プロ家庭教師が作成・監修 エスペランサアカデミー
学年末テストが終わると、春休みが近づいて、つい勉強から離れたくなります。ところが、テストが返ってきた直後は、1年間の学習の結果が、答案という形でいちばんわかりやすく手元に残っているタイミングです。
この記事では、返却された答案の見方、間違い直しノートの作り方、春休みと新学年につなげる振り返りの方法を、プロ家庭教師が整理しました。
結論:学年末テストは、点数より「次の学年で使える材料」を答案から取り出してください
返ってきたら、点数を見る前に、失点した問題に印をつけて、間違いを種類に分けます。
ミスノートを作ると、春休みと新学年のテスト前に、弱点だけを短時間で見直せます。
直すことは、春休みの間にひとつだけ決めれば十分です。
返却されたら、最初に見るところ
点数を見ると、まず「良かった」「悪かった」で気持ちが動きます。そのあとで、次の3つを順番に見ると、答案が次の勉強の材料になります。
1失点した問題に、印をつける
全体の点数より、どの問題で点を落としたかを見ます。赤ペンで丸く囲むと、あとで見直しやすくなります。
2大問ごとに、失点を数える
大問ごとの失点を書き出すと、どの単元が弱いかがわかります。たとえば数学なら、計算の大問と図形の大問で、失点の量を比べます。
3空欄と、途中までの答案を探す
何も書けなかった空欄と、途中まで書いて止まった答案は、原因が違います。空欄は知識の不足、途中で止まったものは、解き方や時間の不足を疑います。
| 答案の状態 | 考えられる原因 | 次にやること |
|---|---|---|
| 空欄のまま | 知識がまだ身についていない | 教科書やノートで確認し、自分の言葉でまとめる |
| 途中まで書いて止まっている | 解き方の手順や、時間配分に課題がある | 解き方を1行ずつ確認し、解き直す |
| 答えを見るとわかる問題 | 計算ミスや、問題文の読み違い | 間違えた所を丸で囲み、次の見直しで確認する |
| 記述の問題で点が足りない | 書き方のポイントを押さえられていない | 模範解答と自分の答案を見比べる |
部分点がつくかどうかは、問題や先生によって違います。わからないときは、先生に採点の考え方を聞いてみると、次の対策がしやすくなります。
間違いを3種類に分けて直す
間違いは、理由によって直し方が変わります。次の3種類に分けてみてください。

| 種類 | 直し方 | 次にやること |
|---|---|---|
| 知識の抜け(用語・公式・単語) | 教科書やノートで確認し、書いて覚える | 1週間後に、小テストのように自分で確かめる |
| 考え方の抜け(解き方がわからない) | 解答の流れを、1行ずつ自分で書き写して理解する | 似た問題を1問だけ解き直す |
| ケアレスミス(見間違い・計算ミス) | どこで間違えたかを、赤ペンで丸く囲む | 見直しの手順を決める(符号・単位・誤字を確認するなど) |
ミスノートの作り方
ミスノートは、間違えた問題を1冊にまとめるノートです。きれいに作る必要はありません。続けられる形が、いちばんです。
1問題を書き写す(または貼る)
間違えた問題を、ノートの左ページに書きます。コピーできる場合は、貼ってもかまいません。
2正しい答えと、解き方を書く
右ページに、正しい答えと解き方を書きます。解答を写すだけでなく、「なぜそうなるか」を一言添えます。
3間違えた理由を、一言で書く
「公式を忘れた」「問題文を読み違えた」のように、短く書きます。理由が書けると、同じミスを防ぎやすくなります。
41週間後に、解き直す
1週間たってから、答えを隠して解き直します。もう一度間違えた問題には印をつけて、春休みにもう一度解きます。
ポイント:教科ごとにノートを分けなくても大丈夫です
1冊のノートに、教科を色分けして書いても続けられます。見返しやすいほうを選んでください。
成績表(通知表)の見方
学年末に渡される成績表(通知表)には、1年間の学習の様子がまとまっています。テストの点数と一緒に見ると、次の学年の課題が見つかります。
| 見るところ | 確認すること | 次の学年でやること |
|---|---|---|
| 評定 | 教科ごとの、高い・低いの差 | 低い教科は、ミスノートから優先して直す |
| 観点別評価 | 知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度のうち、どれが低いか | テストで足りないのか、提出物や授業の取り組みなのかを見分ける |
| 提出物・授業の様子 | 提出の遅れや、ノートの書き方 | 4月から、提出日をカレンダーに書く |
成績表の形や、評定の決め方は、学校や先生によって違います。内申点との関係も、都道府県によって違います。詳しくは、「内申点の3観点評価」の記事もご覧ください。
春休みと新学年につなげる
直すことを、ひとつに絞る
直す項目が多いと、続きません。ミスノートを見返して、「いちばん点数に影響した単元」をひとつ選びます。
春休みは、1年間の復習に使う
新しい範囲を急いで進めるより、今の学年の内容を固めるほうが、新学年のスタートで安心できます。
4月最初のテストの日程を、カレンダーに書く
新学年の最初のテストや、実力テストの時期は、学校によって違います。配られた年間予定表で確認して、カレンダーに書きます。
振り返りチェックリスト
☑ 返却当日に、間違いに印をつけた
☑ 間違いを3種類に分けた
☑ ミスノートを作り始めた
☑ 成績表の評価を確認した
☑ 春休みに直すことを、ひとつ決めた
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よくあるご質問
Q. 点数が悪かったときは、どう声をかければいいですか?
A. 点数への感想より、「どこが難しかった?」と聞くほうが、原因を話してくれやすくなります。まず、できていた所を認めてから、直すことをひとつだけ決めます。
Q. 間違い直しは、いつまでに終えればいいですか?
A. 返ってきた週に、間違いの分類までを終えるのがおすすめです。ミスノートの解き直しは、春休みの間に1回できれば十分です。
Q. 中3は、学年末テストのあとに何をすればいいですか?
A. 学年末テストの有無や時期は、学校によって違います。返ってきた答案は、中学の総復習の材料になります。高校入試との関係は、都道府県や志望校で違うため、学校からの案内で確認してください。
Q. 返ってきた答案をなくしてしまいました。どうすればいいですか?
A. 先生に、見直しの機会があるか聞いてみてください。難しい場合は、ワークや教科書で、同じ単元の問題を解き直します。
まとめ
この記事のまとめ
返却当日に、間違いに印をつけて、理由を一言で書く。
間違いを3種類に分けて、ミスノートにまとめる。
成績表を見て、春休みに直すことをひとつ決める。


