最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、森村学園中等部の公式サイトの「募集要項(令和9年度)」と同PDF、「入試結果(令和8年度)」、「過去の入試問題」「過去の入試正答率」「よくあるご質問」のページをもとにしています。塾のまとめサイトなどの二次情報は使っていません。計算した数字には「当サイトの計算」と書いています。
2027年度の一般入学試験は、第1回が2月1日(月)で募集40名、第2回が2月2日(火)で募集30名、第3回が2月4日(木)で募集20名です。男女あわせた募集で、受験科目は国語・算数の2科目か、社会・理科を加えた4科目から出願時に選びます。
配点は国語100点・算数100点・社会75点・理科75点です。4科目で受けた場合は、合計を200点満点に換算し、国語と算数の合計点と比べて、高いほうが判定点になります。第2回だけは、英検などの英語資格を加点に使う「英語利用」も選べます。
2026年度の入試結果は、第1回の応募132名・合格56名、第2回の応募245名・合格64名、第3回の応募261名・合格31名です。実質倍率は第1回2.1倍、第2回2.8倍、第3回4.3倍で、回が進むほど倍率が上がっています。過去3年分の入試問題と解答例、第1回の正答率グラフが公開されているため、傾向は公式資料で確認できます。
- 森村学園中等部の基本情報
- 2027年度入試の全体像(日程と募集人員)
- 出願のしかた(期間・検定料・複数回出願)
- 科目・配点・時間と、判定点のしくみ
- 英語資格を使う「英語利用」(第2回)
- 公式が公開している入試問題と正答率グラフ
- 2026年度の入試結果(応募・受験・合格・倍率)
- 平均点と合格最低得点率の読み方
- 合格発表・入学手続・特待生制度
- 学費と、入学時にかかる費用
- 入学後の学び・学校生活(公式の説明から)
- 対策の進め方(学年別・科目別)
- 過去問の使い方と、併願の組み方
- 保護者が確認しておきたい点
- よくある質問
神奈川県横浜市緑区の長津田にある森村学園は、初等部(小学校)から高等部までを備えた共学校です。中等部の入試は2月1日・2日・4日の3回あり、どの回も国語・算数の2科目か、社会・理科を加えた4科目かを選べます。出願の回数が増えるほど検定料が変わる仕組みや、4科目受験の判定点の出し方など、最初に押さえたい点がいくつかあります。
この記事では、学校が公表している募集要項と入試結果、公開されている過去問と正答率グラフのページをもとに、2027年度入試の仕組みを順に整理します。入試結果は2026年度(令和8年度)のものです。2027年度の結果は、入試が終わるまで出ません。数字は年度と回を明記して載せ、学校が公表していない内容は書いていません。
森村学園中等部の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 森村学園中等部(森村学園中等部・高等部) |
| 所在地 | 神奈川県横浜市緑区長津田町2695 |
| 電話 | 045-984-2505 |
| 男女の別 | 共学(出願資格は「2027年3月小学校卒業見込みの児童」で、男女の別なく出願) |
| クラス編成(公式FAQ) | 1学年5クラス、1クラス平均38〜42名。クラス替えは毎年実施 |
| 在籍(公式FAQ) | 中等部・高等部の6学年あわせて約1,110名 |
| 平均通学時間(公式FAQ) | 約45分。自転車通学は認めていない |
| 初等部(併設の小学校) | 初等部出身者と受験入学者が半々になるようにクラスを編成(中等部1年) |
公式FAQには、中等部1年のクラスは「初等部出身者」と「受験入学者」が半々になるように、バランスをとって編成すると書かれています。初等部出身者は、新しく友達になる受験入学者を心待ちにしていること、担任が班の編成や行事のグループ分けにもこの考え方を反映させること、一学期の半ばには互いに慣れて分け隔てなく付き合えるようになることが説明されています。
男女の比率については、合格発表の際に男女を混ぜて成績上位から発表していくため、年によって男女比に若干の差が出る、と学校は説明しています。2026年度の結果表でも、第1回の合格者は男子32名・女子24名、第2回は男子39名・女子25名、第3回は男子19名・女子12名と、回によって男女の人数が異なっています。男女別の募集人員は、要項には書かれていません。
2027年度入試の全体像(日程と募集人員)
掲載している年度:2027年度入試(令和9年度)。出典は学校公式の「募集要項(一般入学試験)」です。

| 項目 | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
|---|---|---|---|
| 試験日 | 2月1日(月) | 2月2日(火) | 2月4日(木) |
| 募集人員 | 40名 | 30名 | 20名 |
| 受験科目 | 2科目または4科目(出願時に選択) | 2科目・4科目・2科目(英語利用)・4科目(英語利用)から選択 | 2科目または4科目(出願時に選択) |
| 出願期間 | 1月6日(水)〜1月30日(土) | 1月6日(水)〜2月1日(月) | 1月6日(水)〜2月3日(水) |
| 合格発表(専用サイト) | 2月1日(月)19:00〜2月2日(火)12:00 | 2月2日(火)19:00〜2月3日(水)12:00 | 2月4日(木)19:00〜2月5日(金)12:00 |
| 入学金の納入期間 | 2月1日(月)〜2月6日(土) | 2月2日(火)〜2月6日(土) | 2月4日(木)〜2月6日(土) |
| 施設設備資金の納入期間 | 〜2月9日(火) | 〜2月9日(火) | 〜2月9日(火) |
3回の入試の募集人員は、合計で90名です。男女あわせた人数で、男女別の人数は決められていません。出願期間は3回とも1月6日(水)に始まり、締め切りは、第1回が1月30日(土)、第2回が2月1日(月)、第3回が2月3日(水)です。各回の最終日は23時59分までに手続を完了する、と要項に書かれています。
日程を並べてみると、2月1日と2月2日は連続していて、2月3日はあいており、2月4日に第3回があります。第1回と第2回の合格発表は、試験当日の19:00から翌日の12:00までの間に専用サイトで見られます。第3回の合格発表は2月4日の19:00から2月5日の12:00までです。入学金の納入期間は、どの回で合格しても2月6日(土)までで、施設設備資金は2月9日(火)までです。
入学手続の期間が回をまたいで重なっている点は、日程を考えるときの材料になります。たとえば第1回で合格した場合、入学金の納入期間は2月1日から2月6日までなので、第2回・第3回の結果を待つあいだも手続の期限は進んでいきます。一度納めた入学金は返金されないと、要項に明記されています。併願校の入試日程と、手続の期限を、1枚の表に書き出して確認しておくことをおすすめします(当サイトの考え方)。
お子さまの過去問や模試の答案を見て、合格ラインまであと何点か、どの教科で取りにいくかを整理します。オンラインなので全国どこからでも受けられます。初回体験授業(60分)無料です。
出願のしかた(期間・検定料・複数回出願)
出願はインターネット出願のみです。出願サイトには、2026年11月28日(土)10:00から、学校のホームページを通じてアクセスできるようになります。パソコン、スマートフォン、タブレットのどれからでも出願できます。出願期間中は、平日・土日・祝日を問わず手続ができます。
検定料
| 出願する回数 | 検定料 |
|---|---|
| 1回分の試験に出願する場合 | 25,000円 |
| 2回分の試験に同時出願する場合 | 30,000円 |
| 3回分の試験に同時出願する場合 | 35,000円 |
検定料は、出願する回数が増えるほど1回あたりの金額が下がる仕組みです。1回25,000円、2回同時で30,000円、3回同時で35,000円です(当サイトの計算では、2回目の追加は5,000円、3回目の追加も5,000円です)。要項には「同時出願」の場合と書かれています。出願後に追加で出願する場合の取り扱いは、要項の抜粋には書かれていないため、学校に確認が必要です。
支払い方法は、クレジットカード(VISAカード・マスターカード)、コンビニエンスストア(セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート・ミニストップ)、ペイジー対応の金融機関ATM、Amazon Pay・PayPay・auPAYです。学校の窓口での支払いはできません。支払いには別途手数料がかかります。
要項には、一度納入された検定料は、いかなる理由でも返金しない、と書かれています。複数回に出願して、早い回で合格した場合でも、後の回の検定料は返金されません。「受かったら後の回は受けない」と考えている場合は、出願の段階で、どの回までを出願するかを決めておく必要があります。
出願の流れ
科目・配点・時間と、判定点のしくみ

| 時間割 | 時間 | 科目 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 受付 | 7:50〜8:30 | ― | 全員 |
| 1時間目 | 8:50〜9:40(50分) | 国語(100点) | 全員 |
| 2時間目 | 9:55〜10:45(50分) | 算数(100点) | 全員 |
| 3時間目 | 11:00〜11:40(40分) | 社会(75点) | 4科目受験者のみ |
| 4時間目 | 11:55〜12:35(40分) | 理科(75点) | 4科目受験者のみ |
時間割は第1回から第3回まで共通です。2科目で受ける人は、2時間目の算数が終わる10:45までです。4科目で受ける人は、4時間目の理科が終わる12:35までかかります。国語と算数は各50分、社会と理科は各40分です。科目の間の休み時間は、どの間も15分です(9:40〜9:55、10:45〜11:00、11:40〜11:55。時刻からの計算)。
判定点の出し方
| 受験方法 | 判定点 |
|---|---|
| 2科目受験 | 国語(100点)と算数(100点)の合計得点(200点満点) |
| 4科目受験 | 国語・算数・社会(75点)・理科(75点)の合計得点を200点満点に換算し、その換算得点と、国語・算数の2科目合計得点を比べて、高いほうを判定点にする |
4科目受験では、2通りの点数が計算され、高いほうが採用されます。社会と理科の点数が低くても、国語と算数の合計点が判定点になるため、社会・理科の出来が不利に働かない形です。逆に、社会と理科が得意な人は、4科目の換算得点が高くなる可能性があります。
換算の計算例(当サイトの計算)
4科目の合計は、国語100+算数100+社会75+理科75=350点満点です。これを200点満点に換算するので、換算得点は「4科目の合計×200÷350」です(当サイトの計算。要項には換算するとだけ書かれていて、計算式は示されていません)。仮の得点で、仕組みを確かめてみます。
| ケース | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 国算2科合計 | 4科換算(200÷350) | 判定点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 70 | 70 | 50 | 50 | 140 | 240×200÷350=137.1 | 140(2科合計のほうが高い) |
| B | 70 | 70 | 65 | 65 | 140 | 270×200÷350=154.3 | 154.3(換算のほうが高い) |
| C | 60 | 80 | 40 | 60 | 140 | 240×200÷350=137.1 | 140(2科合計のほうが高い) |
| D | 80 | 60 | 70 | 70 | 140 | 280×200÷350=160.0 | 160.0(換算のほうが高い) |
国語と算数の合計が同じ140点でも、社会・理科の得点によって、判定点が変わります。社会と理科の得点率が、国語と算数の得点率(この例では70%)より高ければ、換算得点のほうが高くなります。得点率が同じなら、どちらで計算しても同じ点数です。つまり、4科目受験は、「社会・理科の得点率が国語・算数の得点率を上回るときに、得になる」と整理できます(当サイトの計算)。
一方、2科目受験は、社会・理科の勉強をしなくてよい代わりに、国語と算数の2科目だけで判定されます。2026年度の結果表では、第1回の2科目受験者は男子12名・女子10名の計22名、4科目受験者は男子53名・女子41名の計94名でした(受験者数)。受験者の多くが4科目を選んでいることが、数字から分かります。
英語資格を使う「英語利用」(第2回)
第2回(2月2日)だけは、受験科目に「2科目(英語利用)」と「4科目(英語利用)」が加わります。英語の資格・検定試験の結果を、入試の判定点への加点として使う方式です。募集要項には「加点制」と書かれています。英語の試験を新たに受けるわけではなく、持っている英語資格のスコアが加点されます。
| 英検CSEスコア | 実用英語技能検定 | 入試判定点への加点 |
|---|---|---|
| 1456〜1727点 | 3級 | +5点 |
| 1728点以上 | 準2級以上 | +10点 |
要項には、英検は英検CSEスコアに基づいて、合否に関わらず加点すること、4級は加点の対象にならないこと、英検以外の資格はCEFR対照表に準じて加点すること(要相談)が書かれています。加点の上限は10点です。2科目の判定点は200点満点、4科目の換算得点も200点満点なので、10点は満点の5%にあたります(当サイトの計算)。
英検を利用する場合の準備も、要項に書かれています。級に合格している人は、日本英語検定協会の生涯学習アカウントを事前に取得し、「デジタル合格証明書共有キー」を用意します。級に合格していない人は、協会が発行するCSEスコア記載の「成績表」の画像(JPEG)またはPDFを用意します。英検以外の資格は、証明書の画像またはPDFです。提出方法の詳細は、11月上旬に学校のホームページに掲載される、と書かれています。
英語利用を考える場合は、スコアを出願のときに間に合うように用意できるかが論点になります。提出方法の詳細は、学校のホームページで最新の案内を確認してください。英語の加点は、4科目受験にも2科目受験にも使えますが、使うかどうかは出願時に選ぶ形です。
公式が公開している入試問題と正答率グラフ
森村学園中等部は、過去の入試問題と解答例、第1回入試の正答率グラフを、公式サイトで公開しています。出題の傾向を知るための材料が、学校のサイトに用意されている学校です。
| 公開されているもの | 内容 |
|---|---|
| 過去の入試問題(令和8年度・令和7年度・令和6年度) | 第1回〜第3回の問題、解答用紙、解答例(国語・算数・理科・社会)。帰国生入試は国語・算数 |
| 過去の入試正答率(令和8年度・令和7年度・令和6年度) | 第1回入試の設問ごとの正答率を、合格者と不合格者に分けたグラフ(国語・算数・理科・社会) |
過去問は、2026年度(令和8年度)、2025年度(令和7年度)、2024年度(令和6年度)の3年分が、各回とも公開されています。問題、解答用紙、解答例の3点がそろっていて、解答用紙があるため、本番と同じ形式で時間を計って解く練習ができます。市販の過去問集を買わなくても、学校のサイトの資料だけで、3年分の実戦練習が可能です。
正答率グラフの見方(公式の説明)
正答率グラフは、第1回入試を受けた全受験生の答案を調べ、設問ごとの正答率を、合格者と不合格者に分けてグラフにしたものです。学校は、グラフの活用法を3つ挙げています。
学校は、上の「正答率の高い問題」や「差が大きい問題」が解けているようなら、森村の問題との相性が良いと考えられる、とも書いています。グラフに出題ジャンルが記されているため、自分の苦手な分野の確認ができること、グラフ全体の流れから易しい問題の場所が分かり、問題を解く順番を考える参考になることも、学校が挙げている使い方です。
この記事では、問題の中身や設問ごとの正答率の数字は取り上げていません。過去問と正答率グラフはPDFで公開されており、最新の資料は学校のサイトで確認できます。実際に解いてみて、「正答率が高いのに落とした問題」と「差が大きいのに解けなかった問題」に印をつけると、次に直す場所が見えてきます(当サイトの考え方)。
2026年度の入試結果(応募・受験・合格・倍率)
掲載している年度:2026年度(令和8年度)入試。出典は学校公式の「入試結果」ページです。男女別・2科4科別の数字は、公式の表のとおりです。

| 2026年度 | 募集 | 応募者数 | 応募倍率 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 実質倍率 | 特待合格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回(2月1日) | 40名 | 132名 | 3.3倍 | 116名 | 87.9% | 56名 | 2.1倍 | 5名 |
| 第2回(2月2日) | 30名 | 245名 | 8.2倍 | 176名 | 71.8% | 64名 | 2.8倍 | 1名 |
| 第3回(2月4日) | 20名 | 261名 | 13.1倍 | 134名 | 51.3% | 31名 | 4.3倍 | 1名 |
応募倍率は応募者数÷募集人員、実質倍率は受験者数÷合格者数で、表の数字は公式の表のとおりです。第1回の応募は132名で、募集40名に対して3.3倍、第2回は245名で8.2倍、第3回は261名で13.1倍でした。応募倍率は回が進むほど大きくなっています。ただし、受験率が第1回87.9%、第2回71.8%、第3回51.3%と下がっているため、実際に受験した人数で見た実質倍率は、2.1倍、2.8倍、4.3倍と、応募倍率よりも差が小さくなっています。
3回の合計は、応募者638名、受験者426名、合格者151名です(当サイトの計算)。募集人員の合計90名より、合格者数の合計が多くなっています。これは、合格者の一部が他の学校に進学するために、学校が募集人員より多く合格を出していることが理由と考えられますが、学校は理由を公表していません(当サイトの推測)。
男女別・受験科目別の結果
| 第1回(2月1日) | 男子 2科 | 男子 4科 | 男子 計 | 女子 2科 | 女子 4科 | 女子 計 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 応募者数 | 15 | 62 | 77 | 11 | 44 | 55 | 132 |
| 受験者数 | 12 | 53 | 65 | 10 | 41 | 51 | 116 |
| 合格者数 | 4 | 28 | 32 | 2 | 22 | 24 | 56 |
| 実質倍率 | 3.0 | 1.9 | 2.0 | 5.0 | 1.9 | 2.1 | 2.1 |
| 第2回(2月2日) | 男子 2科 | 男子 4科 | 男子 計 | 女子 2科 | 女子 4科 | 女子 計 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 応募者数 | 25 | 110 | 135 | 29 | 81 | 110 | 245 |
| 受験者数 | 21 | 77 | 98 | 25 | 53 | 78 | 176 |
| 合格者数 | 3 | 36 | 39 | 4 | 21 | 25 | 64 |
| 実質倍率 | 7.0 | 2.1 | 2.5 | 6.3 | 2.5 | 3.1 | 2.8 |
| 第3回(2月4日) | 男子 2科 | 男子 4科 | 男子 計 | 女子 2科 | 女子 4科 | 女子 計 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 応募者数 | 26 | 124 | 150 | 28 | 83 | 111 | 261 |
| 受験者数 | 17 | 59 | 76 | 15 | 43 | 58 | 134 |
| 合格者数 | 5 | 14 | 19 | 3 | 9 | 12 | 31 |
| 実質倍率 | 3.4 | 4.2 | 4.0 | 5.0 | 4.8 | 4.8 | 4.3 |
受験科目別に見ると、2026年度は、2科目受験の実質倍率が、4科目受験より高い回が目立ちます。第1回は男子2科が3.0倍、男子4科が1.9倍、女子2科が5.0倍、女子4科が1.9倍でした。第2回は男子2科が7.0倍、女子2科が6.3倍に対して、4科は男子・女子とも2.1倍・2.5倍です。ただし、2科目受験の受験者数は、1回あたり10〜25名程度と少ないため、数人の違いで倍率が大きく動きます。数字の読み方には、注意が必要です。
第3回は、4科の実質倍率が男子4.2倍、女子4.8倍と、第1回・第2回より高くなっています。第3回の受験者数は134名で、合格者は31名でした。募集人員が20名の最終回で、受験者の人数が絞られる分、応募者は261名と3回のなかで多く、受験率は51.3%と低い回です。
帰国生入試の結果(参考)
2026年度入試の帰国生入試(12月14日実施)は、応募者30名、受験者29名、合格者23名、実質倍率1.3倍でした。募集は男女若干名で、A型(国語・算数)とB型(国語・算数と英語資格)が選べます。帰国生入試には特待生制度はありません。一般入試を受ける家庭の多くには関係しませんが、公式の結果には載っているため、参考として示します。
平均点と合格最低得点率の読み方
掲載している年度:2026年度(令和8年度)入試。出典は学校公式の「入試結果」ページです。平均点は4科目の配点(国100・算100・社75・理75)で示された数字です。
| 2026年度 | 国語(100) | 算数(100) | 社会(75) | 理科(75) | 合計(200点に換算) |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 受験者平均点 | 60.7 | 59.4 | 43.3 | 50.0 | 123.4 |
| 第1回 合格者平均点 | 68.1 | 69.9 | 48.4 | 54.5 | 141.7 |
| 第2回 受験者平均点 | 57.3 | 54.5 | 45.8 | 48.3 | 116.5 |
| 第2回 合格者平均点 | 67.5 | 66.3 | 52.6 | 54.7 | 138.9 |
| 第3回 受験者平均点 | 55.6 | 55.0 | 39.5 | 45.6 | 114.0 |
| 第3回 合格者平均点 | 66.5 | 67.8 | 47.7 | 55.0 | 137.2 |
| 2026年度 | 合格最低得点率 |
|---|---|
| 第1回 | 64.0% |
| 第2回 | 63.5% |
| 第3回 | 63.5% |
学校は、受験者平均点と合格者平均点に加えて、各回の合格最低得点率を公表しています。第1回は64.0%、第2回と第3回は63.5%です。表では「合計(200点に換算)」の列に書かれた数字で、200点満点に対する割合と読むと、第1回は約128.0点、第2回・第3回は約127.0点にあたります(当サイトの計算)。得点率が約64%というのは、合格者の中でいちばん低い人の得点率で、合格者の平均より、かなり低い水準です。
平均点の差から読み取れること(当サイトの計算)
| 2026年度 | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 合計(換算) |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1回(合格者平均−受験者平均) | 7.4 | 10.5 | 5.1 | 4.5 | 18.3 |
| 第2回(合格者平均−受験者平均) | 10.2 | 11.8 | 6.8 | 6.4 | 22.4 |
| 第3回(合格者平均−受験者平均) | 10.9 | 12.8 | 8.2 | 9.4 | 23.2 |
合格者の平均点から受験者の平均点を引いた差を、科目ごとに計算してみました(当サイトの計算)。3回とも、算数の差が4科目のなかで大きく、国語がそれに続きます。第1回は算数10.5点、国語7.4点、社会5.1点、理科4.5点です。配点が国語・算数100点、社会・理科75点であることを考えても、国語と算数で、合格者と受験者全体の差が出やすい傾向が、数字には表れています。
この差を、そのまま「算数と国語で差がつく」と断定することはできません。受験者全体には合格者も含まれていて、2科目受験者と4科目受験者の平均が混ざっている可能性もあります(平均点が2科と4科のどちらの受験者を対象にしているかは、公式の表に書かれていません)。ただ、国語と算数の2科目が、4科目受験の判定でも、2科目受験の判定でも、使われる科目であることは、要項から確かめられる事実です。
また、合格者平均点の得点率を計算すると、第1回は国語68.1%、算数69.9%、社会64.5%、理科72.7%で、換算した合計は70.9%です(当サイトの計算)。合格最低得点率の64.0%と、合格者平均の約71%のあいだに、数ポイントの幅があります。目安としては、「7割前後の得点率が、合格者の平均的な水準」と読めます。ただし、これは2026年度の結果であり、2027年度の入試の難しさ次第で、数字は動きます。
合格発表・入学手続・特待生制度
合格発表と繰り上げ
合格発表は、学校の専用サイトで行われます。第1回は2月1日(月)19:00から2月2日(火)12:00まで、第2回は2月2日(火)19:00から2月3日(水)12:00まで、第3回は2月4日(木)19:00から2月5日(金)12:00までです。合否についての問い合わせは、一切受け付けない、と要項に書かれています。
繰り上げ合格が必要になった場合は、2月11日(木)までに、電話で連絡があります。連絡先の電話番号は、出願時に登録したものが使われると考えられますが、要項には書かれていません。繰り上げの連絡に備えて、2月11日までは、連絡のとれる電話番号を確保しておくことが大切です(当サイトの考え方)。
入学手続
| 項目 | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
|---|---|---|---|
| 入学金(250,000円) | 2月1日〜2月6日(土) | 2月2日〜2月6日(土) | 2月4日〜2月6日(土) |
| 施設設備資金(145,000円) | 〜2月9日(火) | 〜2月9日(火) | 〜2月9日(火) |
入学手続は、インターネット決済です。入学金250,000円と、施設設備資金145,000円を、それぞれの期間内に納めます。納入期間の最終日は、23時59分までに完了する必要があります。入学金と施設設備資金を、指定の期日までに納入しなかった場合は、入学辞退とみなされます。学校の窓口での支払いはできません。一度納めた入学金は、返金されません。
入学手続のあとの予定も、要項に書かれています。2月13日(土)には入学ガイダンス(14:00〜15:30)と制服採寸・物品販売(15:30〜17:30)があります。会場の都合で、新入生と保護者1名での来校が求められています。入学式は4月7日(水)で、10:00に開式です。新入生は保護者同伴で9:00以降に登校し、9:30までに各自の教室で着席します。
特待生制度
各回の入試で成績優秀者が「特待生合格」となり、合格発表のときに表示されて知らされます。入学後に、入学金と授業料1年分に相当する金額が、「特待生奨学金」として支給されます。返済の義務はありません。2026年度の特待合格は、第1回5名、第2回1名、第3回1名でした。帰国生入試には、特待生制度はありません。
特待合格の人数は、各回の合格者数に比べて、少数です。第1回は合格者56名のうち5名です(当サイトの計算では約9%)。特待を目標にするかどうかとは別に、まずは合格に必要な得点を、確実に取る練習が先に来ます。
学費と、入学時にかかる費用
2027年度(令和9年度)の募集要項に書かれた、中等部1年時の学費です。経済状況の変動により、学費が変更になる場合がある、と要項に書かれています。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 250,000円 | 入学手続時。返金なし |
| 施設設備資金 | 145,000円 | 入学時(進級時は115,000円) |
| 授業料 | 600,000円 | 一括払いまたは分割払い |
| 教育環境維持費 | 182,000円 | 一括払いまたは分割払い(中等部1年時) |
| 預り金 | 100,000円(予定) | 教材費・クラス費・防災用非常食費等。学年により金額が異なる |
入学手続時に納める入学金と施設設備資金の合計は395,000円です(当サイトの計算)。授業料と教育環境維持費は合計782,000円で、預り金100,000円(予定)を加えると882,000円です(当サイトの計算。入学金・施設設備資金、PC代、PTA会費、生徒会費などは含みません)。
このほか、「学校指定の個人用2in1PC」の購入が必要です。金額と端末の種類は変わる可能性があります。参考として、令和8年度の実績が要項に書かれています。Surface Go4とタイプカバー、延長保証5年のセットで169,400円(税込)、Surfaceペンを加えると182,490円(税込)です。要項には、本校では生徒が生成AIを使うことがある、とも書かれています。
寄付金は任意で、入学手続のあとに、1口50,000円、4口以上の協力をお願いする、と書かれています。詳細は入学関係書類で案内されます。その他、PTA会費、生徒会費などの支払いがあります。授業料と教育環境維持費の納付方法は、学園の定める方法で、変更する場合がある、と書かれています。
特待生合格になった場合は、入学金と授業料1年分に相当する金額が、入学後に奨学金として支給されます。ただし、入学金と施設設備資金は、先に手続時に納めます。手続時の納入が必要かどうかは、合格発表時の案内で確認してください。
入学後の学び・学校生活(公式の説明から)
公式サイトの「教育の特色」には、ランゲージ・アーツ(言語技術)、課題解決(PBL)型学習、ICT教育、外国語(英語)教育、グローバル教育の各ページがあります。この記事では、各ページの詳しい内容は取り上げません。入試の準備に関わる範囲として、公式のよくあるご質問に書かれた、学習面と生活面の説明を整理します。
| 項目 | 公式FAQの説明 |
|---|---|
| 宿題・小テスト | 宿題は各教科から一定量が出る。長期休暇中は、英語・数学・国語などの宿題に加えて、社会科のレポート課題などボリュームのある課題も出る。中等部1年から、英語や国語で小テストが、数学でノート提出が頻繁に行われる |
| 英語の授業 | 中等部の英語は、ネイティブ教員による授業(GL)で1クラスを2分割。中等部1・2年は「ルート別授業」で、英語をすべて英語で学ぶクラス(EEルート)と、日本語を使って基礎から学ぶクラス(通常ルート)に分け、どちらも20名前後の少人数 |
| 入学前の英語 | 入学前に英語に触れていなくても大丈夫。ただし、アルファベット26文字を大文字と小文字で書けるようになるための課題がある。入学ガイダンスで詳細を伝える |
| 習熟度別授業 | 高等部1年の数学や、高等部3年の選択科目の一部で実施 |
| 通塾について | 中等部生には、塾に通わず自学自習の習慣を養い、部活動や生徒会活動に専念するよう指導。授業についていくのがつらくなった生徒には、補習や追試で対応 |
| 携帯電話 | 持ち込み可。ただし、登校したら電源を切るルールを徹底している |
| 食堂 | カフェテリアあり。数種類の日替わりメニュー、カレー、麺類など。座席は約300席で、家庭から持参した弁当も食べられる |
「通塾について」は、受験生の家庭にとって、気になる説明です。公式FAQでは、中等部の間は、塾に通わずに自学自習の習慣をつけ、部活動や生徒会活動に専念するよう指導している、と書かれています。入学後の学習スタイルは、学校の考え方と家庭の方針が合うかどうかを、説明会などで確認しておくと安心です。
担任については、全員が持ち上がるわけではなく、中等部から高等部への継続性を重視しつつ、バランスの良い学年担任構成のために入れ替えをする、と書かれています。不登校については、「皆無ではない」と書き、担任が教科・部活動の教員、養護教諭、スクールカウンセラー、教頭、副校長、校長とも連携して、本人と保護者をサポートしている、と説明されています。
対策の進め方(学年別・科目別)
この節は、学校の公表資料(要項・入試結果・過去問・正答率グラフの説明)から読み取れる範囲をもとにした、当サイトの考え方です。出題内容そのものについては、学校の過去問・解答例をご覧ください。合格を保証するものではありません。
小学5年生まで:国語と算数の土台づくり
判定の中心になるのは国語と算数です。2科目受験では、この2科目の合計が判定点で、4科目受験でも、国語と算数の合計が判定の基準になります。5年生までは、国語の読解の力と、算数の計算・文章題の基本を、確実に固めることに時間を使います。社会と理科は、教科書の範囲を、日常の学習のなかで少しずつ進めておきます。
小学6年生・夏まで:4科目の基礎を一通り終える
4科目受験を考えている場合は、夏までに、社会(75点)と理科(75点)の基礎を、一通り終えておくことが目標になります。社会と理科は、配点が国語・算数の4分の3にあたります。時間が足りない場合に、2科目受験に切り替えるかどうかは、秋までに判断すればよいので、夏の時点では、選択肢を残しておく学習が現実的です。
小学6年生・秋:過去問と、受験科目の決定
秋は、公式サイトの過去問を、本番と同じ時間割で解く時期です。8:50に国語、9:55に算数、11:00に社会、11:55に理科という流れを、実際の時間で体験します。解いた結果は、科目ごとに得点と得点率を記録して、先ほどの換算の計算例のように、4科目の換算得点と国算2科合計を比べます。社会・理科の得点率が国算の得点率を上回るなら4科目、下回るなら2科目、という判断の目安になります(当サイトの考え方)。
出願の締切は1月30日(第1回)からです。受験科目は出願時に選ぶ形ですが、追加の出願や変更の扱いは、要項の抜粋には書かれていません。1月6日の出願開始までに、受験する回と科目を決めておくと、慌てずに済みます。
科目別の考え方
小学生の学習で、家庭が意識したいこと
森村学園の公式FAQには、入学前に英語に触れていなくても大丈夫と書かれています。入試の科目に英語は含まれていません。英語の資格は、第2回の加点にだけ使えます。英語の学習に時間を使うよりも、国語・算数・社会・理科の4科目の準備が優先で、英語資格は「すでに持っている場合の、追加の材料」と整理できます(当サイトの考え方)。
過去問の使い方と、併願の組み方
過去問の使い方
森村学園の過去問は、学校のサイトで公開されている3年分(令和8年度・7年度・6年度)が、第1回から第3回まであります。市販の過去問集として、声の教育社の「森村学園中等部 2027年度用 スーパー過去問」(2,200円・税込)が出ています(出版社の公式一覧で確認)。学校のサイトの資料と合わせて使えば、年数と回数の両方を増やせます。
| 教材 | 出版社 | 価格 |
|---|---|---|
| 森村学園中等部 2027年度用 スーパー過去問 | 声の教育社 | 2,200円(税込) |
併願の組み方
森村学園の入試は、2月1日・2日・4日の3回で、2月3日があいています。他校の入試日程との兼ね合いで、どの回を受けるかを決めることになります。出願は、複数回を同時に出願すると検定料が割安になる(2回で30,000円、3回で35,000円)仕組みですが、後の回の検定料は、早い回で合格しても返金されません。
入学金の納入期間は、どの回で合格した場合でも2月6日(土)までです。第1回で合格した場合、2月1日から2月6日までの間に、他校の結果が出るかどうかが、判断の材料になります。第3回(2月4日)で合格した場合は、入学金の納入期間が2月4日から2月6日までの3日間になります。日程を表にして、併願校の合格発表日と、森村学園の入学金の期限を並べて確認してください(当サイトの考え方)。
なお、森村学園の合格後に、他校へ進学することになった場合の手続は、要項の抜粋には書かれていません。入学金は返金されないこと、期日までに納入しない場合は入学辞退とみなされることだけが、書かれています。
保護者が確認しておきたい点
- 検定料が回数ごとの割引になることだけを見て、「早い回で受かったら後の回は受けない」前提で、3回すべてに出願してしまう
- 4科目受験の判定点の仕組み(換算得点と国算2科合計の高いほう)を知らないまま、2科目か4科目かを、何となく決めてしまう
- 入学金の納入期間(2月6日まで)と、併願校の合格発表日を確認しないまま、入試の日程だけで出願の回を決める
- 英語資格を使う場合の書類(デジタル合格証明書共有キーやCSEスコアの成績表)の準備を、出願直前まで後回しにする
分からない点は、学校への電話(045-984-2505)や、説明会などで確認できます。出願や手続の細かな運用は、学校のホームページの案内が優先されます。自然災害や感染症の影響で、変更が生じる場合があるため、要項の「変更の可能性」についての記載も、確認しておくと安心です。
よくある質問
Q.募集人員は何名ですか
A.第1回が40名、第2回が30名、第3回が20名で、合計90名です。男女あわせた人数で、男女別の人数は決められていません。
Q.試験日はいつですか
A.2027年度の一般入試は、第1回が2月1日(月)、第2回が2月2日(火)、第3回が2月4日(木)です。
Q.試験科目と配点を教えてください
A.国語(100点・50分)と算数(100点・50分)の2科目か、社会(75点・40分)と理科(75点・40分)を加えた4科目を、出願時に選びます。
Q.4科目受験の判定点はどう決まりますか
A.4科目の合計得点を200点満点に換算し、その換算得点と、国語・算数の2科目合計得点を比べて、高いほうが判定点になります。
Q.英語資格は使えますか
A.第2回(2月2日)で「英語利用」を選べます。英検CSEスコア1456〜1727点(3級)で+5点、1728点以上(準2級以上)で+10点の加点です。4級は対象外です。
Q.検定料はいくらですか
A.1回分の出願で25,000円、2回分を同時に出願すると30,000円、3回分を同時に出願すると35,000円です。一度納めた検定料は返金されません。
Q.2026年度の倍率を教えてください
A.公式の実質倍率は、第1回2.1倍(応募132名・合格56名)、第2回2.8倍(応募245名・合格64名)、第3回4.3倍(応募261名・合格31名)です。
Q.過去問は手に入りますか
A.学校のサイトで、令和8年度・7年度・6年度の入試問題・解答用紙・解答例が公開されています。市販の過去問集は、声の教育社「森村学園中等部 2027年度用 スーパー過去問」(2,200円・税込)があります。
Q.入学手続はいつまでですか
A.入学金(250,000円)は、どの回も2月6日(土)まで、施設設備資金(145,000円)は2月9日(火)まで、それぞれ23時59分までに納入します。
Q.特待生制度はありますか
A.一般入試では、各回の成績優秀者が「特待生合格」になります。入学後に、入学金と授業料1年分に相当する金額が奨学金として支給され、返済は不要です。帰国生入試には特待生制度はありません。


