最終更新:2026年8月/入試日程・配点・得点状況は必ず学校公式サイトの最新情報をご確認ください。
そして附高には他校にない強みがあります。学校が公式に「解答例と配点」「合格者の学力検査得点状況(5年分)」を公開していることです。つまり過去問を解いたあと、自己採点の点数を実際の合格者データと直接比べられます。この使い方を知っているかどうかで、秋以降の伸び方が変わります。
「過去問はいつから?」への答えは、9月に1年分・10月から本格演習です。理由は、附高の問題が「基礎が入っていないと手も足も出ない」タイプだからです。基礎が固まる前に解いても、解説を読んで終わりになります。
| 時期 | 過去問の扱い | この時期の狙い |
| 9月 | 1年分だけを本番と同じ時間で解く | 現在地の把握。点数より「どの分野で落としたか」を見る |
| 10月 | 週1年分ペースで開始(教科をばらしてもOK) | 出題形式に慣れる。時間配分の型をつくる |
| 11月 | 週1〜2年分+弱点分野の集中演習 | 失点パターンを潰す。記述の書き方を固める |
| 12月 | 併願校の過去問も並行 | 受験校ごとの切り替えに慣れる |
| 1月〜本番 | 一度解いた年度の解き直しを中心に | 新しい年度より、間違えた問題の再現性を上げる |
この時期の目的は点数を取ることではなく、「あと何を埋めれば届くのか」を言葉にすることです。5教科まとめて解いて、教科ごとに「時間が足りなかった/知識が抜けていた/記述が書けなかった」のどれかに仕分けしてください。この仕分けが、10月以降の勉強の設計図になります。
多くの高校は、過去問を解いても「何点取れば受かるのか」が分かりません。ところが附高は、学校が公式サイトで次の3つを公開しています。
記述問題も含めた公式の配点が出ています。市販の過去問集の予想配点ではなく、実際の配点で自己採点できます。
令和4年度〜8年度の合格者が実際に何点取っていたかが公開されています。自分の自己採点をこの分布と比べれば、「今の実力で届くのか」が推測できます。
志願者数・受験者数・合格者数が出ています。倍率の実態が分かります。
過去問を解く → 公式の配点で自己採点 → 合格者の得点状況と比較 → 足りない教科を特定 → その教科に時間を寄せる。
この一連の流れを、10月・11月・12月で最低3回まわしてください。感覚ではなく数字で進路を判断できるようになります。
▶ 学校公式「入試選抜状況・合格者の得点状況・正解例と配点」を見る
※公開内容・更新日は年度によって変わります。必ず最新の情報をご確認ください。
よく「苦手な教科からやりなさい」と言われますが、過去問に限っては違います。知識が抜けているだけなら、参考書や問題集のほうが早く埋まります。過去問を使うべきなのは、「その学校の形式でしか練習できないこと」がある教科です。附高の出題傾向をもとに、優先順位をつけました。
さらにリスニングが試験開始直後にあり、長文3題を1題12〜15分で処理する時間感覚も、本番形式で解かないと身につきません。英語は最優先で過去問に取り組んでください。
ただし注意点があります。附高は古典の配点が約30%と高く、漢文も出ます。古文単語や句形の知識不足は、過去問では埋まりません。過去問(時間配分の訓練)と参考書(古典の知識)を必ず並行させてください。
過去問を使う目的は、1問あたり約12分という時間配分を体に入れることと、本番でどの大問から解くかを決めること。解けなかった問題の解き直しは、過去問より該当分野の問題集のほうが効率的です。
ただし社会の失点の大半は知識不足です。過去問は月1〜2回の形式確認にとどめ、残りの時間は一問一答や分野別問題集に回すほうが点が伸びます。
形式的な難しさが少ないので、過去問演習の優先度は最も低め。それより物理と地学の苦手を潰すほうが、確実に点になります。
9月に解いた1年分で、1教科だけ極端に低かった場合は、その教科が最優先です。学力検査は5教科の合計で見られる以上、40点台の教科を60点台に引き上げるほうが、80点の教科を90点にするより効きます。
上の順番は「どの教科も同じくらいの点数だったとき」の指針として使ってください。
5教科それぞれの試験時間・配点・具体的な対策は、東京学芸大学附属高校の偏差値・入試対策【5教科の出題傾向】にまとめています。
解きっぱなしは時間の無駄です。1年分につき、次の4ステップを必ずセットで行ってください。解く時間より、直す時間のほうが長くて当然です。
途中で辞書や解説を見ない。時間が来たら手を止める。ここを甘くすると、本番の時間感覚が身につきません。
記述は甘くつけないこと。迷ったら「×」にしておくほうが、あとで伸びます。
A. 知らなかった(知識不足)→ 教科書・参考書に戻る
B. 知っていたのにできなかった(練習不足)→ 類題を5問解く
C. 時間が足りなかった(配分ミス)→ 解く順番を変える
この3つは対処法がまったく違います。混ぜて「復習した」で終わらせないでください。
解き直して初めて過去問は「使った」ことになります。ここまでやって1年分が完了です。
基礎が固まる前に消費すると、直前期に解く年度がなくなります。過去問は有限です。
秋の点数は低くて当たり前です。見るべきは点数ではなく「失点の種類」です。
本番の採点者は他人です。甘い自己採点は、本番で30点分の勘違いを生みます。
気持ちは分かりますが、合計点は伸びません。
1月に慌てて着手すると、第一志望の演習時間を削ることになります。12月から並行させてください。
過去問の計画は、受験校が決まらないと立てられません。日程・難易度・校風から失敗しない組み方を学芸大附属高校の併願校の選び方にまとめています。
A. あります。附高は当日の学力検査の比重が高い入試です。内申に不安があっても、当日点で挽回できる可能性は十分あります。詳しくは内申・当日点と合格ボーダーをご覧ください。
A. 年数を目標にしないでください。「解き直しまで終えた年度」が5年分あれば十分戦えます。10年分を解きっぱなしにするより、5年分を完璧に潰すほうが強いです。
A. 9月時点で合格点に届かないのは普通です。むしろ最初から高得点なら、志望校を上げる相談をすべきかもしれません。大事なのは「11月・12月にどう変わったか」です。
A. 知識の暗記は独学で進められます。ただし記述の採点だけは独学の限界があります。自分の答案が何点なのかを自分で判定するのは、大人でも難しい作業です。ここだけ第三者に見てもらうと、伸び方が変わります。
「あと何点、どこで取れるか」を具体的にお伝えします。


