結論:確認した4都県の資料に、欠席日数を点数にする式はない。長期欠席や不登校には都県ごとの手続きがある
- 東京・神奈川・埼玉・千葉の令和9年度の資料では、得点の計算は評定・学力検査・面接などで行われ、欠席日数という項目は示されていない
- 神奈川県は、出席すべき日数の3分の1以上を欠席した場合に、申請して選考方法の取扱いを受けられる。埼玉県は、調査書を資料にしない不登校の生徒などを対象とした特別な選抜がある
- 東京都のチャレンジスクールは作文(50分)と面接で選び、調査書は不要。千葉県は評定の記載がない教科がある場合に総合的に判定する
- 手続きは中学校を通して行うものが多く、最終的な判断は校長と志願先の高校長。まず担任の先生に相談する
必ず各教育委員会・学校・公的機関の最新の公式情報で確認してください。
🧭 欠席日数は点数になる? まず全体像をつかむ
結論から言うと、今回調べた東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の令和9年度(2027年度)入学者選抜の資料では、選抜の得点の計算式に「欠席日数」そのものを入れる書き方は見当たりません。
点数のもとになるのは、中学校の成績(評定や観点別学習状況の評価)と、学力検査、面接などです。
ただし、長く休んでいると、その学年の成績が付けにくくなることがあります。
そのときの扱いが、都県ごとに少しずつ違います。
この記事では、各都県の教育委員会が公表している令和9年度の実施要綱・実施要項・実施要領を読み、欠席が多い生徒や不登校の生徒がどう扱われるのかを整理します。
書いてあることだけを書き、書いていないことは書きません。
作成日は2026年10月20日です。
のちに教育委員会が内容を改めることもあるため、出願前には必ず最新の公表資料と中学校の先生に確認してください。
調査書とは何か
調査書は、中学校が作って高校に出す書類です。
「内申書」と呼ばれることもあります。
3年間の成績の記録や、学校生活の様子がまとめられます。
高校は、この調査書と、学力検査の点数や面接の結果を合わせて合否を決めます。
この記事で使った公的資料
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」ほか(2026年9月公表)
- 神奈川県「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」と、長期の欠席を理由とする選考方法の取扱い申請の案内
- 埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施要項」「同 選抜要領」
- 千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」
どの資料も、都県の教育委員会のホームページに載っている公式の文書です。
家庭向けのやさしい説明ではなく、学校の先生向けの文書なので、言葉が少し固いところがあります。
この記事ではそれをできるだけやさしい言葉に直して説明します。
📊 4都県の比較表:不登校・長期欠席の生徒に関わる仕組み
4都県の資料から、不登校や長期欠席の生徒に関わる仕組みを一つの表にまとめます。
表の内容は、すべて令和9年度の公表資料に書かれていることです。
| 都県 | 欠席が多い生徒に関わる仕組み | 面接・作文など | 調査書の扱い(資料に書かれている範囲) |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 調査書が一部書けない場合は、書ける欄を記入して理由書を出す。自分の事情を伝える自己申告書(様式13)を出せる。チャレンジスクールは調査書を出さない選抜 | 推薦は全員に個人面接。チャレンジスクールは作文(50分)と面接 | 調査書点は評定または観点別学習状況の評価から算出。斜線の記録の扱いは各都立高校が定める |
| 神奈川県 | 中学2年または3年(12月まで)に出席すべき日数の3分の1以上を欠席した場合、長期の欠席を理由とする選考方法の取扱いを申請できる | クリエイティブスクールは学力検査を行わず、特色検査(面接)を実施 | 申請した学年の調査書の学習の記録を資料にせず選考する |
| 埼玉県 | 不登校の生徒などを対象とした特別な選抜がある。原則として全日制・定時制のすべての学校・学科等で実施 | 個人面接を15分程度実施 | この選抜では調査書を資料とせず、学力検査・面接・自己申告書などを資料にする |
| 千葉県 | 評定の記載がない教科がある場合は、他の選抜資料と合わせて総合的に判定する | 学校設定検査として面接・作文などを各校が設定できる | 評定の全学年合計に学校ごとの係数を掛けて調査書の得点にする |
表の見方で大切なのは、都県ごとに仕組みの名前も条件も違うことです。
同じ「不登校」でも、東京・神奈川・埼玉・千葉で使える制度は同じではありません。
住んでいる都県だけでなく、受験したい高校がある都県の資料も見てください。
表の中の言葉をやさしく直すと
- 評定:国語や数学などの成績を、5段階などの数字で表したもの
- 観点別学習状況の評価:「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの見方で付ける評価(A・B・Cなど)
- 斜線:成績が付けられないときに、その欄に引く線
- 学力検査:国語・数学・英語・理科・社会などの入学試験
- 特色検査・学校設定検査:学校が独自に決める面接・作文・実技などの検査

🗼 東京都:令和9年度 都立高校入学者選抜実施要綱では
東京都の実施要綱では、欠席日数を点数にするという書き方は見当たりません。
調査書点は、評定か観点別学習状況の評価から出す仕組みです。
資料は東京都教育委員会が2026年9月に公表した「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」です。
調査書点のつくり方
推薦に基づく選抜では、調査書点は、各教科の観点別学習状況の評価(全27観点)か、評定(9教科)のどちらか一方を点数にして出します。
評定を使う場合、特定の教科だけを重く見ることはしません。
成績に斜線のある記録の扱いは、各都立高校が決めると書かれています。
学力検査に基づく選抜では、成績一覧表で評定の数字を確かめたあと、学力検査をする教科は評定を1倍、学力検査をしない教科は評定を2倍にして調査書点を出します。
成績一覧表がない場合や、斜線の教科がある場合は、学力検査の得点などを参考にして都立高校が算出します。
学力検査の得点と調査書点の合計は1000点満点で、全日制は原則7対3です。
調査書が一部書けないとき
調査書の一部が書けない場合は、「学籍の記録」など書ける欄を記入し、あわせて理由書を出すと書かれています。
調査書そのものを出せない場合は、理由書と参考資料を付けます。
長く学校に通えなかった事情があるときは、この理由書の使い方を、中学校の先生に具体的に聞いておくと安心です。
自己申告書(様式13)と自己PRカード
出願書類の注意事項には、都立高校に理解してほしい事情がある場合、自己申告書(様式13)を出せるとあります。
自己申告書は封をして、中学校長に出します。
書き方や使える場面は高校や選抜の種類で変わることがあるため、出す前に中学校で確認してください。
自己PRカードは、点数にはしません。
面接の資料として使われます。
推薦では全員に個人面接があるので、自分の言葉で気持ちを書いておくことは意味があります。
チャレンジスクールとエンカレッジスクール
チャレンジスクールの令和9年度の選抜は、作文(50分)と面接で行います。
出願に調査書は必要ありません。
入学願書、志願申告書、入学考査料(950円)を出します。
第1学年相当の検査日は2027年2月21日、合格発表は2027年3月1日です。
なお、チャレンジスクールの実施要綱は、第2学年相当以上の出願を高等学校等の中途退学者などに限る書き方をしています。
第1学年相当は、都立高校の定時制の応募資格を持つ人が対象です。
不登校という言葉を直接の条件にしている書き方ではないので、対象になるかどうかは、中学校の先生と高校の案内で確かめてください。
エンカレッジスクールは、学力検査を行わず、調査書・面接・小論文または作文などの結果で選びます。
調査書点は観点別学習状況の評価を使って出します。
🌊 神奈川県:長期の欠席を理由とする選考方法の取扱い
神奈川県には、長く欠席した人のために、申請すると調査書の学習の記録を使わずに選考してもらえる仕組みがあります。
目安は、中学2年または3年(12月まで)に、出席すべき日数の3分の1以上を欠席したことです。
県の案内には、この条件が「出席すべき日数の1/3以上の欠席」と書かれています。
| 項目 | 内容(県の案内と令和9年度実施要領より) |
|---|---|
| 対象 | 中学2年または3年(12月まで)で、出席すべき日数の3分の1以上を欠席した人 |
| 選考方法 | 申請した学年の調査書の学習の記録は資料にしないで選考する |
| 出す書類 | 志願者・保護者が作る第7号様式と第9号様式、中学校が作る第8号様式(欠席状況証明書) |
| 提出のしかた | 調査書とともに、中学校から志願先の高校へ申請書を出す |
| 例外 | 県立相模向陽館高校は、申請の必要がない |
| 注意 | 選考のときの加点ではなく、特別な募集枠をつくる制度でもない |
第8号様式の欠席状況証明書には、中学校長の職印が必要です。
病気などの特別な事情がある志願者が、長期の欠席を理由とする選考方法を申請するときに使います。
申請は本人や保護者だけではできず、中学校を通して行います。
県の案内には、申請の前に必ず中学校の先生に相談するように書かれています。
選考は2回の機会がある
神奈川県の共通選抜は、第1次選考と第2次選考の2段階です。
資料がそろわない場合は、参考にできる資料を使って、第1次選考の合格者に相当するかを判断します。
そこで合格にならなかった場合は、第2次選考の対象になります。
すべての受検者に、2回の選考の機会があると県の案内に書かれています。
通常の選考ではどんな資料を使うか
令和9年度の実施要領では、全日制・定時制の通常の選考に、4つの数字を使います。
Aは評定で、第2学年の9教科の評定の合計に、第3学年の9教科の評定の合計の2倍を足した数です。
Bは学力検査の得点、Cは第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の換算値、Dは特色検査の得点です。
この式の中に、欠席日数という項目は示されていません。
クリエイティブスクール
クリエイティブスクールでは、学力検査を行いません。
共通の検査として、特色検査(面接)を行います。
特色検査の日は2027年2月16日から18日のうち、高校が指定する日です。
面接の追検査は2027年2月22日(月)です。
選考は、事前に公表される基準にもとづき、観点別学習状況と特色検査(面接)の結果を合わせて行います。
調査書は、共通選抜では2027年2月4日から2月10日まで(土日を除く)に、中学校が志願先の高校に出します。
18歳以上(2027年4月1日現在)の人は、調査書を出す必要がありません。

🌳 埼玉県:不登校の生徒などを対象とした特別な選抜
埼玉県には、「不登校の生徒などを対象とした特別な選抜」があります。
令和9年度の実施要項の「第7」に定められていて、原則として全日制・定時制のすべての学校・学科等で実施されます。
この選抜では、調査書を資料にしません。
対象になる人
2027年3月31日までに中学校を卒業する見込みの人が対象です。
在学中に一時的なつまずきなどがあって、学校生活に本意でない時期を過ごした人で、在学中の中学校長がこの選抜への出願にあてはまると認めた人です。
対象かどうかを決めるのは校長なので、まず担任の先生か学校の窓口に相談してください。
| 項目 | 内容(令和9年度 実施要項・選抜要領より) |
|---|---|
| 実施校 | 原則として、全日制・定時制のすべての学校・学科等 |
| 募集人員 | 特別な募集人員は定めない。一般募集と合わせて実施し、入学許可候補者数は募集人員に含まれる |
| 出願 | 電子出願システムで「不登校特別選抜による募集」を選ぶ。中学校長が自己申告書(様式7)を志願先の高校長に出す |
| 学力検査 | 他の志願者と同じ問題を受ける |
| 面接 | 個人面接。1人につき原則15分程度 |
| 特色検査 | 実施する学校・学科・コースでは、この選抜の志願者も受ける |
| 調査書 | 資料にしない。学力検査の得点、面接の得点、特色検査の得点(実施する場合)、自己申告書の内容を資料にする |
| 志願先の変更 | 1回に限り、他のこの選抜の実施校または一般募集の実施校へ変更できる |
選抜要領には、面接について、中学校での生活や学習の状況に十分配慮するという趣旨が書かれています。
面接では、自己評価資料と自己申告書をもとに質問が考えられます。
追検査も同じ考え方です。
調査書の書き方:長期欠席で評定が付けられないとき
埼玉県の調査書の作成要領には、長期欠席で学習の評定ができないときの書き方があります。
その評定欄に斜線を引き、「備考」に「長期欠席により評定不能」と書くことになっています。
これは、評定を付けられない事情をはっきり示すための書き方です。
不登校の生徒などを対象とした特別な選抜に出願する場合は、調査書を資料にしない仕組みです。
一方、一般の募集に出願する場合には、調査書が資料に使われます。
どちらの方法で出願するかは、ご家庭だけで決めずに、中学校の先生と相談して決めてください。
🍀 千葉県:令和9年度 実施要項での調査書と検査
千葉県の令和9年度実施要項では、評定の記載がない教科がある場合は、他の選抜資料とあわせて、ほかの志願者と比べながら総合的に判定すると書かれています。
この記事では、検査の仕組みと、配慮を求める手続きを中心に整理します。
調査書の得点のつくり方
調査書の得点は、国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・外国語の評定の全学年の合計に、各高校が決める係数Kを掛けて出します。
Kは原則1で、学校の特色に応じて0.5以上2以下の範囲で決められます。
さらに、各高校は調査書の記載事項について、50点を上限として得点に加点できます。
学力検査と学校設定検査の日程
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2027年2月16日(火) | 学力検査1日目:国語・数学(各50分)、英語(60分)。各100点 |
| 2027年2月17日(水) | 学力検査2日目:理科・社会(各50分)。各100点 |
| 2027年2月25日(木) | 追検査 |
| 2027年2月4日(木)正午 | 在籍中学校長が学習成績分布表を送る期限(県内公立中学校の場合) |
学校設定検査は、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査などから、各高校が一つ以上を選んで行う検査です。
どの検査をするかは学校ごとに違うので、行きたい高校の募集要項を必ず見てください。
追検査の対象
追検査は、本人の責任ではない身体・健康上の理由がある場合の検査です。
出席停止となる感染症にかかった場合や、その疑いがある場合などが書かれています。
一方、本人または保護者の判断で検査の一部または全部を受けなかった場合は、選抜の対象外になると書かれています。
受検の配慮を求めるとき
障害等のため通常の方法では受検が難しい場合は、「受検に係る特別配慮申請書(様式21)」を出せます。
障害や病気、けがのある志願者が不利な扱いを受けないように留意すると、実施要項に書かれています。
配慮が必要かどうかは、まず中学校の先生に相談してください。
🗓 出願から入学までの日程(東京都・神奈川県・千葉県)
日程は、公表された令和9年度の資料に書かれている日付だけを並べます。
埼玉県の日程は、県が公表する令和9年度の入学者選抜日程表で確かめてください。
| 都県 | 主な日程(2027年) |
|---|---|
| 東京都(推薦) | 書類提出期間:1月8日(金)から1月18日(月)まで(必着) |
| 東京都(学力検査) | 書類提出期間:1月29日(金)から2月4日(木)まで(必着)。入力期間は2026年12月18日(金)から2027年2月4日(木)午後5時まで |
| 東京都(チャレンジスクール第1学年相当) | 検査:2月21日。合格発表:3月1日8時30分 |
| 神奈川県 | 調査書の提出:2月4日から2月10日まで(土日を除く)。特色検査:2月16日から18日のうち高校が指定する日。追検査(面接):2月22日(月) |
| 千葉県 | 学力検査:2月16日(火)・17日(水)。追検査:2月25日(木) |
出願のしめきりは、1日でも過ぎると受け付けてもらえません。
体調や気持ちの状態に波がある場合は、早めに書類をそろえておくと安心です。
書類は中学校を通して出すものが多いので、学校が開いている日に余裕をもって動きましょう。
日程づくりの考え方
- いちばん早い締切から逆算して、先生との相談日を決める
- 自己申告書や理由書など、書くのに時間がかかる書類を先に進める
- 面接の練習は、本番の1か月前から少しずつ始める
- 試験の日に体調が悪い場合の追検査の条件も、事前に読んでおく
⚠️ よくある勘違い:欠席が多いと受験できない?
欠席が多いからといって、公立高校を受けられなくなるとは、今回確認した資料のどこにも書かれていません。
むしろ、各都県は、長期の欠席や不登校の事情に応じた手続きを用意しています。
ここでは、よくある勘違いを表にします。
| 勘違い | 資料から言えること |
|---|---|
| 欠席が1日でもあると不利になる | 今回確認した得点の計算式には、欠席日数という項目は示されていない。選抜は評定・学力検査・面接などで行われる |
| 不登校だと、どの県でも同じ特別枠がある | 埼玉県は特別な選抜を設けているが、神奈川県は特別枠ではなく選考方法の取扱いの申請、東京都は事情を伝える自己申告書など、仕組みが違う |
| 申請すれば、点数が加算される | 神奈川県の案内には、選考時の加点資料ではないと書かれている |
| 本人と保護者が高校に直接申し込めばよい | 手続きは中学校を通して行うものが多い。校長の認定や職印が必要なものもある |
| 面接でうまく話せないと不合格になる | 面接は選抜資料の一つ。埼玉県の選抜要領は、中学校での生活や学習の状況に十分配慮すると書いている |
| 自己申告書に何を書いてもよい | 事実を書くものなので、内容が事実と違うと、入学を取り消されることがある(東京都チャレンジスクール要綱の趣旨) |
最終的な判断は、中学校長と志願先の高校長がします。
ご家庭だけで「うちの場合は大丈夫」「うちはだめだ」と決めないでください。
医療や心のことで気になる点がある場合は、医師やスクールカウンセラーなどの専門機関に相談しましょう。

🏠 家庭でできること:相談前の準備チェックリスト
中学校の先生に相談する前に、家庭で整理しておくと話がスムーズになります。
次のチェックリストを使ってください。
| チェック項目 | 具体的にやること |
|---|---|
| 欠席の状況をまとめる | 中学1年から3年までの、おおよその欠席の時期と日数をメモする |
| 今の学校外の過ごし方 | 教育支援センター、フリースクール、家庭学習など、どこで何をしているかを書き出す |
| 志望する高校の候補 | 行きたい気持ちのある高校を3つほど挙げる。通学時間や校風も書く |
| 気になる点 | 面接、集団でのテスト、通学など、不安なことを書く |
| 先生に聞きたいこと | 自分が使える手続き、必要書類、しめきりを、一覧にして聞く |
| 本人の気持ち | 本人が話したい範囲で、希望を聞く。無理に聞き出さない |
相談のときの伝え方
- 事実を先に伝える(いつからどれくらい休んだか)
- 希望を具体的に伝える(行きたい高校の種類、面接への不安など)
- 先生に質問するときは、紙に書いて持っていく
- その場で決めずに、持ち帰って家族で話し合ってよい
勉強面でできること
勉強の遅れが心配な場合は、苦手な学年の単元に戻って、少しずつやり直す方法があります。
学校の宿題、通信教材、オンラインの個別指導など、本人に合う形を選んでください。
どれが合うかは、ご家庭の状況で変わります。
一つの考え方として、1日15分から始め、続けられる量を探す方法があります。
面接の練習は、家族が質問役になって、短い質問から始めると取り組みやすくなります。
「中学校でがんばったこと」「高校でやってみたいこと」など、答えやすい質問から試してみてください。
うまく話せなくても、紙に書いて見ながら話す練習から始めて構いません。
✅ 今週やること:3つの行動
ここまで読んで、「まず何をすればいいのか」が分かりにくい場合は、次の3つから始めてください。
どれも、今週のうちにできることです。
- 中学校の担任の先生に、相談の予約を入れる。「高校受験の手続きについて、欠席の状況をふまえて相談したい」と伝えます。
- 行きたい高校の、令和9年度の募集要項を調べる。高校名と「令和9年度 入学者選抜」で調べると、都県の教育委員会のページが見つかります。
- 家庭のチェックリストを1枚つくる。欠席の状況、希望の高校、不安なことを一枚の紙にまとめます。
相談した内容は、日付と一緒にメモに残しておきましょう。
先生の説明を忘れても、見返すことができます。
最終的な判断は、中学校長と志願先の高校長が行います。
迷ったときは、教育委員会の窓口や、スクールカウンセラーに相談してください。
❓ よくあるご質問
不登校だと、調査書には欠席日数が書かれますか?
今回確認した資料には、欠席日数を点数にする書き方は見当たりません。調査書の書き方は中学校が決めるため、実際にどう書かれるかは担任の先生に確認してください。
長期欠席の場合、成績はどう書かれますか?
埼玉県の調査書作成要領では、学習の評定ができないとき、その欄に斜線を引き、備考に「長期欠席により評定不能」と書くとされています。
神奈川県の長期欠席の申請は、どんな人が使えますか?
中学2年または3年(12月まで)に、出席すべき日数の3分の1以上を欠席した人が対象です。申請は中学校を通して行い、事前に先生に相談します。
埼玉県の不登校特別選抜では、面接はどんな形ですか?
個人面接で、1人につき原則15分程度です。中学校での生活や学習の状況に十分配慮すると選抜要領に書かれています。
東京都のチャレンジスクールでは、調査書は必要ですか?
出願に調査書は必要ありません。入学願書、志願申告書、入学考査料(950円)を出し、作文(50分)と面接を受けます。
自己申告書は誰が出しますか?
東京都は、事情を伝える自己申告書(様式13)を封をして中学校長に出します。埼玉県は、中学校長が自己申告書(様式7)を志願先の高校長に出します。
千葉県では、評定が付いていない教科があるとどうなりますか?
令和9年度の実施要項には、評定の記載がない教科がある場合は、他の選抜資料とあわせて、ほかの志願者と比べながら総合的に判定すると書かれています。
どこに最初に相談すればよいですか?
まず在籍している中学校の担任の先生です。手続きの多くは中学校を通して行い、最終的な判断は校長と志願先の高校長が行います。
📚 参考にした公的資料
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(2026年9月公表)
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校チャレンジスクール入学者選抜実施要綱」(2026年9月公表)
- 東京都教育委員会「出願書類についての注意事項等」(令和9年度、2026年9月公表)
- 神奈川県「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」
- 神奈川県「入学者選抜における選考及び長期の欠席を理由とする選考方法の取扱い申請について」
- 埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施要項(第7 不登校の生徒などを対象とした特別な選抜)」
- 埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜要領」
- 千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」


