国語は「センスの科目」だと思われがちですが、早慶附属の国語ほど「やり方で点が動く科目」はありません。本文の量が多く、記述の配点が大きい。つまり読み方と書き方に型があれば、短期間でも点が上がります。逆に、なんとなく読んで、なんとなく書いている限り、何年やっても伸びません。
この記事でわかること
国語を「後回し」にしてはいけない理由
評論文で迷子にならない読み方
記述で減点される4つのパターンと、その直し方
古文・漢文をどこまでやるか
9月から入試までの進め方
国語を後回しにしてはいけない理由
多くの受験生が、英数を優先して国語を後回しにします。これは早慶附属では特に危険です。
1配点が英数と同じ
3科目入試であれば、国語の1点も英語の1点も同じ重みです。「国語は苦手だから捨てる」は、3分の1を捨てるのと同じです。
2伸びるのに時間がかかる
英語の単語や数学の公式と違い、読み方の癖は一朝一夕では変わりません。だからこそ9月から手をつける必要があります。
3記述は「書けば書くほど」上がる
添削を受けて書き直す。この往復の回数がそのまま点数になります。1月から始めても回数が足りません。
評論文で迷子にならない読み方
長い評論文を読んでいると、途中で何の話か分からなくなる。これは「筆者の主張」と「その他」を区別せずに読んでいるからです。
読みながら、この4つに印をつける
☑ 逆接(しかし・だが・ところが)…この直後に筆者の主張が来ることが多い
☑ 指示語(これ・それ・こうした)…何を指しているか、その場で確認する
☑ 対比(一方・に対して・むしろ)…何と何を比べているかを押さえる
☑ くり返し出てくる語…その文章のキーワード。設問で必ず問われる
◎ 印をつけながら読むと、探す時間がなくなります
設問に入ってから本文を探し直すのが、最も時間を失う行為です。読みながら印をつけておけば、戻る場所がすぐ分かります。
記述で減点される4つのパターン
書けているつもりで点が来ない答案には、共通する型があります。
✕ ① 設問に答えていない
「なぜか」と聞かれたら「〜から。」で終える。「どういうことか」なら「〜ということ。」。文末が設問と噛み合っていないだけで減点されます。内容が合っていてもです。
✕ ② 本文の言葉をそのまま写している
抜き出し問題でない限り、丸写しは「理解した」と見なされません。本文の表現を自分の言葉に置き換えたうえで、キーワードだけは本文の語を残す。この使い分けが必要です。
✕ ③ 要素が足りない
記述には配点の要素があります。40字なら2要素、80字なら3〜4要素。字数は「入れるべき要素の数」を示すサインです。字数が余っているなら、要素が足りていません。
✕ ④ 一文が長すぎて意味が取れない
主語と述語が離れると、採点者が読み取れません。迷ったら2文に分ける。減点されるより確実です。
◎ 直し方はこれだけです
書いたら設問文をもう一度読んで、文末が答えになっているか確認する。次に、指定字数の8割以上埋まっているか見る。この2つを毎回やるだけで、記述の点は変わります。
古文・漢文はどこまでやるか
学校によって出題の有無や比重が異なります。まず志望校の過去問と募集要項で、実際に出るかどうかを確認してください。そのうえで、出る場合の目安です。
| 項目 | どこまで |
|---|---|
| 古文単語 | 高校入試用の基本語(150〜200語程度)で足ります。大学受験用に手を出す必要はありません |
| 文法 | 係り結び・助動詞の基本・敬語の方向。ここが出題の中心です |
| 読解 | 主語が省略されるので、「誰がやったのか」を補いながら読む訓練を。これが最も差がつきます |
| 漢文 | 返り点と再読文字が読めれば大きく崩れません。出題される場合も分量は多くありません |
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記述は「書いて、直して、また書く」の回数がそのまま点数になります。過去問の記述解答をお持ちいただければ、どの要素が抜けているかをプロ講師が具体的に指摘します。初回の体験授業は無料です。
9月から入試までの進め方
| 時期 | 国語でやること |
|---|---|
| 9月 | 評論文の読み方を型にする。逆接・指示語・対比・キーワードに印をつける訓練。1日1題、時間を計らずに |
| 10月 | 記述を書き始める。週2〜3題。書きっぱなしにせず、必ず添削を受けて書き直すところまでを1セットに |
| 11月 | 過去問を1年分、時間を計って解く。配分(評論・小説・古文にそれぞれ何分か)を決める |
| 12月 | 記述の直しに集中。落とした記述を「設問違い/要素不足/字数不足」に分ける |
| 1月 | 漢字と語句、古文単語を回す。ここは最後まで伸びます。1日15分で十分 |
| 2月 | 本番。印をつけながら読む型を崩さない |
✕ やってはいけない:読解問題を解きっぱなしにする
解答を見て「なるほど」で終える生徒が非常に多い。なぜ自分はその答えにたどり着けなかったのか、本文のどこを見落としたのかまで戻らないと、次も同じ間違いをします。
よくあるご質問
Q. 読書量が少ないのですが、不利ですか。
A. 不利にはなりません。入試の国語は読書とは別の技術です。印をつけながら読む、設問に合わせて書く。この2つは訓練で身につきます。
Q. 記述はどのくらいの頻度で書けばいいですか。
A. 週2〜3題で十分です。ただし「書いて終わり」ではなく、添削を受けて書き直すところまでを1セットにしてください。量より往復の回数です。
Q. 漢字はどこまでやればいいですか。
A. 高校入試用の漢字問題集を1冊で足ります。1日15分を最後まで続けるほうが、まとめて詰め込むより確実に残ります。
Q. 古文が本当に苦手です。
A. まず「主語を補いながら読む」訓練だけに絞ってください。古文で点が取れない生徒のほとんどは、単語ではなく主語の取り違えで失点しています。
Q. 志望校で古文・漢文は出ますか。
A. 学校によって異なります。必ず各校の募集要項と過去問でご確認ください。出題範囲は年度によって変わることもあります。
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