最終更新:2026年11月/日程と選抜の方法は、茨城県教育委員会の「令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)入学者選抜実施要項」と日程表、第2希望校の出願制度のページにもとづきます(記事末の出典)。学校ごとの特色選抜の内容は、県が「予定」として公表した資料にもとづいており、正式な内容は各校の募集要項で確認してください。私立高校の日程や基準も、各校の募集要項で確認してください。
令和9年度の茨城県立高校(全日制)は、電子申請による志願者情報の入力が1月6日(水)〜1月27日(水)、一般入学の出願が2月5日(金)・8日(月)・9日(火)正午まで、志願先変更が2月15日(月)・16日(火)午後2時まで、学力検査が2月25日(木)、特色選抜の面接等が2月26日(金)、合格発表が3月11日(木)です。
大きく変わるのは、第2次募集の廃止です。かわりに、志願先変更のあとで出願状況が確定した時点で欠員が出る学校を、第2希望校として1校だけ出願できる制度が始まります。第1希望校では第1希望の出願者だけで合否を判定し、不合格だった人の情報が第2希望校に送られ、受け直さずに判定されます。第1希望校と第2希望校の合格発表は、同じ3月11日です。
共通選抜は、5教科の学力検査と調査書で選びます。学力検査の順位と評定合計の順位を組み合わせて「A群」と「B群」に分け、B群では、学力検査と調査書の比率を学校が決めます。比率は、20:80から80:20までの7通りです。併願の考え方は、特色選抜を受けるか、第1希望をどこに置くか、志願先変更を使うか、第2希望校を出すか、私立をどう組むかの5つで整理できます。
- 茨城県の入試の全体像と令和9年度の日程
- 内申と併願を決める「5つの分かれ道」
- 共通選抜:A群・B群の仕組みと、調査書の比重
- 特色選抜:学校ごとに内容が違う、募集人員の50%以内の選抜
- 志願先変更は1度だけ:2月15日・16日の動き方
- 令和9年度から始まる「第2希望校の出願制度」
- 倍率の見方(令和8年度・7年度の志願状況)
- 追検査・欠員補充と、私立高校との組み方
- 中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト
茨城県の入試の全体像と令和9年度の日程
茨城県の県立高校の入試は、「共通選抜」と「特色選抜」の2つが中心です。共通選抜は、5教科の学力検査と調査書で選びます。特色選抜は、各校が定めた「特色」にもとづき、学力検査と面接などで選ぶ入試で、受けるかどうかは自分で決められます。特色選抜で合格できなかった人は、共通選抜の判定に回ります。全日制と定時制の日程は、県の日程表に1枚にまとめられています。
| 区分 | 事項 | 期日(令和9年) |
|---|---|---|
| 出願準備 | 志願者情報の入力(電子申請) | 1月6日(水)〜1月27日(水) |
| 一般入学 | 出願(窓口) | 2月5日(金)・2月8日(月)9時〜16時、2月9日(火)9時〜正午 |
| 一般入学 | 志願先変更(窓口) | 2月15日(月)9時〜16時、2月16日(火)9時〜午後2時 |
| 新制度 | 第2希望校の出願(窓口) | 2月18日(木)9時〜16時、2月19日(金)9時〜午後2時 |
| 検査 | 学力検査(5教科) | 2月25日(木) |
| 検査 | 特色選抜の面接等/共通選抜の実技検査など | 2月26日(金) |
| 追検査 | 学力検査/実技検査等 | 3月4日(木)/3月5日(金) |
| 発表 | 合格発表 | 3月11日(木)午前9時 |
| 欠員補充 | 欠員補充の検査・手続(特色選抜はなし) | 3月16日(火) |
志願者情報の入力は、令和9年度からの電子申請です。県は、Web出願に関するリンクのページを別に設けています。出願の窓口は、1月の入力が終わったあとの2月に開かれます。日付と時刻は、毎年変わる可能性があります。令和9年度の最新の内容は、県の日程表で確認してください。
内申と併願を決める「5つの分かれ道」
茨城県の入試で、調査書(内申)と併願の考え方を決める分かれ道は、次の5つに整理できます。
| 分かれ道 | 選択肢 | 要項から分かること |
|---|---|---|
| (1) 特色選抜を受けるか | 特色選抜を受ける/共通選抜だけ | 特色選抜は学校ごとに内容が違い、募集人員は募集定員の50%以内。特色選抜で合格しなかった人は、共通選抜で判定される |
| (2) 第1希望を、どの学校・学科にするか | 1校1課程1学科(コースを含む) | 出願できる第1希望校は1校1課程1学科。農業・工業・商業・水産の学科などには、第2志望まで書ける区分がある |
| (3) 志願先変更を使うか | 使う(1度だけ)/使わない | 変更は2月15日・16日の1度だけ。電子申請の入力のあと、窓口で行う |
| (4) 第2希望校を出すか | 出す(1校のみ)/出さない | 志願先変更のあとで欠員が出る学校が対象。2月18日・19日に窓口で出願する |
| (5) 私立をどう組むか | 専願/併願/公立の結果を待って決める | 私立の日程と入学手続の期限は、各校の募集要項で決まる。3月11日の合格発表との前後を確認する |
この5つのうち、(4)の第2希望校の制度は、令和9年度から始まる新しい制度です。過去の入試の体験談や、前の年までの記事には、「第1希望で不合格だったら、第2次募集に出願し直す」と書かれていることが多くあります。令和9年度は、その流れが変わります。保護者の世代の経験とも、お兄さん・お姉さんの年の流れとも違う、という点を、先に家庭で共有しておくと安心です。
共通選抜:A群・B群の仕組みと、調査書の比重
共通選抜の学力検査は、国語・数学・社会・理科・英語の5教科で、各教科100点です。検査時間は各教科50分で、英語は筆記35分と聞き取り15分の合計です。学力検査の得点と調査書の評定の両方を使って、次の順に判定します。
| 群 | 入れる人 | 判定の方法 |
|---|---|---|
| A群 | 学力検査の順位が、「募集定員から、特例選抜の人数と、特色選抜の合格者を引いた数」の80%以内で、かつ、評定合計の順位がその数以内の人 | 学力検査の得点と調査書をあわせて判定する(要項の規定にもとづく) |
| B群 | A群に入らなかった人 | 学力検査を重視する割合と、調査書を重視する割合を、各校が決めて判定する |
A群の「その数」とは、募集定員から、特例選抜(帰国生徒・外国人生徒)の人数と、特色選抜の合格者の人数を引いた数です。たとえば、募集定員が200人の学校で、特例選抜が0人、特色選抜の合格者が10人なら、「その数」は190人です。学力検査の順位が190人の80%、つまり152位以内で、評定合計の順位が190位以内なら、A群に入ります。この数字は、仕組みを理解するための仮の例で、実在の学校の数字ではありません(当サイトの仮定です)。
B群:学力検査と調査書の比率は、20:80から80:20まで7通り
B群の判定は、学力検査を重視する割合と調査書を重視する割合を、20:80から80:20までの7通りの中から、学校が決めます。受検者数が募集定員以下の場合は、A群の人数を計算するときに、募集定員のかわりに受検者数を使います。同じ茨城県の中でも、学校によって、調査書の重みが違います。

ここで確認しておきたいのは、「どの学校が、どの比率か」は、今回確認した県の資料には載っていない、という点です。令和9年度の実施要項は、比率が7通りあることを定めていますが、学校ごとの比率は書かれていません。志望校の比率は、各校が公表する募集要項や、中学校の先生を通じて確認してください。学校別の記事(水戸第三・水戸桜ノ牧など)でも、B群の比率は「確認できていない」と書いています。
調査書(内申)の評定は、どう点数にするのか
調査書の様式と、評定合計の算出方法は、「別に定める」と要項に書かれており、要項そのものには載っていません。そのため、この記事では、評定合計を「何点満点に直すか」は書きません。確認できているのは、評定合計の順位がA群の条件に使われること、B群で調査書を重視する割合を学校が決めること、の2点です。
・Aさん:学力検査の位置が20%、調査書の位置が50% → 学力重視80:調査書重視20なら、20×0.8+50×0.2=26、学力重視20:調査書重視80なら、20×0.2+50×0.8=44
・Bさん:学力検査の位置が50%、調査書の位置が20% → 学力重視80:調査書重視20なら、50×0.8+20×0.2=44、学力重視20:調査書重視80なら、50×0.2+20×0.8=26
学力検査が上位のAさんは、学力重視の学校のほうが有利になり、調査書が上位のBさんは、調査書重視の学校のほうが有利になります。実際の判定の式は、各校の募集要項で確認してください。
茨城県の高校入試を控える中3の保護者の方へ
A群・B群と調査書、特色選抜を受けるかどうか。評定と5教科の学力検査をどう整えるか、今の成績をもとに一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。
学力検査の1点の重さは、比率で変わる
B群で学力検査を重視する割合が高い学校では、学力検査の得点が合否に影響しやすくなります。逆に、調査書を重視する割合が高い学校では、評定の積み重ねが効きやすくなります。どちらの学校でも、A群の条件には、学力検査の順位と評定合計の順位の両方が使われます。そのため、「学力検査だけ」「内申だけ」で合否が決まる入試ではない、と考えて準備を進めるのが基本です。
- 5教科の学力検査は、各教科100点、合計500点です。
- 評定合計は、中学校の9教科の評定にもとづきます。ただし、点数への直し方は要項に載っていません。
- A群の判定にも、B群の判定にも、学力検査と調査書の両方が関わります。
特色選抜:学校ごとに内容が違う、募集人員の50%以内の選抜
特色選抜は、各校が自校の特色にもとづいて行う選抜です。募集人員は、各校の募集定員の50%以内で、各校が決めます。選抜の資料は、学力検査と面接を中心に、作文、実技検査、プレゼンテーションなどを学校が選んで組み合わせます。IT科や科学技術科などは、数学や理科に傾斜をかける場合があります。令和9年度は、特色選抜を実施する学校が60校・103学科(予定)で、令和8年度の61校・103学科から1校減りました。特色選抜の募集人員は、全日制と定時制の募集定員のうち、約9.9%を占めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 各校の募集定員の50%以内(各校が決める) |
| 選抜の資料 | 学力検査、面接、作文・実技検査・プレゼンテーションなど(学校によって違う) |
| 出願に必要な書類 | 志願理由書(学校によっては活動報告書など) |
| 不合格だった場合 | 共通選抜の判定に回る |
| 令和9年度の実施校 | 60校103学科(予定。令和8年度は61校103学科) |
| 特色選抜の募集人員の割合 | 全日制・定時制の募集定員の約9.9% |
特色選抜の内容は、学校ごとに別の表(特色選抜実施概要一覧)で公表されています。たとえば、水戸第三高校(普通科)は、募集240人のうち5%の12人が特色選抜で、配点は学力検査500点、調査書150点、面接150点の合計800点(予定)です。出願の要件には、陸上競技、サッカー(女子)、なぎなた、ソフトボール(女子)、吹奏楽、野球(男子)などの部活動の実績と、入学後も3年間その部で活動する意志が書かれています。同じ県の学校でも、募集の割合、配点、要件は学校ごとに違います。詳しくは、学校別の記事(水戸第三高校の内申と当日点)で整理しています。
特色選抜の令和8年度の志願状況(募集人員と志願者数)
特色選抜の令和8年度の志願状況は、学校によって大きく違います。県が公表した、志願先変更後の数字から、特色選抜の募集人員と志願者数、倍率(志願者数÷募集人員)を並べます。
| 学校(特色選抜) | 募集人員 | 志願者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 水戸桜ノ牧 | 32人 | 65人 | 2.03倍 |
| 下妻第一 | 30人 | 44人 | 1.47倍 |
| 日立第一 | 16人 | 20人 | 1.25倍 |
| 那珂 | 24人 | 30人 | 1.25倍 |
| 麻生 | 30人 | 29人 | 0.97倍 |
| 藤代 | 28人 | 25人 | 0.89倍 |
| 土浦湖北 | 48人 | 42人 | 0.88倍 |
| 竜ヶ崎第一 | 26人 | 22人 | 0.85倍 |
| 藤代紫水 | 72人 | 38人 | 0.53倍 |
| 全日制の計 | 1,733人 | 1,408人 | 0.81倍 |

特色選抜の倍率が2倍を超えたのは、この表では水戸桜ノ牧だけです。いっぽう、募集人員に届かなかった学校も、複数あります。特色選抜は、倍率だけで「入りやすい」「入りにくい」を決められません。特色選抜で不合格だった人も、共通選抜で再び判定されます。特色選抜の志願者が少ない学校では、共通選抜の募集人員の枠が増えるかどうかは、各校の募集要項で確認してください。
志願先変更は1度だけ:2月15日・16日の動き方
茨城県では、出願したあとに、志願先を1度だけ変更できます。令和9年度の窓口は、2月15日(月)の9時から16時と、2月16日(火)の9時から午後2時です。出願の窓口の期間(2月5日・8日・9日)のあとに、出願の状況を見て、志望校を変えるかどうかを、中学校の先生と相談して決める流れです。
志願先変更は、受検の直前の大きな判断です。倍率の変化を見て、志望校を変える人もいれば、変えない人もいます。県は、出願の状況を公表して、志願者が志願先を選びやすいようにしています。令和8年度の志願者数は、「志願先変更後」の数字が、県の資料として公表されています。
令和9年度から始まる「第2希望校の出願制度」
令和9年度の入学者選抜から、「第2次募集」は廃止され、かわりに「欠員が生じた学校を対象とした第2希望校の出願制度」が始まります。県は、導入の背景として、第1希望校で不合格になると、改めて第2次募集に出願・受検する必要があること、第2次募集は第1希望校の合格発表のあとに行われるため進路が決まるまで時間がかかること、受検者と保護者に不安と負担がかかること、の3つを挙げています。
| 順 | 流れ | 期日(令和9年) |
|---|---|---|
| 1 | 第1希望校に出願する(志願先変更もできる) | 出願 2月5日・8日・9日/志願先変更 2月15日・16日 |
| 2 | 志願先変更のあとで出願状況が確定し、欠員が生じた学校が公表される | 2月16日の志願先変更のあと |
| 3 | 欠員が生じた学校の中から、第2希望校を1校だけ選んで出願する | 2月18日(木)・19日(金) |
| 4 | 学力検査などを受ける(1回だけ) | 2月25日・26日 |
| 5 | 第1希望校では、第1希望として出願した人だけで合否を判定する | 合格発表の前 |
| 6 | 不合格だった人のうち、第2希望校を出願した人の情報が、第2希望校に送られる | 合格発表の前 |
| 7 | 第2希望校では、受け直さずに、1回の学力検査等の結果をもとに判定する | 合格発表の前 |
| 8 | 第1希望校と第2希望校の合格発表を、同じ日に行う | 3月11日(木) |
| 9 | 合格発表のあとに欠員がある場合は、欠員補充で対応する(特色選抜はなし) | 3月16日(火) |
この制度のポイントは、次の3つです。第2希望校として出願できるのは、「志願先変更のあとの出願状況が確定した時点で、欠員が生じた学校」だけです。選べるのは1校だけです。第1希望校では、第1希望として出願した人だけで合否を判定するため、第2希望として出願した人が、第1希望の人の合否に影響を与えることはありません。
この制度で、家庭が確認したいこと
- 第1希望校の出願と、志願先変更の期間(2月5日〜16日)は、第2希望校の出願(2月18日・19日)より前にある。第2希望校の対象になる学校は、志願先変更が終わってから公表される。
- 第2希望校は、事前に決めておけるものではない。出願状況が確定するまで、対象校は分からない。
- 第2希望校で合否を判定するときに、新しく学力検査を受けることはない。第1希望校のための学力検査(2月25日)の結果がそのまま使われる。
- 同じ学校でも、第2希望校として出願できる場合がある。詳しい条件は、実施要項で確認する。
- 第2次募集は廃止されているので、「不合格だったら第2次募集に出す」という計画は、令和9年度は成り立たない。
倍率の見方(令和8年度・7年度の志願状況)
茨城県教育委員会は、「志願先変更後」の志願者数を、学校・学科ごとに公表しています。令和8年度の県立高校(全日制)の志願者数の総計は、募集17,150人に対して志願15,714人で、倍率は0.92倍です。令和7年度は、募集17,230人に対して志願17,055人で、0.99倍でした。県全体の倍率は、令和7年度・8年度とも1倍を下回っています。ただし、学校によって倍率は大きく違います。
| 年度 | 募集人員(総計) | 志願者数(総計) | 倍率 | 特色選抜の倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 17,230人 | 17,055人 | 0.99倍 | 0.82倍(募集1,833人/志願1,497人) |
| 令和8年度 | 17,150人 | 15,714人 | 0.92倍 | 0.81倍(募集1,733人/志願1,408人) |
学校別の倍率を、令和8年度の普通科(志願先変更後)から並べます。県の資料の「普通科」の数字で、普通科以外の学科は含みません。日立第一と竹園は、同じ資料で別の科(サイエンス・国際)と合算されています。
| 学校(普通科) | 募集人員 | 志願者数 | 令和8年度の倍率 | 令和7年度の倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 水戸第一 | 161人 | 235人 | 1.46倍 | 1.62倍 |
| 水戸第三 | 240人 | 331人 | 1.38倍 | 1.27倍 |
| 水海道第一 | 204人 | 275人 | 1.35倍 | 1.22倍 |
| 日立第一(普通・サイエンス) | 161人 | 211人 | 1.31倍 | 1.42倍 |
| 竹園(普通・国際) | 320人 | 400人 | 1.25倍 | 1.18倍 |
| 下妻第一 | 203人 | 244人 | 1.20倍 | 1.25倍 |
| 水戸桜ノ牧 | 320人 | 385人 | 1.20倍 | 1.23倍 |
| 土浦第二 | 320人 | 373人 | 1.17倍 | 1.09倍 |
| 土浦第一 | 161人 | 181人 | 1.12倍 | 1.17倍 |
| 牛久栄進 | 360人 | 388人 | 1.08倍 | 確認できていません |
| 太田第一 | 161人 | 119人 | 0.74倍 | 確認できていません |

県全体の倍率が1倍を下回る年でも、水戸第一、水戸第三、水海道第一、日立第一のように、1.3倍を超える学校があります。いっぽう、太田第一の0.74倍のように、募集人員に届かない学校もあります。倍率は、同じ年でも学校によってこれだけ違います。また、倍率が高くても低くても、合格には学力検査と調査書の両方が関わります。
追検査・欠員補充と、私立高校との組み方
追検査(3月4日・5日)
感染症や交通事故など、やむを得ない事情で、2月25日・26日の検査を受けられなかった人が、追検査を受けられます。令和9年度の追検査の日程は、学力検査が3月4日(木)、実技検査等が3月5日(金)です。申請の方法や、認められる事情の範囲は、要項で確認してください。
欠員補充(3月16日)
合格発表(3月11日)のあとに欠員がある場合、県立高校への進学を希望する人のための受検機会として、欠員補充が3月16日(火)に行われます。令和8年度の全日制は、欠員が2,409人でした(県の資料)。令和9年度は、第2次募集のかわりに、欠員補充が受検の機会になります。欠員補充では、特色選抜は行われません。
私立高校との組み方
私立高校の入試日程、合格の通知時期、入学手続の期限は、各校の募集要項で決まります。茨城県の私立高校の入試は、県立の日程とは別に行われます。県立の合格発表は3月11日(木)、欠員補充は3月16日(火)です。私立の入学手続の期限が、これらの日より前か後かを、先に確認してください。私立高校の日程と基準は、当サイトの既存の記事(茨城県の私立高校入試2027など)で整理しています。
| 組み方の例 | 考え方 | 確認する項目 |
|---|---|---|
| 県立の共通選抜を第1希望にして、私立を併願 | 私立の合否を見てから、県立の志願先変更を考えられる場合がある | 私立の発表の日と、県立の志願先変更の期間(2月15日・16日)の前後 |
| 特色選抜を受けて、不合格なら共通選抜 | 特色選抜の結果は、共通選抜の判定に回る | 特色選抜の準備(志願理由書、面接)と、5教科の準備の両立 |
| 第2希望校の制度も視野に入れる | 第1希望で不合格でも、欠員が出た学校の第2希望に出願していれば、受け直さずに判定される | 対象校が決まるのは志願先変更のあと。2月18日・19日に窓口で出願する |
| 私立の入学手続を先に済ませる | 公立の結果が出る前に、入学の権利を確保する | 私立の入学手続の期限と、納める費用(各校の募集要項で確認) |
私立の併願で使う内申(調査書)が、中3のいつの成績かは、学校によって違います。くわしくは、当サイトの記事「私立高校の併願で使う内申は中3のいつの成績?」で整理しています。
中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト
| 時期 | 準備の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 中1・中2 | 定期テストの勉強法を固める。提出物と授業中の取り組みを安定させる | 調査書の評定は、学習の積み重ねが土台になる |
| 中3の1学期・夏休み | 全教科の評定を安定させる。5教科の中1・中2の範囲の穴を埋める。志望校の候補を3校ほどに絞る | A群の条件には、評定合計の順位が使われる |
| 中3の2学期(10月〜12月) | 志望校の特色選抜の有無と要件を確認する。特色選抜を受けるか、共通選抜だけにするかを、中学校の先生と相談する | 特色選抜は、志願理由書などの書類準備に時間がかかる |
| 1月上旬〜下旬 | 志願者情報の入力(1月6日〜27日)。保護者と一緒に、入力内容を確認する | 入力は電子申請。期限までに終える |
| 2月上旬 | 出願(2月5日・8日・9日正午まで) | 出願の窓口の期間に注意 |
| 2月中旬 | 志願先変更を検討(2月15日・16日午後2時まで)。第2希望校の出願を検討(2月18日・19日) | 志願先変更は1度だけ。第2希望校は1校だけ |
| 2月下旬 | 2月25日の学力検査に向けて、5教科を通しで解く。特色選抜は、2月26日の面接等の練習 | 英語には聞き取りがある |
| 3月上旬〜中旬 | 3月11日の合格発表と、私立の入学手続の期限を確認。欠員補充は3月16日 | 発表は午前9時 |
三者面談で、先生に確認したい5つの質問
- 志望校のB群の比率(学力検査と調査書のどちらを重視するか)を、中学校はつかんでいるか。つかんでいない場合は、どこで確認できるか。
- 評定合計の順位が、A群の条件に使われる。今の評定は、志望校の受検者のなかで、どのくらいの位置にあるか。
- 特色選抜を受ける場合、志願理由書や活動報告書の書き方、中学校の締切はいつか。
- 志願先変更を考える場合、中学校としての相談の流れと、窓口で行う手続はどうなるか。
- 第2希望校の制度を使う場合、2月18日・19日の出願はだれが、どのように行うか。
三者面談は、12月ごろに行われる中学校が多い時期です。上の5つを事前にメモにして持っていくと、先生との話が具体的になります。分からないことが出てきたときは、「どの資料の、どこに書かれているか」を先生に尋ねると、県の公式の資料にたどり着きやすくなります。
よくある誤解を3つ
- 「第1希望で不合格なら、第2次募集に出願し直せばよい」→ 令和9年度は第2次募集が廃止されます。かわりに、欠員が出る学校を第2希望校として、事前に出願する制度が始まります。
- 「特色選抜を受けると、共通選抜は受けられない」→ 受けられます。特色選抜で合格しなかった人は、共通選抜の判定に回ります。
- 「内申が低いと、学力検査が高くても合格できない」→ 学力検査の順位と評定合計の順位の両方が、A群の条件に使われます。B群に入っても、学力検査を重視する割合を高くしている学校では、学力検査の得点が効きます。ただし、学校ごとの比率は、募集要項で確認してください。
調査書の評定を上げる中3の動き方
評定は、学習指導要領にそって、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から評価されます。テストの点だけでなく、提出物や授業中の取り組みも、評価の材料になります。調査書を重視する学校を目指す人は、中3の1学期から、提出物の期限と未提出がないかを確認する、授業ノートを1教科ずつ見直して分からない箇所を先生に質問する、テスト範囲の問題集を2周する、の3つを軸に動くと、評定に結びつきやすくなります。
学力検査を重視する学校を目指す人は、5教科の得点が合計に大きく響きます。評定が少し足りない場合は、学力検査の得点で補える可能性があります。いっぽう、学力検査が足りない場合は、評定が高くても、順位が伸びません。どちらか一方に偏らず、評定と5教科の学力検査の両方の準備を進めてください。
保護者のためのチェックリスト
- 志望校の特色選抜の有無と、出願の要件を、県の「特色選抜実施概要一覧」と学校の募集要項で確認した。
- 志望校のB群の比率は、県の資料には載っていないことを理解し、学校や中学校の先生に確認する方法を決めた。
- 1月6日〜27日の志願者情報の入力と、2月5日・8日・9日正午までの出願を、カレンダーに書き込んだ。
- 志願先変更(2月15日・16日午後2時まで)と、第2希望校の出願(2月18日・19日)を、カレンダーに書き込んだ。
- 第2次募集が廃止されることと、欠員補充(3月16日)の流れを、家族で共有した。
- 私立の日程と入学手続の期限を、3月11日の県立の合格発表日と同じカレンダーに書き込んだ。
よくある質問(7問)
まとめ:「A群・B群の仕組み」と「志願先変更の1度」と「新しい第2希望校の制度」を意識する
茨城県の令和9年度の公立高校入試は、志願者情報の入力が1月6日〜27日、出願が2月5日・8日・9日、志願先変更が2月15日・16日、第2希望校の出願が2月18日・19日、学力検査が2月25日、合格発表が3月11日です。第2次募集は廃止され、欠員が出た学校を第2希望校として出願する制度が始まります。
共通選抜は、学力検査の順位と評定合計の順位で、A群とB群に分かれ、B群では学校が比率を決めます。まずは、志望校の特色選抜の有無と、B群の比率を、学校の募集要項や中学校の先生を通じて確認し、私立の日程と同じカレンダーに書き込むところから始めてください。分からないところは、中学校の先生に相談してください。

