大きくなっています。
向いている子計算と英単語をコツコツ続けられる子。国士舘大学への内部進学も考えたい子。
対策のコツ併願優遇は個別相談での確認が条件です。2学期の成績の見込みを持って、10月中に相談会を予約しましょう。
共通して出てくる「3つの壁」
併願パターンの組み立て方
| 受け方 | 組み合わせの例 | ねらい |
|---|---|---|
| 推薦(単願)で受ける | 第一志望の1校を1月22日の推薦で受ける。杉並学院、東亜学園、堀越などは第一志望の人が受ける区分 | 早めに進路を決めて、2月は残りの準備に使う。推薦で合格したあとも、目黒学院は2月13日、品川翔英は2月11日にテストがある |
| 公立が第一志望で、併願優遇を使う | 都立などが第一志望で、私立は併願優遇で押さえる。品川翔英と目黒学院は併願先の制限がなく、東亜学園は都立とも私立とも併願できる。堀越は公立1校に限る | 公立の結果を待つあいだの安心をつくる。東亜学園などは、都立の発表の翌日まで入学手続きを待てる |
| 2月10日と11日の学校を組み合わせる | 2月10日に品川翔英・杉並学院・東亜学園・堀越などのどれか、2月11日に目黒学院のA日程や駒場学園・国士舘など | 国語・数学・英語を中心に形式が近い学校を選び、対策を使い回す。日程が重ならないか、1枚の表で確かめる |
| 同じ学校の複数回を使う | 目黒学院のA日程(2月11日)・B日程(2月13日)・C日程(2月15日)、錦城の第1回(2月10日)と第2回(2月12日・特進コースのみ) | 1回目で届かなくても、次の日程で受け直せる。コースの上げ下げは、募集要項で確かめる |
中3の4月から入試まで、逆算の道すじ
| 時期 | やること |
|---|---|
| 中1・中2 | 評定に1や2を作らず、欠席を増やさない。英検・数検・漢検の3級や準2級を取っておくと、加点に使える学校がある |
| 10〜11月 | 学校説明会と個別相談会を予約して参加する。第一志望の人は、錦城の秋の個別相談会と品川翔英の12月6日までの個別相談を先に押さえる |
| 12月 | 2学期の成績が出たら、3教科・5教科・9教科の合計を計算する。12月15日前後の中学校の先生との入試相談までに、推薦か併願優遇かを決める |
| 12〜1月 | 国語・数学・英語の過去問を解く。推薦で受ける人は、作文と面接の練習も始める |
| 1月22日 | 推薦入試。出願の日にちは学校ごとにちがうので、募集要項で確かめる |
| 2月10日〜15日 | 一般入試と併願優遇。日程が重ならないように、受ける順番と入学手続きの期限を親子で確認する |
内申と模試の結果を見せていただければ、受けたい私立高校の基準に届くか、公立の志望校とどう組み合わせるかを、初回体験授業(60分)無料でお伝えします。
よくあるご質問
Q. 併願優遇なら、試験は受けなくてよいですか。
A. 受けます。たとえば目黒学院はA日程・B日程・C日程のどれかで3教科と面接を受け、品川翔英は2科を受けます(併願優遇は面接なし)。基準に届くことは、出願できる条件です。
Q. 東京都の中学生も、併願優遇を使えますか。
A. 8校とも併願優遇の区分があります。使える人の条件は学校ごとにちがい、品川翔英は国立・公立・私立のどれが第一志望でも使え、堀越は公立高校1校に限ります。錦城は私立の中で第一志望であることが条件です。
Q. 内申が基準に少し足りないときは、どうすればよいですか。
A. 学校によっては、英検・数検・漢検や部活動、出席で内申に加点できます。たとえば品川翔英や東亜学園は検定で加点があり、目黒学院は最大1点です。中2のうちに検定を取っておくと安心です。
Q. 偏差値の数字だけで学校を選んでもよいですか。
A. おすすめしません。偏差値は目安で、同じ学校でもコースによって差があります(例:目黒学院は50〜61)。内申の基準、欠席の条件、通学時間、校風もあわせて比べましょう。
Q. 推薦で合格したあとも、試験はありますか。
A. 学校によってあります。目黒学院は2月13日に学力検査、品川翔英は2月11日に2科テスト(合否には使わない)、東亜学園は2月11日に特待チャレンジ試験があります。
まとめ
- 8校はどこも内申の基準と欠席の条件が決め手。偏差値だけで選ばず、受け方まで合わせて比べましょう。
- 日程と条件は学校ごとに違うので、受ける学校の募集要項で確かめる
- 併願は、日程が重ならない組み合わせと、手続きの期限で決める


