最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年春)入試の情報です。出願前には、群馬県教育委員会の実施要項と各高校の「選抜方法等」の最新版を必ずご確認ください。
令和9年度の群馬県公立高校入試は、2月16日(火)に5教科の学力検査、2月17日(水)に面接等を行い、3月3日(水)午前10時に結果が出ます。前期・後期の2回制ではありません。
合否は、当日の学力検査・面接等と、中1〜中3の3年分の成績が書かれた調査書(内申)で決まります。どれをどれだけ重く見るかは、高校ごとに違います。
だからこそ、志望校の「選抜方法等」を早めに読むことが、群馬の入試の第一歩です。
- 令和9年度(2027年春)の出願から結果発表までの日程
- 群馬独自の「特色型」「総合型」で合格が決まるしくみ
- 学力検査の教科・時間・配点と、令和8年度の平均点
- 調査書(内申)は何年生の成績が入るのか(計算例つき)
- インタビューシートと面接の準備のしかた
- 令和9年度の変更点と、中3が月ごとにやること
- 保護者がやってしまいがちなNG
群馬の公立高校入試は、どんな入試?
ひと言でいうと、「全員が同じ日に同じ検査を受け、高校ごとのものさしで選ばれる入試」です。以前の群馬では前期選抜と後期選抜の2回の入試がありましたが、今は1回にまとめられています。
全日制の選抜は、次の4つを合わせて判断します。
- 調査書(中学校が書く成績などの書類。いわゆる内申)
- 5教科の学力検査(県が作る共通の問題)
- 面接等(集団面接・個人面接・英語面接・パーソナル・プレゼンテーションから高校が選ぶ)
- 高校長が定めた検査(実技・作文・小論文などを行う学校もある)
通学区域は全県一区です。住んでいる市町村に関係なく、県内のどの公立高校にも出願できます。ただし出願できるのは1校1学科(または系・コース)だけです。
(1)入試は1回だけ。(2)各校が定員を「特色型」と「総合型」に分けて2回に分けて合格者を決める。(3)学力検査・調査書・面接等の重さ(比重)は高校ごとにバラバラ。この3つを押さえると、群馬の入試がぐっとわかりやすくなります。
よくある質問
Q.推薦入試はありますか?
A.公立の全日制には、推薦入試という別の入試はありません。全員が同じ日に学力検査と面接等を受けます。部活動や生徒会の活躍は、調査書やインタビューシート、特色型の比重などで評価されます。
Q.当日の点数が悪くても、内申が高ければ合格できますか?
A.高校によります。調査書の比重が大きい型がある高校なら、内申の高さが生きます。逆に学力検査の比重が大きい型が中心の高校では、当日点が足りないと厳しくなります。
Q.私立高校との併願はできますか?
A.できます。私立高校の入試日程や併願のルールは学校ごとに違うので、各校の募集要項で確認してください。
令和9年度(2027年春)の日程
学力検査は2027年2月16日(火)です。手続きはすべてWEB出願システムで行い、11月から準備が始まります。
| 手続き・検査 | 日程 |
|---|---|
| 志願者基本情報の登録 | 2026年11月2日(月)から |
| 出願(WEB) | 2027年1月4日(月)〜1月29日(金) |
| インタビューシート登録(PDF) | 1月18日(月)〜1月29日(金) |
| 第1回 志願先変更 | 2月2日(火)〜2月3日(水) |
| 第2回 志願先変更 | 2月5日(金)〜2月8日(月) |
| 学力検査(5教科) | 2月16日(火) |
| 面接等 | 2月17日(水) |
| 追検査 | 2月24日(水) |
| 選抜結果の発表 | 3月3日(水)午前10時(WEB出願システム) |
| 再募集 | 出願3月3日〜8日/検査3月16日/発表3月19日 |
※出典:群馬県教育委員会「令和9年度県立学校入学者選抜日程について」「令和9年度群馬県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。志願者基本情報登録の終了日は、中学校からの案内でご確認ください。
志願先変更は2回できます。1月に出願したあと、県が公表する志願状況を見て、出願先を変えるかどうかを決められます。追検査は、感染症など本人のせいではない理由で本検査を受けられなかった人のためのものです。
志願先変更はどう考える?
志願先変更は、出願したあとに志望校を変えられるしくみです。県は志願状況を公表するので、それを見て考えます。ただし、変更するかどうかは倍率だけで決めないことが大切です。
- まず見るのは模試の結果:12月・1月の模試で、志望校の判定がどう動いたかを確認します
- 次に比重の相性:当日点が強いなら学力検査の比重が大きい型がある高校、内申が強いなら調査書の比重が大きい型がある高校が有利です
- 最後に通学と学校生活:3年間通う学校です。通学時間や部活動も合わせて考えます
変更の期間は短いので、「倍率がこうなったら変える」「こうなったら変えない」を1月のうちに家族で決めておくと、あわてずにすみます。
令和8年度の学力検査は2026年2月19日・20日でした。令和9年度は2月16日・17日と、3日早くなります。先輩の話や去年のカレンダーのつもりで計画を立てると、最後の追い込みが足りなくなります。
学力検査の教科・時間・配点
学力検査は5教科・各50分・各100点の合計500点が基本です。ただし高校・学科によっては、特定の教科の配点を大きくする傾斜配点があります。
| 時間(2月16日) | 教科 | 令和8年度 受検者平均点 |
|---|---|---|
| 9:35〜10:25 | 国語 | 68.6点 |
| 10:50〜11:40 | 数学 | 53.3点 |
| 12:05〜12:55 | 英語(リスニング含む) | 51.1点 |
| 13:55〜14:45 | 社会 | 59.8点 |
| 15:10〜16:00 | 理科 | 56.4点 |
| 合計 | 5教科500点 | 291.5点(前年287.5点) |
※出典:群馬県教育委員会「令和9年度群馬県公立高等学校入学者選抜実施要項」(時間割)、「令和8年度群馬県公立高等学校入学者選抜結果について」(平均点)(公式)。令和8年度の合格者平均点は292.3点でした。
平均点を見ると、数学と英語が低く、国語が高いことがわかります。5教科が1日で終わるので、体力も必要です。朝9時35分から夕方4時まで、50分の検査が5回続きます。
英語はリスニングから自由英作文まで出ます。令和8年度は、30〜40語程度で自分の考えを書く問題がありました。過去問は県教育委員会のサイトで公開されています(国語と社会は、著作権の関係で本文や資料の一部が省かれています)。
12月からは、休日に1回、本番と同じ時間割で5教科を通して解く日を作りましょう。午後の社会・理科で集中が切れる子はとても多いです。昼食の量や休み時間の過ごし方まで、本番どおりに試しておくと安心です。
調査書(内申)・面接等・インタビューシート
群馬の調査書には、中1・中2・中3の3年分の成績が書かれます。中3の成績は、12月末までの状況で決まります。
調査書に書かれる成績
- 中1・中2:学校の指導要録(成績の記録)から、そのまま写されます
- 中3:12月末までの成績をまとめて、5段階で評定がつきます
- 9教科すべてに評定がつきます(音楽・美術・保健体育・技術家庭も入ります)
9教科の5段階評定を3学年分そのまま足すと、いちばん高くて135になります(9教科×5×3学年)。ただし、調査書を入試で何点に換算するか、どの学年を重く見るか、実技教科をどう扱うかは、県全体で決まった形がありません。各校が「選抜方法等」で決めます。ここは必ず志望校の資料で確認してください。
中3の2学期に評定を上げるには
中3の評定は12月末までの状況で決まるので、9月から12月が最後のチャンスです。すぐにできることは次の3つです。
- 提出物を期限の前日までに出す:ワークやレポートは、中身の丁寧さも見られます。答えを写しただけのワークは評価されにくいです
- 定期テストの2週間前から計画を立てる:5教科だけでなく、実技4教科のテスト範囲も表にして、1日30分は実技教科に使います
- 授業中の発言と振り返りを大切にする:「主体的に学習に取り組む態度」も評価の観点です。わからないところを質問するのも立派な参加です
中1・中2の評定はもう変えられません。だからこそ、中3の評定を1つでも上げることに集中しましょう。
面接等とインタビューシート
面接等は2月17日に行います。形は、集団面接・個人面接・英語面接・パーソナル・プレゼンテーションの中から、高校が選びます。
面接の参考にされるのがインタビューシートです。その高校を志望する理由や、学校の中や外での活動歴などを書きます。WEB出願の中で、1月18日〜29日にPDFで登録します。
面接でよく聞かれるのは、志望理由、中学校でがんばったこと、高校でやりたいことの3つです。どれも1分くらいで話せるように、次の順番で準備しましょう。
- 志望校の公式サイトと学校説明会の資料を読み、「この高校のここが好き」を2つ書き出す
- 中学校の3年間でがんばったことを1つ選び、「何を・どうがんばり・何を学んだか」でまとめる
- 家族を相手に、声に出して3回練習する。言葉につまったところを直す
登録期間は1月後半ですが、この時期は学力の追い込みで一番忙しいころです。冬休み中に下書きを作り、担任の先生に一度見てもらうのがおすすめです。書いた内容は面接で聞かれる前提で、本人が自分の言葉で説明できることだけを書きましょう。
「特色型」と「総合型」で合格が決まるしくみ
群馬では、各校が定員を「特色型」(10〜50%)と「総合型」(50〜90%)に分け、2段階で合格者を決めます。
つまり、型によって「当日点を重く見る枠」と「調査書を重く見る枠」を分けている高校もある、ということです。どう分けているかは、志望校の「選抜方法等」で確認してください。
計算例(説明用の架空の高校です)
ここからは、しくみを理解するための架空の例です。実際の高校の配点ではありません。ある高校の総合型が「学力検査500点・調査書200点・面接等50点」の750点満点だったとします。
| 項目 | Aさん(当日型) | Bさん(内申型) |
|---|---|---|
| 学力検査(500点) | 420点 | 380点 |
| 内申の合計(最大135) | 108 | 126 |
| 調査書(200点に換算) | 108÷135×200=160点 | 126÷135×200=約187点 |
| 面接等(50点) | 40点 | 40点 |
| 合計(750点) | 620点 | 約607点 |
※説明用の架空の配点です。実際の比重・換算方法は、群馬県教育委員会が公表する「各高等学校の選抜方法等」(公式)で志望校ごとに確認してください。
この例では、当日点の比重が大きいのでAさんが上になります。もし調査書の比重が大きい型なら、逆にBさんが上になるかもしれません。「自分はどちらの型で勝負しやすいか」を知ることが、志望校選びでも勉強の配分でも大切です。
県が公表している資料を見ると、同じ市内の高校でも、調査書をとても重く見る型の高校もあれば、学力検査をとても重く見る型の高校もあります。友だちの志望校の話は、自分の志望校にはあてはまりません。
令和9年度の変更点
令和9年度の大きな変更は、調査書から「出欠席の記録」がなくなることです。制度の骨組み(1回の入試、特色型・総合型、全県一区)は、県の「主な見直し事項」を見るかぎり、令和8年度から大きく変わっていません。
- 調査書の「出欠席の記録」を削除:調査書に欠席の日数が書かれなくなります
- システムの連携:WEB出願システムと、県の校務支援システム(GG)がつながります(手続きへの影響は、中学校からの案内で確認してください)
- 日程が早まる:学力検査が2月16日、結果発表が3月3日です
「出欠席の記録がなくなるから、休んでも大丈夫」ではありません。休めば授業がわからなくなり、定期テストや提出物にひびきます。それが評定に表れる、という点は変わりません。
中3が9月から3月までにやること(月別)
いちばん大事なのは、12月末までの中3の成績と、2月16日の5教科の両方を落とさないことです。月ごとにやることを整理しました。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9月 | 志望校の「選抜方法等」を読み、特色型・総合型の比重をメモ。中1・中2の範囲の苦手を1教科ずつつぶす(平日1時間) |
| 10月 | 2学期の中間テストに全力。過去問を1年分、時間を計って解き、数学・英語の失点を分析。群馬県統一テスト(10月11日)で位置を確認 |
| 11月 | 11月2日から志願者基本情報の登録が始まる。期末テストと提出物で中3の評定を固める。統一テスト(11月8日) |
| 12月 | 中3の評定は12月末までで決まる。三者面談で志望校を決める。統一テスト(12月6日)。冬休みにインタビューシートの下書き |
| 1月 | 1月4日〜29日にWEB出願、18日〜29日にインタビューシート登録。統一テスト(1月17日・入試予想問題)。過去問を週2回、本番の時間割で |
| 2月 | 志願状況を見て、必要なら志願先変更(2回)。16日学力検査、17日面接等。面接は家で3回は声に出して練習 |
| 3月 | 3日午前10時に結果発表。再募集がある場合は3日〜8日に出願 |
※出典:入試日程は群馬県教育委員会「令和9年度県立学校入学者選抜日程について」(公式)。群馬県統一テストの日付は、運営する株式会社GSC(群馬進学センター)の2026年度中3日程(受験料は1回3,200円・税込)。
平日と休日の時間の目安
- 平日(2〜3時間):学校の宿題と定期テスト対策で1時間、苦手教科の問題集で1時間、英単語・理社の暗記で30分
- 休日(5〜6時間):午前に過去問または模試の見直しを2教科、午後に数学・英語の演習、夜に暗記の確認
- 12月以降の休日:月に2回は、本番と同じ時間割で5教科を通して解く
保護者がやってはいけないNG
- 「前期でダメなら後期がある」と思っている。今の群馬の入試は1回だけです。上の子のときの感覚で話すと、子どもが油断します。
- 志望校の比重を調べずに「内申が大事」「当日点が大事」と決めつける。比重は高校ごと・型ごとに違います。まず資料を一緒に読みましょう。
- インタビューシートを親が書いてしまう。面接では、書いた内容について質問されます。本人が説明できない言葉は、かえってマイナスです。
- 志願状況の倍率だけで志願先を変えさせる。倍率は目安の一つです。模試の結果、比重の相性、通学を合わせて、本人と話して決めてください。
- 「出欠席の記録がなくなるから休んでいい」と言う。授業の遅れは評定と当日点の両方にひびきます。
群馬の入試は、高校ごとの比重を読みとって、自分に合った戦い方を決める入試です。「当日点を伸ばすべきか、評定を上げるべきか」は、志望校と今の成績の両方を見ないと決められません。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導です。群馬県のご家庭でも、ご自宅から受講できます。志望校の選抜方法と模試・定期テストの結果から、残りの期間で何を優先するかをオーダーメイドで組み立てます。
模試の結果と通知表を見せていただければ、当日点と内申のどちらを伸ばすべきかをお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。
まとめ
- 令和9年度は2月16日に学力検査、17日に面接等、3月3日午前10時に結果発表
- 前期・後期はなく入試は1回。全県一区で、出願は1校1学科
- 各校が定員を特色型(10〜50%)と総合型(50〜90%)に分け、2段階で判定
- 学力検査は5教科・各50分・各100点が基本。傾斜配点の学校もある
- 調査書には中1〜中3の3年分の評定が入る。換算方法や比重は高校ごとに確認
- 令和9年度から調査書の「出欠席の記録」がなくなる
- インタビューシートは冬休みに下書きし、1月18日〜29日に登録


