浦和実業学園中学校の入試対策|8つの試験回・配点・結果・学費の整理【2027年度】

中学受験

最終更新:2026年11月8日|日程・科目・配点・時間・学費・特待・手続は、浦和実業学園中学校の公式サイトにある「募集要項・入試日程」のページと、そこに載っている2027年度の募集要項PDFをもとにしています。入試結果は、学校公式の「入試状況」のページを使っています。このページには年度の表記がありませんが、要項PDFが「昨年度合格者数」として載せている人数(324名・298名など)と一致するため、2026年度入試の結果として扱っています(当サイトの判断)。二次情報は使っていません。計算した数字には「当サイトの計算」と書いています。

結論:浦和実業学園中学校の入試は「8つの試験回から選ぶ」仕組みです

2027年度(2027年4月入学)の募集人員は男女あわせて80名です。試験日は2027年1月10日(日)から1月24日(日)までの8区分(4科型3回、2科型、3科型、適性検査型2回、英語入試)で、出願はインターネットのみ、出願開始は2026年12月1日(火)10:00です。

科目の組み合わせが多いのが特徴です。4科型は国語100点・算数100点・理科50点・社会50点の300点満点、2科型は国語・算数の200点満点、適性検査型は作文型・科目複合型(1/19は数理思考型も)の記述式、英語入試は筆記100点と面接50点です。「どの回を何回受けるか」を先に決めると、準備の優先順位が定まります。

2026年度入試の結果は、学校が8区分すべてについて、志願者・受験者・合格者・実質倍率・平均点・合格基準点を公開しています。この記事では、その数字を区分ごとに整理し、学校が公表している科目別の講評を、学年別の対策に結びつけます。

この記事でわかること
  • 浦和実業学園中学校の基本情報
  • 2027年度入試の日程(8区分の一覧)
  • 募集人員と受験料
  • 科目・配点・試験時間
  • 英検の「みなし得点」(1/12午後の3科型)
  • 合否判定・合格発表・入学手続
  • 特待生制度と学費
  • 2026年度入試の結果(8区分)
  • 学校の入試講評(科目別)
  • 対策の進め方(学年別・科目別)
  • 市販の過去問と使い方
  • 保護者が確認しておきたい点
  • よくある質問

浦和実業学園中学校は、さいたま市にある共学校で、JR南浦和駅の西口から徒歩14分の場所にあります。2027年度入試は、試験日が1月10日から24日までの間に8つの区分に分かれているため、「どの試験を選ぶか」を決める段階から、家庭ごとに考えることが多くなります。この記事では、学校が公開している要項と入試結果をもとに、仕組みと準備の順番を整理します。

なお、この学校には同じ学園の高等学校があり、中学入試と高校入試は別の試験です。この記事で扱うのは、2027年4月に中学校第1学年として入学するための入試です。

浦和実業学園中学校の基本情報

項目内容
学校名浦和実業学園中学校(浦和実業学園中学校・高等学校)
所在地・アクセスさいたま市。JR「南浦和駅 西口」から徒歩14分(学校の説明会ページの案内)
男女の別共学(募集人員は「80名(男女)」)
教育の柱(学校の説明)キャリア教育/徳育(「オアシスの精神」)/英語イマージョン教育
英語教育の特色担任は日本人教員、副担任はネイティブ教員。英会話は日本人教員とネイティブ教員のペア授業。ネイティブ教員は10名が常駐。4年生(高校1年)でハワイ短期留学(2週間)
探究活動「Turn-Q(ターンキュー)」。中学3年で4000字の論文に取り組む
放課後の学習支援「浦実学びPlus」。チューター講師が常駐し、質問型の個別指導、AI教材、カリキュラム型の個別指導、オンライン英会話などから選ぶ
大学合格状況(学校の公表)中高一貫部 第16期生(在籍82名):国公立大学11名、早慶上理4名、GMARCH・関関同立27名、医学部医学科1名(2025年度の一貫部合格実績)

学校のページには、教育の柱として「キャリア教育・徳育・英語イマージョン教育」の三つが紹介されています。入学後は、2泊3日のオリエンテーションキャンプ、年2回のエゴグラム診断、先生と生徒の「交流ノート」などの取り組みがあり、毎朝のホームルーム前には15分間の朝トレーニング(月:書く、火:読む、水:聴く、木:読む、金:話す、土:読む)が行われると説明されています。

2027年度入試の日程(8区分の一覧)

日程は、募集要項PDFの「入試日程等の早見表」にまとまっています。学校は「入試日程については、変更になる可能性があります」と明記していますので、出願の前に、学校のページで最新の情報を確認してください。

浦和実業学園中学校の2027年度入試日程の流れ
2027年度入試の主な日程(1/10〜1/24の8区分)
入試回試験日募集人員合格発表(インターネット)出願の締切
1/10<午前>4科型1月10日(日)午前15名1月10日(日)22:00〜1月10日(日)2:00am
1/10<午後>2科型1月10日(日)午後15名1月10日(日)22:00〜1月10日(日)2:00am
1/11<午前>適性検査型1月11日(月・祝)午前10名1月14日(木)10:00〜1月11日(月・祝)2:00am
1/12<午前>4科型1月12日(火)午前10名1月14日(木)10:00〜1月12日(火)2:00am
1/12<午後>3科型1月12日(火)午後10名1月14日(木)10:00〜1月12日(火)2:00am
1/15<午前>英語入試1月15日(金)午前5名1月16日(土)10:00〜1月15日(金)2:00am
1/19<午前>適性検査型1月19日(火)午前10名1月21日(木)10:00〜1月19日(火)2:00am
1/24<午前>4科型1月24日(日)午前5名1月26日(火)10:00〜1月24日(日)2:00am

募集人員を足すと、15+15+10+10+10+5+10+5=80名となり、学校の公表する80名と一致します(当サイトの計算)。出願の開始は、すべての回で2026年12月1日(火)10:00です。締切は各試験日の午前2時で、学校は「受験料の払い込みがないと出願が無効になります」と注意しています。

合格発表は、すべてインターネットで行われ、校内の掲示はありません。入学手続は、合格発表日から2027年2月10日(水)15:00までの期間に、ウェブサイトで手続きをしたうえで学校の窓口に来校する形です。

試験日の選び方を考えるときの、学校の公式情報

日程の組み合わせについて、要項は次の点を示しています。まず、同じ試験日の午前と午後を同時に出願しても、受験料は20,000円のままで、追加の費用はかかりません。次に、午後入試の集合時刻は14時ですが、試験開始は14:30で、14:20までに試験会場に入室できれば通常どおり受験できます。さらに、1/10と1/12の両日は、午後に他校を受験する人を優先して、12:40ごろに試験会場の外へ誘導する、と書かれています。

募集人員と受験料

項目内容(2027年度要項)
募集人員80名(男女)
出願資格2027年(令和9年)3月に小学校を卒業見込みの男女
出願方法インターネット出願のみ(出願サイト)。出願時に調査書・報告書などの提出は不要
受験料(単数回)20,000円(同じ試験日の午前・午後を同時に出願する場合も含む)
受験料(複数回)25,000円(異なる日程の複数回受験)
追加出願初回に25,000円を支払い済みなら、追加出願(例:1/19など)に追加の受験料は不要

受験料の取り扱いには、いくつかのパターンがあります。学校は次の例を示しています。1/10の午前と午後を同時に出願すると20,000円です。1/10の午前だけを先に出願し、後から1/10の午後を追加すると25,000円になり、追加分は5,000円です。1/10午前と1/12午後のように、異なる日程にまたがる場合は25,000円です。一度25,000円を支払っていれば、あとから1/19などを追加しても、追加の費用はかかりません。

支払い方法によっては、別に事務手数料がかかり、これは受験生の負担です。一度納入された受験料は返金されません。出願サイトでの入力ミスやクレジットカード決済の誤操作には、十分に注意するよう要項に書かれています。追加受験をしても、受験番号は変わりません。

科目・配点・試験時間

浦和実業学園中学校の科目と配点
科目と配点(2027年度入試)
入試回科目・配点(試験時間)満点
4科型(1/10午前・1/12午前・1/24午前)国語100点(50分)/算数100点(50分)/理科50点(30分)/社会50点(30分)300点
2科型(1/10午後)国語100点(50分)/算数100点(50分)200点
適性検査型(1/11午前)適性検査Ⅰ 100点(50分)/適性検査Ⅱ 100点(50分)200点
3科型(1/12午後)国語・算数 100点(50分、2科あわせて)/英語100点(50分)。英検のみなし得点の利用あり200点
英語入試(1/15午前)筆記100点(50分)/面接50点(10分程度)150点
適性検査型(1/19午前)適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 各100点(各50分)300点

満点の数字は、早見表の「科目・配点(時間)」の列に書かれた合計点です。4科型の試験時間を足すと、50+50+30+30=160分になります(当サイトの計算で、休み時間は含みません)。適性検査の「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」は、学校の入試講評では、Ⅰが作文型、Ⅱが科目複合型、Ⅲが数理思考型と説明されています。

4科型の問題は、記述式であることが、学校のページに明記されています。学校の説明では、4科型・2科型・3科型・適性検査型・英語入試のいずれも「記述式」とされています。選択肢から選ぶ問題が中心の試験ではない、という点は、準備の仕方に影響します。

試験当日の決まり(要項より)

  • 持ち物:受験票、受験カード、筆記用具(鉛筆またはシャープペン、消しゴム、定規)、必要な場合は軽食。上履きは不要です。
  • 筆記用具:ラインマーカーなど鉛筆・シャープペン以外では解答できません。定規は使用できますが、三角定規・コンパス・分度器は使用できません。下敷きも使えません。
  • 時計:計算機能・辞書機能つきの時計やスマートウォッチは使えません。アラームつきの時計は機能を解除します。
  • 昼食:校内で昼食をとる場所はありますが、食堂は営業しておらず、弁当の販売もありません。
  • 遅刻:公共交通機関の遅延など、やむを得ない理由の場合は、別会場で別の時程で受験できます。個人的な理由の場合は、試験時間内なら途中入室できますが、試験時間の延長はありません。
  • 問題の持ち帰り:試験問題は持ち帰れます。各試験後、保護者控室に問題が二次元コードで掲示されます。
  • 面接:英語入試(1/15)以外では、面接は実施されません。

英検の「みなし得点」(1/12午後の3科型)

1/12午後の3科型入試では、英検の取得状況に応じて、英語の得点に「みなし得点」を認める制度があります。要項に書かれた内容は次のとおりです。

英検の級みなし得点
3級70点
準2級80点
準2級プラス85点
2級90点
準1級100点
  • 「英語・みなし得点」と、当日の試験の英語の得点を比べて、高いほうが採用されます。
  • 希望する場合は、出願サイトから「2027年度(令和9年度)1/12<午後>3科型入試『英語・みなし得点』申請書」をダウンロードし、受験票を同封して、12月1日(火)から1月9日(土)までに必着で郵送します。
  • 希望しない場合は、当日の英語の得点が採用されます。
  • 英検の取得級の条件:準2級以上は小学校1年次以降、3級は小学校4年次以降に取得したものとされています。

学校の入試講評には、3科型の英語について、「英検のみなし得点を利用していた人も多く、英検の受検準備を本校の入試対策として行っていたようです」との記述があります。英検をすでに持っているご家庭は、この制度が使える回かどうかを、申請の締切(1月9日必着)とあわせて確認してください。

合否判定・合格発表・入学手続

合否判定

  • すべての入試について、「総合点」で判定します。基準点(いわゆる足切り)はない、と要項に書かれています。
  • 1/10午後の2科型以降の合否判定では、複数回受験の受験生が、合格ラインより下位の一定の範囲内にいるときは、合格とすることがあります(複数回受験者の優遇)。
  • 英語入試以外では面接を行いません。ただし、すべての回で、筆記試験中に落ち着きがなく不正行為が疑われるような場合は、得点にかかわらず不合格の対象になる、と注意が書かれています。
  • 補欠合格はありませんが、手続の状況によっては、繰り上げ合格を出すことがあります。対象の人には、2月10日(水)の夕方以降に連絡があります。

「過去問で何割ぐらい取れれば合格できますか」という質問について、学校は次のように答えています。受験者数と受験者の平均点によって合否ラインは変動するので、少なくとも受験者の平均点は取るようにしてください、という内容です。昨年の受験者平均点は、要項の入試結果のページと、学校の入試状況のページで確認できます。この記事でも、あとで整理します。

合格発表と入学手続

項目内容
発表方法インターネットのサイト。校内の掲示はありません。ログインIDは受験番号、パスワードは生年月日(8桁)
合格の表示学業特待生A/学業特待生B/一般合格の3種類のメッセージ
合格証書合格したすべての回について、自分で印刷する。窓口での交付はない
得点開示インターネットの合格発表の際、備考欄に記載。窓口や電話での問い合わせには答えない
入学手続の期間各回の合格発表日から2月10日(水)。平日の10:00〜16:00(2月10日は15:00まで)。土曜・日曜・祝日と入試日は取り扱いなし
手続の流れ合格発表画面から「入学金決済サイト」で納入金を支払い、受験票と納入済みを示す書類を持って来校する(特待Aは0円決済)
延納延納手続・延納金はない

入学金は、入学の意思がないのに誤って納入すると返金されません。ただし、入学手続後に入学を辞退した場合、入学手続時に納入した金額のうち入学金以外は、一定期間後に返還される、と要項に書かれています。入学手続の流れ全体は、要項の該当ページで読み、手続の期限を家族で共有しておくと安心です。

特待生制度と学費

学業特待生A・B(2027年度要項)

区分対象特典
学業特待生Aすべての入試回(1/24午前の4科型は若干名)入学手続時納入金の免除。毎月の授業料34,000円と教育充実費2,400円の合計36,400円の補助(原則3年間。入学後に成績が低下した場合は取り消すことがある。高校進学時のAは再度選考)
学業特待生Bすべての入試回(1/24午前の4科型は若干名)入学金の免除(高校進学時の学業特待生Bはない)

特待の目安について、1/12午後の3科型入試では、合計得点がAは80%程度、Bは75%程度、と書かれています。ほかの回の目安は、学校が入試成績で示していますが、この記事では数値の紹介を控えます。英語入試は、上記の目安とは異なり、成績優秀者を特待の対象にするとされています。2026年度の特待の基準点は、後の結果の節で紹介します。

学費(2027年度要項。金額は予定)

区分内容
入学手続時の納入金270,000円(入学金230,000円+施設設備費40,000円)
毎月の納入金63,000円(授業料34,000円+教育充実費2,400円+諸会費1,600円+積立金25,000円)
2・3年生への進級時年1回、施設設備費40,000円
そのほか制服・体育着・カバン・補助教材などの費用が別途。制服・教材等の販売日までに、各団体への加入金などの諸費用7,570円(予定)と、育英基金(任意、1口20,000円)
浦和実業学園中学校の学費の内訳
入学手続時と毎月の納入金(2027年度要項・予定額)

毎月の納入金のうち「積立金」は、学校の説明では、教育旅行やハワイ短期留学などの行事、実力テストなどの教材、タブレット型端末や「学びPlus」の利用などにかかる費用を月割りにしたもの、とされています。「諸会費」は、父母の会・後援会・生徒会などの会費です。金額は予定で、変更になる場合があると要項に書かれています。

入学金の免除・減額の制度もあります。受験生のきょうだいが本校の中学校に在籍または卒業している場合は、出願時に登録すると入学金が免除されます。受験生の保護者やきょうだいが同じ学園の高校に在籍または卒業している場合は、入学後に減額の申請をする仕組みがあり、出願時に該当者の情報の登録が必要です。金額や手順は、要項の該当ページで確認してください。

入学金・授業料に関する国と埼玉県の支援制度は、埼玉県の学事課のページ「私立学校の父母負担軽減について」で確認するよう、要項に案内があります。支援の対象や額は、世帯の状況によって変わるため、この記事では扱いません。

2026年度入試の結果(8区分)

ここからは、学校の「入試状況」のページの数字を整理します。冒頭に書いたとおり、このページには年度の表記がなく、要項PDFの「昨年度合格者数」と一致することから、2026年度入試の結果として扱っています。倍率は、学校が「実質倍率」として公表している数字です(受験者数÷合格者数)。

志願者・受験者・合格者・実質倍率

入試回(2026年度)志願者受験者合格者実質倍率
1/10<午前>4科型5995573241.72
1/10<午後>2科型5725342981.79
1/10<午後>適性検査型4344302851.50
1/12<午前>4科型3762701152.34
1/12<午後>3科型172129522.48
1/16<午前>英語入試7838192.0
1/19<午前>適性検査型5945253871.36
1/24<午前>4科型340162662.45

志願者の合計は、学校の表示で3,165名(男子1,426名、女子1,739名)です。8区分の志願者を足すと、599+572+434+376+172+78+594+340=3,165名となり、一致しました(当サイトの計算)。同じ受験生が複数の回に出願するため、これは延べの人数で、受験生の実人数ではありません。

2026年度は、適性検査型の1つ目が1/10の午後にありました。2027年度の要項では、この回が1/11午前に動いています。要項の早見表にも「昨年度は1/10<午後>に入試を実施」と注記されています。2026年度の結果を、2027年度の試験日にそのまま当てはめないよう注意してください。英語入試も、2026年度は1/16、2027年度は1/15です。

平均点と合格基準点(4科型・2科型・3科型)

入試回(2026年度)受験者平均点(男女)合格者平均点(男女)合格基準点(一般)
1/10<午前>4科型(300点)173.9点197.1点170点
1/10<午後>2科型(200点)118.5点138.1点123点(複数回受験等は118点)
1/12<午前>4科型(300点)178.1点211.2点191点(複数回受験等は186点)
1/12<午後>3科型(200点)132.4点160.6点145点(複数回受験等は140点)
1/24<午前>4科型(300点)174.9点212.4点187点(複数回受験等は182点)

1/12午後の3科型の平均点は、英語にみなし得点を採用した受験生のデータを含まない、と学校が注記しています。「複数回受験等」の基準点は、学校の表で括弧内に書かれている数字で、複数回受験者の優遇を反映したものです。

適性検査型・英語入試

入試回(2026年度)受験者平均点(男女)合格者平均点(男女)合格基準点(一般)
1/10<午後>適性検査型(検査Ⅰ・Ⅱ、200点)110.0点122.9点103点(複数回受験等は98点)
1/19<午前>適性検査型(検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、300点)169.9点188.3点150点(複数回受験等は147点)
1/16<午前>英語入試(筆記100点+面接50点)99.5点(筆記63.1点・面接36.4点)122.2点(筆記80.2点・面接42.0点)106点

適性検査型の合計点は、検査ⅠとⅡ(1/19はⅢも)の合計です。1/19午前の各検査の受験者平均点は、検査Ⅰが53.6点、Ⅱが48.7点、Ⅲが67.5点でした。英語入試は、「複数回の該当者なし」と学校が注記しています。

特待の基準点(学校の公表)

学校は、入試状況のページで、学業特待生A・Bの得点の基準も公表しています。たとえば1/10午前の4科型は、特待Aが225点、特待Bが208点、一般合格の基準が170点です。1/12午前の4科型は特待A230点・B213点、1/10午後の2科型は特待A158点・B145点、1/12午後の3科型は特待A172点・B160点、英語入試は特待A134点・B126点でした。ほかの回の数字は、学校のページを見てください。

学校のページには、特待の基準に、学校が独自に算出した指標が併記された部分があります。この記事では、その指標を転載していません。得点の水準を知るには、上の点数をそのまま見るのが、いちばん誤解が少ない読み方です。

数字の読み取り方(当サイトの整理)

  • 倍率は、午前の4科型・2科型では1.7倍前後でしたが、1/12午前(2.34倍)、1/12午後の3科型(2.48倍)、1/24午前(2.45倍)は2倍を超えています(学校の公表値)。
  • 1/24午前の4科型は、志願者340名に対し受験者が162名でした。出願したが受験しなかった人が半数ほどいたことになります(340−162=178名、当サイトの計算)。複数回の出願で、先に合格が決まった人が受験を見合わせたことなどが考えられますが、学校はその理由を公表していないため、ここは推測にとどめます。
  • 合格者数が、募集人員より大きいのは、合格しても入学しない人(他校との併願)が一定数いることを、学校が前提にしているためと考えられます。ただし、学校はこの点を説明していないため、これも当サイトの推測です。
  • 平均点と合格者平均点の差は、4科型で20〜30点台、2科型で約20点です。「受験者の平均点は取る」という学校の言葉と、あわせて読むと、まず平均点の水準を目標にする考え方が成り立ちます。

学校の入試講評(科目別)

募集要項PDFの後半には、「入試の結果と対策【2026年度入試】」が載っています。科目ごとの出題の傾向と、受験生ができていた点・できていなかった点が、具体的に書かれています。ここでは、その要点を整理します。

国語(4科型)

  • 大問は3つ。第1問は知識問題で約20点分、第2問は説明的文章で約30点分、第3問は文学的文章で約50点分。全体的に分量が多く、時間配分に気をつけるよう書かれています。
  • 漢字の書き取りや読みで、正答率の低い語がありました。ことわざや四字熟語は標準的なレベルで、問題集で基礎を固めることが重要とされています。
  • 資料の読み取りや、複数の出典の文章を読み比べる回がありました。接続詞を入れる問題の正答率が予想より低く、前後の文脈を読めていなかったと書かれています。
  • 文学的文章は比較的長く、ほぼどの回にも60〜90字程度の記述問題があります。配点は7〜10点程度で、得点率は30〜50%と差がつきやすい問題でした。記述には部分点の要素が2〜3か所あり、1か所しか押さえていない解答が多かった、とのことです。

算数(4科型)

  • 第1・2問は計算問題と特殊算、第3〜6問は応用問題。各回の合格者平均点は6割前後です。
  • 計算問題(分数・小数、括弧を含む四則演算)の正答率は、昨年度は80%台後半と高く、できるだけミスを減らしたい問題とされています。
  • 特殊算(つるかめ算、年齢算、仕事算、旅人算など)は幅広く出題され、正答率は70%程度。瞬時に解法が思い浮かぶよう、過去問で練習するよう書かれています。
  • 応用問題(距離・速さ・時間、数の性質、図形の面積・長さ・角度、グラフなど)では、各問題が(1)(2)(3)に分かれ、(1)が手がかりになっていることが多いと説明されています。(1)の正答率は50%程度で、少しでも多く取りたい、とのことです。

理科・社会(4科型)

  • 理科:物理・化学・生物・地学から、偏りなく出題されます。平均得点率は6割前後で、実験に関する理解が重要とされています。2026年度は、磁石・振り子・滑車、濃度計算・密度計算・物の燃え方、発芽条件・花のABCモデル、地震・地層などが挙げられています。
  • 社会:地理(地形図を中心に特定の都道府県の特色)、歴史(古代から近現代まで)、公民(災害・税・経済・ICTなど時事的な内容)から出題されます。地図記号や縮尺、土地利用などの基本が不十分だと苦戦し、年表や資料集で出来事の前後関係を整理する学習が勧められています。

適性検査型(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)

  • 適性検査Ⅰ(作文型):400字の作文が約50点分あり、条件に沿って書けているかが得点に直結します。2026年度の第1回は「勘違いしやすい日本語」、第2回は2つの文章を読み比べる内容でした。
  • 適性検査Ⅱ(科目複合型):各回の合格者平均点は5割後半。限られた時間で、すべての大問で「答えたい問題」に取り組む時間を確保できたかが重要でした。2026年度の第1回は「サイコロ」「人工知能」「発電」、第2回は「トーナメント方式・リーグ方式」「メディア」「調理」がテーマでした。
  • 適性検査Ⅲ(数理思考型):数学分野は「規則性」、理科分野は「温暖化」「CO2」がテーマで、グラフの読み取りと、正しい数値で正しく計算できているかが差になったと書かれています。

英語入試・3科型の英語

  • 英語入試:英語の4技能を総合的に問い、日常的な学校での場面を題材にします。物語文、実用文、資料(グラフ)、レシピやポスターなど、多様な形式を読みます。面接はオールイングリッシュで、会話のキャッチボールを続けられるかを重視した、と書かれています。
  • 3科型の英語:リスニングと読解の問題で、すべて選択式です。英検に似た形式で、リスニングの配点がやや多いのが特徴とされています。

どの科目にも共通して書かれているのは、「時間配分」と「資料や文章から必要な情報を読み取る力」、そして「自分の考えを条件に沿って書く力」です。浦和実業の入試は、知識の量だけでなく、短い時間で読み取って書く力を見る問題が多いと、学校自身が説明しています。

対策の進め方(学年別・科目別)

ここからは、学校の公式情報(出題の講評・配点・時間・日程)と、入試までの残り時間にもとづいた、準備の進め方を整理します。個別の学習計画は、お子さまの現在の学力や受験する回によって変わります。以下は、考え方の例です。

小学4・5年生:土台づくり

  • 国語:漢字の読み書きと、ことわざ・四字熟語・慣用句を、毎日少しずつ。学校が「基礎を固めることが重要」と書いた分野です。
  • 算数:計算の正確さと、特殊算の基本(つるかめ算・年齢算・仕事算・旅人算)。式を立てる力を、短い文章から養います。
  • 作文:400字の作文は、適性検査Ⅰで約50点分の比重があります。学校は小学5・6年生向けの通信の作文添削講座(定員10名)を、2026年度は3回に分けて案内していました。受験を考えるなら、短い文章を条件に沿って書く練習を、早めに始められます。

小学6年生・夏から秋:出題形式に慣れる

  • 受験する回を絞る:4科型、2科型、3科型、適性検査型、英語入試のうち、どの回を軸にするかを決めます。回によって準備の重心が変わります。
  • 過去問は、年度ごとに時間を計って解き、「時間配分」と「どの大問で点が取れなかったか」を記録します。
  • 理科・社会:4科型では各50点・30分と、時間が短い科目です。社会は地形図の読み取りと、年表を使った出来事の整理が、学校の講評で繰り返し触れられています。

小学6年生・冬(出願〜試験):直前期

  • 出願は12月1日(火)10:00から。1月10日の午前2時が最初の締切です。出願サイトの登録は、早めに済ませておけます。
  • 英検のみなし得点(3科型)を使う場合は、申請書の郵送が1月9日(土)必着です。
  • 複数回受験のスケジュール:受験料は、同じ日の午前・午後なら20,000円、異なる日程にまたがるなら25,000円です。追加出願は、各回の出願期間内にします。

科目別の練習のポイント

科目学校の講評から読み取れる練習のポイント
国語記述問題(60〜90字)は、部分点の要素を2〜3か所押さえる練習。接続詞や段落の役割を意識した精読。漢字・慣用句は基礎固め
算数計算の正確さ(正答率80%台後半の問題でのミスを減らす)。特殊算は解法が瞬時に浮かぶまで。応用問題は(1)を確実に
理科4分野を偏りなく。実験の理解、濃度・密度などの計算、グラフ・表の読み取り
社会地形図(地図記号・縮尺・土地利用)、年表で前後関係、時事的な出来事を「なぜそうなるか」で考える
適性検査400字作文の条件を守る。複数の文章の共通点を見つける。グラフと計算、条件の整理
英語英検形式のリスニングと読解。英語入試は、読んだ内容を言葉にし、理由を添えて書く練習

適性検査型の対策は、ふつうの4科の学習とは少し違います。作文は、書く力だけでなく、資料の読み取りが得点に関わります。学校の講評にも、「資料として挙げられている『国語に関する世論調査』の資料を踏まえて書くと、書きやすかった」という趣旨の記述があります。資料を読んで、その内容に自分の考えを結びつける練習が有効です。

市販の過去問と使い方

市販の過去問題集として、声の教育社から『浦和実業学園中学校 2027年度用 スーパー過去問』(定価2,200円・税込)が発行されています。声の教育社の書籍案内ページで、書名と価格、「発売日:発行済」を確認しました。学校の公式サイトでの過去問の公開状況は、確認できませんでした。学校の説明会で、入試問題の解説授業や、入試別の傾向と対策が行われています(後述)。

過去問の使い方

1まず、受験する回を決める4科型・2科型・3科型・適性検査型・英語入試のうち、どの回を受けるかで、解く問題が変わります。過去問集の中でも、回ごとに分けて取り組みます。
2時間を計って解く学校の講評は、国語・算数・適性検査のそれぞれで「時間配分」に触れています。本番と同じ試験時間(4科型なら国語50分、算数50分、理科30分、社会30分)で解きます。
3平均点を目安にする学校は、受験者の平均点は取るようにしてほしいと述べています。結果の節の平均点と比べ、自分の得点がどのあたりかを見ます。
4間違えた問題を、型ごとに整理する特殊算なら「つるかめ算」「年齢算」など、型で分けて記録します。国語の記述は、部分点の要素を自分で書き出して確認します。
5同じ型の問題を、もう一度解く1回目に解けなかった型は、数日あけて、別の年度の同じ型で確かめます。

保護者が確認しておきたい点

  • 試験日と出願の締切:出願は各試験日の午前2時が締切です。出願開始は12月1日(火)10:00。日程は変更になる可能性があるため、学校のページで最新の情報を確認します。
  • 受験料の払い方:同じ試験日の午前・午後の同時出願は20,000円、異なる日程にまたがる場合は25,000円。支払い方法により事務手数料がかかります。
  • 英検のみなし得点:3科型(1/12午後)のみ。申請書は1月9日(土)必着で郵送。取得級の取得時期の条件も確認します。
  • 合格発表と手続:すべてインターネットで、校内掲示なし。入学手続の期限は2月10日(水)15:00。延納はありません。
  • 特待:Aは入学手続時納入金の免除と毎月36,400円の補助、Bは入学金の免除。1/24午前は若干名。
  • 学費:入学手続時270,000円、毎月63,000円(予定)。制服・教材などは別。
  • 当日の移動:午後に他校を受験する場合、学校は12:40ごろに誘導します。お車での来校はできません。
  • 学校説明会:2026年度は、第4回が11月23日(月・祝)10:00〜11:30(初めての参加者は学校説明、2回目以降の参加者は入試問題解説授業。同日に「適性ONEテスト」が開催)、第5回が12月5日(土)14:00〜15:00(初めての参加者のみ)、第6回が12月20日(日)10:00〜11:30です。予約は、学校のページから行います(予約受付日は、第5回が11月16日、第6回が11月30日)。

よくある質問

Q.浦和実業学園中学校の2027年度の募集人員は何名ですか

A.男女あわせて80名です。試験回ごとの募集人員は、1/10午前15名、1/10午後15名、1/11午前10名、1/12午前10名、1/12午後10名、1/15午前5名、1/19午前10名、1/24午前5名です。

Q.試験日はいつですか

A.2027年1月10日(日)、11日(月・祝)、12日(火)、15日(金)、19日(火)、24日(日)です。10日と12日は午前・午後の2回があります。出願は12月1日(火)10:00から、インターネットのみです。

Q.受験料はいくらですか

A.単数回受験は20,000円、複数回受験は25,000円です。同じ試験日の午前・午後を同時に出願する場合は、20,000円(追加なし)です。初回に25,000円を支払っていれば、追加出願に追加の受験料はかかりません。

Q.科目と配点を教えてください

A.4科型は国語100点・算数100点・理科50点・社会50点の300点満点です。2科型は国語・算数の200点満点。適性検査型は、1/11が検査Ⅰ・Ⅱの200点満点、1/19が検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの300点満点。3科型は国語・算数(2科あわせて100点)と英語100点の200点満点。英語入試は筆記100点・面接50点の150点満点です。

Q.基準点(足切り)はありますか

A.ありません。すべての入試を「総合点」で判定すると、要項に書かれています。

Q.複数回受験は有利になりますか

A.1/10午後の2科型以降の合否判定で、複数回受験の受験生が合格ラインより下位の一定の範囲内にあるときは、合格とすることがある、と要項に書かれています。学校の「合格基準点」の表にも、複数回受験等の基準点が別に載っています。

Q.英検は、入試で使えますか

A.1/12午後の3科型で「みなし得点」が使えます。3級70点、準2級80点、準2級プラス85点、2級90点、準1級100点で、当日の英語の得点と比べて高いほうが採用されます。申請書は1月9日(土)必着で郵送します。

Q.特待生制度はありますか

A.学業特待生A・Bがあります。Aは入学手続時納入金の免除と、毎月の授業料34,000円+教育充実費2,400円(合計36,400円)の補助。Bは入学金の免除です。1/24午前の4科型は若干名です。

Q.入学手続の費用はいくらですか

A.入学手続時の納入金は270,000円(入学金230,000円+施設設備費40,000円)です(2027年度要項・予定額)。特待Aは0円決済です。きょうだいが本校に在籍・卒業している場合は、出願時に登録すると入学金が免除されます。

Q.延納はできますか

A.できません。延納手続・延納金はない、と要項に書かれています。手続の期限は2月10日(水)15:00です。

Q.過去問はどこで手に入りますか

A.書店などで、声の教育社の『浦和実業学園中学校 2027年度用 スーパー過去問』(2,200円・税込)が販売されています。試験問題は、受験後に持ち帰ることもできます。

Q.入試結果は、どこで見られますか

A.学校の「入試状況」のページで、8区分の志願者・受験者・合格者・実質倍率・平均点・合格基準点が公開されています。要項PDFにも、昨年度の結果と講評が載っています。

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