高校受験の家庭教師の体験授業|見極める5つの視点と、その場で聞く質問

高校受験の家庭教師の体験授業保護者向けコラム

高校受験の家庭教師を探すとき、多くのご家庭が体験授業を受けます。ところが「子どもが『分かりやすかった』と言ったので決めた」という理由で選び、数か月後に合わなかったと気づくケースが少なくありません。

体験授業は相手を見極めるための1回です。この記事では、何を見て、何を質問すればよいかを具体的にまとめます。

結論

① 「分かりやすかった」は判断材料になりません。体験授業は誰でも分かりやすくできます。

② 見るべきは「うちの子の現状をどこまで具体的に言えたか」です。

③ 志望校名を出して、合格までに何が必要か答えられるかを確認してください。

体験授業で見るべき5つのこと

① 現状を言葉にできているか

授業の最後に「今日やってみてどうでしたか」と聞いてください。「英語が苦手ですね」で終わる人は見ていません。「不定詞は分かっているが、関係代名詞の後ろの語順で崩れている」まで言える人が、実際に指導できる人です。

② 志望校から逆算して話せるか

志望校名を伝えて「合格までに何が必要ですか」と聞いてください。その高校の入試形式や内申の比重を知らない人は、対策も組めません。

③ 生徒に考えさせているか

体験授業で講師がずっと説明していたら要注意です。授業が「聞くだけ」になると、家で解けるようになりません。詰まったときに、答えではなくヒントを出せているかを見てください。

④ 次回までの宿題を出せるか

体験の時点で「次まではここをやってください」と具体的に言える人は、指導の設計ができています。「じゃあ復習しておいてね」で終わるなら、毎回そうなります。

⑤ 保護者に説明する時間があるか

授業後に保護者へ状況を伝える時間があるか。ここが省かれる会社は、入会後も家庭に情報が来ません。

体験前に用意しておくもの

用意するものなぜ必要か
直近の通知表内申がいくつ足りないかを、その場で計算してもらえる
直近の模試の結果できていない問題の種類が分かる
定期テストの答案(できれば2〜3枚)×のつき方に本人のクセが出る
学校のワークどこまで進んでいて、どう埋めているかが分かる
志望校(第一志望と併願)逆算した計画を出してもらう材料になる

いちばん効くのは「答案」です

点数だけでは、何ができていないかは分かりません。間違えた問題の×のつき方を見れば、計算ミスなのか、そもそも解法を知らないのか、時間が足りなかったのかが分かります。答案を出して、その場で読んでもらってください。

この記事の内容、お子さんの場合はどうなりますか

学年と、いま困っていることを一言だけ教えてください。この記事の内容をお子さんの状況に当てはめて、プロ講師がお返事します。

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体験の場で聞くべき5つの質問

Q1. うちの子は、いま何ができていませんか?

具体的な単元名が出てくるかを見ます。

Q2. 志望校まで、あと何が足りませんか?

内申と当日点の両方について答えられるかを見ます。

Q3. 最初の3か月で何をやりますか?

順番が言える人は計画が立てられます。

Q4. 担当は誰になりますか?変わることはありますか?

体験の講師と、実際の担当が別人という会社があります。ここは必ず確認してください。

Q5. 合わなかったとき、どうすればいいですか?

交代の手順と、解約の条件を先に聞いておきます。

やってはいけない決め方

① その場で契約する

「今日決めていただければ入会金が無料」は、判断を急がせるための条件です。一度持ち帰って、家族で話してから決めてください。

② 1社だけ受けて決める

比べる相手がいないと、良し悪しが分かりません。2〜3社受けると、答えの具体性の差がはっきり出ます。

③ 料金の安さだけで決める

安い分は講師の経験に反映されます。高校受験は入試形式を知っているかどうかで対策の質が変わるため、経験の差がそのまま結果の差になります。

学年によって聞くことを変える

体験授業で聞くべきことは、いまの学年で違います。中1に入試の話をされても意味がありませんし、中3の秋に内申の作り方を聞いても遅いです。

1
中1・中2:内申の作り方を聞く
この時期はまだ入試演習ではありません。定期テストで点を取る形を作れるかが中心になります。入試の話ばかりする相手は、いまの学年に合っていません。
2
中3の春〜夏:範囲の終わらせ方を聞く
学校の進度より先に、入試範囲をどう終えるかの見通しを聞きます。9月以降に演習の時間を取れるかは、ここで決まります。
3
中3の秋以降:捨てない科目の決め方を聞く
残り時間が限られています。どの科目を優先するか、その理由を即答できるかを確認してください。
POINT
都道府県によって内申の扱いは大きく違います。体験の場で内申の話が具体的に出るかどうかは、その地域の入試をどれだけ知っているかの目安になります。

決められないときの考え方

複数の体験を受けて、どれも悪くないが決め手がない。この状態はよくあります。そういうときは、次の順番で考えてください。

1
子どもが「また受けたい」と言ったほうを選ぶ
毎週会うのは保護者ではなく子どもです。続けられるかどうかが、指導のうまさより先に来ます。
2
それでも並んだら、計画を具体的に出したほうを選ぶ
「入試までにこの順番で進めます」と言える相手は、同じ学年を何度も見ています。
3
変更できる条件がある方を選ぶ
講師の交代、回数の変更、途中解約。後から調整できるほうが、選び直しのコストが低くなります。
◎ 迷ったまま始めても構いません
入試まで同じ相手でなければならない決まりはありません。1〜2か月試して合わなければ変えるという前提で始めれば、決断の重さは下がります。動かない時間のほうが損失です。

まとめ

この記事の要点

・「分かりやすかった」は判断材料にならない
・見るべきは、現状をどこまで具体的に言えたか
・通知表・模試・定期テストの答案を持って行く
・担当が体験の講師と同じかを必ず確認する
・その場で契約せず、2〜3社を比べる

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