期末テストの数学の勉強法|計算・文章題・図形・関数で点を落とす原因と直し方【中1〜中3】

2学期中間・期末テスト対策

最終更新:2026年11月 ※定期テストの出題や配点は、学校と先生によって違います。この記事は、中学数学で点を落としやすい場面の一般的な整理です。範囲や配点は、学校の配布資料と前回の答案で確認してください。

期末テストの数学で、「勉強したのに点が伸びない」「解き方はわかっていたのに間違えた」という声はよく聞かれます。数学は、わからない問題が多くて点が取れないのではなく、わかっているはずの問題で少しずつ落としているために、点が伸びないことがあります。

この記事では、数学で点を落とす原因を4つの型に分け、中1〜中3の単元ごとに、どこで落としやすいか、どう直せばよいかを整理します。式の計算や文章題、図形の証明、関数、データの活用まで、具体的な計算例を入れて説明します。計算例は、すべて検算しています。

結論:数学の点は「原因の型」を決めて直すと伸ばしやすい

4つの型 点を落とす原因は、①知識不足 ②手順のミス ③問題の読み取りのミス ④書き方(記述・証明)のミス、の4つに分けると、直し方が決まります。

同じ「ミス」でも、直し方は型ごとに違います。知識不足なら覚え直し、手順のミスなら途中式の書き方、読み取りのミスなら線を引く習慣、書き方のミスなら型の練習です。

前回の答案を4つの型に分けるだけで、次のテストまでにやることが具体的になります。

この記事でわかること
  • 数学の期末テストは、どこで点が決まるのか
  • 中1〜中3の単元の流れ(学習指導要領)
  • 点を落とす4つの型と、答案の分け方
  • 計算で落とす点の直し方(正負の数・文字式・方程式・平方根)
  • 文章題で落とす点の直し方(立式の手順と、検算)
  • 図形で落とす点の直し方(合同・証明・三平方の定理・円)
  • 関数で落とす点の直し方(比例・一次関数・y=ax²)
  • データの活用・確率の直し方
  • ワークの回し方と、1週間の練習の割り振り例
  • 点数帯別の次の一手と、保護者の方ができること

数学の期末テストは、どこで点が決まるのか

数学の定期テストは、学校や先生によって作りが違います。ただ、よく見られる作りとして、最初に計算問題や基本の小問が並び、そのあとに文章題、関数、図形(証明を含む)の大問が続く形があります。ここでは、あくまで一般的な形として整理します。実際の配点は、返却された前回の答案で確認してください。

問題の種類点の取り方のポイント落としやすい原因の型
計算・基本の小問途中式を丁寧に書き、符号・分配・約分を見直す手順のミス
文章題(方程式の利用など)何を文字でおくかを決め、式を立て、答えを検算する読み取りのミス・手順のミス
関数(グラフ・式・変域)表・式・グラフの3つを行き来し、座標で確かめる知識不足・手順のミス
図形(角度・面積・体積)公式を覚え、図に長さや角度を書き込む知識不足・読み取りのミス
図形の証明仮定→根拠→結論の順に、型どおりに書く書き方のミス
データの活用・確率用語の意味を覚え、数え漏れを防ぐ知識不足・手順のミス

この表の「落としやすい原因の型」は、一般的な傾向を整理したものです。どの型で落としているかは、人によって違います。次の章以降で、型の見分け方を説明します。

まず確認したいこと
①テスト範囲表(単元とワークのページ)②前回の答案(どの大問で何点だったか)③先生が指定した提出物。この3つがそろうと、数学の勉強の順番が決まります。範囲表がまだ手元にないときは、先生に聞くか、学校の連絡で確認してください。

中1〜中3の単元の流れ(学習指導要領)

中学校の数学は、文部科学省の学習指導要領で、「数と式」「図形」「関数」「データの活用」の4つの領域に分かれています。各学年で学ぶ内容は、次のように決まっています。

中学数学の学年別の単元の流れ(学習指導要領)
図1:中学数学の学年別の単元の流れ。出典:文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)数学の各学年の内容。エスペランサアカデミー作成
領域中1中2中3
数と式正の数と負の数/文字を用いた式/一元一次方程式文字を用いた式(式の計算)/連立二元一次方程式正の数の平方根/簡単な多項式/二次方程式
図形平面図形/空間図形基本的な平面図形の性質/図形の合同図形の相似/円周角と中心角の関係/三平方の定理
関数比例,反比例一次関数関数 y=ax²
データの活用データの分布/不確定な事象の起こりやすさデータの分布/不確定な事象の起こりやすさ(確率)標本調査

単元を学ぶ順番は、教科書の会社によって違うことがあります。そのため、期末テストの範囲は、学校の範囲表を見てください。上の表は、学年ごとにどんな内容が学習指導要領に位置づけられているかを示したものです。

数学は、前の学年の内容の上に次の内容が積み重なる教科です。たとえば、中1の方程式がぐらつくと、中2の連立方程式と一次関数で苦しくなります。中2の式の計算が不安定だと、中3の多項式や二次方程式で符号のミスが増えます。期末テストの勉強のなかで、前の単元の計算を毎日5分ほど練習しておくと、新しい単元の負担が軽くなります。

点を落とす4つの型と、答案の分け方

返却された答案を見て、間違えた問題を4つの型に分けてみてください。分けるときは、間違えた理由を、解き直しながら考えます。「ケアレスミス」とひとまとめにせず、どの型かを決めるのが大切です。

数学で点を落とす4つの型と直し方
図2:点を落とす4つの型と、直し方の方向。エスペランサアカデミー作成
型間違え方の例直し方の方向
① 知識不足公式や用語を思い出せない/解き方が浮かばない公式・定義を覚え直し、基本問題を3問解く
② 手順のミス符号を落とす/分配を忘れる/約分を間違える途中式を省かず、1行に1つの操作を書く
③ 読み取りのミス「〜以上」「〜以下」の見落とし/単位の取り違え/求めるものが違う問題文に線を引き、最後に「何を聞かれたか」を確認する
④ 書き方のミス証明の根拠が抜ける/答えの単位や「x=」を書かない/式の途中で等号がつながらない模範解答の書き方を写し、型を真似て書く
型の分け方の例(例です)
答案に「(−3)²=−9」と書いてあったとします。これは、正の数と負の数の計算で、指数の計算の意味を取り違えています。(−3)²は(−3)×(−3)で+9、−3²は−(3×3)で−9です。原因は、①知識不足(指数と符号の関係)に当たります。一方で、「−3−(−5)」を「−3−5=−8」とした場合は、−(−5)を+5に直す手順を飛ばしているので、②手順のミスです。正しい計算は、−3−(−5)=−3+5=2です。

このように、同じ「計算ミス」でも原因が違います。①は覚え直し、②は途中式の書き方を変えるのが、直し方です。

答案の分析表をつくる

ノートに、次のような表を作ります。間違えた問題の番号、単元、4つの型、次にやることを書きます。テストごとに更新すると、自分のミスの傾向が見えてきます。

問題単元型次にやること
大問1(3)正負の数② 手順−(−5)を+5に直す一行を書く習慣をつける(例)
大問3連立方程式の文章題③ 読み取り何を x、何を y にするか、文の横に書く(例)
大問5証明④ 書き方合同条件の書き方を模範解答で写す(例)

表は、手書きでもかまいません。大切なのは、間違いを「点数」ではなく「次の行動」に変えることです。テスト返却後の見直しの手順は、テストが返ってきたあとの見直し方の記事も参考にしてください。

計算で落とす点の直し方(正負の数・文字式・方程式・平方根)

計算問題は、練習した分だけ点になりやすい部分です。反対に、途中式を飛ばして暗算で進めると、符号や分配のミスが増えます。ここでは、学年ごとの計算で起こりやすいつまずきと、直し方を整理します。

学年・単元起こりやすいつまずき直し方
中1 正の数と負の数引き算の符号/累乗(指数)と符号引き算は加法に直す。(−3)²と−3²を並べて書き分ける
中1 文字を用いた式かっこをはずすときの符号/係数の約分かっこの前の符号を、中の項すべてにかける
中1 一元一次方程式移項で符号を変え忘れる/分数の係数の処理移項は「符号を変える」と声に出して書く。分数は最初に両辺を通分して整数にする
中2 式の計算多項式の加減で符号が変わるかっこをはずしてから、同類項をまとめる
中2 連立方程式加減法で、引くときの符号ミス引くのではなく、両辺に−1をかけて足す形にそろえる
中3 多項式展開で項の数え落とし(a+b)(c+d)の4つの積を、矢印で数える
中3 平方根√の簡単化と、有理化の手順√の中の数を、平方数の積に分けてから外に出す
中3 二次方程式因数分解の和と積を取り違える解を代入して検算する

方程式は、検算で守る

方程式の答えは、元の式に代入して確かめられます。検算の習慣は、手順のミスを減らす手軽な方法のひとつです。

検算の例(例です)
方程式 2(x−3)=x+4 を解きます。かっこをはずして 2x−6=x+4。x を左辺、数を右辺に移項して 2x−x=4+6。よって x=10。検算:左辺は 2×(10−3)=14、右辺は 10+4=14。左辺と右辺が等しいので、答えは合っています。
二次方程式の例(例です)
x²−5x+6=0 は、かけて6、足して−5になる2数を探し、(x−2)(x−3)=0 と因数分解します。よって x=2、3。検算:x=2 のとき 4−10+6=0、x=3 のとき 9−15+6=0 で、どちらも成り立ちます。

平方根の簡単化の手順

中3の平方根は、手順を決めておくと迷いません。√12 なら、12=4×3 と平方数を取り出して √12=2√3。√18 なら、18=9×2 で √18=3√2。分母に√がある 6/√3 は、分母と分子に√3をかけて、6√3/3=2√3 と有理化します。例として、2√3+√12 は、√12=2√3 に直してから足して、4√3 になります。

計算では、暗算の範囲を決める
「ここまでは暗算、ここからは書く」と決めずに進めると、疲れたときにミスが増えます。符号が変わる行と、かっこをはずす行は、書くようにすると決めておくと、ミスの数が減りやすくなります。

文章題で落とす点の直し方(立式の手順と、検算)

文章題は、式を解く力より、「問題文を式にする力」で差がつきます。立式の手順を決めておくと、毎回同じ流れで進められます。

  1. 求めるものを決め、それを文字(x、y)でおく。「x=〜」と書く。
  2. 問題文に出てくる数量の関係を、2つ探す(合計・差・速さ・代金など)。
  3. 関係を式にする。連立方程式なら、式を2本立てる。
  4. 式を解く。
  5. 答えが問題の条件に合うか、検算する(単位、整数かどうか、正の数かどうか)。
連立方程式の文章題(例です)
えんぴつ3本とノート2冊で570円、えんぴつ1本とノート2冊で410円でした。えんぴつ1本をx円、ノート1冊をy円とおくと、3x+2y=570、x+2y=410。上の式から下の式を引くと 2x=160 で x=80。下の式に代入して 80+2y=410、y=165。検算:3×80+2×165=240+330=570、80+2×165=410。どちらも合っています。
速さの文章題(例です)
兄が分速80mで家を出て、10分後に弟が同じ道を分速120mで追いかけました。弟が出発してからx分後に追いつくとすると、兄の進んだ距離は80(x+10)m、弟は120xmです。80(x+10)=120x を解くと 800=40x で x=20。弟が出発してから20分後、家から120×20=2400mの地点で追いつきます。検算:兄は30分歩いて80×30=2400mで、一致します。

速さ・時間・道のりの関係は、「道のり=速さ×時間」を軸に、3つの式に使い分けます。単位がmとkm、分と時間で混ざっているときは、最初に1つの単位にそろえてから式を立てます。

場面使う関係注意すること
速さ道のり=速さ×時間単位(m・km、分・時間)をそろえる
割合比べる量=もとにする量×割合「〜の何%」のとき、どれがもとにする量かを決める
代金代金=単価×個数2種類の品物は、品物ごとに文字をおく
食塩水食塩の重さ=食塩水の重さ×濃度食塩の重さで式を立てる
整数2けたの整数=10×十の位+一の位十の位と一の位に別々の文字をおく
文章題で、読み取りのミスを減らす
問題文の数量に線を引き、聞かれていること(求めるもの)に□をつけます。式を解いたあと、□のものを答えているか、最後に見直します。「x=80」のままで終わらず、「えんぴつは1本80円」と、問われた形で答えます。

数学の失点の型が、自分ではわからないとき

前回の答案をもとに、どの型で点を落としているかを一緒に整理し、次のテストまでの練習の順番を決めます。保護者の方だけのご相談もできます。

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図形で落とす点の直し方(合同・証明・三平方の定理・円)

図形は、公式を覚えるだけでは点になりません。図に情報を書き込む習慣と、証明の型の2つが、点を左右します。

図に書き込む習慣

問題の図には、わかっている長さ・角度・平行・等しい印を、すべて書き込みます。書き込んだ図は、自分で問題を読み直す助けになります。角度の問題では、同位角・錯角・対頂角・三角形の内角の和・外角の性質を、思い出した順に書き入れていくと、見落としが減ります。

証明は、仮定・根拠・結論の順で書く

証明は、答えが1つではなく、書き方の型があります。多くの教科書で、次の順で書く形になっています。

  1. 仮定(問題文に書かれている前提)を整理する。
  2. 結論(示したいこと)を確認する。
  3. 使う性質(三角形の合同条件など)を決める。
  4. 根拠をあげながら、等しい辺や角を1つずつ書く。
  5. 「よって、〜が成り立つ」と結論で締める。

三角形の合同条件は、「3組の辺がそれぞれ等しい」「2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」「1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい」の3つです。相似条件も3つあり、「3組の辺の比がすべて等しい」「2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい」「2組の角がそれぞれ等しい」です。どの条件を使うかを、図の印から決めます。

証明の書き方の例(例です)
AB=DC、AD=BC の四角形ABCDで、対角線ACを引き、△ABCと△CDAが合同であることを示します。仮定は AB=CD、BC=DA。共通な辺なので AC=CA。3組の辺がそれぞれ等しいので、△ABC≡△CDA。このように、1行ごとに「何が等しいか」と「その根拠」を書きます。根拠の「共通」「仮定」を書き忘れるのが、書き方のミスの代表です。

三平方の定理と、円周角

三平方の定理は、直角三角形で、直角をはさむ2辺をa、b、斜辺をcとしたとき、a²+b²=c²が成り立つという関係です。斜辺が13、1辺が5の直角三角形なら、もう1辺は √(13²−5²)=√(169−25)=√144=12 です。3:4:5や5:12:13の辺の比は、見たらすぐ使えるようにしておくと便利です。

円周角は、同じ弧に対する円周角が、中心角の半分になる関係です。中心角が100°なら、同じ弧の円周角は50°です。半円の弧に対する円周角が90°になることも、よく使います。角度を求めるときは、図の中に、中心角と円周角の組を探します。

空間図形の体積と表面積

空間図形は、公式を覚えたうえで、数値を代入して計算する問題が多くなります。円柱の体積は「底面積×高さ」で、半径3、高さ5なら 9π×5=45π。球の体積は 4/3πr³ で、半径3なら 4/3×π×27=36π。円錐の体積は「底面積×高さ×1/3」で、半径3、高さ4なら 9π×4×1/3=12π です。単位の cm³と cm²を取り違えない、πをつけ忘れない、の2点が、見直しの対象です。

関数で落とす点の直し方(比例・一次関数・y=ax²)

関数は、「式」「表」「グラフ」の3つの表し方を行き来する力が問われます。1つの表し方でつまずいたら、別の表し方に直して確かめると、ミスに気づけます。

単元式の形求め方の流れ
比例(中1)y=ax1組のx、yの値からaを求める。例:y=3xでx=−2のとき、y=−6
反比例(中1)y=a/xxとyの積がaで一定。例:y=12/xでx=4のとき、y=3
一次関数(中2)y=ax+b傾きaは変化の割合、bは切片。通る2点から連立方程式で求める
y=ax²(中3)y=ax²1点の座標からaを求める。変域は、グラフの形から考える
一次関数の例(例です)
一次関数 y=2x+1 で、xが1から4まで増えるとき、yは3から9まで増えます。変化の割合は (9−3)/(4−1)=2で、傾きと一致します。逆に、2点(1,3)と(4,9)を通る直線の式は、傾きが2とわかるので y=2x+b とおき、(1,3)を代入して 3=2+b、b=1。よって y=2x+1 です。
y=ax²の変域の例(例です)
点(2,8)を通る y=ax² は、8=a×4 で a=2。この関数で、xの変域が −1≦x≦3 のとき、yの変域は 0≦y≦18 です。グラフの頂点が原点にあり、xの変域に0が含まれるので、最小値は0です。最大値は、原点から遠いほうの x=3 で 2×9=18 です。変域の問題は、グラフをかいてから考えると、間違えにくくなります。
変域は、端の値を入れるだけでは決まらない
y=ax²で、xの変域に0をまたぐ場合、端の値を代入しただけでは、最小値を誤ります。簡単なグラフをかいて、頂点の位置を確かめる習慣を付けてください。

データの活用・確率の直し方

データの活用は、学習指導要領で、中1の「データの分布」から、中2の確率、中3の標本調査へと続きます。計算は難しくありませんが、用語の意味を覚えていないと、問題が読めません。

用語意味間違えやすい点
範囲最大値−最小値最大値や最小値そのものを答えてしまう
中央値データを大きさの順に並べたときの真ん中の値並べ替えずに、順番のまま真ん中を取る
四分位範囲第3四分位数−第1四分位数データの数が奇数のとき、中央値を上下どちらに入れるか迷う
確率(ある事柄が起こる場合の数)/(すべての場合の数)数え漏れ、同じものを2回数える
相対度数度数/全体の度数分母を、全体でなく、そのクラスの度数にする
四分位範囲の例(例です)
データ 3、5、6、8、10、12、15(7個)の範囲は 15−3=12。中央値は4番目の8です。中央値を除いた下半分(3、5、6)の中央値が第1四分位数で5、上半分(10、12、15)の中央値が第3四分位数で12。四分位範囲は 12−5=7 です。
確率の例(例です)
大小2つのさいころを投げ、目の和が7になる確率を求めます。すべての場合は 6×6=36通り。和が7になるのは、(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1)の6通り。確率は 6/36=1/6 です。表をかいて数えると、数え漏れが減ります。

ワークの回し方と、1週間の練習の割り振り例

数学の定期テストでは、学校のワークと同じ形の問題が出ることがあります。ワークは、提出物としての意味もあるので、まず1周をテスト前に終わらせることが前提になります。そのうえで、点に結びつけるには、2周目以降の回し方が大切です。

周やること目安
1周目全問を解く。わからない問題に印をつけ、解説を読む提出日までに終える
2周目1周目に印をつけた問題だけ、解説を見ずに解く間違えた問題に、型(①〜④)を書く
3周目2周目で間違えた問題だけ、日をあけて解くテスト前々日までに終える

ワークの回し方は、期末テストのワーク・提出物の仕上げ方でも詳しく説明しています。ここでは、数学の練習を、型に合わせて割り振る例を示します。

日中心の練習(例)時間の目安(例)
1日目答案の分析表をつくり、①知識不足の公式・定義を覚え直す40分
2日目計算(②手順のミス)。途中式を書いて、検算つきで10問40分
3日目文章題(③読み取りのミス)。線を引き、立式の手順で3問40分
4日目図形・証明(④書き方のミス)。模範解答を写して、自分で1題書く50分
5日目関数。式・表・グラフを行き来して3問40分
6日目ワークの間違えた問題を、日をあけて解き直す50分
7日目範囲表に沿って、通しで1回分の問題を、時間を計って解く50分

この表は、練習の割り振りの例です。時間は、部活や塾の予定に合わせて調整してください。1週間前からの日割りは、期末テスト1週間前の5教科日割りで、5教科のなかでの位置づけを確認できます。

テスト当日の解く順番と見直し

テスト当日は、解く順番も点数に影響します。一般には、計算問題や基本の小問から解き、わかる問題で点を確保してから、文章題や証明に時間を使うのが、落ち着いて進めやすい方法です。ただし、先に難しい問題に時間を取られすぎないよう、「5分考えて進まなければ飛ばす」といった自分のルールを、事前に決めておくと安心です。

見直しでは、検算できる問題(方程式・連立方程式・二次方程式)から確認すると、短時間でミスを見つけやすくなります。見直しの具体的なやり方は、期末テストのケアレスミスを減らす見直し術に詳しくまとめています。

点数帯別の次の一手と、保護者の方ができること

現在の点数帯によって、優先して取り組むことが変わります。次の表は、一般的な目安です。実際の優先順位は、答案の型の分析で決めてください。

現在の点数帯(目安)優先すること避けたいこと
〜40点台①知識不足の解消。公式・定義の覚え直しと、ワークの基本問題の1周難問や応用問題に手を出すこと
50〜60点台②手順と③読み取りのミス減らし。検算と、線を引く習慣ワークを回数だけこなすこと
70点台④書き方の型づくり。証明と記述の練習。図形・関数の応用得意な計算ばかり繰り返すこと
80点台〜時間配分と、応用問題の練習。ミスが出る型の最終確認範囲表にない内容に広げること

この点数帯は、あくまで勉強の方向づけのための目安で、学校の評価や内申の基準を示すものではありません。内申の考え方は、学校や都道府県で違うので、通知表の見方や、お住まいの地域の内申の記事で確認してください。

保護者の方ができること

  • 答案が返ってきたら、点数ではなく、「どの型の間違いか」を一緒に見る。
  • 「なんで間違えたの」ではなく、「ここは、計算の途中で変わったのかな」と、場面を聞く。
  • 勉強時間の長さではなく、ノートや分析表に何が書かれているかを見る。
  • 検算の習慣を、「答え合わせの前に、代入してみる」と、声かけで後押しする。
  • 数学だけでなく、全体のサポートの考え方は、期末テストのサポートのしかたも参考にする。

よくある質問

Q. 数学は、公式を覚えれば点が取れますか?
公式は土台ですが、それだけでは足りません。公式を使う手順、問題文の読み取り、書き方が合わさって点になります。この記事の4つの型のうち、①知識不足だけが公式の問題です。②〜④は、手順・読み取り・書き方の練習で直していきます。
Q. ケアレスミスが多くて、毎回5〜10点落とします。
ケアレスミスは、ほとんどの場合、手順のミス(符号・分配・約分)か、読み取りのミス(条件の見落とし)に分けられます。まず、前回の答案で、どちらに当たるかを数えてください。原因がわかると、途中式の書き方や、線を引く習慣など、直し方が具体的に決まります。
Q. 文章題が苦手です。何から始めればいいですか?
立式の手順(求めるものを文字でおく→数量の関係を2つ探す→式にする)を、1題ずつ書き出して練習します。解けなくても、「何をxとおくか」だけを書く練習から始めても効果があります。答えを出したあとに検算する習慣も、あわせて付けてください。
Q. 証明問題は、どうやって練習すればよいですか?
最初は、教科書やワークの模範解答を、そのまま写します。そのあと、模範解答を隠して、同じ問題を自分で書いてみます。慣れてきたら、図の印から、どの合同条件を使うかを先に決める練習をします。根拠(仮定・共通・対頂角など)を書き忘れていないかを、見直してください。
Q. 1週間前から始めても、間に合いますか?
範囲の広さや、現在の状態によります。1週間前からなら、計算と基本問題を優先し、ワークの間違えた問題の解き直しを中心にするのが、現実的な進め方です。3週間前からの進め方は、期末テスト3週間前からのスケジュールを参考にしてください。
Q. 中1・中2でも、この記事の内容は使えますか?
使えます。計算・文章題・図形・関数・データの活用は、どの学年でも出題されます。この記事の表で、自分の学年の単元を確認し、その単元の「起こりやすいつまずき」を読み返してください。
Q. 塾や家庭教師なしでも、自分でできますか?
型の分析と、ワークの回し方は、自分でも始められます。ただ、自分ではどの型かわからない、証明の書き方に自信がない、といったときは、答案を見てもらって原因を整理すると、近道になることがあります。
Q. テスト中に、解き方が思い出せなくなったらどうしますか?
落ち着いて、問題文の条件を書き出し、図に書き込みます。それでも進まなければ、飛ばして次の問題に進みます。あとで戻ると、思い出せることがあります。時間配分のルール(5分で進まなければ飛ばす、など)を、前もって決めておくと、慌てにくくなります。

まとめ

  • 数学の点は、知識不足・手順・読み取り・書き方の4つの型に分けると、直し方が決まる。
  • 範囲と単元の流れは、学習指導要領と学校の範囲表で確認する。
  • 計算は検算、文章題は立式の手順、図形は書き込みと証明の型、関数は式・表・グラフの往復で守る。
  • ワークは3周を目安に、2周目以降は間違えた問題に絞って回す。
  • 点数帯ごとに、優先することを変える。

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出典(公式資料)

※単元の流れは、文部科学省の学習指導要領に基づく整理で、教科書の会社によって学ぶ順番が違うことがあります。計算例は、この記事のために作成した例で、すべて検算しています。

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