最終更新:2026年9月26日|数字はすべて東京都教育委員会の公表資料から引用しています(出典は記事の最後)
推薦は1000点満点のうち小論文が300点。調査書(500点)の次に大きく、面接(200点)より重いのが三田の特徴です。
令和8年度の推薦は約3.2倍。一方、一般は受検した人と合格者で見ると約1.26倍でした。
小論文は「資料の読み取り」+「社会の課題への意見」の組み合わせ。グラフを短い文で説明する練習と、400字台の意見文を時間内に書き切る練習が、合格への一番の近道です。
- 令和9年度(2027年春入学)推薦の配点と、小論文の重み
- 令和8年度の推薦・一般の倍率
- 過去の小論文テーマの傾向と、今日からできる対策
- 一般入試(1020点満点)の仕組みと、保護者が気をつけたいこと
「都立三田高校に合格したい。推薦は受けたほうがいい? 小論文って何を書くの?」――この記事は、そんな疑問を持つ保護者の方に向けて書いています。
この記事では、東京都教育委員会が公表している資料だけを使って、三田の推薦の配点、倍率、そして実際に出た小論文のテーマを整理します。最後に、家でできる対策の手順もまとめました。
都立三田高校の入試の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区 |
| 東京都の指定 | 進学指導推進校 |
| 一般入試の問題 | 都の共通問題(5教科) |
| 一般入試の配点 | 学力検査700点+調査書300点+ESAT-J 20点=1020点 |
| 推薦の枠 | 募集人員の20% |
| 文化・スポーツ等の特別推薦 | 実施しない |
都立三田高校は、東京都教育委員会が「進学指導推進校」に指定している学校です。推薦は文化・スポーツ等の特別推薦を行わず、一般の推薦だけで選びます。
推薦の配点(令和9年度):小論文は300点
| 検査 | 配点 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 調査書(内申) | 500点 | 50% |
| 個人面接 | 200点 | 20% |
| 小論文 | 300点 | 30% |
| 合計 | 1000点 | 100% |
三田の推薦は、調査書が半分(50%)です。まず内申が土台になることは変わりません。そのうえで、小論文が30%を占めます。面接の20%より大きい配点です。
たとえば内申が少し足りない受検生でも、小論文で高い評価を取れれば、配点の上では差を縮められます。逆に、内申が高くても小論文で崩れると、そのぶん不利になります。
令和8年度の倍率:推薦と一般を並べて見る
| 入試 | 募集 | 応募・受検 | 合格 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 推薦 | 60人 | 応募 193人 | 60人 | 3.22倍(応募÷募集) |
| 一般(第一次) | 236人 | 最終応募 343人/受検 301人 | 239人 | 応募 1.45倍/受検÷合格 1.26倍 |
推薦は募集60人に193人が応募し、約3.2倍でした。およそ3人に1人しか合格しない計算です。
一般は、最終応募の時点で約1.45倍。実際に受検した人(301人)と合格者(239人)で割ると約1.26倍です。応募した人と受検した人の数には42人の差がありました。
推薦は狭い門です。一般入試を本命として準備を進め、推薦は「合格のチャンスを1回増やすもの」と考えておくと、気持ちの面でも崩れにくくなります。推薦を受けるかどうかの考え方は 都立の推薦入試は受けるべき? にまとめています。
過去の推薦小論文を分析(令和8年度)
東京都教育委員会は、推薦の小論文のテーマを毎年公表しています。ここでは令和8年度(2026年春入試)の出題を、問題文をそのまま写さずに要約して分析します。実物は出典のページから確認できます。
出題の要約
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 50分 |
| 問1 | 日本の一次エネルギーの国内供給の推移(2008年〜2023年)を示した資料から、震災の前後で何が変わったかを読み取り、100〜150字で説明する |
| 問2 | 「ゼロエミッション東京」(脱炭素)について、自分にできることと社会としての取り組みを、理由と課題も含めて400〜450字で書く |
| 合計の字数 | およそ500〜600字 |
この出題で見られている力
問1は資料の読み取りです。グラフの中から「いつ」「何が」「どれくらい」変わったかを選び、短い文にまとめる力が見られています。自分の意見は入れません。
問2は意見文です。ポイントは「自分にできること」と「社会としての取り組み」の2つを書くこと、そして「課題」まで書くことです。良いことだけを並べると、課題の部分が抜けて減点されやすくなります。
問1で読み取ったエネルギーの話を、問2の意見の根拠として使えると、1つの答案としてのまとまりが出ます。
小論文対策:家でできる手順
エスペランサアカデミーでは、過去のテーマを使った小論文の添削と、面接の練習をオンラインで行っています。まずは今の状況をお聞かせください。
一般入試:1020点のうち、当日の学力検査が700点
一般入試(第一次募集)は、都立三田高校も7:3方式です。学力検査(5教科・各100点)を700点に換算し、調査書(換算内申65点満点)を300点に換算し、ここにESAT-J(英語スピーキングテスト)の20点を足した1020点満点で合否が決まります。
問題は都の共通問題です。学校独自の問題(自校作成問題)はありません。つまり「共通問題でどれだけ取りこぼさないか」が勝負になります。難しい応用問題より、基本と標準問題の正確さが点数を左右します。
令和8年度の三田の一般は、受検した人と合格者で見ると約1.26倍でした。数字だけ見ると落ち着いて見えますが、合格者の点数は公表されていません。倍率が低めだから安心、とは言い切れない点に注意してください。
内申の計算方法は 都立高校の内申点の仕組みと計算方法、実技4教科が2倍で効く理由は 内申の実技4教科で差をつける で詳しく書いています。
一般(第一次):学力検査 2月21日(日)/合格発表 3月1日(月)
出願期間などの細かい日程は 都立高校入試2027の日程と仕組み にまとめています。
保護者がやりがちな、もったいない関わり方
- 「小論文は国語が得意なら大丈夫」と考えて、練習を後回しにする(資料の読み取りは社会・理科の力も必要です)
- 新聞記事の要約だけを続ける(三田は「意見」と「課題」まで書く出題です)
- 推薦の準備に集中しすぎて、一般入試の5教科の勉強が止まる
よくある質問
Q.推薦で不合格になったら、一般入試は受けられますか?
A.受けられます。推薦で不合格でも、一般入試(第一次募集)に改めて出願できます。推薦の準備は面接や作文・小論文の力にもなるので、一般の勉強と並行して進めるのがおすすめです。
Q.三田の小論文は、どのくらい前から準備すればいいですか?
A.推薦の検査は2027年1月26日・27日です。書く練習は、遅くとも11月には始めたいところです。最初は時間をかけて1本仕上げ、慣れてきたら50分で書く練習に切り替えます。
Q.推薦を受けるには、内申がいくつ必要ですか?
A.都立の推薦は、在籍している中学校の校長先生の推薦が必要です。各高校は「求める生徒像」などを公表しています。出願できるかどうかは、中学校の担任の先生と、高校のホームページの両方で確認してください。


