山形東高校の内申と当日点|配点の比率と合格までの考え方【令和9年度】

山形東高校の内申と当日点学校別 合格対策

最終更新:2026年11月 ※令和9年度の細かい決まりは、募集要項と各校の案内で決まります。出願前に、山形県教育委員会のページと中学校の案内で、最新の情報をご確認ください。

山形東高校(山形県立山形東高等学校)は、山形県の県立・全日制の高校で、普通科と探究科(理数探究科・国際探究科)があります。令和8年度の入学定員は、普通科が160人、探究科が80人です。この記事では、山形県教育委員会が公表している令和9年度の「前期(特色)選抜及び後期(一般)選抜の概要」「各校の概要」「実施要項」と、令和6〜8年度の志願状況・受検者数と合格者数をもとに、山形東高校の入試で内申(調査書)と当日点(学力検査)がどう使われるかを整理します。後期(一般)選抜の比率は、普通科も探究科も調査書3:学力検査7です。さらに、山形東高校では、普通科の志願倍率が0.4倍前後、探究科が2倍を超えるという、同じ学校のなかで大きく違う数字が3年続いています。この数字の読み方にも、注意が必要です。まず全体を表で確認しましょう。

結論:山形東高校の後期(一般)は「調査書3:学力検査7」。前期(特色)は、調査書の比率ではなく「面接30%・作文30%・口頭試問40%」です

後期は調査書30%・学力検査70% 調査書の評定合計(45点満点)と学力検査の成績(500点満点)を、それぞれ500点に直し、3:7でたします。調査書点は150点満点、学力検査点は350点満点、合計は500点満点です(3:7の計算式は、県の要項の4:6の例からの当サイトの読み取りです)。

評定合計が1点違うと合計得点は約3.3点、学力検査の得点が10点違うと7.0点動きます。評定合計の1点は、学力検査の約4.8点分にあたります。学力検査の割合が大きい比率なので、冬の学習では、5教科の得点を動かせる単元を見つけることが、合計得点に直結します。

前期(特色)選抜は、普通科・探究科とも定員の5%程度の募集です。出願要件は「評定合計43以上」に加えて、英語の資格・生徒会長か副会長の経験・探究活動の全国大会などの要件のうち1つ以上です。県の資料に書かれた選抜の割合は、個人面接30%、作文30%、口頭試問40%の3つで、調査書の割合は書かれていません。合格に必要な点数は公表されていないため、この記事では点数の目安は示しません。

この記事でわかること
  • 山形東高校の選抜方法一覧(令和9年度の公式の数字)
  • 後期(一般)選抜:500点に直して3:7でたす計算
  • 普通科と探究科の志願倍率の違いと、数字の読み方(志願制限の決まり)
  • 前期(特色)選抜:出願要件と、面接・作文・口頭試問の読み方
  • 山形東高校の過去3年の志願状況と、受検者数・合格者数
  • 令和9年度の日程と、中3の冬の学習計画・出願前の確認リスト

山形東高校の選抜方法一覧(令和9年度の公式の数字)

山形県教育委員会が公表している、山形東高校(全日制課程)の令和9年度の内容を、表にしました。前期(特色)の欄は「各校の概要」、後期(一般)の比率は「前期(特色)選抜及び後期(一般)選抜の概要」の数字です。普通科と探究科で、内容がほとんど同じ項目と、違う項目を、並べて見てみましょう。

項目普通科探究科(理数探究科・国際探究科)
入学定員(令和8年度の公表値)160人80人
前期(特色)選抜の募集人員定員の5%程度定員の5%程度
前期(特色)の検査日程A日程(検査は令和9年1月19日)A日程(検査は令和9年1月19日)
前期(特色)の出願要件評定合計43以上、かつ、資格・生徒会・探究活動の要件のいずれか1つ以上同左
前期(特色)の検査個人面接・作文・口頭試問同左
前期(特色)の選抜の割合面接30%・作文30%・口頭試問40%同左
後期(一般)の検査学力検査5教科(各100点、合計500点)同左
後期(一般)の比率(調査書:学力検査)3:73:7
県外志願者の受入れ(前期)なしなし

令和9年度の募集人員は、募集要項で確認する形です。県の資料で確認できる最新の入学定員は令和8年度の数字(普通科160人、探究科80人)で、前期(特色)選抜の「定員の5%程度」を令和8年度の定員に当てはめると、普通科が8人、探究科が4人になります(当サイトの計算です)。令和8年度は、実際に普通科で8人、探究科で4人が前期(特色)選抜で内定しており(県の志願状況)、「5%程度」という書き方と一致しています。

山形東高校の選抜の割合
図 山形東高校の後期(一般)は調査書3:学力検査7。前期(特色)は個人面接30%・作文30%・口頭試問40%。
読み方の注意
山形県の入試は、令和8年度(2026年度)から「前期(特色)選抜」と「後期(一般)選抜」の2回の形になりました(県の資料の名称)。令和6・7年度の資料は「一般入学者選抜」の名称です。この記事の数字は令和9年度の公表内容で、年度が変わると見直されることがあります。令和10年度以降の入試を受ける人は、その年度の資料で確認してください。

山形県の入試のしくみ(学力検査の時間割、出願の方法、合格発表、追検査など)は、山形南高校の内申と当日点で詳しく説明しています。同じ3:7の比率の学校は山形西高校の内申と当日点で整理しています。この記事では、山形東高校に関わる部分、とくに普通科と探究科の関係を中心に説明します。

後期(一般)選抜:500点に直して3:7でたす計算

山形県の要項には、調査書と学力検査の比率が4:6の場合の計算方法が例として示されています。調査書の評定合計と学力検査の成績を、それぞれ500点満点に換算し、比率に応じた係数を掛けて足すという形です。3:7の場合も、同じ考え方で、係数を変えて計算します(この点は、要項の例からの当サイトの読み取りです)。

点数計算式(3:7の場合)満点
調査書点(A)500 × (評定合計a ÷ 45)× 0.3150点
学力検査点(B)(傾斜配点なしの場合)学力検査の得点b(500点満点)× 0.7350点
合計得点(T)A + B500点

たとえば、評定合計が43の人は、調査書点が 500×(43÷45)×0.3=143.3点です。学力検査の合計が420点の人は、学力検査点が 420×0.7=294.0点です。合計得点は437.3点になります。

3:7のときの「1点の重さ」は、次の表のとおりです。評定合計が1点違うと、調査書点は 500÷45×0.3=約3.33点動きます。学力検査の得点は、1点あたり0.7点です。つまり、評定合計の1点は、学力検査の得点に直すと約4.8点にあたります。

違い合計得点で動く点数計算
評定合計が1点違う約3.3点500÷45×0.3
評定合計が3点違う10.0点3.333×3
評定合計が5点違う約16.7点3.333×5
学力検査が10点違う7.0点10×0.7
学力検査が30点違う21.0点30×0.7
学力検査が50点違う35.0点50×0.7
3:7で同じ点差が動かす合計得点
図 評定合計と学力検査の点差が、合計得点(500点満点)を動かす点数。比率3:7の場合。

山形県の調査書の評定合計は、要項では「第3学年の各教科の評定合計」とされ、9教科で45点満点です。中1・中2の評定は、この計算式には入りません。動かせる部分は、中3の2学期末と3学期の評定です。評定が1点上がっても、調査書点の増加は約3.3点で、学力検査の約4.8点分です。評定がすでに高い人は、伸びしろが小さいため、学力検査の得点のほうが、合計得点を動かす手段として大きくなります。反対に、評定にまだ上げられる教科がある人は、提出物や定期テストの取り組みで、評定と学力検査の準備を同時に進められます。

学力検査の得点が、学力検査点(350点満点)にどう変わるか

3:7では、学力検査の得点(500点満点)が、0.7倍されて学力検査点(350点満点)になります。1教科あたりの平均点ごとに、学力検査点を並べました。自分の模試や定期テストの得点を、この表に当てはめてみると、今の位置がつかみやすくなります。

1教科の平均点5教科の合計(学力検査の得点)学力検査点(350点満点)調査書点の満点
70点350点245.0点150.0点
75点375点262.5点150.0点
80点400点280.0点150.0点
85点425点297.5点150.0点
90点450点315.0点150.0点

平均点が5点上がると、5教科の合計は25点上がり、学力検査点は17.5点上がります。評定合計に直すと、約5.3点分です(17.5点÷約3.33点)。つまり、学力検査で1教科あたり平均5点を上げることは、評定合計を5点上げることと、ほぼ同じ重さです。評定合計の満点は45点ですから、評定でこれだけ動かすことはできません。学力検査の得点は、冬の学習で動かせる幅が大きい部分です。

計算例:評定と学力検査の組み合わせ(仮の例)

次の4つの例は、評定合計と学力検査の合計点を仮に決めて、合計得点(500点満点)を計算したものです。実在の生徒の数字ではありません。

例評定合計調査書点(150点満点)学力検査学力検査点(350点満点)合計得点(500点満点)
例1:評定が前期の出願要件の下限で、学力検査が高い43/45点143.3点420点294.0点437.3点
例2:評定が満点で、学力検査が中程度45/45点150.0点380点266.0点416.0点
例3:評定が低めで、学力検査が高い40/45点133.3点430点301.0点434.3点
例4:評定が高く、学力検査も高い44/45点146.7点400点280.0点426.7点

例2は、評定合計が満点(45)の例です。調査書点は150.0点ですが、学力検査が380点だと、合計得点は416.0点です。例3は評定合計が40で、調査書点は133.3点と低めですが、学力検査が430点なので、合計得点は434.3点と、例2を上回ります。3:7の比率では、評定が満点でも、学力検査で50点(各教科で10点)下がると、評定が5点低い人に追い越されることがわかります。評定を保つことと、学力検査の得点を伸ばすことは、どちらも必要で、1点あたりの重さは学力検査のほうが小さい代わりに、動かせる点数の幅が大きい、という関係です。

山形東高校を目指す中3の保護者の方へ

評定合計の見通しと、冬までの5教科の学習計画を、一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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総合段階と、調査書のほかの記載

山形県の要項では、受検者の合計得点について、分布が連続しているとみなされる部分のいちばん高い点といちばん低い点の間を、等間隔に5段階に分けると書かれています。選抜は、この「学力の総合段階」と、調査書情報の記載事項を主な資料として行います。総合的な学習の時間の記録は十分に考慮され、特別活動等の記録と校外活動の記録は、特にすぐれた者が考慮されます。特記事項も、その状況が考慮されます。

段階の境目や、合格に必要な点数は、公表されていません
県の資料では、5段階の境目の具体的な点数や、学校ごとの合格に必要な点数は確認できていません。この記事では、これらの目安は示していません。傾斜配点(数学・英語を1.5倍にする方法)は、県の概要の表では、山形東高校の欄に「○」の記載が見当たりません(当サイトの読み取りです)。傾斜配点の有無は、学校の募集要項で確認してください。

普通科と探究科の志願倍率の違いと、数字の読み方(志願制限の決まり)

山形東高校の志願状況には、目を引く特徴があります。後期(一般)選抜の志願倍率が、普通科は令和6年度0.41倍、令和7年度0.38倍、令和8年度0.45倍と、3年続けて0.5倍を下回っています。探究科は、2.30倍、2.79倍、2.22倍で、3年続けて2倍を超えています。同じ学校の同じ年度で、数字がこれだけ違います。この数字は、県の「後期(一般)選抜 志願状況」の資料に載っているものです。

山形東高校の普通科と探究科の志願倍率
図 山形東高校の後期(一般)選抜の志願倍率(令和6〜8年度)。普通科は0.4倍前後、探究科は2倍を超える。

数字を読むときは、「普通科の倍率が低いから、入りやすい」と考えてしまわないことが大切です。県の資料には、この違いの理由は書かれていません。ここでは、要項に書かれた志願の決まりから、数字の見方を整理します。

  1. 志願は1人1校。後期(一般)選抜の志願は、1人1校です。
  2. 学科が2つ以上ある学校では、原則、第3志望まで書ける。要項には、全日制または定時制で2つ以上の学科がある場合は原則第3志望までと書かれています。第2・第3志望を認めない高校は、募集要項に明示されます。
  3. 普通科を第1志望にして、探究科を第2志望にすることはできない。要項に、この組み合わせはできないと書かれています。反対に、探究科を第1志望にして普通科を第2志望にする組み合わせについては、要項本文に「できない」という記載が見当たりません。第2志望の可否は、募集要項で確認してください。
  4. 志願の取消しや、出願の締切前の志願変更は、「やむを得ない十分な理由がある場合にのみ」。出身中学校長が志願先の高校長に電話で連絡したうえで、Web出願システムで手続きします。

次に、受検者数と合格者数を見てみましょう。県の「受検者数・合格者数」の資料には、学科ごとに、入学定員・入学志願者等の数・受検者等の数・合格者等の数・最終倍率が載っています。次の表は、山形東高校の2つの学科の令和6〜8年度の数字です。

年度・学科入学定員入学志願者等の数受検者等の数合格者等の数最終倍率
令和6年度 普通科160人66人66人162人0.41倍
令和6年度 探究科80人184人184人82人2.30倍
令和7年度 普通科160人60人60人163人0.38倍
令和7年度 探究科80人223人223人80人2.79倍
令和8年度 普通科160人77人77人161人0.48倍
令和8年度 探究科80人173人173人80人2.16倍

この表で、気づくことが2つあります。1つ目は、普通科の「合格者等の数」が、3年とも定員(160人)にほぼ届く人数(162人、163人、161人)で、受検者等の数(66人、60人、77人)を大きく上回っていることです。受検者より合格者が多いという数字は、普通科を第1志望として受検した人だけでは説明できません。2つ目は、探究科の合格者等の数が、定員の80人前後(82人、80人、80人)で、受検者等の数(184人、223人、173人)との差が大きいことです。

県の資料には、この差の説明が書かれていません。ここからは、当サイトの推測です。探究科を第1志望にして受検した人のうち、探究科で合格にならなかった人が、第2志望・第3志望に書いた普通科で合格になっている可能性があります。もしそうだとすると、普通科の倍率の低さは、「普通科を第1志望にした人が少ない」という意味であって、「普通科の選抜が易しい」という意味ではありません。この推測は、県の資料の数字から当サイトが読み取ったもので、実際にどの人がどの学科で合格したかは、県の資料では確認できていません。

倍率だけで「入りやすさ」を判断しないでください
普通科の倍率が低く見える理由は、県の資料には書かれていません。後期(一般)選抜の合否は、調査書情報と学力検査の成績で決まります。倍率の数字で合否を判断せず、自分の評定合計と学力検査の得点を、3:7の計算に入れて確認し、中学校の先生と志願の組み合わせを相談してください。

探究科は、理数探究科と国際探究科を合わせて募集する場合の総称として、県の資料に記載されています。理数探究科・国際探究科のどちらを選ぶかなど、学科の内容は、山形東高校の募集案内で確認してください。確認できていない点を、この記事で推測して書くことはしません。山形県の難関校の考え方は、山形の難関公立高校対策でも整理しています。

前期(特色)選抜:出願要件と、面接・作文・口頭試問の読み方

山形東高校の前期(特色)選抜は、普通科も探究科も、定員の5%程度を募集します。検査日程はA日程で、検査は令和9年1月19日(火)、合格内定の通知は1月28日(木)16時です。出願受付は、令和9年1月4日(月)から1月7日(木)12時までです。受検票は1月13日(水)から1月27日(水)の間に取得する形です(県の要項)。出願は、Web出願システムで行い、志願は1人1校1学科です。前期(特色)選抜に出願した人は、連携型選抜との併願はできません(県の要項)。

項目内容
出願の前提本校のアドミッション・ポリシーを理解していること
成績評定の要件(必須)評定合計が43以上
そのほかの要件(いずれか1つ以上)資格取得:実用英語技能検定準2級以上、またはそれに相当する英語力(CEFR A2以上)
生徒会活動:生徒会長・副会長だった者
探究活動:科学の甲子園ジュニア全国大会、日本ジュニア数学オリンピック本選、国際科学技術コンテスト(数学・化学・生物・物理・情報・地学・地理)の本選(2次選考)のいずれかに出場した者
検査個人面接、作文、口頭試問
選抜の割合個人面接30%、作文30%、口頭試問40%
県外志願者の受入れなし

出願要件の読み方を整理します。まず、「評定合計が43以上」は、必須の条件です。9教科の評定合計が45点満点のうち43点以上という意味で、9教科のうち7教科が5で、2教科が4の場合が、ちょうど43点です。平均にすると約4.78で、評定がかなり高い人が対象になる条件です。次に、「そのほかの要件」は、3つのうちいずれか1つ以上に当てはまれば足ります。つまり、評定合計が43以上あるだけでは出願できず、英語の資格、生徒会長・副会長の経験、探究活動の全国大会などの出場のどれかが必要です。

評定合計の例(9教科)合計評定合計43以上の要件
9教科すべて545満たす
8教科が5、1教科が444満たす
7教科が5、2教科が443満たす(下限)
6教科が5、3教科が442満たさない

選抜の割合は、個人面接が30%、作文が30%、口頭試問が40%で、合計100%です。県の「各校の概要」の割合の欄には、この3つだけが書かれていて、調査書の割合は書かれていません。評定合計43以上は、出願の条件として使われるため、調査書は「出願できるかどうか」の入口で見られる、と読めます(当サイトの読み取りです)。調査書が選抜の点数にどのように入るかは、県の資料では確認できていません。募集要項で確認してください。

3つの検査で、見られる観点

県の各校の概要には、3つの検査の評価の観点が、それぞれ書かれています。観点を、自分への質問に直すと、準備を始めやすくなります。

検査(割合)評価の観点準備のしかたの例
個人面接(30%)目的意識、向上心、自己表現力なぜ山形東高校なのか、高校で何を深めたいのかを、自分の経験とつなげて話す練習をする。
作文(30%)内容、構想・叙述、書写・表記結論・理由・具体例の順に、決まった時間で書く練習をする。字の丁寧さと誤字の確認も評価の観点に入っている。
口頭試問(40%)知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的に学習に取り組む態度学んだ知識を使って、問いに口頭で答える練習をする。わからないときも、考えた過程を言葉にする。

口頭試問の割合は40%で、3つの検査のなかでいちばん大きい割合です(県の割合の数字から、そう読み取れます)。口頭試問の出題の形式や、面接・作文の時間、人数、字数などは、県の各校の概要には書かれていません。募集要項や学校の案内で確認してください。確認できていない点を、この記事で推測して書くことはしません。

前期(特色)選抜の結果は、「合格内定」として通知され、正式な合格者の発表は、後期(一般)選抜と同じ令和9年3月17日(水)16時に行われます(県の要項)。前期で合格内定となった人は、改めて他の高校に出願できません。前期に出願するときは、内定したらその高校に進学する前提で考える必要があります。令和8年度は、山形東高校の普通科で8人、探究科で4人が前期(特色)選抜で内定し、残りの人数が後期(一般)の募集人員になりました(県の志願状況)。

前期(特色)選抜に出願するかどうかは、「出願要件に当てはまるか」と、「面接・作文・口頭試問の準備を冬までに進められるか」の2点で考えます。出願要件の評定合計43以上は、2学期末の評定が確定してから、中学校の先生に確認します。英語の資格(準2級以上など)を使う場合は、合格証の写しなど、必要な書類があるかどうかも、募集要項と中学校で確認してください。

前期(特色)で内定せず、後期(一般)に進む場合は、前期に提出した調査書情報などを後期でも使えます。要項には、前期に漏れて後期を志願する人は、Web出願システムで新たに後期の出願情報を登録するが、調査書情報などが前期の志願先に登録済みなら再登録は不要と書かれています。前期と後期の組み合わせは、山形県の内申と併願の考え方でも整理しています。

山形東高校の過去3年の志願状況と、受検者数・合格者数

県が公表している後期(一般)選抜の志願状況から、山形東高校の志願者数と倍率を並べました。倍率は、県の資料に載っている数字です。令和6・7年度は前期内定者数が0で、募集人員が入学定員と同じになっています。令和8年度は、入学定員から前期(特色)選抜の内定者数を引いた人数が、後期(一般)の募集人員です。

年度・学科入学定員前期内定者数後期(一般)募集人員志願者数志願倍率
令和6年度 普通科160人0人160人66人0.41倍
令和7年度 普通科160人0人160人60人0.38倍
令和8年度 普通科160人8人152人69人0.45倍
令和6年度 探究科80人0人80人184人2.30倍
令和7年度 探究科80人0人80人223人2.79倍
令和8年度 探究科80人4人76人169人2.22倍

令和8年度の「最終」の数字(受検者数・合格者数の資料)と比べると、普通科の志願者は69人から77人、探究科は169人から173人に増えています。この差は、前期(特色)選抜の内定者数(普通科8人、探究科4人)と一致します(69+8=77、169+4=173)。つまり、令和8年度の最終の「入学志願者等の数」は、後期(一般)の志願者に前期の内定者を加えた数のようです(当サイトの突合で、県の資料に式の説明はありません)。令和7年度以前は前期内定者数が0だったため、数字の作り方が少し違う可能性があります。

令和6〜8年度の志願倍率は、普通科が0.38〜0.45倍、探究科が2.22〜2.79倍でした。令和9年度の募集人員と倍率は、まだ出ていません。同じ山形市内の県立の普通科の志願倍率は、令和8年度の最終倍率で、山形南が1.06倍、山形西が1.00倍、山形北が0.94倍です(県の資料)。山形東の普通科が0.48倍であることは、これらの学校と並べると目立ちますが、上で見たとおり、探究科との関係を含めて読む必要があります。山形南・山形西の詳しい説明は、山形南高校の内申と当日点と山形西高校の内申と当日点をご覧ください。

倍率の数字について、もう1点注意があります。倍率が1倍を下回る年度があっても、それは「志願者が募集人員より少なかった」という意味で、「誰でも合格できる」という意味ではありません。山形県の要項では、選抜は学力の総合段階と調査書情報の記載事項を主な資料として行うと書かれています。自分の評定合計と学力検査の得点を、3:7の計算に入れて、確認することが大切です。

令和9年度の日程と、中3の冬の学習計画・出願前の確認リスト

区分内容日程(県の要項)
前期(特色)選抜出願受付令和9年1月4日(月)から1月7日(木)12時
前期(特色)選抜受検票の取得1月13日(水)から1月27日(水)
前期(特色)選抜検査(A日程)1月19日(火)
前期(特色)選抜合格内定の通知(A日程)1月28日(木)16時
後期(一般)選抜出願受付2月17日(水)から2月22日(月)12時
後期(一般)選抜受検票の取得2月26日(金)から3月7日(日)
後期(一般)選抜学力検査3月7日(日)
後期(一般)選抜追検査3月12日(金)
後期(一般)選抜合格発表3月17日(水)16時

後期(一般)選抜の学力検査は、3月7日(日)に、国語(8時50分〜9時40分)、数学(10時00分〜10時50分)、社会(11時10分〜12時00分)、理科(12時50分〜13時40分)、英語(14時00分〜14時50分、約10分のリスニングを含む)の順に行われます。午前に3教科、午後に2教科です。各教科50分で、1日で5教科を受けるため、昼食のとり方や、午後の前の見直しの時間の使い方を、前もって決めておくと落ち着いて臨めます。当日の集合の案内は、受検票と中学校の案内で確認してください。

冬までの学習計画の考え方

比率が3:7の山形東高校では、学力検査の1点が、合計得点に0.7点として反映されます。評定合計が1点違うことは、学力検査で約4.8点違うことと同じです。冬の過ごし方は、次の3つの順番で整理すると、やることが見えやすくなります。

  1. 前期(特色)選抜に出願するかどうかを決める。出願要件は、評定合計43以上に加えて、資格・生徒会・探究活動の要件のどれかです。1月4日の出願までに、2学期末の評定と、当てはまる要件があるかを、中学校の先生と確認します。
  2. 5教科の「あと何点」を数える。学力検査は5教科で500点満点で、比率3:7では学力検査点が350点満点です。直近の模試や定期テストで、教科ごとに落とした点数を書き出し、あと10点上げるにはどの単元を直すかを決めます。10点で合計得点が7.0点動きます。
  3. 作文と口頭の準備を、後期の5教科の学習と並行して進める。前期を考える人は、作文と口頭試問で、考えを言葉にする練習が必要です。この練習は、後期の学力検査の記述問題や、答えの根拠を説明する力にもつながります。

学力検査の対策では、山形県の過去問題も確認してください。県の過去問題は、山形県教育委員会が公表しています。教科ごとの時間配分と、問題の形式を知っておくと、本番の落ち着きにつながります。英語にはリスニングが含まれるため、音声を使う練習の時間もあらかじめ取っておきましょう。

出願前の確認リスト

  • 山形東高校の募集要項(学校のWebページ)で、前期(特色)の出願要件、傾斜配点の有無、検査の方法を、自分の目で確認した。
  • 中3の評定の見込みを、中学校の先生に聞いた(評定合計と、9教科の内訳を確認した)。
  • 評定合計と学力検査の得点を、3:7の計算式に入れて、合計得点を計算してみた。
  • 前期(特色)選抜に出願するかどうかを、家族と話し合った(評定の要件、そのほかの要件、準備できる時間)。
  • 普通科と探究科の志願の組み合わせ(第2志望・第3志望)を、中学校の先生と確認した。
  • 私立高校の併願の日程と、合格発表後の手続きの期限を、各校の募集要項で確認した。

私立高校との組み合わせは、山形県の私立高校入試2027と、各校の募集要項で確認してください。また、私立の併願で使う内申の考え方は、私立高校の併願で使う内申は中3のいつの成績?で整理しています。山形県全体の入試の流れは、山形県公立高校入試2027にまとめています。

山形東高校を目指す中3の保護者の方へ

評定合計と5教科の得点が、3:7の計算でどの位置にあるかを一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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よくいただくご質問

Q. 山形東高校は、内申と当日点のどちらが大事ですか?
後期(一般)選抜では、調査書と学力検査の比率が3:7です。調査書点は150点満点、学力検査点は350点満点で、学力検査のほうが大きい割合です。ただし、評定合計が1点違うと合計得点が約3.3点動くため、調査書も小さくありません。前期(特色)選抜は、学力検査がなく、個人面接30%、作文30%、口頭試問40%で選びます。
Q. 普通科の倍率が低いのは、入りやすいということですか?
県の資料には、普通科の倍率が低い理由は書かれていません。要項では、後期(一般)選抜の合否は、学力の総合段階と調査書情報の記載事項を主な資料として決まります。倍率の数字だけで入りやすさを判断することはできません。この記事の中の「受検者より合格者が多い」という読み取りは、当サイトの推測です。
Q. 普通科を第1志望にして、探究科を第2志望にできますか?
要項には、普通科を第1志望にして、探究科を第2志望にすることはできないと書かれています。反対の組み合わせの可否や、第2・第3志望を認めるかどうかは、募集要項で確認してください。
Q. 合格に必要な点数(合格最低点)は公表されていますか?
県の資料では確認できていません。この記事でも、点数の目安は示していません。合格は、総合段階や調査書の記載事項を含めた判定で決まるため、自分の合計得点だけで合否を判断することはできません。
Q. 前期(特色)選抜に出願するための評定は、どのくらい必要ですか?
県の各校の概要に書かれた出願要件は、評定合計が43以上であることに加えて、英語の資格(準2級以上など)、生徒会長・副会長の経験、探究活動の全国大会などの出場のうち、いずれか1つ以上に当てはまることです。これらは出願要件で、満たしていても合格が決まるわけではありません。
Q. 前期(特色)選抜で調査書は使われますか?
出願要件に評定合計43以上があるため、出願の入口で調査書の評定が使われます。県の割合の欄には、個人面接30%、作文30%、口頭試問40%だけが書かれていて、調査書の割合は書かれていません。調査書が選抜の点数にどう入るかは、県の資料では確認できていません。募集要項で確認してください。
Q. 評定は、中1・中2の成績も入りますか?
県の要項で確認できたのは、調査書の評定合計が「第3学年の各教科の評定合計」であるという点です。第1・第2学年の評定の使われ方は、県の資料では確認できていません。中学校の先生に確認してください。
Q. 前期(特色)選抜で内定すると、後期(一般)選抜は受けなくてよいのですか?
県の要項では、前期(特色)選抜の結果は「合格内定」として通知され、正式な合格者の発表は令和9年3月17日です。前期の合格内定者は、改めて他の高校に出願できません。内定後の流れは、募集要項と中学校の案内で確認してください。
Q. 私立高校との併願は、どう考えればよいですか?
私立高校の入試日程と、手続きの期限は、学校ごとに違います。各校の募集要項で、公立高校の合格発表(3月17日)との関係を確認してください。当サイトの併願の記事も参考にしてください。

まとめ

  • 山形東高校の後期(一般)選抜は、調査書:学力検査=3:7(普通科・探究科とも)。調査書点は150点満点、学力検査点は350点満点。
  • 調査書点は500×(評定合計÷45)×0.3、学力検査点は得点×0.7(傾斜配点なしの場合)。評定合計が1点違うと合計得点は約3.3点、学力検査が10点違うと7.0点動く(3:7の計算式は当サイトの読み取り)。
  • 前期(特色)選抜は、普通科・探究科とも定員の5%程度。A日程で、検査は個人面接・作文・口頭試問。割合は30%・30%・40%。
  • 前期(特色)の出願要件は、評定合計43以上に加えて、英語の資格・生徒会長か副会長の経験・探究活動の全国大会などのうち1つ以上。
  • 志願倍率(後期・一般)は、普通科が令和6〜8年度に0.41倍、0.38倍、0.45倍、探究科が2.30倍、2.79倍、2.22倍。普通科の合格者数は受検者数を大きく上回る(理由は県の資料にない)。
  • 合格に必要な点数と、傾斜配点の有無、令和9年度の募集人員は、県の資料と各校の募集要項で確認する。

出典(公式資料)

この記事の数字は、山形県教育委員会が公表した資料から、エスペランサアカデミーが整理・計算したものです。3:7の計算式は、県の要項に示された4:6の例から、係数を変えて当サイトが読み取ったものです。計算例は仮の数字を入れた例で、実在の生徒の数字ではありません。普通科と探究科の数字の読み取りは、当サイトの推測を含みます。合格に必要な点数、総合段階の境目、傾斜配点の有無、令和9年度の募集人員は、県の資料で確認できていないため、目安を示していません。最新の情報は、山形県教育委員会と中学校の案内でご確認ください。

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