期末テスト前の睡眠と生活リズム|夜ふかしで点を落とさない、2週間前から当日の朝までの整え方【中1〜中3】

期末テスト前の睡眠と生活リズム|夜ふかしで点を落とさない、2週間前から当日の朝までの整え方【中1〜中3】2学期中間・期末テスト対策

最終更新:2026年11月 ※定期テストの出題や配点、採点のしかたは、学校と先生によって違います。この記事は、期末テスト前の睡眠と生活リズムの一般的な整理です。範囲や配点は、学校の配布資料で確認してください。

期末テストの前になると、「勉強時間が足りないから、睡眠を削ってでも勉強したほうがいいのか」「前の日は、徹夜に近い形で詰め込むべきか」と悩む中学生は少なくありません。保護者の方からも、「夜遅くまで起きているけれど、寝かせたほうがよいのか、勉強させたほうがよいのか、わからない」というご相談を受けます。

この記事では、厚生労働省が公表した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の、こどもの章に書かれている内容をもとに、期末テスト前の睡眠と生活リズムの整え方を整理します。ガイドには、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することを推奨すること、睡眠不足で学業成績が低下することが報告されていること、週末休日も普段と同じ時間に起床して日光を浴びることなどが書かれています。これらを、テストの2週間前から、前日、当日の朝まで、時期ごとの行動に落とし込みます。

この記事は、健康や睡眠の診断をするものではありません
睡眠の必要量や、眠りやすさには、個人差があります。強い眠気が長く続く、夜に眠れない日が続く、朝起きられないなどの悩みがある場合は、学校の養護教諭、かかりつけの医師など、専門の方に相談してください。この記事で扱うのは、国が示している一般的な参考値と、勉強との付き合い方の整理です。
結論:削るのは「夜の睡眠」ではなく、「だらだら時間」と「夜の画面時間」

8〜10時間 厚生労働省の睡眠ガイド2023は、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することを推奨しています。テスト前でも、まず「起きる時刻」を決め、そこから逆算して寝る時刻を決めるのが基本です。

ガイドは、こどもの睡眠不足によって、学業成績が低下することが報告されている、と述べています。夜に勉強時間をひねり出すより、夕方のすきま時間と、朝の時間を使うほうが、結果として、勉強の質が保たれやすいというのが、当サイトの考え方です(人によって違います)。

そのために、2週間前から、起きる時刻をそろえ、寝る前のスマホを寝室の外に置き、前日は新しい内容を詰め込まず、当日の朝は、いつも通りの時間に起きて朝食をとります。この記事では、その具体的な手順を説明します。

この記事でわかること
  • 国が示している、中学生の睡眠時間の参考値
  • 睡眠時間の逆算のしかた(起きる時刻から決める)
  • 2週間前〜1週間前:生活リズムをそろえる
  • 直前の1週間:夜の勉強を、削らずに組み替える
  • 前日の夜:詰め込まずに、寝る時刻を守る
  • テスト当日の朝:起床・朝食・直前の確認
  • スマホ・ゲーム・動画との付き合い方
  • 睡眠時間が足りない日の、勉強の組み替え方
  • 学年別の整え方と、保護者ができること

国が示している、中学生の睡眠時間の参考値

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、成人、高齢者、こどもに分けて、睡眠についての推奨事項をまとめた資料です。こどもの章では、まず、睡眠には、心身の休養と、脳と身体を成長させる役割がある、と述べています。そして、睡眠時間が不足することによって、肥満のリスクが高くなること、抑うつ傾向が強くなること、学業成績が低下すること、幸福感や生活の質が低下することが報告されている、と書かれています。

睡眠時間の目安については、アメリカ睡眠医学会が、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間の睡眠時間の確保を推奨していることを紹介しています。そのうえで、ガイドは、夜更かしなどの生活習慣に関連する睡眠不足を防止する観点から、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を「参考に」睡眠時間を確保することを推奨する、としています。

項目ガイドの記述(要約)この記事での受け止め方
睡眠の役割心身の休養と、脳と身体を成長させる役割があるテスト前も、睡眠は勉強の邪魔ではなく、土台の1つ
睡眠不足で報告されていること肥満のリスク、抑うつ傾向、学業成績の低下、幸福感やQOLの低下「成績が下がる可能性が報告されている」と受け止める(個人差はある)
中学・高校生の睡眠時間8〜10時間を参考に確保することを推奨「参考値」であり、必要量は人によって違う
思春期の特徴夜ふかし・朝寝坊になりやすい。課外活動やスマホで生活習慣が変わり、睡眠にも影響する中学生は、夜ふかしになりやすい時期だと知っておく
成長期の睡眠時間成長期である高校生までは、成人よりも長い睡眠時間が必要大人と同じ感覚で、睡眠を削らない
起きる時刻から逆算した、就寝時刻の幅の例
図1:起きる時刻から逆算した、就寝時刻の幅(8〜10時間を参考にした計算例)。出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の参考値をもとに、エスペランサアカデミーが計算

なお、ガイドが示しているのは「参考値」であり、すべての人に同じ時間が必要という意味ではありません。たとえば、8時間より短くても、日中に強い眠気がない人もいれば、10時間近く眠っても、まだ眠い人もいます。大切なのは、自分の普段の睡眠と、日中の様子を見て、無理をしていないかどうかを確かめることです。

睡眠時間の逆算のしかた(起きる時刻から決める)

ガイドは、小学生以降は、早起き習慣を保ったうえで、推奨される睡眠時間から逆算して、夜寝る時間を決めることをお勧めしています。これは、テスト前にも使える考え方です。先に「何時に寝るか」を決めるのではなく、先に「何時に起きるか」を決めます。

起きる時刻が決まると、必要な睡眠時間(8〜10時間)から、寝る時刻の幅が計算できます。次の表は、起きる時刻ごとの、就寝時刻の幅の計算例です。寝つくまでの時間は人によって違いますので、布団に入る時刻は、ここから少し早めに考えてください。

起きる時刻8時間眠る場合の就寝時刻10時間眠る場合の就寝時刻就寝時刻の幅
午前6時午後10時午後8時午後8時〜午後10時
午前6時30分午後10時30分午後8時30分午後8時30分〜午後10時30分
午前7時午後11時午後9時午後9時〜午後11時

この表は、起きる時刻から、8時間と10時間をそれぞれ引いた、単純な計算です(当サイトの計算例)。実際の睡眠時間は、布団に入ってから眠りにつくまでの時間や、夜中に目が覚める時間によって変わります。表の時刻の幅の中でも、遅いほうに寄るほど、睡眠時間が8時間に近づく、と理解してください。

逆算の例(例です)
平日の起床が午前6時30分で、部活や学校の準備を考えると、その時刻は動かせないとします。8時間を確保するには午後10時30分に眠っている必要があります。布団に入ってから眠るまでに30分かかる人なら、午後10時には布団に入る計算です。そこから、夕食・入浴・翌日の準備に必要な時間を逆に数えると、勉強を終える時刻は、午後9時前後が、1つの目安になります(人によって違います)。

2週間前〜1週間前:生活リズムをそろえる

テストの2週間前は、睡眠時間そのものを増やすよりも、「起きる時刻」と「寝る時刻」を毎日そろえる時期です。ガイドは、週末休日も、普段と同じ時間に起床して、日光を浴びることを勧めています。思春期には、夜ふかし・朝寝坊になりやすい傾向があるので、休日の寝坊で、生活リズムが後ろにずれてしまうと、月曜日の朝がつらくなります。

行動ガイドに書かれていることテスト前のやり方
起きる時刻をそろえる週末休日も、普段と同じ時間に起床して、日光を浴びる休日も、平日との差を1時間以内にするなど、ずれを小さくする(当サイトの目安)
朝の光を浴びる起床時の日光浴。登校時や学校で日光を十分に浴びるカーテンを開ける。朝の短い散歩や、窓際で朝食をとる
朝食をとる朝食を摂らない習慣は、睡眠・覚醒リズムの後退を促すと報告されているテスト前こそ、朝食を抜かない
体を動かす小・中・高校生は1日60分以上からだを動かすことが推奨されている部活のない日も、短い散歩やストレッチを入れる
就寝前の運動を控える就寝前1時間以内の激しい運動は、睡眠の質を低下させる可能性夜の筋トレや激しい運動は、早めの時刻に済ませる

2週間前から1週間前にかけては、ここまでの行動を、一度に全部変える必要はありません。まず、「起きる時刻をそろえる」を1週間続けます。慣れてきたら、朝食と朝の光を加えます。1つずつ足していくほうが、続きやすいというのが、当サイトの考え方です。生活リズムが崩れている状態でテスト週間に入ると、直前に立て直すことが難しくなります。

期末テストの2週間前から当日の朝までの、睡眠と生活リズムの整え方
図2:期末テストの2週間前から当日の朝までの、睡眠と生活リズムの整え方。出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」をもとに、エスペランサアカデミー作成

直前の1週間:夜の勉強を、削らずに組み替える

テストの1週間前になると、勉強時間を増やしたくなります。ここで、睡眠を削って、夜遅くまで勉強する方法を選びたくなりますが、ガイドは、睡眠不足と学業成績の低下の関係が報告されていると述べています。夜の睡眠を削る前に、次の3つを見直してみましょう。

見直すところ具体的なやり方削れる時間の目安
夜の「だらだら時間」机に向かっているが、スマホや動画が気になって進まない時間を、夕方の短い時間に集中して使う1日30分〜1時間(人によって違う)
すきま時間登下校、休み時間、食事前後に、暗記の確認をする。暗記カードや、ワークの間違い直しノートを使う1日20〜40分(人によって違う)
朝の時間いつもより20〜30分早く起きて、暗記の確認をする(ただし、睡眠が6時間台などに減らないように、就寝を前に動かす)1日20〜30分(人によって違う)
休日の使い方午前中に勉強の山を作り、午後は休憩と運動を入れる。夜ふかしをしない休日の勉強の質を上げる

この表の時間は、あくまで目安です。部活や習い事で、夕方の時間がほとんど取れない人もいます。そのような場合は、無理に表の通りにせず、土日の使い方を工夫します。部活と勉強の両立は、部活動と期末テスト勉強の両立法の記事で詳しく説明しています。

朝の勉強については、注意が1つあります。朝早く起きるために、睡眠時間が短くなってしまうのでは、本末転倒です。朝の時間を増やしたいときは、「早起きする分、夜は早く寝る」を、セットで考えてください。夜の勉強が減る分は、前に述べたすきま時間や、夕方の集中時間で補います。

前日の夜:詰め込まずに、寝る時刻を守る

テストの前日の夜は、不安から、いつもより遅くまで勉強したくなる日です。しかし、前日の夜に、新しい内容を詰め込んでも、定着しにくいうえに、睡眠が減ると、当日の集中力に影響が出る可能性があります。前日にやることの詳しい整理は、定期テストの前日にやることの記事にまとめています。ここでは、睡眠との関係に絞ります。

前日の時間帯おすすめの過ごし方避けたいこと
放課後〜夕食前苦手な単元の確認と、ワークの間違い直し。新しい問題集を始めない新しい範囲を、一から勉強し始める
夕食後〜就寝1時間前暗記の最終確認(教科書の太字、ノートのまとめ)。持ち物とテスト時間割の確認深夜までの詰め込み。夜食の食べすぎ
就寝前の1時間入浴や、ストレッチなど、体と気持ちを落ち着かせる時間。スマホは、寝室の外に置く激しい運動。画面を見ながらの勉強や、動画視聴
寝るときいつもの就寝時刻を守る。起きる時刻を、目覚ましで確かめる「あと1時間だけ」と、遅らせること

「前日の夜に寝るのが怖い」という人もいます。眠れない場合は、無理に目をつぶったままにせず、一度、布団の外で、静かなことをして、眠気がきてから戻ってもよい、という考え方もあります。ただし、眠れない状態が続く場合は、学校の養護教諭や、かかりつけの医師に相談してください。

生活リズムと勉強時間のバランスを、一緒に整理したいとき

部活や習い事、睡眠時間を踏まえて、テスト前の1日の時間割を、一緒に組み立てます。保護者の方だけのご相談もできます。

テスト対策の相談をする(無料)LINEで聞く →

テスト当日の朝:起床・朝食・直前の確認

当日の朝は、いつも通りの時刻に起きます。「早く起きて、最後の確認をしよう」と、いつもより大きく早起きすると、睡眠時間が減り、眠気のまま試験を受けることになります。起きる時刻は、2週間前から続けてきた時刻のままにして、朝の時間の中で、できることを決めておきます。

朝の流れやることポイント
起床カーテンを開けて、朝の光を浴びるガイドも、起床時の日光浴を勧めている
朝食普段通りの朝食をとる。新しい食べ物を試さないガイドは、朝食を摂らない習慣は睡眠・覚醒リズムの後退を促すと報告している
身支度・持ち物前日に準備した持ち物を、もう一度確かめる筆記用具・時計・提出物の忘れ物がないか
登校の途中・教室暗記の最終確認(まとめノートや、間違い直しノート)新しい問題には手を出さない
試験の直前深呼吸をして、1教科目の見直しポイントを3つだけ確認する緊張しているのは、普通のこと

試験の途中の時間配分や、解き方の順番については、テスト中に時間が足りない中学生への記事で詳しく説明しています。

スマホ・ゲーム・動画との付き合い方

睡眠ガイドは、デジタル機器の使用について、はっきりとした記述をしています。デジタル機器は、寝室には持ち込まず、電源を切って、別の部屋に置いておくこと。特に、寝そべりながらデジタル機器を使うと、ディスプレイの視聴距離が近くなり、ブルーライトを浴びやすくなるため、寝つきや睡眠の質の悪化につながること、などです。また、小・中・高校生は、1日あたり60分以上からだを動かし、スクリーンタイム(テレビ視聴やゲーム・スマホ利用など)は2時間以下にすることが推奨されている、と書かれています。

場面ガイドの記述(要約)テスト前の具体的なルール例
寝る前デジタル機器は寝室に持ち込まず、電源を切って別の部屋に置く充電は、リビングなど寝室の外で行う
寝そべって使う寝つきや睡眠の質の悪化につながる布団の中では、スマホを見ない
1日の画面時間スクリーンタイムは2時間以下が推奨されているテスト週間は、動画やゲームの時間を、あらかじめ決めておく
勉強中(ガイドに記載はない。当サイトの考え方)勉強中は、スマホを別の部屋に置くか、保護者に預ける

ここで挙げているルール例は、ご家庭によって、守りやすさが違います。大切なのは、親が一方的に決めるのではなく、本人が納得できる形にすることです。「テスト期間だけ、夜9時以降はスマホを預ける」のような、期間と時刻を決めたルールが、続けやすいと考えています。夏休みなどの生活リズムについては、スマホ・ゲームと勉強の両立の記事も参考にしてください。

睡眠時間が足りない日の、勉強の組み替え方

部活の大会や、行事、家庭の事情などで、どうしても睡眠時間が短くなる日もあります。そのような日は、勉強の内容を、組み替えます。疲れているときに、新しい内容を理解しようとしても、頭に入りにくいため、作業的な勉強に切り替えます。

その日の状態おすすめの勉強避けたほうがよいこと
睡眠が足りず、眠い漢字・英単語・用語の確認など、短い暗記。間違い直しノートの見直し難しい文章題や、新しい単元の理解
部活で疲れている入浴後に、短い時間(15〜20分)で、ワークの解き直し夜遅くまでの勉強。無理に長時間やること
気持ちが焦っている「やることリスト」を3つだけ書き出して、1つずつ終える全部やろうとして、どれも終わらないこと
翌日が休み午前中に、集中して難しいところを進める夜ふかしをして、翌日の朝寝坊につなげること

1日だけ睡眠が短くなっても、次の日からの生活リズムが大切です。翌日からは、起きる時刻をいつも通りに戻し、日中は朝の光を浴びて、夜の就寝時刻を守るようにします。「寝だめ」で、遅くまで寝てしまうと、生活リズムがずれやすくなりますので、気をつけてください。

テスト週間の1日の時間割の例(平日・休日)

ここまでの内容を、1日の時間割に落とし込んでみます。次の表は、起きる時刻を午前6時30分、就寝を午後10時として組んだ、平日の時間割の「例」です。学校の時間割や、部活、習い事の有無によって、実際の形は人ごとに違います。自分の生活に合わせて、動かせる部分を探すための、たたき台として使ってください。

テスト週間の平日の時間割の例(起床6時30分・就寝22時)
図3:テスト週間の平日の時間割の例(例です。部活や習い事の有無で変わります)。エスペランサアカデミー作成
時刻(例)過ごし方睡眠・生活リズムの観点
6:30起床。カーテンを開けて朝の光を浴びる起きる時刻を、平日・休日でそろえる
6:40〜7:10朝食と身支度。時間があれば、暗記カードを数枚確認朝食を抜かない
登下校・休み時間暗記の確認(短い時間で、くり返し)すきま時間を使い、夜の勉強を削る
夕方(帰宅後)休憩のあと、優先度の高い教科の勉強を、集中して行う夕方の集中時間を、夜より前に確保する
19:00前後夕食・入浴就寝前の激しい運動は避ける
20:00〜21:00ワークの間違い直し、暗記の確認、翌日の準備勉強を終える時刻を、あらかじめ決めておく
21:00〜22:00ゆっくり過ごす。スマホは寝室の外に置く画面を見ない時間をつくる
22:00就寝(この例では、8時間半ほど眠れる計算)8〜10時間を参考にした就寝時刻

休日の時間割は、平日と大きく変えないことがポイントです。起きる時刻を平日と近くして、午前中に勉強の山を作ります。午後は、短い散歩や運動を入れると、夜に眠りやすくなります(ガイドにも、運動は1日のどの時間に行っても睡眠の質を改善する、という趣旨の記述があります)。ただし、就寝前1時間以内の激しい運動は控えます。

自分の睡眠を確かめる、1週間の記録のつけ方

睡眠の必要量には個人差がありますので、「自分はどのくらい眠れているか」を、数字で見える形にしておくと、調整しやすくなります。難しい記録は必要ありません。ノートの端や、カレンダーの余白に、次の4つだけを書きます。

記録する項目書き方の例見るポイント
起きた時刻「6:30」平日と休日で、1時間以上ずれていないか
布団に入った時刻「22:15」起きる時刻から逆算した就寝時刻に近いか
日中の眠気「なし・少し・強い」の3段階「強い」が続くときは、睡眠が足りていない可能性
寝る前1時間の過ごし方「スマホ」「入浴」「勉強」など画面を見る時間が、毎日長くないか

1週間ほど記録すると、「テスト前の週に、就寝が遅くなっている」「日曜日の夜だけ、大きくずれている」などの傾向が見えてきます。傾向が見えたら、1つだけ直す、という進め方で十分です。たとえば、「寝る前のスマホを、寝室の外に置く」だけでも、続けるうちに、睡眠の質や、翌日の勉強の進み方に、違いを感じることがあります(人によって違います)。

記録は、成績や睡眠の「評価」のためではなく、自分の状態を知るための材料です。記録を保護者に見せる場合も、「できていない日」を責めるのではなく、「次の1週間で、1つだけ変えることは何か」を一緒に決める使い方をおすすめします。

学年別の整え方と、保護者ができること

学年によって、生活リズムの崩れ方や、テスト前の悩みは、少しずつ違います。次の表は、一般的な傾向をもとにした整理です。

学年起こりやすいこと整え方の中心
中1小学校から中学校への変化で、部活や宿題が増え、就寝が遅くなる「起きる時刻」を固定し、そこから逆算して就寝時刻を決める
中2部活の中心学年になり、疲れがたまる。スマホの利用が増える就寝前のスマホの置き場所を決める。休日の寝坊を小さくする
中3受験への不安から、夜遅くまで勉強しがちになる睡眠を削る勉強をやめ、朝とすきま時間に組み替える

保護者の方にできることは、「早く寝なさい」と言うことよりも、環境を整えることです。ガイドは、小学生以降は、友達との交流や遊びの時間について、十分な睡眠時間が確保できるように設定するよう、親が援助することが望ましいと述べています。具体的には、スマホの置き場所を一緒に決める、朝食を用意する、テスト前の夜食の内容に気を配る、といったことが考えられます。

現在の点数帯によって、優先して取り組むことが変わります。次の表は、一般的な目安です。人によって違いますので、前回の答案と通知表の観点別の評価を見ながら、当てはまるところを参考にしてください。

現在の点数帯(目安)優先すること避けたいこと
〜40点台まず、起きる時刻と、朝食、夜のスマホの置き場所を整える。睡眠が削られていないか確かめる睡眠を削って、長時間の勉強をしようとする
50〜60点台夜の「だらだら時間」を、夕方の短い集中時間に組み替える。ワークの解き直しを、寝る前の暗記確認に回す夜遅くまで、画面を見ながら勉強する
70〜80点台睡眠時間を守ったうえで、記述や応用問題に時間を回す。前日の新しい勉強を控える「あと少し」と、就寝を遅らせること
90点台当日の朝の流れを決めて、普段のリズムのまま受ける。細かい取りこぼしの確認に絞る前日に、普段より大きく生活を変えること

この点数帯は、勉強の方向づけのための一般的な目安で、学校の評価や内申の基準を示すものではありません。評定の出し方や、高校入試で内申をどう使うかは、学校や都道府県で違います。通知表の見方や、お住まいの地域の入試の記事で確認してください。

よくある質問

Q. テスト前は、睡眠を削ってでも勉強したほうが点が上がりますか。
睡眠ガイドは、こどもの睡眠不足によって、学業成績が低下することが報告されていると述べています。睡眠を削ることが、点につながるとは限りません。夜の「だらだら時間」や、すきま時間、朝の時間を使って、睡眠を守りながら勉強時間を作ることを、すすめています。
Q. 中学生は何時間眠ればよいのですか。
厚生労働省の睡眠ガイド2023は、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することを推奨しています。必要な睡眠時間には個人差がありますので、あくまで参考値です。日中の眠気や、朝の目覚めの様子を見ながら、調整してください。
Q. テスト前の日だけ、早起きして勉強するのは、よくないですか。
普段と大きく違う時刻に起きると、睡眠時間が減ったり、生活リズムが崩れたりします。朝の勉強を増やしたいときは、早起きする分、夜に早く寝ることをセットにして、2週間前から少しずつ慣らしていくのがよいと考えています。
Q. 休日にたくさん寝て、睡眠不足を取り戻してもよいですか。
睡眠ガイドは、週末休日も、普段と同じ時間に起床して日光を浴びることを勧めています。休日の寝坊が大きいと、生活リズムが後ろにずれて、月曜日の朝がつらくなります。休日の起床時刻は、平日との差を小さくしてください。
Q. 眠れないときは、どうすればよいですか。
無理に眠ろうとしすぎず、布団の外で静かなことをして、眠気がきてから布団に戻る方法もあります。眠れない日が続く、日中の眠気が強いなどの場合は、学校の養護教諭や、かかりつけの医師に相談してください。
Q. 保護者は、どのように声をかければよいですか。
「早く寝なさい」より、「何時に起きる予定?」と聞いて、本人に逆算してもらうほうが、納得しやすいようです。スマホの置き場所や、夜食の内容など、環境のほうを一緒に整えることが、助けになります。

まとめ

期末テスト前の睡眠と生活リズムは、勉強の土台です。厚生労働省の睡眠ガイド2023は、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することを推奨し、睡眠不足によって学業成績が低下することが報告されていると述べています。まず「起きる時刻」を決めて、そこから逆算して就寝時刻を決めてください。

2週間前に起きる時刻をそろえ、1週間前は夜の勉強を、すきま時間と朝の時間に組み替え、前日は詰め込まずに寝る時刻を守り、当日の朝は、いつも通りの時刻に起きて朝食をとります。スマホは、寝室の外に置きます。まず今日、「明日、何時に起きるか」を決めるところから、始めてみてください。

出典(公式資料)

LINEで無料相談無料体験に申込
タイトルとURLをコピーしました