首都圏中学受験の最新動向|受験率・併願・出願傾向の読み方

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中学受験の最新動向は、志望校選びや学習計画を立てるうえで欠かせない情報です。ここでは、オンラインプロ家庭教師の視点から、近年の首都圏中学入試の傾向を分析します。

受験者数は微減、史上最多の受験率を更新

今年度首都圏の公立小学校卒業生とは前年より約5,300人少ない約28万9,200人でした。5年連続で増えていた東京都をはじめ1都3県で減少しました。これに対し国私立の中学受験者数は過去最多の約5万2400人。受験率は18.1%と過去最多となりました。

コロナ禍でも臨機応変に対応できた私立中学への評価が高まったことも影響したのでしょう。小学校中学年から準備をし続けた受験生も増えたように見えます。大学合格実績の高い難関上位校を目指すより「面倒見の良い学校」や「時代の変化に対応できる学校」を選ぶご家庭も増えています。受験生の増加で激戦化する上位校より,入学時の難易度は高くないのに進学実績の良い「お買い得ある中堅私立中学」も人気を集め続けています。

2024年度の入試の傾向

チャレンジ志向が強く一定の合格難易度を下回ると応募者が少なくなる傾向が以前はありました。しかしここ数年は上位校より中堅校での応募者増が多く見られます。成績上位生でも桜蔭女子学院・開成・麻布などの御三家や難関大学付属校に合格しながら渋谷教育学園幕張や渋谷教育学園渋谷、豊島岡女子学園、広尾学園、三田国際学園などに進学するケースが増えています。

2024年開校した開智所沢中等教育学校の応募者数は7,968人、首都圏全体で今年も1位だった栄東の14,016人、新校との相乗効果で3,500人近く、応募者を増やした開智の8,067人に次ぐ多さです。新校舎が東所沢駅から徒歩圏内にあることにより、都内からも多数の応募者を集めています。

開智と開智所沢は同じ入試で両校を志願でき何回受けても受験料は同じでした。

東京・神奈川・千葉に先駆けて、1月10日から始まる埼玉県内私立中学入試では模擬試験代わりに受験するケースも多い分、規模の大きい入試が行われています。2024年も応募総数では埼玉栄の5,431人、大宮開成の4,878人と上位5校を埼玉勢が占めています。埼玉栄はトップの栄東と両方出願すると受験料が安くなるパック入試も行っていますが今年は同校を単独で志願する受験生が増え順位を上げています。都内で最も応募者を集めたのは男子校の東京都市大付の3.373人でした。2月1日午前に参入して2年めで応募者を384人減らし都内トップに返り咲きました。1月20日から始まる千葉県内私立中学入試では2月1日からの東京・神奈l11での入試に備えコロナ感染リスクを避ける動きがありましたが, 2024年度は応募者が戻ってきました。応募総数7位の市川、 8位の東邦大付東邦は昨年より少し減っていますが渋谷教育学園幕張、国府台女子学院、昭和学院秀英昭和学院,二松学舎大柏、流通経済大付柏、芝浦工業大学柏,光英VERITASなどが応募者を増やしました。

2025年の入試傾向

前年、応募者数が戻ってきた難関校では応募者の減少傾向が見られました。ただしチャレンジ層が減少しただけで、難度は下がっていません。通学圏を拡大した筑波大付属駒場では前年に続き応募者数を増やしましたが合格者自体も増えたようです。2025年度入試も難関校は敬遠傾向、中堅上位校の人気は続くと思われます。

 

 

 

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これから受験を迎えるご家庭へ

受験者数の高止まりや、中堅校・面倒見の良い学校の人気といった近年の傾向は、2026年度入試以降も続くと見られます。最新の動向をふまえた志望校選びと早めの準備が合否を分けます。エスペランサアカデミーでは、お子さま一人ひとりの状況に合わせて志望校選びから学習計画まで個別にサポートします。

あわせて読みたい

📊 動向のデータから、家庭が読み取るべきこと

受験率や受験者数のニュースは毎年報じられますが、数字そのものより「それが自分の家庭にとって何を意味するか」が大切です。読み方を整理します。

よく報じられる数字家庭にとっての意味取るべき行動
受験率が上がった中堅校の競争が激しくなりやすい併願校を1校多めに検討する
受験者数が減った難関校の難度はあまり変わらない第一志望の対策は変えない
午後入試が増えた受験日程を組みやすくなる体力面と移動の負担を確認
大学附属校の人気附属校の倍率が上がりやすい進学校との比較を早めに
英語入試の導入校が増えた選択肢が増える英検の取得を検討する余地
POINT 毎年変わらないこと

動向がどう動いても、合格に必要なのは基礎の完成度と過去問への適応です。数字を見て不安になる時間があるなら、算数の1単元を復習したほうが結果につながります。

🤝 動向を併願設計にどう活かすか

1
第一志望を先に決める

併願は第一志望から逆算します。先に併願を並べると、対策が分散します

2
同レベル帯を1校入れる

第一志望と同程度の学校を1校。ここは「本番の練習」として機能します

3
確実に合格できる学校を1〜2校

合格を1つ持っている状態で第一志望に臨めるかどうかで、当日の精神状態がまったく違います。

4
日程の重複と移動を紙に書く

午後入試を入れる場合、移動時間と食事の時間を実際に計算してください。体力面で無理が出るケースが少なくありません。

5
すべての学校で「通ってもよい」と思えるか確認する

併願校は合格したら通う可能性がある学校です。偏差値だけで選ばないでください

よくある失敗 動向の記事を読んで志望校を変える

報道は全体の傾向であり、お子さん個人の合否とは別の話です。志望校を変える判断材料は、模試の分野別成績と過去問の得点です。

🔎 最新の数字はどこで確認するか

この記事の数字は執筆時点のものです。最新の状況は必ず一次情報で確認してください

確認したいこと見るべき情報源
受験者数・受験率各都県の教育委員会・大手模試の発表
学校ごとの倍率学校公式サイトの入試結果
出願状況出願期間中の学校公式サイト
入試日程の変更学校公式サイトの募集要項

❓ よくある質問

Q. 受験率が上がっていると聞くと不安になります。
A. 受験率の変化が個人の合否に与える影響は限定的です。同じ学校を志望する層の学力分布は大きくは変わりません。不安な場合は、志望校の過去3年の倍率を見てください。全体の受験率ほど大きくは動いていないことが多いです。
Q. 午後入試は受けたほうがいいですか?
A. 合格を早く1つ確保できる利点があります。ただし午前と午後で2校受験するのは体力的な負担が大きく、お子さんによっては午後の出来が落ちます。1度模試などで長時間の負荷を試してから判断してください。
Q. 英語入試は狙い目ですか?
A. 帰国生や英語の学習歴が長いお子さんには有利に働くことがあります。ただし実施校は限られ、募集人数も少ないのが実情です。主軸は4科に置き、選択肢の一つとして考えるのが現実的です。
Q. 来年度の予測は当たりますか?
A. 方向性としては参考になりますが、個別の学校の倍率までは読み切れません。予測に合わせて対策を変えるより、志望校の過去問に合わせて仕上げるほうが確実です。
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