最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年春)入試の情報です。出願前には、栃木県教育委員会の選抜要項・実施細則の最新版を必ずご確認ください。
令和9年度の栃木県立高校入試は、学力検査が2月24日(水)、合格発表が3月12日(金)です。今年から制度が新しくなり、特色選抜を受ける人も、一般選抜と同じ5教科の学力検査を受けます。
特色選抜は「一般選抜に出願したうえで、同じ学校にもう1つ出せる入試」になりました。特色選抜で合格しなくても、そのまま一般選抜で判定されます。
先輩の体験談は、ほとんどが旧制度の話です。「特色選抜は2月の初め、一般選抜は3月」という話は、今年は当てはまりません。
- 令和9年度(2027年春)の出願から合格発表までの日程
- 新しい制度で、特色選抜と一般選抜はどうつながっているのか
- 学力検査500点と調査書点の考え方(計算例つき)
- 一般選抜で合格が決まる順番(第1次審議・第2次審議)
- 令和9年度の変更点(英語リスニング・インターネット出願など)
- 中3が9月から3月までに、月ごとにやること
- 保護者がやってしまいがちなNG
令和9年度(2027年)入試の日程
日程はすでに栃木県教育委員会から公表されています。学力検査は2月24日(水)、合格発表は3月12日(金)です。特色選抜と一般選抜は、同じ日程で進みます。
| 内容 | 日付(令和9年) |
|---|---|
| 出願期間(インターネット出願) | 1月29日(金)〜2月8日(月)午前10時 |
| 出願変更期間(一般選抜のみ) | 2月10日(水)・12日(金) |
| 受検票の交付 | 2月19日(金)〜23日(火) |
| 学力検査(全員) | 2月24日(水) |
| 学校独自検査(特色選抜の面接など) | 2月25日(木)・26日(金) 1日で行う学校は25日 |
| 追検査 | 学力検査 3月8日(月)/学校独自検査 3月9日(火) |
| 合格者発表 | 3月12日(金)午前10時 |
| 再募集 | 出願 3月12日(金)〜15日(月)/面接・作文 3月17日(水)/発表 3月18日(木) |
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜関係諸日程」(公式)。出願締め切りと合格発表の時刻(午前10時)は、リセマムの記事(2026年9月)によります。全日制・定時制の日程です。
ポイントは、学力検査の翌日と翌々日に、特色選抜の面接などがあることです。特色選抜を受ける人は、3日続けて試験になる可能性があります。体力と生活リズムを、1月から本番の時間に合わせておいてください。
新制度の特色選抜と一般選抜は、どうつながっている?
一言でいうと、全員が一般選抜に出願し、希望する人だけが同じ学校の特色選抜にも出願するしくみです。別々の入試ではなく、2段がまえの入試だと考えるとわかりやすくなります。
| 項目 | 一般選抜 | 特色選抜 |
|---|---|---|
| 出願する人 | 全日制の志願者全員 | 希望者だけ。一般選抜と同じ学校・同じ学科に限る |
| 学力検査 | 5教科500点 | 同じ5教科500点を使う |
| 学校独自検査 | なし(面接もなし) | 面接・作文・プレゼンテーション・実技など(学校ごと) |
| 定員の割合 | 特色選抜の合格者を除いた残り | 募集定員の50%が上限(学校ごとに決める) |
| 出願先の変更 | 1回だけできる | できない |
※出典:栃木県教育委員会「栃木県立高等学校入学者選抜制度要綱」「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜要項」「同 実施細則」「県立高等学校入学者選抜についてのお知らせ(リーフレット)」(いずれも公式)。
判定は「特色選抜が先、一般選抜があと」
県の選抜要項では、第1次選抜で特色選抜の受検者を判定し、第2次選抜で特色選抜の合格者を除く全員を判定すると決められています。つまり、特色選抜で合格しなかった人も、一般選抜の中でもう一度判定されます。
資格要件に当てはまるなら、特色選抜にも出しておくと、判定の機会が2回になります。ただし、特色選抜では学力検査の点も合計に入ります。面接の練習だけをして、5教科の勉強を減らすのは逆効果です。面接の準備は推薦入試の面接対策の考え方がそのまま使えます。
- 令和9年度は54校101系・科が特色選抜を行います。
- 定員に占める割合は、学校・学科ごとに10〜50%の間で決められています。
- 学校独自検査は、面接・作文・プレゼンテーション・実技など(学校ごと)。32校61系・科がプレゼンテーションを取り入れます。
- 出願の資格要件(どんな人が出せるか)は、学校ごとに県のホームページで公表されています。
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度県立高等学校全日制課程入学者選抜における特色選抜『入試情報』について」(公式)。志望校ごとの資格要件と検査内容は、必ず県の一覧で志望校の行を読んでください。
学力検査500点と、調査書点の考え方
答えから言うと、当日の学力検査は5教科×100点=500点です。調査書(内申)は点数にしてから足しますが、何点満点にするかは学校ごとに違います。
学力検査(当日点)の時間割
| 時間 | 教科 | 配点 |
|---|---|---|
| 9:35〜10:25 | 国語 | 100点 |
| 10:50〜11:40 | 数学 | 100点 |
| 12:05〜12:55 | 英語 | 100点 |
| 13:50〜14:40 | 社会 | 100点 |
| 15:05〜15:55 | 理科 | 100点 |
| 各50分 | 合計 | 500点 |
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜実施細則」「学力検査時間割及び出題方針等について」(公式)。
注意したいのは順番です。国語・数学・英語が午前、社会・理科が午後です。最後の理科が終わるのは16時近くになります。模試や過去問の練習でも、この順番で1日通して解く日を作ってください。
調査書は「評定」だけが点数になる
県の実施細則には、各学年の「各教科の学習の記録」の評定を点数化し、それ以外は点数化しないと書かれています。部活動や特別活動の記録は点数にはなりませんが、あとで説明する第2次審議で見られます。
民間の情報では、9教科×5段階×3学年=135点満点の評定を、学校ごとの調査書点に換算するとされています。中1から中3まで同じ重みと読めますが、県の別表の原本でまだ確認できていません。
- 中1の評定合計:36点(45点満点)
- 中2の評定合計:38点(45点満点)
- 中3の評定合計:40点(45点満点)
- 3年間の合計:36+38+40=114点(135点満点)
仮に、調査書点が120点満点の学校だとします。比例で換算すると、114÷135×120=約101点です。当日の学力検査が350点なら、合計は約451点になります。
ここからは推測です。この換算方法なら、評定が1つ上がると、調査書点は約0.9点上がります。調査書点が小さい学校ほど、評定1つの重みは小さくなります。
※135点満点の考え方は民間の情報(塾や学習サイト)によるもので、県の公式資料の原本では未確認です。換算の式は説明のための推測で、「120点満点」「350点」も仮の数字です。志望校の実際の配点は、県の「学校(学科)情報・入試情報について(一覧)」で確認してください。
栃木では、学力点と調査書点の比重を学校・学科ごとに決めます。調査書点が小さい学校は当日点の勝負になり、大きい学校は内申の差が響きます。難関校ごとの配点は栃木の難関公立高校対策にまとめました。内申の上げ方は高校受験の内申点の上げ方をご覧ください。
一般選抜で合格が決まる順番
一般選抜は、まず合計点の上位で定員の8割を合格させ、残りの2割を総合的に決める2段階です。
| 段階 | 決め方 |
|---|---|
| 第1次審議 | 学力点と調査書点の合計点の順位が、上位から定員の80%以内の人を合格にする |
| 第2次審議 | 学力点、調査書点、調査書の点数化されない部分(部活動・特別活動の記録など)を総合的に見て、残りの合格者を決める |
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜実施細則」(公式)。
一般選抜の定員が200人の学校なら、200×0.8=160位以内の人が第1次審議で合格します。
161位から先の人は、第2次審議で決まります。合計点がボーダー付近なら、部活動や生徒会の記録も判断材料になります。中3の2学期まで、活動をきちんと続けておく意味はここにあります。
※人数は説明用の仮の数字です。
一般選抜には面接がありません。自分の頑張りを直接伝えられるのは、特色選抜の学校独自検査だけです。一般選抜だけで受ける人は、調査書に書かれる記録と、当日の500点がすべてです。
令和9年度の変更点まとめ
令和9年度は、栃木の県立入試が大きく変わる最初の年です。いちばん大きいのは、特色選抜の人も含めて全員が学力検査を受けることです。
| 変わること | 中身 |
|---|---|
| 全員が学力検査 | 全日制の志願者は全員、一般選抜に出願して5教科を受ける |
| 同じ日程に | 特色選抜と一般選抜の検査・合格発表が同じ時期に |
| 特色選抜の枠 | 定員の上限が「30%程度」から「50%」に |
| 英語リスニング | 音声を2回流す問題に加えて、1回だけ流す問題が出る |
| 出願方法 | 県の電子申請システムでインターネット出願 |
| 問題の共通化 | 全日制と定時制で同じ学力検査問題 |
※出典:栃木県教育委員会「県立高等学校入学者選抜についてのお知らせ(リーフレット)」「学力検査時間割及び出題方針等について」「栃木県立高等学校入学者選抜制度要綱」(いずれも公式)。特色選抜の上限の旧制度との比較は、県の制度要綱とリセマムの記事によります。
これまでの過去問は、音声が2回流れる形が中心です。10月からは、過去問の音声を1回だけ再生して答える練習を週2回入れてください。1回目で答えを決め、2回目は確認に使うくせをつけると、本番でどちらの形式にも対応できます。
そのほか押さえておきたいこと
- 通学区域:選抜要項で「県内全域」と決められています。県内のどの県立高校にも出願できます。
- 出願は1校1学科:一般選抜は1校1学科です。第2志望・第3志望を認める学校は「別に定める」とされていて、この記事の時点で対象は確認できていません。
- 附属中がある高校:宇都宮東・佐野・矢板東は、附属中学校からの内部進学者も募集定員に含みます。高校から入れる人数が少ないので、必ず最新の募集定員を確認してください。
- 再募集:面接と作文で選抜します。受けられる人の条件は選抜要項で確認してください。
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜要項」「県立高等学校入学者選抜についてのお知らせ(リーフレット)」「令和8(2026)年度県立高等学校募集定員」(いずれも公式)。令和9年度の学校別の募集定員は、この記事の時点では未確認です。
参考:前年(令和8年度)の全体の倍率
令和8年度は旧制度でした。全日制の特色選抜は受検人員4,244人・受検倍率1.64倍、一般選抜は受検人員7,566人・受検倍率1.04倍です。全日制の募集定員の合計は10,405人でした。
新制度では全員が一般選抜に出願するので、前年の特色選抜の倍率はそのまま比べられません。学校ごとの倍率は栃木の難関公立高校対策にまとめています。
※出典:栃木県教育委員会「令和8年度 入学者選抜の結果について」「令和8(2026)年度県立高等学校募集定員」(公式)。
中3の月別やることロードマップ(9月〜3月)
9月からの半年でやることは、「中3の評定を上げる」「500点を取る力をつける」「特色選抜を使うか決めて準備する」の3本です。栃木で「県内最大の受験者数」とされる下野新聞模擬テストの日程も入れました。
| 時期 | 勉強でやること | 手続き・家庭でやること |
|---|---|---|
| 9月 | 中1・中2の苦手単元を週に2つずつつぶす。2学期の定期テスト対策を最優先 | 下野模試(9月27日)。通知表3年分を並べて評定合計を計算する |
| 10月 | 県の過去問を1年分、50分ずつ本番の順番で解く。英語は音声1回で答える練習も | 下野模試(10月25日)。志望校の特色選抜の資格要件と配点を読む |
| 11月 | 期末テスト対策(実技4教科も)。過去問は2年目へ | 三者面談の準備。私立の併願校の候補を出す |
| 12月 | 冬休みで過去問をさらに3年分。間違いを単元ごとにノートにまとめる | 下野模試(12月6日)。第1志望校と、特色選抜に出すかを家族で決める |
| 1月 | 5教科を1日で通して解く練習を週1回。特色選抜の人は面接・プレゼン練習を週2回 | インターネット出願の準備。出願は1月29日から |
| 2月 | 新しい問題集は増やさない。間違い直しノートと基本問題を毎日 | 出願締め切り(8日午前10時)、出願変更(10日・12日)、学力検査(24日)、独自検査(25日・26日) |
| 3月 | 高校の準備として、英語と数学の復習を少しずつ続ける | 合格発表(12日午前10時)。必要なら再募集 |
※入試日程の出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜関係諸日程」(公式)。模試の日程の出典:下野新聞社「下野新聞模擬テスト 日程・会場(中学3年)」(2026年度)。勉強内容と家庭でやることは編集部の目安です。
1週間の時間割の例(9月〜11月)
この時期は、定期テストと入試の準備を同時に進めます。部活を引退した中3の目安です。
| 曜日 | 時間(目安) | 内容 |
|---|---|---|
| 月・水・金 | 2時間 | 学校の復習と宿題60分+苦手単元60分 |
| 火・木 | 2時間 | 英語リスニング15分(音声1回で)+英単語・漢字30分+数学75分 |
| 土 | 5時間 | 過去問を2教科、50分ずつ本番形式で。残りは解き直し |
| 日 | 4時間 | 1週間の間違い直し。理科・社会の暗記を1単元。実技4教科の提出物チェック |
※時間割は編集部による目安です。模試の週は、土日のどちらかを模試と見直しにあててください。秋の計画の立て方は中3秋の学習計画、冬休みは中3の冬休みの使い方にくわしく書いています。
模試の結果が返ってきたら、判定より先に、落とした問題を「知らなかった」「時間が足りなかった」「ケアレスミス」の3つに分けてください。次の模試までに直すのは、1つ目と2つ目です。結果の読み方は模試の結果の見方、過去問を始める時期は過去問はいつからをご覧ください。
保護者がやってはいけないNG
新制度の初年度は、保護者の方の「昔の常識」がずれやすい年です。とくに次の4つに気をつけてください。
- 「特色選抜は一般選抜より1か月早く決まる」と思いこむ。前年までは特色選抜が2月上旬、一般選抜が3月でした。令和9年度からは同じ日程です。合格発表も一般選抜と同じ3月12日です。
- 「特色選抜なら学力検査はいらない」と言う。特色選抜でも5教科500点を受け、その点数が合計に入ります。
- 先輩や兄姉の体験談をそのまま信じる。去年までは旧制度です。日程、倍率の意味、英語リスニングの形式が変わっています。
- インターネット出願を子どもだけに任せる。出願の締め切りは2月8日の午前10時です。夕方まで受け付けると思っていると間に合いません。入力の確認は保護者の役目です。
特色選抜は、出せば判定の機会が増えます。ただし、学校ごとに出願の資格要件があり、当てはまらないと出せません。10月中に、志望校の資格要件を親子で一緒に読んでください。面談の準備は秋の三者面談、結果が悪かったときの声かけは模試の結果が悪かった子への声かけも参考にしてください。
新制度の初年度は「5教科の力」がいちばんの保険
新制度でも変わらないのは、全員が同じ2月24日の5教科500点を受けることです。特色選抜を受ける人も、一般選抜だけの人も、ここで点を取れる人が強くなります。まずは、今の答案で「どの単元で何点落としているか」をはっきりさせることが先です。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1の指導です。栃木県立高校を目指すお子さまの定期テスト・下野模試・過去問の答案を1問ずつ分けて見て、2月24日までの残りの日数から逆算した学習計画をお子さまごとに組みます。特色選抜の面接やプレゼンテーションの練習にも対応します。
通知表と直近の答案を見せていただければ、評定と当日点のどちらを先に伸ばすべきかをお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。
まとめ
- 令和9年度の学力検査は2月24日(水)、合格発表は3月12日(金)午前10時
- 令和9年度から新制度。全日制の志願者は全員が一般選抜に出願し、5教科500点を受ける
- 特色選抜は同じ学校にもう1つ出せる入試。先に特色選抜で判定し、だめでも一般選抜で判定される
- 調査書点の大きさは学校ごとに違う。まず志望校の配点を調べる
- 一般選抜は、合計点で定員の80%まで合格、残りは部活動などの記録も含めて総合的に判定
- 英語リスニングに「1回だけ流す問題」が加わる。10月から1回で聞く練習を
- 出願はインターネットで、締め切りは2月8日午前10時。手続きは保護者も一緒に


