巨摩高校は、南アルプス市にある県立の普通科高校で、普通科の中に理数創造コースがあります。令和8年度の後期募集の倍率は1.08倍で、令和6年度から3年とも1倍を上回りました。
2027年度(令和9年度)の山梨県の全日制は、前期募集(1月28日・29日に面接などの検査)と、後期募集(3月3日・4日に学力検査)の2段階です。巨摩高校の普通科は、募集定員の40%以内が前期募集です。令和8年度の後期募集の倍率は1.08倍(昨年度は1.06倍)でした。ここでは、前期募集と後期募集の両方を説明します。
🏫 山梨県立巨摩高等学校とはどんな学校?
巨摩高校の所在地は、南アルプス市小笠原です(学校の公式サイトによる)。校訓は「進修実践」(進んで学び、徳を修め、自ら行動する)です。高い志と挑戦する気概を持ち、主体的に学び行動する生徒を育てることを目指しています(県の「教育方針、志願してほしい生徒像」による)。
指導の重点は、4つです。自ら学び、考え、実践する力を育む「巨摩スタイル」の推進。夢に向かって確かな学力を身につける、個に応じた進路指導。仲間とともに人間力を磨く、部活動やボランティア。挑戦するすべてを応援する、努力を認めて成長を後押しすること。
巨摩高校は、令和9年度に全国募集を実施する12校のひとつです(県の基本事項による)。この記事では、県内の中学生向けの前期募集と後期募集を中心に説明します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県南アルプス市小笠原1500-2 |
| 学科 | 普通科(理数創造コースを含む) |
| 募集定員(令和8年度) | 180人 |
| 前期募集(令和9年度) | 実施あり(募集定員の40%以内) |
| 令和8年度の前期募集 | 募集72人・志願81人(1.13倍)・入学内定72人 |
| 令和8年度の後期募集の倍率 | 1.08倍(昨年度 1.06倍) |
※所在地は各校の公式サイト、前期募集の配点・検査・出願の条件は県の「前期募集選抜方法」、募集定員・募集人員・志願者数・倍率・入学内定者数は県の発表資料によります。この記事の数字は、全日制の普通科のものです。
🔥 倍率のうごき(令和6〜8年度)
巨摩高校の後期募集の倍率は、令和6年度が1.10倍、令和7年度が1.06倍、令和8年度が1.08倍です。令和7年度から令和8年度にかけて、0.02ポイント上がりました。後期募集人員は117人、108人、108人と動き、最終志願者数は129人、115人、118人と動いています。
後期募集の倍率
| 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 | |
|---|---|---|---|
| 後期募集人員 | 117人 | 108人 | 108人 |
| 最終志願者数 | 129人 | 115人 | 118人 |
| 倍率 | 1.10倍 | 1.06倍 | 1.08倍 |
前期募集の志願状況
| 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 | |
|---|---|---|---|
| 前期募集人員 | 78人 | 72人 | 72人 |
| 志願者数 | 80人 | 89人 | 81人 |
| 倍率 | 1.03倍 | 1.24倍 | 1.13倍 |
| 入学内定者数 | 78人 | 72人 | 72人 |
※後期募集の倍率は、県の発表の「最終志願者数」(志願変更のあとの数字)÷「後期募集人員」です。帰国生徒等の特別措置の適用者は、倍率の計算に入れない扱いです。後期募集人員は、募集定員から前期募集の入学内定者数を引いた数なので、年度で変わります。

💡 後期の倍率1.08倍は、どう読めばいい?
山梨県の後期募集の倍率は、前期募集で決まった人を除いた「残りの枠」に対する倍率です。令和8年度の巨摩高校は、募集定員180人のうち、前期募集で72人が入学内定となり、後期募集人員が108人になりました。これに対して、最終志願者数が118人でした。
最終志願者数は、後期募集人員より10人多い数でした。前期募集で入学内定となった人数は、令和6年度が78人、令和7年度が72人、令和8年度が72人です。前期募集で内定する人が多い年は、後期募集の枠が少なくなります。後期募集の倍率は、前期募集の結果にも左右されます。
県全体では、令和8年度の全日制の後期募集は、募集人員3,356人に対して最終志願者数が3,037人で、倍率は0.90倍でした(県の発表による)。学校ごと、年度ごとに差があります。
倍率の数字だけで志望校を変えず、中学校での評定と、当日の5教科の得点を上げることを考えましょう。前期募集で内定した人は後期募集に出願できないので、前期募集を受けるかどうかは、先に決める必要があります。
では、いまの進め方で届きますか?
📝 2027年度(令和9年度)の日程と、合否の決まり方
| 区分 | 出願 | 検査 | 発表・内定 |
|---|---|---|---|
| 前期募集 | 1月14日(木)・15日(金)・18日(月) | 1月28日(木)・29日(金)(面接など) | 2月5日(金)に中学校長へ内定通知。受検者への発表は後期と併せて3月11日(木) |
| 後期募集(一般選抜・特別選抜) | 2月16日(火)・17日(水)・18日(木) | 3月3日(水)・4日(木)(学力検査。特別選抜は面接も)/追検査 3月9日(火) | 3月11日(木) |
| 再募集 | 3月11日(木)・12日(金)・15日(月) | 3月16日(火)(面接+作文または新たな学力検査) | 3月18日(木) |
※日程は、県の「令和9年度山梨県立高等学校入学者選抜の基本事項」によります。出願の時間帯や、くわしい決まりは、10月に発表される実施要項で示されます。
前期募集と後期募集のちがい
| 前期募集 | 後期募集(一般選抜) | |
|---|---|---|
| 何で決めるか | 調査書、学習活動・生活状況の所見、面接、必要に応じた特色適性検査・特技の成績を、校長が定める比重で総合判定 | 調査書の記録と学力検査(または追検査)の成績を同等に扱って判定 |
| 出願できる学校 | 1人1校(1学科) | 1人1校 |
| 注意 | 内定した人は後期募集・定時制に出願できない | 一般選抜と特別選抜は、併願できない |
後期募集には、調査書を使わず、学力検査と面接で決める特別選抜もあります。対象は、令和9年3月に卒業見込みで、県内に在住・在籍し、長期欠席者などで特別選抜を希望し、在籍校の校長が認める人です(県の基本事項による)。多くの人は、一般選抜で受けます。
考え方の例です。合格ラインではありません。巨摩高校の前期募集(普通科A)では、5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の評定を2倍、ほかの4教科を1倍にして合計します。1学年分で、9教科の評定がすべて4なら、4×5×2+4×4=56です(満点は5×5×2+5×4=70)。学年の比は1:1:2なので、3学年が同じなら、56×1+56×1+56×2=224です(満点は280)。3年の国語の評定が4から5に上がると、2倍の教科なので、2×2=4上がります。調査書を点数にそろえるくわしい方法は、10月の実施要項で示されます。後期募集は、調査書と学力検査を同等に扱います。学力検査は5教科で500点満点なので、1教科の平均が5点上がると、合計は25点上がります。
🎯 前期募集の選抜(普通科AとB)
巨摩高校の前期募集は、普通科が募集定員の40%以内です。理数創造コースも、コース定員の40%以内で選びます。出願の条件は、普通科Aと普通科Bです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 普通科A | 学習意欲が旺盛で、自己の進路目標に向けて努力する生徒 |
| 普通科B | 学習と特別活動に意欲的で、体育活動で優れた実績をあげた生徒。対象種目は、野球、サッカー、陸上競技(男・女)、バレーボール(女)、ホッケー(女)。公式大会等(県大会以上が望ましい)で優れた成績をあげ、入学後も同様の活動を続ける意欲がある |
選抜資料の比重は、次のとおりです。
| 区分 | 調査書 | 面接 | 所見 | 特色適性検査 | 特技 |
|---|---|---|---|---|---|
| 普通科A | 50 | 10 | 5 | 35 | ― |
| 普通科B | 35 | 10 | 5 | 15 | 35 |
調査書の学習の記録は、普通科Aは、国語・社会・数学・理科・英語の評定を2倍、そのほかの教科を1倍にして合計します。普通科Bは、必修9教科を1倍で合計します。学年の比は、AもBも1:1:2です。
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 面接 | 個別面接、約10分。志願理由、資質、意欲、将来の夢などを確かめます |
| 特色適性検査 | 50分。文章や資料を読み、ものの見方や考え方を表現する形式です |
| 特技(普通科B) | 「活動実績報告書」などによる書類審査 |
🔬 理数創造コースを考えている人へ
巨摩高校の普通科には、理数創造コースがあります。県の資料では、求める生徒像として、理数系が好きで深く探究したい人、論理的思考力や創造力を伸ばして高度な学力を得たい人があげられています。令和8年度の募集定員は、普通科180人のうち、コースが40人、前期募集の枠が16人です。
| 内容(県の資料による) | |
|---|---|
| 選考の順番 | 普通科を定員の40%以内で選考し、そのあとに理数創造コースの希望者を、コース定員の40%以内で選考する |
| 第2希望 | コースの希望者は、コースに入れなかった場合の第2希望として、普通科(コースなし)を同時に出願できる |
| コースだけを希望した人 | コースに入れなかった場合は、普通科(コースなし)の希望者として、追加で選考される |
令和8年度の前期募集では、理数創造コースの募集16人に対して、志願者は19人(倍率1.19倍)でした。巨摩高校全体の前期募集は、募集72人に対して志願者が81人(1.13倍)でした。コースを希望するかどうかは、学校説明会で授業の様子を聞いてから決めましょう。
📈 3年とも1倍を上回った後期募集
巨摩高校の後期募集の倍率は、令和6年度が1.10倍、令和7年度が1.06倍、令和8年度が1.08倍です。最終志願者数は、129人、115人、118人で、後期募集人員(117人、108人、108人)を、3年とも上回りました。
📚 科目別の勉強の進め方
後期募集の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語(リスニング検査を含む)の5教科で、各100点、合計500点です。解答時間は、国語が55分、ほかの4教科が各50分です(令和9年度の県の基本事項による)。県教育委員会は、「学力検査解答時間の変更について」を公表しています。過去問を解くときは、この時間で計りましょう。
100点満点で、全校で共通の問題です(令和9年度の基本事項による)。解答時間は55分です。
▼ 勉強法
漢字と文法の基本を毎日少しずつ。長い文章は、段落ごとに一文でまとめる練習をします。解答時間が55分あるので、見直しの時間まで入れて練習します。
▼ 使う教材
学力検査結果活用ガイド(県教育委員会)→ 教科書の本文と漢字ドリル
100点満点で、全校で共通の問題です(令和9年度の基本事項による)。解答時間は50分です。
▼ 勉強法
計算と小問を、ミスなく取り切ることが先です。図形や関数は、図をかいて、途中の問いまで確実に取る練習をします。
▼ 使う教材
学力検査結果活用ガイド → 教科書の章末問題と標準問題集
100点満点で、全校で共通の問題です(令和9年度の基本事項による)。解答時間は50分です。
▼ 勉強法
地図・グラフ・年表は、資料から読み取る練習を重ねます。できごとは、理由とセットで覚えましょう。
▼ 使う教材
学力検査結果活用ガイド → 地図帳と歴史の年表
100点満点で、全校で共通の問題です(令和9年度の基本事項による)。解答時間は50分です。
▼ 勉強法
用語の暗記に加えて、実験の手順と結果から考える問題に慣れます。計算は式を書き、単位まで確かめます。
▼ 使う教材
学力検査結果活用ガイド → 教科書の実験・観察のまとめ
100点満点で、全校で共通の問題です(令和9年度の基本事項による)。リスニング検査を含み、解答時間は50分です。
▼ 勉強法
聞き取りは毎日10分でも続けます。単語は、意味だけでなく、文の中での形まで覚えます。教科書本文の音読が土台になります。
▼ 使う教材
学力検査結果活用ガイド(音声つきの過去問があれば使う)→ 教科書本文の音読
前期募集の特色適性検査は50分で、文章や資料を読み、ものの見方や考え方を表現する形式です。理科や社会の資料(実験の結果、地図、統計)を読んで、分かったことと理由を書く練習が合います。普通科Aは、5教科の評定が2倍になるので、国語・社会・数学・理科・英語の定期テストを大切にしましょう。
過去の学力検査の結果は、県教育委員会の「過去の入試状況」のページにある「学力検査結果活用ガイド」で見られます。時間を計って解き、間違えた問題を、ノートに1つずつ直しましょう。
🤝 公立と、私立の併願
私立高校の入試日程や手続きの期限は、学校ごとにちがいます。山梨県の公立の発表は、前期募集が2月5日の内定通知(中学校長へ)、受検者への発表が3月11日です。私立の入学手続きの期限を、先に各校の募集要項で確認しておきましょう。山梨県の入試のしくみは山梨県公立高校入試2027の日程と仕組みに、難関校の比較は山梨県の難関公立高校の比較にまとめています。
🗓️ 学年別・合格までのスケジュール
| 時期 | 取り組み |
|---|---|
| 中1〜中2 | 前期募集の調査書は、第1学年から評価の対象になる学校があります。中1・中2の定期テストと提出物を、大切にする |
| 中3 春〜夏 | 1学期の定期テストと提出物で評定をとる。夏休みに中1・中2の苦手単元をつぶし、模試で現在地を知る。理数創造コースを考える人は、学校説明会に参加して授業の様子を聞く。普通科Bの人は、活動実績報告書の準備を始める。 |
| 中3 9〜12月 | 2学期の評定を上げる。過去問を時間を計って解く。10月に発表される実施要項で、日程と選抜の方法を確かめる。三者面談で、前期募集を受けるか、公立と私立の併願をどうするかを決める |
| 中3 1月 | 前期募集の出願(1月14日・15日・18日)、検査(1月28日・29日)。面接の練習と、特色適性検査の対策を仕上げる |
| 中3 2〜3月 | 前期募集の内定通知は2月5日。後期募集の出願は2月16日〜18日、学力検査は3月3日・4日、追検査は3月9日、発表は3月11日 |
よくいただくご質問
Q. 巨摩高校に、前期募集はありますか?
A. あります。令和9年度の前期募集は、普通科の募集定員の40%以内です。出願は1月14日・15日・18日、検査は1月28日・29日です。出願の条件や配点は、学校の「前期募集選抜方法」に書かれています。前期募集は1人1校(1学科)で、内定した人は後期募集に出願できません。
Q. 前期募集の面接は、どのように行われますか?
A. 巨摩高校の前期募集の面接は、個別面接で、約10分です。志願理由、資質、意欲、将来の夢などを確かめます(県の「前期募集選抜方法」による)。理数創造コースを希望する人は、理数系のどんなことを探究したいかも、話せるようにしておきましょう。
Q. 後期募集(一般選抜)では、評定と当日の点数のどちらが大切ですか?
A. 県の基本事項では、後期募集の一般選抜は、調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱って判定する、とされています。どちらか一方ではなく、両方を上げることが大切です。調査書を点数にするくわしい方法は、10月に発表される実施要項で示されます。
Q. 前期募集で内定が出なかったら、後期募集を受けられますか?
A. 県の基本事項で出願できないとされているのは、前期募集で内定した人です。前期募集で内定しなかった場合は、後期募集に出願できます。後期募集は、3月3日・4日が学力検査です。前期募集の結果が出るまでに、後期募集の勉強も進めておきましょう。
Q. 倍率が1倍を下回っていれば、入りやすいといえますか?
A. 倍率は、年度によって変わります。令和8年度の巨摩高校の後期募集の倍率は1.08倍でしたが、令和7年度は1.06倍、令和6年度は1.10倍でした。倍率が低い年でも、合否は、検査の成績と調査書で判定されます。倍率の数字より、5教科の得点力と評定を整えることを考えましょう。
※出典:巨摩高等学校の所在地は学校の公式サイトによります。山梨県教育委員会「令和9年度山梨県立高等学校入学者選抜の基本事項」(令和8年5月26日)、「令和9年度 教育方針、志願してほしい生徒像、前期募集選抜方法」(令和8年5月27日)、「令和8年度山梨県公立高等学校入学者選抜 全日制後期募集 志願変更後の最終志願者数」(令和8年2月26日)、同(令和7年2月27日)、同(令和6年2月29日)、「前期募集志願者数について」(令和8年1月19日・令和7年1月20日・令和6年1月23日)、「前期募集入学内定者数及び後期募集の募集人員について」(令和8年2月6日・令和7年2月7日・令和6年2月9日)、「令和8年度山梨県公立高等学校等入学者募集定員について」(令和7年11月5日)。最新の情報は山梨県教育委員会の入試情報のページと、学校の公式サイトでご確認ください。
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