栃木県の内申と併願の考え方|一般選抜と特色選抜、学校ごとの調査書点、出願変更と私立の組み方【令和9年度】

学校別 合格対策

最終更新:2026年11月/日程と手続は、栃木県教育委員会の「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜要項」(令和8年10月16日改定)の原文にもとづきます。学校ごとの点数の並びは、同じ県教委が公表している「入試情報」等の一覧(全日制課程)によります(記事末の出典)。私立高校の日程や基準は、各校の募集要項で確認してください。

結論:栃木県は「一般選抜」と「特色選抜」の2本立て。出願は1校1学科で、出願変更は2月10日・12日に1回だけです

令和9年度の栃木県立高校(全日制)は、出願が1月29日(金)〜2月8日(月)、学力検査が2月24日(水)、合格者発表が3月12日(金)です。特色選抜を受ける人は、2月25日(木)・26日(金)に学校独自検査(面接・作文など)を受けます。

内申(調査書)の重さは学校で大きく違います。県教委の一覧では、一般選抜の「学力点」は全校で500点、そこに加わる「調査書点」は学校ごとに50点から500点まで(一覧に載る全日制101の学科・コースの範囲)。たとえば宇都宮高校の一般選抜は500対50、真岡北陵高校は500対405、那須高校(普通)は500対500です。志望校の数字を先に確認すると、「内申を上げる」と「当日点を上げる」の配分が決まります。

併願については、要項に私立高校との日程調整の決まりはありません。ただし、再募集に出願できるのは「県内公立高校で合格していない」「国立・私立高校の入学手続をしていない」人です。私立の入学手続の期限と、3月12日の公立の発表を、同じカレンダーに書き込んでから志望校を決めてください。

この記事でわかること
  • 栃木県の入試の全体像と令和9年度の日程
  • 内申と併願を決める「4つの分かれ道」
  • 一般選抜:学力検査と調査書点の読み方
  • 特色選抜:自己表現シートと学校独自検査、第1次・第2次選抜
  • 学校ごとの調査書点の重さ(学力点500に対して)
  • 出願変更と倍率の見方(令和8年度の出願状況)
  • 私立高校との組み方と、追検査・再募集
  • 中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト

栃木県の入試の全体像と令和9年度の日程

栃木県の県立高校(全日制)は、「一般選抜」と「特色選抜」を同じ時期にまとめて行います。令和9年度の主な日程は次のとおりです。曜日も含めて、要項の原文どおりに並べました。

事項期日(令和9年)
出願期間1月29日(金)〜2月8日(月)
出願変更期間2月10日(水)、2月12日(金)
受検票交付期間2月19日(金)〜2月23日(火)
本検査【学力検査】(全ての出願者)2月24日(水)
本検査【学校独自検査】(特色選抜の出願者)2月25日(木)、26日(金)。1日で行う学校は25日のみ
追検査【申請手続】3月1日(月)
追検査【学力検査】/【学校独自検査】3月8日(月)/3月9日(火)
合格者発表3月12日(金)
再募集:出願/面接・作文/合格者発表3月12日(金)〜15日(月)/3月17日(水)/3月18日(木)

日程の特徴は、学力検査(2月24日)の翌日・翌々日に、特色選抜の学校独自検査が入ることです。特色選抜を受ける人は、学力検査が終わったあと、すぐに面接や作文などの準備に気持ちを切り替える必要があります。いっぽう一般選抜だけの人は、学力検査は2月24日の1日です(実技検査を行う学校・学科は別に定められています)。

もう一つの特徴は、出願期間の終了(2月8日)から出願変更(2月10日・12日)までが短いことです。出願先を変える可能性があるなら、あらかじめ家庭と中学校で方針を決めておく必要があります。変更できるのは1回だけで、くわしくは後の章で整理します。

内申と併願を決める「4つの分かれ道」

栃木県の入試で、内申(調査書)と併願に関わる選択は、次の4つに整理できます。それぞれ、要項に決まりがあります。

分かれ道選ぶこと要項の決まり
①特色選抜に出すか一般選抜だけにするか、特色選抜にも出願するか特色選抜は、一般選抜に出願し、志願校が定める資格要件を満たす人が対象。募集定員の50%が上限で、一般選抜と同じ学校・学科に出願し、自己表現シートを出す
②出願する学校・学科1人1校1学科。第2・第3志望を認める学校もある1校1学科(系・科)に限る。第2志望・第3志望を認める場合は別に定める。定時制の一般選抜・フレックス特別選抜・通信制(2月実施)との併願はできない
③出願変更をするか出願後に、学校・学科を1回だけ変えるか一般選抜は、同じ課程の学校・学科に1回に限り変更できる。特色選抜は出願後に学校・学科を変更できず、一般選抜の志願先を変える場合は特色選抜の出願を取り下げる
④私立・再募集をどう組み合わせるか私立の合格・入学手続と、公立の発表(3月12日)の順番再募集に出願できるのは、県内公立高校で合格していない人で、国立(高専を含む)・私立高校の入学手続をしていない人。私立との併願そのものの規定は要項にない

とくに②と③は、特色選抜の出願者が一般選抜の志願先を変えたくなったときに影響します。特色選抜は、一般選抜と同じ学校・学科に出すしくみのため、志願先を変えると特色選抜の出願は取り下げになります。「特色選抜を受けられるはずの学校だから出す」のではなく、「その学校を第1志望に決めて出す」順番で考えると、迷いが少なくなります。

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一般選抜:学力検査と調査書点の読み方

一般選抜の学力検査は、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科で、1教科あたり50分です。令和9年度の時間割は次のとおりです。

時間9:35〜10:2510:50〜11:4012:05〜12:5513:50〜14:4015:05〜15:55
教科国語数学外国語(英語)社会理科

午前に国語と数学、正午すぎに英語、昼の休憩をはさんで午後に社会と理科が続き、最後の理科が終わるのは15時55分です。1日で5教科を受けるため、過去問は時間割に合わせて同じ順番で解くと、午後の集中力の落ち方を本番に近い形で確かめられます。実技検査は、別に定める高校・学科で行われます。

一般選抜の選抜は、調査書、学力検査の成績、実技検査を行う学校ではその結果を資料に、各高校の教育を受けるに足る能力・適性などを判定して行うと、要項に書かれています。そして、「調査書の評定、学力検査(および実技検査)の比重の置き方は別に定める」とされています。この「別に定める」の中身が、県教委の「入試情報」等の一覧です。

一覧の読み方:学力点・調査書点・独自検査点

一覧には、列の見出しとして「学力検査と調査書の評定等の比重」があり、その下に「特色選抜」と「一般選抜」の2つの区分が並んでいます。数字の並びは次のとおりです。

区分列の名前宇都宮高校(普通)の数字
特色選抜学力点/調査書点/独自検査点500/100/100
一般選抜学力点/調査書点500/50
特色選抜の定員の割合定員に占める割合10%

この表のとおり、宇都宮高校の一般選抜では、学力点が500点、調査書点が50点です。つまり、点数の上での調査書の大きさは、合計550点のうちの約9.1%です(当サイトの計算)。ここで注意したいのは、「調査書点」が、評定の合計をどう点数に直すかという計算方法までは、一覧からは分からないことです。評定の何学年分をどう換算するかは、各高校の「学校(学科)情報・入試情報」(各校のページ)で確認する項目です。

この記事での読み方(当サイトの整理)
一覧の「学力点」と「調査書点」の並びを、そのまま「配点の比」として読みます。調査書点÷(学力点+調査書点)を「調査書の比重」と呼びます。実技検査や傾斜配点(一覧に「傾斜配点」の欄があり、宇都宮高校と宇都宮女子高校には「国数英」と書かれています)で実際の計算が変わる場合があるため、志望校が決まったら、あらためて県教委の一覧と学校の資料で原文を確認してください。
栃木県の一般選抜の学力点と調査書点(主な学校の例)
図1 一般選抜の「学力点」と「調査書点」の比(2校の例)

特色選抜:自己表現シートと学校独自検査、第1次・第2次選抜

特色選抜は、各高校が入学者の受入れ方針(アドミッション・ポリシー)と出願の資格要件を示したうえで行う選抜です。要項の決まりを整理します。

項目要項の内容
対象一般選抜に出願し、志願する高校が別に定める資格要件を満たす人
定員に占める割合学校・学科ごとに定め、募集定員の50%を上限とする
出願一般選抜と同じ学校・同じ学科(系・科)。一般選抜で第2・第3志望を認める場合は、一般選抜での第1志望の学科
提出書類一般選抜の書類に加えて、自己表現シート
出願変更できない。一般選抜の志願先を変える場合は、特色選抜の出願を取り下げる
学力検査一般選抜の学力検査をもって代える(特色選抜だけの学力検査はない)
学校独自検査面接、作文、プレゼンテーション、実技などから、各学校・学科の特色に応じて高校長が設定。自己表現シートは、独自検査の参考資料として使う
選抜の順第1次選抜で特色選抜の受検者を対象に選び、第2次選抜で特色選抜の合格者を除く全ての受検者を対象に選ぶ

ここで押さえたいのは、特色選抜の受検者も、一般選抜と同じ学力検査(2月24日)を受けることです。特色選抜に「学力検査がない」わけではありません。特色選抜で不合格になった場合は、第2次選抜で、一般の受検者と同じ土俵で選ばれます。つまり、特色選抜に出しても、一般選抜の準備が無駄になることはありません。

一覧には、特色選抜の「学校独自検査」の欄に、個人面接、集団面接、プレゼンテーション、グループ討論などの印が学校ごとに付いています。自己表現シートの有無と、学校独自の質問の有無の欄もあります。これらは学校ごとに違うため、志望校のページで、面接の形式と提出書類を早めに見ておくと、2月の準備が楽になります。

特色選抜の定員の割合は、学校で大きく違う

一覧の「特色選抜の定員の割合」は、宇都宮高校・栃木高校の10%から、鹿沼東高校の50%まで幅があります。割合が大きい学校ほど、特色選抜の準備に使う時間が、合否に影響しやすくなります。いっぽう割合が小さい学校は、特色選抜の席が少ないため、学力検査を中心に準備するほうが堅実と考えられます(ここは当サイトの考え方で、公式の説明ではありません)。

栃木県の特色選抜の定員に占める割合(主な学校)
図3 特色選抜の定員に占める割合(学校ごとの違い)

特色選抜の準備:自己表現シートと学校独自検査

特色選抜を受ける場合、自己表現シートは、学校独自検査の参考資料として使われます。書く内容は、中学校での取り組み、高校でやりたいこと、志望の理由などが考えられますが、具体的な項目や字数は学校ごとの案内で決まります。準備のコツは、1つの出来事について、「何に取り組んだか」「どんな壁があったか」「どう乗り越えたか」「高校でどう生かしたいか」の4点を、短い文章で書き出しておくことです。この4点がそろっていると、面接で質問されたときに、自分の言葉で答えやすくなります。

学校独自検査は、面接・作文・プレゼンテーション・実技などから、学校ごとに設定されます。一覧には、個人面接、集団面接、プレゼンテーション、グループ討論などの印が学校ごとに付いています。形式が違えば、練習のしかたも変わります。個人面接なら、志望理由と自己PRを1分で話す練習、作文なら、決められた字数で意見と理由を書く練習が基本です。学校の先生や家族に聞いてもらい、聞き手が「もう少し知りたい」と思う点を、あらかじめ補っておくと、本番で落ち着いて話せます。

学校ごとの調査書点の重さ(学力点500に対して)

県教委の一覧から、普通科(または総合学科)を中心に、24校を抜き出して並べました。一般選抜の「調査書の比重」は、調査書点÷(学力点+調査書点)を当サイトで計算した数字です。

学校学科一般選抜 学力点/調査書点調査書の比重特色選抜 学力点/調査書点/独自検査点特色の定員割合
宇都宮高校普通500/509.1%500/100/10010%
宇都宮東高校普通500/509.1%500/500/25020%
宇都宮南高校普通500/12520.0%500/270/40030%
宇都宮北高校普通500/509.1%500/150/15015%
宇都宮女子高校普通500/509.1%500/50/18010%
宇都宮中央高校普通500/509.1%500/150/15015%
鹿沼高校普通500/13521.3%500/135/6525%
鹿沼東高校普通500/12520.0%500/200/30050%
上三川高校普通500/21430.0%500/214/10020%
石橋高校普通500/10016.7%500/100/40020%
小山高校普通・数理科学500/12520.0%500/125/37515%
小山南高校普通500/21430.0%500/500/30030%
小山西高校普通500/12520.0%500/500/100030%
栃木高校普通500/509.1%500/135/13510%
栃木女子高校普通500/10016.7%500/100/30020%
栃木翔南高校普通500/12520.0%500/500/50025%
壬生高校普通500/20028.6%500/200/40030%
佐野高校普通500/12520.0%500/125/37530%
佐野東高校普通500/10016.7%500/200/10020%
足利高校普通500/13521.3%500/270/15015%
足利清風高校普通500/13521.3%500/500/50035%
真岡高校普通500/509.1%500/500/100020%
真岡女子高校普通500/13521.3%500/135/36025%
益子芳星高校普通500/35041.2%500/500/25030%

この表から、次の3つのタイプに分けて考えられます(当サイトの整理です)。

  • 調査書の比重が10%未満のタイプ(宇都宮・宇都宮東・宇都宮北・宇都宮女子・宇都宮中央・栃木・真岡):学力点500に対して調査書点が50点。内申の数字の差は、学力検査の得点では、1教科の半分ほどの大きさに収まります。当日の得点を積み上げる準備が中心になります。
  • 調査書の比重が15〜25%のタイプ(宇都宮南・鹿沼・鹿沼東・石橋・小山・小山西・栃木女子・栃木翔南・佐野・佐野東・足利・足利清風・真岡女子):調査書点が100〜135点。内申と当日点の両方が合否に関わります。内申を1つ上げる努力と、当日の苦手教科を1つ底上げする努力の、両方に意味があります。
  • 調査書の比重が25%以上のタイプ(上三川・小山南・壬生・益子芳星):調査書点が200点以上の学校です。一覧全体では、真岡北陵高校が405点、鹿沼華陵高校が400点、馬頭高校・黒羽高校・那須高校の普通科などは500点(学力点と同じ)まで上がります。評定の積み上げが合否に大きく関わると考えられます。
計算例:調査書点50点の学校と、調査書点214点の学校(数字は一覧の数字をもとにした当サイトの計算)
一般選抜で、調査書点が50点の学校(例:宇都宮高校)の調査書の比重は、50÷550=約9.1%です。調査書点が214点の学校(例:小山南高校・上三川高校)は、214÷714=約30.0%です。たとえば、評定の合計で調査書点がちょうど満点から半分に下がった場合、前者は25点、後者は107点の差になります。同じ「内申が下がった」でも、学校によって点数への響き方が4倍以上違うことが分かります。評定から点数への実際の換算方法は、各校の情報で確認してください。

もう一つ注目したいのは、同じ高校でも、特色選抜と一般選抜で調査書点が違う学校があることです。たとえば宇都宮東高校は、一般選抜が学力点500・調査書点50、特色選抜が学力点500・調査書点500・独自検査点250です。特色選抜では、調査書と独自検査の比重が、一般選抜とは大きく変わります。「内申に自信があり、面接や作文も準備できる」人にとって、特色選抜は力を発揮しやすい形といえます。ただし、これは点数の並びからの読み取りで、合否の傾向を示すものではありません。

調査書点の重さを、志望校選びにどう使うか

調査書の比重が小さい学校は、評定が少し足りなくても、当日の得点で巻き返せる余地が大きい学校です。逆に、調査書の比重が大きい学校は、評定がそのまま得点の土台になるため、中学3年の2学期までの積み上げを丁寧に確認する必要があります。ここで大切なのは、「比重が小さい学校は内申を見ない」「比重が大きい学校は当日点を見ない」と考えないことです。どの学校も、選抜は調査書と学力検査などを資料にして行われます。比重は、準備の時間をどちらに多く配分するかを決めるための目安です。

志望校を決める順番として、次の3段階がおすすめです。第1段階は、お子さんの現在の評定と、5教科の力を、中学校の先生や模試の結果で確認することです。第2段階は、志望校の候補について、一覧の「学力点/調査書点」と、特色選抜の定員の割合を調べることです。第3段階は、評定が動かせる教科と、当日の得点で伸ばせる教科を、1つずつ書き出すことです。この3段階を終えると、「どの学校なら、どの勉強に時間を使うか」が、数字で説明できるようになります。

出願変更と倍率の見方(令和8年度の出願状況)

出願変更は、要項のとおり、同じ課程の学校・学科に1回に限りできます。令和9年度の期間は2月10日(水)と12日(金)です。県教委は、一般選抜の出願状況を公表しています。令和8年度の一般選抜出願状況(2月19日時点)から、普通科の主な学校の倍率を並べます。

学校(学科)一般選抜定員出願人員出願倍率
宇都宮(普通・男)2553141.23倍
宇都宮南(普通)1852111.14倍
宇都宮北(普通)2704231.57倍
宇都宮女子(普通・女)2503021.21倍
宇都宮中央(普通)2033351.65倍
鹿沼(普通)1501851.23倍
石橋(普通)1792561.43倍
小山(普通)901001.11倍
小山南(普通)58550.95倍
小山西(普通)1501741.16倍
栃木(普通)1801630.91倍
栃木女子(普通)1801861.03倍
足利(普通)1792151.20倍
真岡(普通・男)1301421.09倍
真岡女子(普通・女)1501170.78倍
倍率の読み方の注意
一覧の「一般選抜定員」は、募集定員から特色選抜とA海外特別選抜の内定者数を引いた人数で、倍率はこの定員に対する出願人員です。たとえば宇都宮高校(普通・男)は、募集280人から特色選抜の内定者23人とA海外特別選抜2人を引いた255人が一般選抜の定員で、出願314人÷255人=1.23倍です。募集定員全体で割った数字ではありません。令和9年度の募集定員と出願状況は、まだ公表されていません。
栃木県の令和8年度一般選抜の出願倍率(主な学校)
図2 令和8年度の一般選抜の出願倍率(2月19日時点・主な学校)

倍率が1倍を下回る学校でも、選抜は、調査書と学力検査などを総合して行われます。「定員割れなら誰でも合格できる」とは、要項のどこにも書かれていません。また、倍率は年度によって動くため、前の年の倍率だけで受験校を決めるのは避け、県が公表する出願状況の数字(公表の時期は、その年度の県の案内で確認します)を見て、出願変更の要否を中学校の先生と相談するのが現実的です。

私立高校との組み方と、追検査・再募集

栃木県の要項には、私立高校との併願について、日程調整の決まりは書かれていません。私立高校の入試日程、合否の発表日、入学手続の期限は、各校の募集要項で決まるため、公立の3月12日の発表を見てから私立の手続に間に合うかどうかを、先に確認しておく必要があります。私立の日程や基準は、当サイトの既存の記事(栃木県の私立高校入試2027、栃木県の私立高校を比べる)で整理しています。

組み方の例考え方確認する項目
公立を第1志望、私立を併願(入学手続は公立の発表後にできる私立)公立の結果を見てから進路を決められる私立の入学手続の期限が、3月12日(公立の発表日)より後か
公立を第1志望、私立で先に合格をもらう受験の不安を減らして公立に集中できる私立の入学手続をすると、再募集には出願できなくなる(要項)
特色選抜に出願し、同じ学校を一般選抜でも受ける特色の不合格後も、同じ学校の一般選抜(第2次選抜)で選ばれる自己表現シート、学校独自検査の準備と、2月25日・26日の予定

再募集は、本検査と追検査で定員を満たしていない学校で行われ、出願できるのは、県内公立高校の入学者選抜で合格していない人で、国立(高専を含む)・私立高校の入学手続をしていない人です。選抜は面接と作文で、調査書、面接、作文の結果などを資料に判定します。令和9年度は、出願が3月12日〜15日、面接・作文が3月17日、合格者発表が3月18日です。

追検査は、本検査(一般選抜・特色選抜)に出願した人のうち、本人に帰責されない合理的な事由で、本検査の当日に別室でも受検できなかった人が対象です。医師の診断書などを付けて、中学校長を通じて申請します。令和9年度は、申請が3月1日、学力検査が3月8日、学校独自検査が3月9日です。追検査の合格者は、募集定員に含めて、本検査と合わせて発表されます。

中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト

評定を上げる中3の2学期の動き方

評定は、学習指導要領にそって、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から評価されます。テストの点だけでなく、提出物や授業中の取り組みも、評価の材料になります。2学期の定期テストの前には、①提出物の期限と未提出がないかを確認する、②授業ノートを1教科ずつ見直し、分からない箇所を先生に質問する、③テスト範囲の問題集を2周する、の3つを軸に動くと、評定に結びつきやすくなります。評価の基準は学校ごとに違うため、先生に「評定を上げるために、何を見ていますか」と聞いておくのも有効です。

調査書の比重が大きい学校を志望する場合は、とくに、5段階評定の「3」と「4」の境目にある教科を見つけることが近道です。1つの教科で評定が1つ上がると、調査書点にどの程度響くかは、学校の換算方法で決まります。比重が小さい学校でも、評定が低い教科を放置すると、当日の得点で補う負担が大きくなります。苦手教科を1つ選び、毎日15分でも、決まった時間に取り組む習慣を作ってください。

時期準備の例理由
中1・中2定期テストの勉強法を固める。提出物と授業中の取り組みを安定させる評定は日々の積み重ねで決まる。調査書点の重い学校でも、短期間では動かしにくい
中3の1学期・夏休み5教科の中1・中2の範囲の穴を埋める。志望校の候補を3校ほどに絞る学力点は5教科500点。苦手教科の穴は、後になるほど埋めにくい
中3の2学期(10月〜12月)志望校の「学力点/調査書点」を確認し、評定で動かせる教科を決める。特色選抜を受けるかを中学校の先生と相談学校ごとに調査書の重さが違う。特色選抜は自己表現シートの準備もある
1月出願する学校・学科を決める。私立の日程を確認する出願は1月29日〜2月8日
2月上旬県の出願状況を確認し、出願変更の要否を相談する出願変更は2月10日・12日の1回のみ。特色選抜の出願者は変更できない
2月下旬2月24日の時間割に合わせて、5教科を通しで解く。特色選抜は面接や作文の練習学力検査は15時55分まで。独自検査は2月25日・26日
3月3月12日の発表と、私立の入学手続の期限を確認する再募集は、国立・私立の入学手続をしていない人が対象

とくに英語は、正午すぎ(12時05分〜)に始まり、昼の休憩のあとに社会と理科が続きます。時間割に合わせた通し練習は、2学期の終わりから月に1回でも行っておくと、疲れてくる午後の得点の落ち方を確かめられます。

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保護者のためのチェックリスト

  1. 志望校の「学力点/調査書点」を、県教委の一覧で確認した(原文のページを開いた)。
  2. 志望校が、特色選抜を実施しているか、定員の割合は何%かを確認した。
  3. 特色選抜を受ける場合、自己表現シートと学校独自検査(面接・作文など)の中身を、志望校のページで確認した。
  4. 出願変更は1回だけで、特色選抜は変更できないことを、家族で共有した。
  5. 私立の日程と入学手続の期限を、3月12日の公立の発表日と同じカレンダーに書き込んだ。
  6. 再募集に出られる条件(国立・私立の入学手続をしていないこと)を理解した。

よくある質問(7問)

Q. 特色選抜に出願して不合格だったら、一般選抜で受け直せますか。
特色選抜の受検者も、同じ学力検査(2月24日)を受けます。特色選抜は第1次選抜で、特色選抜の合格者を除く全ての受検者を対象に、第2次選抜が行われます。したがって、同じ学校の一般選抜の枠で選ばれます。
Q. 出願変更は何回できますか。
一般選抜は、同じ課程の学校・学科に、1回に限り変更できます。令和9年度の期間は2月10日(水)と2月12日(金)です。特色選抜は、出願後に学校・学科を変更できません。
Q. 調査書点は、何学年の評定で決まりますか。
要項本文には書かれておらず、県教委の一覧にも換算方法は載っていません。各高校の「学校(学科)情報・入試情報」(各校のページ)で確認してください。
Q. 調査書点が小さい学校なら、内申は気にしなくてよいですか。
そうとは限りません。要項は、調査書を選抜の資料の一つとしています。調査書点が50点の学校でも、合否の境目では点数の差が影響する場面は考えられます(当サイトの考え方です)。
Q. 私立高校と公立高校は、併願できますか。
栃木県の要項には、私立との併願を制限する決まりは書かれていません。ただし、再募集に出願するには、私立の入学手続をしていないことが必要です。私立の入学手続の期限は各校の募集要項で確認してください。
Q. 倍率が1倍を下回る学校は、誰でも合格できますか。
要項には、そのような決まりはありません。選抜は、調査書、学力検査などを資料に、教育を受けるに足る能力・適性を判定して行います。令和8年度でも、真岡女子高校(普通)は0.78倍でした。倍率は、一般選抜の定員に対する出願人員の比で、年度によって動きます。
Q. 定時制や通信制との併願はできますか。
一般選抜は、定時制課程の一般選抜、フレックス特別選抜、通信制課程の選抜(2月実施)との併願はできません。

まとめ:志望校の「学力点/調査書点」を先に見て、日程表を一枚にまとめる

栃木県の令和9年度の公立高校入試は、出願が1月29日〜2月8日、学力検査が2月24日、特色選抜の学校独自検査が2月25日・26日、合格者発表が3月12日です。出願は1校1学科で、出願変更は2月10日・12日の1回だけ。特色選抜の出願者は、出願後に学校・学科を変更できません。

調査書の重さは、一般選抜で、学力点500に対して50点から500点まで、学校によって大きく違います。まずは、お子さんの志望校の「学力点/調査書点」と特色選抜の定員の割合を、県教委の一覧で確認し、私立の日程と同じカレンダーに書き込むところから始めてください。評定の換算方法は各校の情報で確認し、分からないところは、中学校の先生に相談してください。

出典(公式資料)

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