大阪府公立高校入試2027(令和9年度)の日程と仕組み|450点・内申1:1:3

一般選抜は3月10日が本番入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年春)入試の内容です。細かい点は大阪府教育委員会の最新資料で必ずご確認ください。

結論:本番は3月10日。当日点と内申の「配分」を知ることが第一歩です

2027年春の大阪府公立高校入試は、一般選抜の学力検査が令和9年3月10日(水)です。当日の学力検査は5教科で450点、内申(調査書)も450点に換算されます。

この2つをどんな割合で足すかは、高校ごとにタイプI〜Vで決まっています。内申は中3の成績が3倍で数えられるので、2学期の定期テストがいちばん大切です。

この記事でわかること
  • 2027年春(令和9年度)の特別選抜・一般選抜の日程
  • 450点の学力検査と、A・B・C問題のちがい
  • 内申が「1:1:3」で450点になる計算のしかた
  • タイプI〜Vとは何か、ボーダーゾーンのしくみ
  • チャレンジテストと英検などの読み替え
  • 2028年からの大改革と、中3がいま何をすべきか

2027年春(令和9年度)の入試日程

答えから言うと、多くの人が受ける一般選抜は3月10日(水)が学力検査、3月18日(木)が合格発表です。工業・美術・体育などの学科を受ける特別選抜は、それより早い2月です。

この日程は、大阪府教育委員会が令和8年4月9日に公表しました。出願はすべてオンライン出願システムで行います。

選抜出願検査合格発表
特別選抜2月15日(月)〜16日(火)学力検査 2月18日(木)
実技・面接 2月19日(金)
3月1日(月)
一般選抜(全日制)3月3日(水)午前9時〜5日(金)午後2時3月10日(水)3月18日(木)
二次選抜3月23日(火)面接 3月24日(水)ごろ要項で確認

※出典:大阪府教育委員会「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜の日程」ほか(公式)。日付はすべて令和9年(2027年)。音楽科は出願2月2日(火)〜3日(水)、視唱・専攻実技2月14日(日)、学力検査・聴音2月18日(木)。二次選抜の面接日は資料により3月24日〜25日の記載があります。

まだ出ていない情報

令和9年度の「入学者選抜実施要項」の本体と、各高校の募集人員は、2026年9月の時点ではまだ確認できていません(未公表)。参考までに、前年の令和8年度の実施要項は令和7年10月16日に公表されました。出たらすぐに中身を確かめましょう。

特別選抜の対象は、工業・美術・体育・グローバル探究・演劇・芸能文化などの学科や、エンパワメントスクールなどです。北野や天王寺などの文理学科は、一般選抜で選ばれます。まずは志望校が「特別」と「一般」のどちらなのかを、今月中に確認してください。

「特別」と「一般」、どちらを受けるかで準備が変わる

特別選抜を受ける人は、2月18日の学力検査までに仕上げる必要があります。一般選抜より約3週間早いので、過去問を始める時期も早めましょう。実技検査や面接がある学科なら、その練習時間も計画に入れておきます。

一般選抜を受ける人は、例年2月に私立高校の入試があり、そのあと3月10日の公立本番へ向かう流れが一般的です。私立で合格を1つ確保してから公立に挑むという順番を、保護者と一緒に確認しておいてください。

学力検査は450点。A・B・C問題のちがい

一般選抜の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各90点で合計450点です。そのうち国語・数学・英語の3教科は、難しさのちがう3種類の問題から、高校が1つを選びます。

問題の種類難しさポイント
A問題基礎的教科書の基本をしっかり問う
B問題標準的標準的なレベル
C問題発展的上位校向け。一般選抜のみ

※出典:大阪府教育委員会「令和9年度 学力検査問題の種類等」(公式)。「基礎的・標準的・発展的」の呼び方はベネッセ教育情報の解説による。特別選抜はA・Bの2種類。社会・理科は全校共通の問題です。

試験時間と英語のリスニング

試験時間は、国語が50分、数学はA・Bが50分でC問題だけ60分です。英語は筆記40分とリスニング15分に分かれています。

英語のリスニングは、A・B問題では配点の約5分の1です。C問題ではA・Bとは別の問題になり、配点の約3分の1をしめます。C問題の高校を受けるなら、リスニングの練習を毎日入れないと点が安定しません。

報道によると、2027年度入試でC問題を1教科以上選ぶ高校は26校です(2026年7月の府教育委員会発表を伝えた記事による)。志望校がどの問題を使うかは、府が公表している「学力検査問題の種類」で必ず確認してください。

POINT:過去問は「志望校と同じ種類」で解く

B問題の高校を受けるのにC問題ばかり解いても、時間配分の練習になりません。反対に、C問題の高校なのにB問題で満点近く取れて安心するのも危険です。志望校が使う種類の過去問を、本番と同じ時間で解くのが基本です。

内申は「1:1:3」で450点。中3の成績が3倍

大阪府の内申(調査書の評定)は、中1と中2が2倍、中3が6倍で数えます。つまり中1:中2:中3の重さは1:1:3です。9教科すべてが同じ重さで、実技4教科も5教科と同じだけ入ります。

学年9教科の満点かける数内申点の満点
中145×290点
中245×290点
中345×6270点
合計――450点

※出典:大阪府教育委員会「令和9年度 一般入学者選抜(全日制の課程)選抜方法」(公式)。「3年×6倍+2年×2倍+1年×2倍」で算出。9教科×5段階=45をもとにした計算です。

たとえば中3の評定が1つ上がると、内申点は6点増えます。中1や中2で1つ上げるのと比べて3倍の効果です。中3の2学期の成績がまだ決まっていない今こそ、最大のチャンスです。

POINT:中3の2学期に内申を上げる3つの行動
  • 定期テストの2週間前から、5教科はワークを2周、実技4教科は教科書とプリントを見直す
  • 提出物は締め切りの前日に出し終える。遅れや出し忘れを0にする
  • 実技教科は、授業のふり返りシートや作品の説明を空欄なく書く

タイプI〜Vとボーダーゾーンのしくみ

合否は、学力検査と内申にそれぞれ倍率をかけて足した900点満点の「総合点」で決まります。どちらをどれだけ重く見るかは、高校ごとにタイプI〜Vから選ばれています。

タイプ学力検査内申(調査書)比率
I1.4倍(630点)0.6倍(270点)7:3
II1.2倍(540点)0.8倍(360点)6:4
III1.0倍(450点)1.0倍(450点)5:5
IV0.8倍(360点)1.2倍(540点)4:6
V0.6倍(270点)1.4倍(630点)3:7

※出典:大阪府教育委員会「令和9年度 一般入学者選抜(全日制の課程)選抜方法」(公式)。総合点はどのタイプも900点満点。各校のタイプは府が公表するアドミッションポリシー等の資料で確認してください。

タイプIは当日の学力検査の点が大きく効きます。上位校に多いタイプです。反対にタイプVは内申がとても重く、当日の点での逆転は難しくなります。「内申が足りないから当日で逆転」ができるかどうかは、志望校のタイプしだいです。

計算例:評定1つと当日の1点は、総合点で何点?

タイプによって「内申の1」と「当日の1点」の重さがどれだけ変わるかを、実際に計算してみます。中3の評定が1つ上がると内申点は6点増え、それにタイプの倍率をかけたものが総合点に入ります。

タイプ中3の評定が1つ上がると当日の学力検査が1点上がると
I6点×0.6=3.6点1点×1.4=1.4点
III6点×1.0=6.0点1点×1.0=1.0点
V6点×1.4=8.4点1点×0.6=0.6点

※大阪府教育委員会「令和9年度 一般入学者選抜(全日制の課程)選抜方法」(公式)の倍率をもとに当塾で計算した例です。

タイプIの高校でも、中3の評定1つは当日の約2.6点分にあたります。タイプVなら当日の14点分です。どのタイプでも、中3の2学期の評定は大きな意味を持つことがわかります。

ボーダーゾーンでは自己申告書も見られる

総合点の高い順に、募集人員の90%までが先に合格になります。そのあと、90%から110%に入る人たち(ボーダーゾーン)では、自己申告書や調査書の活動・行動の記録が、その高校のアドミッションポリシーにとても合っている人が優先されます。

つまり、ボーダー付近では点数以外も見られます。自己申告書は出願前に書く書類です。12月までに、中学校生活で力を入れたことを200字くらいで書き出しておくと、あわてずに済みます。

チャレンジテストと英語の外部検定の読み替え

大阪府には、内申の付け方が中学校ごとにバラバラにならないようにする独自のしくみがあります。それがチャレンジテストです。英語では、英検などの資格を入試の点数に置きかえる読み替えもあります。

チャレンジテストは「学校全体の評定のめやす」を決める

チャレンジテストは平成28年度入試から使われています。中1は国・数・英の3教科、中2と中3は5教科で、中3は9月に実施されます。

各中学校の平均点が府全体と比べてどうかをもとに、その学校の評定平均のめやすが決まります(めやすの幅は±0.3)。ただし、一人ひとりの評定をチャレンジテストの点数で直接決めるわけではありません。個人の評定は、ふだんの定期テストや提出物などで決まります。

注意:「チャレンジテストが悪かったから内申が下がる」とは限らない

チャレンジテストは学校全体のめやすを決めるものです。自分の点だけで評定が決まるわけではありません。結果に一喜一憂するより、次の定期テストと提出物に力を注ぎましょう。

英検・TOEFL iBT・IELTSの読み替え

令和9年度の選抜方針には、英語の外部検定(TOEFL iBT、IELTS、実用英語技能検定=英検)のスコアを活用すると書かれています。読み替えた点と当日の英語の点を比べて、高い方が英語の成績になります。

英検TOEFL iBTIELTS読み替え率
準1級・1級60〜120点6.0〜9.0100%
(該当なし)50〜59点5.590%
2級40〜49点5.080%

※出典:大阪府教育委員会「令和8年度 大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。この表は令和8年度要項の値です。令和9年度の実施要項は未公表のため、公表後に必ず確認してください。

たとえば英検2級なら、英語は最低でも満点の80%の点として扱われます。当日それより高く取れれば、当日の点が使われます。証明書の原本は中学校に出し、中学校長がオンライン出願システムに登録します。提出の締め切りは中学校の先生に早めに確認しておきましょう。

2028年入試から大改革。今の中3はどうなる?

大阪府は、令和10(2028)年度入試から公立高校入試が大きく変わると公表しています。対象は今の中2です。

2028年入試からの主な変更(府の公表内容)
  • 特別選抜と一般選抜を、3月上旬の一般選抜に一本化(一部の学校をのぞく)
  • 募集人員の最大50%の「学校特色枠」を新しく作る
  • 公立の第2志望に出願できるようにする
  • 英語の外部検定の読み替え率を引き下げる(例:英検準1級・1級は90%、2級は70%)

※出典:大阪府教育委員会「令和10(2028)年度入試から大阪府の公立高校入試が変わります」(公式リーフレット)。

ここからは推測です。府が示す大改革の対象は2028年入試からなので、2027年春に受ける今の中3は、今の制度で受ける最後の学年とみられます。英語の読み替え率も、今の中3までは上の表の値(100%・90%・80%)が使われる見込みです。ただし、令和9年度の実施要項で最終的に確かめる必要があります。

保護者の方へ:浪人や再受験を考えるなら

2028年からは入試のしくみそのものが変わります。「もう1年がんばる」という選択をした場合、準備のしかたが大きく変わる可能性があります。今年の制度のうちに、進学先を確保しやすい併願の組み方を、秋のうちに考えておくことをおすすめします。

よくある質問

Q. 英検は中3の秋からでも間に合いますか?
A. 読み替えに使えるのは2級以上です(令和8年度要項の値)。今から受けるなら、提出の締め切りに間に合う検定日かどうかを、まず中学校の先生に確認してください。間に合わない場合は、当日の英語の点で勝負する準備に集中するほうが確実です。

Q. 2028年の新しい制度は、今の中3にも関係ありますか?
A. 府の公表では、大改革は2028年入試からです。今の中3は今の制度で受けるとみられます(推測)。ただし、下の学年にきょうだいがいるご家庭は、新しい制度の情報も今から集めておくと安心です。

Q. 志望校のタイプや問題の種類はどこで確認できますか?
A. 大阪府教育委員会が令和8年7月8日に「アドミッションポリシー並びに学力検査問題の種類等」を公表しています。府のホームページの令和9年度入学者選抜のページから確認できます。

中3が入試までにやること(月別)

大切なのは、11月ごろまでは内申、12月からは当日点に比重を移すことです。3月10日から逆算すると、残りは約5か月半です。

時期やること1日のめやす(平日)
9〜10月2学期の中間テスト対策。志望校の問題の種類(A/B/C)とタイプを確認。中1・中2の苦手単元を1つずつつぶす2〜3時間
11月期末テストに全力。提出物を完ぺきに。模試の結果で志望校と併願校を絞る3時間
12月公立の過去問を1年分、時間を計って解く。三者面談で受験校を決める。自己申告書の下書き3〜4時間
1月私立の過去問と公立の過去問を並行。まちがい直しノートを毎日1回見返す4時間
2月私立入試。特別選抜の人は2月18日が本番。一般選抜の人は公立の過去問を2周目へ4時間
3月上旬3月3日〜5日に出願。新しい問題集は増やさず、まちがい直しと英語リスニングだけ3〜4時間

※日付の出典:大阪府教育委員会の令和9年度日程資料(公式)。勉強時間は当塾の指導経験にもとづくめやすで、公式の基準ではありません。私立高校の入試日は各校の募集要項で確認してください。

平日の時間割の例(10月・部活引退後)

1帰宅後30分:学校の宿題と提出物。内申に直結するので最初に片づけます。
2夕食前60分:数学か英語の苦手単元。問題集の1単元を解いて、まちがいを直します。
3夕食後45分:理科か社会を1単元。日ごとに交代します。
4寝る前15分:英単語とリスニング。毎日同じ時間に続けることが大事です。

週末(土日)の使い方の例

週末は、平日にできない「時間を計って解く練習」にあてます。10月〜11月の土日は、次のように1日6時間ほどを目安にしてください。

  • 午前(3時間):模試や過去問を2教科、本番と同じ時間で解く。すぐに丸つけをする
  • 午後(2時間):午前にまちがえた問題を解き直し、まちがい直しノートに書く
  • 夜(1時間):翌週の定期テストや提出物の準備。英単語と漢字の確認

定期テストの前の週末だけは、入試の練習よりもテスト範囲のワークと提出物を優先してください。大阪の入試では、その1回のテストが内申に大きく響くからです。

保護者がやってはいけないNG

大阪の公立入試は内申の比重が大きいぶん、保護者の声かけ1つで2学期の成績が変わることがあります。とくに次の4つは避けてください。

秋以降に逆効果になりやすい4つの行動
  • 「当日で逆転すればいい」と内申を軽く見る。中3の評定は6倍です。タイプIV・Vの高校では、当日の点だけでの逆転はかなり難しくなります。
  • 実技4教科を「受験に関係ない」と言う。大阪の内申は9教科が同じ重さです。音楽や技術・家庭の1点も、国語や数学の1点と同じです。
  • チャレンジテストの点だけで叱る。個人の評定を直接決めるテストではありません。叱るより、次の定期テストの計画を一緒に立てましょう。
  • ネットの古い情報をうのみにする。2028年からは制度が大きく変わります。「来年の話」と「今年の話」がまざった記事も多いので、府の公式資料で確かめてください。
保護者の方へ:声かけは「結果」より「次の一歩」

模試やテストが返ってきたら、まず「どの単元で落としたか」を一緒に見てください。点数そのものより、次の1週間で何をやるかを1つだけ決めるほうが、子どもは動けます。

内申と当日点、どちらに時間を使うかは一人ひとりちがいます

同じ高校を目指していても、内申が足りている子と足りない子では、秋にやるべきことが正反対になります。志望校のタイプ、今の内申、模試の点数をならべて、何点をどこで取るかを決めることが合格への近道です。

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まとめ

  • 2027年春の一般選抜は、学力検査3月10日(水)、合格発表3月18日(木)
  • 学力検査は5教科各90点の450点。国数英はA・B・C問題から高校が選ぶ
  • 内申は中1:中2:中3=1:1:3で450点。中3の評定1つで6点動く
  • 学力検査と内申の比率はタイプI〜Vで決まる。総合点は900点満点
  • 英検などの読み替えは、令和8年度要項では準1級以上100%・2級80%
  • 2028年入試から大改革。今の中3は現行制度の最後の学年とみられる(推測)
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