期末テストの記述問題で部分点を拾う書き方|数学の説明・理科の考察・社会の理由・国語・英作文に共通する4つの型【中1〜中3】

期末テストの記述問題で部分点を拾う書き方|数学の説明・理科の考察・社会の理由・国語・英作文に共通する4つの型【中1〜中3】2学期中間・期末テスト対策

最終更新:2026年11月 ※定期テストの出題や配点、採点のしかたは、学校と先生によって違います。この記事は、期末テストの記述問題の書き方の一般的な整理です。範囲や配点は、学校の配布資料と前回の答案で確認してください。

期末テストの答案を見直したとき、記述問題の欄が、白紙のままだった、途中で終わっていた、という経験はないでしょうか。「わかっているつもりなのに、書こうとすると、何を書けばよいのかわからない」「書いたけれど、点が少なかった」という声は、数学の説明、理科の考察、社会の理由、国語の要約、英語の英作文と、多くの教科で聞かれます。

記述問題は、用語を答える問題と違って、「答えを知っているか」だけでは、点がつきにくい問題です。一方で、書き方の「型」を身につければ、教科をこえて使えるところも多くあります。この記事では、文部科学省が示している「思考・判断・表現」の趣旨をもとに、記述問題で点を落とすパターンと、問いの分解・結論・根拠・文末の4ステップ、教科別の書き方の例、字数と解答欄の合わせ方、練習のしかたを整理します。

採点のしかたは、学校と先生によって違います
記述問題の採点で、どこに何点がつくか(部分点があるか、どのような基準か)は、学校と先生によって違います。この記事で示す「4つの型」は、答案を組み立てやすくするための、当サイトの整理で、採点基準を示すものではありません。前回の答案や、先生の解説で、自分の学校の採点の傾向を確認してください。
結論:記述は「問いを分け、結論を先に書き、根拠をつなぐ」

4ステップ ①問われていることを分ける ②結論を先に書く ③根拠(資料・数値・用語)をつなぐ ④文末を問いに合わせる。この順で書くと、途中で止まっても、書けたところが答案に残ります。

文部科学省の別紙4では、各教科の「思考・判断・表現」の趣旨に、「説明する」「表現する」「考察する」といった言葉が使われています。記述問題は、その力を確かめる場面の1つです。白紙にしないことが、第一歩です。

練習は、いきなり長い文を書くのではなく、「結論だけ」「結論と根拠だけ」と、段階をつけて行います。間違い直しノートに、自分の答えと模範解答を並べて、足りない部分を探す方法が、続けやすいと考えています。

この記事でわかること
  • 記述問題は、何を確かめる問題なのか
  • 記述で点を落とす4つのパターン
  • 記述の4ステップ(問い・結論・根拠・文末)
  • 数学:説明・証明の書き方
  • 理科:考察の書き方
  • 社会:理由・影響の書き方
  • 国語:要約・理由・字数の合わせ方
  • 英語:英作文の書き方
  • 字数と解答欄の合わせ方、書き終えたあとの見直し
  • 練習のしかたと、自分で採点する観点
  • 学年別の重点と、点数帯別の次の一手

記述問題は、何を確かめる問題なのか

文部科学省の通知(30文科初第1845号)は、各教科の評価の観点を、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つに整理しています。このうち、記述問題は、主に「思考・判断・表現」を確かめる場面で使われることが多い形式です(学校によって違います)。別紙4には、中学校の各教科の「思考・判断・表現」の趣旨が書かれています。

教科別紙4の「思考・判断・表現」の趣旨(要約)キーワード
国語話すこと・聞くこと、書くこと、読むことの各領域で、社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりしている伝え合う力、考えを広げ深める
社会社会的事象の意味や意義、特色や相互の関連を多面的・多角的に考察し、課題の解決に向けて選択・判断し、思考・判断したことを説明したり、それらを基に議論したりしている考察、選択・判断、説明
数学数学を活用して事象を論理的に考察し、数量や図形などの性質を見いだし統合的・発展的に考察し、数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を身に付けている論理的に考察、簡潔・明瞭・的確に表現
理科自然の事物・現象から問題を見いだし、見通しをもって観察、実験などを行い、得られた結果を分析して解釈し、表現するなど、科学的に探究している分析して解釈、表現
外国語コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、日常的な話題や社会的な話題について、簡単な情報や考えなどを理解したり、これらを活用して表現したり伝え合ったりしている目的・場面・状況に応じた表現

どの教科でも、共通しているのは、「考えたことを、相手に伝わる形で表す」という点です。用語を答える問題が、「知っているか」を確かめるのに対して、記述問題は、「知っていることを使って、考えを組み立てられるか」を確かめる問題と、整理できます。そのため、記述問題の勉強は、用語の暗記とは別の練習が必要になります。

なお、記述問題の点数と、通知表の評価の関係は、学校によって違います。通知表の評価の出し方は、通知表の見方(観点別の評価)の記事を参考にしてください。

記述で点を落とす4つのパターン

記述問題で、点を落とす原因は、「何も思いつかなかった」だけではありません。返却された答案の記述問題を見直して、次の4つのパターンのどれに当てはまるかを、確認してみてください。

記述で点を落とす4つのパターン
図1:記述で点を落とす4つのパターンと、直し方の方向。エスペランサアカデミー作成
パターン答案の特徴直し方の方向
① 白紙・途中で止まる何を書けばよいかわからず、空欄のまま。または1文だけで終わる「結論だけ」を先に書く練習。書けたところが、答案に残る
② 問いとずれる「なぜ」と聞かれているのに、「何が起きたか」を書いている問いを「なぜ・どのように・どうなる」に分けてから書く
③ 根拠が足りない結論だけで、資料の数値や用語が入っていない資料・グラフ・用語を1つ以上、結論に結びつける
④ 条件を落とす「資料の語句を使って」「2つ挙げて」などの条件を見落とす問題文の条件に、線を引いてから書く

4つのパターンのうち、どれが多いかによって、練習の方向が変わります。たとえば、①が多い人は、まず「結論だけ書く」練習から始めます。③が多い人は、教科書の図・グラフを、言葉にして説明する練習が効果的です。④が多い人は、問題文の読み方を変えるだけで、点が変わることがあります。

記述の4ステップ(問い・結論・根拠・文末)

どの教科の記述にも使える、書き方の4ステップを整理します。このステップは、当サイトの整理で、採点基準ではありませんが、答案を組み立てやすくするための型として使えます。

ステップやること具体例(社会)
① 問いを分ける問われていることを、「なぜ」「どのように」「どうなる」などに分ける。条件に線を引く「参勤交代は、幕府にとって、どのような効果があったか」→「効果」を答える
② 結論を先に書く「〜という効果があった」と、答えの中心を、先に書く「大名の力を弱める効果があった」
③ 根拠をつなぐ資料の数値、用語、理由を、結論に結びつける「大名は、江戸と領地の往復や江戸での生活に多くの費用を使ったため」
④ 文末を問いに合わせる「〜から。」「〜こと。」「〜という効果。」など、問いに合う終わり方にする「〜ため、大名の力を弱める効果があった。」

上の例の社会の記述は、「大名は、江戸と領地の往復や江戸での生活に多くの費用を使ったため、大名の力を弱める効果があった。」という1文にまとまります。正確な内容や用語は、教科書で確認してください。ここで大切なのは、結論(効果)、根拠(費用をかけさせたこと)、文末(効果があった)の3つが、1文の中に入っていることです。

結論だけでも、書く(例です)
時間が足りなくなったときや、根拠がうまく思い出せないときも、空欄にしないことが大切です。上の例なら、「大名の力を弱める効果があった。」だけでも書いておけば、答案に、考えの中心が残ります。部分点がつくかどうかは、学校や先生によって違いますが、白紙のままにすると、点がつく可能性は、なくなってしまいます。
記述の4ステップ
図2:記述の4ステップ(問い・結論・根拠・文末)。エスペランサアカデミー作成

数学:説明・証明の書き方

数学の記述では、「式や図を使って、筋道を立てて説明する」ことが求められます。別紙4の趣旨にも、数学的な表現を用いて、簡潔・明瞭・的確に表現する力、と書かれています。数学の説明問題では、結論を先に書くよりも、「何を文字で置くか」を最初に書く形が多いのが、特徴です。

場面書き方の順番注意点
文字式の説明①文字で何を置くかを書く ②式で表す ③計算する ④「だから〜になる」と結論を書く「n は整数とする」など、文字の意味を、書く
文章題の立式の理由①求めるものを文字で置く ②等しい関係を見つける ③式にする単位を、最後まで書く
図形の証明①仮定 ②結論 ③根拠(合同条件・定理)を順に書く根拠の名前を、正しく書く(教科書で確認)
文字式の説明の例(例です)
「連続する3つの整数の和は、3の倍数になる」ことの説明です。真ん中の整数を n とすると、連続する3つの整数は、n−1、n、n+1 と表せます。その和は、(n−1)+n+(n+1)=3n です。n は整数なので、3n は3の倍数です。したがって、連続する3つの整数の和は、3の倍数になります。この説明では、①文字の置き方、②式、③計算、④結論、の順に書かれています。

数学の説明では、計算の途中が書かれていることが、評価される場面があります(学校や先生によって違います)。答えが合っていても、途中の式がないと、説明として足りない扱いになることがあるため、計算の過程は、省略せずに書く習慣をつけます。数学の勉強法は、期末テストの数学の勉強法の記事で、詳しく説明しています。

理科:考察の書き方

理科の記述では、実験や観察の結果から、わかることを説明する「考察」が、よく問われます。別紙4にも、得られた結果を分析して解釈し、表現する、と書かれています。考察は、「結果」と「考えたこと」を、はっきり分けて書くのが基本です。

書く部分内容文の形
結果実験で、何が観察されたか(事実)「〜になった」「〜が見られた」
考察結果から、どんなことが言えるか「〜と考えられる」「〜からだ」
理由考察の根拠になる、理科の知識や法則「〜ため」「〜によって」
考察の例(例です)
ふ入りの葉の実験や、アルミニウムはくで葉の一部を覆う実験で、「覆った部分の葉は、ヨウ素液で青紫色に変化しなかった」という結果が出たとします。考察の例は、「光が当たらなかった部分では、光合成が行われず、デンプンがつくられなかったと考えられる。」です。結果(青紫色に変化しなかった)と、考察(光合成が行われなかった)を分けて書いています。実験の条件や用語は、教科書で確認してください。

理科の記述では、「〜と考えられる」という文末が、使われることがよくあります。実験の結果は、「〜になった」と、事実として言い切ります。そこから導かれる考察は、「〜と考えられる」と書きます。この書き分けが、考察と事実を混ぜないための、基本です。理科の勉強法は、期末テストの理科の勉強法の記事で、詳しく説明しています。

記述の答案を、一緒に見直したいとき

前回の答案の記述問題を見ながら、どこで点を落としたか、どう書き直すとよいかを、一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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社会:理由・影響の書き方

社会の記述では、出来事の理由や、影響、資料から読み取れることを説明する問題が、よく出ます。別紙4にも、社会的事象の意味や意義、特色や相互の関連を多面的・多角的に考察し、説明すること、と書かれています。社会の記述は、「原因→結果」の流れを意識すると、書きやすくなります。

問いの種類書き方文末
理由を聞く(なぜ〜か)「〜だから」にあたる理由を、1つか2つ書く「〜から。」「〜ため。」
影響・効果を聞く出来事から、何が変わったかを書く「〜という影響があった。」
資料から読み取る資料の数値や変化を、言葉にする。数値は、正確に写す「〜が増えている。」「〜と比べて〜」
特色・違いを聞く比べる対象を2つ挙げ、違いを1文で書く「Aは〜だが、Bは〜。」

社会の記述では、「資料の語句を使って」「2つ挙げて」などの条件が、よく付きます。条件を落とすと、内容が合っていても、点がつかないことがあります。書く前に、問題文の条件に線を引く習慣をつけると、④のパターン(条件を落とす)を防げます。社会の勉強法は、期末テストの社会の勉強法の記事で、詳しく説明しています。

国語:要約・理由・字数の合わせ方

国語の記述では、文章の内容を要約する問題、登場人物の気持ちの理由を答える問題、筆者の主張をまとめる問題などが、よく出ます。別紙4の国語の趣旨では、読むこと、書くこと、話すこと・聞くことの各領域で、伝え合う力を高め、思いや考えを広げたり深めたりしていること、と書かれています。国語の記述は、「本文の言葉を使うこと」と、「字数に合わせること」が、他の教科と違う特徴です。

問題の種類書き方注意点
気持ちの理由「(人物)が〜という気持ちになったのは、〜だから」の形で、本文の根拠を入れる本文中の、気持ちを表す言葉や、行動の描写を手がかりにする
筆者の主張筆者が述べていることを、本文の言葉を使って、まとめる「〜と筆者は述べている」ではなく、問いの形に合わせた文末にする
要約段落ごとの要点を、字数に合わせてつなぐ字数が少ないときは、具体例を省く
理由・根拠の説明結論と、本文の根拠を、「〜から」でつなぐ本文にない内容を、書かない

国語の記述では、本文を読み直して、根拠になる部分に線を引くことが、第一歩です。そして、線を引いた部分を、そのまま写すのではなく、問いの形に合うように、言い換えたり、つなげたりします。字数の指定があるときは、指定の字数に近づけて書き、超えないようにします。字数の下限や、超えた場合の扱いは、学校や先生の採点基準によって違いますので、前回の答案や先生の説明で確かめてください。国語の勉強法は、期末テストの国語の勉強法の記事で、詳しく説明しています。

英語:英作文の書き方

英語の記述は、日本語で答える記述と違って、英語で書く英作文が中心です。別紙4の趣旨にも、コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、情報や考えなどを理解したり、これらを活用して表現したり伝え合ったりすること、と書かれています。英作文では、「難しい英文を書こうとしない」ことが、点を守る基本です。

書き方のポイント具体的なやり方注意点
問われていることに、まず答える「好きな季節は?」なら、最初の1文で「I like 〜.」と答える質問に答えていない文は、書かない
理由を1つ添える「because 〜」で、理由を続ける理由は、短くてよい
習った文型を使う教科書の本文や、ワークの例文の形を、そのまま使う知らない単語は、使わない。言い換える
見直す主語と動詞が合っているか、三単現の s、過去形、スペルを確かめる最後に、時間を取って見直す
英作文の例(例です)
「あなたの好きな季節と、その理由を書きなさい」という問題で、次のように書けます。I like summer because I can swim in the sea. I go to the sea with my family every year. It is a lot of fun. この例では、1文目で質問に答え、2文目で具体的な内容を加え、3文目で気持ちをまとめています。簡単な文型だけで書かれていますが、問いに答える形になっています。文法や語数の条件は、問題文で確認してください。

英語の勉強法は、期末テストの英語の勉強法の記事で、詳しく説明しています。

字数と解答欄の合わせ方、書き終えたあとの見直し

記述問題では、解答欄の大きさや、字数の指定が、書く量の手がかりになります。前回の答案を見て、解答欄の大きさと、自分の書いた量を、見比べてみてください。解答欄が大きいのに、短い答えを書くと、根拠が足りていない可能性があります。反対に、解答欄に収まらないほど長く書くと、要点がぼやけている可能性があります。

解答欄・字数のしるし書く量の目安考え方
1行程度結論と文末だけ根拠は、1語か短い句で添える
2〜3行結論+根拠1つ+文末4ステップの②〜④を、1文にまとめる
4行以上結論+根拠2つ+文末根拠を、「また」でつなぐ。条件があれば、すべて入れる
字数指定あり(例:40字以内)指定の字数に近づける。超えないようにする先に、書きたいことを箇条書きにして、削る

書き終えたら、次の4つを、順番に確かめます。①問いに答えているか ②条件(資料の語句、個数など)を、すべて入れたか ③文末は、問いに合っているか ④誤字・脱字がないか。この4つは、期末テストのケアレスミスを減らす見直し術の記事の、見直しの手順とも、つながっています。時間が足りなくなりそうなときの配分は、テスト中に時間が足りない中学生への記事も、参考にしてください。

練習のしかたと、自分で採点する観点

記述の練習は、問題を増やすよりも、「書いたあとの見直し」で差がつきます。間違い直しノートに、記述問題を書き込むときは、次の3列を作ると、直しやすくなります。

列書く内容ねらい
① 自分の答え当日に書いた答えを、そのまま写す自分の癖(足りない部分)を知る
② 模範解答先生の解答や、教科書の記述を、書き写す型の見本をそろえる
③ 差(足りなかった点)「結論なし」「根拠なし」「条件落とし」など、差を一言で書く直し方を、次のテストで使える形にする
記述問題の間違い直しノートの3列
図3:記述問題の間違い直しノートの3列と、自己採点の観点。エスペランサアカデミー作成

自分で採点するときは、学校の採点基準がわからなくても、「結論があるか」「根拠があるか」「文末が問いに合っているか」の3つを、それぞれ1点として、3点満点で見る方法があります。これは、当サイトが考えた自己採点の観点で、学校の採点基準とは別のものです。3点満点で、結論と文末の2点は取れているが、根拠が足りない、といった形で、どこが足りないのかが見えてきます。

練習の量については、1日に1問、5〜10分程度を、1週間続ける、という進め方が、無理が少ないと考えています(人によって違います)。短い時間でも、「書く」ことを、毎日続けるほうが、直前にまとめて練習するより、型が身に付きやすいというのが、当サイトの考え方です。

型を身につける、短い練習の例(5分でできる)

4ステップを身につけるには、短い練習を、くり返すのが近道です。次の表は、教科書やワークの記述問題を使って、段階的に練習する方法の例です。1回あたり5分程度を目安に、1日1問から始めてください(人によって違います)。

段階やること使う問題
第1段階:結論だけ問題を読んで、結論だけを、1文で書く。根拠は、まだ書かないワークの記述問題。何でもよい
第2段階:結論と根拠結論に、「〜ため」「〜から」で、根拠を1つ付ける教科書の「なぜ」を問う問題
第3段階:条件つき「資料の語句を使って」「2つ挙げて」など、条件のある問題を解く社会・理科のワーク、過去のテスト
第4段階:時間を決めて3分で書く。書き終えたら、4つの見直し(問い・条件・文末・誤字)をする定期テストの形に近い問題
第5段階:書き直し模範解答と比べて、足りなかった点を、書き直す間違い直しノートの記述問題

第1段階から第5段階まで、一通り行うのに、1週間から2週間ほどかかる人もいれば、すぐに第3段階に進める人もいます。大切なのは、段階を飛ばさないことです。結論が書けないうちに、条件つきの問題をやっても、手が止まってしまいます。

また、練習の問題は、答えを「読むだけ」でなく、「声に出して言う」のも、効果的です。口で言えないことは、紙にも、書きにくいからです。通学の途中や、お風呂の中など、鉛筆を持たない時間に、「この問題の結論は、〜」と、口に出して言ってみる練習も、役に立ちます。

最後に、保護者の方へ。記述問題の練習は、答えが「合っているか」よりも、「書こうとしているか」を見てあげると、お子さんが、白紙を恐れずに、取り組みやすくなります。書いた答えの、足りない部分は、一緒に、型に当てはめて探してみてください。

学年別の重点と、点数帯別の次の一手

学年記述の重点気をつけたいこと
中1教科書の記述の形を、そのまま使って、短い文で答える練習長く書こうとせず、結論と文末を整える
中2数学の説明、理科の考察、社会の理由など、教科ごとの型を使い分ける資料や数値を、正確に写す
中3入試に近い形(条件つき、字数指定つき)に慣れる定期テストでも、条件の読み落としに気をつける

現在の点数帯によって、優先して取り組むことが変わります。次の表は、一般的な目安です。人によって違いますので、前回の答案と通知表の観点別の評価を見ながら、当てはまるところを参考にしてください。

現在の点数帯(目安)優先すること避けたいこと
〜40点台まず、結論だけを書く練習。白紙を、なくす長い文を書こうとして、手が止まる
50〜60点台結論と根拠を、1文でつなぐ練習。条件に線を引く根拠のない結論だけで終わる
70〜80点台根拠を、資料や用語で具体的にする。字数や解答欄に合わせる基本の用語を、あいまいに書く
90点台表現の簡潔さと、取りこぼし(誤字・条件)を、見直す難しい記述だけを練習して、基本の型を見直さない

この点数帯は、勉強の方向づけのための一般的な目安で、学校の評価や内申の基準を示すものではありません。評定の出し方や、高校入試で内申をどう使うかは、学校や都道府県で違います。通知表の見方や、お住まいの地域の入試の記事で確認してください。

よくある質問

Q. 記述問題は、部分点がもらえますか。
学校や先生によって違います。部分点がある場合もない場合もあります。確かなことは、白紙のままでは、点がつく可能性がなくなる、ということです。結論だけでも書いておく習慣を、おすすめします。
Q. 記述が苦手で、何から練習すればよいですか。
まず、「結論だけを書く」練習から始めてください。結論を書けるようになったら、「結論と根拠」、次に「文末を問いに合わせる」と、段階的に進めます。いきなり長い文を書こうとしないほうが、続けやすいようです。
Q. 模範解答と自分の答えが、全然違うときは、どうしますか。
全部を書き直そうとせず、「自分の答えに足りなかったもの」を、一言で書き出します。結論・根拠・文末・条件のどれが足りなかったかが、わかれば、次の練習の方向が決まります。
Q. 字数が足りないとき、どうすればよいですか。
根拠を1つ足す、資料の数値を入れる、問題文の語句を使う、といった方法があります。ただし、内容に関係のないことを足すと、かえって、わかりにくくなります。先に、書きたいことを箇条書きにしてから、文にまとめると、整理しやすくなります。
Q. 国語の記述で、本文の言葉をそのまま写してよいですか。
学校や先生によって、扱いが違います。本文の言葉を使うこと自体は、根拠を示すうえで大切ですが、問いの形に合わせて、言い換えたり、つなげたりすることが求められる問題もあります。前回の答案と模範解答で、傾向を確かめてください。
Q. 保護者は、記述の練習を、どう手伝えますか。
答えが合っているかを判断するよりも、「結論はどれ?」「理由は書いた?」と、型に沿って聞いてあげると、お子さん自身が、足りない部分に気づきやすくなります。内容の正しさは、教科書や先生の解説で、確かめるようにしてください。

まとめ

記述問題は、用語を答える問題と違って、「知っていることを使って、考えを組み立てる」問題です。文部科学省の別紙4では、各教科の「思考・判断・表現」の趣旨に、説明する、考察する、表現するといった言葉が使われています。記述問題の勉強は、用語の暗記とは別に、書き方の型を身につける練習が必要です。

書き方は、①問いを分ける、②結論を先に書く、③根拠をつなぐ、④文末を問いに合わせる、の4ステップです。まず、白紙をなくすために、結論だけでも書く練習から始めます。間違い直しノートに、自分の答えと模範解答、差を書いて、次のテストにつなげてください。

出典(公式資料)

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