新潟県公立高校入試2027の日程と仕組み|特色化選抜の廃止と学校設定枠をやさしく解説

新潟の入試は2月に前倒し入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年春)入試の情報です。出願前には、新潟県教育委員会の最新の選抜要項と、志望校の「学校・学科ごとの募集人数と選抜方法等」を必ずご確認ください。

結論:今年の中3から新制度。試験は2月25日、1回勝負です

新潟県の公立高校入試は、令和9年度(2027年春)から新しい制度になります。特色化選抜がなくなり、一般選抜の1回だけになります。その中に「一般枠」と「学校設定枠」の2つの枠があります。

学力検査は2月25日(木)で、これまでの3月上旬より早くなります。内申(135点満点)と当日点の比重は、学校ごとに7:3から3:7まで5種類です。志望校の比重を知ることが、作戦の出発点です。

この記事でわかること
  • 令和9年度(2027年春)の出願・学力検査・合格発表の日程
  • 新制度で何が変わったのか(特色化選抜の廃止など)
  • 「一般枠」と「学校設定枠」のちがい
  • 内申135点と当日点500点の計算を、具体例で
  • 学区・模試と、中3が9月から月ごとにやること
  • 保護者がやってしまいがちなNG

令和9年度(2027年)入試の日程

日程はすでに新潟県教育委員会から公表されています。学力検査は2月25日(木)、合格発表は3月8日(月)です。まずはこの2つをカレンダーに書き込んでください。

区分内容日付(令和9年)
一般選抜出願2月8日(月)〜2月10日(水)
一般選抜志願変更2月16日(火)〜2月18日(木)
一般選抜1日目:学力検査(5教科)2月25日(木)
一般選抜2日目:学校独自検査・学校設定枠の検査(実施校のみ)2月26日(金)
一般選抜追検査3月2日(火)・3月3日(水)
一般選抜合格発表3月8日(月)
2次募集出願/選抜/合格発表3月11日(木)・12日(金)/3月15日(月)/3月16日(火)

※出典:新潟県教育委員会「令和9年度新潟県公立高等学校入学者選抜以降の選抜日程について」(公式、令和7年8月25日公表)。2次募集は、定員に欠員が出た学校で行う「欠員補充のための2次募集」です。

大事なのは、2日目があるかどうかは学校によって違うことです。一般枠の学校独自検査(全日制のみ)や、学校設定枠の面接などは2日目に行います。志望校が2日目に何をするのか、秋のうちに確認しておきましょう。

学力検査の時間はどうなる?

令和8年度は、国語・数学・英語・社会・理科の順に各50分で、1日で5教科を行いました。英語には聞取り検査(リスニング)がありました。令和9年度の時間割は、この記事の時点では確認できていません。例年どおりなら同じ形になると考えられますが、これは推測です。

※出典:新潟県教育委員会「令和8年度新潟県公立高等学校入学者選抜要項」(公式)。

令和9年度から何が変わったのか

一番大きな変化は、特色化選抜の廃止です。県は理由として、中学校の部活動が地域のクラブに移っていく流れをあげています。今の中3(令和6年度に中1だった学年)が、新制度の最初の受検生です。

項目令和8年度まで令和9年度から
選抜の種類特色化選抜+一般選抜一般選抜のみ(一般枠+学校設定枠)
一般選抜の学力検査3月上旬2月25日
内申と当日点の比重3:7〜5:57:3・6:4・5:5・4:6・3:7から学校が選ぶ
学校独自のよさを見る枠特色化選抜学校設定枠(全員が5教科の学力検査も受ける)

※出典:新潟県教育委員会 報道資料(令和6年12月23日)、同「令和9年度新潟県公立高等学校入学者選抜以降の選抜日程について」、同「新潟県公立高等学校入学者選抜の概要」(いずれも公式)。旧制度の比重(3:7〜5:5)と学校設定枠で全員が学力検査を受ける点は、新潟県の学習塾「超個別指導塾まつがく」の解説記事によります。

注意:「前の年の先輩の話」はそのまま使えません

先輩たちは、特色化選抜で早めに合格が決まったり、3月の試験に向けて冬を過ごしたりしました。今年は試験が約1週間早く、チャンスは基本的に1回です。塾や先輩の「去年はこうだった」は、新制度に合わせて読みかえてください。

「一般枠」と「学校設定枠」のちがい

答えから言うと、全員が一般枠に出願し、希望する人だけ同じ学校の学校設定枠にも出願できます。学校設定枠の合格者を先に決め、そのあとで一般枠の合格者を決めます。中学校の校長先生の推薦はいりません。

項目一般枠学校設定枠
だれが出す?志願者全員希望者のみ(同じ学校に追加で出願)
ある学校すべての学校・学科校長が設定した学校・学科だけ
募集人数学校設定枠の残り募集人数の5%きざみで、50%を超えない範囲
使う資料調査書+学力検査(+学校独自検査がある学校も)調査書+学力検査+その他の検査等(志願理由書・面接・作文・実技など)
選ぶ順番2番目先に選ぶ

※出典:新潟県教育委員会「新潟県公立高等学校入学者選抜の概要」「同(簡易説明版)」(公式)。令和9年度に学校設定枠を置く学校は40校48学科と、新潟県の学習塾の解説記事で紹介されています(県の学校別資料での数え上げは未確認)。

POINT:学校設定枠は「もう1回のチャンス」と考える

学校設定枠に出しても、一般枠の出願はそのままです。そのため、部活や資格、ボランティアなどでアピールできることがある人は、学校設定枠にも出すことで合格の入り口が1つ増えると考えられます(ここからは推測です。くわしい扱いは県の要項で確認してください)。ただし面接や志願理由書の準備が必要なので、12月までに書く内容を決めておきましょう。

学校設定枠に出すか迷ったときのチェック

学校設定枠では、調査書と学力検査に加えて、志願理由書・面接・作文などで各校が求める生徒像に合うかを見ます。次の3つに「はい」が多いほど、出す価値があります。

  • 志望校が公表している「求める生徒像」を読んで、自分に当てはまる所を2つ以上言える
  • 部活・資格・ボランティア・探究など、実績を証明できる書類や経験がある
  • 志望理由を、面接で1分間、自分の言葉で話せる(または冬休みまでに話せるようにする時間がある)

学校設定枠では、面接・作文・プレゼンテーション・実技など、学校によって検査の中身が違います。2日目(2月26日)に何をするのかを、志望校の資料で必ず確認してください。面接の準備は推薦入試の面接対策が参考になります。

※チェック項目は編集部の目安です。学校設定枠の検査の種類は、新潟県教育委員会「新潟県公立高等学校入学者選抜の概要」(公式)によります。各校の求める生徒像は、志望校の資料で確認してください。

配点と内申の計算を具体例で見る

一般枠では、内申(135点満点)と学力検査(500点満点)を、学校が決めた比重で合わせて1000点満点にします。たとえば比重が3:7なら、内申を300点満点、学力検査を700点満点に直して足します。

内申135点のしくみ

内申は、中1・中2・中3の9教科の5段階評定をすべて足したものです。1学年45点×3学年で135点満点です。中1も中3も同じ重みなので、「中3だけがんばればいい」は通用しません。音楽・美術・保健体育・技術家庭も、5教科と同じ1教科分として数えます。

項目一般枠(全日制)
学力検査国語・社会・数学・理科・英語 各100点=500点
傾斜配点学校が指定した教科の配点を2倍にできる(2教科まで)
調査書(内申)中1〜中3の9教科の評定の合計=135点満点
比重7:3、6:4、5:5、4:6、3:7のどれか(学校が決める)。合計1000点満点
学校独自検査実施校のみ。100〜500点(100点きざみ)を上の1000点に加える

※出典:新潟県教育委員会「新潟県公立高等学校入学者選抜の概要」(公式)。定時制の課程は国語・数学・英語の3教科と面接で、しくみが異なります。

計算例:比重がちがうと、有利な人が入れかわる

2人の受検生で計算してみます。点数は説明用の仮の数字です。内申と学力検査を、満点に対する割合でそのまま直して計算しています。

受検生内申/当日点比重3:7の学校比重5:5の学校
Aさん(内申型)120点/350点約267+490=約757点約444+350=約794点
Bさん(当日型)90点/420点200+588=788点約333+420=約753点

※編集部による計算例です。比重3:7なら「内申÷135×300」と「当日点÷500×700」、5:5なら「内申÷135×500」と「当日点÷500×500」で計算しました。実際の換算方法と端数の扱いは、県の選抜要項で確認してください。

比重3:7の学校ではBさんが上、5:5の学校ではAさんが上になりました。同じ2人でも、学校の比重で順位が入れかわるのです。志望校の比重は、県の「学校・学科ごとの募集人数と選抜方法等」に載っています。三者面談の前に必ず見てください。

計算例:傾斜配点がある学校では

傾斜配点は、学校が選んだ教科(2教科まで)の点数を2倍にするしくみです。得意な教科が2倍になれば有利、苦手な教科が2倍になれば不利です。数学と理科が2倍の学校を例に、仮の点数で計算してみます。

受検生5教科の点数傾斜なし(500点満点)数・理2倍(700点満点)
Cさん(文系型)国80・社80・英80・数50・理50340点(68%)440点(約63%)
Dさん(理系型)国50・社50・英50・数80・理80310点(62%)470点(約67%)

※編集部による計算例です。「数学と理科が2倍」は説明のための仮の設定で、実際にどの学校がどの教科に傾斜をかけるかは、県の「学校・学科ごとの募集人数と選抜方法等」で確認してください。

傾斜がないとCさんが上ですが、数学と理科が2倍になるとDさんが逆転します。理数系の学科を考えている人は、傾斜のかかる教科を早めに調べ、その教科を秋から重点的に伸ばすのが近道です。

学校設定枠の点数の出し方

学校設定枠では、調査書と学力検査を学校が決めた配点に直し、そこに「その他の検査等」の点を足します。調査書は、学校が選んだ4教科までを2倍にできます。たとえば英語に力を入れる学校なら、英語の評定が2倍になるイメージです。どの教科が2倍になるかは学校ごとに違います。

※出典:新潟県教育委員会「新潟県公立高等学校入学者選抜の概要」(公式)。「英語に力を入れる学校なら」は説明のためのたとえです。

学区・模試・前年の全体倍率

新潟県の県立高校には、通学区(学区)の制限がない「全県一区」と民間の受験情報サイトで紹介されています。住んでいる市町村に関係なく、県内の高校を選べるということです。ただし、県の規則の原文はこの記事では確認できていません。在籍中学校で念のため確認してください。

県は高校の一覧を、下越北部・新潟市と県央・中越・魚沼・上越・佐渡の6つのエリアに分けて案内しています。通える範囲の学校を探すときの目安になります。

新潟で使われる主な模試

県内で広く受けられている模試の1つが「新潟県統一模試」(運営:新潟県統一模試会)です。中3向けは年9回あります。同会によると、昨年度は県内の中3生の2人に1人が受けたそうです。自分の位置を知るには、同じ模試を続けて受けるのがいちばんです。

※出典:新潟県統一模試会「模試の特色・受験メリット」、新潟県教育委員会「エリア別学校一覧」(公式)、民間の受験情報サイト(学区について)。

前年の令和8年度、公立全日制の一般選抜は、募集11,709人に対し志願11,679人で0.99倍でした(志願変更後)。県全体では1倍を下回っています。ただし、新潟高校の理数科のように、人気の学校・学科ではずっと高くなります。全体の数字で安心しないでください。

※出典:新潟県教育委員会の発表(2026年2月26日)を報じたリセマム・進研ゼミ高校入試情報サイトの記事。学校ごとの倍率は新潟の難関公立高校対策の記事にまとめています。

中3の月別やることロードマップ(9月〜3月)

試験が2月25日に早まったので、今年の中3は、去年より1週間ほど短い準備期間で仕上げる必要があります。やることは「内申を守る」「500点の力をつける」「出願の準備」の3本です。

時期勉強でやること手続き・家庭でやること
9月2学期の定期テスト対策を最優先。中1・中2の苦手単元を週に1つつぶす志望校の比重・傾斜配点・学校設定枠の有無を県の資料で確認
10月県の過去の学力検査を1年分、50分で解く。失点を「知識」「読み取り」「記述」に分ける模試の結果で志望校を2〜3校にしぼる。高校の説明会に参加
11月期末テスト対策(実技4教科も)。過去問は2年目へ三者面談の準備。学校設定枠に出すかを家庭で話し合う
12月冬休みに過去問3年分。理科・社会は全範囲を1周学校設定枠に出すなら志願理由書の下書きを完成させる
1月5教科を1日で通す本番形式の練習を週1回。面接練習(必要な人)を週2回私立高校の受験と出願書類の準備
2月新しい問題集は増やさず、間違い直しノートを見直す出願(2月8〜10日)、志願変更(16〜18日)、学力検査(25日)、2日目(26日)
3月高校の入学準備。春休みの課題に備える合格発表(3月8日)。欠員があれば2次募集

※日付の出典:新潟県教育委員会「令和9年度新潟県公立高等学校入学者選抜以降の選抜日程について」(公式)。勉強内容と家庭でやることは編集部の目安です。説明会・三者面談・私立高校の日程は学校により異なります。

1週間の時間割の例(9月〜11月)

曜日時間(目安)内容
月・水・金2時間学校の復習と宿題60分+苦手単元60分
火・木2時間実技4教科の提出物チェック30分+英単語・漢字30分+数学60分
土5時間過去問を2教科、50分ずつ本番形式で。残りは解き直し
日4時間1週間の間違い直し。理科・社会の暗記を1単元

※時間割は編集部による目安です。部活や通塾の状況に合わせて調整してください。過去問集の選び方は新潟の難関公立高校対策の記事で紹介しています。

POINT:内申は「中1・中2の分」がもう決まっている

135点のうち、中1と中2の90点分はすでに決まっています。今から動かせるのは中3の45点分だけです。だからこそ、2学期の定期テストと提出物で1つでも評定を上げることが大切です。具体的なやり方は高校受験の内申点の上げ方で解説しています。

保護者がやってはいけないNG

新制度1年目は、保護者の方の思い込みがそのまま失敗につながりやすい年です。とくに次の4つに気をつけてください。

この4つは、新制度の年に逆効果になりやすい行動です
  • 「特色化選抜で早く決めればいい」と言う。特色化選抜は令和9年度から廃止です。学校設定枠も、全員が5教科の学力検査を受けます。
  • 「試験は3月だから、まだ大丈夫」と思う。学力検査は2月25日です。去年の感覚でいると、冬の計画が1週間ずれます。
  • 「内申は3割だから」と決めつける。比重は学校ごとに7:3から3:7まであります。志望校の比重を見ずに計算しても意味がありません。
  • 「実技4教科は受験に関係ない」と言う。内申135点は9教科の合計です。実技4教科も5教科と同じ重さで入ります。
保護者の方へ:三者面談の前に「比重」を1行メモしておく

面談では、志望校と併願校の「比重」「傾斜配点の教科」「学校設定枠の有無」を1行ずつメモして持っていくと、話が具体的になります。聞くべきことは秋の三者面談、結果が悪かったときの声かけは模試の結果が悪かった子への声かけも参考にしてください。

内申型か当日型か、先に見きわめる

新潟の新制度では、志望校の比重と、お子さまが「内申型」か「当日型」かの組み合わせで、9月からやることが変わります。内申型なら比重の高い学校で有利になり、当日型なら3:7の学校で力を出しやすくなります。この見きわめは、通知表と答案を並べて見ないとできません。

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まとめ

  • 令和9年度から新制度。特色化選抜は廃止され、一般選抜の1回勝負に
  • 出願は2月8〜10日、学力検査は2月25日、合格発表は3月8日
  • 全員が一般枠に出願。希望者は同じ学校の学校設定枠にも出せる(先に選抜)
  • 一般枠は内申135点と学力検査500点を、学校ごとの比重(7:3〜3:7)で1000点満点に
  • 内申は中1〜中3の9教科が同じ重み。実技4教科も軽く見ない
  • 志望校の比重・傾斜配点・学校設定枠を秋のうちに県の資料で確認する
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