甲府第一高校の内申と当日点|配点の比率と合格までの考え方【令和9年度】

学校別 合格対策

最終更新:2026年11月 ※令和9年度の細かい決まりは、募集要項と各校の案内で決まります。出願前に、山梨県教育委員会のページと中学校の案内で、最新の情報をご確認ください。

甲府第一高校(山梨県立甲府第一高等学校)は、山梨県の県立・全日制の高校で、普通科と探究科があります。山梨県教育委員会の「令和9年度公立高等学校入学者募集定員」では、普通科が150人、探究科が60人、合わせて210人です。この記事では、山梨県が公表している令和9年度の「入学者選抜実施要項」「前期募集選抜方法等一覧」「募集定員」と、令和6〜8年度の志願状況をもとに、甲府第一高校の入試で内申(調査書)と当日点(学力検査)がどのように使われるかを整理します。山梨県の入試は、1月の「前期募集」と3月の「後期募集」の2回あります。後期募集の一般選抜では、調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱うと、県の要項に書かれています。一方、前期募集では、学校ごとに決めた「選抜資料比重」で、調査書・面接・所見・特色適性検査などを組み合わせます。まず全体を表で確認しましょう。

結論:甲府第一高校の後期募集は「調査書と学力検査を同等に扱う」。前期募集は、調査書の割合が40〜50%で、学力検査ではなく特色適性検査と面接を使います

後期:調査書=学力検査(同等) 一般選抜の合否判定では、調査書の記録と学力検査の成績が同等に扱われます(実施要項 第11 選抜方法)。学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各100点の500点満点です。

調査書の評定は、中1から中3までの必修9教科が対象です。県の要項では、学力検査と同じ5教科の評定を2倍、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科の評定を3倍して合計します。つまり、実技4教科の評定1点は、5教科の評定1点より重く数えられます。

前期募集は、普通科が前期募集人員30人(A・Bの2区分、各50%程度)、探究科が18人です。選抜資料比重は、普通科Aが調査書50・面接10・所見5・特色適性検査35、普通科Bが調査書40・面接10・所見5・特色適性検査15・特技30、探究科が調査書50・面接10・所見5・特色適性検査35です。合格に必要な点数は公表されていないため、この記事では点数の目安は示しません。

この記事でわかること
  • 甲府第一高校の選抜方法一覧(令和9年度の公式の数字)
  • 山梨県の後期募集(一般選抜)のしくみ(先に押さえたい点)
  • 調査書の評定合計の計算:5教科は2倍、実技4教科は3倍
  • 当日点(学力検査)の考え方:5教科の時間割と傾斜配点
  • 前期募集:普通科A・B・探究科の選抜資料比重
  • 甲府第一高校の過去3年の志願状況と、近くの県立校との比べ方
  • 前期と後期の考え方の整理、令和9年度の日程と出願前の確認リスト

甲府第一高校の選抜方法一覧(令和9年度の公式の数字)

山梨県教育委員会は、県立高校ごとの前期募集の内容を「前期募集選抜方法等一覧」で、募集定員を「入学者募集定員」で、共通の決まりを「実施要項」で公表しています。甲府第一高校(全日制課程)に関わる令和9年度の内容を、そのまま表にしました。表の数字は、すべて県の資料で確認できたものです。

項目普通科探究科
令和9年度の募集定員150人60人(合わせて210人)
前期募集の募集人員30人(定員の20%以内として学校が決めた比率)18人(定員の30%以内として学校が決めた比率)
前期募集の選抜区分普通科A・普通科B(各区分とも、前期募集人員の50%程度)探究科
前期の検査面接(個別・10分程度)と特色適性検査。普通科Bは特技の書類審査も面接(個別・10分程度)と特色適性検査
前期の調査書「学習の記録」の評定の扱い第1学年:第2学年:第3学年=1:1:2(第1学年から第3学年が対象)同左
後期募集の検査学力検査5教科(国語・社会・数学・理科・英語、各100点)同左
後期募集の傾斜配点(教科の配点を変える方法)県の別表1の普通科の欄には、甲府第一高校の記載は確認できていません英語・数学とも「傾斜はかけない」(別表1)
後期募集の調査書と学力検査の扱い同等に扱う(実施要項)同左
学科間の第2希望普通科と探究科(専門教育学科)の間で、第2希望まで志望順位を付けられる(後期募集)同左

表のうち、「前期募集の募集人員」は、県の募集定員の資料にある数字です。後期募集の募集人員は、実施要項では「募集定員から前期募集の入学内定者の数を減じた数をもとに、教育委員会が別に定める」とされています。つまり、後期募集の人数は、1月の前期募集の結果が出たあとに決まります。参考までに、前期募集人員をそのまま引くと、普通科が120人、探究科が42人になります(当サイトの計算で、実際の人数は前期の内定者数で変わります)。

ここから先は、甲府第一高校を目指す中3の方が、冬の時期に整理しておきたい順に、後期募集(3月)、前期募集(1月)、志願状況、日程の順で説明します。前期募集は1月に先に行われますが、多くの志願者にとって中心になるのは後期募集の一般選抜です。ただし、甲府第一高校の前期募集は、普通科で30人、探究科で18人と、一定の人数があります。自分が前期募集に出願できるのか、出願する意味があるのかも、あわせて考えておきましょう。

山梨県の後期募集(一般選抜)のしくみ:先に押さえたい点

山梨県の後期募集には、「一般選抜」と「特別選抜」があります。一般選抜は学力検査と調査書で選び、特別選抜は学力検査と面接で選びます(実施要項 第2 選抜の種類)。多くの中学生が受けるのは、一般選抜です。実施要項から確認できる、押さえたい点を順に挙げます。

  1. 調査書と学力検査は同等。実施要項には、「一般選抜の合否判定に当たっては、調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱う」と書かれています。調査書の比重が4割、学力検査が6割といった、学校ごとの比率の表は、令和9年度の資料では確認できていません。
  2. 調査書の評定は、中1〜中3の9教科。実施要項では、「全学年必修9教科の成績の評定合計」を求めると書かれています。中3だけではなく、3学年分の評定が計算に入ります。
  3. 5教科と4教科で重みが違う。学力検査を実施する5教科の評定は2倍、実施しない4教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)の評定は3倍にして足します。
  4. 特別活動などの記録も点数になる。「特別活動の記録」「校外活動の記録」「その他特記事項」は、各高校の校長が定めた基準で、1〜30の段階で評定すると書かれています。甲府第一高校の基準は、県の資料では公表されていません。
  5. 学力検査は5教科各100点。英語にはリスニングが含まれます。専門教育学科(探究科など)や普通科のコース指定では、教科の配点を変えることがありますが、探究科の甲府第一高校は、英語・数学とも傾斜をかけません。
  6. 出願は1人1校。後期募集の出願は1人1校で、前期募集で入学内定となった人は後期に出願できません。一般選抜と特別選抜の併願もできません。普通科と専門教育学科の両方がある学校では、同じ学校の中で第2希望まで志望順位を付けられます。甲府第一高校は、普通科と探究科が対象です。
  7. 第2希望の扱いにも決まりがある。一般選抜では、学科の募集人員の90%をまず第1希望の人から選び、残りの枠で、そこに漏れた第1希望の人と第2希望の人を、差をつけずに選びます。

7番目の「90%の枠」は、普通科と探究科の両方を受けられる人にとって、大切な決まりです。たとえば、探究科を第1希望、普通科を第2希望とした人は、探究科の90%枠に入れなかった場合、探究科の残り10%枠で、ほかの人たちと一緒に判定されます。同じ人が探究科の残り枠と普通科の残り枠に入っている場合は、第1希望の学科が優先されます。この仕組みの細かい運用は、中学校の先生と、募集要項で確認してください。

甲府第一高校の「前期か後期か」「第2希望をどうするか」を、中3の冬に整理したい方へ

学校の三者面談の前に、評定と5教科の見通しを一緒に整理できます。保護者の方だけのご相談もできます。

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調査書の評定合計の計算:5教科は2倍、実技4教科は3倍

後期募集の調査書の評定は、次の方法で計算すると、実施要項に書かれています。まず、各学年の「学力検査を実施する教科(国語・社会・数学・理科・英語)」の評定を足して、2を掛けます。次に、「学力検査を実施しない教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)」の評定を足して、3を掛けます。この2つを足したものを3学年分合計して、「全学年必修9教科の成績の評定合計」とします。評定は5段階なので、1学年の満点は、5教科が25点×2=50点、実技4教科が20点×3=60点で、合わせて110点です。3学年の満点は330点です(満点の数字は、要項の計算方法から、当サイトが計算したものです)。

教科のグループ対象の教科評定の掛け算1学年の満点3学年の満点
学力検査を実施する教科国語・社会・数学・理科・英語×225×2=50点150点
学力検査を実施しない教科音楽・美術・保健体育・技術・家庭×320×3=60点180点
合計必修9教科-110点330点
後期募集の評定合計と学力検査の満点
図 後期募集の調査書の評定合計(330点満点)と、学力検査(500点満点)の内訳。

この表からわかるのは、評定の満点330点のうち、実技4教科の部分が180点と、5教科の部分(150点)より大きいことです。評定1点あたりの重さで見ると、5教科の評定が1点上がると評定合計は2点、実技4教科の評定が1点上がると3点上がります。同じ「評定が1つ上がる」でも、実技教科のほうが重く数えられる仕組みです。学校の定期テストの点数だけでなく、実技教科の提出物や実技テスト、授業への取り組みが評定に結びつくことを考えると、実技4教科の評定は、後期募集でも前期募集でも、軽く見ない方がよい部分です。

評定合計の計算例(仮の数字です)
例1:9教科すべて「4」を3学年続けた場合
1学年あたり、5教科は4×5=20で、×2=40点。実技4教科は4×4=16で、×3=48点。合わせて88点です。3学年で88×3=264点(330点満点)になります。
例2:例1から、中3で5教科のうち1教科だけ「5」になった場合
その教科の評定が1上がるので、×2で2点増え、266点です。
例3:例1から、中3で実技教科のうち1教科だけ「5」になった場合
×3で3点増え、267点です。
※例は、要項の計算方法に仮の数字を入れたものです。実在の生徒の数字ではありません。調査書全体の点数(特別活動等の1〜30を含む)への換算方法は、県の資料では確認できていません。

「同等」とは、どういうことか:当サイトの仮の見方

実施要項は、調査書の記録と学力検査の成績を「同等に扱う」としています。学力検査は500点満点です。調査書の評定合計は330点満点ですから、そのままでは足せません。調査書と学力検査をどのように同じ大きさにそろえるか(換算の式)は、要項本文には書かれていません。「具体的な方法は、別途教育長が指示する」とあるためです。そこで、考え方の練習として、次の仮定を置いてみます。これは当サイトの仮定で、県が示した計算式ではありません。

ここから先は「仮の計算」です
調査書の評定合計(330点満点)を、学力検査と同じ500点満点にそろえたと仮定します。このとき、評定合計1点は約1.5点(500÷330)に当たります。特別活動等の1〜30は含めていません。実際の合否判定に使われる式ではないので、数字は考え方の練習として読んでください。
できごと評定合計の動き仮に500点満点にそろえたときの動き
5教科のうち1教科の評定が、1学年で1上がる+2点約+3.0点
実技4教科のうち1教科の評定が、1学年で1上がる+3点約+4.5点
学力検査で、1教科が10点上がる-+10点
学力検査で、5教科合計が30点上がる-+30点

仮の計算では、実技教科の評定が1学年で1つ上がることは、学力検査の約4.5点分に当たります。もちろん、評定を上げることと、学力検査で点を取ることは、どちらか一方を選ぶものではありません。仮の計算で伝えたいのは、「評定の1つ上げ下げは、3学年分が積み上がると、学力検査の10点や20点と同じくらいの大きさになりうる」ということです。中3の2学期末の評定が決まる前に、もう1つ上げられる教科がないかを、早めに確認する意味があります。

一方で、中1・中2の評定は、すでに決まっています。3学年分が計算に入る以上、残りの伸びしろは中3の部分です。中3の評定だけが動かせる部分だと考えると、3学年分の合計330点のうち、動かせるのは3分の1にあたる110点分です。その110点のうち、実技4教科が60点を占めます。2学期末の評定を知ったうえで、3学期や学年末までの提出物・実技の取り組みを整えることが、現実的な準備になります。

当日点(学力検査)の考え方:5教科の時間割と傾斜配点

後期募集の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各100点、合計500点満点です。英語にはリスニングによる検査が含まれます(実施要項)。問題は、教育委員会が作成します。検査会場は、各志願先の高校です。検査期日は、令和9年3月3日(水)です。

教科時間配点
集合午前8時40分-
国語9時20分〜10時15分100点
社会10時35分〜11時25分100点
数学11時45分〜12時35分100点
理科13時35分〜14時25分100点
英語(リスニングを含む)14時45分〜15時35分100点

1日で5教科を受けるため、午前に3教科、午後に2教科と、体力と集中力の配分が大切になります。国語は55分、社会は50分、数学・理科・英語はそれぞれ50分です。お昼の休憩をはさんで午後の理科・英語に入るので、昼食のとり方や、午後に入る前の見直しの時間の使い方も、本番前に決めておくとよいでしょう。時間割は県の要項に書かれた時刻です。当日の集合の案内などは、受検票と中学校の案内で確認してください。

傾斜配点については、県の別表1「入学者選抜における傾斜配点教科及び傾斜割合一覧表」に、専門教育学科の学校別の表があります。探究科の欄には、甲府第一高校が載っていて、傾斜配点の教科は「英語・数学」、傾斜割合は「傾斜はかけない」と書かれています。理数科の甲府南高校と吉田高校が、数学・理科を1.2倍にするのとは違い、甲府第一の探究科は、教科の配点を変えません。普通科のコース指定の表には、甲府第一高校は載っていません。したがって、後期募集の学力検査は、探究科も普通科も、5教科を同じ100点ずつで見る形だと読めます。ただし、細かい取り扱いは、学校の募集案内で確認してください。

当日点の「目標点」を決めるときに、県は合格に必要な点数や、合格者の平均点を公表していません。この記事でも、点数の目安は示していません。数字で目標を立てたい場合は、中学校の進路指導の先生が持っている情報や、模試の結果の見方を、先生に確認してください。公開されている情報だけで合否を決めることはできません。

前期募集:普通科A・B・探究科の選抜資料比重

甲府第一高校の前期募集は、令和9年1月に行われます。出願は、1月14日(木)の県内一括受付(山梨県総合教育センター)、1月15日(金)午前10時〜午後4時、1月18日(月)午前10時〜正午です。検査は、令和9年1月28日(木)および1月29日(金)に行われます。選抜結果の内定通知は、2月5日(金)午前11時から午後4時までの間に、中学校長に交付されます。前期募集で入学内定となった人は、後期募集に出願できません(後期募集の実施要項)。後期の募集人員は、募集定員から前期の入学内定者数を引いた人数をもとに決まります。

前期募集に出願できるのは、令和9年3月に中学校を卒業見込みの人で、その高校を志望する動機や理由が明白・適切で、学校が定める「出願の条件」に合うと自分で考える人です(実施要項 前期募集 第3)。出願は1人1校1学科です。次の表は、県の「前期募集選抜方法等一覧」にある甲府第一高校の欄を、そのまま整理したものです。

区分出願の条件(県の表の書き方)募集割合
普通科A学習習慣が十分身に付いており、成績優秀前期募集人員の50%程度
普通科B文化・芸術・スポーツ分野に優れた実績または能力を持ち、入学後も同様の活動を行うことで、本校の部活動を、継続・発展させる強い意志のある生徒(部活動指定あり)前期募集人員の50%程度
探究科発展的な学習にも意欲的に取り組み、社会の諸課題に目を向け、問題解決を図る-(探究科の前期募集人員は18人)
区分調査書面接所見特色適性検査特技合計
普通科A5010535-100
普通科B401051530100
探究科5010535-100
甲府第一高校の前期募集の選抜資料比重
図 甲府第一高校の前期募集 選抜資料比重(普通科A・普通科B・探究科)。

表の数字は、「選抜資料比重」と呼ばれるもので、合計が100になるように決められています。普通科Aと探究科は、調査書が50%、特色適性検査が35%と、この2つで85%を占めます。面接は10%、所見は5%です。普通科Bは、調査書が40%、特色適性検査が15%、特技が30%です。特技は、活動の実績を証明する資料などによる書類審査で評価されます。同じ普通科でも、AとBでは、評価の中心が学習(A)か活動(B)かで大きく違います。

前期募集の調査書は、「学習の記録」の評定の扱いが、第1学年:第2学年:第3学年=1:1:2(対象は第1学年から第3学年)と、県の表に書かれています。第3学年の評定が、第1・第2学年の2倍に数えられる形です。後期募集の評定合計は、3学年を同じ重さで足す方法でしたから、前期募集と後期募集では、同じ評定でも使い方が違います。中3の評定が重く見られる前期募集では、2学期末の評定の見通しが、より直接に効いてきます。

面接は、個別で10分程度、集団面接は行われません。特色適性検査は、時間の欄に「60程度」(分)と書かれています。特色適性検査の問題の形式や内容は、県の一覧表には書かれていません。出題の形式、探究科と普通科で内容が違うのか、検査の時間が区分ごとに異なるのかは、募集要項や学校の案内で確認してください。確認できていない点を、この記事で推測して書くことはしません。

前期募集に出願できるかどうかを考えるときは、まず自分が普通科Aなのか、普通科Bなのか、探究科なのかを決めます。普通科Aは学習の面で成績が優れていること、普通科Bは文化・芸術・スポーツ分野の実績や能力と、入学後の部活動への意欲が条件の中心です。出願の条件の細かい基準(評定の目安や、実績の範囲など)は、この県の一覧には書かれていないため、学校の募集案内を、中学校の先生と一緒に読んでください。

甲府第一高校の過去3年の志願状況と、近くの県立校との比べ方

山梨県教育委員会は、後期募集の「最終志願者数」を、学科ごとに公表しています。志願変更の期間が終わった時点の人数と、倍率が載っています。次の表は、甲府第一高校の令和6〜8年度の数字です。倍率は、県の資料に載っている数字です。表の「後期募集人員」は、その年の募集定員から前期募集の内定者数を引いた人数です。

年度・学科前期内定者数後期募集人員最終志願者数倍率(県の資料)前年同期の倍率
令和6年度 普通科25人135人133人0.99倍1.08倍
令和7年度 普通科-(資料で未確認)128人139人1.08倍0.99倍
令和8年度 普通科-(資料で未確認)122人123人1.01倍1.08倍
令和6年度 探究科18人42人44人1.05倍1.04倍
令和7年度 探究科-(資料で未確認)42人33人0.79倍1.05倍
令和8年度 探究科-(資料で未確認)42人34人0.81倍0.79倍
甲府第一高校の後期募集の倍率のうごき
図 甲府第一高校の後期募集の倍率(令和6〜8年度、普通科と探究科)。

普通科の倍率は、令和6年度が0.99倍、令和7年度が1.08倍、令和8年度が1.01倍で、1倍前後を行き来しています。探究科は、令和6年度が1.05倍、令和7年度が0.79倍、令和8年度が0.81倍でした。令和6年度の資料では、普通科の募集定員は160人でした。令和9年度は150人です。令和9年度の倍率は、まだ出ていません。

数字を読むときの注意があります。倍率が1倍を下回る年度があっても、それは「志願者が募集人員より少なかった」という意味で、「誰でも合格できる」という意味ではありません。志願者の中でも、調査書や学力検査の成績が高い人から順に選ばれるため、合否は一人ひとりの成績で決まります。また、令和9年度は、前期募集で内定する人数によって後期の募集人員が変わるため、後期の倍率は、令和8年度までと数字の作り方が少し変わる場合があります。

近くの県立高校との比べ方(令和8年度の後期募集倍率)

県は、令和8年度の最終志願者数の資料に、前年同期の倍率も載せています。同じ甲府市内を中心にした普通科の数字を並べると、次のようになります。令和8年度と令和7年度の数字だけですが、動きの違いが見えます。

学校・学科令和7年度の倍率令和8年度の倍率
甲府第一 普通科1.08倍1.01倍
甲府第一 探究科0.79倍0.81倍
甲府西 普通科1.03倍0.92倍
甲府南 普通科1.21倍0.90倍
甲府東 普通科1.13倍1.14倍
韮崎 普通科1.13倍1.10倍

比べるときの注意として、後期募集の倍率は、前期募集の内定者数を引いた募集人員で割った数字です。学校ごとに前期募集の人数の比率が違うため、倍率の大小だけで、学力の難しさを判断することはできません。甲府南高校の後期の仕組みは、甲府南高校の内申と当日点で、甲府西・甲府東・韮崎の入試の概要は、甲府西高校に受かるには、甲府東高校に受かるには、韮崎高校に受かるにはで整理しています。同じ県の入試ですが、傾斜配点や前期募集の比重が学校ごとに違います。

県全体の数字も確認しておきましょう。令和8年度の全日制後期募集は、募集人員の合計が3,356人、最終志願者数が3,037人で、倍率は0.90倍でした(県の資料)。令和9年度の全日制の募集定員は4,770人で、前年度の4,860人より90人少なくなっています。募集定員が減る中での入試になりますが、県全体の数字だけで、甲府第一高校の倍率を予想することはできません。

前期と後期をどう考えるか:整理の表と三者面談で聞きたいこと

甲府第一高校を目指す人が、冬に整理しておきたいのは、「前期募集に出願できるか、出願する意味があるか」と「後期募集で、今の成績がどう扱われるか」の2つです。どちらも、中学校の三者面談で確認できます。次の表は、2つの選抜の違いを、県の資料に書かれていることだけで並べたものです。

比べる点前期募集後期募集(一般選抜)
出願の時期令和9年1月14日(木)〜1月18日(月)令和9年2月16日(火)〜2月18日(木)
検査面接(個別・10分程度)、特色適性検査など。学力検査(5教科)はない学力検査5教科(令和9年3月3日)
調査書の使われ方選抜資料比重の40〜50%。評定は第1:第2:第3学年=1:1:2学力検査と同等。評定は3学年分、5教科×2・実技4教科×3
評定以外の記録所見(5%)。普通科Bは特技(30%)特別活動の記録・校外活動の記録・特記事項を1〜30で評定
結果の知らせ内定通知は2月5日(金)に中学校長へ合格発表は3月11日(木)午前11時
併願前期で内定した人は後期に出願できない一般選抜と特別選抜の併願はできない

三者面談では、次のような質問が役に立ちます。質問は、ご家庭で書き出して持っていくと、面談の時間を使いやすくなります。

  1. 2学期末の時点で、5教科の評定と、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定は、それぞれいくつになる見込みですか。
  2. 学校の調査書では、特別活動の記録・校外活動の記録・特記事項に、何が書かれる予定ですか。
  3. 前期募集(普通科A・B、探究科)に出願する場合、中学校から高校へ提出する書類には、どんなものがありますか。
  4. 普通科と探究科の両方を受ける場合の、第2希望の付け方で、気をつけることは何ですか。
  5. 前期募集の検査(特色適性検査・面接)について、高校から出ている案内はありますか。

これらの質問の答えは、中学校ごと、年度ごとに変わる部分があります。県の要項に書かれていることと、中学校の案内が食い違って見えるときは、先に中学校の先生に確認してください。日付は、手元の紙やカレンダーに、中学校の締め切りと高校の期日を分けて書いておくと、取り違えを防げます。

令和9年度の日程と、中3の冬の学習計画・出願前の確認リスト

区分内容日程(県の要項)
前期募集出願受付令和9年1月14日(木)一括受付、1月15日(金)、1月18日(月)正午まで
前期募集検査1月28日(木)・1月29日(金)
前期募集内定通知(中学校長へ交付)2月5日(金)午前11時〜午後4時
後期募集出願受付2月16日(火)一括受付、2月17日(水)、2月18日(木)正午まで
後期募集志願変更2月19日(金)、2月22日(月)、2月24日(水)
後期募集学力検査3月3日(水)
後期募集追検査3月9日(火)
後期募集合格発表3月11日(木)午前11時
後期募集合格発表の方法各高校のホームページに受検番号を掲載し、郵送でも通知

冬までの学習計画の考え方

甲府第一高校の後期募集は、調査書と学力検査が同等に扱われます。冬の過ごし方を考えるときは、次の3つの順番で整理すると、やることが見えやすくなります。

  1. 中3の2学期末の評定の見通しを知る。評定合計は3学年分ですが、動かせるのは中3の分です。5教科の評定は2倍、実技4教科の評定は3倍で数えられるため、あと1つ上げられる教科がないかを、中学校の先生に確認します。
  2. 5教科の「落とした点数」を数える。学力検査は5教科で500点満点です。直近の模試や定期テストで、教科ごとに落とした点数を書き出し、単元ごとに分類します。1教科100点で、午前3教科・午後2教科を1日で受けるため、時間配分の練習も入れます。
  3. 前期募集に出願するかどうかを、1月の出願前に決める。普通科Aは学習面の成績、普通科Bは文化・芸術・スポーツ分野の実績、探究科は探究的な学びへの意欲が出願の条件の中心です。条件に合い、面接で話せる経験がある人は、前期も選択肢になります。

学力検査の対策では、山梨県の過去の問題で、問題の分量や答え方の形式を確認しておくと役に立ちます。県の過去問題は、山梨県教育委員会が公表しています。問題の最新の傾向や、教科ごとの時間配分は、過去問で確認してください。英語にはリスニングが含まれるため、音声を使う練習の時間もあらかじめ取っておきましょう。

出願前の確認リスト

  • 甲府第一高校の募集案内(学校のWebページ)で、前期募集の出願の条件、面接と特色適性検査の内容を、自分の目で確認した。
  • 中3の評定の見込みを、中学校の先生に聞いた(5教科と実技4教科を分けて確認した)。
  • 評定合計を、5教科×2・実技4教科×3の計算式に入れて、自分の数字を出してみた。
  • 前期募集(普通科A・B、探究科)に出願するかどうかを、家庭で決め、中学校にも伝えた。
  • 普通科と探究科の両方を考える場合の、第2希望の付け方を、中学校の先生と確認した。
  • 私立高校との組み合わせと、併願の期日を、各校の募集要項で確認した。

私立高校との組み合わせは、山梨県の私立高校入試2027と、各校の募集要項で確認してください。また、私立の併願で使う内申の考え方は、私立高校の併願で使う内申は中3のいつの成績?で整理しています。

甲府第一高校を目指す中3の保護者の方へ

評定の見通しと5教科の得点を、前期と後期の両方の考え方に当てはめて、一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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よくいただくご質問

Q. 甲府第一高校は、内申と当日点のどちらが大事ですか?
後期募集の一般選抜では、県の要項に「調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱う」と書かれています。どちらか片方だけで決まる仕組みではないため、評定と学力検査の両方を準備することになります。調査書点と学力検査点を同じ大きさにそろえる換算式は、要項本文では確認できていません。
Q. 調査書の評定は、中1・中2も入りますか?
後期募集では、実施要項に「全学年必修9教科の成績の評定合計」と書かれており、3学年分が対象です。前期募集では、県の表に、第1学年:第2学年:第3学年=1:1:2と書かれています。どちらも、中1・中2の評定が使われる点は同じです。
Q. 実技教科の評定は、どのくらい大事ですか?
後期募集では、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定を3倍、国語・社会・数学・理科・英語の評定を2倍にして足します。評定1点あたりの重さは、実技4教科のほうが大きい計算です。実技教科の評定も、軽く見ないようにしましょう。
Q. 合格に必要な点数(合格最低点)は公表されていますか?
県の資料では確認できていません。この記事でも、点数の目安は示していません。合格は、調査書と学力検査の成績などを総合して決まるため、自分の合計だけで合否を判断することはできません。
Q. 探究科は、普通科と学力検査の配点が違いますか?
県の別表では、探究科の傾斜配点の教科は英語・数学で、傾斜割合は「傾斜はかけない」と書かれています。したがって、探究科も普通科も、5教科を各100点で見る形だと読めます。細かい取り扱いは、学校の募集案内で確認してください。
Q. 前期募集で内定すると、後期募集は受けられませんか?
後期募集の実施要項に、「入学内定者は、出願することはできない」と書かれています。前期募集で入学内定となった人は、後期募集に出願できません。前期に出願するときは、内定したらその高校に進学する前提で考える必要があります。
Q. 普通科と探究科の両方を考えるときは、どうすればよいですか?
後期募集では、同じ学校の普通科と探究科の間で、第2希望まで志望順位を付けられます。学科の募集人員の90%を第1希望の人から選び、残りを第1希望で漏れた人と第2希望の人から選びます。付け方の細かい注意は、中学校の先生に確認してください。
Q. 私立高校との併願は、どう考えればよいですか?
私立高校の入試日程と、手続きの期限は、学校ごとに違います。各校の募集要項で、公立高校の後期募集の日程(3月3日の学力検査、3月11日の合格発表)との関係を確認してください。当サイトの併願の記事も参考にしてください。

まとめ

  • 甲府第一高校の後期募集の一般選抜は、調査書と学力検査が同等。学力検査は5教科各100点の500点満点。
  • 調査書の評定は、中1〜中3の9教科が対象。5教科の評定は2倍、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定は3倍で、3学年の満点は330点(当サイトの計算)。
  • 前期募集は、普通科A・B(各50%程度)で30人、探究科で18人。選抜資料比重は、調査書が40〜50%、特色適性検査が15〜35%、面接10%、所見5%、普通科Bのみ特技30%。
  • 倍率は、普通科が令和6〜8年度に0.99〜1.08倍、探究科が0.79〜1.05倍。令和9年度の倍率はまだ出ていない。
  • 日程は、前期が1月14日〜18日出願・1月28日と29日検査、後期が2月16日〜18日出願・3月3日学力検査・3月11日合格発表。

出典(公式資料)

この記事の数字は、山梨県教育委員会が公表した資料から、エスペランサアカデミーが整理・計算したものです。計算例と「仮の計算」は、公式の計算方法に仮の数字を入れたもので、実在の生徒の数字ではありません。合格に必要な点数、調査書の換算式、特別活動等の評定基準、特色適性検査の内容、令和9年度の倍率などは、県の資料では確認できていません。出願の前に、学校の募集案内で確認してください。

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