最終更新:2026年11月/配点・日程・倍率は長野県教育委員会の公表資料(記事末の出典)にもとづきます。令和9年度の各校の募集人員は2026年11月時点で発表前です。細かい条件は、中学校と高校の発表で確認してください。
令和8年度の上田高校(普通科)は、募集280人に対して志願者が279人、倍率は1.00倍でした。令和6〜8年度の3年間で、倍率は1.00倍から1.04倍の範囲で動いています。
県の要綱には、学力検査と調査書を「何対何」で足し合わせる比率は書かれていません。代わりに、評定合計(最高45点)を縦軸、学力検査の合計(最高500点)を横軸にした相関図で、受検者全員の位置を見て判断する方式です。
評定に使うのは中学3年生の必修9教科の評定だけです。中1・中2の評定は、この点数には入りません。
- 配点と相関図のしくみ(県の要綱から)
- 内申(評定合計45点)の計算と、計算例
- 当日点(学力検査500点)の時間割と考え方
- 上田高校の倍率・志願者数の推移(令和6〜8年度)
- 令和9年度の入試日程
- 中1〜中3の準備の進め方と、保護者の確認ポイント
- よくある質問(7問)
上田高校の入試の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学科・課程 | 上田高校(全日制・普通科) |
| 令和8年度の募集学級数 | 7学級(県の「学校別実施予定概要」の「募集」欄は令和8年度の学級数です) |
| 選抜の種類 | 後期選抜(一般選抜)。県の一覧では、前期選抜(自己推薦型選抜)の欄に印がありません |
| 学力検査 | 国語・数学・社会・理科・英語の5教科(各50分)。英語はリスニングを含みます |
| 調査書の評定 | 中学3年生の必修教科の評定合計(最高45点) |
| 総合判定 | 評定合計と学力検査の相関図、調査書の記載、面接などを資料に、高校が判定します |
| 令和9年度の学力検査日 | 令和9年(2027年)3月9日(火) |
配点と相関図のしくみ(県の要綱から)
長野県の後期選抜は、調査書の評定と学力検査の結果を、あわせて見る入試です。県の要綱(令和9年度 選抜要綱)には、次のように書かれています。
- 調査書の必修教科の評定と学力検査の結果の相関図を作成し、調査書の記載事項と併せて選抜の資料とする。
- 学科ごとに、受検者全員について、調査書にある中学3年生の必修教科の評定合計値(最高45点)を縦軸、学力検査成就率合計値(最高500点)を横軸とする相関図を作る。
- 募集人員を考慮して「基準人員」を設け、縦軸と横軸にそれぞれ区分線を引いて、四つの領域に分ける。
| 軸 | 何を表すか | 最高点 | 出典の言い方 |
|---|---|---|---|
| 縦軸 | 中学3年生の必修9教科の評定合計 | 45点 | 評定合計値(最高45点) |
| 横軸 | 学力検査5教科の成就率合計 | 500点 | 学力検査成就率合計値(最高500点) |
| 区分線 | 基準人員に相当する位置に引く線 | — | 第一区分線(縦軸)・第二区分線(横軸) |

要綱が定める、相関図を使うときの留意点
- 受検者全員について、各領域の特性を十分考慮して検討すること。
- 相関の特異なものについては、特に慎重に検討すること。
- 必要がある場合、高校長は、調査書等の記載事項について、中学校長にさらに詳細な報告を求めることができる。
相関図は、点数の足し算の結果で一列に並べる方法とは違います。評定と学力検査の位置を二つの軸で見て、領域ごとの特性も考える方式です。「特異」とは何を指すかは要綱に説明がないため、中学校や高校の説明で確認してください。
内申(評定合計45点)の計算と、計算例
調査書の評定は、国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術家庭・英語の9教科を、5段階で表したものです。9教科すべてが5なら合計は45点になります。要綱が相関図に使うのは「中学校第3学年の必修教科の評定合計値」ですので、1年生・2年生の評定は縦軸の点数には入りません。
ただし、調査書には1・2年生の学習の記録も載ります。要綱には「調査書は、各教科の学習の記録のみにとらわれず、総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録及び総合所見及び特記事項等を総合して選抜の資料とする」とあります。数字だけでなく、日ごろの学校生活も見られる、という意味です。
| 例 | 中3の評定合計(45点満点) | 学力検査の合計(500点満点) | 満点に対する割合(評定/学力検査) |
|---|---|---|---|
| 例A | 37点(国5・他の8教科が4) | 323点(国70・社60・数65・理60・英68) | 82.2% / 64.6% |
| 例B | 41点 | 290点(国62・社55・数50・理58・英65) | 91.1% / 58.0% |
| 例C | 33点 | 365点(国75・社72・数70・理73・英75) | 73.3% / 73.0% |
3人は、評定が高くて学力検査が伸びきっていない人(例B)、両方が同じくらいの人(例C)、というように、点数の組み合わせが違います。相関図では、評定が縦、学力検査が横に並ぶので、同じ点数の組み合わせでも、募集人員と受検者全体の分布によって位置の意味が変わります。
満点に対する割合でそろえると、評定1点の差は、45点満点のうち約2.2%です。学力検査500点で同じ割合を考えると、約11点分に相当します。これは比べやすくするための算数で、県が定めた換算ではありません。
参考までに、評定の平均と合計点の対応、学力検査の平均点と合計点の対応を、算数で表にします。県が定めた換算ではなく、9教科・5教科で同じ点数だった場合の計算です。
| 評定の平均 | 評定合計(45点満点) | 満点に対する割合 | 学力検査の1教科平均 | 学力検査の合計(500点満点) | 満点に対する割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.0 | 27点 | 60.0% | 60点 | 300点 | 60.0% |
| 3.5 | 約31点 | 約70% | 70点 | 350点 | 70.0% |
| 4.0 | 36点 | 80.0% | 80点 | 400点 | 80.0% |
| 4.5 | 約40点 | 約90% | 90点 | 450点 | 90.0% |
| 5.0 | 45点 | 100% | 100点 | 500点 | 100% |
評定平均4.0(合計36点)は、満点の80%です。学力検査で同じ80%にあたるのは、1教科平均80点(合計400点)です。評定と学力検査の「満点に対する割合」がそろっているか、どちらかが低くなっていないかを見ると、これから伸ばす方向が見つかります。
当日点(学力検査500点)の時間割と考え方
令和9年度の後期選抜の学力検査は、令和9年(2027年)3月9日(火)です。県の要綱にある時間割は次のとおりです。
| 時限 | 教科 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 国語 | 9:25〜10:15(50分) | 休憩15分 |
| 2 | 数学 | 10:30〜11:20(50分) | 休憩15分 |
| 3 | 社会 | 11:35〜12:25(50分) | 昼食60分 |
| 4 | 理科 | 13:25〜14:15(50分) | 休憩15分 |
| 5 | 英語 | 14:30〜15:20(50分) | リスニングテストを含む |
5教科の成就率の合計が横軸になり、最高は500点です。傾斜配点(特定の教科の点数を重くする仕組み)は、要綱では専門学科で認められるものです。県の概要では、普通科で後期選抜に傾斜配点を実施する学校は0校です。この記事では「5教科を同じ重さで数える」前提で説明します。
どこを上げると、何%動くか(算数の目安)
| 上げるもの | 点数の変化 | 満点に占める割合 |
|---|---|---|
| 評定を1教科だけ1上げる(中3) | 評定合計 +1点(45点満点) | 約2.2% |
| 学力検査を1教科だけ10点上げる | 学力検査 +10点(500点満点) | 2.0% |
| 評定を3教科で1ずつ上げる(中3) | 評定合計 +3点 | 約6.7% |
| 学力検査を3教科で10点ずつ上げる | 学力検査 +30点 | 6.0% |
評定1と学力検査10点は、満点に占める割合で見るとほぼ同じ大きさです。ただし、評定は中3の定期テストと提出物の積み重ねで決まり、学力検査は検査日の1回で決まります。どちらも、今から動かせる範囲を見きわめて、取り組む順番を決めます。
教科ごとの伸ばし方の目安
- 国語・社会:記述や資料の読み取りに慣れるため、過去問は時間を測って解き、見直しの時間を確保する練習をします。
- 数学:50分で解き切る練習が中心です。解けなかった問題は、どこで手が止まったかを書き出します。
- 理科:計算と記述が混ざる単元は、苦手を放置しないことが大切です。
- 英語:リスニングを含む50分です。毎日の音声練習を、週末の長文演習と組み合わせます。
上田高校の倍率・志願者数の推移(令和6〜8年度)
県が公表する「後期選抜志願者数②(志望変更受付締切後の集計結果)」から、上田高校(普通科)の数字を並べます。倍率は志願者数÷募集人員で、県の資料に書かれた値です。令和6年度は募集人員が320人、令和7・8年度は280人です。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 320人 | 328人 | 1.03倍 |
| 令和7年度 | 280人 | 291人 | 1.04倍 |
| 令和8年度 | 280人 | 279人 | 1.00倍 |

県の資料には、第1志望の人数と倍率が載っています。なお、令和8年度の資料には「学科間での第2・第3志望を認める場合の実質の倍率は、表記と変わることがあります」という注記があります。
志願者数は、令和6年度の328人、令和7年度の291人、令和8年度の279人と、2年間で49人減りました。募集人員が320人から280人に変わった年度をまたいでいるため、倍率は志願者数の増減とは別の動きをしています。人数と倍率の両方を見ることが大切です。
令和6〜8年度の3年間で、倍率は1.00倍から1.04倍の範囲で動いています。倍率は年度によって動きます。令和9年度の募集人員は発表前ですので、数字は参考にとどめ、発表を待って確認してください。
令和9年度の入試日程(後期選抜)
| 項目 | 日付 | メモ |
|---|---|---|
| 募集人員の発表 | 令和9年(2027年)2月17日(水) | 各校の募集人員が発表されます |
| 志願受付 | 2月24日(水)午前9時〜2月26日(金)正午 | Web出願システムを使います |
| 志望変更受付 | 3月1日(月)午前9時〜3月3日(水)正午 | 志願情報の提出後、原則1回 |
| 学力検査 | 3月9日(火) | 5教科・各50分 |
| 面接 | 紙上面接:3月9日(火)午後3時35分から10分間/対面面接:3月9日(火)・10日(水) | 対面面接の詳しい日程は学校ごとに定められます |
| 入学予定者の発表 | 3月18日(木)午前8時30分以降 | 志望高校とWeb出願システムで確認 |
前期選抜(自己推薦型選抜)は令和9年2月8日(月)に実施されますが、県の「学校別実施予定概要」では、上田高校は前期選抜の欄に印がありません。後期選抜の面接の欄は、紙上面接を示す△印です。前期選抜の有無と面接の形式は、県が公開する「学校別実施内容」で、志願する年度のものを確認してください。
前期選抜で入学予定者になった人は、後期選抜と再募集には志願できません。公立高校を第一に考える場合は、前期と後期のどちらで受けるかを、学校の実施内容を見たうえで中学校と相談して決めます。
出願の流れと、面接・志願理由書のこと
長野県の出願は、Web出願システムで行います。志願者がシステムに志願の情報を登録して入学審査料を納め、中学校長が調査書などのデータを高校に送る、という二つの手続で成り立っています。要綱の内容を順に整理します。
| 手続 | だれが | 内容 |
|---|---|---|
| 志願情報の登録・入学審査料の納付 | 志願者(保護者の協力) | Web出願システムに登録します。入学審査料は全日制課程で2,200円と、県の要綱に書かれています |
| 調査書・学習成績一覧表のデータ提出 | 最終在籍の中学校長 | 調査書、学習成績一覧表、志願理由書または自己PR文、健康診断の記録をシステム経由で高校に提出します |
| 志願理由書または自己PR文 | 志願者 | 後期選抜では、志望高校が定めた場合に提出します。用紙は志望高校のウェブサイトから取得します |
| 受検票の発行 | 高校 | 出願情報を受理したあと、Web出願システムで受検票が発行されます |
後期選抜の面接は、県が定めた「面接シート」を使い、同一の質問項目で一斉に行う紙上面接と、質問項目を含めて実施する対面面接のどちらかです。紙上面接は学力検査の日の午後3時35分から10分間、対面面接は学力検査の日の午後3時35分以降から翌日までの間に行われます。面接の結果は、相関図とは別に、選抜の参考資料として使われることがあります。
上田・東信地区の普通科の倍率を並べてみる
同じ東信地区(第2通学区)の主な普通科で、令和8年度の後期選抜の志願状況(志望変更受付締切後)を並べます。県の「令和8年度後期選抜志願者数②」の数字です。倍率は志願数÷募集人員で、県の資料に書かれた値です。
| 学校(普通科) | 募集人員 | 志願数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 上田 | 280人 | 279人 | 1.00倍 |
| 上田染谷丘 | 240人 | 254人 | 1.06倍 |
| 上田東 | 240人 | 255人 | 1.06倍 |
| 岩村田 | 200人 | 203人 | 1.02倍 |
| 野沢北 | 160人 | 158人 | 0.99倍 |
5校とも倍率は1倍前後で、大きな差はありません。上田高校は募集人員が280人と東信地区の普通科で多く、志願者数も279人と同じ規模です。倍率が1倍前後でも、受検者の評定と学力検査の分布によって、相関図の中での位置は変わります。倍率から合格点を読み取ることはできませんので、志望校を決める際は、評定と学力検査の見通しを重ねて考えます。
中1〜中3の準備の進め方
評定に使われるのは中3の評定です。では中1・中2は何もしなくてよいかというと、そうではありません。中3の評定は、1・2年生の学習の積み重ねの上に立っているからです。学年ごとの目標を整理します。
| 時期 | 評定(縦軸)に向けて | 学力検査(横軸)に向けて |
|---|---|---|
| 中1〜中2 | 毎回の定期テストで基本を落とさない。提出物と授業態度を安定させる。 | 英語と数学の基礎を固める。5教科の用語・計算の穴を早めに埋める。 |
| 中3の1学期 | 評定に直結する学期。定期テストと提出物を最優先にする。 | 夏休みまでに5教科の総復習の計画を立てる。 |
| 中3の夏休み | 2学期に向けて、苦手教科の評定の見直しをする。 | 5教科の弱点単元を絞って集中的に復習する。 |
| 中3の2学期〜冬 | 最後の定期テストまで気を抜かない。 | 過去問を時間を測って解き、50分で解き切る練習を重ねる。 |
| 直前期(2月〜3月) | 志望変更までの間に、中学校と最終確認をする。 | リスニングを含む英語の通し練習と、見直しの習慣づけ。 |
保護者の方が確認しておくこと
- お子さんの中3の評定が、今どの教科でいくつか(通知表で教科別に確認する)。
- 学力検査5教科のうち、50分で解き切れていない教科はどれか。
- 前期選抜の実施の有無と、面接の形式(県の「学校別実施内容」で確認する)。
- 志願受付(2月24日〜26日)と志望変更(3月1日〜3日)の日付を、家庭のカレンダーに入れる。
- 中学校の進路面談の日程と、そこで話す内容。
上田高校の場合、令和8年度の倍率は1.00倍でした。数字の大小よりも、評定と学力検査の両方を安定させておくことが、結果として選択肢を広げます。
志望変更と再募集のこと:出願後にも考える機会がある
後期選抜では、志願情報を出したあとに、志望高校・課程・学科を変更できる期間があります。県の要綱では、志願者は志願情報提出後、原則として1回に限り、志望変更受付期間(令和9年3月1日(月)午前9時〜3月3日(水)正午)に変更できます。
志望変更の前には、2月24日〜26日の志願受付の結果として、各校の志願者数が県から公表されます。令和8年度は、2月27日の志願受付締切後の集計(志願者数①)と、志望変更受付締切後の集計(志願者数②)が、それぞれ発表されました。令和9年度の発表日は、県の日程で確認してください。
また、入学予定者数が募集定員に満たなかった学校では、再募集(第2次募集)が行われます。要綱では、前期選抜で入学予定者になった人は、後期選抜と再募集には志願できません。志望変更をする場合は、評定と学力検査の見通しを中学校の先生と確認し、家庭で話し合ってから決めます。
学力検査までの1か月の過ごし方
学力検査は5教科を1日で受けます。国語から英語まで、50分の検査が5回続き、昼食をはさんで午後に理科と英語です。長い一日を想定して、検査の1か月前から、生活リズムと演習の形を本番に近づけていきます。以下は一般的な進め方の例で、県の指定ではありません。
| 時期(検査の目安) | することの例 | ねらい |
|---|---|---|
| 約4週間前 | 過去問を1教科ずつ、50分で解く。間違いを教科別のノートにまとめる。 | 時間配分と、間違いやすい単元を把握する |
| 約3週間前 | 午前(国・数・社)と午後(理・英)の通し練習を、週末に1回行う。 | 集中力が続くかを確認する |
| 約2週間前 | 英語のリスニングを毎日。苦手単元だけを再演習する。 | 英語の聞き取りを安定させる |
| 約1週間前 | 新しい問題集を増やさず、間違いノートの見直しにしぼる。 | 得点源の取りこぼしを防ぐ |
| 前日・当日 | 持ち物・会場までの経路を確認。早めに就寝する。 | 体調と気持ちを整える |
評定は中3の通知表で決まりますが、最後の学年末の評定がいつ調査書に反映されるかは、中学校によって異なります。最終的な調査書の内容は、中学校の進路面談で確認してください。
よくある質問
まとめ:評定と学力検査の両方を、安定させる
上田高校の後期選抜は、中3の評定合計(最高45点)と、5教科の学力検査(最高500点)を相関図で見る入試です。比率の数字は公表されていませんが、どちらか一方だけで決まる形ではありません。評定は中3の定期テストと提出物で、学力検査は過去問と5教科の復習で、それぞれ積み上げます。
日程は、志願受付が2月24日から26日、学力検査が3月9日、発表が3月18日です。まず、お子さんの今の評定と、5教科の得点の目安を並べて見ることから始めてください。


