最終更新:2026年9月27日|日程・配点は東京都教育委員会の公表資料にもとづいています(出典は記事の最後)
一般入試は1020点満点。当日の学力検査が700点、調査書(内申)が300点、英語スピーキングテスト(ESAT-J)が20点です。
調査書に使われるのは中学3年の成績です。ただし中3の内容は中1・中2の積み重ねなので、準備は中1から始まっています。
中3の2学期で内申がほぼ決まり、11月にESAT-J、1月に推薦、2月21日に一般入試。この順番を逆算して、時期ごとにやることを決めるのが合格への近道です。
- 1020点の中身と、それぞれがいつ決まるか
- 中1〜中3の年間ロードマップ(時期別のやること)
- 2027年春入試の主な日程
- 保護者が気をつけたい関わり方
「都立高校に行きたいけれど、いつ・何をすればいいのか分からない」――この記事は、そんなご家庭のための地図です。東京都教育委員会が公表している日程と配点をもとに、中1から入試当日までの流れを1本にまとめました。
まず全体像:一般入試の1020点はこう決まる
| 中身 | 点数 | 決まる時期 |
|---|---|---|
| 学力検査(5教科・各100点を700点に換算) | 700点 | 入試当日(2027年2月21日) |
| 調査書(換算内申65点満点を300点に換算) | 300点 | 中3の2学期(12月ごろに確定) |
| ESAT-J(英語スピーキングテスト) | 20点 | 中3の11月(2026年11月22日) |
| 合計 | 1020点 | ― |
換算内申は、5教科(国・数・英・理・社)の評定をそのまま、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定を2倍にして足したものです。実技4教科が内申で大きく効くのはこのためです。計算方法は 都立高校の内申点の仕組みと計算方法 で詳しく書いています。
中1〜中3の合格ロードマップ(一覧)
| 時期 | いちばん大事なこと | 具体的にやること |
|---|---|---|
| 中1 | 定期テストの習慣づくり | テスト2週間前から計画を立てる/提出物を出し切る/数学・英語の基礎を落とさない |
| 中2 | 苦手を作らない | 数学(関数・図形の証明)と英語(文法)の穴を早めに埋める/実技4教科も手を抜かない |
| 中3 4〜7月 | 志望校の候補を出す | 学校説明会に参加/1学期の定期テストで内申を上げる/夏休みの計画を立てる |
| 中3 夏休み | 中1・中2の総復習 | 5教科の基礎を一周/苦手単元のやり直し |
| 中3 9〜10月 | 内申を固める | 2学期の定期テスト・提出物・実技/模試で現在地を確認 |
| 中3 11月 | ESAT-J/過去問開始 | 11月22日のESAT-J/都立の過去問を1年分、時間を計って解く |
| 中3 12月 | 受験校を決める | 内申の確定を確認/私立の併願校を決める/推薦の準備(作文・小論文・面接) |
| 中3 1月 | 推薦入試 | 推薦の検査(1月26日・27日)/一般入試に向けた過去問演習 |
| 中3 2月 | 一般入試 | 私立の一般入試(例年2月10日から)/都立の学力検査(2月21日) |
中1・中2:内申の「土台」を作る時期
都立の一般入試の調査書に使われるのは中3の成績です。では中1・中2は関係ないのかというと、そうではありません。中3の数学や英語は、中1・中2の内容がわかっていないと理解できないからです。
この時期に身につけたいのは、次の3つです。
- 定期テストの2週間前から、教科ごとに計画を立てて勉強する習慣
- 提出物を期限どおりに出し切る習慣(提出物は内申にどれくらい効く?)
- 数学と英語で「わからないまま次に進む」をなくすこと
中3の4月〜夏休み:志望校の候補を出し、基礎を一周する
中3の1学期は、志望校の候補を3〜5校に絞り始める時期です。学校説明会や文化祭に行くと、校風や通学時間が具体的にイメージできます。
夏休みは中1・中2の総復習に使います。都立の学力検査は都の共通問題(自校作成問題の学校を除く)で、中学3年間の範囲から出題されます。基礎の穴をこの時期に埋めておくと、秋以降の過去問演習がスムーズになります。
中3の9〜12月:内申を固め、ESAT-Jを受け、受験校を決める
9〜10月:2学期の成績が調査書に直結する
中3の2学期の成績は、調査書の内申にほぼそのまま反映されます。定期テストの点数だけでなく、提出物や授業中の取り組みも評価の対象です。この時期に内申を1つでも上げられると、300点満点の調査書点で差がつきます。
11月:ESAT-J(11月22日)と過去問のスタート
2026年度のESAT-J(中学3年生対象)は、東京都教育委員会の発表で本試験が2026年11月22日、追・再試験が12月13日です。結果は都立の一般入試で20点満点として使われます。
過去問はこの時期から始めます。最初は合格点に届かなくてかまいません。時間配分と出題の形に慣れることが目的です。
12月:内申の確定と受験校の決定
12月ごろには中学校との面談で内申が分かり、受験校を決めていきます。都立を第一志望にする場合は、私立の併願校(併願優遇)もこの時期に決めます。推薦を受けるかどうかも、ここで判断します(都立の推薦は受けるべき?)。
中3の1月〜2月:推薦入試と一般入試
| 入試 | 主な日程(2027年春) |
|---|---|
| 都立 推薦入試 | 検査 1月26日(火)・27日(水)/合格発表 2月2日(火) |
| 私立高校 推薦入試(東京) | 例年1月22日から(学校ごとに異なる) |
| 私立高校 一般入試(東京) | 例年2月10日から(学校ごとに異なる) |
| 都立 一般入試(第一次募集) | 学力検査 2月21日(日)/合格発表 3月1日(月) |
都立の推薦は、調査書に加えて面接と作文・小論文などで選ばれます。配点やテーマは学校ごとにちがいます。学校別の分析は下の「学校別の記事」からご覧ください。
推薦で不合格でも、一般入試に出願できます。推薦の準備をしながらも、一般入試の5教科の勉強は止めないことが大切です。細かい出願日程は 都立高校入試2027の日程と仕組み にまとめています。
学校別の記事:推薦の配点と作文・小論文テーマ
令和9年度の推薦の配点、令和8年度の倍率、実際に出たテーマの分析を学校ごとにまとめています。
都立三田高校都立竹早高校都立上野高校都立城東高校都立深川高校都立小山台高校都立江戸川高校都立小松川高校
進学指導重点校などの学校別記事はこちらです。
都立日比谷高校都立西高校都立戸山高校都立青山高校都立新宿高校都立国立高校都立立川高校都立八王子東高校
保護者がやりがちな、もったいない関わり方
- 「内申は中3だけだから、中1・中2は好きにしていい」と伝える
- 中3の2学期に、定期テストより模試や過去問を優先させる
- 推薦の結果が出るまで、一般入試の勉強をゆるめる
よくある質問
Q.中1・中2の成績は、都立入試にまったく関係ありませんか?
A.一般入試の調査書に使われるのは中3の成績です。ただ、中3の内容は中1・中2の積み重ねなので、中1・中2の学習習慣がそのまま中3の成績につながります。
Q.塾や家庭教師は、いつから始めるのがいいですか?
A.決まった正解はありません。内申を上げたいなら中3の2学期の前、当日点を伸ばしたいなら夏休みの前に始めると、時間に余裕を持って取り組めます。
Q.自校作成問題の学校を目指す場合も、このロードマップで大丈夫ですか?
A.流れは同じです。ただし当日の問題が難しくなるため、過去問の開始を早めるなどの調整が必要です。くわしくは 都立の自校作成問題とは? をご覧ください。


