難関中学受験の国語|記述問題で差がつく5ステップと読解力の伸ばし方

難関中学受験の国語 記述問題で差がつく5ステップと読解力の伸ばし方受験情報

結論:国語は「センスの科目」ではありません。難関校の記述で点を落とすのは、読めていないからではなく、答案の「型」を知らないからです。

御三家・最難関を目指すご家庭から「算数は仕上がってきたのに国語だけ安定しない」「記述が白紙か、書いても半分しか点が来ない」というご相談を多くいただきます。国語は最も対策が後回しにされやすく、だからこそ差がつきやすい科目です。この記事では、難関校の国語で問われる3つの力、記述で点を取る5ステップ、家庭でできる読解力の伸ばし方、やりがちなNGまで具体的に解説します。

難関中学の国語は、感性や読書量で決まると思われがちです。しかし実際の入試で問われているのは、「本文に書かれた根拠から、設問が求める形で答えを組み立てる」という技術です。技術である以上、正しい順番で訓練すれば必ず伸びます。逆に、たくさん本を読ませるだけでは点数につながりません。

難関校の国語で問われる「3つの力」

1本文から根拠を拾う力

設問に答えるための根拠は、必ず本文の中にあります。難関校ほど、根拠となる箇所が離れた段落に散らばっていたり、言い換えられていたりします。「なんとなくこう思う」ではなく、傍線部の前後から根拠を特定できるかが第一関門です。

2設問の要求を正確に読み取る力

「なぜですか」なら理由、「どういうことですか」なら言い換え、「どのような気持ち」なら心情。設問が何を要求しているかを取り違えると、内容が合っていても0点になります。実は失点の多くがここです。

3制限字数で答案を構成する力

拾った根拠を、指定字数に収まる形で組み立てる力。難関校の記述は50〜120字程度が中心で、要素を取捨選択しながら過不足なくまとめる訓練が必要です。ここが最上位の力になります。

POINT

多くのご家庭が「読解力=読む力」だと考えていますが、入試で点になるのは読んだ内容を答案に変換する力です。①②③のどこで止まっているかを見極めないまま問題数だけ増やしても、点数は動きません。

記述問題で点を取る5ステップ

難関校の記述は、次の順番で処理すると安定します。この手順を体に入れることが最優先です。

1設問を先に読み、何を聞かれているか確定する

本文を読む前に設問に目を通し、「理由」「言い換え」「心情」のどれを求められているかを確定させます。ゴールを決めてから読むと、根拠を拾う精度が一気に上がります。

2傍線部を細かく分解する

傍線部の中の指示語や比喩、抽象的な言葉に印をつけます。「これ」「そのこと」が何を指すかを本文に戻って特定する。ここを飛ばすと、答案が必ずぼやけます。

3本文から根拠を「線を引いて」抜き出す

頭の中だけで処理させないこと。使えそうな箇所に線を引き、複数の候補を並べます。難関校では根拠が2〜3箇所に分かれていることが普通です。

4答案の骨組みを決めてから書き出す

いきなり書き始めると字数が足りなくなります。「AだからB」「AということはつまりB」など、文末を先に決めて骨組みを作る。文末は設問に対応させます(理由→「〜から。」、言い換え→「〜ということ。」)。

5書いたあと、設問に立ち返って読み返す

完成した答案が、設問の要求にそのまま答えているかを確認します。「なぜ」と聞かれて理由になっているか。この一手間で、部分点が満点に変わります。

POINT

この5ステップは、最初は時間がかかって当然です。速さを求めるのは、型が定着してからで構いません。型のないスピードは、そのまま失点につながります。

家庭でできる読解力の伸ばし方

①「なぜそう思った?」と根拠を聞く

答え合わせのとき、正解・不正解だけで終わらせず「どこにそう書いてあった?」と本文の場所を指させます。根拠を言語化する習慣が、そのまま記述力になります。

② 語彙は「文章の中で」増やす

単語帳の暗記より、読んだ文章の中で分からなかった言葉をその場で調べるほうが定着します。難関校の文章は語彙のレベルが高く、ここが読解の壁になっているケースが少なくありません。

③ 音読で「文の切れ目」をつかませる

読解が苦手な子は、一文の構造を追えていないことが多いです。音読させると、どこでつまずいているかが保護者にも見えます。週に数回、短い文章で十分です。

国語でやりがちなNG

NG

読書量を増やせば国語ができると考える:読書は語彙と背景知識に効きますが、答案作成の技術は別物です。読書だけで記述は伸びません。

NG

記述を空欄のままにさせる:白紙は0点ですが、部分的に書けば部分点が来ます。「要素を1つでも入れて書く」練習を徹底してください。

NG

模範解答を写して終わりにする:写すだけでは技術は身につきません。模範解答のどの要素が自分の答案に足りなかったかを、要素単位で照合させることが必要です。

NG

選択肢問題を「消去法だけ」で解く:難関校の選択肢は、消去法だけでは絞り切れないよう作られています。まず自分の答えを持ってから選択肢を見る順番に変えましょう。

国語の記述は、第三者の添削なしには伸びにくい

国語が算数と決定的に違うのは、自分では自分の答案を採点できない点です。算数なら答えが合っているかは明確ですが、記述は「合っているように見えて要素が足りない」状態に本人が気づけません。だからこそ、記述は第三者に見てもらうことで最も伸びます。

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算数の伸ばし方については難関中学受験の算数の伸ばし方でも詳しく解説しています。夏の間に記述の型を固めたい方は、夏期講習の特別プランもあわせてご覧ください。

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まとめ

難関中学の国語は、センスではなく技術です。①根拠を拾う②設問の要求を読み取る③制限字数で構成する、の3つの力を分けて鍛え、記述は5ステップの型で処理する。読書量を増やすより、根拠を言語化させる訓練のほうが直接点になります。そして記述は自己採点ができないため、第三者の添削を挟むこと。夏は国語の型を作る絶好の時期です。

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