結論:体験授業では「相性」と「契約の条件」の2つを必ず確かめる
- 授業面では、聞き取り、説明のわかりやすさ、お子さんの反応の3点を見ます。
- 契約面では、総額、期間、教材の要否、やめるときのルールを書面で確かめます。
- 対象の契約なら、法定書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフが可能です(消費者庁)。
- その場で決めず、比較表に点数をつけて、家族で話してから返事をするのがおすすめです。
必ず各教育委員会・学校・公的機関の最新の公式情報で確認してください。
🎯 体験授業で見るのは「相性」と「契約の条件」の二つ
体験授業で見るべきことは、大きく分けて二つです。
一つは、先生とお子さんの相性と授業のわかりやすさです。
もう一つは、契約の条件(料金の総額、期間、やめるときのルール)です。
どちらか一方だけでは足りません。
体験授業は、短い時間で先生の力を確かめられる貴重な機会です。
ただし、体験授業の場は「お試し」であると同時に、契約の話が始まる場でもあります。
授業が楽しかったという気持ちのまま、その場で申し込んでしまうと、後で条件を見直す余裕がなくなります。
この記事では、体験の前・最中・後に分けて、確認する点を順番に並べます。
この記事の使い方
- 体験授業の前日までに、「準備のチェックリスト」を読む
- 体験授業の最中は、「見るポイント」の表を手元に置く
- 体験授業のあとに、「比較表」に点数を書き込む
- 申し込む前に、「契約書面で確認する項目」を一つずつ確かめる
なお、この記事は、特定の会社をすすめたり、批判したりするものではありません。
消費者庁や国民生活センターなど、公的な機関の情報をもとに、ご家庭で判断しやすい形にまとめました。
合格や成績の向上を約束する内容ではありません。
⚖️ 申し込む前に知っておきたい、家庭教師の契約のルール
家庭教師の契約には、消費者を守るための決まりがあります。
消費者庁の「特定商取引法ガイド」(特定継続的役務提供のページ、2025年6月1日時点版)によると、家庭教師は「特定継続的役務提供」の7つの対象サービスの一つです。
期間が2か月を超え、契約金の総額が5万円を超えると、この決まりの対象になります。
総額には、入学金、受講料、教材費、関連商品の代金も合算されます。
主な数字を、次の表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象になる条件 | 期間が2か月を超え、総額が5万円を超える契約 |
| 契約前に渡される書面 | 概要書面(契約前) |
| 契約後に渡される書面 | 契約書面(遅滞なく) |
| クーリング・オフ | 法定書面を受け取った日から数えて8日以内 |
| 中途解約(指導の開始前) | 請求できる上限は2万円 |
| 中途解約(指導の開始後) | 提供済みの授業の対価+「5万円または1か月分の授業料のいずれか低い額」が上限 |
クーリング・オフは、書面または電磁的記録で行います。
消費者庁は、特定記録郵便や内容証明郵便など、記録が残る方法を使うと安心だとしています。
メールで行う場合は、送信した履歴を残しておきましょう。
教材は「関連商品」として別に扱われます
消費者庁の同ガイドでは、家庭教師の関連商品として、書籍(教材を含む)、CDなどの媒体、ファクシミリ機器、テレビ電話が挙げられています。
関連商品のクーリング・オフは、契約の本体と一緒に行う必要があります。
消費者庁の事例ページには、3年分の教材(総額80万円)を一括で買う必要があると契約当日に知らされた相談が載っています。
教材が必須かどうか、いくらかかるかは、体験授業の段階で必ず聞いておきたい項目です。
オンラインの指導は当てはまる?
オンラインで行う指導が、この決まりの対象になるかどうかは、指導の形や契約の内容で変わります。
同ガイドには、通信添削などでも要件を満たせば家庭教師に当たる場合があると書かれています。
当てはまるか迷うときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活相談窓口につないでもらえます。
クーリング・オフと中途解約の考え方は、別の記事でも詳しく扱っています。

📝 体験授業の前にそろえる準備のチェックリスト
体験授業の成果は、準備で大きく変わります。
準備の基本は、お子さんの「いまの状態」を、先生に正確に伝えられる形にしておくことです。
次の表を、体験の前日までに埋めてみてください。
| 準備するもの | 具体的に用意する内容 | ひとこと |
|---|---|---|
| 直近の成績資料 | 通知表、定期テストの結果、模試の結果 | 3回分あると推移がわかる |
| 解けなかった問題 | 間違えた問題が書かれたテストやノート | 先生に実際に見てもらう |
| 困りごとのメモ | 「分数でつまずく」「英語の長文が読めない」など | 1教科につき1〜3個にしぼる |
| 目標 | 志望校、次のテストで目指す点数、通いたい時期 | 数字は「目安」として伝える |
| 学校の予定 | 定期テストの日程、行事、部活の大会 | 授業の頻度を決める材料になる |
| ご家庭の条件 | 通える曜日と時間、予算の上限、保護者が同席できるか | 最初に正直に伝える |
| パソコンまたはタブレット | オンラインの場合は、通信と音声の確認 | 体験の15分前に接続を試す |
「ご家庭の条件」を先に決めておく理由
予算の上限と、続けられる回数を、体験の前に決めておきましょう。
決めていないと、その場で出された提案が高いのか安いのか、比べる物差しがありません。
「月にいくらまで」「週に何回まで」を、家族で話しておくだけで、冷静に判断しやすくなります。
お子さんにも、前もって伝えておく
体験授業は「合否を決められる場」ではなく、「先生と話してみる場」だと伝えておきましょう。
間違えても大丈夫であること、わからないところを見せるのが体験授業の目的であることを話しておくと、お子さんが緊張しすぎずにすみます。
👀 体験授業の最中に見る10のポイント
体験授業の最中は、先生の話し方、授業の進め方、お子さんの反応の三つを見ます。
次の表は、見る点と、気になる様子を並べたものです。
これは一つの考え方であり、ご家庭の状況やお子さんの性格によって、重みづけは変わります。
| 見る点 | 良い様子の例 | 気になる様子の例 |
|---|---|---|
| 最初の聞き取り | いまの学力、困りごと、目標を先に聞いてくれる | すぐに自分の指導法の説明だけを始める |
| 説明の言葉 | お子さんの学年に合った言葉で話す | 専門用語が多く、お子さんが置いていかれる |
| お子さんに話させる | 考えを言葉にさせ、答えを待ってくれる | 先生が一方的に話し続ける |
| 間違いの扱い | 間違いの理由を一緒に確かめる | 答えを教えるだけで次へ進む |
| ペース | お子さんの表情を見て速さを変える | 予定の内容を、決まった速さで進める |
| 板書や画面共有 | 図や式を使い、順を追って見せる | 口頭の説明だけで進む |
| 宿題や課題の出し方 | 量と内容を、お子さんと相談して決める | 量が多く、終わらせるのが難しそう |
| 時間の使い方 | 開始と終了の時間を守る | 体験の時間が、契約の説明で大半を占める |
| 保護者への報告 | 授業後に、様子と次の課題を伝える仕組みがある | 報告の方法や頻度を聞いても、はっきりしない |
| お子さんの様子 | 「また受けてみたい」と言う、表情がやわらぐ | 終わった後に疲れた顔、または無口になる |
体験の時間の使い方に注目する
体験授業の時間のうち、実際に勉強を教える時間が少なく、契約や料金の説明に多くの時間が使われる場合は、いったん落ち着いて考えたほうがよい場面です。
授業の質を確かめるための体験なのに、先生の授業を見られなければ、確かめることができません。
体験授業が授業としてどのくらい行われたかも、後の比較表に記録しておきましょう。
保護者が見守るときの注意
同席する場合は、口を出しすぎないようにしましょう。
お子さんが先生と直接やりとりする様子が、いちばんの判断材料になるからです。
気になる点はメモに書いておき、授業が終わってから先生に質問します。

💬 先生と運営に聞く質問例
質問は、聞く相手によって二つに分けると整理しやすくなります。
授業の中身は「先生」に、お金と契約は「運営(窓口の担当者)」に聞きます。
どちらにも、その場で答えてもらい、答えの内容をメモに残しましょう。
先生に聞く質問
- これまで、同じ学年や同じ志望校のお子さんを指導した経験はありますか
- うちの子の弱点は、何だと思いますか。それはなぜですか
- 最初の1か月は、何をどの順番で進めますか
- 授業の外で、お子さんが自分で勉強するときの進め方は教えてもらえますか
- 宿題の量は、どのように決めますか。多すぎるときは調整できますか
- 授業の日程が変わったとき、振り替えはできますか
- 保護者への報告は、どのくらいの頻度で、どんな方法ですか
- 先生が変わる場合は、どんなときですか。引き継ぎはどう行われますか
運営に聞く質問
- 1回あたりの時間と料金は、いくらですか。消費税は含まれますか
- 入会金、教材費、システム利用料など、授業料以外の費用はありますか
- 教材の購入は必須ですか。買わない選択はできますか
- 契約の期間はどのくらいですか。最低期間はありますか
- 途中でやめたいときは、いつまでに、どう連絡しますか
- やめるときに、費用はかかりますか。その計算方法は書面にありますか
- 前払いの場合、残りのお金はどう精算されますか
- 申し込んだ後に、授業の回数を減らすことはできますか
- 契約書と概要書面は、今日いただけますか。持ち帰って検討してもよいですか
質問の答え方も、判断材料になります
質問に対して、具体的な数字や書面で答えてくれるかを見ましょう。
「大丈夫です」「安心してください」だけで、中身を示してもらえない場合は、書面に書いてもらうようお願いします。
書面にする依頼を、気持ちよく受けてくれるかどうかも、運営の姿勢を知る手がかりです。
📑 契約書面で必ず確認する項目
申し込む前に、概要書面と契約書面の内容を確認します。
消費者庁の特定商取引法ガイドによると、事業者は契約の前に「概要書面」、契約の後に遅滞なく「契約書面」を渡す必要があります。
書面には、事業者の情報、サービスの内容、料金、支払い方法、提供期間、クーリング・オフや中途解約の条件などが書かれます。
また、書面には、よく読むよう注意を促す文言と、クーリング・オフについての記載が、赤い枠の中に赤字で、8ポイント以上の大きさで書かれることになっています。
確認する項目を、次の表にしました。
| 確認する項目 | 見る場所 | 確かめる内容 |
|---|---|---|
| 事業者の名前と連絡先 | 書面の最初 | 会社名、住所、電話番号が書かれているか |
| 指導の内容 | サービス内容の欄 | 1回の時間、回数、指導の形(対面かオンラインか) |
| 料金の総額 | 料金の欄 | 授業料、入会金、教材費、その他の合計 |
| 支払い方法 | 支払いの欄 | 一括か、月ごとか、ローンか |
| 契約の期間 | 期間の欄 | 開始日、終了日、更新のルール |
| 教材 | 関連商品の欄 | 商品名と金額、購入が必須かどうか |
| クーリング・オフ | 赤枠の部分 | 期間と、通知を出す方法 |
| 中途解約 | 解約の欄 | 連絡の期限、請求される費用の計算 |
ローンや分割払いに注意
月々の金額が小さく見えても、総額で見ると大きな金額になることがあります。
国民生活センターの学習塾に関する相談の案内にも、ローンで契約した場合の解約についての項目があります。
分割で払う場合は、総額と支払いの回数を、必ず書面で確認しましょう。
契約の中身は、口頭の説明より書面が優先されます
口頭で「いつでもやめられます」と言われても、書面に別の定めがあれば、書面の内容が基準になります。
気になる説明は、書面に書き足してもらうか、メールで記録を残すようにしましょう。
消費者庁の事例ページでも、授業の時間や回数について、受講の記録やメモを残すことが助言されています。
🏠 体験授業のあとに、お子さんと保護者で振り返る
体験授業のあとは、まずお子さんの感想を聞きます。
結論をすぐに出さず、その日のうちに、お子さんの言葉を書き留めておきましょう。
気持ちが新しいうちの感想は、後で比べるときの大切な材料になります。
お子さんに聞く5つの質問
- 先生の説明は、わかりやすかった?
- 質問はしやすかった?
- 授業のスピードは、ちょうどよかった?
- もう一度、この先生に教えてほしい?
- 続けるとしたら、不安なことはある?
数字で答えさせたいときは、「5点満点なら何点?」と聞くと、答えやすくなります。
理由もあわせて聞くと、お子さんの本音が見えてきます。
保護者がメモする3つのこと
- 先生が、お子さんの話をどのくらい聞いてくれたか
- 料金と契約の説明が、聞いたことに沿って具体的だったか
- その場で申し込むよう、急がされなかったか
「その日に決めない」を基本にする
体験授業を受けたその日に申し込む必要は、通常ありません。
一晩置いて、家族で話したうえで決める時間をとりましょう。
迷いが残るときは、質問を整理して、もう一度運営に聞くのも一つの方法です。
📊 体験後に使える、比較表のつくり方
複数の先生や教室を比べるときは、同じ物差しで点数をつけます。
印象だけで比べると、最後に会った先生が良く見えやすくなります。
次の表を、そのまま紙に書き写して使ってください。
各項目を5点満点でつけ、合計を出します。
これは一つの考え方で、項目の重みは、ご家庭によって変えてかまいません。
| 比較の項目 | A( ) | B( ) | C( ) |
|---|---|---|---|
| 先生との相性(お子さんの感想) | 点 | 点 | 点 |
| 説明のわかりやすさ | 点 | 点 | 点 |
| 聞き取りの丁寧さ | 点 | 点 | 点 |
| 宿題や課題の量の調整 | 点 | 点 | 点 |
| 保護者への報告の仕組み | 点 | 点 | 点 |
| 料金の明確さ(総額が書面でわかる) | 点 | 点 | 点 |
| やめるときのルールのわかりやすさ | 点 | 点 | 点 |
| 家庭の予算に合うか | 点 | 点 | 点 |
| 日程の合わせやすさ | 点 | 点 | 点 |
| 合計 | 点 | 点 | 点 |
点数が同じくらいのときは
合計が近いときは、お子さんの「もう一度受けたい」という気持ちを優先する考え方があります。
勉強は、続けられることが何より大切だからです。
ただし、料金や契約のわかりにくさが大きな不安として残る場合は、そこを解消してから決めましょう。
比べるときに気をつけたいこと
- 他の会社の悪口を聞かされた場合は、その点を参考にしすぎない
- 口コミだけで決めず、実際に体験した印象を重く見る
- 体験授業の内容が、本契約の授業と同じ形かを確かめる

🙅 上手な断り方と、急かされたときの対応
断るときは、短く、はっきり、理由を詳しく言わなくてよい形で伝えます。
断ることは失礼ではなく、契約の自由の一つです。
国民生活センターの注意喚起にも、必要がないと感じる契約は、はっきり断るよう書かれています(2020年7月16日の報道発表。就職活動中の学生の契約トラブルを扱った資料で、断る姿勢の大切さが示されています)。
そのまま使える断りの例
| 場面 | 伝える言葉の例 |
|---|---|
| その場で決められない | 「家族で相談してから、こちらからご連絡します」 |
| 他も比べたい | 「ほかも体験してから決めます。お返事は、来週の金曜日までにします」 |
| 予算が合わない | 「予算の都合で、今回は見送ります。ありがとうございました」 |
| 相性が合わなかった | 「今回は、ご縁がなかったということで、お断りします」 |
| 何度も連絡が来る | 「検討の結果、お断りしました。今後のご連絡は不要です」 |
断るときのコツ
- 電話ではなく、メールやメッセージで断ると、記録が残る
- 理由は一言ですませ、相手の反論に付き合わない
- 返事の期限は、自分で決めて伝える
- 体験のお礼を一言添えると、気持ちよく終えられる
その場で強く迫られたら
「いま決めないと、この条件は使えません」と言われても、その場で署名や押印をしないでください。
個人情報を、アンケートや書類に必要以上に書かないことも大切です。
国民生活センターの同じ資料には、アンケートでも個人情報は安易に伝えず、利用目的を確認するよう書かれています。
困ったときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。
土日祝日も、最寄りの消費生活相談窓口につないでもらえます。
❌ 体験授業でよくある勘違い
体験授業には、保護者がつい信じてしまう勘違いがあります。
ここで整理しておくと、判断の質が上がります。
| よくある勘違い | 実際の考え方 |
|---|---|
| 体験で授業が上手なら、続けても大丈夫 | 授業の質に加え、料金と契約の条件も見る必要がある |
| 無料の体験なら、何も契約していない | 体験の後に申し込めば、そこから契約が始まる |
| 口頭の説明で十分 | 書面に書かれた内容が基準になる。気になる説明は書面で確かめる |
| 申し込んだら、もうやめられない | 条件を満たせば、クーリング・オフや中途解約ができる場合がある |
| 教材は必ず買う必要がある | 必須かどうかは契約による。買う前に、必須か任意かを確かめる |
| 先生は、後から変えられない | 変更のルールは事業者による。事前に質問しておく |
| 一番安いところが、いちばん得 | 総額、続けやすさ、先生との相性を合わせて見る |
「体験は成績の保証ではない」という点
体験授業が良かったからといって、成績が上がることが約束されるわけではありません。
成績は、お子さんの取り組み方、学校の進度、勉強する時間など、さまざまな要素で変わります。
体験授業は、あくまで「この先生と進めていけそうか」を確かめる機会と考えてください。
✅ 今週やること:体験授業までの3ステップ
読んだ内容を行動に移すために、今週できることを3つだけ選びました。
ステップ1:準備の表を埋める(所要30分)
直近の成績資料、困りごとのメモ、目標、予算の上限、通える曜日を書き出します。
お子さんと一緒に書くと、お子さんの考えも見えてきます。
ステップ2:質問リストを印刷する(所要10分)
先生への質問と、運営への質問から、それぞれ3つずつ選びます。
紙に書いておくと、体験授業の場で聞き忘れがなくなります。
ステップ3:比較表を2枚コピーする(所要5分)
体験授業を2か所以上受けるつもりで、比較表を用意します。
体験を受けた直後に、お子さんと一緒に点数を書き込みましょう。
| 曜日の目安 | やること |
|---|---|
| 月曜から水曜 | 準備の表を埋める。質問リストを作る |
| 木曜から金曜 | 体験授業を申し込む。通信環境を確認する |
| 体験の当日 | 見るポイントの表を手元に置き、メモを取る |
| 体験の翌日 | 比較表に点数を書き、家族で話す |
契約書面を受け取ったら、その場で署名せず、持ち帰って確認する時間をとってください。
不安が残るときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。
❓ よくあるご質問
体験授業は、何分くらいが目安ですか?
時間は事業者によって異なります。大切なのは長さよりも、実際の授業を受ける時間がどのくらいあるかです。契約の説明に時間の大半が使われていないかを確かめてください。
体験授業の後、その場で申し込まないと断られますか?
その場で決める必要は、通常ありません。「家族と相談して連絡します」と伝えて、持ち帰ることができます。急かされた場合は、署名をせずに帰り、消費者ホットライン188に相談できます。
契約書面は、いつもらえますか?
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、契約の前に概要書面、契約の後に遅滞なく契約書面を渡すことになっています。体験の段階でも、概要書面や契約条件を見せてもらえるかを聞いてみましょう。
クーリング・オフは、いつまでにすればよいですか?
対象になる契約では、法定書面を受け取った日から数えて8日以内に、書面または電磁的記録で行います。対象になるかどうかは契約の内容で変わるため、迷うときは消費生活センターに相談してください。
教材を買わないと、授業を受けられませんか?
必須かどうかは契約ごとに異なります。体験の段階で「教材は必須か任意か」「総額はいくらか」を質問し、書面で確認してください。
オンラインの体験授業で見るポイントは違いますか?
基本は同じです。加えて、音声や画面の見やすさ、画面共有の使い方、通信が切れたときの対応を確かめます。通信環境や個人情報の扱いは、別の記事でも整理しています。
子どもが「この先生がいい」と言ったとき、すぐに決めてよいですか?
お子さんの気持ちは大切な判断材料です。そのうえで、料金の総額、期間、やめるときのルールを書面で確認し、一晩置いて家族で話してから決めるのがおすすめです。
📚 参考にした公的資料
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」(2025年6月1日時点版)
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供Q&A」
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「事例 特定継続的役務提供」(家庭教師派遣契約の中途解約、家庭教師のクーリング・オフ)
- 消費者庁 パンフレット「知って安心、契約トラブル防止・解決のために」(2017年12月1日適用開始の内容を含む)
- 国民生活センター 報道発表資料「就活をきっかけにした学生の契約トラブル」(2020年7月16日)
- 国民生活センター 消費生活相談FAQ「学習塾・教室、家庭教師」


