山形県の内申と併願の考え方|前期(特色)と後期(一般)、比率と総合段階、第3志望までの出願と私立の組み方【令和9年度】

学校別 合格対策

最終更新:2026年11月/日程と選抜方法は、山形県教育委員会の「令和9年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項」と、各高校の前期(特色)選抜の資料の原文にもとづきます(記事末の出典)。学校ごとの募集要項は各高校のWebページで、私立高校の日程や基準は各校の募集要項で確認してください。

結論:山形県は「前期(特色)選抜」と「後期(一般)選抜」の2回。前期で内定した人は他校に出願できず、後期は調査書と学力検査を学校ごとの比率で合わせた「総合段階」で選ばれます

令和9年度の山形県の公立高校(全日制)は、前期(特色)選抜の検査がA日程1月19日(火)・B日程2月2日(火)、後期(一般)選抜の学力検査が3月7日(日)、合格発表が3月17日(水)16時です。前期の結果はA日程が1月28日(木)、B日程が2月10日(水)に通知されます。前期で合格内定となった人は、改めて他の高校に出願することはできません。前期に漏れた人は、後期に新しく出願します。

後期は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科(各100点)の学力検査と、調査書の第3学年の各教科の評定合計を、校長が定めた比率(3:7、4:6、5:5、6:4、7:3のいずれか)で合計し、その得点の分布を5段階に分けた「学力の総合段階」を主な資料にして選びます。つまり、内申(調査書)と当日点は足し算で合わさるため、片方が弱くても、もう片方で補える仕組みです。ただし、比率は学校ごとに違うので、志望校の比率を先に確認することが出発点になります。

併願については、前期は1人1校1学科、後期は1人1校で、同じ高校に複数の学科がある場合に限り第3志望までです。他の都道府県の公立高校に出願した人は、山形県の公立高校には出願できません。私立高校との日程調整の決まりは、要項には書かれていません。3月17日の公立の発表と、私立の入学手続の期限を、同じカレンダーに書き込んでから志望校を決めてください。

この記事でわかること
  • 山形県の入試の全体像と令和9年度の日程
  • 内申と併願を決める「4つの分かれ道」
  • 前期(特色)選抜:枠は学科の5〜50%、検査は学校ごと
  • 後期(一般)選抜:調査書と学力検査の比率と、5段階の総合段階
  • 調査書は何を見るのか(第3学年の評定合計と、そのほかの記載事項)
  • 倍率の見方(令和6〜8年度の志願状況)
  • 出願・志願変更・私立との組み方と、追検査
  • 中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト

山形県の入試の全体像と令和9年度の日程

山形県の公立高校(全日制・定時制)の入学者選抜は、「前期(特色)選抜」と「後期(一般)選抜」の2回に分けて行われます。別に、中高一貫教育の「連携型入学者選抜」があり、対象は県立新庄神室産業高校金山校と県立小国高校です。この記事は、多くの人が受ける前期(特色)と後期(一般)を中心に整理します。令和9年度の日程は、要項の日程表と各項目から、次のとおりです。

区分事項期日(令和9年)
前期(特色)募集要項の閲覧(各高校のWebページ)令和8年11月13日(金)9時から
進路等相談(中学校長から志願先高校長へ)令和8年12月14日(月)17時まで
出願(Web出願システム)1月4日(月)〜1月7日(木)12時
受検票の取得1月13日(水)〜1月27日(水)
検査A日程 1月19日(火)/B日程 2月2日(火)
結果の通知(Web出願システム)A日程 1月28日(木)16時/B日程 2月10日(水)16時
後期(一般)出願(Web出願システム)2月17日(水)〜2月22日(月)12時
受検票の取得2月26日(金)〜3月7日(日)
学力検査(5教科)3月7日(日)
適性検査(音楽科・体育科)3月8日(月)
追検査学力検査 3月12日(金)/適性検査 3月13日(土)
合格発表(Web出願システム)3月17日(水)16時

前期(特色)選抜の結果は1月28日(A日程)と2月10日(B日程)に通知されますが、要項には「合格者の発表は、令和9年3月17日(水)に行う」と書かれています。つまり、前期の結果は「内定」の通知で、正式な合格者の発表は、後期と同じ3月17日です。この2段階の仕組みを知っておくと、前期の通知後の動き方が分かりやすくなります。

通信制の課程は、志願受付が2月24日(水)〜3月23日(火)16時、合格発表が3月26日(金)と、全日制・定時制とは別の日程です。この記事では全日制を中心に扱います。

内申と併願を決める「4つの分かれ道」

山形県の入試で、内申(調査書)と併願の考え方を決める分かれ道は、次の4つに整理できます。

分かれ道選択肢要項から分かること
(1) 前期(特色)を受けるか前期に出す/後期だけにする前期の内定者は他校に出願できない。前期は1人1校1学科。前期と連携型は併願できない
(2) 後期で何を志望するか第1志望のみ/同じ高校の別学科を第2・第3志望1人1校。2つ以上の学科がある高校は原則第3志望まで。普通科を第1志望にした場合、探究科を第2志望にはできない
(3) 学区学区内/学区外志願普通科・理数科・探究科は東・北、南、西の3学区。学区外は原則許可が必要で、前期の許可願は12月10日まで
(4) 私立との組み方私立を先に受ける/公立後に決める前期に漏れて後期を受けず、私立に進む場合の手続は要項で「要しない」。私立の日程は各校の募集要項で確認

この4つのうち、(1)の前期を受けるかどうかは、「合格したらそこに進学する」ことを前提に決める分かれ道です。前期は学科の募集人員の一部(5〜50%の範囲)で、検査の内容も学校ごとに違います。(2)の後期は、調査書と学力検査の「合計」で選ばれるため、5教科の学力検査と第3学年の評定の両方を準備する考え方になります。

前期(特色)選抜:枠は学科の5〜50%、検査は学校ごと

前期(特色)選抜の募集人員は、普通科・理数科・探究科・職業に関する学科・総合学科では、別に公告する各学科の入学定員の5%から50%以内とされています。音楽科は60%程度、体育科は80%程度です。入学定員が40名の小規模校が県外志願者の受入れを行う場合は、70%以内とされています。実際に何%にするかは、学校・学科ごとに決まり、各高校の募集要項に載ります。

前期の志願は「1人1校1学科」で、前期と連携型入学者選抜との併願はできません。検査の内容(面接、作文、発表、学力検査、口頭試問など)は、志願先の高校が指定します。選抜は、調査書情報と検査の結果を総合して行われます。県のページで公開されている資料から、3校の例を並べます。

学校・学科前期の枠日程出願の要件(抜粋)検査と選抜の割合
山形南(普通科)定員の15%程度B日程評定合計36以上に加えて、スポーツ・文化の県大会入賞や生徒会長などの要件個人面接。調査書(学習の記録)20%、調査書(学習の記録以外)40%、個人面接40%
山形南(理数科)定員の10%程度B日程評定合計43以上、かつ数学・理科・英語の評定が5個人面接。調査書(学習の記録)40%、それ以外20%、個人面接40%
山形西(普通科)定員の5%程度A日程全教科の評定合計42以上、かつ5教科の評定合計24以上個人面接。調査書(学習の記録)70%、個人面接30%
酒田東(普通科)定員の40%程度A日程評定合計33以上に加えて、入学後の探究学習への意欲学力検査(英語・数学の基礎学力)と集団面接。調査書(学習の記録)40%、学力検査40%、集団面接20%
酒田東(理数探究科・国際探究科)定員の20%程度A日程評定合計39以上同上(40%・40%・20%)

同じ「前期(特色)選抜」でも、山形西は調査書の学習の記録が70%と、評定の比重が大きい設計です。山形南は、学習の記録のほかに「学習の記録以外」(特別活動等)が40%と、活動の記録が点数に含まれます。酒田東は、学力検査(英語・数学)が40%入ります。出願の要件にも、評定合計の基準(山形西42以上、山形南36以上など)があるため、前期を考える場合は、中学3年の2学期までの評定が、出願できるかどうかに関わります。

前期の数字を読むときの注意
上の表は、県が公開している各高校の資料から、評定合計や割合を抜き出したものです。令和9年度の前期の志願者数や倍率は、まだ公表されていません。評定合計の「満点」は、第3学年の9教科×5段階=45点が目安ですが、学校ごとの要件の数え方は、各校の募集要項で確認してください。
山形県の前期(特色)選抜の枠の大きさ(3校5学科)
図2 前期(特色)選抜の枠(入学定員に対する割合・3校5学科)

図2は、3校5学科の前期の枠の大きさを並べたものです。同じ県内でも、前期の枠は5%程度から40%程度まで差があります。枠が大きい学校ほど、前期の結果で進学先がほぼ決まる人の割合が高く、後期の募集人員が少なくなります。後期の募集人員は、入学定員から前期の内定者などを引いた数だからです。

山形県の高校入試を控える中3の保護者の方へ

前期(特色)に出すか、後期だけにするか、評定と5教科の学力検査をどう整えるか、今の成績をもとに一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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後期(一般)選抜:調査書と学力検査の比率と、5段階の総合段階

後期(一般)選抜の学力検査は、令和9年3月7日(日)に、国語・数学・社会・理科・英語の5教科で行われます。時間割は次のとおりで、英語は14時から約10分間のリスニングテストがあります。

教科時間
国語8:50〜9:40
数学10:00〜10:50
社会11:10〜12:00
理科12:50〜13:40
英語14:00〜14:50(14:00から約10分間リスニング)

配点は、5教科とも各100点の500点満点です。傾斜配点(特定の教科の配点を増やす方法)を行う高校では、実施する教科は1教科または2教科で、倍率は1.5倍と決められています。実施する教科と倍率は、各高校の募集要項に載ります。

調査書と学力検査の比率は、校長が5通りから決める

要項には、「調査書情報中の第3学年の各教科の評定合計と学力検査の成績の比率は、高等学校長が定めることができる。なお、その比率は3:7、4:6、5:5、6:4、7:3のいずれかとする」と書かれています。山形県の概要資料(令和9年度)では、山形南が4:6、山形東と山形西が3:7、酒田東が3:7(普通科・探究科)とされています。比率が学校ごとに違うので、同じ評定でも、学校によって総合点への効き方が変わります。

山形県の後期選抜における調査書点と学力検査点の比率(5通り)
図1 調査書と学力検査の比率ごとの、調査書点と学力検査点の最大値(500点を基準とした場合・2通り)

図1は、500点を基準にして、概要資料にある3:7と4:6の2通りを、調査書点と学力検査点に分けたものです(5:5なら250点ずつ、6:4と7:3は大小が逆になります)。4:6なら調査書点が最大200点、学力検査点が最大300点です。3:7なら150点と350点になります。山形県の後期は、評定を500点満点に換算して比率をかけるため、評定がオール5に近い人ほど調査書点が上限に近づきます。

総合点の求め方(要項の算式の読み取り)

要項の算式は、調査書の評定合計をaとし、学力検査の成績をbとして、それぞれ500点満点に換算します。4:6の場合は、調査書点A=500×(a÷45)×0.4、学力検査点B=b×0.6(傾斜配点がない場合)で、合計得点T=A+Bです。傾斜配点を行う場合は、1教科なら学力検査の換算を「b÷550」、2教科なら「b÷600」に変えて500点満点にそろえます。要項の算式は図の形で書かれているため、ここに書いた式は当サイトの読み取りです。

計算例:評定合計40(45点満点)、学力検査の5教科合計350点(500点満点)の場合(数字は当サイトの仮定)
4:6の学校では、調査書点A=500×(40÷45)×0.4≒177.8、学力検査点B=350×0.6=210で、合計得点Tは約387.8点です。3:7の学校では、A=500×(40÷45)×0.3≒133.3、B=350×0.7=245で、Tは約378.3点です。この人は、評定の割合が高いほど少し有利になります。逆に、評定合計が35で学力検査が420点なら、4:6ではA≒155.6、B=252でT≒407.6点、3:7ではA≒116.7、B=294でT≒410.7点となり、学力検査の割合が高い3:7のほうが、わずかに高くなります。

この計算例で分かるのは、比率が違っても、合計得点の差は数点〜十数点程度にとどまる、ということです。いっぽう、合格ラインに近い層では、数点の差が総合段階の違いにつながるため、志望校の比率を知ったうえで、どの教科・どの部分を伸ばすかを決める材料になります。

総合段階は、得点の分布を5つに分けたもの

要項は、「受検者の合計得点について、分布が連続しているとみなされる部分の上端と下端の間を等間隔に5段階に分ける」と定めています。つまり、合格ラインが先に決まっているのではなく、その年のその学校の受検者の得点分布から、5つの段階が作られます。各段階の境目の点数や、どの段階から合格にするかは、要項には書かれていません。調査書情報の「総合的な学習の時間の記録」は十分に考慮され、「特別活動等の記録」と「校外活動の記録」は、特にすぐれた者が考慮されます。「特記事項」も状況が考慮されます。

要素要項の扱い
学力の総合段階調査書評定合計と学力検査を比率に応じて合算した合計得点の分布を、等間隔で5段階に分けたもの。主な資料
調査書情報中の記載事項主な資料。総合的な学習の時間の記録は十分に考慮。特別活動等・校外活動の記録は、特にすぐれた者を考慮。特記事項は状況を考慮
音楽科・体育科適性検査の結果を選抜の資料に加える
令和7年度以前の卒業者総合段階によらず、学力検査の成績と調査書情報等を主な資料として総合的に判断
国立高校等に合格した人入学する旨の報告があれば、選抜から除外(中学校長が3月3日12時までに報告)

調査書は何を見るのか(第3学年の評定合計と、そのほかの記載事項)

後期の比率の対象になる調査書の数字は、「第3学年の各教科の評定合計」です。要項の文言は「第3学年」と明記されていて、中学1・2年の評定が、後期の総合点の算式に直接入るとは、要項には書かれていません。9教科×5段階で、満点は45点です。音楽・美術・保健体育・技術家庭も評定に含まれるため、5教科の評定だけでなく、実技教科の評定も、第3学年の評定合計に入ります。

評定のほかに、「総合的な学習の時間の記録」「特別活動等の記録」「校外活動の記録」「特記事項」が、選抜の資料になります。特別活動等・校外活動は、特にすぐれた者が考慮される位置づけで、全員が点数化されるわけではありません。ただし、前期(特色)選抜では、山形南のように「調査書(学習の記録以外)40%」と、活動の記録を点数に含む学校があります。後期だけを考えている場合も、中学校の調査書に、どんな活動の記録が載るかを、先生に確認しておくと準備しやすくなります。

個人情報の提供(学力検査の教科別得点)は、出願の手続の際に、Web出願システムで「希望する」を選んだ人に行われます。教科別の得点を知りたい場合は、出願時の選択が必要です。

倍率の見方(令和6〜8年度の志願状況)

山形県教育委員会は、後期(一般)選抜の志願状況と、最終の倍率を公表しています。令和8年度の志願状況の表は、「入学定員」「前期内定者数」「後期募集人員」「志願者数」「志願倍率」の順で示され、後期の募集人員は、入学定員から前期の内定者数を引いた人数です。山形南・山形西・酒田東の例を並べます。

学校・学科年度入学定員前期内定者数後期募集人員後期の志願者数志願倍率
山形南(普通科)令和8年度200361641761.07倍
令和7年度20002001760.88倍
令和6年度20002002111.06倍
山形南(理数科)令和8年度40535591.69倍
令和7年度40040641.60倍
令和6年度40040812.03倍
山形西(普通科)令和8年度200181821821.00倍
令和7年度20002002221.11倍
令和6年度20002001710.86倍
酒田東(普通科)令和8年度1205466470.71倍
令和7年度1200120890.74倍
令和6年度1200120650.54倍
酒田東(探究科)令和8年度802060550.92倍
令和7年度80080951.19倍
令和6年度800801111.39倍
表の読み方の注意
令和6・7年度の資料では、前期内定者数の欄は0と表示されています(令和7年度の米沢東のみ48)。令和8年度は、前期(特色)選抜の内定者数が入った表になっています。年度によって表の形が違うため、倍率の比較は、あくまで目安として見てください。令和9年度の入学定員は、各高校の募集要項で確認してください。
山形南と山形西の普通科の後期志願倍率(令和6〜8年度)
図3 山形南・山形西(普通科)の後期(一般)志願倍率(令和6〜8年度)

図3は、山形南と山形西の普通科の、後期の志願倍率を、令和6年度から令和8年度まで並べたものです。どちらも、1倍前後で推移しています。ただし、これは後期の志願者数を、後期の募集人員で割った倍率で、前期(特色)の枠で内定した人は含まれていません。

最終の倍率(最終の受検者数などから出される倍率)の表も、県が公開しています。令和8年度の最終の表は、山形南の普通科が入学定員200に対して志願212人・受検211人・合格202人で最終倍率1.06、理数科が定員40に対して志願64人・受検64人・合格40人で最終倍率1.60でした。山形西の普通科は、定員200に対して志願200人・受検200人・合格200人で、最終倍率1.00です。令和8年度の最終の志願者数は、後期の志願者数に前期の内定者数を足した数と一致します(山形南の普通科は176+36=212、理数科は59+5=64、山形西の普通科は182+18=200)。この読み方は当サイトの確認で、県の資料には計算式の説明はありません。

学校・学科令和6年度令和7年度令和8年度
山形南(普通科)1.04倍0.88倍1.06倍
山形南(理数科)1.95倍1.58倍1.60倍
山形西(普通科)0.86倍1.11倍1.00倍
酒田東(普通科)0.53倍0.70倍0.84倍
酒田東(探究科)1.39倍1.19倍0.94倍

表は、県が公表した「最終倍率」を、そのまま並べたものです。理数科・探究科は、同じ学校の普通科より、倍率が高い年が多くなっています。倍率が1倍前後でも、後期の選抜は、総合段階による選抜で行われます。「定員割れなら全員合格」とは、要項のどこにも書かれていません。倍率は、志望校を決める材料の1つで、合格の可否は、その年の得点分布で決まります。

出願・志願変更・私立との組み方と、追検査

後期の出願のルールを、要項から整理します。後期は「1人1校」で、同じ高校の全日制と定時制の両方に出願することはできません。全日制または定時制の中に2つ以上の学科がある場合は、原則としてその中の第3志望まで認められます(第2・第3志望を認めない高校は、募集要項に明示されます)。普通科を第1志望にした場合、探究科を第2志望にすることはできません。普通科一般コースを第1志望にした場合も、普通科探究コースを第2志望にはできません。県立の特別支援学校に出願した人は、山形県の公立高校に出願できません。他の都道府県の公立高校または公立特別支援学校に出願した人も、山形県の公立高校には出願できません。

前期(特色)選抜の合格内定者は、改めて他の高校に出願することはできません。前期に漏れて後期を志願する人は、Web出願システムで、新しく後期の出願情報を登録します。前期の志願先に、調査書情報や学区外志願の書類が登録済みであれば、改めて登録する必要はありません。ただし、前期に漏れたあと、私立高校に進む(後期に出願しない)場合は、公立高校の側の手続は要らない、と要項に書かれています。

出願の場面入学者選抜手数料
県立高校間で、同じ課程の志願変更(前期から後期へ、など)改めて納付する必要はない
全日制から定時制への志願変更納付は不要(差額の還付はない)
定時制から全日制への志願変更差額1,250円を納付
県立高校と市立高校の間市立の条例により改めて納付(先に納めた分は還付されない)

出願後の取消しや、締切り前の志願変更は、「やむを得ない十分な理由がある場合にのみ」行うこととされています。対象者が確認された場合は、出身中学校長が志願先の高校長に電話で連絡し、その後、Web出願システムで公文書を添付して、取消しや志願先の変更を行います。志望校を途中で変える前提で出願するのではなく、出願前に、中学校の先生との面談で、志望校を固めておくことが大切です。

学区と、学区外志願

全日制の普通科・理数科・探究科は、東・北、南、西の3学区に分かれています。職業に関する学科、音楽科、体育科、総合学科と、定時制は全県1学区です。保護者の住所のある学区の高校に出願する場合を除いて、学区外の高校に出願するには、原則として学区外高等学校志願許可が必要です。前期(特色)選抜に向けた許可願の提出期限は、令和8年12月10日(木)です。後期は令和9年1月末を目途に提出します。「通学の便」を理由にする場合は、最寄りの特定の高校への志願について審査されます。県外の公立高校に出願するため、山形県内の公立高校に志願しない場合は、山形県公立高等学校に志願しない旨の届を提出します。

私立高校との組み方

山形県の要項には、私立高校の日程や基準は書かれていません。私立高校の入試日程、合格の通知時期、入学手続の期限は、各校の募集要項で決まります。公立の前期の結果は1月28日(A日程)・2月10日(B日程)、後期の合格発表は3月17日です。私立の入学手続の期限が、これらの日より前か後かを、先に確認してください。私立の日程と基準は、当サイトの既存の記事(山形県の私立高校入試2027など)で整理しています。

組み方の例考え方確認する項目
前期(特色)を受けずに、後期を第1志望にして、私立を併願後期の「調査書+学力検査」の合計で準備できる私立の入学手続の期限が、3月17日(後期の発表日)より後か
前期(特色)に出して、結果を見て後期に出願前期の通知(A日程1月28日、B日程2月10日)を見て、後期の志望校を決められる前期の内定者は後期に出願できない。後期の出願は2月17日〜22日12時
前期の学校を第1志望にして、私立も受ける前期に集中する人の不安を減らせる私立の入学手続と、前期の内定通知の前後関係。前期で内定した場合の私立の扱い

追検査と、通信制

後期の追検査は、インフルエンザ等の感染症にかかるなどして、本検査(3月7日・8日)を受けられない人が対象です。本検査を一部でも受けた人は、原則として対象になりません。受けられないと分かったら、すぐに中学校長に連絡し、感染症の場合は医師の診断書、やむを得ない理由の場合は理由を証明する書類を提出します。中学校長は、3月6日(土)15時までに対象者を志願先の高校に電話で連絡し、3月10日(水)15時までに追検査受検願などをWeb出願システムで提出します。追検査は、学力検査が3月12日(金)、適性検査が3月13日(土)です。要項には、全日制・定時制について、このほかに「再募集」や「二次募集」と呼ぶ項目は、見つかりませんでした。定員に満たなかった場合の取扱いは、各高校の募集要項や県の発表で確認してください。

中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト

時期準備の例理由
中1・中2定期テストの勉強法を固める。提出物と授業中の取り組みを安定させる。学級や委員会の活動に取り組む後期の比率の対象は第3学年の評定合計。ただし、基礎の学力は5教科の学力検査に直結する
中3の1学期・夏休み全教科の評定を安定させる。5教科の中1・中2の範囲の穴を埋める。志望校の候補を3校ほどに絞る後期は、第3学年の評定合計(45点満点)と5教科の学力検査の合計で選ばれる
中3の2学期(10月〜12月)志望校の前期の有無と、後期の比率を確認。前期を受けるか、後期だけにするかを、中学校の先生と相談。学区外志願は12月10日の期限を確認前期の許可願は12月10日、進路等相談は12月14日17時まで
1月上旬前期に出願する場合、面接や作文などの準備。出願は1月4日〜7日12時前期の検査はA日程1月19日、B日程2月2日
1月下旬〜2月上旬前期の結果(A日程1月28日、B日程2月10日)を確認し、後期の出願先を決める前期の内定者は他校に出願できない
2月中旬後期の出願(2月17日〜22日12時)。第1〜第3志望と学科を確認普通科を第1志望にした場合、探究科は第2志望にできない
3月上旬3月7日の時間割に合わせて、5教科を通しで解く国語8:50、数学10:00、社会11:10、理科12:50、英語14:00の開始
3月中旬3月17日16時の発表と、私立の入学手続の期限を確認する追検査は3月12日・13日

評定を上げる中3の動き方

評定は、学習指導要領にそって、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から評価されます。テストの点だけでなく、提出物や授業中の取り組みも、評価の材料になります。山形県の後期は、第3学年の各教科の評定合計が、そのまま比率に従って総合点に入ります。中3の1学期から、提出物の期限と未提出がないかを確認する、授業ノートを1教科ずつ見直して分からない箇所を先生に質問する、テスト範囲の問題集を2周する、の3つを軸に動くと、評定に結びつきやすくなります。

後期は、評定と学力検査の「合計」で選ばれます。評定が少し足りない場合は、学力検査の得点で補える可能性があります。いっぽう、学力検査が足りない場合は、評定が高くても、合計が伸びません。どちらか一方に偏らず、第3学年の評定と、5教科の学力検査の両方の準備を進めてください。

山形県の内申と併願の組み立てで迷っていませんか

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保護者のためのチェックリスト

  1. 志望校が、前期(特色)選抜を実施しているか、各校の募集要項で確認した。
  2. 前期を受ける場合、出願の要件(評定合計の基準など)と、検査の内容・選抜の割合を確認した。
  3. 前期で内定をもらうと、他の高校に出願できないことを、家族で共有した。
  4. 後期の志望校の「調査書と学力検査の比率」(3:7〜7:3)を確認した。
  5. 学区外志願の場合、許可願の期限(前期は12月10日)を確認した。
  6. 私立の日程と入学手続の期限を、3月17日の公立の発表日と同じカレンダーに書き込んだ。

よくある質問(7問)

Q. 前期(特色)選抜で不合格だったら、後期(一般)選抜に出願できますか。
できます。前期に漏れた人で後期を志願する人は、Web出願システムで、新しく後期の出願情報を登録します。前期の合格内定者は、他の高校に出願できません。
Q. 前期(特色)選抜は、何校に出願できますか。
1人1校1学科です。前期と、中高一貫教育の連携型入学者選抜との併願もできません。
Q. 調査書は、後期選抜でどの学年の記録が使われますか。
比率の対象になるのは、調査書情報中の第3学年の各教科の評定合計です。要項では、中学1・2年の評定が総合点の算式に直接入るとは書かれていません。総合的な学習の時間の記録などは、そのほかの記載事項として考慮されます。
Q. 調査書と学力検査の比率は、どの学校も同じですか。
同じではありません。3:7、4:6、5:5、6:4、7:3のいずれかを、校長が定めます。令和9年度の概要資料では、山形南が4:6、山形東・山形西・酒田東が3:7です。志望校の比率は、各校の募集要項で確認してください。
Q. 私立高校と公立高校は、併願できますか。
山形県の要項には、私立との併願を制限する決まりは書かれていません。前期に漏れたあと私立に進む場合は、公立側の手続が要らないことが書かれています。私立の入学手続の期限は各校の募集要項で確認し、公立の発表日(前期の通知、3月17日の合格発表)との前後関係を確認してください。
Q. 倍率が1倍を下回る学校は、誰でも合格できますか。
要項には、そのような決まりはありません。令和8年度の最終倍率は、酒田東の普通科が0.84倍でしたが、後期は総合段階による選抜で行われます。倍率が高いか低いかは、志望校を決める材料の1つとして見てください。
Q. 志願先を後から変えることはできますか。
締切り前の志願変更や取消しは、「やむを得ない十分な理由がある場合にのみ」行うとされています。手続は、出身中学校長が志願先の高校長に電話連絡したうえで、Web出願システムで行います。出願前に志望校を固めることが前提です。

まとめ:前期は「内定したら進学」、後期は「評定と学力検査の合計」を意識する

山形県の令和9年度の公立高校入試は、前期(特色)選抜の検査が1月19日・2月2日、結果の通知が1月28日・2月10日、後期(一般)選抜の学力検査が3月7日、合格発表が3月17日です。前期で内定すると、他の高校には出願できません。前期に出す学校は、「合格したら、そこに進学する」ことを前提に決めてください。

後期は、調査書の第3学年の評定合計と、5教科の学力検査の成績を、校長が定めた比率で合わせた得点から、5段階の総合段階を作って選びます。評定と学力検査の両方が、総合点に入ります。まずは、志望校の前期の有無と、後期の比率を、各校の募集要項で確認し、私立の日程と同じカレンダーに書き込むところから始めてください。分からないところは、中学校の先生に相談してください。

出典(公式資料)

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