結論:高卒認定は9科目または10科目に合格すると、大学・短大・専門学校の入学資格が得られます
- 合格に必要な科目数は、理科の選び方で決まります。「科学と人間生活」を含む2科目を選ぶと9科目、基礎を付した科目から3科目を選ぶと10科目です。
- 受けられるのは、その年度の終わり(2027年3月31日)までに満16歳以上になる人です。高校に在籍している人も受けられます。
- 受験料は、1〜3科目で4,500円、4〜6科目で6,500円、7〜10科目で8,500円です。
- 令和8年度の第2回は、2026年11月7日・8日に行われます。出願は2026年9月11日の消印までで、すでに終わっています。
必ず各教育委員会・学校・公的機関の最新の公式情報で確認してください。
🎓 高卒認定試験とは
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)は、高校を卒業していない人などが、高校卒業者と同等以上の学力があるかどうかを認める国の試験です。
合格すると、大学・短大・専門学校の入学資格が得られます。
文部科学省は、就職や資格試験でも、高校卒業者と同じように扱われるよう働きかけているとしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 文部科学省 |
| 合格すると | 大学・短大・専門学校の入学資格が得られる |
| 位置づけ | 「高校卒業者と同等以上の学力がある」と認める試験。高校の卒業そのものとは別のしくみ |
高卒認定の合格者が共通テストを受けられる根拠は、学校教育法施行規則第150条第5号です。
📚 試験科目と、合格に必要な科目数
令和8年度の試験科目は、国語、地理歴史(地理、歴史)、公民(公共)、数学、外国語(英語)、理科、そして新しく加わった「情報」です。
合格に必要な科目数は、理科の選び方によって9科目か10科目になります。
| 教科 | 科目 |
|---|---|
| 国語 | 国語 |
| 地理歴史 | 地理、歴史 |
| 公民 | 公共 |
| 数学 | 数学 |
| 外国語 | 英語 |
| 情報 | 情報(令和8年度からの科目) |
| 理科 | 下の表の選び方による |
| 理科の選び方 | 合格に必要な科目数 |
|---|---|
| 「科学と人間生活」と、基礎を付した科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎)から1科目の、計2科目 | 9科目 |
| 基礎を付した科目から3科目 | 10科目 |
🗓 令和8年度の日程
令和8年度は、第1回と第2回の年2回実施されます。
第2回の出願はすでに終了しましたが、日程は次のとおりです。
| 項目 | 第1回 | 第2回 |
|---|---|---|
| 出願期間(消印有効) | 2026年4月6日から5月13日 | 2026年7月21日から9月11日 |
| 試験日 | 2026年8月6日・7日 | 2026年11月7日・8日 |
| 結果通知の発送(予定) | 2026年9月1日 | 2026年12月8日 |
出願は、出願期間内に郵便局の窓口から簡易書留で郵送します。
期間外の受付はありません。
💴 受験資格と受験料
受験できるのは、その年度の終わりまでに満16歳以上になる人です。
令和8年度は、2027年3月31日までに満16歳以上になる人が対象です。
すでに大学入学資格を持っている人は受験できません。
| 科目数 | 受験料 |
|---|---|
| 1〜3科目 | 4,500円 |
| 4〜6科目 | 6,500円 |
| 7〜10科目 | 8,500円 |
高校に在籍している人も受験できます。
受験料は、文部科学省の資料(2026年2月27日付)による金額です。
申し込むときは、最新の受験案内で金額を確かめてください。
📄 科目の免除と、科目合格
高校で修得した単位などがあると、一部の科目が免除されます。
令和8年度からの免除要件は、次の4種類です。
| 免除の種類 | 内容 |
|---|---|
| 高等学校で修得した単位 | 高校で修得した単位による免除 |
| 高等専門学校で修得した単位 | 高専で修得した単位による免除 |
| 技能審査の合格 | 知識及び技能に関する審査の合格による免除 |
| 大学入学資格検定の一部合格 | 旧制度の大検で一部の科目に合格した場合の免除 |
- 免除を申請するには、在籍していた高校などで作ってもらう「単位修得証明書」の提出が必要です。
- 全科目が免除になって合格者になることはできません。最低1科目は受験して合格する必要があります。
- 一部の科目だけ合格した人には、「科目合格通知書」が送られます。
- 全科目に合格した人には、合格証書が送られます。
🏫 高校に在籍している人の場合
全日制の高校などに在籍している人も、高卒認定を受けられます。
合格した科目は、学校長の判断で卒業に必要な単位として認めることができるとされています。
そのため、不登校などで高校の単位が足りない人が、高卒認定を使って進路を考えることもあります。
- 在学中の高校や通信制高校の先生に、単位の扱いを相談する。
- 高卒認定と、通信制高校の卒業のどちらが合うかは、本人の状況で変わる。
- 医療や心理の判断が必要な場合は、専門機関や医師に相談する。
✅ 今週やること
今週は、本人の進路の希望を聞き、高卒認定を選択肢に入れるかどうかを話し合いましょう。
| やること | できたら✓ |
|---|---|
| 本人の進路の希望(大学・専門学校・就職など)を聞く | □ |
| 理科の選び方で、9科目か10科目かを確認する | □ |
| 高校の単位を持っているときは、単位修得証明書を学校に相談する | □ |
| 文部科学省の受験案内で、次の出願期間を確認する | □ |
❓ よくあるご質問
高卒認定試験は何科目に合格すれば、合格になりますか?
理科で「科学と人間生活」を含む2科目を選んだ場合は9科目、基礎を付した科目から3科目を選んだ場合は10科目です。
何歳から受けられますか?
その年度の終わりまでに満16歳以上になる人です。令和8年度は、2027年3月31日までに満16歳以上になる人が対象です。
高校に通いながら受験できますか?
できます。高校などに在籍している人も受験できます。
受験料はいくらですか?
1〜3科目で4,500円、4〜6科目で6,500円、7〜10科目で8,500円です。
一部の科目だけ合格したらどうなりますか?
「科目合格通知書」が送られます。全科目に合格すると、合格証書が送られます。
高卒認定に合格すると、高校卒業になりますか?
高校を卒業したことにはなりません。高校卒業者と同等以上の学力があると認められ、大学・短大・専門学校の入学資格が得られます。
📚 参考にした公的資料
- 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」(令和8年度の日程)
- 文部科学省「令和8年度高等学校卒業程度認定試験実施要項」(2025年6月19日総合教育政策局長決定)
- 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 概要」(2026年2月27日付資料)
- 文部科学省「免除要件」(令和8年4月1日から適用)
- e-Gov法令検索「学校教育法施行規則」第150条

