併願は「滑り止めを1つ決めること」ではありません。当日の戦い方まで変えてしまう、戦略の中心です。早慶附属を第一志望にする場合、ここを間違えると、実力があっても本番で崩れます。この記事では、日程・難易度・受験校数の3点から、失敗しない組み方を整理します。
この記事でわかること
併願を「滑り止め」と考えてはいけない理由
受験校数の目安と、増やしすぎのリスク
難易度の階段の作り方
早慶を複数受けるべきか、分散させるべきか
1月までに決めておくこと
併願は「当日の戦い方」を決める
ここが最も大事な点です。
| 状態 | 当日の戦い方 |
|---|---|
| すでに合格を1つ確保している | 攻められる。難問に時間を使う判断ができ、記述も思い切って書ける |
| まだ1つも受かっていない | 守りに入る。確実に取れる問題を拾う戦い方に切り替えざるを得ない |
◎ つまり、併願は「保険」ではなく「攻撃力」です
第一志望の入試日より前に合格を1つ取っておく。これだけで、当日のパフォーマンスが変わります。「受かる実力はあったのに、緊張で崩れた」という結果を防ぐ、最も現実的な方法です。
受験校数は3〜5校
| 校数 | 評価 |
|---|---|
| 1〜2校 | 少なすぎます。全部落ちる可能性を考えていない |
| 3〜5校 | 推奨。チャレンジ・実力相応・確実の3層を作れる |
| 6校以上 | 多すぎます。過去問対策が分散し、どの学校も中途半端になる。移動と体力の消耗も無視できません |
✕ やってはいけない:直前に受験校を増やす
1月になって不安から追加するケースが多いのですが、過去問を1年も解いていない学校を受けても、合格率は上がりません。それより第一志望の直しに時間を使うべきです。
難易度の階段を作る
3層に分けて考えてください。
1チャレンジ層(第一志望)
早慶附属。過去問5年分×2周をここに集中投下します。
2実力相応層(1〜2校)
いまの模試の判定でB〜C程度の学校。ここが本当の勝負どころです。第一志望に届かなかった場合、実際に通うことになる可能性が最も高い層なので、校風もきちんと見てください。
3確実層(1校)
模試でA判定が続いている学校。そして「ここなら通ってもいい」と思える学校であること。通う気のない学校を確実層に置くのは、意味がありません
早慶を複数受けるか、分散させるか
よくある悩みです。どちらが正解ということはなく、お子さまの状況で変わります。
| 早慶を複数受ける | 早慶+国立附属・都立に分散 | |
|---|---|---|
| 向いている状況 | 大学附属に行きたい意思が固い/3科目に絞って対策したい | 大学受験も視野に入れている/5教科が得意 |
| メリット | 3科目に集中できるので対策効率が高い | 選択肢が広がる。国立附属も狙える |
| 注意点 | 全部落ちたときの受け皿を別に用意する必要がある | 5教科の対策が必要になり、負荷が上がる |
◎ 判断の基準はこれです
「大学受験をもう一度するかどうか」で決めてください。附属校に入れば、多くの場合そのまま系列大学へ進めます。そこに価値を感じるなら早慶に寄せる。まだ迷っているなら分散させる。偏差値ではなく、6年後・10年後をどうしたいかで決める話です。
日程を組むときの3つの注意
1第一志望より前に、必ず1つ受ける
合格を確保して本命に臨むためです。ここを外すと、当日守りに入ります。
23日連続は避ける
体力と集中力が持ちません。特に本命の前日は空ける。移動だけでも消耗します。
3手続き締切を先に確認する
合格しても、締切までに入学金を納めないと権利が消えます。「本命の発表前に、併願校の締切が来る」パターンが要注意です。ここはご家庭で必ず表にしてください。
✕ やってはいけない:日程を保護者だけで決める
本人が納得していない併願校は、当日の集中力が落ちます。「ここなら通ってもいい」と本人が言える学校だけを入れてください。
12月までに、この表を作る
☑ 各校の試験日
☑ 各校の合格発表日
☑ 各校の入学手続き締切日と、必要な金額
☑ 「本命の発表前に締切が来る学校」がどれか
☑ 全部落ちた場合に、最終的にどうするか
3つ目と4つ目が抜けているご家庭が非常に多いです。合格したのに手続きを逃す、あるいは想定外の出費が重なる。事前に表にしておけば防げます。
併願の組み方、一緒に整理しませんか
いまの模試の結果とご希望を伺えば、日程・難易度・受け皿の3点で組み方をご提案します。併願は当日の戦い方まで変えるので、早めに決めるほど有利です。初回の体験授業・ご相談は無料です。
よくあるご質問
Q. 早慶附属は何校まで受けられますか。
A. 試験日が重ならなければ複数受けられます。ただし各校の入試日程・出願方法は必ず最新の募集要項でご確認ください。日程は年度によって変わります。
Q. 併願校の過去問はどのくらいやればいいですか。
A. 2〜3年分×1周で足ります。形式に慣れることが目的です。深追いすると第一志望の対策が薄くなります。
Q. 公立高校も併願すべきですか。
A. ご家庭の方針次第です。「私立に行かせる前提かどうか」を先に決めてください。そこが曖昧なまま組むと、日程も対策科目も中途半端になります。
Q. 確実層の学校が見つかりません。
A. 模試の判定だけで探すと見つかりません。「通ってもいい」と思える基準を、偏差値以外にも作ってください。通学時間、部活、進学実績、校風。ここを言語化すると候補が出てきます。
Q. 本命の前に受けた学校に落ちたら、どうすればいいですか。
A. 切り替えが必要です。その日のうちに落とした原因を1つだけ特定して、翌日からの対策に反映させる。引きずるのが一番よくありません。ここは講師が伴走できる部分です。
Q. 併願はいつまでに決めればいいですか。
A. 12月中には確定させてください。1月に入ってから決めると、過去問対策の時間が取れません。
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