期末テストの技術・家庭の勉強法|技術分野と家庭分野を分けて準備し、評価の観点で内申につなげる【中1〜中3】

2学期中間・期末テスト対策

最終更新:2026年11月 ※定期テストの出題や配点は、学校と先生によって違います。この記事は、中学の技術・家庭で点と評価を落としやすい場面の一般的な整理です。範囲や配点、評価の方法は、学校の配布資料と前回の答案、通知表で確認してください。

期末テストの技術・家庭で、「技術と家庭で、何をどこまで勉強すればよいのかわからない」「製作や実習は頑張ったのに、評価が思ったほど上がらない」「分野ごとに先生が違って、テストの形も違う」という声は多く聞かれます。技術・家庭は、技術分野と家庭分野の2つの分野で1つの教科になっています。分野ごとに学ぶ内容も、評価される場面も違うため、1つの教科として「まとめて勉強する」やり方では、点も評価も伸びにくくなります。

この記事では、技術・家庭で点と評価を落とす原因を4つの型に分けます。そのうえで、文部科学省の学習指導要領で確認できる、技術分野の4つの内容と家庭分野の3つの内容、授業時数のきまりを整理し、国が示している評価の3つの観点が、期末テストや製作・実習、振り返りのどこで見られるのかをまとめます。既存の「技術・家庭の期末対策」の記事(技術・家庭の2学期期末テスト対策)が、2分野を分けて勉強する進め方を中心にしているのに対して、この記事は、評価の観点と内申との関係を軸に、筆記・製作・実習・振り返りのつなぎ方を整理します。

結論:技術・家庭は「分野」と「観点」の2つの軸で整理して準備する

2つの軸 まず、いま学んでいる分野(技術のA〜D、家庭のA〜C)を確認し、期末テストの範囲を分野ごとに分けます。次に、評価の3観点(知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度)のどこで点と評価を落としているのかを確認します。

筆記テストは、用語、仕組み、計算、短い記述が中心です。製作や実習の評価は、作品やレポート、製作や調理の記録に表れます。期末の1週間前からでも、筆記の準備と、製作・実習の振り返りの書き直しの両方に取り組めます。

評価の観点は、挙手の回数ではなく、学習の過程で、うまくいかなかったことを振り返り、やり方を直していく粘り強さを見るものです。製作や実習の記録の書き方を整えることが、評価につながります。

この記事でわかること
  • 技術・家庭の期末テストは、どこで点と評価が決まるのか
  • 学習指導要領が示す技術分野・家庭分野の内容と授業時数のきまり
  • 評価の3観点と内申のつながり
  • 点を落とす4つの型と、答案の分け方
  • 技術分野の勉強法(材料と加工・生物育成・エネルギー変換・情報)
  • 家庭分野の勉強法(家族・家庭生活、衣食住の生活、消費生活・環境)
  • 製作・実習・レポートの評価を、テスト前にどう整えるか
  • 学年別の重点と、1週間の練習の割り振り・点数帯別の次の一手

技術・家庭の期末テストは、どこで点と評価が決まるのか

技術・家庭の定期テストは、学校や先生によって、作りがかなり違います。よく見られる形として、期末の時期に学んでいる分野の筆記テストが行われ、製作物(木工作品、電気回路、プログラムなど)や調理実習、被服の製作は、授業の中で別に評価されます。年間を通じて、どの分野をどの学年で学ぶかは学校によって違うため、期末テストの範囲は、技術だけ、家庭だけ、または両方が含まれる場合があります。ここでは一般的な形として整理します。

場面何が見られやすいか(一般的な形)主に関わる観点
期末の筆記テスト用語の意味、仕組みの説明、計算(電力など)、図の読み取り、短い記述知識・技能/思考・判断・表現
製作物・作品設計の工夫、安全で適切な製作、完成度、検査や点検知識・技能/思考・判断・表現
調理実習・被服製作の実習手順、衛生や安全、計画どおりに進める技能、工夫知識・技能/思考・判断・表現
レポート・製作記録・振り返り問題の見つけ方、解決策の考え方、評価と改善、気づいたこと思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度
授業中の取り組み・協力・片付け課題の解決に向けた粘り強さ、安全への配慮(まとまりの中で見取られる)主体的に学習に取り組む態度

この表のとおり、期末の筆記テストだけで見られるのは、技術・家庭の評価の一部です。製作や実習で丁寧に取り組んでいても、記録や振り返りが空欄だと、思考・判断・表現や主体的に学習に取り組む態度の評価が伝わりにくくなります。どの場面がどの観点につながるのかを、まず把握しておきましょう。

学習指導要領が示す技術分野・家庭分野の内容と授業時数のきまり

中学校の技術・家庭は、文部科学省の学習指導要領で、技術分野と家庭分野の2つに分かれています。技術分野の内容は、A材料と加工の技術、B生物育成の技術、Cエネルギー変換の技術、D情報の技術の4つです。家庭分野の内容は、A家族・家庭生活、B衣食住の生活、C消費生活・環境の3つで、それぞれの中に項目があります。

中学技術・家庭の技術分野と家庭分野の内容(学習指導要領)
図1:中学技術・家庭の技術分野と家庭分野の内容。出典:文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)技術・家庭。エスペランサアカデミー作成
分野・内容学習指導要領に示された主な項目(要約)
技術 A材料と加工の技術材料や加工の特性等の原理・法則と、材料の製造・加工方法等の仕組みの理解。製作に必要な図をかき、安全・適切な製作や検査・点検をする
技術 B生物育成の技術育成する生物の成長や生態の特性等の原理・法則と、育成環境の調節方法等の理解。安全・適切な栽培又は飼育、検査等をする
技術 Cエネルギー変換の技術電気、運動、熱の特性等の原理・法則と、エネルギーの変換や伝達等の仕組み、保守点検の必要性の理解。安全・適切な製作、実装、点検及び調整等をする
技術 D情報の技術情報の表現、記録、計算、通信の特性等の原理・法則と、情報のデジタル化や処理の自動化、システム化、情報セキュリティ等の仕組み、情報モラルの必要性の理解。プログラムの制作、動作の確認及びデバッグ等をする
家庭 A家族・家庭生活(1)自分の成長と家族・家庭生活 (2)幼児の生活と家族 (3)家族・家庭や地域との関わり (4)家族・家庭生活についての課題と実践
家庭 B衣食住の生活(1)食事の役割と中学生の栄養の特徴 (2)中学生に必要な栄養を満たす食事 (3)日常食の調理と地域の食文化 (4)衣服の選択と手入れ (5)生活を豊かにするための布を用いた製作 (6)住居の機能と安全な住まい方 (7)衣食住の生活についての課題と実践
家庭 C消費生活・環境(1)金銭の管理と購入 (2)消費者の権利と責任 (3)消費生活・環境についての課題と実践

授業時数や履修のきまりも、学習指導要領の「内容の取扱い」に書かれています。技術分野と家庭分野の授業時数は、3学年間を見通した全体的な指導計画に基づき、いずれかの分野に偏ることなく配当して履修させること、各学年で技術分野と家庭分野のいずれも履修させることが示されています。また、各項目に配当する授業時数や履修学年は、生徒や学校、地域の実態等に応じて、各学校が適切に定めるとされています。家庭分野のA(1)は、小学校家庭科の学習を踏まえ、中学校における学習の見通しを立てさせるために、第1学年の最初に履修させることになっています。

このきまりから、「何年生で、どの内容を学ぶか」は学校によって違うことがわかります。友だちや兄姉の学校と、期末テストの範囲が違っていても不思議ではありません。範囲表で、いま学んでいる分野と項目を確認してから、勉強を始めてください。

評価の3観点と内申のつながり

技術・家庭は、国語や数学などの学力教科と同じように、通知表に評定がつき、高校入試の調査書(内申)にも載る教科です。ところが、学力教科と違って、期末テストの点だけで評価が決まらない教科でもあります。実技や作品、授業中の取り組み、提出物など、テスト以外の場面の評価も合わさって、1つの評定になります。そのため、「テストの点は取れたのに評定が上がらない」「テストが平均点より下だったのに評定は高い」ということが起こります。

この仕組みを理解するための手がかりが、文部科学省が示している「観点別学習状況の評価」です。国は、平成31年3月29日付けの通知(30文科初第1845号)で、各教科の評価の観点を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つに整理して示しました。この通知は、学習指導要領が目標と内容を「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」という資質・能力の三つの柱で整理したことに合わせたものです。

評価の観点国が示す趣旨の要約(別紙4)筆記テストで見られやすい形授業・提出物・実技で見られやすい形
知識・技能生活と技術について理解しているとともに、それらに係る技能を身に付けている(技術分野は、技術と生活や社会、環境との関わりについても理解している。家庭分野は、家族・家庭の基本的な機能について理解を深め、生活の自立に必要な事柄を理解している)用語、仕組み、計算、手順の理解製作や実習の技能、安全・適切な作業、検査・点検
思考・判断・表現生活や社会の中から問題を見いだして課題を設定し、解決策を構想し、実践を評価・改善し、表現するなどして課題を解決する力を身に付けている資料や図の読み取り、理由つきの記述、課題への解決策を書く問題設計・計画の工夫、実践の評価と改善、レポートや製作記録の書き方
主体的に学習に取り組む態度よりよい生活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、課題の解決に主体的に取り組んだり、振り返って改善したりして、生活を工夫し創造し、実践しようとしている(筆記では見られにくい)製作や実習のうまくいかなかった点の振り返りと、やり方の改善、課題の解決への粘り強さ

表の「国が示す趣旨の要約」は、通知の別紙4に書かれた各教科の観点の趣旨を、わかりやすく短くまとめたものです。正確な文言は、この記事の最後の出典から確認できます。右の2列は、当サイトが一般的な傾向として整理したもので、学校ごとに違います。

「主体的に学習に取り組む態度」は、挙手の回数やノートの枚数ではありません
通知は、評価の課題として、「挙手の回数や毎時間ノートをとっているかなど,性格や行動面の傾向が一時的に表出された場面を捉える評価であるような誤解」が払拭しきれていないことを挙げています。そのうえで、この観点は、知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組の中で、自らの学習を調整しようとしているかどうかを含めて評価するものだと示しています。つまり、「うまくいかなかったところを振り返って、やり方を直しているか」が見られる観点です。

もう1つ、通知で確認しておきたいのは、観点別学習状況の評価は、毎回の授業ではなく、原則として単元や題材など内容や時間のまとまりごとに、それぞれの実現状況を把握できる段階で行う、と示されている点です。つまり、1回の授業の様子が、そのまま評価になるのではありません。まとまりの終わりに、作品、実技、レポート、ワーク、テストなどから、観点ごとの状況を判断するのが基本です。

通知の別紙4では、観点の趣旨が、技術分野と家庭分野に分けて示されています。たとえば、技術分野は、技術と生活や社会、環境との関わりについての理解が加わっています。家庭分野は、家族や地域の人々と協働して、よりよい生活の実現に向けて生活を工夫し創造する、という趣旨が示されています。通知表で、技術と家庭をどのように書き分けているか、評定をどのようにまとめているかは、学校によって違います。通知表の様式で確認してください。

技術・家庭の評価の3観点と、期末テスト・製作・振り返りの関係
図2:技術・家庭の評価の3観点が、どの場面で見られやすいか。出典:文部科学省通知(30文科初第1845号)別紙4をもとに、エスペランサアカデミー作成

観点別の評価から評定、内申へ

中学校の通知表や指導要録では、観点別にA・B・Cなどの評価がつき、それらを総括して、5段階の評定(5・4・3・2・1)が出されます。この評定が調査書(内申書)に記載されます。観点別の評価を評定にどうまとめるかは、学校によって違い、全国共通の換算表があるわけではありません。

また、通知は、学習評価は学習や指導の改善を目的として行われるもので、入学者選抜に用いることを一義的な目的として行われるものではない、と示しています。調査書の利用は、各高校やその設置者が、学力検査の成績との比重などを検討して決めるとされています。そのため、技術・家庭の評定が入試でどれだけ重く扱われるかは、都道府県や学校によって違います。実技教科の評定を、学力教科より重く換算する地域もあります。お住まいの地域のルールは、募集要項で確認してください。

技術・家庭の評価が思うように上がらないとき

期末テストの答案、製作や実習の記録、通知表の観点別の評価を見ながら、どこを直すと評価につながるかを、一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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点を落とす4つの型と、答案の分け方

返却された答案、レポート、製作記録の間違いを、4つの型に分けてみてください。「技術・家庭は暗記と実習だから」とひとまとめにせず、間違えた問題や評価の低かった場面を見直しながら、どの型かを決めます。

技術・家庭で点を落とす4つの型と直し方
図3:技術・家庭で点と評価を落とす4つの型と、直し方の方向。エスペランサアカデミー作成
型間違え方の例直し方の方向
① 用語・知識似た用語の取り違え(栄養素の名前、材料の特性、電気の用語など)/一部だけ覚えて抜ける対になる用語を並べた表をつくり、意味を短く書き添える
② 仕組み・計算公式や単位を取り違える/手順の順番がわからない公式と単位をセットで書く。手順は図と矢印にして、順に説明する
③ 製作・実習の記録手順は書けても、工夫と理由が書けない/失敗の原因が書けない「ねらい→やったこと→結果→次の改善」の4行で書く
④ 振り返り・態度「頑張った」だけで終わる/課題が具体的でないうまくいかなかった点を1つ決め、直し方を試して、結果を書く
型の分け方の例(例です)
技術分野の電気の問題で、「100Vの電源で、5Aの電流が流れる電気器具の電力は何Wか」を、「20W」と答えて×になったとします。電力は、電圧と電流をかけて求めるので、100V×5A=500Wです。「20」は、100÷5という割り算をしていたことが原因なので、②仕組み・計算の型(公式の取り違え)です。次に、同じ器具を2時間使ったときの電力量は、500W×2時間=1000Whで、1kWhです。電力と電力量は、単位が違うので、W(ワット)とWh(ワットアワー)をセットで書いて覚えます。

技術分野の勉強法(材料と加工・生物育成・エネルギー変換・情報)

技術分野の筆記は、学習指導要領が示すとおり、各内容の原理・法則と仕組みの理解、安全・適切な作業の知識、そして問題を見いだして課題を設定し解決策を構想する考え方が中心です。内容ごとに、勉強の順番を整理します。

A 材料と加工の技術

材料の特性(木材、金属、プラスチックなど)と、加工の方法、製作に必要な図のかき方、安全な作業が中心です。用語は、材料ごとに、特性と用途を表にまとめます。

整理する項目表にまとめる内容の例注意点
材料の特性木材、金属、プラスチックなど、材料ごとの強さ、加工のしやすさ、用途特性は教科書の記述に合わせる。「強い」「軽い」だけでなく、理由を書き添える
加工の方法と工具切る、削る、接合するなど、加工の種類と、使う工具の名前、使い方の注意工具の名前は、絵と一緒に覚える。安全な使い方は、理由とセットで覚える
製作に必要な図等角図、第三角法など、図の種類と、線の種類、寸法の書き方(教科書の範囲で確認)図は、手を動かしてかく。見るだけでは、定着しにくい
検査・点検製作物の寸法や強度、使い心地を確かめる方法学習指導要領に、安全・適切な製作や検査・点検が示されている

B 生物育成の技術

育成する生物の成長と生態の特性、育成環境の調節(温度、水、光、土など)、栽培や飼育の計画と手順が中心です。学校で育てている作物や生き物によって、取り上げ方が変わります。ノートの観察記録や、育成計画を確認し、「なぜその環境にするのか」を、理由つきで説明できるようにします。

C エネルギー変換の技術

電気、運動、熱の特性と、エネルギーの変換や伝達の仕組み、保守点検の必要性が中心です。計算問題は、公式と単位をセットで書いて練習します。

項目式の例単位と注意点
電力電力(W)=電圧(V)×電流(A)例:100V×5A=500W
電力量電力量(Wh)=電力(W)×時間(h)例:500W×2h=1000Wh(=1kWh)。電力と電力量の単位を混同しない
オームの法則電圧(V)=抵抗(Ω)×電流(A)例:抵抗20Ωに0.5Aが流れるとき、電圧は20×0.5=10V(教科書で扱う場合)
歯車などの運動の伝達回転数や歯数の関係(教科書の範囲で確認)比を使う問題は、図に歯数や回転の向きを書き込んで解く

この表の式と例は、基本的な内容を確かめたものです。学校で扱う単元や、式の書き方は教科書によって違うことがあるので、自分の教科書に合わせて確認してください。

D 情報の技術

情報の表現・記録・計算・通信の特性と、デジタル化、処理の自動化、システム化、情報セキュリティ、情報モラルが中心です。学習指導要領には、ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングと、計測・制御システムのプログラミングも示されています。プログラムの問題は、流れ図やプログラムの文を、1行ずつ順に追って、結果を書く練習が有効です。

2進数の問題の例(例です)
10進数の13を2進数で表す問題です。13を2で割っていき、余りを下から並べます。13÷2=6余り1、6÷2=3余り0、3÷2=1余り1、1÷2=0余り1。余りを下から読むと、1101です。確かめは、1101を、8+4+0+1=13と計算して、元の数に戻ることを確かめます。確かめまで行う習慣が、ケアレスミスを減らします。

情報セキュリティと情報モラルは、用語を覚えるだけでなく、「どんな場面で、なぜ注意が必要か」を、理由つきで書けるようにしておきます。たとえば、パスワードの管理、個人情報の扱い、著作物の利用などです。具体例は、教科書の事例を選んでください。

家庭分野の勉強法(家族・家庭生活、衣食住の生活、消費生活・環境)

家庭分野の筆記は、学習指導要領が示す項目に沿って、用語と考え方を理解しているか、それを自分の生活に結びつけて考えられるかが問われます。内容ごとに整理します。

A 家族・家庭生活

自分の成長と家族・家庭生活、幼児の生活と家族、家族・家庭や地域との関わりなどが中心です。学習指導要領には、幼児の発達と生活の特徴、幼児にとっての遊びの意義、高齢者など地域の人々と協働する必要があること、介護など高齢者との関わり方が示されています。筆記では、用語のほかに、「幼児と関わるときに気をつけること」「家族の協力でできること」を、具体例つきで説明する記述が出やすい内容です。

B 衣食住の生活

食事の役割、中学生の栄養の特徴、調理、衣服の選択と手入れ、布を用いた製作、住居の機能と安全な住まい方が中心です。食の分野は、栄養素の名前と働き、食品群、調理の手順の用語が、筆記で問われやすくなります。

整理する項目表にまとめる内容の例注意点
栄養素炭水化物、たんぱく質、脂質、無機質(ミネラル)、ビタミン。それぞれの働きと、多く含む食品働きを一言で書き添える。名前だけの暗記にしない
食品群教科書で扱う食品群(6つの基礎食品群、3色食品群など)の分類と、食品の例教科書が使う分類で覚える。学校によって扱う分類が違う
調理の用語切り方、加熱の種類(ゆでる、煮る、焼く、炒める、揚げる、蒸す)、計量の方法写真や図と一緒に覚える。実習のノートを見直す
衣服の手入れ洗濯表示の記号、洗い方、収納の方法記号の意味は、教科書の表で確認する
住居の安全室内の事故の防止、災害への備え、住まい方の工夫「なぜ危険か」「どう防ぐか」をセットで書く
栄養素とエネルギーの計算の例(例です)
栄養素のエネルギー量は、炭水化物とたんぱく質が1gあたり約4kcal、脂質が約9kcalとされています(教科書で確認)。ある食品に、炭水化物50g、たんぱく質20g、脂質10gが含まれるとすると、エネルギー量は、50×4=200kcal、20×4=80kcal、10×9=90kcalの合計で、370kcalです。計算の途中の数字を、栄養素の名前と一緒に書くと、見直しがしやすくなります。

C 消費生活・環境

金銭の管理と購入、消費者の権利と責任、環境に配慮した生活が中心です。契約や消費者トラブルへの対処(たとえば、訪問販売などで一定の期間内なら契約を解除できるクーリング・オフ)、計画的な買い物、持続可能な社会への配慮など、生活の中の場面を考えて答える問題が出やすくなります。期間などの数字は、教科書の記述で確認してください。

消費生活の記述は、「場面→問題点→取るべき行動」の順に、1文でつなぐ練習をします。たとえば、「通信販売で商品を買ったら、思っていたものと違った」という場面なら、問題点は何か、どこに相談できるか、事前にどう確認すればよかったか、と順に書きます。

製作・実習・レポートの評価を、テスト前にどう整えるか

技術・家庭の評価では、筆記以外の場面が、観点別の評価に大きく関わります。通知は、観点別学習状況の評価は、単元や題材などのまとまりごとに把握できる段階で行うとしています。製作や実習のまとまりが終わったときに、記録やレポートが書かれていることが、評価の根拠になります。

場面評価につながる行動の例避けたいこと
設計・計画問題を決め、なぜその設計にしたのかを、理由つきで書く。図や計画表は、手書きでもよいので、残しておく最初から作業に入ってしまう
製作・実習安全の手順を守り、うまくいかなかった点(寸法のずれ、焦げ付きなど)を記録する失敗を隠す、記録を残さない
検査・点検・評価できあがった作品を点検して、改善点を1つ書く。計画と結果を比べる「うまくできました」だけで終わる
レポート・振り返り「ねらい→やったこと→結果→次の改善」の4行で書く。家庭での実践(家での調理、環境への配慮)も書く提出期限を過ぎる、白紙で出す
協力・片付け班の中で役割を引き受ける。道具や材料の準備、片付けに加わる指示を待つだけにする

学習指導要領の家庭分野には、課題をもって家族や地域の人々と協力・協働し、よりよい生活に向けて考え、工夫する活動を通して学ぶことが示されています。授業の中だけでなく、家庭での実践も、学習の一部です。家庭で取り組んだことを、レポートや記録に、写真や一言で書き添えると、評価につながる場合があります。提出物の仕上げ方は、期末テストのワーク・提出物の仕上げ方でも確認できます。

学年別の重点と、1週間の練習の割り振り・点数帯別の次の一手

学年期末テストでの重点(一般的な傾向)注意点
中1技術・家庭のガイダンス、材料と加工や、食事の役割と栄養などの基礎。実習のやり方と安全の用語用語の数が増える時期。授業ごとに、用語と意味をノートに書き出す
中2エネルギー変換、生物育成、衣食住の各項目など、学校によって扱う内容が分かれる電気の計算や、栄養の計算で、公式と単位のミスが出やすい
中3情報の技術、消費生活・環境、家族・地域との関わりなどのまとめ。記述問題が増えやすい理由つきの記述が増える。「場面→問題点→行動」の型で書く練習をする

この表は、一般的な傾向をまとめたもので、何年生でどの内容を学ぶかは、学校の年間計画によって違います。配布された範囲表で確認してください。

技術・家庭は、期末の1週間前から取り組んでも、範囲が絞られていれば、点を上げやすい教科です。ただ、ほかの教科との時間の取り合いになるので、日割りの中に、短い時間でも入れておくことが大切です。期末テスト1週間前の5教科日割りでは、5教科の日割りを確認できます。副教科全体の考え方は、期末テストの副教科対策でまとめています。

日中心の練習(例)時間の目安(例)
1日目範囲表の確認。分野と項目を書き出し、教科書の太字の用語を①用語の表にまとめる30分
2日目技術分野:仕組みと手順を、図と矢印で説明する練習。計算の公式と単位を書く30分
3日目家庭分野:栄養素、調理、衣服、消費生活などの用語と、場面→問題点→行動の記述練習30分
4日目計算問題(電力・電力量、栄養のエネルギー量、2進数など)を、検算つきで解く30分
5日目ワーク・プリントの間違えた問題を、型(①〜④)の番号をつけて解き直す30分
6日目製作・実習の記録とレポートを見直し、「ねらい→やったこと→結果→次の改善」の4行に書き直す30分
7日目範囲全体を、時間を計って1回分解く。間違えた用語だけを最終確認30分

この表は、練習の割り振りの例です。時間や順番は、部活や塾の予定に合わせて調整してください。

テスト当日の解く順番と見直し

技術・家庭のテストは、用語を答える短い問題から解くと、落ち着いて点を取りやすくなります。計算問題と記述問題は、時間を残して取り組みます。見直しは、①単位の書き忘れ(W、Wh、kcalなど)、②計算の検算、③記述が問われたことに答えているか、④用語の漢字の書き間違い、の順に確認します。見直しの詳しい方法は、期末テストのケアレスミスを減らす見直し術にまとめています。

現在の点数帯によって、優先して取り組むことが変わります。次の表は、一般的な目安です。実際の優先順位は、答案と通知表の観点別の評価(A・B・Cなど)を見て決めてください。

現在の点数帯(目安)優先すること避けたいこと
〜40点台①用語。分野ごとに太字の用語と意味を表にし、似た用語を区別する製作物の完成度だけに時間を使うこと
50〜60点台②仕組みと計算。公式と単位をセットで書き、図と矢印で手順を説明する公式の暗記だけで、単位を確かめないこと
70点台③記録と記述。「ねらい→やったこと→結果→次の改善」の4行と、場面→問題点→行動の型ワークの答えを写すだけで終わらせること
80点台〜④振り返りの質と、見直し。ミスが出る型の最終確認範囲にない内容まで広げること

この点数帯は、あくまで勉強の方向づけのための一般的な目安で、学校の評価や内申の基準を示すものではありません。評定の出し方(観点別の評価をどう評定にまとめるか)や、高校入試で内申をどう使うかは、学校や都道府県で違います。通知表の見方や、お住まいの地域の入試の記事で確認してください。

保護者の方ができること

  • 答案が返ってきたら、点数だけでなく、通知表の観点別の評価(A・B・C)を、一緒に見る。
  • 電力や栄養のエネルギー量などの計算は、公式と単位を書いてもらい、答えが合っているかを、教科書の例と見比べて確認する。
  • 家庭での調理や洗濯、買い物の場面で、「これは家庭科でどう習った?」と聞いてみる。生活の中で使える知識だと実感できる。
  • 製作や実習の記録の4行を、一緒に確認する。書けていれば、取り組みの様子が伝わる。
  • 全体のサポートの考え方は、期末テストのサポートのしかたも参考にする。

よくある質問

Q. 技術と家庭は、どちらから勉強すればよいですか?
期末テストの範囲に含まれている分野から始めてください。範囲表で、いま学んでいる分野と項目を確認します。両方が範囲に含まれる場合は、用語が多い分野、または得点が伸びにくかった分野から、短い時間で用語の表をつくると進めやすくなります。
Q. 製作や実習は頑張ったのに、評価が上がりません。
評価の3観点のうち、製作や実習の技能は「知識・技能」の一部です。設計や計画の工夫、実践の評価と改善(思考・判断・表現)や、うまくいかなかった点を振り返って直す取り組み(主体的に学習に取り組む態度)は、記録やレポートに表れます。「ねらい→やったこと→結果→次の改善」の4行で書くと、取り組みが伝わりやすくなります。
Q. 計算問題が苦手です。どう練習すればよいですか?
公式と単位をセットで書いて、教科書の例題を、解き方を隠して解き直します。答えが出たら、単位を書き、検算をします。電力と電力量のように、似た式は、並べて違いを書いておくと、取り違えを減らせます。
Q. 家庭分野の記述は、何を書けばよいですか?
「場面→問題点→取るべき行動」の順に、1文でつなぐ型で書きます。教科書の事例を使って、型に当てはめる練習をしてください。具体例は、自分の生活の場面に結びつけると、思考・判断・表現の観点の評価につながりやすくなります。
Q. 実技教科の評定は、高校入試でどのくらい重いのですか?
都道府県や学校によって違います。学習評価は入試のために行うものではなく、調査書の利用方法は各高校やその設置者が検討して決めるとされています。実技教科の評定を学力教科より重く換算する地域もあるため、お住まいの地域の募集要項で確認してください。
Q. 提出物が遅れたとき、評価は下がりますか?
評価への反映のしかたは、学校によって違います。通知が示すとおり、観点別の評価は、まとまりごとの学習状況で判断されます。提出が遅れそうなときは、早めに先生に相談し、期限と提出方法を確認してください。
Q. 中1でも、この記事の内容は使えますか?
使えます。中1は、技術・家庭のガイダンスや基礎の用語を、ノートに整理する習慣をつける時期です。評価の3観点の考え方は、学年にかかわらず共通です。
Q. 家庭学習だけで、技術・家庭の評価を上げられますか?
筆記の準備(用語、計算、記述の型)は、家庭学習でも進められます。製作や実習は、授業中の取り組みが中心ですが、記録やレポートの書き方を整えることは、家庭でもできます。記述の添削は、自分では気づきにくい点があるため、答案を見てもらって原因を整理すると、近道になることがあります。

まとめ

  • 技術・家庭は、技術分野(A〜Dの4内容)と家庭分野(A〜Cの3内容)の2つの分野で構成される。いま学んでいる分野を、範囲表で確認する。
  • 授業時数は、いずれかの分野に偏らず、各学年で両分野を履修するよう配当される。各項目の履修学年は、学校が定める。
  • 評価は、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度の3観点で見られ、製作や実習の記録、レポートが評価の根拠になる。
  • 筆記の準備は、用語、仕組みと計算、記述の型の3つに分けて進める。
  • 製作や実習の記録は、「ねらい→やったこと→結果→次の改善」の4行で書く。
  • 内申への反映のしかたは、学校と都道府県で違う。募集要項と学校の評価規準で確認する。

技術・家庭の勉強の進め方を、自分に合わせて整えたい方へ

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出典(公式資料)

※技術分野・家庭分野の内容と授業時数のきまりは、文部科学省の学習指導要領の記述に基づく整理です。評価の観点は、文部科学省の通知(平成31年3月29日、30文科初第1845号)と別紙4に基づく整理です。教科書の会社や学校によって、扱い方や範囲は違います。計算例は、この記事のために作成して検算したものです。

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