筑波大附属高校の過去問はいつから?9月からの3段階の使い方【中3秋】

筑波大附属高校の過去問はいつから?9月からの3段階の使い方入試の仕組み・受験情報
結論

筑波大附属高校の過去問は、9月中に「1年分だけ」解いて現在地を測り、本格的な演習は11月以降に回すのが基本です。9月から毎週解き続けると、実力がついていない段階で年度を使い切り、直前期に測る道具がなくなります。

ただし、中3の2学期に入っても中学範囲の学習が終わっていない科目がある場合は、9月の1年分も見送って構いません。過去問は「解く時期」より「何を測るために解くか」で決まります。

この記事でわかること
  • 筑波大附属の入試で、過去問から読み取るべきポイント
  • 9月に過去問を解いてよい子・まだ早い子の見分け方
  • 9月/10〜11月/12月以降の3段階の使い方
  • 5教科それぞれの過去問の扱い方の違い
  • 点数に直結する「直し」の手順5つ
  • 併願を考えるときに、日程で必ず確認すべきこと

まず、筑波大附属の入試で過去問から読み取ること

筑波大学附属高等学校の一般入試は、5教科の学力検査と調査書で選考されます。出願はWeb出願で、調査書は学校所定の書式を中学校の先生に記入してもらう形式です。募集人員・試験日・配点などの細かい条件は年度によって変わるため、必ずその年度の募集要項(学校公式サイトで公開されます)で確認してください。この記事では、年度が変わっても通用する「過去問の使い方」に絞って書きます。

筑波大附属の問題は、教科書の範囲を大きく超えた奇問で構成されているわけではありません。難しさの正体は、「読ませる量」と「制限時間」にあります。国語も社会も理科も、資料や文章を読んで処理する量が多く、公立高校の入試と同じペースで解いていると最後まで到達しません。過去問を解く目的の第一は、この処理速度のギャップを数字で知ることです。

つまり9月の1年分は、点数を取りに行くために解くのではなく、「時間内に何割まで到達できるか」を測るために解きます。

9月に過去問を解いてよい子・まだ早い子

同じ中3でも、9月の状態はかなり違います。次の2つのカードで、お子さんがどちらに近いか見てください。

9月に1年分を解いてよい子
  • 数学の中学範囲(三平方の定理を含む)が、塾や学校で一通り終わっている
  • 英語の長文を、辞書なしで最後まで読み切れる
  • 理科・社会は未習分野が残っていても、既習分野なら標準問題で7割取れる
  • 模試で、志望校判定が出る規模の母集団に入っている
9月はまだ早い子
  • 数学の相似・円・三平方が未習、または習ったばかりで演習量がない
  • 英語の長文で、途中で意味が取れなくなって読み飛ばしている
  • 標準的な問題集で、正答率が5割を切る科目がある
  • 定期テスト対策に時間を取られ、受験勉強の時間が週に数時間しかない

この場合、9月に過去問を解いても「解けない」という結果しか出ません。10月末までは標準問題の演習に充て、11月に1年分を解いてください。遅れではなく、順番の問題です。

9月/10〜11月/12月以降の3段階の使い方

過去問は年度数が限られた消耗品です。使う時期ごとに目的を変えると、同じ冊数でも得られる情報が倍増します。

時期解く量の目安目的
9月1年分(時間を計って)現在地の測定。得点より「どこで時間切れになったか」を記録する
10〜11月科目別に大問単位で弱点分野の集中演習。1年分を通しでは解かない
12月〜1月週1年分を通しで時間配分の確定と、本番と同じ順序で解く練習
入試直前一度解いた年度の再演習新しい年度に手を出さない。取れるはずの問題を確実にする

※目安です。塾の進度・併願校の数・学習時間によって前後します。

見落とされやすいのが10〜11月の「通しで解かない」という点です。未習分野や弱点が混ざったまま採点すると、何が原因で落としたのかを分離できません。大問単位で切り出すほうが、同じ時間で得られる情報が多くなります。

5教科それぞれ、過去問の扱い方は違う

国語

読む量が多く、古典も出題されます。9月時点では、現代文の設問だけを切り出して解くのが現実的です。記述は「何を書いたか」より「設問が何を聞いているか」を線で囲む練習から入ります。学芸大附属の国語対策で扱った記述の作法は、筑波にもそのまま使えます。

数学

後半の大問で差がつきます。全問解こうとしない判断が要ります。過去問を解いたら、大問ごとに「完答」「部分点まで」「捨てる」の3分類をして、捨てる判断が正しかったかを講師や先生に見てもらってください。答案の途中式を残す習慣は、この時期から始めないと本番で間に合いません。

英語

長文で時間が足りなくなる子が大半です。過去問を解くときは、1題ごとにかかった分数を必ず記録してください。記録がないと、「難しかった」という感想しか残りません。語彙で止まるのか、構文で止まるのか、内容一致の照合で止まるのかで、10月以降にやるべき教材が変わります。

理科

4分野から広く出ます。9月時点で未習分野があるのが普通なので、既習分野の大問だけ抜き出して解くのが正解です。未習分野を「できなかった」と記録しても意味がありません。

社会

資料・グラフの読み取りが多く、知識だけでは押し切れません。用語を覚えているかではなく、資料のどこを見て答えを決めたかを説明できるかを確認してください。説明できないまま正解した問題は、次回落とします。

点数に直結する「直し」の5ステップ

過去問は、解いた時間と同じか、それ以上の時間を直しに使ってはじめて効果が出ます。次の順でやってください。

STEP 1 間違えた問題を「知らなかった」「知っていたが解けなかった」「時間切れ」の3つに分ける
STEP 2 「知らなかった」は、教科書や問題集の該当ページに戻って、その周辺ごと読み直す
STEP 3 「解けなかった」は、解説を見ずにもう一度解く。見てから理解した問題は、できるようになっていない
STEP 4 「時間切れ」は、解き順を変えれば取れたかを検証する。取れたなら、それは学力の問題ではなく戦略の問題
STEP 5 1週間後に、同じ問題だけをもう一度解く。ここで解けて、はじめて1問が得点になる
POINT

STEP 1の3分類を紙に残しておくと、12月に「自分は時間切れで落としているタイプか、知識で落としているタイプか」が一目でわかります。直前期の勉強の方向を決める材料になります。

保護者がやってはいけないNG

  • 点数だけを聞く。「何点だった?」は、9月の過去問では最も意味のない質問です。聞くなら「どこで時間が足りなくなった?」です。
  • 複数年分をまとめて買い与えて、好きに解かせる。年度は有限です。使う順番を決めずに解かせると、12月に測る手段がなくなります。
  • 9月の点数で志望校を判断する。この時期の過去問は未習分野を含みます。判定材料にはなりません。
  • 直しを本人任せにする。直しの質は、中3が独力で管理するには難しい領域です。ここだけは第三者の目が要ります。

併願を考えるときに、日程で必ず確認すること

筑波大附属は、東京学芸大学附属高校・お茶の水女子大学附属高校と比較検討されることの多い学校です。ただし国立附属校どうしは入試日が重なる年があり、その場合は併願そのものができません。日程は年度によって変わるので、秋のうちに必ず各校の最新の募集要項で試験日を突き合わせてください。併願プランを組んでから日程の重複に気づくと、私立の出願計画ごと組み直しになります。

3校の校風や入試の違いは難関国立附属高校3校の比較記事で整理しています。内申と当日点のバランスについては筑波大附属は内申と当日点のどちらを優先すべきかもあわせてお読みください。

過去問の「直し」は、一人だと精度が上がらない

ここまで読んでお気づきのとおり、過去問の効果は解いた回数ではなく、直しの精度で決まります。そして直しの精度は、中3本人が独力で上げるのが最も難しい部分です。捨てる判断が正しかったのか、記述のどこが減点されるのか、時間切れが戦略の問題なのか学力の問題なのか。これらは採点者の目線を知っている人間が横で見ないと、判定できません。

エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師センターです。学生アルバイトではなくプロ講師が1対1で担当し、難関国立・私立高校の入試問題を前提に、お子さん専用の「解く順番」と「捨てる基準」まで設計します。全国どこからでも受講でき、秋からの数か月という限られた期間で、過去問を得点に変える使い方をお伝えします。

秋からの過去問の使い方、一度ご相談ください

初回の体験授業は無料です。志望校と現状をうかがったうえで、今の時期に何をすべきかをお伝えします。しつこい勧誘はいたしません。

無料体験を申し込む
LINEで相談する

まとめ

  • 9月は1年分だけ。目的は点数ではなく、時間切れの位置を知ること
  • 中学範囲が終わっていない科目があるなら、9月の1年分は見送ってよい
  • 10〜11月は通しで解かず、大問単位で弱点を潰す
  • 12月以降に週1年分。直前期は新しい年度に手を出さない
  • 直しは「知らなかった/解けなかった/時間切れ」の3分類から始める
  • 併願を考えるなら、秋のうちに各校の試験日を突き合わせる
LINEで無料相談無料体験に申込
タイトルとURLをコピーしました