東京農業大学第一高等学校中等部の入試対策|日程・科目・合格者最低点・結果の読み方【2027年度】

東京農業大学第一高等学校中等部の入試対策中学受験

最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、東京農業大学第一高等学校中等部の公式サイトに載っている「令和9年度 生徒募集要項」(2027年2月入試)と、公式の「入試結果」ページ(2021年〜2026年)をもとにしています。要項は表の配置まで原本の画像で確認しました。塾のまとめサイトなどの二次情報は使っていません。計算した数字には「当サイトの計算」と書いています。

結論:東京農業大学第一高等学校中等部の入試を、公式の資料で整理すると

2027年度の入試は、2月1日(月)午前の第1回(4科・約60名)、2月1日午後の第2回(2科・約80名)、2月2日(火)午後の第3回(2科・約60名)の3回で、募集は共学の約200名です。2026年度の入試には2月4日の第4回がありましたが、2027年度の募集要項には第4回の記載がありません。

第1回は国語・算数・理科・社会の4科、第2回と第3回は算数と、理科または国語のどちらかを出願時に選ぶ2科です。第3回は算数が150点で、ほかの科目より配点が大きい点が、この学校の入試の特徴です。検定料は1回出願25,000円、2回または3回出願は35,000円です。

学校は入試結果を、応募者・受験者・合格者の人数、受験者平均点、合格者平均点、合格者最低点まで、回ごとに2021年から公開しています。2026年度の応募者は3,452名、合格者は701名でした。この記事では、2024年から2026年の3年分を表にして、読み方を整理します。

この記事でわかること
  • 東京農業大学第一高等学校中等部の基本情報
  • 2027年度入試の全体像(3回の日程と、2026年度との違い)
  • 出願のしかた(検定料・出願期間・書類)
  • 科目・配点・時間(回ごとの時間割)
  • 試験当日の決まりと、特待生制度
  • 2026年度の入試結果(応募・受験・合格・各回の平均点と合格者最低点)
  • 2025年度・2024年度の入試結果と、3年間の比べ方
  • 合格者最低点・平均点の読み方
  • 合格発表・入学手続
  • 学費と、入学時にかかる費用
  • 学校の沿革・建学の精神・教育方針
  • 中等部の学びと、学校生活(行事・クラブ・通学エリア・アクセス)
  • 進路(進学実績と、併設大学への推薦)
  • 対策の進め方(学年別・科目別)
  • 過去問の使い方・市販教材・併願の組み方
  • 保護者が確認しておきたい点

東京都世田谷区にある東京農業大学第一高等学校中等部は、東京農業大学の附属校で、2005年に開校した共学の中高一貫校です。入試は2月1日の午前と午後、2月2日の午後に行われ、回によって科目の組み合わせや配点、集合時間の選び方が異なります。仕組みを整理しておくことが、出願の組み合わせを決める第一歩になります。

この記事では、学校が公表している募集要項と、過去6年分の入試結果をもとに、2027年度入試の仕組みを順に整理します。あわせて、学校が公式サイトで説明している沿革、教育方針、カリキュラム、行事、クラブ活動、進路の情報も、保護者が学校を知る手がかりとして載せます。学校が公表していない内容(出題の詳しい傾向、他校との比較など)は書いていません。

東京農業大学第一高等学校中等部の基本情報

項目内容
学校名東京農業大学第一高等学校中等部(東京農業大学第一高等学校の併設中学)
所在地〒156-0053 東京都世田谷区桜3丁目33番1号
電話03-3425-4481(代表)
男女の別共学(中等部は2005年開校)
校訓質実剛健・自主独立
中等部の教育目標「夢の創造と実現」
募集人員(2027年度)共学で約200名(第1回約60名・第2回約80名・第3回約60名)
1学年の規模(学校の説明)中等部の募集約200名と、併設小学校(東京農業大学稲花小学校)からの入学生をあわせて、1学年250名程度、7〜8クラスを予定
最寄り駅(学校の案内)小田急線「経堂駅」徒歩15分/東急世田谷線「上町駅」徒歩15分/東急田園都市線「桜新町駅」徒歩20分

学校のQ&Aには、2025年度入学生以降のクラスは、併設小学校からの入学生と、中等部から入学した生徒の混合クラスになると書かれています。クラス替えは毎年行われ、一部の教科では習熟度別授業を実施する予定とされています。

2027年度入試の全体像(3回の日程と、2026年度との違い)

掲載している年度:2027年度入試(令和9年度)。出典は学校公式の「令和9年度 生徒募集要項」です。出願資格は、2027年3月に小学校卒業見込みの者、または2027年3月に日本の小学校第6学年に相当する学齢児童です。

東京農業大学第一高等学校中等部 2027年度入試の日程
出典:東京農業大学第一高等学校中等部 令和9年度 生徒募集要項。エスペランサアカデミー作成
回試験日募集人員科目出願締切合格発表(インターネット)
第1回2月1日(月)午前約60名国語・算数・理科・社会(4科)1月31日(日)23:59試験当日21:00〜2月6日(土)16:00
第2回2月1日(月)午後約80名算数+理科または国語(2科)2月1日(月)23:59試験当日23:00〜2月6日(土)16:00
第3回2月2日(火)午後約60名算数+理科または国語(2科)2月1日(月)23:59試験当日23:00〜2月6日(土)16:00

出願受付は1月10日(日)9:00からです。「出願情報の登録」と「検定料の納入」だけは、12月20日(日)9:00から行えると、要項に書かれています。第1回の出願締切は1月31日(日)23:59、第2回と第3回は2月1日(月)23:59です。第2回と第3回の締切が同じなので、第1回の結果を見たうえで、第2回・第3回に出願するかどうかを決めることもできます。

2月1日は午前に第1回、午後に第2回が行われます。午前の試験が終わってから午後の試験が始まるまでのあいだ、受験生と保護者は校内の控室を使えると、学校のQ&Aに書かれています。2日の控室は12時から使えます。

2026年度までの入試との違い

公式の入試結果ページを見ると、2026年度の入試は4回でした。第1回は2月1日午前(4科・募集約40名)、第2回は2月1日午後(算数と理科、または算数と国語の2科・約85名)、第3回は2月2日午後(2科・約60名)、第4回は2月4日午前(4科・約15名)です。2027年度の募集要項に書かれているのは、2月1日午前、2月1日午後、2月2日午後の3回で、第4回にあたる2月4日の試験の記載はありません。

2026年度(実施済み)2027年度(募集要項)
第1回2月1日午前・4科・約40名2月1日午前・4科・約60名
第2回2月1日午後・2科・約85名2月1日午後・2科・約80名
第3回2月2日午後・2科・約60名2月2日午後・2科・約60名
第4回2月4日午前・4科・約15名要項に記載なし
募集人員の合計約200名約200名

募集人員の合計は、どちらの年度も約200名です。2027年度は、第1回の人数が約40名から約60名に、第2回が約85名から約80名になり、第4回の約15名が要項に載っていません。回ごとの募集人員が年度によって変わっているため、過去の入試結果を読むときは、回の枠の大きさが同じではないことに注意が必要です(当サイトの整理)。

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出願のしかた(検定料・出願期間・書類)

出願は、インターネット出願です。24時間、平日も土日祝日も手続きでき、自宅から出願できます。募集期間が近くなると、学校のホームページに出願サイトのバナーが置かれます。パソコン、スマートフォン、タブレットのどれでも使えます。

検定料

出願の回数検定料
1回出願25,000円(追加出願は、複数回でも10,000円)
2回出願35,000円
3回出願35,000円

要項の表では、1回出願が25,000円、2回出願と3回出願はいずれも35,000円です。1回出願のあとに追加で出願する場合は、複数回でも10,000円と書かれています。3回すべてに出願しても、2回出願と同じ35,000円という決まりです。お支払いには、検定料とは別に手数料がかかります。納入された検定料は、理由を問わず返還されません。

支払い方法は、クレジットカード決済、コンビニエンスストア、ペイジー(金融機関ATM)、コード決済から選べます。学校の窓口での支払いはできません。

出願の手順

1出願サイトで、メールアドレスをIDとして登録する出願後の連絡に使うため、緊急時にもすぐ確認できるメールアドレスを登録するよう、要項に書かれています。
2志願者の情報と、出願する入試日程を入力する第2回・第3回では、理科か国語のどちらかを、出願時に選んで登録します。集合時間の登録は、不要です。
3受験生の顔写真のデータをアップロードするデジタルカメラやスマートフォンなどで撮影した写真データを使います。出願の際の写真は、アップロードのみ可能です。
4検定料の支払い方法を選んで、支払う支払いが完了すると、支払い完了のメールが届き、出願サイトから受験票を印刷できるようになります。
5受験票と受験票(学校控)を、A4の白い紙に印刷して、試験当日に持参する受験票は学校から発送されません。顔写真がアップロードされていることを確認してから、持っていきます。

小学校からの書類は、必要ありません。出願の受付が済んだあとに、試験日を変更することはできないと、要項に書かれています。受験する日と、理科・国語の選択は、出願の前によく確認しておく必要があります。

科目・配点・時間(回ごとの時間割)

東京農業大学第一高等学校中等部 2027年度入試の配点と時間
出典:東京農業大学第一高等学校中等部 令和9年度 生徒募集要項。エスペランサアカデミー作成
回科目配点時間
第1回(4科)国語100点50分
第1回(4科)算数100点50分
第1回(4科)理科80点40分
第1回(4科)社会80点40分
第2回(2科)算数100点40分
第2回(2科)理科または国語(出願時に選択)100点40分
第3回(2科)算数150点50分
第3回(2科)理科または国語(出願時に選択)100点40分

第1回の4科は、国語100点、算数100点、理科80点、社会80点で、合計360点満点です。公式の入試結果にも、第1回は「4科目(360点満点)」と書かれています。第2回の2科は、算数100点と、理科または国語100点で、合計200点満点です。第3回の2科は、算数150点と、理科または国語100点で、合計250点満点で、算数の配点が大きくなっています。

第1回(2月1日午前・4科)の時間割

内容時刻
開門7:30
集合・受験上の注意8:20〜8:30
国語(50分)8:40〜9:30
算数(50分)9:50〜10:40
理科(40分)11:00〜11:40
社会(40分)12:00〜12:40
解散予定12:50

第2回(2月1日午後)・第3回(2月2日午後)の時間割

第2回と第3回には、集合時間が2つ用意されています。どちらの集合時間にするかは、出願時に選ぶ必要はなく、当日に希望する時刻に来ればよいと、要項に書かれています。ただし、試験会場への最終の入室時刻は、第2回が16:15、第3回が15:45です(学校のQ&A)。

回・集合時間受験上の注意算数理科または国語解散予定
第2回 15:20集合15:20〜15:3015:35〜16:15(40分)16:35〜17:15(40分)17:30
第2回 16:00集合16:00〜16:1016:15〜16:55(40分)17:15〜17:55(40分)18:10
第3回 14:30集合14:30〜14:4014:45〜15:35(50分)15:55〜16:35(40分)16:50
第3回 15:30集合15:30〜15:4015:45〜16:35(50分)16:55〜17:35(40分)17:50

第2回は、第1回の4科を受けた受験生が、午前の試験が終わってから午後の試験まで控室で待てる時間割になっています。午後の試験は、算数が先で、理科または国語があとです。第2回の算数は40分、第3回の算数は50分で、同じ算数でも、時間と配点が異なります。過去問を解くときは、回ごとの時間を守って練習することが大切です。

学校のQ&Aでは、入試日程によって、試験科目、試験時間、問題の傾向が異なると説明されています。そのうえで、難易度には日程ごとの大きな違いはなく、どの日程も、基本的な知識を身につけたうえで、道筋を立てて考えることができれば解ける問題が中心だと書かれています(学校の説明)。

試験当日の決まりと、特待生制度

試験当日の決まり

項目内容(要項・Q&Aの記載)
持ち物受験票、筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム)、上履き(靴袋)
鉛筆・消しゴムロゴや硬度以外の不要な言葉や絵が印字されているものは使用禁止。格言、四字熟語、地図、国旗などが書かれているものが例として挙げられている
腕時計持ち込み可。ただし計算機能が付いたもの(スマートウォッチを含む)は禁止
保護者の控室各回とも用意あり。保護者の上履きは不要
食事控室での飲食は可能。校内で食べ物の販売はしていない(自動販売機は利用可)
遅刻試験開始後の入室は認めない。ただし、公共交通機関の乱れによる遅刻は、受験生の不利にならないよう配慮する。遅刻の連絡も不要
体調不良別室で受験できるので申し出る。感染症にかかった場合は、事前に連絡する(03-3425-4481)。別室を用意している
駐車場なし。公共交通機関を利用する。自動車(タクシーを含む)の路上駐停車は、近隣の迷惑になるため断っている
自然災害や不測の事態学校のホームページを確認する
受験上の配慮障がい等があって、受験上の配慮や入学後の修学上の配慮が必要な場合は、希望する対応が難しいこともあるので、出願前に相談する

鉛筆や消しゴムについての決まりは、要項に具体的に書かれています。カンニング防止の観点から、ロゴや硬度以外の言葉や絵が印字されたものは使えません。受験の前日に、持ち物を要項と見比べて確認しておくと、当日に慌てずに済みます。

特待生制度

学校は、各回の入学試験で成績が優秀だった受験生を特待生とし、1年間、授業料相当額の奨学金を支給すると、要項に書いています。授業料相当額は、学校のQ&Aでは480,000円(2026年度予定)と書かれています。2年生以降は、学内の成績をもとに審査したうえで、奨学金(授業料相当額)が支給されます。

特待生の候補になった生徒は、合格発表のサイトで「特待生合格」と表示されます。通知を受けた生徒で特待生を希望する場合は、合格発表サイトの手順に従って手続きをします。手続きをしないと、特待生の資格はなくなります。この点は見落としやすいため、合格発表の画面の案内を、保護者がよく読んでおく必要があります。

複数回受験・補欠合格・帰国生について(学校のQ&A)

質問学校の回答(要旨)
複数回受験の優遇はありますか優遇はない。各回の得点の結果で、公平に判定する
補欠合格制度はありますか補欠合格制度はない。場合によって、不合格者の中から繰り上げ合格を出すことがあり、その場合は電話で連絡する
帰国生入試・優遇制度はありますか帰国生入試や帰国生優遇制度はない

2026年度の入試結果(応募・受験・合格・各回の平均点と合格者最低点)

掲載している年度:2026年度入試(2026年2月)。出典は学校公式の「入試結果」ページです(2026年2月4日現在の数字)。倍率は学校が公表しておらず、表の「実質倍率」は、受験者数÷合格者数で計算した当サイトの値です。

東京農業大学第一高等学校中等部 応募者・受験者・合格者の推移
出典:東京農業大学第一高等学校中等部 入試結果(2023〜2026年度)。エスペランサアカデミー作成
2026年度の試験募集人員応募者数受験者数合格者数実質倍率(当サイトの計算)
第1回(2/1午前・4科)約40名417名303名80名3.79倍
第2回(2/1午後)算数・理科約85名(第2回の合計)478名432名209名2.07倍
第2回(2/1午後)算数・国語(同上)539名478名210名2.28倍
第3回(2/2午後)算数・理科約60名(第3回の合計)571名316名88名3.59倍
第3回(2/2午後)算数・国語(同上)649名401名95名4.22倍
第4回(2/4午前・4科)約15名798名381名19名20.05倍
合計約200名3,452名2,311名701名3.30倍

2026年度の応募者の合計は3,452名で、受験者は2,311名、合格者は701名でした。男女別では、応募者が男子1,696名・女子1,756名、受験者が男子1,157名・女子1,154名、合格者が男子372名・女子329名と、公式に載っています。

回ごとに見ると、第1回(4科)は応募417名、受験303名、合格80名でした。第2回は、算数と理科の組み合わせが応募478名、算数と国語の組み合わせが応募539名で、合計1,017名が応募しました。第3回は、算数と理科が571名、算数と国語が649名で、合計1,220名の応募でした。第2回・第3回は午後の2科で、第1回に比べて応募の人数が多くなっています。

第4回(2月4日午前・4科)は、応募798名、受験381名、合格19名でした。募集は約15名で、受験者÷合格者の値は20.05倍です(当サイトの計算)。ほかの回と比べて、合格者の人数が少ない回でした。

2026年度 各回の平均点と合格者最低点

第1回(2月1日午前・4科)

国語(100点)算数(100点)社会(80点)理科(80点)4科目(360点満点)
受験者平均点66.763.245.246.4221.4
合格者平均点77.875.851.954.7260.1
合格者最低点55573537247

第2回(2月1日午後)

算数(100点)理科(100点)国語(100点)算理選択(200点満点)算国選択(200点満点)
受験者平均点45.664.465.8111.8109.7
合格者平均点55.072.675.4129.0129.0
合格者最低点255251114115

第3回(2月2日午後)

算数(150点)理科(100点)国語(100点)算理選択(250点満点)算国選択(250点満点)
受験者平均点90.259.868.7154.8155.0
合格者平均点114.468.177.2186.4188.0
合格者最低点895456174176

第4回(2月4日午前・4科)

国語(100点)算数(100点)社会(100点)理科(100点)4科目(400点満点)
受験者平均点69.860.148.856.7235.4
合格者平均点81.183.865.175.1305.0
合格者最低点71714863293

表は、公式の各回の成績をそのまま写したものです。第2回の算数は、受験者平均点が45.6点、合格者平均点が55.0点で、ほかの教科より低く、合格者の最低点は25点でした。一方、理科は受験者平均点が64.4点、国語は65.8点です。算数の点が伸びにくかった年度だったことが、数字から読み取れます。

2025年度・2024年度の入試結果と、3年間の比べ方

掲載している年度:2025年度入試・2024年度入試。出典は学校公式の「入試結果」ページです。2024年度は3回(2月1日午後・2日午後・4日午前)の実施で、2025年度から4回になっています。倍率は当サイトの計算(受験者数÷合格者数)です。

2025年度の試験結果

2025年度の試験募集人員応募者数受験者数合格者数実質倍率(当サイトの計算)
第1回(2/1午前・4科)40名286名238名57名4.18倍
第2回(2/1午後)算数・理科85名(第2回の合計)496名441名190名2.32倍
第2回(2/1午後)算数・国語(同上)496名459名196名2.34倍
第3回(2/2午後)算数・理科60名(第3回の合計)522名317名117名2.71倍
第3回(2/2午後)算数・国語(同上)497名294名94名3.13倍
第4回(2/4午前・4科)15名640名286名40名7.15倍
合計200名2,937名2,035名694名2.93倍

2024年度の試験結果

2024年度の試験募集人員応募者数受験者数合格者数実質倍率(当サイトの計算)
第1回(2/1午後)算数・理科90名(第1回の合計)531名500名225名2.22倍
第1回(2/1午後)算数・国語(同上)500名463名197名2.35倍
第2回(2/2午後)算数・理科60名(第2回の合計)513名349名94名3.71倍
第2回(2/2午後)算数・国語(同上)501名302名77名3.92倍
第3回(2/4・4科)25名643名318名40名7.95倍
合計175名2,688名1,932名633名3.05倍

3年間の合計の推移

年度募集人員応募者数受験者数合格者数実質倍率(当サイトの計算)
2024年度175名2,688名1,932名633名3.05倍
2025年度200名2,937名2,035名694名2.93倍
2026年度約200名3,452名2,311名701名3.30倍

応募者の合計は、2024年度が2,688名、2025年度が2,937名、2026年度が3,452名と、年々増えています。2023年度は2,192名でした(公式の入試結果ページ)。合格者の合計は、633名、694名、701名で、応募者の増え方に比べて、合格者の数の増え方は小さくなっています。受験者÷合格者の値は、2024年度が3.05倍、2025年度が2.93倍、2026年度が3.30倍です(当サイトの計算)。

ただし、この値は、複数の回を受けた人を、延べ人数で数えた合計です。1人の受験生が3回すべてを受ければ、受験者として3回、数えられます。そのため、この値は、受験生1人あたりの合格のしやすさを示すものではありません。回によって募集人員の枠が違うことにも、注意が必要です。

2025年度・2024年度の平均点と合格者最低点

年度・回満点受験者平均点合格者平均点合格者最低点
2025 第1回(4科)360点228.6267.7253
2025 第2回 算理選択200点124.1141.7129
2025 第2回 算国選択200点115.5136.7122
2025 第3回 算理選択250点139.9172.6154
2025 第3回 算国選択250点129.6163.4146
2025 第4回(4科)400点238.4290.1278
2024 第1回 算理選択200点132.4155.1140
2024 第1回 算国選択200点127.8152.5137
2024 第2回 算理選択250点175.1209.3195
2024 第2回 算国選択250点161.9200.4187
2024 第3回(4科)400点220.7274.3259

2024年度は、第1回が2月1日午後、第2回が2月2日午後、第3回が2月4日(4科)でした。2025年度は、2月1日午前に4科の回が新しく加わり、2月4日の回は4科のまま第4回になっています。年度によって、回の名前と日程の対応が違うので、「第2回」の数字を年度をまたいで並べるときは、試験日を確認することが必要です。

第1回(4科)は、2025年度が360点満点で、合格者最低点253点、2026年度が360点満点で合格者最低点247点です。第2回の算理選択(200点満点)は、2025年度の合格者最低点が129点、2026年度が114点で、算国選択は122点と115点でした。第3回の算理選択(250点満点)は154点と174点、算国選択は146点と176点でした。年度によって、合格者最低点には幅があります。

合格者最低点・平均点の読み方

学校の公式サイトは、回ごとの合格者最低点と、受験者平均点、合格者平均点を公表しています。点数を、満点に対する割合で見ると、目安がつかみやすくなります。次の表は、2026年度の各回について、満点に対する割合を計算したものです(当サイトの計算で、学校の発表ではありません)。

2026年度の回満点受験者平均点合格者平均点合格者最低点
第1回 4科360点221.4(61.5%)260.1(72.2%)247(68.6%)
第2回 算理選択200点111.8(55.9%)129.0(64.5%)114(57.0%)
第2回 算国選択200点109.7(54.9%)129.0(64.5%)115(57.5%)
第3回 算理選択250点154.8(61.9%)186.4(74.6%)174(69.6%)
第3回 算国選択250点155.0(62.0%)188.0(75.2%)176(70.4%)
第4回 4科400点235.4(58.9%)305.0(76.2%)293(73.2%)

第1回(4科)は、受験者の平均が221.4点(満点の61.5%)、合格者の平均が260.1点(72.3%)、合格者の最低点が247点(68.6%)でした。第2回の算国選択は、合格者の最低点が115点(57.5%)、第3回の算国選択は176点(70.4%)です。同じ午後の2科でも、回によって、合格者の最低点の割合が違います。

平均点と最低点の差も、見方の手がかりになります。第1回の合格者平均点と合格者最低点の差は13.1点、第2回の算理選択は15.0点、算国選択は14.0点、第3回の算理選択は12.4点、算国選択は12.0点です(当サイトの計算)。合格者の中でも、最低点は平均点より10点台前半ほど下にある、という幅が数字から読み取れます。

一つの年度の点数を、そのまま次の年の目標にすることはできません。問題の難しさが年によって変わるからです。2025年度の第2回算国選択の合格者最低点は122点、2026年度は115点で、同じ回でも年度によって動きます。過去問を解くときは、点数の割合と、教科ごとの得点の組み立て方(算数で何点、国語で何点)を、あわせて確認するのが現実的です(当サイトの考え方)。

合格発表・入学手続

項目内容(要項の記載)
合格発表(インターネット)第1回は試験当日の21:00から2月6日(土)16:00まで。第2回・第3回は試験当日の23:00から2月6日(土)16:00まで
合格発表(校内掲示)試験の翌日9:00から2月8日(月)12:00まで
特待生合格インターネットの合格発表画面で個別に知らせる
合格通知書各家庭で、合格発表サイトから出力する。発表後から2月11日(木・祝)23:59まで出力できる
入学金の納入期間合格発表後から2月6日(土)16:00まで
入学金230,000円(クレジットカード決済、コンビニエンスストア、ペイジー(金融機関ATM)で支払う)
入学書類の発送入学金の納入後に、2月7日(日)に発送。同時に、「入学GUIDEBOOK」のデータをメールで送る
新入生登校日2月11日(木・祝)

入学手続きは、入学金の納入と、入学手続きサイトでの生徒情報の入力をもって完了すると、要項に書かれています。入学金の納入期間の終わりは、2月6日(土)16:00です。第3回(2月2日午後)の合格発表は、2日の23:00以降で、手続きの期限までは4日ほどあります。ほかの学校の合格発表の日と並べて、手続きの順番を、前もって決めておくことが大切です。

入学を辞退する場合は、「入学GUIDEBOOK」の「入学辞退方法について」を確認し、指定のアンケートフォームから回答する必要があります。入学金の返還の扱いについては、要項に記載がないため、学校に確認が必要です。

学費と、入学時にかかる費用

学費は、学校公式サイトの「学費」ページに載っている、2026年度入学生の予定額です。2027年度入学生の金額は、入学手続きの書類などで学校が示す金額を確認してください。

項目1年次2・3年次
入学金230,000円―
授業料480,000円480,000円
維持費72,000円72,000円
施設設備費90,000円90,000円
実験・教材費100,000円100,000円
学費の小計972,000円742,000円
生徒会入会金1,000円―
生徒会費10,000円10,000円
生徒会行事費2,000円2,000円
教育後援会入会金6,000円―
教育後援会費16,000円16,000円
教育後援会事業援助費30,000円―
諸会費の小計65,000円28,000円
合計(中等部)1,037,000円770,000円

学費の合計は、中等部の1年次が1,037,000円、2・3年次が770,000円です。1年次には入学金230,000円と、教育後援会の入会金(6,000円)と事業援助費(30,000円)などが含まれます。授業料の納入は、4月と10月の2期分納です。

そのほかの費用金額の目安備考
制服(夏服・冬服)男子64,800円/女子67,800円中等部
学用品14,000円中等部
体育着一式36,300円〜52,400円中等部
生活協同組合 加入出資金10,000円入学時に預かり、高等学校の卒業時に全額返還
卒業記念行事費・同窓会終身会費―中等部の卒業時に納入。高校へ内部進学した場合、同窓会終身会費は高校卒業時に再度納入しない

学校指定だったパソコンは、今後は、ご家庭で準備したノートパソコンを使えるようになったと、学校のページに書かれています。詳しくは、入学手続きの書類で案内されます。クラブによっては、若干の費用の納入をお願いする場合があると書かれています。

宿泊をともなう研修・修学旅行(2026年度入学生の予定)学年期間費用
富士宿泊研修中学1年2泊3日60,000円
北海道自然体験研修中学1年3泊4日180,000円
奈良京都歴史探訪研修中学2年2泊3日80,000円
シンガポール・マレーシア修学旅行中学3年3泊5日400,000円

中学の3年間で、宿泊をともなう研修の費用は、合計で72万円になります(60,000円+180,000円+80,000円+400,000円。当サイトの計算)。費用と行き先は年度ごとに変わる可能性がある、と学校は書いています。学費のほかに、制服、体育着、研修の費用を含めた家計の見通しを立てておくことが必要です。

学校の沿革・建学の精神・教育方針

この節は、学校公式サイトの「沿革/創立者紹介」「校訓/教育目標/教育方針」「スクールポリシー」の記載をもとに整理しています。学校の言葉は、学校の説明として書いています。

沿革

年できごと(学校の沿革)
1891年(明治24年)明治の政治家・榎本武揚が、東京農業大学の原点にあたる、徳川育英会の育英黌農業科を設立
1911年(明治44年)東京農業大学と改称。横井時敬が初代学長となる
1950年(昭和25年)東京農業大学附属第一高等学校が開校
1956年(昭和31年)女子部を併設(男女別学)
1962年(昭和37年)東京農業大学第一高等学校に改称
1964年(昭和39年)男子部・女子部を共学として新発足
2005年(平成17年)中等部の設置が認可され、中等部が開校
2023年(令和5年)新校舎の第一期工事が完了
2024年(令和6年)完全中高一貫化(高校募集を停止)

学校の母体である東京農業大学は、幕末から明治にかけて日本の近代化に貢献した榎本武揚によって、1891年に設立された育英黌農業科を基盤として発展してきました。高等学校は、東京農業大学の旧制大学予科を前身として創立され、中等部は、6年間の中高一貫校として2005年に開校しています。2024年には、高校募集を停止して、完全な中高一貫校になりました。

創立者と「実学主義」

学校の公式サイトは、創立者として、榎本武揚(1836〜1908年)と、横井時敬(1860〜1927年)の2人を紹介しています。榎本武揚は、海軍副総裁、駐ロシア特命全権公使、逓信大臣、農商務大臣、文部大臣、外務大臣などを歴任し、北海道開拓の指導、樺太千島交換条約の締結、気象庁の設立、東京農学校(現在の東京農業大学)の創設などに関わったと説明されています。

横井時敬は、農学者・農業経済学者で、榎本武揚の招きで評議員として参画し、東京農業大学の初代学長になりました。「実学主義」を提唱し、東京農業大学の学風の基礎をつくったと書かれています。学校のサイトには、「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」「人物を畑に還す」という言葉が紹介されています。

校訓・教育目標・教育方針

校訓は、「質実剛健・自主独立」です。中等部の教育目標は、「夢の創造と実現」です。学校は、中学の3年間を、基本的な生活習慣を身につける期間、夢を見つけて育てる期間、人格形成の期間、基礎学力と基礎体力を養う期間と位置づけ、高校入学後に夢の実現に向けて力を発揮できるよう、確かな学力とたくましく豊かな心をもつ生徒を育てることを目的としていると説明しています。

中等部の教育方針(学校の記載)内容
1国内外を問わず、高いレベルの教育環境を持つ大学・学部に進学できるよう、「世界で通用する学力」を身につける
2基本的な生活習慣を身につけ、生命の大切さと人を思いやる広い心を身につける「心の教育」を実践する
3自国に誇りを持ち、他国を理解し尊敬することで「真の国際化」を図り、国際社会で生きる力を身につける
4実物・本物にふれる、体験・経験する、考え実行する、という三段階を経る「実学教育」のもとで、自らの夢と希望を育てる力を身につける

スクールポリシー(学校の方針)

学校は、グラデュエーションポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシーを公表しています。アドミッションポリシー(入学者の受け入れに関する方針)には、次の3つの生徒像が書かれています。

  • 基礎・基本を大切にしながら、何事にも興味・関心を抱き、チャレンジできる生徒
  • 主体的・積極的に行動し、自分の可能性を広げようと努力する生徒
  • 多様性を尊重し、協調性と独立心を持って、粘り強く行動できる生徒

カリキュラムポリシーでは、1年次を「可能性の模索と夢の創造」、2年次を「学びの深化と将来への自覚」(科目選択を通じて文系・理系に分かれる)、3年次を「更なる深化と夢の実現」(進路に応じたコース別の教育課程)と位置づけています。これは、高校の学びの流れの説明です。

中等部の学びと、学校生活(行事・クラブ・通学エリア・アクセス)

中等部のカリキュラム

学校は、英語・数学・国語の3教科の基礎・基本を定着させるため、これらの教科は標準単位数より多い授業時間数を確保し、理科・社会は高等学校とのつながりを考えた時間数を配置していると説明しています。芸術・体育の時間数も、学習指導要領で示された時間数を確保しています。

教科1年2年3年
国語556
社会344
数学566
理科444
英語666
保健体育333
音楽211
美術211
技術・家庭221
特別活動111
総合的な学習の時間222
特別の教科 道徳111
合計363636

表は、中等部の週あたりの授業時数です。英語は3学年とも週6時間、数学は1年が5時間、2・3年が6時間、国語は1・2年が5時間、3年が6時間です。合計は、3学年とも週36時間です。

教科の特色と体験学習

英語では、学校は、中等部では習うことより慣れることを重視して、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の基礎を学ぶと説明しています。英語検定は、中等部の卒業までに、全員が3級(可能な生徒は準2級)の取得を目指します。ネイティブの教員による2次試験(面接)対策講習も行われています。数学では、数学検定の受験を奨励し、数学オリンピックへの参加も奨励しています。国語では、読書感想文コンクールや現代学生百人一首コンクールへ、全校生徒が作品をつくって応募すると書かれています。

理科では、物理・化学・生物・地学をバランスよく学び、多くの観察・実験を行うと説明されています。年3回の理科校外学習があり、科学コンテストや植物画コンクールに参加します。技術・家庭科では、校舎の一角を使った袋大根の栽培、中学1年の総合学習と連携した稲作などの体験があると、学校は書いています。収穫した米や味噌を使った調理実習や、学園祭の景品の「大根マスコット」づくりも、授業として紹介されています。

総合学習では、東京農業大学の設備を使い、大学教授の講義を聞く機会がある、と学校のQ&Aに書かれています。中学1年の稲作、「お米の科学」、中学3年の味噌づくりなどが、年間の行事予定に載っています。放課後の自習には、大学の図書館や国際センターも、日常的に使われています。

年間行事(2026年度入学生からの予定)

学校の年間行事予定は、2026年度入学生からの予定で、変更になる可能性があると書かれています。中等部に関わる主な行事を抜き出しています。

月中等部の主な行事(学校の予定)
4月スペリングコンテスト/中1 宿泊研修(富士五湖)/クラブ紹介
5月OB・OG東大生講演会/中3 総合学習(味噌)/中間考査
6月Sakura Sports Festival/中1 総合学習(稲作・田植え)/中2 芸能鑑賞(歌舞伎)/中3 芸能鑑賞(能)
7月期末考査/中2 総合学習(お米の科学)/English On Stage/中2 イングリッシュキャンプ
8月中1 イングリッシュキャンプ/オーストラリア夏期海外研修(中3〜高2の希望者)
9月桜花祭(文化祭)/スペリングコンテスト/計算オリンピック
10月中1 北海道自然体験研修/中1 総合学習(稲刈り)/中1 校外学習(鎌倉)/中2 奈良京都歴史探訪研修/中3 海外修学旅行
11月中等部 よさこい発表会/漢字コンクール/公開授業週間
12月中等部 合唱コンクール/中1 校外学習(進化生物学研究所)/期末考査
1月中1 芸能鑑賞(落語)/中1 東京散策/中等部 スペリングコンテスト・計算オリンピック
2月全校長距離走大会(高3を除く)
3月学年末考査/課題研究発表会(中1〜高1)

クラブ活動

学校は、クラブ活動の目標を「文武不岐」としています。勉強(文)とクラブ活動(武)は切り離せず、一体であって相乗効果をもたらす、という考え方だと説明されています。運動部が19、文化部が17、同好会が5あり、クラブの加入率は、中等部が9割以上、高校が8割です。活動日数の目安は、中等部が週3日(〜5日)で最終下校時刻は17:30、高校は原則週5日で18:30です。

種類主なクラブ(学校の一覧から。高校のみのクラブは除く)
運動部軟式野球(中等部)、中等部サッカー、柔道、剣道、ラグビー、陸上競技、卓球、チアリーディング、女子バレーボール、男子バスケットボール、女子バスケットボール、女子ハンドボール、男子テニス、女子テニス(男子ハンドボールは中学では同好会)
文化部物理、化学、生物、吹奏楽、合唱、美術、写真、音楽(アンサンブル班)、演劇、華道、茶道、文芸、書道、模擬国連、クイズ研究
同好会英語、鉄道研究、囲碁・将棋、特撮技術研究

学校は、スポーツ推薦はないと書いています。生物部は、およそ100名の部員がいて、日本学生科学賞を受賞するなど、評価を受けていると説明されています。学校のお知らせには、2026年に、中等部の軟式野球部が秋季都大会に初出場したこと、中等部のサッカー部が7年ぶりに都大会へ進んだこと、将棋・囲碁同好会が2年連続で全国大会に出場することが決まったことが載っています。

通学エリア(2026年5月1日現在・中高の合計)

地区人数(中高計)
東京都(合計)1,209名(23区1,049名・東京都下160名)
 うち世田谷区570名
 うち杉並区・目黒区93名・64名
 うち渋谷区・品川区50名・50名
神奈川県(合計)269名(川崎市177名・横浜市68名)
埼玉県・千葉県4名・3名
総合計1,485名

学校のサイトには、地区ごとの通学人数が載っています。2026年5月1日現在、中高あわせて1,485名のうち、東京都が1,209名で、世田谷区が570名です。神奈川県からは、川崎市が177名、横浜市が68名です。毎日の通学時間は、入学後の生活に関わるため、最寄りの駅やバスの経路を、実際に歩いて確認することが大切です。

アクセス

学校は、世田谷区桜3丁目33番1号にあります。電車では、小田急線の経堂駅、東急世田谷線の上町駅から徒歩15分、東急田園都市線の桜新町駅から徒歩20分です。バスは、田園都市線の用賀駅から東急バス(用01、渋22)で「農大前」下車、正門まで徒歩3分と、学校が案内しています。渋谷駅からは東急バスや小田急バスで、「農大一高前」下車、通用門まで徒歩3分です。通用門は、生徒の登下校の時間帯以外は閉まっていることがあるため、その場合は「農大前」で降りて、正門を使うよう、学校が案内しています。

説明会・見学

学校は、月曜日から日曜日まで、9:00〜16:30(最終受付16:00)の間は、事前の予約なしで校内見学や授業見学ができると書いています。正門で受付をして、名簿に記入します。学校行事などで見学できない日があるため、来校前に学校のお知らせで確認するよう案内されています。2026年11月には、イブニング説明会(11月20日 18:45)、授業見学日(11月21日 11:30)、入試対策説明会(11月29日 10:00と14:00、予約制)が予定されています。入試対策説明会では、各教科の入試問題の傾向と対策が話される、と学校のQ&Aにあります。

進路(進学実績と、併設大学への推薦)

学校は、実学主義(知耕実学)を掲げ、授業をベースに、さまざまな教育体験やキャリア教育を通して夢の創造を育むと説明しています。進学実績のページには、2026年は、東京大学理科一類をはじめとする国立大学で、現役生の理系の合格者が増え、医学部医学科の合格者数も伸びたと書かれています。大学ごとの合格者数は、学校の進学実績の一覧で確認できます。

東京農業大学・東京情報大学への推薦権を利用した内部進学制度もあります。学校のQ&Aによれば、高校在学中の成績、高校2年次のオープンキャンパスへの参加、高校3年間の出席状況、高校3年次の模擬試験の成績を総合して推薦されます。推薦を受けた生徒は、大学が実施する入学試験(書類審査・口頭試問)で合否が決まります。2022年から、専願と併願を選べるようになりました。

年卒業生数推薦権を利用した合格者数(専願・併願)
2026年310名6名(1.9%)
2025年348名8名(2.3%)

学校は、併設大学への推薦権を利用した内部進学を希望する生徒は、あまり多くないと、Q&Aに書いています。大学受験に向けては、授業をベースに、独自の校内模試や特別講座、医学部への進学対策などで、生徒一人ひとりの進路を支える、と説明されています。

対策の進め方(学年別・科目別)

この節は、学校の公表資料(要項・入試結果・Q&A)から読み取れる範囲をもとにした、当サイトの考え方です。学校が公式サイトで公開している入試問題(2022〜2026年度)は問題のみで、解答は公開されていません。出題内容の詳しい分析は、書いていません。

小学5年生まで:算数と国語・理科の土台づくり

農大一中の入試は、3回とも算数が含まれます。算数の配点は、第1回の4科が国語と同じ100点、第2回の2科が100点で、第3回は150点です。第3回は算数が150点で、250点満点のうち6割を占めます。算数の基礎的な計算と、文章題の読み取りを、早い時期から安定させておくことが、すべての回に共通する準備になります。

第2回・第3回の2科では、算数のほかに、理科か国語のどちらかを選びます。2026年度の結果では、第2回・第3回とも、国語を選んだ受験者のほうが、理科を選んだ受験者より、人数が多くなっています(第2回の受験者は国語478名・理科432名、第3回は国語401名・理科316名)。どちらを選ぶかは、お子さまの得意な教科で考えるのが自然です。

小学6年生・夏まで:受ける回と、選ぶ教科を考える

夏までに、第1回の4科(国語・算数・理科・社会)を受けるのか、午後の2科(算数と、理科または国語)を中心にするのかを、考え始めます。4科を受ける場合は、理科と社会が各80点で、合計160点を占めるため、この2教科の基礎の取りこぼしを減らす学習が必要になります。2科を中心にする場合は、算数と、選ぶ1教科を、集中して仕上げていきます。

小学6年生・秋から冬:時間配分と、回の組み合わせ

秋は、受ける回の組み合わせを決める時期です。2月1日に、午前の第1回と午後の第2回を続けて受けると、8:20に集合して、最終の解散は18:10になることもあります(第2回の16:00集合の場合)。この長い1日の体力と集中力に、早い時期から慣れておくことが必要です。2月2日の第3回は、算数が50分で150点のため、時間内に解き終える練習を、第2回の算数(40分・100点)と分けて行います。

検定料は、2回出願でも3回出願でも35,000円です。3回の出願を決めた場合に、1回あたりの費用が下がります。出願するかどうかは、お子さまの体力と、併願校の日程を見て決めるのが現実的です。複数回受験の優遇はなく、各回の得点で公平に判定されると学校は明記しています。そのため、1回ごとに、その回の問題に向き合う準備が必要です。

1算数(第1回100点50分/第2回100点40分/第3回150点50分)回によって時間も配点も違う科目です。過去問は、回の時間どおりに計って解きます。第2回の算数は、受験者平均点が45.6点(2026年度)と低く、解ける問題を確実に取る力が、合格者最低点の25点を越えるために必要になります。
2国語(第1回100点50分/第2回・第3回は選択100点40分)合格者の平均点は、2026年度の第1回が77.8点、第2回が75.4点、第3回が77.2点でした。受験者平均点との差は、第1回が11.1点、第2回が9.6点、第3回が8.5点です(当サイトの計算)。読み取りの正確さと、記述の書き方を、過去問で確認します。
3理科(第1回80点40分/第2回・第3回は選択100点40分)第1回は80点満点、第2回・第3回は100点満点と、満点が違います。2026年度の第2回の理科は、受験者平均点64.4点、合格者平均点72.6点でした。基礎的な知識を、40分で素早く答える練習が必要です。
4社会(第1回のみ80点40分)4科の第1回だけで出題されます。2026年度の第1回の社会は、受験者平均点45.2点、合格者平均点51.9点(80点満点)でした。用語や資料の読み取りを、40分で答える練習をします。

過去問の使い方・市販教材・併願の組み方

学校公式の入試問題の活用

学校の公式サイトには、「入試問題掲載」のページがあり、2022年度から2026年度までの入試問題(回ごとのPDF)が載っています。2026年度と2025年度は、第1回(4科)、第2回(算理・算国選択)、第3回(算理・算国選択)、第4回(4科)が公開されています。ただし、学校は、掲載しているのは入試問題のみで、解答は載せていないこと、問い合わせても解答は出せないことを、明記しています。

解答がない問題を解く場合は、市販の過去問集の解答や、学校の説明会、お子さまの先生の確認など、別の方法で答え合わせをする必要があります。解答と解説のある教材を使うのが、現実的です。

市販の過去問集

教材出版社価格
東京農業大学第一高等学校中等部 2027年度用 スーパー過去問声の教育社2,750円(税込)

声の教育社の出版社サイトで、書名と税込価格を確認できた教材です。過去問集は、学校が公表する入試問題と同じ範囲の問題に、解答や解説、出題の分析がついた教材です。使うときは、学校が公開している入試結果の平均点・合格者最低点と見比べて、回ごとの目標を立てると、学習の道筋が見えます。

過去問を解く順番の例(当サイトの考え方)

1最新の年度の、受ける予定の回から解く2026年度の問題を、回の時間どおり、本番の時間割で解きます。解いたら、教科別に点数を出し、学校が公表している受験者平均点・合格者平均点と比べます。
2間違いを、原因ごとに分ける知識不足、読み違い、時間切れ、計算ミスのように、原因を分けて直します。同じ原因が続く教科から、重点的に練習します。
3同じ回を、年度をさかのぼって解く2025年度、2024年度と進めると、同じ回の出題の傾向をつかめます。回の名前と日程が年度で違うため、試験日を確認しながら進めます。
4受験する組み合わせで、1日の流れを練習する午前の4科のあとに、午後の2科を受ける場合は、休憩を含む時間割を、練習の日に再現します。

併願の組み方

農大一中は、2月1日の午前と午後、2月2日の午後に入試があります。1日の午前に別の学校を受けて、午後に農大一中の第2回を受ける、といった組み合わせも、日程としては成り立ちます。ただし、学校ごとに、集合時間と、合格発表の時間、入学手続きの期限が違います。併願する学校の募集要項を並べて、1日ごとの予定表を作ることが、最初の作業です。

農大一中の第2回・第3回は、午後の試験で、第2回の最終入室は16:15、第3回は15:45です。午前に受けた学校の試験が終わる時刻と、移動の時間を、前もって確かめておく必要があります。移動に無理がある組み合わせは、避けるのが無難です。

保護者が確認しておきたい点

こんな関わり方は避けたい
  • 2026年度までの入試は4回だったことを知らずに、2月4日の入試があるつもりで予定を立ててしまう(2027年度の募集要項には、2月4日の記載がありません)
  • 第2回・第3回の出願のときに、理科か国語の選択を、見落としたまま出願する
  • 特待生合格の表示が出たのに、合格発表サイトでの手続きをしないまま、資格をなくしてしまう
  • 入学金の納入期限(2月6日16:00)と、ほかの学校の合格発表日・手続きの期限を、並べて確認しないまま、出願する回を決める
代わりに、こうすると前に進みます
出願の前に、「①受ける回(第1回・第2回・第3回のどれか)、②第2回・第3回で選ぶ教科、③検定料(1回25,000円/2回・3回35,000円)、④併願校の合格発表日と手続きの期限、⑤集合時間の選択(第2回・第3回)」の5点を、1枚の紙に書き出してください。そのうえで、過去問を1回分、時間を計って解くと、次にやることが見えてきます。

分からない点は、学校の代表電話(03-3425-4481)や、出願サイトの問い合わせ先で確認できます。出願や手続きの細かな運用は、学校のホームページの案内が優先されます。なお、この記事の数字は、2026年11月8日時点で学校が公表している情報にもとづいており、要項が更新された場合は、学校の最新の情報を確認してください。

よくある質問

Q.2027年度の募集人員は何名ですか

A.共学で約200名です。第1回(2月1日午前・4科)が約60名、第2回(2月1日午後・2科)が約80名、第3回(2月2日午後・2科)が約60名です。

Q.試験日はいつですか

A.2027年2月1日(月)の午前と午後、2月2日(火)の午後です。2026年度にあった2月4日の第4回は、2027年度の募集要項には載っていません。

Q.試験科目と配点を教えてください

A.第1回は国語100点・算数100点・理科80点・社会80点の4科(360点満点)です。第2回は算数100点と、理科または国語100点の2科です。第3回は算数150点と、理科または国語100点の2科です。

Q.検定料はいくらですか

A.1回出願は25,000円、2回出願と3回出願は35,000円です。追加出願は、複数回でも10,000円と書かれています。別途、支払いの手数料がかかります。

Q.2026年度の応募者・合格者は何名でしたか

A.学校の公表では、応募者が3,452名、受験者が2,311名、合格者が701名でした。

Q.合格者の最低点は公表されていますか

A.はい。学校は回ごとに、受験者平均点、合格者平均点、合格者最低点を公表しています。2026年度の第1回(4科・360点満点)は、合格者最低点が247点でした。

Q.複数回受験の優遇はありますか

A.ありません。各回の得点の結果で、公平に判定すると、学校は説明しています。

Q.特待生制度はありますか

A.各回の成績優秀者に、1年間、授業料相当額の奨学金が支給される制度があります。合格発表サイトの手順に従って手続きをする必要があります。

Q.入学手続きはいつまでですか

A.合格発表後から2月6日(土)16:00までに、入学金230,000円を納めます。

Q.学費はいくらですか

A.2026年度入学生の予定額で、中等部の1年次が1,037,000円(入学金を含む)、2・3年次が770,000円です。

Q.過去問は手に入りますか

A.学校の公式サイトで、2022〜2026年度の入試問題が公開されています(解答は掲載されていません)。市販の過去問集として、声の教育社の「東京農業大学第一高等学校中等部 2027年度用 スーパー過去問」(2,750円・税込)があります。

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