滋賀県立高校入試2027の日程と仕組み|一般型・学校独自型と内申の使われ方

滋賀の学力検査は3月3日入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年春)入試の情報です。出願前には、滋賀県教育委員会の最新の選抜要項と、志望校の「高等学校別入学者選抜概要」を必ずご確認ください。

結論:滋賀の県立入試は「3月の一次募集」で1校だけ受けます

令和9年度の滋賀県立高校入試は、一次募集の学力検査が3月3日(水)、学校独自検査が3月4日(木)、入学許可予定者の発表が3月11日(木)です。受けられるのは1校だけです。

受験生は全員、5教科の学力検査を受けます。合否は「学校独自型選抜」と「一般型選抜」の2つで決まり、学力検査と内申(個人調査報告書)の比重は学校ごとにちがいます。志望校の配点を早めに確かめることが、最初の一歩です。

この記事でわかること
  • 令和9年度(2027年春)の一次募集・二次募集の日程
  • 一般型選抜と学校独自型選抜のちがい(併願・専願)
  • 学力検査の教科・配点・時間割
  • 内申と当日点の「比重」の読み方(具体例つき)
  • 全県一区のしくみと、令和9年度の変更点
  • 中3が9月から3月までに月ごとにやること/保護者のNG

令和9年度(2027年)入試の日程

令和9年度の日程は、滋賀県教育委員会が公表しています。一次募集の出願は1月28日(木)から2月9日(火)正午まで、学力検査は3月3日(水)、発表は3月11日(木)です。

区分内容日付(令和9年)
一次募集出願1月28日(木)9時〜2月9日(火)12時
一次募集出願変更2月10日(水)9時〜2月17日(水)12時
一次募集入学考査手数料の納付2月17日(水)13時〜2月22日(月)12時
一次募集学力検査3月3日(水)9時〜
一次募集学校独自検査3月4日(木)9時〜
一次募集追検査3月7日(日)学力検査/3月8日(月)学校独自検査
一次募集入学許可予定者発表3月11日(木)9時
二次募集出願3月12日(金)9時〜3月15日(月)12時
二次募集検査3月17日(水)14時〜
二次募集入学許可予定者発表3月19日(金)9時

※出典:滋賀県教育委員会「R9入学者選抜日程」(公式)。出願はWeb出願システムで行います。出願の前に、中学校が令和8年11月17日(火)〜12月15日(火)に志願者の基本情報を一括登録し、12月16日(水)〜令和9年1月26日(火)に志願者が内容を確認・入力する流れです。信楽高校・伊香高校の全国募集検査は1月30日(土)です。

覚えておきたい3つの日付
  • 2月9日(火)12時:一次募集の出願の締め切り。そのあと2月17日(水)12時までは出願変更ができます。
  • 3月3日(水):学力検査。5教科を1日で受けます。
  • 3月11日(木):入学許可予定者の発表。ここで決まらなかった人は二次募集へ進めます。

学校独自検査(3月4日)は、学校独自型選抜に出願した人だけが受けます。一般型選抜だけに出願した人は、3月3日の学力検査だけで終わります。

一次募集のしくみ:一般型選抜と学校独自型選抜

一般型選抜は「学力」を中心に見る入試、学校独自型選抜は「学力検査だけでは測れない力」も見る入試です。どちらも同じ1校の中の選抜で、全員が学力検査を受けます。

項目一般型選抜学校独自型選抜
見るもの学力検査と内申(個人調査報告書)学力検査・内申に加えて、学校独自検査など
種類1種類自己推薦・中学校長推薦(学校が選んで実施)
学校独自検査なし作文・小論文・面接・プレゼンテーション・実技検査などから1つ以上
出願要件県共通の出願資格のみ学校ごとに評定の基準などがある場合あり
募集人数定員の残り学校ごとに定員の一定割合

※出典:滋賀県教育委員会「令和9年度滋賀県立高等学校入学者選抜要項」「R9入学者選抜について」(公式)。学校独自型選抜の割合・検査内容・配点は、学校ごとに「高等学校別入学者選抜概要」で公表されています。

「併願」と「専願」のちがい

滋賀県の要項では、同じ高校の学校独自型選抜と一般型選抜の両方に出願することを「併願」、一般型選抜だけに出願することを「専願」と呼びます。私立高校との「併願」とは意味がちがうので注意してください。

判定は、学校独自型選抜が先です。学校独自型選抜で入学許可が得られなかった人は、一般型選抜で専願の人といっしょに、もう一度判定されます。つまり、併願にすると同じ学校で2回チャンスがあります。

POINT:学校独自型選抜は「2回目のチャンス」として考える

学校独自型選抜の募集枠は、学校によって小さいこともあります。本命はあくまで一般型選抜と考え、学力検査の点を上げる勉強を中心にしてください。そのうえで、出願要件を満たしていれば、学校独自型選抜にも出願して「2回判定を受ける」形にするのが基本です。

学校独自検査の準備は「型」を決めておく

学校独自検査の内容は学校ごとにちがいますが、準備のしかたには共通点があります。

  • 面接:志望理由、中学校でがんばったこと、高校でやりたいことの3つを、それぞれ1分で話せるようにする。家の人や先生に質問してもらい、3回以上声に出して練習する
  • 作文・小論文:「結論→理由→具体例→まとめ」の順番を決めておく。10月から週1本、時間を計って書き、先生に見てもらう
  • プレゼンテーション:その場で出たテーマについて話す形式もある。ニュースを1つ選び「自分の考え・理由・具体例」を1分で話す練習を週2回
  • 活動実績報告書:部活動・生徒会・資格などを、学年・大会名・結果まで正確に書き出しておく

ただし、学校独自検査の練習に時間をかけすぎて、学力検査の勉強が止まるのは本末転倒です。学校独自型選抜でも学力検査の点は使われます。面接や作文の練習は、1回30分程度を週に2〜3回で十分です。

学力検査の教科・配点・時間

学力検査は国語・数学・社会・理科・英語の5教科で、各教科100点が標準(合計500点)、時間は各50分です。5教科を1日で受けます。

時間教科配点(標準)
9:25〜10:15国語100点
10:35〜11:25数学100点
11:45〜12:35社会100点
13:20〜14:10理科100点
14:30〜15:20英語100点

※出典:滋賀県教育委員会「令和9年度滋賀県立高等学校入学者選抜要項」(公式)。要項の文言は「各教科100点を標準とする」です。理数系の学科などでは、教科ごとの「配点割合」を変える学校があります(例は難関校の記事で紹介しています)。

社会と理科の間に昼休みがあります。午後は理科と英語の2教科です。1日で5教科を解ききる体力も必要なので、冬休み以降は本番と同じ時間割で過去問を通しで解く日をつくってください。

内申と当日点の比重:具体例で読む

滋賀県では、学力検査と内申(個人調査報告書)の「比重」を、各高校の校長が決めます。一般型選抜では、学力検査と個人調査報告書を合わせた配点の中で、どちらを重く見るかが学校ごとにちがいます。

たとえば、ある学校が「学力検査700点・個人調査報告書300点」と決めていれば、当日点の重みが7割です。別の学校が「学力検査500点・個人調査報告書500点」なら、内申と当日点が半分ずつです。

具体例:同じ2人でも、学校によって順位が入れかわる

ここからは、しくみを理解するための仮の計算です。実際の換算方法は、志望校の資料で必ず確認してください。「満点に対して何割とれたか」で考えます。

生徒当日点の得点率内申の得点率比重7:3の場合比重5:5の場合
Aさん8割6割740点700点
Bさん6割9割690点750点

※計算方法(仮):比重7:3は「0.8×700+0.6×300」のように、得点率に配点をかけて足しています。比重5:5は「0.8×500+0.6×500」です。個人調査報告書の評定をどう点数にするか(どの学年を使うか、学年の比率など)は、今回確認した県の要項・パンフレットには書かれておらず未確認です。

当日点が強いAさんは、7:3の学校で有利です。内申が強いBさんは、5:5の学校で有利です。志望校の比重を知ると、残りの期間で「当日点」と「内申」のどちらに時間をかけるべきかが決まります。

学校独自型選抜の「評定の基準」

学校独自型選抜では、「3年生の9教科の評定合計が○以上」のように、出願の基準を決めている学校があります。9教科がすべて5なら45です。基準は学校ごとにちがうので、2学期の成績が出たら、基準に届いているかを先生と確認してください。

保護者の方へ:配点の資料は「高等学校別入学者選抜概要」で見られます

各高校の学校独自型選抜の割合、配点、出願要件は、県教育委員会の「高等学校別入学者選抜概要」にまとまっています。三者面談の前に、志望校のページだけでも印刷して、お子さまと一緒に「一般型の比重」と「独自型の出願要件」に線を引いておくと、面談で聞くべきことがはっきりします。

全県一区のしくみと、令和9年度の変更点

滋賀県の県立高校は「全県一区」で、県内に住んでいればどの県立高校にも出願できます。平成18年度の入試からこのしくみです。

令和9年度は、新しい入試制度になって2年目です。令和8年度から、一次募集の受検者は全員が学力検査を受ける形になり、Web出願も始まりました。令和9年度の主な変更点は次のとおりです。

項目令和9年度の内容
検査の日程学力検査が3月3日(水)・学校独自検査が3月4日(木)。令和8年度(2月25日・26日)より約1週間おそい
発表の日3月11日(木)。令和8年度は3月9日(月)
全日制の募集定員9,080人。前年度より400人減
学級減の学校堅田・河瀬・彦根翔西館・長浜北・草津・玉川・栗東・水口東・高島・日野の10校で各40人減

※出典:滋賀県教育委員会「R9入学者選抜日程」「令和8年度 選抜要項概要(主な日程を含む)」「令和9年度県立高等学校第1学年の募集定員」(公式)。学級減の学校名は募集定員の資料(PDF)の読み取りによるもので、10校×40人が本文の「400人の減」と一致することを確認しています。

ここからは推測です。私立高校の入試日程が前年並みなら、県立の日程が約1週間おそくなるぶん、私立の入試から県立の学力検査までの間が令和8年度より長くなると考えられます。この期間を「県立の過去問で仕上げる期間」として使えるよう、1月のうちに計画を立てておきましょう。

中3が9月から3月までに、月ごとにやること

秋は「内申」と「弱点の穴うめ」、冬は「過去問」、直前は「本番と同じ時間割」が基本の流れです。

時期勉強でやること手続き・確認すること
9月1・2年の数学・英語の穴を1単元ずつうめる。1日の中で5教科すべてにふれる志望校の「高等学校別入学者選抜概要」を読み、比重と出願要件を確認
10月2学期の定期テスト対策を最優先。提出物をすべて期限内に出す学校独自型選抜の出願要件(評定の基準)に届きそうか確認
11月県の過去問を1年分、時間を計って解く。失点を教科ごとに書き出す中学校が志願者情報の一括登録を開始(11月17日〜)。三者面談で志望校を相談
12月過去問を2〜3年分。記述問題を自分で書き直す練習志願者情報の確認・入力(12月16日〜)。冬休みの計画を立てる
1月私立入試の準備と並行。県立の過去問は週1回、5教科通しで解く一次募集の出願(1月28日〜2月9日)
2月本番と同じ時間割(9:25開始)で解く日を週1回。まちがいノートを回す出願変更(〜2月17日)、手数料納付(〜2月22日)
3月新しい問題集は増やさない。漢字・語句・公式の最終確認学力検査3月3日・学校独自検査3月4日・発表3月11日

※手続きの日付は滋賀県教育委員会「R9入学者選抜日程」(公式)によります。勉強の内容はエスペランサアカデミーの目安です。

秋(9〜11月):内申と「1・2年の穴」を同時に

秋は、2学期の成績が決まる時期です。定期テストの2週間前は、テスト範囲を最優先にしてください。それ以外の週は、1・2年の数学(関数・図形)と英語(文法)の穴うめを進めます。社会・理科は、中1・中2の内容を1週間に1単元ずつ復習すると、12月までに一周できます。

冬(12〜1月):過去問で「落とし方」を知る

冬休みからは過去問が中心です。県の教育委員会のサイトでは、過去の学力検査問題と正答例が公開されています。1回解いたら、まちがえた問題を「知識が足りない」「読みまちがい」「時間切れ」の3つに分けます。分け方で、次にやることが変わります。

直前(2〜3月):新しいことより「確実に取る」

2月以降は、新しい問題集に手を出さないことが大切です。まちがいノートと過去問の解き直しを回し、本番と同じ9時25分から解き始める練習を週1回入れます。朝の時間に頭が動くよう、生活リズムも本番に合わせていきます。

週の時間割の目安(9〜11月・平日)

  • 平日(1日2〜3時間):数学40分・英語40分を毎日。残りの時間で国語・理科・社会を1日1〜2教科、30分ずつ回す
  • 定期テスト2週間前:テスト範囲を最優先。ワーク2周と提出物の仕上げを先に終わらせる
  • 土日(1日5〜6時間):土曜に過去問か実力テストを1教科以上、日曜にまちがい直し

保護者がやってはいけないNG

この3つは、秋以降に逆効果になりやすい行動です
  • 「内申はもう関係ない」と言う。一般型選抜でも、内申は学校ごとの比重で合否に入ります。学校独自型選抜では評定の基準がある学校もあります。2学期の成績は最後まで大切です。
  • 他県の入試の話をそのまま当てはめる。滋賀県は令和8年度に制度が変わったばかりです。「推薦は2月」などの古い情報や他県の情報で判断せず、県の最新資料で確認してください。
  • 模試の判定だけで志望校を下げる。比重が「当日点重視」か「内申重視」かで、同じ成績でも有利・不利が変わります。判定の数字だけでなく、志望校の配点と合わせて見てください。

声のかけ方も大切です。「何点だったの?」より、「どの教科のどこで落としたの?」と聞くほうが、次にやることが見えます。

よくある質問

Q. 私立高校と県立高校は両方受けられますか?

A. 受けられます。県立の一次募集で受けられるのは1校ですが、私立高校の受験とは別です。私立の入試日程や出願の条件は学校ごとにちがうので、各私立高校の募集要項で確認してください。

Q. 一次募集で不合格だったら、どうなりますか?

A. 定員に空きがある学校では二次募集が行われます。出願は一次募集の発表の翌日から始まるので、発表の前に「もしものときの出願先」を家族で話しておくと落ち着いて動けます。

Q. 学校独自型選抜に出願すると、一般型選抜で不利になりますか?

A. 県の要項では、学校独自型選抜で入学許可が得られなかった人は、一般型選抜で専願の人と一緒に判定すると定められています。出願要件を満たしているなら、併願で2回判定を受ける形を考えてよいでしょう。

Q. 住んでいる市から遠い高校も受けられますか?

A. 全県一区なので、県内に住んでいれば出願できます。ただし通学時間は3年間続きます。朝の電車・バスの時間を実際に調べ、学校説明会の日に同じ時間帯で行ってみるのがおすすめです。

ここまで読んで「うちの子は何から始めればいいか」が気になった方へ。

滋賀県の入試は、学校ごとに比重がちがうため、同じ成績でも「やるべきこと」が人によって変わります。当日点を上げるべきか、内申を守るべきか、学校独自型選抜も使うべきか。この判断は、答案と成績を見ないとできません。

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まとめ

  • 令和9年度は、一次募集の学力検査が3月3日、学校独自検査が3月4日、発表が3月11日
  • 一次募集で受けられるのは1校だけ。全員が5教科の学力検査を受ける
  • 学力検査は各教科100点が標準、各50分。5教科を1日で受ける
  • 学校独自型選抜と一般型選抜の両方に出願する「併願」なら、同じ学校で2回判定される
  • 学力検査と内申の比重は学校ごと。志望校の「高等学校別入学者選抜概要」で確認する
  • 全県一区。令和9年度は全日制の定員が400人減り、日程が約1週間おそくなる
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