最終更新:2026年11月/日程と選抜の方法は、山梨県教育委員会の「令和9年度山梨県公立高等学校・山梨県立特別支援学校高等部入学者選抜実施要項」「入学者選抜の基本事項」「前期募集選抜方法等一覧」「募集定員」にもとづきます(記事末の出典)。学校ごとの前期募集の内容や、特色適性検査の中身は、各校の募集要項で確認してください。私立高校の日程や基準も、各校の募集要項で確認してください。
令和9年度の山梨県公立高校(全日制)は、前期募集の出願が1月14日(木)〜1月18日(月)、検査が1月28日(木)・29日(金)、内定の通知が2月5日(金)です。後期募集の出願は2月16日(火)〜2月18日(木)、学力検査は3月3日(水)・4日(木)、合格発表は3月11日(木)午前11時です。前期で内定した人は、後期には出願できません。
後期募集の一般選抜は、調査書の記録と学力検査の成績を、同等に扱って判定します。調査書の評定合計は、学力検査を行う5教科の評定を2倍、行わない4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定を3倍して数えます。実技4教科の評定は、1点あたりの重みが5教科より大きくなります。
併願の考え方は、前期を受けるか、後期の第2希望をどう使うか、志願変更(1回)を使うか、再募集まで見通すか、私立をどう組むか、の5つで整理できます。第2希望は、学科の組み合わせが決まっており、募集人員の90%を第1希望者から先に選ぶ決まりがあります。
- 山梨県の入試の全体像と令和9年度の日程
- 内申と併願を決める「5つの分かれ道」
- 前期募集(1月):選抜資料の比重と、前期で内定する割合
- 後期募集(3月)の一般選抜:調査書と学力検査が同等
- 調査書の評定合計:5教科は2倍、実技4教科は3倍
- 第2希望の90%ルールと、志願変更は1回
- 倍率の見方(令和6〜8年度の後期募集の最終志願状況)
- 再募集と、私立高校との組み方
- 中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト
山梨県の入試の全体像と令和9年度の日程
山梨県の公立高校(全日制)の入試は、1月の「前期募集」と3月の「後期募集」の2回です。前期募集は、面接と、特色適性検査・特技・個性表現のいずれかを中心にした選抜で、調査書・所見・面接・検査の「選抜資料比重」を学校ごとに決めています。後期募集は、5教科の学力検査と調査書の記録で選ぶ「一般選抜」が中心です。後期募集で募集人員に空きがある場合に、「再募集」が行われます。
| 区分 | 事項 | 期日(令和9年) |
|---|---|---|
| 前期募集 | 出願(一括)/窓口 | 1月14日(木)/1月15日(金)10時〜16時、1月18日(月)10時〜正午 |
| 前期募集 | 検査(面接と、特色適性検査・特技・個性表現) | 1月28日(木)・1月29日(金) |
| 前期募集 | 内定の通知 | 2月5日(金) |
| 後期募集 | 出願(一括)/窓口 | 2月16日(火)/2月17日(水)10時〜16時、2月18日(木)10時〜正午 |
| 後期募集 | 志願変更(1回) | 2月19日(金)・2月22日(月)・2月24日(水)10時〜16時 |
| 後期募集 | 学力検査(5教科) | 3月3日(水)・3月4日(木) |
| 後期募集 | 追検査 | 3月9日(火) |
| 後期募集 | 合格発表 | 3月11日(木)午前11時(Webと郵送) |
| 再募集 | 出願 | 3月11日(木)13時〜16時、3月12日(金)10時〜16時、3月15日(月)10時〜正午 |
| 再募集 | 検査/発表 | 3月16日(火)/3月18日(木) |
後期募集の学力検査は、国語が55分、ほかの教科が50分で、5教科が各100点です。専門教育学科や、普通科のコースの指定がある学校では、配点が変わることがあります。令和9年度の日程と時間割は、県の実施要項で確認してください。
内申と併願を決める「5つの分かれ道」
山梨県の入試で、調査書(内申)と併願の考え方を決める分かれ道は、次の5つに整理できます。
| 分かれ道 | 選択肢 | 要項から分かること |
|---|---|---|
| (1) 前期を受けるか | 前期を受ける/後期だけ | 前期は、志望の動機が明白で適切なこと、各校長が定める出願の条件に合うことが出願資格。1人1校1学科。内定者は後期に出願できない |
| (2) 後期で、一般か特別か | 一般選抜/特別選抜 | 特別選抜は、学力検査と面接で選ぶ(長期欠席者などが対象)。一般と特別の併願はできない |
| (3) 第2希望を書くか | 学科の組み合わせの中で書く/書かない | 第2希望にできる組み合わせは決まっている。募集人員の90%は第1希望者から先に選ぶ |
| (4) 志願変更を使うか | 使う(1回)/使わない | 後期の出願のあと、2月19日・22日・24日に1回だけ変更できる |
| (5) 再募集と私立 | 再募集に備える/私立で組む | 再募集は、後期の学力検査を受け、県内の公私立のどこにも合格していない人が対象。私立の日程と手続は各校の募集要項で決まる |
この5つのうち、山梨県の特徴は、(1)の前期募集で、定員の約3割が決まることです。令和8年度は、全日制の募集定員4,860人のうち、前期募集で内定した人が1,424人(約29%)でした。前期を受けるかどうかは、後期の準備の進め方にも関わります。
前期募集(1月):選抜資料の比重と、前期で内定する割合
前期募集の募集の割合は、学科の種類で上限が決まっています。普通科は募集定員の40%以内、専門教育学科(理数・文理・英語理数・探究)は40%以内、職業学科は50%以内、総合学科は50%以内で、各校が割合を決めます。出願できるのは、志望の動機が明白で適切であり、各校長が定める出願の条件に合う人で、1人1校1学科です。検査は、面接と、特色適性検査・特技・個性表現のいずれかです。内定した人には、2月5日(金)に通知があり、通知書は総合教育センターで一括して交付されます。
| 学科の種類 | 前期募集の割合の上限 | 備考 |
|---|---|---|
| 普通科 | 募集定員の40%以内 | 各校が割合を決める |
| 専門教育学科(理数・文理・英語理数・探究) | 募集定員の40%以内 | 各校が割合を決める |
| 職業学科(農業・工業・商業など) | 募集定員の50%以内 | 各校が割合を決める |
| 総合学科 | 募集定員の50%以内 | 各校が割合を決める |
選抜資料の比重は、学校によって違う
前期募集の選抜資料は、「調査書」「面接」「所見」「検査(特色適性検査・特技・個性表現)」です。それぞれの比重は、学校と区分ごとに、県の「前期募集選抜方法等一覧」に載っています。当サイトの学校別の記事で扱った5校の普通科について、特色適性検査を行う区分の比重を並べます。
| 学校(普通科) | 調査書 | 面接 | 所見 | 特色適性検査 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 甲府第一 | 50 | 10 | 5 | 35 | 100 |
| 白根 | 55 | 20 | 5 | 20 | 100 |
| 北杜 | 45 | 30 | 5 | 20 | 100 |
| 青洲 | 50 | 20 | 5 | 25 | 100 |
| 富士北稜 | 60 | 10 | 5 | 25 | 100 |

同じ山梨県の前期募集でも、調査書の比重が45から60まで、面接の比重が10から30まで、学校によって違います。前期は「内申が大事」「面接が大事」のどちらも、学校によって当てはまる度合いが違います。この表は、当サイトの学校別の記事(甲府第一・白根・北杜・青洲・富士北稜)で県の一覧から整理した数字です。令和9年度の最新の一覧で、区分ごとの数字を確認してください。
前期で内定する人は、定員のどのくらいか
前期募集で内定した人の数は、令和6〜8年度の県の資料で分かります。募集定員に対する前期内定者の割合を計算すると、3年とも約3割です(当サイトの計算)。
| 年度 | 全日制の募集定員 | 前期の内定者 | 定員に対する割合(当サイトの計算) |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 5,000人 | 1,463人 | 約29.3% |
| 令和7年度 | 4,830人 | 1,435人 | 約29.7% |
| 令和8年度 | 4,860人 | 1,424人 | 約29.3% |
令和8年度を学科別に見ると、前期で内定する割合は、普通科が約26%(709人/2,749人)、工業が約36%(214人/590人)、商業が約45%(157人/352人)、総合学科が約31%(244人/777人)でした。職業学科や総合学科のほうが、前期で決まる割合が高くなっています。後期募集の募集人員は、「募集定員から前期の内定者を引いた人数」です。
山梨県の高校入試を控える中3の保護者の方へ
前期を受けるかどうか。実技4教科を含む評定と、5教科の学力検査をどう整えるか、今の成績をもとに一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。
後期募集(3月)の一般選抜:調査書と学力検査が同等
後期募集の一般選抜では、調査書の記録と学力検査の成績を、同等に扱って判定します。学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各100点です。国語は55分、ほかの教科は50分です。専門教育学科や、普通科のコースの指定がある学校では、配点が変わることがあります。
調査書は、評定の記録のほかに、特別活動・校外活動・その他の特記事項の記録があります。これらは、学校ごとの基準で、1から30までの数字であらわされます。ただし、この基準は学校ごとに決まっていて、今回確認した県の資料には載っていません。調査書の第3学年の評価は、令和9年1月末日までの状況で行われます。
| 項目 | 山梨県の一般選抜(後期募集) |
|---|---|
| 調査書と学力検査の関係 | 調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱う |
| 学力検査 | 5教科(国語55分、ほか50分)、各100点 |
| 調査書の評定 | 必修9教科が対象。5教科は2倍、実技4教科は3倍 |
| 調査書のその他の記録 | 特別活動・校外活動・特記事項は、学校ごとの基準で1〜30 |
| 第3学年の評価 | 令和9年1月末日までの状況で評価 |
| 配点の変更 | 専門教育学科、普通科のコース指定などでは、学力検査の配点が変わることがある |
調査書と学力検査が同等、というのは、どちらか一方だけでは合否が決まらない、という意味です。学力検査の得点が高くても、評定が低ければ、調査書の記録の面で差がつきます。評定が高くても、学力検査が低ければ、同じことが起きます。どちらも、後期募集の準備では欠かせません。
調査書の評定合計:5教科は2倍、実技4教科は3倍
要項は、調査書の評定合計の数え方を決めています。対象は、中1から中3までの必修9教科です。学力検査を行う5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の評定は2倍、学力検査を行わない4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定は3倍にして、合計します。同じ「評定1点」でも、実技4教科のほうが、5教科より重く数えられる決まりです。
| 教科のグループ | 教科 | 評定の数え方 |
|---|---|---|
| 学力検査を行う5教科 | 国語・社会・数学・理科・英語 | 評定を2倍して数える |
| 学力検査を行わない4教科 | 音楽・美術・保健体育・技術家庭 | 評定を3倍して数える |
・Aさん:5教科の評定の合計が21、実技4教科の評定の合計が16 → 21×2+16×3=42+48=90
・Bさん:5教科の評定の合計が23、実技4教科の評定の合計が14 → 23×2+14×3=46+42=88
5教科の評定の合計はBさんのほうが2高いのに、実技4教科が2低いため、評定合計はAさんのほうが高くなります。実技4教科の評定は、1つ上がると3点、5教科の評定は、1つ上がると2点、評定合計に加わります。実際の評定合計は、中1から中3までの必修9教科の評定にもとづきます。
「実技教科は、得意な人だけが頑張ればよい」という見方は、山梨県の一般選抜では当てはまりません。提出物、授業中の取り組み、実技のテストや作品を、先生の指示どおりに仕上げることが、評定合計に直接つながります。5教科の学力検査の準備と、実技4教科の評定を安定させることを、同時に進めてください。
調査書の「その他の記録」は、学校ごとの基準
調査書には、評定のほかに、特別活動・校外活動・その他の特記事項を、1から30の数字であらわす部分があります。学校ごとに基準が決まっており、どのような活動がどの数字になるかは、今回確認した県の資料には載っていません(確認できていません)。中学校の先生に、「志望校の基準」について、いつ、だれに確認できるかを聞いておくと安心です。
第2希望の90%ルールと、志願変更は1回
後期募集では、第2希望の学科を書ける組み合わせが、決まっています。要項には、次の組み合わせが書かれています。職業学科の小学科(農業・工業・商業などの中のコース)も、第2希望まで書ける場合があります。
| 学校 | 第2希望にできる組み合わせ |
|---|---|
| 普通科と専門教育学科を置く学校 | 普通科と専門教育学科 |
| 北杜 | 普通科と総合学科 |
| 青洲 | 青洲の各学科どうし |
| 笛吹 | 普通科と総合学科、食品化学と果樹園芸 |
| 都留興譲館 | 普通科と工業 |
第2希望の学科に入る人を選ぶ決まりは、次のとおりです。募集人員の90%(端数は切り捨て)を、先に、第1希望の人から選抜します。残りの10%で、90%の枠に入れなかった第1希望の人と、第2希望の人を、差をつけずに選抜します。同じ人が、第1希望と第2希望の両方で選ばれる場合は、第1希望が優先されます。
志願変更は1回:2月19日・22日・24日
山梨県では、後期募集の出願のあとに、志願先を1回だけ変更できます。令和9年度は、2月19日(金)、2月22日(月)、2月24日(水)の、いずれも10時から16時です。出願の期間(2月16日〜18日)のあとに、志願の状況を見て、志望校を変えるかどうかを、中学校の先生と相談して決める流れです。令和8年度は、志願変更の期間が2月20日〜2月25日でした。
一般選抜と特別選抜の併願はできません。また、定時制・通信制・特別支援学校の高等部との併願もできません。出願は、1人1校です。
倍率の見方(令和6〜8年度の後期募集の最終志願状況)
山梨県教育委員会は、全日制の後期募集の最終志願者数を、学科の種類ごとに公表しています。令和8年度の最終志願状況を、表にします。倍率は、後期募集の志願者数を、後期の募集人員(募集定員から前期の内定者を引いた数)で割った数字です。
| 学科 | 募集定員 | 前期の内定者 | 後期の募集人員 | 後期の志願者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 普通科 | 2,749人 | 709人 | 1,960人 | 1,900人 | 0.97倍 |
| 理数科 | 80人 | 18人 | 62人 | 79人 | 1.27倍 |
| 文理科 | 30人 | 9人 | 21人 | 15人 | 0.71倍 |
| 英語理数科 | 25人 | 3人 | 22人 | 5人 | 0.23倍 |
| 探究科 | 60人 | 18人 | 42人 | 34人 | 0.81倍 |
| 農業 | 197人 | 52人 | 145人 | 104人 | 0.71倍 |
| 工業 | 590人 | 214人 | 376人 | 306人 | 0.81倍 |
| 商業 | 352人 | 157人 | 195人 | 194人 | 0.99倍 |
| 総合学科 | 777人 | 244人 | 533人 | 400人 | 0.75倍 |
| 全日制の計 | 4,860人 | 1,424人 | 3,356人 | 3,037人 | 0.90倍 |

令和8年度は、理数科が1.27倍で、この表の中で最も倍率が高い学科でした。普通科は0.97倍、商業は0.99倍で、1倍に近い数字です。英語理数科は0.23倍で、募集人員に届いていません。全体では0.90倍で、募集人員より志願者数のほうが少ない結果でした。ただし、学科の中の学校ごとの倍率は、この表からは分かりません。志望校の倍率は、学校ごとの資料で確認してください。
令和6〜8年度の倍率の動き
県が公表した倍率を、3年分並べました。普通科は令和6年度が0.98倍、令和7年度が1.02倍、令和8年度が0.97倍で、1倍前後で推移しています。商業は、1.03倍、0.89倍、0.99倍と、年によって動きます。全日制の計は、0.95倍、0.95倍、0.90倍です。
| 学科 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|
| 普通科 | 0.98倍 | 1.02倍 | 0.97倍 |
| 理数科 | 1.18倍 | 1.15倍 | 1.27倍 |
| 文理科 | 0.95倍 | 0.90倍 | 0.71倍 |
| 英語理数科 | 0.45倍 | 0.52倍 | 0.23倍 |
| 探究科 | 1.05倍 | 0.79倍 | 0.81倍 |
| 農業 | 0.98倍 | 0.86倍 | 0.71倍 |
| 工業 | 0.85倍 | 0.70倍 | 0.81倍 |
| 商業 | 1.03倍 | 0.89倍 | 0.99倍 |
| 総合学科 | 0.85倍 | 0.87倍 | 0.75倍 |
| 全日制の計 | 0.95倍 | 0.95倍 | 0.90倍 |

再募集と、私立高校との組み方
追検査(3月9日)
やむを得ない事情で、後期募集の学力検査(3月3日・4日)を受けられなかった人が、追検査を受けられます。令和9年度の追検査の日程は、3月9日(火)です。申請の方法や、認められる事情の範囲は、要項で確認してください。
再募集(3月11日〜18日)
再募集は、後期募集の学力検査を受けて、出願のときに、県内の公立・私立のどこにも合格していない人が対象です。出願は、3月11日(木)13時〜16時、3月12日(金)10時〜16時、3月15日(月)10時〜正午です。検査は3月16日(火)で、面接と作文、または新たな学力検査です。合格発表は3月18日(木)です。1人1校だけ出願できます。全国募集を行う学校は12校(北杜・韮崎・甲府工業・農林・巨摩・青洲・笛吹・日川・都留・都留興譲館・富士北稜・甲府商業)です。
私立高校との組み方
私立高校の入試日程、合格の通知時期、入学手続の期限は、各校の募集要項で決まります。山梨県の公立の後期募集の合格発表は3月11日(木)午前11時です。私立の入学手続の期限が、この日より前か後かを、先に確認してください。再募集の対象は、県内の公立・私立のどこにも合格していない人なので、私立の合格を持っているかどうかが、再募集の出願資格に関わります。私立高校の日程と基準は、当サイトの既存の記事(山梨県の私立高校入試2027など)で整理しています。
| 組み方の例 | 考え方 | 確認する項目 |
|---|---|---|
| 前期を受け、不合格なら後期 | 前期の結果を見てから、後期の第1希望・第2希望を決められる | 前期の内定は後期への出願不可。前期の志望校は慎重に選ぶ |
| 後期の第1希望に、第2希望も書く | 第2希望で選ばれるのは、残り10%の枠 | 第2希望にできる学科の組み合わせは決まっている |
| 志願変更を使う(1回) | 志願の状況を見て、志望校を変えられる | 2月19日・22日・24日のいずれか。1回だけ |
| 私立を併願する | 公立の結果が出る前に、入学の権利を確保する | 入学手続の期限と、3月11日の発表の前後。再募集の対象は「どこにも合格していない人」 |
私立の併願で使う内申(調査書)が、中3のいつの成績かは、学校によって違います。くわしくは、当サイトの記事「私立高校の併願で使う内申は中3のいつの成績?」で整理しています。
中1から入試までの準備カレンダーと保護者のチェックリスト
| 時期 | 準備の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 中1・中2 | 定期テストの勉強法を固める。提出物と授業中の取り組みを安定させる。実技4教科も手を抜かない | 評定合計は、中1から中3までの必修9教科が対象 |
| 中3の1学期・夏休み | 全教科の評定を安定させる。5教科の中1・中2の範囲の穴を埋める。志望校の候補を3校ほどに絞る | 後期は調査書と学力検査が同等。実技4教科は評定が3倍に数えられる |
| 中3の2学期(10月〜12月) | 志望校の前期募集の比重と、出願の条件を確認する。前期を受けるか、後期だけにするかを、中学校の先生と相談する | 前期は、面接と、特色適性検査・特技・個性表現などの準備が必要 |
| 1月上旬〜中旬 | 前期を受ける場合は、出願(1月14日〜18日)の書類と、面接の練習を進める | 前期の検査は1月28日・29日 |
| 1月下旬〜2月上旬 | 前期の検査(1月28日・29日)。内定の通知(2月5日) | 前期で内定した人は、後期に出願できない |
| 2月中旬 | 後期の出願(2月16日〜18日)。志願変更を検討(2月19日・22日・24日) | 志願変更は1回だけ |
| 3月上旬 | 3月3日・4日の学力検査に向けて、5教科を通しで解く | 国語は55分、ほかは50分 |
| 3月中旬 | 3月11日11時の発表と、私立の入学手続の期限を確認。再募集は3月11日〜15日出願 | 再募集の対象は、どこにも合格していない人 |
三者面談で、先生に確認したい5つの質問
- 志望校の前期募集の比重(調査書・面接・所見・検査)と、出願の条件は何か。前期を受けるべきか。
- 今の評定合計は、5教科と実技4教科で、それぞれどのくらいか。実技4教科の評定を上げる余地はあるか。
- 調査書の特別活動・校外活動・特記事項の基準は、志望校ではどうなっているか。
- 第2希望を書く場合、志望校の学科の組み合わせでよいか。志願変更を考える場合、中学校の相談の流れはどうなるか。
- 私立の併願校は、どの日程で、入学手続の期限はいつか。再募集の対象になるかどうかも含めて確認する。
三者面談は、12月ごろに行われる中学校が多い時期です。上の5つを事前にメモにして持っていくと、先生との話が具体的になります。分からないことが出てきたときは、「どの資料の、どこに書かれているか」を先生に尋ねると、県の公式の資料にたどり着きやすくなります。
よくある誤解を3つ
- 「実技教科の評定は、少しなら下がってもよい」→ 実技4教科の評定は3倍に数えられます。1つ下がると、評定合計は3点下がります。5教科の評定は、1つで2点です。
- 「前期で不合格だったら、後期には出願できない」→ 出願できます。後期に出願できないのは、前期で内定した人です。
- 「再募集は、後期で不合格だった人なら、だれでも出願できる」→ 対象は、後期の学力検査を受け、県内の公立・私立のどこにも合格していない人です。私立に合格している人は出願できません。
評定を上げる中3の動き方
評定は、学習指導要領にそって、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から評価されます。テストの点だけでなく、提出物や授業中の取り組みも、評価の材料になります。調査書が学力検査と同等に扱われる山梨県では、中3の1学期から、提出物の期限と未提出がないかを確認する、授業ノートを1教科ずつ見直して分からない箇所を先生に質問する、実技教科の課題を期限どおりに仕上げる、の3つを軸に動くと、評定合計に結びつきやすくなります。
学力検査は、5教科が各100点です。評定が少し足りない場合は、学力検査の得点で補える可能性があります。いっぽう、学力検査が足りない場合は、評定が高くても、判定の面で差がつきます。どちらか一方に偏らず、評定(特に実技4教科)と5教科の学力検査の両方の準備を進めてください。
保護者のためのチェックリスト
- 志望校の前期募集の比重と、出願の条件を、県の「前期募集選抜方法等一覧」で確認した。
- 今の評定について、5教科と実技4教科(3倍に数えられる)の状況を、中学校の通知表で確認した。
- 前期の出願(1月14日〜18日)と検査(1月28日・29日)、内定の通知(2月5日)を、カレンダーに書き込んだ。
- 後期の出願(2月16日〜18日)と、志願変更(2月19日・22日・24日、1回だけ)を、カレンダーに書き込んだ。
- 第2希望にできる学科の組み合わせと、90%ルールを、家族で共有した。
- 私立の日程と入学手続の期限を、3月11日の公立の発表日と同じカレンダーに書き込んだ。再募集の対象は、どこにも合格していない人であることも確認した。
よくある質問(7問)
まとめ:「前期の比重」と「評定合計の2倍・3倍」と「志願変更の1回」を意識する
山梨県の令和9年度の公立高校入試は、前期の出願が1月14日〜18日、検査が1月28日・29日、内定の通知が2月5日、後期の出願が2月16日〜18日、志願変更が2月19日・22日・24日、学力検査が3月3日・4日、合格発表が3月11日です。前期で内定した人は後期に出願できず、再募集は、どこにも合格していない人が対象です。
後期の一般選抜は、調査書と学力検査が同等で、評定合計は5教科が2倍、実技4教科が3倍です。まずは、志望校の前期募集の比重と、評定の状況(特に実技4教科)を確認し、私立の日程と同じカレンダーに書き込むところから始めてください。分からないところは、中学校の先生に相談してください。

