東京学芸大学附属高校の国語|古典で差がつく出題傾向と、9月からの記述・選択肢対策

東京学芸大学附属高校の国語対策|古典で差がつく出題傾向と9月からの進め方受験情報
この記事の結論

東京学芸大学附属高校(附高)の国語は、現代文2題+古典1題・50分100点という構成で、他の難関高に比べて古典の比重が高いのが最大の特徴です。9月からの中3が最初に手をつけるべきは、現代文の演習量を増やすことではなく古典の基礎(単語・文法・和歌の修辞)を先に閉じること。そのうえで「選択肢を根拠で切る」「記述で部分点を取り切る」順に固めれば、国語は本番でブレにくい得点源になります。

この記事でわかること
  • 附高の国語がどんな試験なのか(構成・時間・文章量)
  • 受験生が国語で点を落とす3つのパターン
  • 古典・現代文・記述それぞれの具体的な進め方
  • 50分の時間配分と、過去問の正しい使い方
  • 9月から入試までの月別ロードマップ

「数学と英語は対策の形が見えるのに、国語だけ何をやればいいか分からない」——附高志望のご家庭から、9月に最も多くいただくご相談です。国語は"センス"で片づけられがちですが、附高の国語に関してはやるべきことがかなりはっきりしている科目です。理由は、出題の型が安定していて、しかも配点の重心が明確だからです。

附高の国語はどんな試験か

まず全体像を押さえます。学力検査は5教科×各100点=500点満点、各50分。国語は大問3題の構成が基本です。

大問内容意識すること
1論説文抽象度が高い。話題と筆者の主張を切り分ける
2小説・随筆心情の「変化のきっかけ」を本文から特定する
3古典(古文中心、まれに漢文)配点比率が高い。ここが合否を分ける

※構成・配点・出題分野は年度によって変わります。必ず最新の過去問と学校公式発表でご確認ください。

総文章量は古典を含めて7000字前後になる年度もあり、50分という時間に対して決して少なくありません。つまり附高の国語は「読めるか」だけでなく「50分で処理し切れるか」を同時に問う試験です。

附高の国語で点を落とす3つのパターン

① 古典を後回しにして、現代文ばかり演習している

最も多い失敗です。現代文は伸ばすのに時間がかかる一方、古典はやった分だけ短期間で得点になる領域。配点比率が高い附高では、順番を逆にするだけで結果が変わります。

② 選択肢を「感じ」で選んでいる

附高の選択肢は、本文の内容とわずかにズレた「もっともらしい誤答」が必ず混ざります。本文に根拠を戻さず消去法だけで進めると、上位2択で必ず外れます。

③ 記述を白紙で出している

「完璧に書けないから飛ばす」が最悪の選択です。記述は要素ごとの加点方式が一般的で、途中まででも点が入り得ます。白紙は確定でゼロです。

古典で差をつける — 9月からの3ステップ

附高国語の対策は、まず古典から始めます。9月から入試までの流れは次の3段階です。

19月:単語と文法を「閉じる」

高校受験用の古文単語(150〜250語程度)と、助動詞・敬語・係り結びといった文法事項を、9月中に一周終わらせます。ここは覚える量が限られているので、期限を切って一気に終わらせるのが正解です。だらだら続けると10月以降の演習時間を食い潰します。

210〜11月:主語を補って読む訓練

古文で崩れる原因のほとんどは主語の取り違えです。演習では毎回、本文の各文に「誰が」を書き込みながら読みます。敬語の種類から主語を推定する感覚がつくと、説話でも物語でも迷いが激減します。

312月〜:和歌・文学史・時代背景まで広げる

難関国立レベルでは、和歌の修辞(掛詞・枕詞など)や当時の慣習が設問の前提になることがあります。基礎が固まってから最後に足す層で、ここで初めて「古典が武器になる」状態になります。

現代文:選択肢を「根拠」で切る4手順

附高の選択肢問題は、設問条件が複雑で紛らわしいものが多いのが特徴です。次の手順を毎回同じようにやることで、正答率は安定します。

  1. 設問文に線を引く。「どういうことか」「なぜか」「本文全体をふまえて」など、何を答えるべきかを先に確定させる
  2. 本文に戻って根拠部分に印をつける。選択肢を読む前に、自分の答えの骨組みを先に作る
  3. 選択肢は「言い過ぎ」「本文にない因果」で切る。誤答の多くは、本文にない原因・結果を勝手につないでいる
  4. 残った2択は、設問条件に戻って選ぶ。内容ではなく"問われ方"で決着することが多い
POINT

直しのときは「なぜ間違えたか」ではなく「どの根拠を見落としたか」を本文に印で残します。感想で終わる復習は、次に効きません。

記述:部分点を取り切る書き方

記述は「うまい文章」を書く問題ではありません。採点者が探している要素を、漏れなく入れる作業です。次の順で組み立てます。

手順やること
文末を先に決める「〜から。」「〜ということ。」など、設問に対応する形を最初に固定する
要素を箇条書きで出す本文から使う語句を2〜3個、余白にメモしてから書き始める
字数の8割以上を埋める短すぎる答案は要素不足のサイン。指定字数は要素数のヒント
本文語をそのまま使う言い換えすぎると加点キーワードが消える

記述は独学で最も伸びにくい領域です。理由は単純で、自分の答案が何点なのかを自分では判定できないから。模範解答と見比べて「だいたい合っている」と思った答案が、実際は加点要素を1つ落としている——これが積み重なると10点以上の差になります。

50分の時間配分と、過去問の使い方

本番で最も多い事故は「古典に着手する前に時間が尽きる」ことです。解く順番と持ち時間を、演習の段階から決めておきます。

配分の一例(50分)

  • 古典 … 15分(先に解いてしまう選択肢もあり)
  • 論説文 … 17分
  • 小説・随筆 … 15分
  • 見直し・記述の埋め残しチェック … 3分

※あくまで目安です。得意分野によって最適な順番は変わります。過去問を数年分解いて、自分の型を決めてください。

過去問は9月から少しずつ始め、11月以降に本格化させるのが標準的な進め方です。詳しい開始時期と使い方は学芸大附属高校の過去問はいつから?9月からの使い方にまとめています。

9月から入試までの月別ロードマップ

時期国語でやること
9月古文単語・文法を一周。現代文は週2題ペースを維持
10月古文演習を本格化(主語補い読み)。記述の型を固める
11月過去問を年度単位で。50分の時間配分を実地で調整
12月和歌の修辞・文学史を上積み。併願校の過去問も並行
1〜2月解き直しと弱点の一点集中。新しい教材は増やさない

※内申の扱いや当日点の目安は内申・当日点と合格ボーダーの記事で確認できます。

保護者がやってはいけないNG

  • 「国語はセンスだから仕方ない」と言う … 附高の国語は古典を中心に対策可能です。この一言が子どもの手を止めます
  • 模試の国語偏差値だけで判断する … 一般的な模試と附高の出題は傾向が違います。判断材料は過去問の得点です
  • 問題集を増やす … 12月以降に新しい教材を足すと、どれも中途半端に終わります
  • 記述の答案を「もっと丁寧に書きなさい」で終える … 何の要素が足りないかを示さない指摘は、直しようがありません

国語こそ、プロの目が効く科目です

ここまで読んでいただくと分かるとおり、附高の国語は「やるべきことは決まっているが、独学では正誤の判定がしづらい」科目です。特に記述の採点古文の主語の取り方は、答案とノートを実際に見なければ、どこでつまずいているか特定できません。

エスペランサアカデミーは、完全オンライン・全国対応のプロ家庭教師センターです。難関国立附属の出題傾向を踏まえたうえで、お子さま一人ひとりの答案を見て、「次の1点をどこで取るか」まで具体化した1対1のオーダーメイド指導を行っています。集団授業では拾えない、答案レベルの詰めが私たちの役割です。

まずは無料の体験授業から

現在の答案を見せていただければ、附高の国語で「今どこを直すと点が伸びるか」をその場でお伝えします。しつこい勧誘は一切ありません。

LINEで相談する

無料体験を申し込む

まとめ

附高の国語で最初に着手すべきは、現代文の量ではなく古典の基礎です。9月中に単語と文法を閉じ、10〜11月で主語を補って読む力をつけ、11月以降は過去問で50分の型を固める。並行して、選択肢は根拠で切り、記述は要素を数えて書く——この順番を守れば、国語は「読めた日と読めない日で乱高下する科目」から、安定して計算できる得点源に変わります。

残り約5か月。国語の伸びしろは、まだ十分に残っています。

高校受験コース

学芸大附属の対策を、専用カリキュラムで進めませんか

毎年、学芸大附属の合格者を出している講師がお子さま専用のカリキュラムを作成し、指導経験豊富なプロ講師が週3回(週2〜4回で調整可)で伴走します。9月からの月別ロードマップも公開しています。

コースの詳細を見る →

関連する記事

学芸大附属高校に受かるには
5教科の科目別対策
数学の出題傾向と対策
英語入試の傾向と対策
過去問はいつから
内申・当日点と合格ボーダー
併願校の選び方
高校受験にオンライン家庭教師は効果的?

LINEで無料相談無料体験に申込
タイトルとURLをコピーしました