期末テストの理科の勉強法|用語・実験・グラフ・計算で点を落とす原因と直し方【中1〜中3】

2学期中間・期末テスト対策

最終更新:2026年11月 ※定期テストの出題や配点は、学校と先生によって違います。この記事は、中学理科で点を落としやすい場面の一般的な整理です。範囲や配点は、学校の配布資料と前回の答案で確認してください。

期末テストの理科で、「用語は覚えたのに点が伸びない」「計算になると手が止まる」「実験の問題で何を答えればよいかわからない」という声は多く聞かれます。理科は、用語の暗記だけで点が取れる教科ではありません。用語、実験の手順と結果、グラフや表の読み取り、計算の4つが組み合わさって、1つの答案になります。

この記事では、理科で点を落とす原因を4つの型に分け、文部科学省の学習指導要領に示された第1分野と第2分野の学年配当を確認したうえで、単元ごとの勉強の順番、計算の検算、記述の書き方、1週間の練習の割り振りまでを整理します。計算例はすべて検算しています。用語の暗記そのものは、期末テストの暗記のやり方で説明しているので、この記事では、暗記のあとに点にする部分を中心にまとめます。

結論:理科は「暗記のあと」の3つを練習すると点になる

4つの型 理科で点を落とす原因は、①用語・知識 ②実験の手順と結果 ③グラフ・表・図の読み取り ④計算と記述、の4つに分けると、直し方が決まります。

用語を覚えたあとで点を分けるのは、実験の「なぜそうなるか」を説明する力、グラフと表を読む力、計算の手順です。この3つは、問題を解く練習でしか身につきません。

前回の答案を4つの型に分けて、弱い型から順に練習すると、次のテストまでにやることが具体的になります。

この記事でわかること
  • 理科の期末テストは、どこで点が決まるのか
  • 学習指導要領の第1分野・第2分野と、学年ごとの配当
  • 点を落とす4つの型と、答案の分け方
  • 第1分野(物理・化学)の勉強法と計算の検算
  • 第2分野(生物・地学)の勉強法
  • 実験問題の読み方と、記述の書き方
  • グラフ・表・図の読み取りの練習
  • ワークの回し方と、1週間の練習の割り振り例
  • 点数帯別の次の一手と、保護者の方ができること

理科の期末テストは、どこで点が決まるのか

理科の定期テストも、学校や先生によって作りが違います。ただ、よく見られる形として、用語を答える問題、実験や観察の結果を読み取る問題、グラフや表から考える問題、計算問題、理由を文章で説明する記述問題が組み合わされています。ここでは一般的な形として整理します。実際の配点は、返却された前回の答案で確認してください。

問題の種類点の取り方のポイント落としやすい型
用語・記号を答える問題漢字・カタカナの表記まで正確に書く。似た用語を区別する① 用語・知識
実験・観察の手順や結果なぜその手順なのか、結果から何がいえるのかをつなげる② 実験
グラフ・表・図の読み取り軸の名前と単位を先に読み、変化の向きと大きさを確かめる③ 読み取り
計算問題公式を書き、単位をそろえて代入し、単位をつけて答える④ 計算・記述
記述問題(理由・考察)「〜だから、〜になる」の形で、原因と結果を1文にまとめる④ 計算・記述

理科は、単元ごとにテスト範囲が絞られるので、範囲が狭いぶん、1つの単元の理解の深さが点に出やすい教科です。範囲表で、どの単元が出るのかを確認してから、勉強の順番を決めてください。

学習指導要領の第1分野・第2分野と、学年ごとの配当

中学校の理科は、文部科学省の学習指導要領で、第1分野(物理・化学にあたる内容)と第2分野(生物・地学にあたる内容)の2つに分けて、それぞれ7つの項目が示されています。

第1分野第2分野
(1)身近な物理現象いろいろな生物とその共通点
(2)身の回りの物質大地の成り立ちと変化
(3)電流とその利用生物の体のつくりと働き
(4)化学変化と原子・分子気象とその変化
(5)運動とエネルギー生命の連続性
(6)化学変化とイオン地球と宇宙
(7)科学技術と人間自然と人間
中学理科の学年ごとの学習内容(学習指導要領)
図1:中学理科の学年ごとの学習内容。出典:文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)理科。エスペランサアカデミー作成

学年ごとの配当は、学習指導要領に「内容の(1)から(7)までのうち、(1)及び(2)は第1学年、(3)及び(4)は第2学年、(5)から(7)までは第3学年で取り扱うものとする」と定められています。これは、第1分野と第2分野のそれぞれについての記述です。

学年第1分野第2分野
中1身近な物理現象/身の回りの物質いろいろな生物とその共通点/大地の成り立ちと変化
中2電流とその利用/化学変化と原子・分子生物の体のつくりと働き/気象とその変化
中3運動とエネルギー/化学変化とイオン/科学技術と人間生命の連続性/地球と宇宙/自然と人間

学ぶ順番や、どの単元をいつ学ぶかは、教科書の会社や学校の進度によって前後することがあります。期末テストの範囲は、学校の範囲表で確認してください。上の表は、学習指導要領における学年の配当です。

点を落とす4つの型と、答案の分け方

返却された答案の間違いを、4つの型に分けてみてください。「理科が苦手」とひとまとめにせず、間違えた問題を解き直しながら、どの型かを決めます。

理科で点を落とす4つの型と直し方
図2:理科で点を落とす4つの型と、直し方の方向。エスペランサアカデミー作成
型間違え方の例直し方の方向
① 用語・知識似た用語を取り違える/漢字を間違える用語を比べる表をつくり、書いて覚える
② 実験手順の理由がわからない/結果から結論を言えない実験ごとに「目的・方法・結果・わかること」の4行でまとめる
③ 読み取りグラフの軸や単位を見落とす/表の比べ方を間違える軸と単位に印をつけ、変化の向きを言葉で書いてから答える
④ 計算・記述公式を忘れる/単位をつけ忘れる/理由が書けない公式を式に書いて代入する。理由は「〜だから〜」の型で書く
型の分け方の例(例です)
答案に「質量54g、体積20cm³の物体の密度を求めなさい」の答えとして「2.7」とだけ書いてあり、×になっていたとします。密度は「質量÷体積」で、54÷20=2.7。数字は合っていますが、単位(g/cm³)が抜けています。この間違いは、④計算・記述(単位のつけ忘れ)に当たります。一方、「密度=体積÷質量」と公式そのものを逆にしていた場合は、①知識の問題です。

第1分野(物理・化学)の勉強法と計算の検算

第1分野は、計算問題が出やすい分野です。公式を覚えるだけでなく、単位をそろえる手順と、検算の習慣を身につけると、点が安定します。

単元よく使う関係計算のときに注意すること
身近な物理現象(中1)光の反射・屈折の作図、音の振動数、凸レンズの像作図は定規を使い、入射角と反射角を測る基準線(法線)をかく
身の回りの物質(中1)密度=質量÷体積/質量パーセント濃度=溶質の質量÷溶液の質量×100溶液の質量は、溶質と水の合計。水だけの質量にしない
電流とその利用(中2)電圧=電流×抵抗/電力=電圧×電流/電力量=電力×時間mAとA、WとkWなど、単位をそろえてから代入する
化学変化と原子・分子(中2)化学反応式/質量保存の法則反応の前後で、原子の種類と数が等しくなるように係数をつける
運動とエネルギー(中3)速さ=距離÷時間/仕事=力×距離km/hとm/sの換算。仕事は、力の向きに動いた距離で考える
化学変化とイオン(中3)電離の式/酸とアルカリの性質イオンの化学式の電荷(+・−)の数を確認する

計算の検算の例

オームの法則の例(例です)
抵抗20Ωの電熱線に6Vの電圧を加えたときの電流を求めます。電圧=電流×抵抗なので、電流=電圧÷抵抗=6÷20=0.3A。検算:0.3A×20Ω=6Vで、元の電圧と一致します。
電力と電力量の例(例です)
100Vの電源につないだ電熱器に5Aの電流が流れたとき、電力は 100×5=500W。この電熱器を2時間使うと、電力量は 500W×2h=1000Wh=1kWh です。単位がWhとkWhで1000倍違うので、答えの単位を確認します。
質量パーセント濃度の例(例です)
食塩20gを水80gにとかした食塩水の濃度を求めます。溶液の質量は 20+80=100g。濃度は 20÷100×100=20%。水の質量80gで割ってしまうと 25%となり、誤りです。「溶液全体」で割ることを、公式の横に書いておくと防げます。
速さと換算の例(例です)
時速36kmで走る自転車の速さを、秒速に直します。36km=36000m、1時間=3600秒なので、36000÷3600=10m/s。検算:10m/sで3600秒進むと、36000mで36kmです。
仕事の例(例です)
20Nの力で、物体を力の向きに3m動かしたときの仕事は、20×3=60J。物体を持ったまま水平に歩く場合は、力の向きに動いていないので、仕事は0になります。こうした「例外の場面」も、出題されやすい点です。
単位は、答えの一部
理科の計算では、数字が合っていても、単位がないと減点される場合があります。式を書くときに、単位も一緒に書き、答えの最後に単位をつける習慣をつけてください。

化学反応式は、数を数える

化学反応式は、「反応の前後で、原子の種類と数が等しい」という決まりに従って、係数をつけます。たとえば、水素と酸素から水ができる反応は、2H₂+O₂→2H₂O です。左辺は、水素原子が2×2=4個、酸素原子が2個。右辺は、水素原子が2×2=4個、酸素原子が2×1=2個で、等しくなります。係数をつけたあとは、原子の数を左右で数えて確かめます。

第2分野(生物・地学)の勉強法

第2分野は、観察の結果や図を見て答える問題が多く、用語と図をセットで覚えることが大切です。用語だけを一覧で覚えるより、図に用語を書き込む練習のほうが、記憶に残りやすくなります。

単元勉強のポイント間違えやすい点
いろいろな生物とその共通点(中1)花のつくり、植物の分類、動物の分類(脊椎動物の5つのグループ)を表にまとめる被子植物と裸子植物の違い、卵生と胎生の区別
大地の成り立ちと変化(中1)火山、地層、地震を、図と用語で整理する火成岩の種類と、でき方の違い
生物の体のつくりと働き(中2)消化、呼吸、血液の循環、感覚の働きを、流れ図でまとめる動脈と静脈の違い、血液の流れる向き
気象とその変化(中2)天気図の記号、前線、気団を、図で読む寒冷前線と温暖前線で、雨の降り方と天気の変わり方が違う
生命の連続性(中3)細胞分裂、遺伝の規則性を、図と式で整理する体細胞分裂と減数分裂の違い
地球と宇宙(中3)太陽の動き、月の満ち欠け、惑星を、モデル図で整理する月の位置と見え方の対応

遺伝の計算の例

遺伝の例(例です)
丸い種子をつくる遺伝子をA(優性)、しわの種子をつくる遺伝子をa(劣性)とします。Aaどうしをかけ合わせると、子の遺伝子の組み合わせは AA:Aa:aa=1:2:1 になります。丸(AAとAa)としわ(aa)の比は、3:1です。たとえば、子が合計400個できたとすると、理論上は、丸が300個、しわが100個になります。実際の数は、この比とぴったり同じになるとは限りません。

地震の計算の例

P波とS波の例(例です)
地震では、最初に小さなゆれ(初期微動)を起こすP波が届き、次に大きなゆれ(主要動)を起こすS波が届きます。P波の速さを秒速8km、S波の速さを秒速4kmとします。震源からの距離が80kmの地点には、P波が 80÷8=10秒後、S波が 80÷4=20秒後に届きます。初期微動が続く時間は、20−10=10秒です。震源から遠いほど、この時間は長くなります。

月の満ち欠けと、図の読み取り

月の満ち欠けは、太陽・地球・月の位置関係を、図で理解する単元です。新月は、月が太陽と同じ方向にあるとき、満月は、太陽と反対の方向にあるときです。地球から見て、月の光っている面が見える割合が変わるために、満ち欠けが起こります。図に、太陽の光の向きを矢印で書き入れてから、地球から見える面を考えると、取り違えを防げます。

取り違えやすい用語の比べ表

理科の用語は、似た言葉が対になっているものが多くあります。1つずつ覚えるより、対にして違いを書き出すほうが、取り違えを減らせます。次の表を参考に、自分のノートに「違い」の欄を作ってください。

用語の組違い覚え方の工夫
純物質と混合物純物質は1種類の物質だけ、混合物は何種類かの物質が混ざったもの。水は純物質、空気は混合物「混ざっているか、いないか」で分ける
単体と化合物単体は1種類の元素だけでできた物質(酸素など)、化合物は2種類以上の元素でできた物質(水など)化学式の中の元素の数を数える
蒸発と沸騰蒸発は液体の表面から気体になる変化、沸騰は液体の内部からも気体になる変化「表面だけか、内部もか」で区別する
酸化と還元酸化は物質が酸素と結びつく変化、還元は酸化物から酸素がうばわれる変化酸素の動きを矢印で書く
動脈と静脈動脈は心臓から出る血管、静脈は心臓へ戻る血管酸素の多さではなく、向きで決める
質量と重さ質量は物質そのものの量(gやkg)、重さは物体にはたらく重力の大きさ(N)場所が変わっても変わらないのが質量
震度とマグニチュード震度はある地点でのゆれの大きさ、マグニチュードは地震そのものの規模地点ごとか、地震そのものか
恒星と惑星恒星は自ら光を出す天体、惑星は恒星のまわりを回り、光を反射して見える天体太陽は恒星、地球は惑星

動脈と静脈は、血液にふくまれる酸素の量ではなく、心臓から出るか戻るかで区別します。肺動脈は心臓から肺へ向かう血管なので動脈ですが、そこを流れる血液は、酸素が少ない静脈血です。このように、言葉の意味と、血液の種類を分けて考えると、間違いを防げます。質量と重さも同じで、月面では重力が地球より小さいため、同じ物体の重さは変わりますが、質量は変わりません。

理科の失点の型が、自分ではわからないとき

前回の答案をもとに、用語・実験・読み取り・計算のどこで点を落としているかを一緒に整理し、次のテストまでの練習の順番を決めます。保護者の方だけのご相談もできます。

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実験問題の読み方と、記述の書き方

実験の問題は、「何のために、どんな方法で行い、どんな結果が出て、何がわかったか」の4つがつながって出題されます。実験のまとめを、次の4行で書いておくと、考察の問題に対応しやすくなります。

項目書くこと例(水の電気分解)
目的何を調べるための実験か水が何からできているかを調べる
方法何を、どのように行ったか水に電流を流し、陰極と陽極に集まる気体を調べる
結果何が起きたか。数や量の関係陰極に水素、陽極に酸素が集まり、体積の比は約2:1
わかること結果から言える結論水は水素と酸素からできている

記述問題は「理由→結果」の型で書く

理由を説明する問題は、型を決めておくと書きやすくなります。次のような型です。

  • 「〜だから、〜になる」:原因と結果を1文でつなぐ。
  • 「〜より、〜が大きいため」:比べる問題では、何と何を比べたのかを書く。
  • 「〜の変化に注目すると」:グラフや表の問題では、どの数値の変化かを示す。
  • 「〜という結果から、〜といえる」:考察では、結果から結論までの道すじを書く。
記述の例(例です)
問題:「寒冷前線が通過すると、気温が下がるのはなぜですか。」答えの例:「寒冷前線では、冷たい空気が暖かい空気の下にもぐり込んで暖かい空気を押し上げ、通過後は冷たい空気におおわれるから。」原因(冷たい空気が入る)と結果(気温が下がる)が、1文でつながっています。
記述は、部分点がつくことがある
記述問題で、完全な文が書けなくても、キーワード(たとえば「冷たい空気」「押し上げる」)が入っていると、部分点がつく場合があります。部分点の有無は先生によって違いますが、空欄にせず、思いつく言葉を書く姿勢が大切です。

グラフ・表・図の読み取りの練習

理科では、グラフや表から答えを導く問題が、多くの単元で出題されます。読み取りの手順を決めておくと、慌てずに取り組めます。

  1. 横軸と縦軸が、何を表しているか(名前と単位)を読む。
  2. グラフの形(右上がり・右下がり・水平・途中で折れる)を、言葉で書く。
  3. 変化が起きている場所(折れ曲がる点、交わる点)に印をつける。
  4. 問題が聞いていることに、数値や言葉で答える。
グラフの形よくある意味出題されやすい単元の例
原点を通る右上がりの直線比例の関係(一方が2倍になると、もう一方も2倍)電圧と電流(抵抗が一定のとき)、ばねののび
右上がりで、途中から水平ある量に達すると、それ以上変化しない物質がとける量、化学変化での気体の発生
右下がりの曲線しだいに減っていく溶解度(温度と、とける量)
直線が途中で折れる状態の変化が起きる固体の加熱での温度変化、状態変化

グラフの問題では、グラフが「比例」を表しているかどうかを、まず確認します。原点を通る直線なら比例で、電圧と電流のグラフでは、傾きが抵抗の逆数を表します。表の問題は、どの値が一定で、どの値が変わっているかを、先に言葉で書いてから答えます。

ワークの回し方と、1週間の練習の割り振り例

理科のワークは、用語と実験、計算、グラフが、バランスよく並んでいます。1周目は、全問を解いて提出できる状態にします。2周目以降は、間違えた問題を、型(①〜④)の番号をつけて解き直します。ワークの回し方は、期末テストのワーク・提出物の仕上げ方でも説明しています。

日中心の練習(例)時間の目安(例)
1日目答案の分析表をつくり、①用語の取り違えを表にして書いて覚える40分
2日目実験ごとに「目的・方法・結果・わかること」の4行でまとめる40分
3日目第1分野の計算。公式を書いて代入し、単位をつけて5問40分
4日目第2分野の図。図に用語を書き込み、何も見ずに書き直す40分
5日目グラフ・表の読み取り。軸と単位に印をつけて4問40分
6日目記述問題。「〜だから〜」の型で5問書く40分
7日目範囲表に沿って、通しで1回分を、時間を計って解く50分

この表は、練習の割り振りの例です。時間は、部活や塾の予定に合わせて調整してください。1週間前からの日割りは、期末テスト1週間前の5教科日割りで、5教科のなかでの位置づけを確認できます。

テスト当日の解く順番と見直し

理科のテストは、用語や短い答えの問題から解くと、落ち着いて点を取りやすくなります。計算や記述は、その後で時間を使います。見直しは、①単位のつけ忘れ、②用語の漢字、③グラフの軸と単位の読み違い、④記述の主語と述語、の順番で確認します。見直しの詳しい方法は、期末テストのケアレスミスを減らす見直し術に詳しくまとめています。

点数帯別の次の一手と、保護者の方ができること

現在の点数帯によって、優先して取り組むことが変わります。次の表は、一般的な目安です。実際の優先順位は、答案の型の分析で決めてください。

現在の点数帯(目安)優先すること避けたいこと
〜40点台①用語・知識。教科書の太字の用語と、ワークの基本問題の1周難しい応用問題に手を出すこと
50〜60点台②実験と③読み取り。実験のまとめ表と、グラフの読み取り練習用語の暗記だけを繰り返すこと
70点台④計算と記述。単位と検算、「〜だから〜」の型の練習得意な単元だけ復習すること
80点台〜時間配分と、応用問題。ミスが出る型の最終確認範囲表にない内容に広げること

この点数帯は、あくまで勉強の方向づけのための一般的な目安で、学校の評価や内申の基準を示すものではありません。内申の考え方は、学校や都道府県で違うので、通知表の見方や、お住まいの地域の内申の記事で確認してください。

保護者の方ができること

  • 答案が返ってきたら、点数ではなく、「どの型の間違いか」を一緒に見る。
  • 用語の確認では、問題を読み上げ、答えを言ってもらう役を引き受ける(理科が得意でなくても、ワークの答えを見ながらできる)。
  • 「なぜそうなるの?」と、実験や現象の理由を聞いてみる。説明できることが、記述問題の力になる。
  • 勉強時間の長さではなく、実験のまとめ表やミスの表に、何が書かれているかを見る。
  • 全体のサポートの考え方は、期末テストのサポートのしかたも参考にする。

よくある質問

Q. 理科は暗記だけでは点が取れませんか?
用語の暗記は土台ですが、それだけでは足りません。実験の理由を説明する問題、グラフや表の読み取り、計算の問題は、暗記とは別の練習が必要です。この記事の4つの型のうち、①用語・知識だけが暗記の問題です。②〜④は、解き方を練習して身につけます。
Q. 計算問題が苦手で、毎回間違えます。
公式を式に書く、単位をそろえる、答えに単位をつける、の3つを、毎回同じ順番で行ってください。検算(答えを元の式に戻して確かめる)も習慣にします。1回に解く問題数を増やすより、1問ずつ手順を確かめるほうが、間違いが減りやすくなります。
Q. 実験の問題で、何を書けばよいかわかりません。
実験を「目的・方法・結果・わかること」の4行でまとめる練習をしてください。問題文には、この4つのどれかが書かれていて、残りを答える形が多いです。まとめ表を作ると、問題が何を聞いているかが見えてきます。
Q. グラフの問題で、いつも途中で迷います。
最初に、横軸と縦軸の名前と単位を読み、グラフの形を言葉で書いてから、問題に答えてください。迷うときは、グラフの形を書き出す前に答えようとしていることが多いです。
Q. 図を覚えるのが苦手です。
図を見て覚えるだけでなく、白紙に自分で描き直し、用語を書き込む練習が効果的です。細かい部分より、全体の流れ(消化のながれ、血液の循環など)から描いて、あとで細かい用語を足していきます。
Q. 1週間前から始めても、間に合いますか?
範囲の広さや、現在の状態によります。1週間前からなら、ワークの間違えた問題の解き直しと、用語の取り違えの表づくりを優先してください。3週間前からの進め方は、期末テスト3週間前からのスケジュールを参考にしてください。
Q. 中1・中2でも、この記事の内容は使えますか?
使えます。用語・実験・読み取り・計算は、どの学年でも出題されます。この記事の学年別の表で、自分の学年の単元を確認し、その単元の「間違えやすい点」を読み返してください。
Q. 塾や家庭教師なしでも、自分でできますか?
型の分析と、実験のまとめ表づくりは、自分でも始められます。ただ、記述の添削や、自分では気づけない考え方の取り違えは、答案を見てもらって原因を整理すると、近道になることがあります。

まとめ

  • 理科の点は、用語・実験・読み取り・計算と記述の4つの型に分けると、直し方が決まる。
  • 学習指導要領では、第1分野と第2分野に各7項目があり、中1・中2・中3に分けて配当されている。
  • 計算は、公式を書き、単位をそろえて代入し、単位をつけて答え、検算する。
  • 実験は「目的・方法・結果・わかること」の4行でまとめ、記述は「〜だから〜」の型で書く。
  • グラフは、軸と単位を読み、形を言葉で書いてから答える。

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出典(公式資料)

※第1分野・第2分野の項目と学年の配当は、文部科学省の学習指導要領の記述に基づく整理で、教科書の会社によって学ぶ順番が違うことがあります。計算例は、この記事のために作成した例で、すべて検算しています。

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