中学受験の家庭教師を探すとき、多くのご家庭が体験授業を受けてから決めます。ただ「なんとなく良かった」で決めてしまい、あとから合わなかったというケースが少なくありません。
この記事では、中学受験に特化して、体験授業で何を見れば見極められるかを整理します。
結論
① 体験授業では教え方より「見立ての力」を見てください。答案からつまずきの原因を言い当てられるかが分かれ目です。
② 中学受験は塾のカリキュラムとの噛み合わせがすべてです。塾の教材で進められるか必ず確認してください。
③ 子どもが「またこの先生がいい」と言うかどうかは、最後の判断材料として重視して構いません。
体験授業に持っていくもの
手ぶらで受けると、当たり障りのない授業で終わります。次の3つがあると、相手の力量が一気に分かります。
① 直近の模試の答案(点数ではなく答案そのもの)
偏差値表ではなく、実際に解いた答案を見せてください。途中式や消しゴムの跡から、どこで詰まったかを読み取れる講師かどうかが分かります。
② 通っている塾のテキストとテスト
四谷大塚・日能研・SAPIX・早稲田アカデミーなど、塾によってカリキュラムの順序が違います。「うちの塾の教材で進められますか」と聞いてください。
③ 志望校(決まっていなければ候補でよい)
志望校が決まっていれば、その学校の出題傾向を踏まえた話ができるかを見られます。
体験授業で見るべき5つのポイント
① 答案から「どこまで戻るか」を言えるか
小6の問題ができないとき、原因が小5の割合にあるのか、小4の分数にあるのかを特定できるかどうか。ここが最も差が出ます。「もっと演習しましょう」で終わる講師は、原因が見えていません。
② 子どもに説明させる時間をつくるか
講師が一方的に解説する授業は、聞いている間だけ理解した気になります。「なぜそうなるか説明してみて」と本人に言わせる講師のほうが、定着します。
③ 次回までの宿題が具体的か
「この単元を復習しておいて」ではなく、「この6問を水曜までに、答えを見ずに解いて」まで指定されるか。週1回の授業より、残り6日間の設計が結果を決めます。
④ 塾をやめさせようとしないか
中学受験では、塾のカリキュラムが土台になります。いきなり「塾は不要です」と言う講師は要注意です。塾と併用する前提で役割を分けられるかを見てください。
⑤ 保護者への説明が具体的か
「頑張っています」ではなく、「現在は○○でつまずいていて、△△まで戻る必要があります」と言えるか。授業後の説明が抽象的なら、以後の報告も同じです。
この記事の内容、お子さんの場合はどうなりますか
学年と、いま困っていることを一言だけ教えてください。この記事の内容をお子さんの状況に当てはめて、プロ講師がお返事します。
こんな体験授業は要注意
その場で契約を求める
「今日決めていただければ入会金無料」は、比較させないための手法です。持ち帰って検討できない相手とは契約しないでください。
不安をあおる
「このままでは間に合いません」と危機感だけを植えつけて、具体策を示さないケース。不安を言うなら、必ず解決策とセットであるべきです。
担当講師が体験と違う
体験はベテランが担当し、契約後は別の講師になる場合があります。「今日の先生がそのまま担当ですか」と必ず確認してください。
学年別|体験授業を受けるべき時期
小4〜小5
塾のペースについていけているかを確かめる時期です。この段階で穴を埋めておくと、小6の負担が大きく変わります。
小6の春〜夏
最も相談が多い時期です。志望校と現在地の差を測り、夏をどう使うかを決めます。小6の秋の過ごし方もあわせてご覧ください。
小6の秋以降
過去問で点が伸びないときの立て直しに使います。この時期は新しいことを増やすより、落としている問題の種類を特定することが優先です。
体験授業で「親が見る点」と「子が感じる点」は違う
体験授業のあと、保護者と子どもの感想が食い違うことがあります。これは見ている場所が違うからで、どちらが正しいという話ではありません。両方を分けて確認してください。
| 見る人 | 確かめること | 判断の材料 |
|---|---|---|
| 保護者 | 説明が正確か、志望校の傾向を把握しているか、家庭の状況を聞いたうえで提案しているか | 入試まで任せられる相手かどうか |
| 子ども | 質問しやすいか、分からないと言えたか、話す速さが合っているか | 毎週続けられる相手かどうか |
体験が終わって24時間以内にやる振り返り
体験授業は、受けた直後の印象で決めると外します。翌日までに、この順番で振り返ってください。
断るときは、理由を言わなくてよい
体験を受けたら契約しなければいけない、ということはありません。断りにくさを感じる必要もありません。
「検討した結果、今回は見送ります」の一文で十分です。理由を詳しく説明する義務はありません。
よくあるご質問
Q. 子どもが緊張して力を出せません
問題ありません。むしろ緊張している子にどう接するかを観察できます。無理に話させようとするか、まず解かせて様子を見るかで、相性が判断できます。
Q. 保護者は同席したほうがよいですか?
最初と最後だけ同席し、授業中は離れるのがおすすめです。ずっと横にいると本人が本来の反応を見せません。
Q. 複数社の体験を受けてもよいですか?
むしろ受けるべきです。1社だけだと比較の基準がありません。同じ答案を見せて、誰がいちばん具体的に原因を言い当てるかで判断してください。
Q. 断るのが気まずいです
体験は比較のためにあるので、断って構いません。しつこく契約を迫ってくる時点で、その会社は選ばないほうが賢明です。
まとめ
この記事の要点
・模試の答案・塾の教材・志望校の3つを持っていく
・教え方より「どこまで戻るか言えるか」を見る
・宿題が具体的に指定されるかを確認する
・塾をやめさせようとする講師は要注意
・複数社で同じ答案を見せて比較する
2026年度 生徒募集中
答案を見て、
つまずきの原因をお伝えします
現状をうかがったうえで、いまの状況に合った進め方をご提案します。診断だけのご利用でも構いません。
入力は約1分/体験授業は無料


