愛媛県公立高校入試2027の日程と仕組み|特色選抜・一般選抜の配点と内申135点の計算

一般選抜の学力検査は3月4日から入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/愛媛県教育委員会「令和9年度の愛媛県県立高等学校等の入学者等の選抜に係る学力検査の検査教科及び出題範囲並びに学力検査等の期日及び合格者の発表の日について」、同「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」などをもとに作成。令和9年度の実施要項はまだ公表されていません。最新の情報は必ず県教育委員会・各高校の公式資料でご確認ください。

結論:愛媛県の本番は3月4日・5日の「一般入学者選抜」です

2027年春(令和9年度)の愛媛県公立高校入試は、特色入学者選抜が1月29日(金)、一般入学者選抜の学力検査が3月4日(木)・5日(金)、合格発表が3月18日(木)です。

一般入学者選抜では、まず内申(調査書点)で上位に入り、そのうえで当日の点数の順に合格者が決まる流れが中心です。内申は中1から中3まで同じ重さなので、中3の2学期も最後まで手を抜けません。

この記事でわかること
  • 2027年度(令和9年度)入試の日程(特色選抜・一般選抜・追検査・発表)
  • 特色入学者選抜と一般入学者選抜のちがい、「志望制」のしくみ
  • 学力検査の教科・時間・配点(5教科250点)
  • 調査書(内申)135点の計算と、具体的な計算例
  • 第1選抜・第2選抜で合格者が決まる流れ
  • 学区と、令和9年度の変更点
  • 中3が9月から3月までにやること、保護者のNG

愛媛県の公立入試は「特色入学者選抜」と「一般入学者選抜」の2つです

愛媛県立高校の入試は、1月の特色入学者選抜と、3月の一般入学者選抜の2段階です。多くの受験生にとっての本番は、5教科の学力検査がある一般入学者選抜です。

特色入学者選抜は、県の説明では「自身の学習意欲や興味・関心、又は、得意とする文化・スポーツ活動等を生かした選抜」です。5教科の学力検査はありません。そのかわり、学校ごとに作文・小論文、面接、集団討論、プレゼンテーションなどを組み合わせて行います。

区分どんな選抜か主な検査
特色入学者選抜(1月)学習意欲や興味・関心、文化・スポーツ活動などを生かす選抜調査書、作文・小論文、面接、集団討論、実技テスト、プレゼンテーションから学校が選ぶ
一般入学者選抜(3月)すべての受験生が受けられる本番の選抜学力検査(5教科)、面接(全員)、調査書
追検査(3月)病気などで一般の学力検査を受けられなかった人向け学力検査など

※出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」「愛媛県立高等学校特色入学者選抜の概要及びQ&A」。

特色入学者選抜の募集は「上限」が決まっています

特色入学者選抜で合格できる人数には上限があります。普通科などは募集定員の30%程度、職業教育を主とする学科・総合学科は50%程度、体育科・芸術科は100%が上限です。実際の割合は、高校が学科ごとに決めて前もって公表します。難関校の実際の割合は、ペアの記事で学校ごとにまとめています。

特色選抜で合格内定し、入学確約書を出したら一般には出願できません

特色入学者選抜で合格内定をもらい、入学確約書を出した人は、県立高校全日制の一般入学者選抜に出願できません。反対に、特色入学者選抜で不合格だった人は、同じ高校にも一般入学者選抜で出願できます(体育科・芸術科を除く)。また、特色入学者選抜では志願変更ができません。

※出典:愛媛県教育委員会「愛媛県立高等学校特色入学者選抜の概要及びQ&A」(令和8年8月7日更新)。

同じ高校の中で第2志望まで書ける「志望制」

一般入学者選抜には志望制があります。これは、同じ高校の中で第1志望と第2志望の学科を選べるしくみです。第2志望は書かなくてもかまいません。ちがう高校どうしを組み合わせることはできません。

第2志望で選ばれるのは、その学科の合格者が募集人員に足りないときだけです。第1志望と第2志望の両方に合格することはありません。また、西条高校と松山南高校は、出願の組み合わせに制限があると県のQ&Aに書かれています。

※出典:愛媛県教育委員会「県立高等学校一般入学者選抜における新しい制度(志望制)に関するチラシ及びQ&A」。

2027年度(令和9年度)入試の日程

一般入学者選抜の学力検査は3月4日(木)・5日(金)の2日間、合格発表は3月18日(木)です。特色入学者選抜の検査はその約1か月前の1月29日(金)です。

区分日程(2027年)
特色入学者選抜 出願1月中旬(正確な期間は未公表)
特色入学者選抜 検査1月29日(金)
特色 合格内定の通知2月上旬(正確な日は未公表)
一般入学者選抜 出願2月中旬(正確な期間は未公表)
一般 学力検査・面接3月4日(木)・3月5日(金)
一般 追検査3月12日(金)
合格発表(特色・一般とも)3月18日(木)
定時制 第2次募集検査 3月30日(火)/発表 3月31日(水)

※出典:愛媛県教育委員会「令和9年度の愛媛県県立高等学校等の入学者等の選抜に係る学力検査の検査教科及び出題範囲並びに学力検査等の期日及び合格者の発表の日について」、同「愛媛県立高等学校特色入学者選抜の概要及びQ&A」。出願期間などの細かい日程は、今後公表される令和9年度の実施要項で確定します。

参考までに、前の年(令和8年度)は、一般入学者選抜の出願が2月9日〜16日、志願変更が2月17日〜25日でした。志願変更は、えひめ電子申請システムで1回だけできます。令和9年度も同じような時期になると考えられますが、ここは推測です。

保護者の方へ:特色選抜の「内定」と「発表」は別の日です

特色入学者選抜の合格内定は2月上旬に通知されますが、正式な合格発表は一般入学者選抜と同じ3月18日(木)です。内定のあとも、中学校の授業と提出物はいつもどおり続けるよう声をかけてください。

学力検査の配点:5教科各50点、合計250点です

一般入学者選抜の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各50点、合計250点です。国語には作文がふくまれ、国語とは別の時間に行われます。出題範囲は、中学校学習指導要領にもとづく基本的なことがらです。

日教科(実施順)時間配点
1日目国語9:45〜10:30(45分)50点(作文をふくむ)
1日目国語(作文)10:50〜11:15(25分)
1日目理科11:35〜12:25(50分)50点
1日目社会13:25〜14:15(50分)50点
2日目数学9:45〜10:35(50分)50点
2日目英語10:55〜11:55(60分)50点
2日目面接13:05〜点数化は学校ごと

※出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」の時間割(令和8年度)。令和9年度の時間割は未公表です。作文だけの配点は、県の募集要項には書かれていません。

理数科と総合学科は、配点のしかたが少しちがいます(傾斜配点)。理数科は数学と理科の得点を1.5倍して各75点、5教科で300点満点にします。総合学科は、得点が高い2教科を1.5倍して300点満点にします。

POINT:1日目の「国語→作文」の流れに慣れておく

愛媛県の一般選抜は、1日目の朝いちばんが国語、そのあと作文だけの25分があります。10月からは、過去問の国語を解いたあとに、休けいをはさんで作文を25分で書く練習を月に2回は入れましょう。英語は60分あるので、時間配分も本番と同じにして練習します。

教科ごとの準備のポイント

  • 国語(作文):25分で、テーマに対する自分の考えと理由を書く練習をします。最初は時間を気にせず書き、11月からは25分で書き切ることを目標にします。
  • 英語:60分と長めです。長文を最後まで読み切る体力が必要です。9月から毎日1題、長文を時間を計って読みましょう。
  • 数学:途中の考え方を書かせる問題に備え、式や理由をノートに書く習慣をつけます。
  • 社会・理科:資料やグラフ、実験の結果を読み取る問題に備えます。用語の暗記だけでなく「なぜそうなるか」を一言で言えるようにします。

※上の準備のポイントは一般的な目安です。出題の形は年度によって変わるので、過去問で確認してください。

調査書(内申)は135点満点。中1から中3まで同じ重さです

愛媛県の内申(調査書点)は、中1から中3までの9教科の評定(5段階)をそのまま足した合計です。9教科×5段階×3学年で、135点満点になります。

学年対象満点
中19教科×5段階45点
中29教科×5段階45点
中39教科×5段階45点
合計評定の合計135点

※出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者募集要項」。調査書点は「第1学年から第3学年までの評定の合計」、135点満点と定められています。

計算例:オール4の生徒の場合

3年間ずっと9教科すべてが「4」の生徒は、4×9×3=108点です。ここから、中3の2学期にどれか1教科が5に上がると、+1点で109点になります。

大事なのは、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)も、5教科と同じ1点として数えることです。たとえば、主要5教科が4のままでも、実技4教科が3から4に上がれば、それだけで+4点です。

POINT:中1・中2の評定はもう決まっています

135点のうち、中1と中2の90点分は、すでに決まっています。今から動かせるのは中3の45点分だけです。だからこそ、中3の2学期の定期テストと提出物で、1教科でも評定を上げることが大切です。実技教科の作品や実技テストも、5教科と同じだけ内申に効きます。

欠席が多かった場合などは、理由を書いた自己申告書を出すことができます。県の募集要項では、補助資料として扱い、不利にならないようにするとされています。

合否の決め方:第1選抜で約7割、第2選抜で約3割が決まります

一般入学者選抜は、第1選抜(募集人員の70%程度)、第2選抜(30%程度)の順に合格者を決めます。それでも足りないときは、第2志望の人から選ぶ第3選抜があります。

第1選抜:内申で「上位90%程度」に入り、当日点の順に選ばれる

第1選抜は、次の2つのステップです。

  1. 調査書点(内申)が、上から募集人員の90%程度以内に入っている人のうち、調査書の記録や面接の結果が良好な人をしぼる
  2. その中から、学力検査の点数が高い順に、募集人員の70%程度を合格とする

たとえば募集人員が200人の学校なら(仮の例です)、内申が上から180人程度に入っている人の中から、当日点の高い順に140人程度が第1選抜で決まります。第1選抜の対象は、その学科を第1志望にしている人です。

第2選抜:A・B・Cの合計500点で判定

第1選抜で選ばれなかった人は、全員が第2選抜の対象になります(第2志望の人もふくみます)。第2選抜では、次の3つを合計した500点で判定します。

記号中身計算のしかた
A学力検査の成績学力検査の点×50x/250
B調査書点(内申)調査書点×50y/135
Cその他の記録・面接・実技テスト50z点満点(中身は学校ごと)

※出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」。xは3〜6、yとzは2〜4の整数で、x+y+z=10。値は高校が学科ごとに決めて事前に公表します(各校の値は本記事では未確認)。理数科・総合学科のAは「×50x/300」です。

ここからは仮の計算例です。ある学校が x:y:z=5:3:2 だったとします。このとき、Aは学力検査の点がそのまま(250点満点)、Bは調査書点×150/135(150点満点)、Cは100点満点です。当日点が200点、調査書点が117点の人なら、A=200点、B=130点になり、これにCが加わります。

内申と当日点、どちらが大事?

第1選抜は、まず内申で上位90%程度に入ることが条件です。内申がここに入らないと、当日点が高くても第1選抜の対象になりません。そのうえで当日点の順に決まります。つまり、内申は「足切り」、当日点は「順位」として両方効いてきます。第2選抜では学校ごとの比率になるので、志望校の公表内容を秋のうちに確認しましょう。

学区・面接と、令和9年度の変更点

学区(通学区域)は、県の「愛媛県県立高等学校の通学区域に関する規則」で決められています。民間の入試情報サイトでは、普通科は東予・中予・南予の3つの学区、普通科以外は県内全域から受験できると説明されています。ただし、規則の原文はこの記事では確認できていないので、自分の住所で受けられるかどうかは、必ず中学校の先生に確かめてください。

一般入学者選抜では、入学志願者全員に面接があります。令和8年度は2日目の午後に行われました(令和9年度の時間割は未公表)。志望の理由、中学校でがんばったこと、高校で学びたいことは、自分の言葉で1分ほど話せるように準備しておきましょう。

令和9年度の変更点

2026年9月の時点で公表されている資料(日程と検査教科、特色入学者選抜の各校の出願資格・検査項目、Q&A)には、大きな制度の変更は書かれていません。特色選抜→一般選抜、第1選抜・第2選抜、志望制という骨組みは、令和8年度と同じです。

ただし、令和9年度の実施要項はまだ公表されていません。出願期間や時間割などの細かい点は、公表されしだい確認してください。学校ごとの特色選抜の募集割合などは、年度によって変わることがあります。

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中3が9月から3月までにやること(月別)

結論から言うと、11月までは内申(中3の評定)、12月からは当日点に重心を移すのが基本です。特色選抜を受ける人は、12月から作文・小論文と面接の準備を重ねます。

月やること目安の量
9月中1・中2の苦手単元の洗い出し。2学期の定期テストの計画。実技の提出物の確認平日2時間、休日5時間
10月定期テスト対策に集中。過去問を1年分だけ解いて形を知る。作文を週1本平日2〜3時間、休日6時間
11月2学期末テスト。三者面談で志望校と特色選抜を受けるかを決める平日3時間、休日6時間
12月過去問を本番の時間割で。特色受験者は小論文・面接の練習を週2回平日3時間、冬休み1日8時間
1月1月29日の特色選抜。一般に向けて5教科の弱点つぶし平日3〜4時間、休日8時間
2月一般の出願。過去問2周目、作文を25分で書く練習、面接練習平日4時間、休日8時間
3月3月4日・5日の本番。前日は早く寝て、時間割どおりに朝型へ見直し中心

※学習時間は目安です。部活動や体調に合わせて調整してください。

10月の1週間の時間割の例

  • 月・水・金:学校の宿題と提出物(30分)+数学・英語の問題集(90分)
  • 火・木:定期テストの範囲の理科・社会(60分)+国語の読解(30分)+実技教科の復習(30分)
  • 土:過去問または模試の見直し(3時間)+作文1本(25分で書く)
  • 日:1週間でまちがえた問題の解き直し(2時間)+翌週の計画(15分)

模試は、県内の塾などが行う公開模試を2〜3か月に1回受け、判定よりも「どの単元で何点落としたか」を見てください。

特色選抜を受ける人は、上の時間割に小論文・作文の時間を週2〜3時間足します。そのぶん、ゲームや動画の時間をへらすなど、家族で生活リズムを話し合っておくと、12月以降にあわてずにすみます。

保護者がやってはいけないNG

NG1:「実技は受験に関係ない」と言う

愛媛県の内申は、実技4教科も5教科と同じ1点として数えます。実技の提出物を後回しにさせる声かけは、内申を下げる原因になります。

NG2:特色選抜を「とりあえず受けておけば」と勧める

特色選抜で内定し、入学確約書を出したら、県立全日制の一般選抜には出願できません。志望の理由がはっきりしないまま受けると、面接や小論文で苦しみます。受けるなら12月までに「なぜその学校・学科か」を本人の言葉で話せるようにしましょう。

NG3:模試の判定だけで志望校を決める

第1選抜は、内申で上位90%程度に入ることが前提です。模試の判定は当日点だけの目安です。通知表の評定と合わせて、両方の位置で判断してください。

NG4:面接の準備を本人任せにする

一般選抜では全員に面接があります。家で1回、「志望の理由を1分で」と聞いてあげるだけでも、本番の落ち着きが変わります。

まとめ

  • 2027年の特色入学者選抜は1月29日、一般入学者選抜の学力検査は3月4日・5日、合格発表は3月18日
  • 一般選抜の学力検査は5教科各50点の250点。国語には25分の作文がある
  • 内申は中1〜中3の9教科の評定合計で135点満点。実技も同じ重さ
  • 第1選抜は「内申で上位90%程度→当日点の順」で70%程度、第2選抜はA・B・C合計500点で30%程度
  • 一般選抜では全員に面接。同じ高校の中で第2志望まで書ける志望制がある
  • 令和9年度の大きな制度変更は、現時点の公表資料には書かれていない。実施要項の公表を待って確認
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