最終更新:2026年11月8日|この記事の入試の数字は、近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校が公表している令和9年度(2027年度)中学校入学試験要項と、令和8年度(2026年度)の入試概況(前期・後期)にもとづきます。塾などの二次情報は使っていません。
令和9年度(2027年度)入試は、マッチング入試(令和8年12月13日)、一般入試(令和9年1月6日)、適性検査型入試(令和9年1月17日)の3方式です。募集人員は160人(男女共学)で、内訳はマッチング約20人、一般約110人、適性検査型約30人です。
一般入試は国語・算数の各125点(各60分)で合計250点満点、適性検査型は算数100点・適性検査①②各75点で合計250点満点です。令和8年度の前期・後期とは科目や配点が変わっています。
令和8年度の入試概況では、前期は受験者310名・合格者282名(受験者÷合格者は約1.10倍)、後期は受験者72名・合格者64名(約1.13倍)でした。
- 近畿大学附属広島中学校福山校の基本情報
- 学費(令和9年度の予定額)と特待生制度
- 令和9年度の3方式(日程・科目・配点)
- 出願区分と専願・併願、英検の優遇
- 令和8年度の入試状況(前期・後期)
- 家庭でできる対策の手順
「近大福山の対策は何から始めればいい?」――この記事では、学校が公表している入試要項と入試概況をもとに、近畿大学附属広島中学校福山校の入試を数字で整理します。偏差値だけでは見えない「どの方式で、どの科目に何点が割り当てられているか」を知ることが、過去問対策の出発点です。オンライン指導なので、福山から離れた地域にお住まいでも、同じように対策できます。
高校の入試については、近畿大学附属広島高校福山校の入試の記事でまとめています。
近畿大学附属広島中学校福山校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 校名・所在地 | 近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校(広島県福山市佐波町389番地)。要項では「近畿大学附属広島中学校 福山校」と表記されています。 |
| 共学・別学 | 男女共学 |
| 募集人員(令和9年度) | 160人。マッチング入試約20人、一般入試約110人、適性検査型入試約30人 |
| コース | 難関進学コース(2クラス)、未来創造コース(2クラス) |
| 出願資格 | 令和9年3月小学校卒業見込みの児童で、通学可能な者 |
| 試験会場 | 近畿大学附属広島高等学校・中学校 福山校 |
| 問い合わせ | 入試本部 電話 084-951-2695(要項に記載) |
出願資格は、3方式に共通して「令和9年3月小学校卒業見込みの児童で、通学可能な者」です。マッチング入試には追加の条件があり、小学生の間に継続して取り組んだこと(スポーツや各種コンクールでの受賞歴など)や有意義な活動(児童会活動、ボランティア活動など)がある人で、体験模試の受験と個人面接を行った人が対象です。出願区分7・8(難関進学コースを含む区分)は、加えて英語検定4級以上の取得が必要です。
学費(令和9年度の予定額)と特待生制度
要項の「入学金・授業料及び諸会費」は、令和9年度の費用(予定)として載っています。授業料は年額で、銀行口座振替による3期分納です。数字は要項の記載どおりです。
| 項目(円) | 入学時のみ | 入学年次(1年) | 2年次 | 3年次 |
|---|---|---|---|---|
| 入学金 | 200,000 | ― | ― | ― |
| 授業料 | ― | 450,000 | 450,000 | 450,000 |
| PTA | ― | 19,400 | 14,400 | 14,400 |
| 生徒会 | ― | 9,200 | 7,200 | 7,200 |
| 合計 | 200,000 | 478,600 | 471,600 | 471,600 |
- PTAの1年次の19,400円は入会金5,000円と会費14,400円の合計です(兄弟姉妹が在学している場合、PTAの入会金は免除)。生徒会の1年次の9,200円は入会金2,000円と会費7,200円の合計です。
- 上記とは別に、実力テスト(模試)、日本スポーツ振興センター掛金、芸術・技術家庭科教材、体験学習などの費用が学年ごとに80,000円程度かかります。学習用のICT端末も購入します(要項の記載)。
- 入学金は、専願者は入学手続き期間に200,000円、併願者は一次手続として100,000円をWeb納入します。併願者の二次手続の入学金と誓約書の期限は、合格発表のWebサイトで知らせるとされています。一度納入された入学金は返金されません。
特待生制度(本校独自)
一般入試・適性検査型入試の受験生のうち、入試科目の合計(250点満点)が基準点以上の人が特待生候補になります。特待生になると、1年間の授業料の全額(450,000円)、2分の1(225,000円)、3分の1(150,000円)のいずれかが免除されます。2学年以降は在学中の成績で選考されます。基準点の数字は要項には載っていません。
そのほか、福山市の就学援助(入学準備費63,000円、学用品費37,730円など)や、広島県の授業料減免事業支援特別経費補助金制度が紹介されています。要項には、令和9年度以降は変更になる場合もあるとあり、詳しくは学校の事務室に問い合わせるよう書かれています。
令和9年度の3方式(日程・科目・配点)
掲載している年度:入試日程・科目・学費は令和9年度(2027年度)入学試験要項(学校公式PDF)。入試結果は令和8年度(2026年度)入学試験概況(学校公式PDF)です。

| 方式 | 試験日 | 合格発表 | 入学手続き |
|---|---|---|---|
| マッチング入試(専願) | 令和8年12月13日(日) | 令和8年12月16日(水)郵送(速達) | 12月16日(水)~12月23日(水)銀行振込 |
| 一般入試 | 令和9年1月6日(水) | 令和9年1月9日(土)Web | 1月9日(土)~1月15日(金)Web納入 |
| 適性検査型入試 | 令和9年1月17日(日) | 令和9年1月20日(水)Web | 1月20日(水)~1月26日(火)Web納入 |
マッチング入試では、体験模試(11月15日(日)実施)の受験と、同日の午後に行う個人面接が必須です。出願方法など詳しい要項は体験模試の当日に渡されます。面接を希望する場合は、体験模試の申し込み後に、事前に学校へ電話で連絡するよう書かれています。
方式別の科目と配点

| 方式 | 科目と配点 | 合計 |
|---|---|---|
| マッチング入試 | 国語50点(30分)・算数100点(50分)+体験模試成績(国語・算数の合計200点満点を100点満点に換算) | 250点満点 |
| 一般入試 | 国語125点(60分)・算数125点(60分) | 250点満点 |
| 適性検査型入試 | 算数100点(50分)・適性検査①75点(50分)・適性検査②75点(50分) | 250点満点 |
- マッチング入試:国語・算数は基本事項中心の出題です。筆記試験の成績と、11月15日の個人面接により総合判定します。
- 適性検査①:文章や資料をもとに、おもに社会のさまざまな出来事を正しく理解し、自分の考えをまとめる適性を測ります。
- 適性検査②:図や表、実験データをもとに、おもに物事のきまりを見つけ出し、解決までの手順を考える適性を測ります。
- 出願区分1~3(専願)は個人面接(1人5分)があります。合否は入試成績(専願は面接も含む)で判定します。
試験当日の時間割
| 方式 | 諸注意 | 1限目 | 2限目 | 3限目 | 昼食・面接 |
|---|---|---|---|---|---|
| マッチング | 9:10~9:20 | 国語(30分)9:30~10:00 | 算数(50分)10:20~11:10 | ― | ― |
| 一般 | 9:10~9:20 | 国語(60分)9:30~10:30 | 算数(60分)10:50~11:50 | ― | 昼食11:55~12:30、専願は面接(1人5分) |
| 適性検査型 | 9:10~9:20 | 算数(50分)9:30~10:20 | 適性検査①(50分)10:40~11:30 | 適性検査②(50分)11:50~12:40 | 昼食12:45~13:20、専願は面接(1人5分) |
※ 一般入試と適性検査型入試の詳しい時間帯は、本校ホームページで知らせると要項に書かれています。上の時刻は要項の時間割の記載です。マッチング入試は、体験模試・面接と同日に行われるわけではなく、12月13日に筆記試験があります。
令和8年度(2026年度)入試は前期・後期の2回で、国語100点・算数100点・社会50点・理科50点の300点満点でした。令和9年度は方式の名前も科目も変わっているため、令和8年度の結果は参考情報として読み、令和9年度の結果と直接比べるのは避けたほうがよさそうです(当サイトの読み取り)。
出願区分と専願・併願、英検の優遇
出願は、方式とコースの希望の組み合わせで「出願区分」が1から9まで決まっています。専願は合格した場合に本校への入学が確約できる人、併願は他校と併せて入学を検討する人です。
| 出願区分 | 専願・併願 | 方式 | 第1希望 | 第2希望 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 専願 | 一般入試または適性検査型入試 | 難関進学コース | ― |
| 2 | 専願 | 一般入試または適性検査型入試 | 難関進学コース | 未来創造コース |
| 3 | 専願 | 一般入試または適性検査型入試 | 未来創造コース | ― |
| 4 | 併願 | 一般入試または適性検査型入試 | 難関進学コース | ― |
| 5 | 併願 | 一般入試または適性検査型入試 | 難関進学コース | 未来創造コース |
| 6 | 併願 | 一般入試または適性検査型入試 | 未来創造コース | ― |
| 7 | 専願 | マッチング入試 | 難関進学コース | ― |
| 8 | 専願 | マッチング入試 | 難関進学コース | 未来創造コース |
| 9 | 専願 | マッチング入試 | 未来創造コース | ― |
- 区分1・4・7は、難関進学コースの合格基準のみで判定します。
- 区分2・5・8は、難関進学コースの合格基準に満たない場合は、未来創造コースの合格基準で判定します。
- 区分7~9(マッチング入試)は、出願方法が異なります。
英語検定の優遇(一般入試・適性検査型入試)
| 取得している英語検定 | 筆記試験の合計得点への加算 |
|---|---|
| 準2級以上 | 25点 |
| 3級 | 15点 |
| 4級 | 5点 |
入試当日の受付時に合格証明書(写し・A4サイズ)を提出すると、筆記試験の合計得点に加算して合否判定を行います。ただし、特待生候補者の資格判定には使いません。
出願の手続き
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Web出願(区分1~6) | 令和8年11月24日(火)午前9時~12月22日(火)正午。出願入力と入学検定料(20,000円)の支払いが完了して出願完了です。 |
| 入学志願票・受験票 | Web出願完了後、マイページから印刷します。A4サイズ(横)の白色用紙に印刷し、試験当日に持参します。 |
| 顔写真 | 最近3か月以内に撮影したもの(縦40mm×横30mm)を、入学志願票・受験票の両方に貼ります。写真の裏面には受験番号と志願者名を記入します。 |
| 専願の誓約書 | 出願区分1~3(専願)は、入学志願票の専願受験誓約書欄に日付を記入し、志願者と保護者の連名で署名(自署)します。 |
| 複数方式の出願 | 合格して入学金を納入し手続きを完了した場合、他の方式に出願して受験しなかった分の検定料は返金されます。複数の方式で合格した場合、納入済みの入学金は後の日程の入学金として振り替えられます。 |
保護者・引率者は、試験が終了するまで受験生と会えず、試験会場への立ち入りもできません。午前中の筆記試験の時間帯は控室がなく、午後の面接試験の開始後に控室が設けられます。
令和8年度(2026年度)の入試状況
学校は、令和8年度の前期・後期について、出願者数・受験者数・合格者数・各教科の平均点などを「入試概況」として公表しています。ここでは、人数と平均点を整理します。

| 項目 | 前期 | 後期 |
|---|---|---|
| 募集人数 | 約120名 | 約30名 |
| 出願者数(専願/併願) | 317名(94名/223名) | 201名(91名/110名) |
| 受験者数(専願/併願) | 310名(90名/220名) | 72名(20名/52名) |
| 合格者数(専願/併願) | 282名(78名/204名) | 64名(16名/48名) |
| 不合格者数 | 28名 | 8名 |
| 受験者÷合格者(倍率) | 約1.10倍 | 約1.13倍 |
※ 倍率は「受験者数÷合格者数」の当サイトの計算です(前期310÷282≒1.10、後期72÷64=1.125を四捨五入して1.13)。学校は倍率そのものを載せていません。
各教科の平均点(令和8年度)
| 区分 | 国語(100点) | 算数(100点) | 社会(50点) | 理科(50点) | 総合(300点) |
|---|---|---|---|---|---|
| 前期・専願 | 53点 | 45点 | 26点 | 30点 | 155点 |
| 前期・併願 | 69点 | 66点 | 36点 | 39点 | 211点 |
| 前期・全体 | 64点 | 60点 | 33点 | 37点 | 195点 |
| 後期・全体 | 59点 | 64点 | 33点 | 37点 | 193点 |
データから読み取れること
令和8年度の前期は、出願317名のうち310名が受験し、282名が合格しました。受験者数と合格者数の差は28名です(当サイトの計算)。後期は出願201名に対して受験者は72名で、出願したのに受験しなかった人が129名いました。出願者数と受験者数の開きの理由は資料に書かれていません。なお、後期の概況には、前期と後期の両方を受験した人の平均点(前期の総合169点、後期の総合186点)も載っています。
前期では、専願の総合平均が155点、併願が211点と、56点の差があります(当サイトの計算)。専願と併願で受験者の構成が異なることが分かります(当サイトの読み取り)。令和9年度の要項では、出願区分1・4・7は難関進学コースの合格基準のみで判定し、区分2・5・8は難関進学コースの基準に満たない場合に未来創造コースの基準で判定すると書かれています。
令和9年度の大きな変化は、一般入試が国語・算数の2教科250点満点になったことです。社会と理科の勉強量を減らすという意味ではなく、入試の得点源が国語・算数に集中するということです。適性検査型では算数が100点、適性検査①②が各75点で、適性検査①②の合計は150点、250点の60%を占めます(当サイトの計算)。文章や資料、図表、実験データを読み取って考える力の比重が高い入試です。マッチング入試は、筆記150点に体験模試の換算100点が加わり、体験模試の成績が250点のうち40%を占めます(当サイトの計算)。
お子さまの過去問や模試の答案を見て、国語・算数のどこで取りにいくかを整理します。オンラインなので全国どこからでも受けられます。初回体験授業(60分)無料です。
家庭でできる対策の手順
保護者がやりがちな、もったいない関わり方
- 令和8年度の前期・後期の数字を、令和9年度の入試にそのまま当てはめて準備する
- 「一般入試は国語・算数のみ」と知らずに、社会・理科の対策を中心に組み立ててしまう
- Web出願の期限(12月22日正午)と、専願の誓約書の署名(志願者と保護者の連名)を直前まで確認しない
よくある質問
Q.一般入試の試験科目は何ですか?
A.国語(125点・60分)と算数(125点・60分)の2教科で、合計250点満点です。専願は個人面接(1人5分)もあります。
Q.適性検査型入試は、一般入試とどう違いますか?
A.算数(100点・50分)、適性検査①(75点・50分)、適性検査②(75点・50分)の合計250点満点です。適性検査は、文章・資料・図表・実験データから考える力を測ります。
Q.英検は入試で使えますか?
A.一般入試・適性検査型入試では、準2級以上で25点、3級で15点、4級で5点が合計得点に加算されます。特待生候補の判定には使いません。マッチング入試の出願区分7・8は、英検4級以上の取得が条件です。
Q.専願と併願の違いは何ですか?
A.専願は、合格した場合に本校への入学が確約できる人です。併願は、他校と併せて入学を検討する人です。入学金は専願が200,000円、併願の一次手続が100,000円です。
Q.過去問はいつから始めればいいですか?
A.令和9年度の一般入試は国語・算数の2教科で、適性検査型は別の出題形式です。受ける方式を決めたうえで、秋のうちから時間を計って解く練習を始めると、冬に仕上げの時間を確保できます。


