最終更新:2026年9月/日程と配点は兵庫県教育委員会の発表を報じた報道・塾の公開情報で確認しています。出願前に必ず県教委の最新の要綱でご確認ください。
兵庫県公立高校入試2027(令和9年度)は、推薦・特色選抜が2027年2月16日(火)、一般選抜の学力検査が3月11日(木)です。
一般選抜は調査書点250点+学力検査点250点=500点満点で合否が決まります。調査書点のうち150点は音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科です。
さらに第1志望の学校には「第1志望加算点」が足されます。中3の今からできることは、実技を含めた中3の成績を1つずつ上げることと、学区の中で第1志望・第2志望の組み合わせを考えることです。
- 令和9年度(2027年)の推薦・特色選抜と学力検査の日程
- 500点満点の内訳(調査書250点+学力検査250点)
- 実技4教科が×7.5で150点になる内申の計算
- 複数志願選抜と、学区ごとに違う第1志望加算点
- 5つの学区と、出願できる範囲
- 中3の9月から3月まで、月ごとにやること
- 保護者がやってしまいがちなNG
兵庫県公立高校入試2027の日程
令和9年度の入試は、2月の推薦入学・特色選抜と、3月の一般選抜(学力検査)の2段階です。まずは下の表の日付をカレンダーに入れてください。
| 選抜 | 実施日 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 推薦入学・特色選抜等 | 2027年2月16日(火) ※一部の学校は2月17日も実施 | 2月22日(月)午後2時 |
| 一般選抜(学力検査) | 2027年3月11日(木) | 3月18日(木)午前10時 |
| 追検査 | 2027年3月26日(金) | 学校の案内で確認 |
| 定時制の再募集 | 3月26日(学力検査) | 3月29日 |
※出典:兵庫県教育委員会「令和9年度兵庫県公立高等学校入学者選抜の日程について」(令和8年1月8日公表。資料本文は未確認)ほか、同委員会の発表を報じたリセマムの記事(2026年1月・9月)で日付を確認。曜日は日付から算出しています。
出願期間と志願変更の期間は、この記事を書いた時点で公式資料の中身を確認できていません。そのため、あえて書いていません。兵庫県教育委員会は「令和9年度の入学者選抜要綱」を2026年9月3日に公表しています。出願の日付は、必ず要綱か中学校の先生の案内で確認してください。
出願はインターネット出願です。入学考査料は全日制が2,200円、定時制・通信制が950円です。
参考までに、前の年(令和8年度)の学力検査は2026年3月12日、合格発表は3月19日でした。日付は毎年少しずつ変わります。去年の日付を先輩から聞いて、そのまま信じないようにしましょう。
合否は500点満点で決まる(調査書250点+学力検査250点)
一般選抜の合否は、調査書点250点と学力検査点250点を足した500点満点で決まります。内申と当日の点数が、ちょうど半分ずつです。
| 項目 | もとになるもの | 計算 | 満点 |
|---|---|---|---|
| 学力検査点 | 当日の5教科テスト(各100点・計500点) | 合計×0.5 | 250点 |
| 調査書点(5教科) | 国語・社会・数学・理科・外国語の評定 | 評定合計×4 | 100点 |
| 調査書点(実技4教科) | 音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定 | 評定合計×7.5 | 150点 |
| 合計 | ― | ― | 500点 |
※出典:兵庫県教育委員会の令和9年度入学者選抜要綱の内容を報じたリセマム(2026年9月11日)、翔学舎「兵庫県公立高校入試のしくみ」、あすなろ学院の公開情報。評定は5段階で、5教科は最大25、実技4教科は最大20として計算しています。
ここで大事なのは、当日のテストは0.5倍されることです。つまり、当日のテストで10点上げても、総合点では5点にしかなりません。
反対に、内申は1つ上げるだけで大きく動きます。5教科の評定が1つ上がると4点、実技の評定が1つ上がると7.5点です。当日のテストに直すと、それぞれ8点分と15点分にあたります。
5教科の評定を1つ上げる=総合点4点=当日テストの8点分。実技の評定を1つ上げる=総合点7.5点=当日テストの15点分。当日の英語で15点上げるのは大変ですが、美術の評定を3から4にするのは、提出物と授業態度で届くことがあります。どちらが近道か、一度家族で計算してみてください。
自分の調査書点を計算してみよう
調査書点の対象は、中学3年生の成績だけです。中1・中2の成績は入りません。中2までの成績が思わしくなかった人も、中3の今からで十分に取り返せます。
内申は実技4教科が150点(×7.5のしくみ)
兵庫の内申でいちばん大きな特徴は、実技4教科が150点、つまり調査書点250点のうち60%を占めることです。5教科の100点より多いのです。
| 教科のグループ | 評定の最大 | かける数 | 満点 | 調査書点に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 5教科(国社数理英) | 25 | ×4 | 100点 | 40% |
| 実技4教科(音美保体技家) | 20 | ×7.5 | 150点 | 60% |
※出典:リセマム(2026年9月11日、兵庫県教育委員会の要綱の内容を報道)、翔学舎、開成教育グループ「兵庫県公立高校入試ガイド2027」。割合は満点から計算。
たとえば、5教科がオール5(25)で実技がオール3(12)の人と、5教科がオール4(20)で実技がオール5(20)の人を比べてみます。
| 5教科の評定 | 実技の評定 | 調査書点 | |
|---|---|---|---|
| Aさん | 25(×4=100) | 12(×7.5=90) | 190点 |
| Bさん | 20(×4=80) | 20(×7.5=150) | 230点 |
※上の2人は説明のための架空の例です。計算方法は上表の出典によります。
5教科の成績はAさんの方が上なのに、調査書点ではBさんが40点リードしています。当日のテストに直すと80点分です。これが「兵庫は実技が大事」と言われる理由です。
実技4教科の評定を上げる、具体的なやり方
内申点の上げ方をもっとくわしく知りたい人は、高校受験の内申点の上げ方も読んでみてください。
複数志願選抜と第1志望加算点
兵庫の全日制普通科と総合学科の一般選抜は、第1志望と第2志望の2校を出せる「複数志願選抜」です。第1志望には「第1志望加算点」が足されます。
加算点は学区ごとに違います。令和9年度の値は次のとおりです。
| 学区 | 第1志望加算点 | 当日テストに直すと |
|---|---|---|
| 第1学区 | 25点 | 50点分 |
| 第2学区 | 20点 | 40点分 |
| 第3学区 | 25点 | 50点分 |
| 第4学区 | 30点 | 60点分 |
| 第5学区 | 30点 | 60点分 |
※出典:リセマム(2026年9月11日、兵庫県教育委員会の令和9年度要綱の内容を報道)、あすなろ学院の公開情報。県教委は「令和9年度以降の…第1志望加算点について」を2026年3月18日に公表していますが、資料本文は未確認です。数値は従来と同じで、据え置きとみられます。「当日テストに直すと」は加算点を2倍して計算した目安です。
加算点は、とても大きな点数です。第4学区なら30点で、当日テストの60点分にあたります。つまり、第1志望の学校では、同じ学校を第2志望にした人より有利に判定されるしくみです。
第2志望は、加算点なしの素点で判定されます。第1志望の人たちは加算点をもらっているので、第2志望で合格するには、その学校を第1志望にした人より高い素点が必要になりやすいです。第2志望は「第1志望より一段落ち着いた学校」を選ぶのが基本の考え方です。ここからは推測ですが、第1志望と第2志望を近いレベルにすると、両方とも届かない危険が大きくなります。
数字で見る:加算点があると、どう変わる?
第1学区で、ある学校をAさんは第1志望、Bさんは第2志望にしたとします。2人の素点(調査書点+学力検査点)はAさん400点、Bさん420点でした。
Aさんには第1志望加算点25点が足されるので、判定に使う点は425点です。Bさんは加算点なしの420点のままです。素点ではBさんが20点上なのに、判定ではAさんが5点上になります。
※この例は、しくみを説明するための架空の数字です。実際の合否は、その学校を受けた全員の点数の並びで決まります。
このように、加算点は「第1志望の学校をあきらめずに受けた人」を後押しするしくみです。第1志望は、行きたい気持ちと、届く見込みの両方で選びましょう。
志望校の決め方そのものに迷っている人は、志望校の決め方も参考にしてください。
5つの学区と出願できる範囲
兵庫県は5つの学区に分かれています。普通科・総合学科の一般選抜は、原則として住んでいる学区の学校にしか出願できません。専門学科は県内のどこからでも出願できます。
| 学区 | おもな市町(地域) |
|---|---|
| 第1学区 | 神戸市(全区)、芦屋市、洲本市、南あわじ市、淡路市 |
| 第2学区 | 尼崎市、西宮市、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、丹波篠山市、丹波市、川辺郡 |
| 第3学区 | 明石市、加古川市、西脇市、三木市、高砂市、小野市、加西市、加東市、多可郡、加古郡 |
| 第4学区 | 姫路市、相生市、たつの市、赤穂市、宍粟市、神崎郡、揖保郡、赤穂郡、佐用郡 |
| 第5学区 | 豊岡市、養父市、朝来市、美方郡 |
※出典:兵庫県教育委員会の学区(通学区域)ページ(旧年度のページ)。元の資料は「篠山市」表記のため、現在の「丹波篠山市」に直しています。住所と学区の最終確認は、県教委の最新資料と中学校で行ってください。
兵庫の学区は、2015年度に16学区から5学区に再編されました。1つの学区が広いので、同じ学区の中でも通学時間が大きく違います。志望校は、学力だけでなく毎日の通学時間も合わせて考えてください。
第1学区には神戸市と芦屋市だけでなく、洲本市・南あわじ市・淡路市も入っています。第2志望を考えるとき、同じ学区の中にどんな学校があるのかを一度すべて見ておくと、選び方の幅が広がります。
令和9年度入試で変わること・変わらないこと
結論からいうと、日程の組み方・500点の配点・第1志望加算点・5学区のしくみに、大きな変更は見当たりません(確認できた範囲)。基本のルールは去年と同じとみられますが、細かい点は令和9年度の要綱で確認してください。
| 項目 | 令和9年度 | ひとこと |
|---|---|---|
| 配点 | 調査書250点+学力検査250点 | 従来と同じ構造 |
| 調査書の計算 | 5教科×4、実技4教科×7.5 | 従来と同じ構造 |
| 第1志望加算点 | 25/20/25/30/30点 | 据え置きとみられる |
| 学区 | 5学区 | 変更なし |
| 学校の再編 | 統合の動きあり | 対象校は要確認 |
※出典:兵庫県教育委員会の公表資料一覧、リセマム(2026年9月11日)、翔学舎、学習塾の公開記事、神戸新聞(2025年8月)。推薦・特色選抜や出願方法の細かい新旧の違いは、県教委の要綱で確認できていません。
気をつけたいのは「学校の再編・統合」
県立高校の統合が進んでいます。2025年4月に開校した新しい学校のもとになった学校は、2027年3月末で閉校する予定です。また、全日制12校を統合する計画は延期され、全日制の統合は2029年度以降になりました。対象の学校は2026年度以降に公表される予定です。
志望校や第2志望の候補が統合の対象になっていないか、学校説明会や県教委の発表で確認しておくと安心です。
定員割れが増えている=油断してよい、ではありません
令和8年度の一般選抜では、全日制の平均志願倍率が0.97倍になりました。2015年度の学区再編のあとで、はじめての定員割れです。79校109学科で定員を下回りました。高校の授業料の無償化で、私立を選ぶ人が増えたことが理由とされています。
ただし、これは県全体の平均です。人気の学校は、今も1倍を大きく超えることがあります。学校ごとの倍率は、兵庫の難関公立高校の対策の記事で整理しています。
中3の9月から3月まで、月別にやること
やることは、「内申を上げる」「当日の点を上げる」「志望校の組み合わせを決める」の3本です。月ごとに、何を・どれだけやるかを表にしました。
| 時期 | 内申(調査書) | 当日テスト | 志望校・手続き |
|---|---|---|---|
| 9月 | 実技の提出物と実技テストの予定を全部メモする | 中1・中2の苦手単元を1教科1つずつ洗い出す | 学区の中の候補校を5校書き出す |
| 10月 | 定期テスト2週間前から、実技の筆記も毎日15分 | 平日1日2時間、休日5時間を目安に基礎の総復習 | 学校説明会に行き、通学時間を実際にはかる |
| 11月 | 定期テストで5教科・実技とも1つ上げる科目を決める | 模試の結果を単元ごとに分けて、苦手を3つにしぼる | 三者面談で第1志望・第2志望・併願私立を相談 |
| 12月 | 提出物の出し忘れがないか最終チェック | 過去問を1年分、時間を計って解く | 推薦・特色選抜を受けるかを決める |
| 1月 | 欠席・遅刻をしない。最後の提出物まで丁寧に | 過去問を週1年分。間違い直しノートを作る | 出願の日付・方法を要綱で確認する |
| 2月 | ― | 推薦・特色選抜(2月16日)。一般組は過去問を仕上げる | 推薦・特色の発表(2月22日)。一般選抜の手続きを学校と確認 |
| 3月 | ― | 学力検査(3月11日)。前日は早く寝る | 合格発表(3月18日) |
※日程は上の「日程」の表と同じ出典によります。勉強時間は目安です。出願・志願変更の具体的な日付は未確認のため、表には入れていません。
過去問をいつから始めるか迷ったら、過去問はいつから?も参考にしてください。秋の過ごし方は中3秋の学習計画、冬休みは中3の冬休みの使い方でくわしく書いています。
平日の時間割の例(部活を引退したあと)
| 時間 | やること |
|---|---|
| 17:30〜18:30 | 学校の宿題と、その日の授業の復習(実技の筆記もここで) |
| 19:30〜20:30 | 苦手教科を1つ(週の中で5教科を回す) |
| 20:45〜21:30 | 英単語・漢字・理社の暗記(毎日同じ時間に) |
| 寝る前10分 | 明日の提出物と持ち物の確認 |
※時間割は説明のための一例です。部活や家庭の予定に合わせて調整してください。
保護者がやってはいけないNG
兵庫の公立入試は、内申と第1志望の選び方で結果が大きく変わるしくみです。だからこそ、保護者の声かけ1つで流れが変わります。
- 「実技なんて後回しでいい」と言う。実技は調査書点の60%です。美術の作品や保健体育の筆記を軽く見ると、当日のテストで取り返すのが大変になります。
- 去年の日程や倍率をそのまま信じる。日付は毎年変わります。出願の日付は、必ず今年の要綱と学校の案内で確認してください。
- 第2志望を「とりあえず」で書かせる。第2志望は加算点なしで判定されます。第1志望と近いレベルにすると、両方届かない危険があります。
- 「定員割れしているから大丈夫」と言う。0.97倍は県全体の平均です。志望校の倍率は学校ごとに見てください。
- 模試の偏差値だけで志望校を決める。兵庫は内申が半分です。調査書点がどれくらいになりそうかも、一緒に計算してください。
お子さまの通知表を見ながら、調査書点を一緒に計算してみてください。5教科の評定合計×4と、実技4教科の評定合計×7.5を足すだけです。「あと何点で何が変わるのか」が見えると、お子さまのやる気が変わります。三者面談の前に準備しておきたいことは秋の三者面談にまとめています。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導です。兵庫の公立入試のしくみに合わせて、内申を上げる計画と、当日の点数を上げる計画を1つにまとめます。
通知表と模試の結果を見ながら、調査書点の見込みと、当日に何点必要かを一緒に計算します。無理な勧誘は一切ありません。
まとめ
- 令和9年度は、推薦・特色選抜が2月16日(火)、学力検査が3月11日(木)。発表は2月22日と3月18日
- 一般選抜は調査書点250点+学力検査点250点=500点満点。当日テストは0.5倍される
- 調査書点は中3の成績だけ。5教科×4=100点、実技4教科×7.5=150点
- 実技の評定1つは、当日テストの15点分。提出物と筆記テストで上げる
- 第1志望には加算点(第1・3学区25点、第2学区20点、第4・5学区30点)。第2志望は素点で判定
- 普通科・総合学科は学区の中だけ出願できる。専門学科は県内どこからでも出願できる
- 出願期間は必ず県教委の要綱と中学校の案内で確認する


