山形県公立高校入試2027の日程と仕組み|前期A・B日程と後期の比率3:7〜7:3を解説

比率5通りで変わる合格点入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)の入試についての記事です。令和9年度の実施要項は、この記事の更新時点では県のページに掲載されていません。出願の前には、山形県教育委員会の最新の資料で必ずご確認ください。

結論:前期は1月19日か2月2日、後期の本番は2027年3月7日(日)です

山形県の公立高校入試(令和9年度)は、前期(特色)選抜がA日程(1月19日)かB日程(2月2日)、後期(一般)選抜の学力検査が3月7日(日)、合格発表が3月17日(水)です。

後期選抜では、中3の評定と当日の学力検査を、それぞれ500点満点にそろえて、学校ごとの比率(3:7〜7:3の5通り)で合わせます。

つまり、志望校の比率によって「内申が効く学校」と「当日点が効く学校」があります。まずは比率のしくみを知ることから始めましょう。

この記事でわかること
  • 令和9年度(2027年)山形県公立高校入試の日程
  • 前期(特色)選抜と後期(一般)選抜のちがい
  • 後期選抜の学力検査500点と、中3の評定の使い方
  • 比率3:7〜7:3の意味を、具体的な数字で
  • 前期選抜の検査の種類と、学区のしくみ
  • 中3の9月から3月までの月別やることと、保護者のNG

令和9年度(2027年)の入試日程

答えから言うと、後期(一般)選抜の学力検査は2027年3月7日(日)です。前期(特色)選抜は、高校ごとにA日程かB日程のどちらかで行います。

内容日にち
前期(特色)選抜 A日程の検査2027年1月19日(火)
前期(特色)選抜 B日程の検査2027年2月2日(火)
後期(一般)選抜の本検査(学力検査)2027年3月7日(日)
後期(一般)選抜の追検査2027年3月12日(金)
合格発表2027年3月17日(水)

※出典:山形県教育委員会「令和9年度山形県立高等学校入学者選抜基本方針」、「令和9年度 前期(特色)選抜における各校の概要の見方」(いずれも公式)。3月7日が日曜日であることは、基本方針の記載とカレンダーで確認しています。

まだ発表されていないもの:出願期間などの細かい日程

令和9年度の出願期間、前期選抜の結果通知日、後期選抜の出願期間などは、2026年9月26日時点では未公表です。細かい日程は実施要項で公表されます。参考までに、令和8年度の実施要項は2025年8月8日に県のページに掲載されました。

参考:令和8年度はこんな日程でした

令和9年度の細かい日程を考える目安として、令和8年度の実施要項の日程をのせます。令和9年度の日付ではないので注意してください。

内容(令和8年度)日にち
前期選抜の出願2026年1月5日(月)〜1月8日(木)12時
前期選抜の結果通知A日程 1月29日(木)16時/B日程 2月12日(木)16時
後期選抜の出願2月18日(水)〜2月24日(火)12時
合格発表3月17日(火)16時(Web出願システム)

※出典:山形県教育委員会「令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。結果通知と合格発表は「山形県公立学校Web出願システム」で行われました。

前期(特色)選抜と後期(一般)選抜のちがい

結論として、前期は「調査書と、学校が選んだ検査」で選ぶ入試、後期は「中3の評定と、県共通の5教科の学力検査」で選ぶ入試です。

前期(特色)選抜後期(一般)選抜
日にちA日程かB日程(学校が選ぶ)3月7日(日)
検査個人面接・集団面接・作文・発表・その他(小論文、実技、口頭試問、学校ごとの学力検査など)から、学校が1〜3つを選ぶ国語・社会・数学・理科・英語の5教科(全員同じ問題)
合否の材料調査書情報+学校が選んだ検査の結果中3の評定合計+学力検査の成績(学校ごとの比率で合計)
募集人数学科の入学定員の5%〜50%以内(令和8年度要項)。学校ごとに公表定員から前期の合格内定者を引いた人数

※出典:山形県教育委員会「令和9年度山形県立高等学校入学者選抜基本方針」、「令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。前期の募集割合は令和8年度要項の普通科・理数科・探究科などの規定です。後期の募集人数の考え方は、県の志願状況の資料の表(入学定員・前期内定者数・募集人員)によります。

令和8年度の実施要項では、前期で合格内定した人は、ほかの高校に出願できません。前期で内定しなかった人が後期を受けるときは、Web出願システムで後期の志願情報を新たに登録する必要がありました。このほか、基本方針には「連携型入学者選抜」という選抜方法もあります。

POINT:前期の検査は学校によってまったくちがう

前期は、ある学校は「個人面接だけ」、別の学校は「学力検査(英語・数学)と集団面接」というように、学校ごとに検査の組み合わせがちがいます。調査書のどこを重く見るかの割合も、学校ごとに公表されています。志望校の「各校の概要」を、秋のうちに必ず読んでおきましょう。

後期選抜:学力検査500点と中3の評定

結論は、学力検査は5教科×100点=500点、各50分。調査書で点数にするのは中3の評定です。

時間(令和8年度)教科配点
8:50〜9:40国語100点
10:00〜10:50数学100点
11:10〜12:00社会100点
12:50〜13:40理科100点
14:00〜14:50英語100点

※出典:山形県教育委員会「令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項」(時間割)、「令和9年度 基本方針」(各教科50分・各教科100点)(いずれも公式)。令和9年度の時間割は実施要項で公表されます。

調査書は「中3の9教科の評定合計」を点数にする

令和8年度の実施要項では、後期選抜で「調査書情報中の第3学年の各教科の評定合計」を使うと定めています。9教科×5段階なので、評定合計は45点満点です。これを500点満点に換算して使います。

中1・中2の評定も調査書に書かれますが、後期選抜で点数にするのは中3の評定です(進研ゼミの高校入試情報サイトの解説と、要項の「第3学年」の記述による)。

このほか、「総合的な学習の時間の記録」は十分に考慮し、「特別活動等の記録」「校外活動の記録」は特にすぐれた人を考慮する、と要項に書かれています。

保護者の方へ:中3の評定がいつ決まるかは中学校で確認を

後期選抜で点数になるのは中3の評定です。どの時点の成績が調査書に書かれるのかは、在籍する中学校の先生に確認しておくと安心です。秋の定期テストの意味が、お子さまにもはっきり伝わります。上げ方のコツは内申点の上げ方の記事で紹介しています。

比率3:7〜7:3の意味を具体例で見てみよう

結論として、比率は「中3の評定:学力検査」の重みで、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3の5通りから高校長が決めます(令和8年度実施要項)。

要項では、中3の評定合計と学力検査の成績を「それぞれ500点満点に換算し」、比率に応じて出した調査書点と学力検査点を足して合計得点にする、と定めています。そのうえで合計得点の分布を5つの段階(学力の総合段階)に分けて選抜に使います。

「学力の総合段階」は、合計得点で受検生をいくつかのグループに分けたものです。要項では、合計得点の分布が続いている部分の最高点と最低点のあいだを、等しい間かくで5つの段階に分けると定めています。そのうえで、調査書のほかの記録なども見て選抜します。

例:Cさんの場合(考え方の例)

ここからは、比率のしくみを理解するための説明用の計算です。県の正確な計算方法(係数や端数の扱い)は、実施要項で確認してください。Cさんは中3の評定合計が36(45点満点)、学力検査が350点でした。

1評定を500点満点にする:36÷45×500=400点
2比率3:7の学校なら:400×0.3+350×0.7=120+245=365点(目安)
3比率7:3の学校なら:400×0.7+350×0.3=280+105=385点(目安)

同じCさんでも、評定のほうが強いCさんは、評定の比率が大きい学校のほうが合計が高くなります。反対に、当日点が強い人は、学力検査の比率が大きい学校で有利になります。

POINT:3:7の学校では「評定1つ ≒ 当日点の約5点分」

評定合計が1つ上がると、500点満点に換算して約11.1点ふえます。比率3:7なら、その3割で約3.3点。学力検査1点は7割で0.7点なので、評定1つは当日点の約5点分にあたります(上の考え方による目安)。比率7:3なら、評定1つは当日点の約26点分になります。

注意:志望校の比率は必ず確認を

民間の解説では「多くの進学校で3:7」とされています。ただ、比率は学校・学科ごとに決まります。志望校の比率は、県が公表する資料や中学校の先生に必ず確認してください。

Q. 評定が低いと、もう後期選抜は無理ですか?

A. いいえ。3:7の学校なら、合計の7割は当日の学力検査です。当日点で取り返す道は十分にあります。ただし、評定も中3の成績なので、今からの定期テストで上げることもできます。

Q. 中1・中2の成績は関係ないのですか?

A. 後期選抜で点数にするのは中3の評定です。ただし中1・中2の評定も調査書には書かれます。前期選抜では、学校ごとに調査書のどこを見るかが決まっています。

前期選抜の検査と、学区のしくみ

結論は、前期は志望校の「各校の概要」がすべてです。検査の種類、調査書と検査の割合、出願の条件が学校ごとに公表されています。

  • 検査の種類:個人面接、集団面接、作文、発表、その他(小論文、実技、口頭試問、学校ごとの学力検査など)から、学校が1〜3つを選びます
  • 調査書の見方:「学習の記録(評定)」と「学習の記録以外(総合的な学習の時間、特別活動など)」に分けて、それぞれの割合が示されます
  • 出願の条件:学校によっては「評定合計がいくつ以上」などの条件があります
  • 日程:A日程(1月19日)かB日程(2月2日)のどちらかを、学校が選びます

※出典:山形県教育委員会「令和9年度山形県立高等学校入学者選抜基本方針」、「令和9年度 前期(特色)選抜における各校の概要の見方」、各校の概要(公式)。

山形東・山形南・米沢興譲館など、上位校の前期選抜の検査や倍率は、山形の難関公立高校対策の記事で学校ごとにまとめています。

前期の検査別:いつから、何を準備する?

前期の検査は、種類ごとに準備のしかたがちがいます。A日程の学校は冬休み明けすぐが本番なので、12月までに一通りの練習を終えておくと安心です。

検査準備のしかた始める時期(目安)
個人面接志望理由・中学で力を入れたこと・高校でやりたいことを、それぞれ1分で話せるようにする11月
集団面接・集団討論家族で1つのテーマについて話し合い、人の意見を聞いてから自分の考えを言う練習11月
作文時間を決めて書き、結論→理由→具体例の順になっているか大人に見てもらう。週1〜2本10月
発表決められた時間で話す練習をスマホで録画し、早口になっていないか確認する11月
学校ごとの学力検査志望校が出す教科(英語・数学など)の後半の問題を、県の過去問で重点的に練習10月

※検査の種類は山形県教育委員会「令和9年度 基本方針」(公式)によります。準備のしかたと時期は、編集部による目安です。

POINT:前期の準備は、後期にもむだにならない

志望理由を言葉にしておくと、勉強の目的がはっきりして、後期に向けた勉強にも力が入ります。作文の練習は、国語の記述問題の練習にもなります。「前期のための準備」ではなく「受験全体の準備」と考えましょう。

学区(通学区域)

令和8年度の実施要項では、全日制の普通科・理数科・探究科などは「東学区・北学区」「南学区」「西学区」の3学区に分かれています。職業に関する学科や定時制などは全県1学区で、中高一貫教育の高校(東桜学館・致道館)も全県1学区です。

区分学区
全日制の普通科・理数科・探究科など東学区・北学区/南学区/西学区の3学区
全日制の職業に関する学科など・定時制全県1学区
中学校と一貫した教育をする高校全県1学区

※出典:山形県教育委員会「令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。どの学科がどの区分に入るかは、要項の一覧でご確認ください。

令和9年度の変更点

令和9年度の基本方針・概要からは、選抜のしくみの大きな変更は確認できませんでした。前期のA日程・B日程の2本立ても、令和8年度と同じです。ただし令和9年度の実施要項はまだ公表されていないため、公表後に細かい点を確認してください。

中3の9月から3月まで、月別やること

結論は、秋は「中3の評定」と「5教科の基礎」、冬は「前期の準備」と「過去問」です。前期を受ける人は、1月に本番が来ることを忘れないようにしましょう。

時期やること(具体的に)
9月定期テストの2週間前から提出物と教科書ワークを3周。志望校の「各校の概要」を読み、前期の検査と出願の条件をメモする
10月県の過去問を1年分、各教科50分で解く。落とした問題を「知らない」「ミス」「時間切れ」に分ける
11月定期テストに全力。三者面談の前に、前期を受けるか、A日程かB日程かを家族で確認。面接・作文の練習を始める
12月志望校を決める。冬休みは1日6〜8時間を目安に5教科を毎日。前期に作文や発表がある人は週2回練習
1月A日程の人は1月19日が本番。後期に向けて過去問2周目。まちがえた問題だけのノートを作る
2月B日程の人は2月2日が本番。後期の出願(日程は実施要項で確認)。新しい問題集は増やさない
3月3月7日(日)が後期の本番。前の週から朝型の生活に。3月17日(水)の合格発表を確認

※日程は山形県教育委員会「令和9年度 基本方針」(公式)によります。学習時間は目安です。お子さまの状況に合わせて調整してください。

秋の1週間の時間割(例)

曜日内容時間(目安)
月・水・金学校の宿題と復習→数学・英語の苦手単元2〜2.5時間
火・木学校の宿題と復習→理科・社会の資料問題と一問一答2〜2.5時間
土県の過去問1年分(5教科を各50分で)5〜6時間
日土曜のやり直し→前期の面接・作文の練習4〜5時間

※時間割は一例です。定期テストの2週間前は、平日をテスト勉強に切りかえてください。

3月7日の本番に向けた1週間

本番の1週間前からは、新しいことをしない週です。朝7時には起きて、本番と同じ時間割で過去問を1回通して解きます。前の日は、まちがい直しノートを見返すだけにして、早めに寝ましょう。後期は日曜日の実施なので、前の週の土曜日にも同じ時間割で練習しておくと、体のリズムが本番に合います。

秋の学習の組み立て方は中3秋の学習計画の記事に、面接の準備は推薦入試の面接対策の記事にまとめています。

保護者がやってはいけないNG

山形の公立入試でよくある5つのNG
  • 志望校の比率を確かめずに「内申が足りない」とあきらめる。3:7の学校なら、合計の7割は当日点です。
  • 前期の日程を後期と同じ感覚でいる。A日程は1月19日です。冬休みのうちに面接や作文の準備が必要な場合があります。
  • 「各校の概要」を読まずに前期に出願する。評定合計の条件がある学校もあります。条件を満たしているかを先に確認しましょう。
  • 出願の手続きを子どもまかせにする。令和8年度は出願も結果通知もWeb出願システムでした。締め切りの時刻を家族のカレンダーに入れておきましょう。
  • 模試の偏差値だけで合否を判断する。山形の後期選抜は、中3の評定と学力検査を比率で合わせて判定します。両方から考えましょう。

秋の三者面談で何を聞けばよいかは、秋の三者面談の記事で紹介しています。

比率がわかると、やるべきことが決まります

同じ「あと少しで合格ライン」でも、評定で足りない子と、当日点で足りない子とでは、今からやることがちがいます。志望校の比率を使って考えると、定期テストに力を入れるべきか、過去問演習をふやすべきかがはっきりします。

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まとめ

  • 前期(特色)選抜はA日程1月19日(火)かB日程2月2日(火)。後期の学力検査は3月7日(日)、合格発表は3月17日(水)
  • 出願期間などの細かい日程は未公表。令和9年度の実施要項で確認する
  • 後期は5教科×100点=500点、各50分。調査書で点数にするのは中3の評定合計
  • 評定と学力検査を500点満点にそろえ、3:7〜7:3の5通りの比率で合わせる
  • 前期の検査・割合・出願の条件は学校ごとに公表。「各校の概要」を必ず読む
  • 普通科・理数科・探究科などは東学区・北学区/南学区/西学区の3学区
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