千葉県公立高校入試2027(令和9年度)の仕組みと日程|K値と変更点を解説

2日間の試験とK値を解説入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/千葉県教育委員会の令和9年度入学者選抜の公表資料をもとにしています。出願前に必ず最新の実施要項をご確認ください。

結論:千葉の公立入試は「2日間・1回きり」。当日点が合否の中心です

2027年春(令和9年度)の千葉県公立高校入試は、学力検査が2月16日(火)・17日(水)の2日間、合格発表は3月2日(火)です。一般入学者選抜は1回だけです。

合否は5教科500点の学力検査+調査書(評定×K値)+学校設定検査で決まります。令和9年度からは「思考力を問う問題」がなくなり、募集定員も720人減ります。9月の今から、当日点を伸ばす準備を始めましょう。

この記事でわかること
  • 令和9年度の入試日程(出願から合格発表まで)
  • 2日間の学力検査で、どの日に何の教科があるか
  • K値(0.5〜2)で、内申の重みがどう変わるか(具体例つき)
  • 学校設定検査と「第2段階選抜」のしくみ
  • 令和9年度の変更点と、中3が月ごとにやること

千葉県の公立高校入試は、どんな仕組み?

答えから言うと、「1回の試験で、3つの点数を合わせて決める」仕組みです。千葉県の一般入学者選抜は、本検査が1回に一本化されています。チャンスは基本的に1回だけです。

合否に使う点数は、次の3つです。

  • 学力検査:国語・数学・英語・理科・社会の5教科。各100点で合計500点
  • 調査書:中学校の成績(評定)の合計に「K値」をかけた点数など
  • 学校設定検査:面接や作文など、高校ごとに決める検査

令和9年度に一般入学者選抜を行うのは、全日制118校190学科、定時制16校16学科です。令和8年度(2026年春)の全日制は、志願者確定数が32,008人、平均倍率は1.11倍でした。

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜の検査方法等について」(公式)。令和8年度の志願者数・平均倍率はリセマム(報道)による。

POINT:まず覚えるのは「500点」と「1回だけ」

千葉の公立入試は、当日の5教科500点がいちばん大きな点数です。内申だけで決まる入試ではありません。そして一般入学者選抜は1回です。「当日にいつもの力を出せるか」が合否を分けます。

令和9年度の入試日程:学力検査は2月16日・17日

学力検査は2027年2月16日(火)・17日(水)の2日間です。日程は2025年12月18日に千葉県教育委員会から公表されています。出願は1月から始まるので、年内に志望校を決めておく必要があります。

手続き日にち(2027年)
志願者情報登録・検査料納付1月12日(火)〜2月1日(月)
出願書類の提出2月2日(火)〜4日(木)
志願変更の受付2月9日(火)・10日(水)
学力検査(本検査)2月16日(火)・17日(水)
追検査の受付2月19日(金)・22日(月)
追検査2月25日(木)
合格発表3月2日(火)

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜の日程」(公式)。

2日間で、どの日に何があるか

1日目は主要3教科、2日目は理科・社会と学校設定検査です。英語はリスニングがあり、時間は60分です。ほかの4教科は各50分です。

日にち内容時間・配点
第1日 2月16日(火)国語・数学・英語国・数 各50分/英 60分(リスニング含む)/各100点
第2日 2月17日(水)理科・社会+学校設定検査理・社 各50分/各100点。学校設定検査は学校ごと

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」「令和9年度入学者選抜の基本方針」(公式)。各校の学校設定検査の時間・配点は、本記事の作成時点で確認できていません。

第2次募集の日程も知っておく

定員に空きがある学校では第2次募集があります。志願者情報登録などが3月2日(火)〜4日(木)、出願書類の提出が3月5日(金)、志願変更が3月8日(月)、検査が3月10日(水)、合格発表が3月12日(金)です。私立の併願校とあわせて、「もしもの道」を家族で確認しておきましょう。

点数の決まり方:3つの点数を合計して判定

合否は「学力検査」「調査書」「学校設定検査」の3つを合わせた総合得点で決まります。それぞれの中身は次のとおりです。

点数中身点数の範囲
学力検査国・数・英・理・社の5教科各100点、合計500点
調査書(評定)9教科の評定の中1〜中3の合計×K値評定合計は最大135。K値は0.5以上2以下
調査書(記載事項)評定以外の記録(学校ごとに決める)50点が上限
学校設定検査面接・作文・自己表現など1つにつき10〜100点。2つ以上は合計150点が上限

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。評定合計の最大135(5段階×9教科×3学年)は制度からの計算値で、家庭教師のジャニアス(民間)の解説でも同じ値が示されています。

理数科・英語関係の学科は「傾斜配点」がある

理数に関する学科では、数学・理科の点数を1.5倍または2倍にできます。英語関係の学科では、英語を1.5倍または2倍にできます。理数科などを受ける人は、その教科の1点が他の教科より重いことを覚えておきましょう。なお、令和9年度から佐原高校は普通科・理数科の「くくり募集」になり、理数科の傾斜配点をやめます(市進の情報サイトによる)。

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。佐原高校の変更は市進「高校受験ナビ」(民間)による。

K値とは?0.5と2で内申の重さは4倍ちがう

K値は、内申(評定の合計)を何倍にして点数にするかを決める数字です。原則は1です。ただし高校ごとに、0.5以上2以下の範囲で決められます。

評定は、9教科(国・社・数・理・音・美・保体・技家・外)の5段階を、中1から中3まで合計します。全部5なら135です。これにK値をかけます。

  • K値=0.5の学校:最大 67.5点
  • K値=1の学校:最大 135点
  • K値=2の学校:最大 270点

具体例:内申が20ちがう2人を比べる

Aさんの評定合計は120、Bさんは100だとします。内申の差は20です。同じ2人でも、K値によって点数の差は大きく変わります。

K値Aさん(120)Bさん(100)点数の差
0.560点50点10点
1(原則)120点100点20点
2240点200点40点

※K値の範囲は千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)による。表の点数は説明のための計算例です。

K値が0.5の学校なら、内申20の差は当日の学力検査で10点取り返せます。5教科で1教科2点ずつです。反対に、K値が2の学校では40点の差になります。当日の点だけで逆転するのは大変です。

POINT:志望校のK値を、まず1つだけ調べる

K値が小さい学校は「当日点勝負」、大きい学校は「内申も大事」です。K値によって、残りの定期テストにかける力の配分が変わります。令和9年度はK値を前年度から変える学校はないと、市進の情報サイトが伝えています。上位校のK値は千葉の難関公立高校8校の対策の記事で整理しています。

注意:K値が0.5でも、内申が「いらない」わけではない

K値が小さくても、調査書の点数はゼロになりません。また、評定以外の記載事項で最大50点まで加点する学校もあります。さらに、後で説明する第2段階選抜では、学校ごとの係数で点数を見直します。「内申は捨てていい」と考えるのは危険です。

学校設定検査と第2段階選抜のしくみ

学校設定検査は、各高校が1つ以上えらんで行う、学力検査以外の検査です。えらべる種類は、面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・学校独自問題・その他です。配点は1つにつき10点以上100点以下で、2つ以上行う場合は合計150点までです。

検査の種類令和9年度の全日制の実施数
面接74校118学科
自己表現42校56学科
作文10校16学科
適性検査8校12学科
小論文千葉東(普通)のみ
学校独自問題東葛飾(普通)のみ

※出典:リセマム(報道)2026年7月9日の記事。検査の種類と配点の上限は千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)による。志願理由書の提出を求めるのは全日制3校3学科、定時制6校6学科です(千葉県教育委員会・公式)。

面接をする学校がいちばん多いです。志望校が決まったら、その学校が何の検査をするかを県教委の「検査内容一覧」で確認しましょう。面接の準備は面接対策の記事も参考になります。

第2段階選抜:定員の20%以下を「別の見方」で選ぶ

千葉の入試は、2段階で選ぶことができます。第2段階で選ぶ人数は、募集人員の20%以下です(受検者が募集人員より少ないときは、受検者数の20%以下)。

第2段階では、学校が決めた係数で、学力検査・調査書・学校設定検査の重みを変えて点数を見直します。たとえば「学校設定検査を重く見る」などです。つまり、ボーダー付近では、面接や作文の出来が結果を左右することがあります。各校の係数の細かい設定は、本記事の作成時点で確認できていません。

わかりやすく言うと

定員が100人の学校なら、まず総合得点の順で80人以上を決めます。残りの20人以下を、学校ごとの物差しでもう一度見て決める、というイメージです。数字は説明のための例です。

令和9年度(2027年春)の変更点

大きな変更は「思考力を問う問題」の廃止と「募集定員の減少」の2つです。

1.「思考力を問う問題」は実施しない

学校設定検査の「思考力を問う問題」は、令和9年度入学者選抜から行われません。これまでこの問題を使っていた東葛飾高校(普通)は、「学校独自問題(国語・数学)」に変わります。時間と配点は、学校のページで後日公表と案内されています。東葛飾の対策は難関公立8校の対策記事でくわしく書いています。

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜の検査方法等について」「全日制の課程 学校設定検査の内容一覧」(公式)、千葉県立東葛飾高等学校ウェブサイト(公式)。

2.募集定員が720人減る

令和9年度の全日制の募集定員は、県立26,400人(660学級)と市立1,920人(48学級)で、合計28,320人(708学級)です。前年度より720人(18学級)少なくなります。

変更対象の学校
1学級減(18校)若松、市川南、浦安南、柏の葉、流山南、流山北、我孫子東、成田北、佐倉西、四街道北、佐原、小見川、東総工業、茂原樟陽、長狭、天羽、市原緑、市原八幡
くくり募集へ佐原(普通科・理数科。理数科の傾斜配点は廃止)
K値の変更前年度から変える学校はなし

※出典:千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校生徒募集定員」(公式)。くくり募集とK値は市進「高校受験ナビ」(民間)による。

保護者の方へ:定員減の学校を受けるときは

1学級は40人です。定員が減った学校は、前年と同じ人数が受けると倍率が上がる可能性があります(ここからは推測です)。前年の倍率だけで「大丈夫」と決めず、秋以降の模試の結果と、2月の志願変更の時期の倍率をあわせて見てください。

中3が9月から入試までにやること(月別)

9月からは、「内申の最後の積み上げ」と「当日点の完成」を同時に進める時期です。月ごとにやることを決めておくと、迷わずに進めます。

時期勉強でやること手続き・決めること
9月中1・中2の苦手単元を1教科1つずつ洗い出す。定期テストの準備は2週間前から志望校のK値と学校設定検査の種類を調べる
10月千葉県の過去問を1年分、時間を計って解く。失点を教科ごとに書き出す模試の結果で、志望校を2〜3校に絞る
11月苦手単元の問題集を1冊だけ仕上げる。理社は中1・中2の範囲を一周三者面談の準備。私立の併願校を考える
12月過去問を週2年分。英語はリスニングを毎日10分公立の志望校と併願校を決める
1月過去問の解き直し。作文・面接の練習を週1回1月12日から志願者情報登録・検査料納付
2月新しい問題集は増やさない。2日間の時間割どおりに解く練習出願(2〜4日)、志願変更(9・10日)、本番(16・17日)

※日程は千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜の日程」(公式)による。勉強の内容はエスペランサアカデミーの指導経験にもとづく目安です。調査書に入る成績の時期は、在籍する中学校の先生にご確認ください。

平日の時間割の例(9〜11月)

  • 学校から帰って30分:その日の授業の復習と提出物(内申のため)
  • 夕食前の60分:数学か英語の苦手単元(曜日で交互に)
  • 夕食後の60分:理科か社会の一周(曜日で交互に)
  • 寝る前の15分:英単語と漢字

土日のどちらか1日は、過去問を1年分、本番と同じ時間で解きます。1日目の国・数・英、2日目の理・社という順番で解くと、本番の流れに慣れます。過去問の始めどきは過去問はいつからの記事も参考にしてください。

POINT:2日目の疲れに備える

2日目は理科・社会のあとに学校設定検査があります。面接や作文は、最後まで集中力が必要です。1月からは、理社を解いたあとに作文を1本書く練習を入れておくと、本番で慌てません。

土日の時間割の例(12〜1月)

  • 午前9時〜12時:過去問の「1日目」(国語50分・数学50分・英語60分)を本番どおりに解く
  • 午後1時半〜3時:午前の丸つけと解き直し。まちがいはノートに1行で原因を書く
  • 午後3時半〜5時半:もう1日は「2日目」(理科50分・社会50分)と、作文か面接の練習
  • 夜:英単語・漢字・理社の暗記を30分だけ。夜ふかしはしない

本番は朝から始まります。12月からは午前中に頭が動く生活リズムに少しずつ戻しておきましょう。

よくある質問

Q.千葉の公立入試は、前期・後期の2回ありますか?

A.いいえ。一般入学者選抜の本検査は1回に一本化されています。検査が2日間に分かれているだけです。定員に空きがある学校では、3月に第2次募集があります。

Q.中1・中2の成績も入試に使われますか?

A.はい。調査書の評定は、9教科の中1から中3までの合計です。だから中3の今からでも、残りの成績を1つずつ上げる意味があります。上げ方は内申点の上げ方の記事を参考にしてください。

Q.出願したあとに、志望校を変えられますか?

A.はい。令和9年度は2月9日(火)・10日(水)に志願変更の受付があります。ただし変更できる時間は短いです。出願の前に、家族と先生で「変えるならどこへ」まで話し合っておくと安心です。

Q.体調をくずして本番を受けられなかったら?

A.追検査があります。受付は2月19日(金)・22日(月)、追検査は2月25日(木)です。受けられる条件は実施要項で定められているので、中学校の先生に早めに相談してください。

保護者がやってはいけないNG

保護者の一言で、秋からの伸びが変わります。次の4つは避けてください。

秋以降に逆効果になりやすい行動
  • 「内申が足りないから無理」と決めつける。K値が0.5の学校なら、内申20の差は当日10点です。志望校のK値を見てから判断してください。
  • 前年の倍率だけで志望校を決める。令和9年度は定員が720人減ります。定員が減る学校もあります。模試の判定とあわせて見ましょう。
  • 学校設定検査を「おまけ」と考える。第2段階選抜では、学校設定検査の重みが変わることがあります。面接や作文の練習は1月から必ず入れてください。
  • 模試の結果を見て、すぐに叱る。見るのは点数ではなく「どの単元で落としたか」です。声かけは模試の結果が悪かったときの声かけが参考になります。
保護者の方へ:家庭でできること

カレンダーに1月12日(登録開始)、2月2〜4日(出願)、2月16・17日(本番)、3月2日(合格発表)を書き込んでおきましょう。手続きの管理を保護者が引き受けるだけで、お子さまは勉強に集中できます。

千葉の公立入試は、当日点が中心の入試です。だからこそ、どの教科の、どの単元で点を落としているかを正確につかむことが近道です。エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導です。模試や過去問の答案を一緒に見て、残りの月数から逆算した計画を作ります。

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まとめ

  • 令和9年度の学力検査は2027年2月16日(火)・17日(水)、合格発表は3月2日(火)
  • 1日目は国・数・英、2日目は理・社と学校設定検査。5教科各100点で500点
  • 調査書は評定合計(最大135)×K値。K値は原則1で、学校ごとに0.5〜2
  • 学校設定検査は1つ10〜100点、2つ以上で合計150点まで。第2段階は定員の20%以下
  • 「思考力を問う問題」は廃止。東葛飾は学校独自問題(国語・数学)に変更
  • 全日制の募集定員は前年度より720人減。18校が1学級減
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