慶應義塾高校の推薦入試|内申38は「出願条件」。倍率と書類で決まる選考の流れ

慶應義塾高校の推薦入試|9教科38以上の基準学校別 合格対策

「内申が38あれば、慶應義塾高校(塾高)の推薦で受かりますか?」――保護者の方からよくいただくご質問です。答えは「38は出願できる条件であって、合格の目安ではない」です。この記事では、2027年度の募集要項と学校が公表している入試結果をもとに、推薦入試の条件・選考の流れ・倍率を整理し、いま何を準備すればよいかを順番にお伝えします。

先に結論です

✓ 出願条件は「本校が第一志望」「中学校長の推薦」「中3の9教科の成績合計が38以上」「運動・文化芸術活動などで相応の成果」など。38だけでは出願できません

✓ 選考は第1次=書類審査、第2次=面接・作文。筆記試験はありません

✓ 2026年度は出願121名→第1次合格60名→合格41名。出願者のおよそ3人に1人です

✓ 推薦で出願しても一般入試にも出願できます。一般の準備を止めないことが最大のリスク対策です

📌 慶應義塾高校の推薦入試の出願条件(2027年度)

学校の「募集要項(2027年4月入学生)」に書かれている推薦の出願資格のうち、中学生のご家庭に関係する部分をまとめました。すべてを満たす必要があります。

条件内容
志望本校が第一志望である者
推薦最後に在籍している学校の校長の推薦を受けた者
成績出願時において、中学3年次の9教科の成績合計が5段階評価で38以上
活動中学校時代に、運動・文化芸術活動などにおいて相応の成果を上げた者
その他2027年3月31日までに中学校を卒業見込み/国内の高等学校に在籍したことがない/本校の過去の入試で出願資格を持ったことがない など

出典:慶應義塾高等学校「募集要項/出願書類」(2027年4月入学生)。募集人員は推薦が約40名、一般が約330名(帰国生若干名を含む)。

ここがポイント

塾高の推薦は、学力(内申)と活動の成果の両方が出願条件になっています。「内申38以上の子なら誰でも出せる推薦」ではありません。部活動・コンクール・課外活動など、中学校時代に何をやってきたかを書類で示せることが前提です。

🗓 選考の流れと日程

段階内容・日程(2027年度)
Web出願2026年12月1日9:00〜2027年1月11日13:00
書類の郵送2027年1月14日のみ(簡易書留・配達日指定郵便に限る・必着)
第1次選考書類審査。発表は1月22日13:00〜
第2次選考面接・作文。1月23日(第1次合格者のみ)
合格発表1月24日13:00〜(合格確認サイト)
入学手続1月26日消印有効(簡易書留で郵送)

合否は「面接、作文、出願書類などを総合的に評価し、選考する」と要項に書かれています。

書類の郵送は1日しか受け付けません。しかも配達日を指定する郵便に限られています。調査書や推薦書は中学校の先生に作っていただく書類なので、学校側の準備が間に合うように早めにお願いしておくことが大切です。

出願で提出する書類

書類誰が用意するか
入学志願書本人・保護者
推薦書/入学志願者調査書中学校
活動記録報告書本人
活動記録証明書類貼付用紙本人(賞状・大会記録などの写しを貼る)
保護者による志願者紹介文保護者
志願者をよく知る方による志願者紹介文部活動の顧問・習い事の先生など

保護者の方が書く紹介文と、ご家族以外の方が書く紹介文の2つの「他人から見たお子さま」が求められているのが、塾高の推薦の大きな特徴です。

📊 数字で見る推薦入試(2026年度の実績)

推薦一般
出願者数121名1,487名
第1次試験 受験者数(書類審査)1,403名
第1次 合格者数60名―
第2次試験 受験者数60名―
合格者数41名525名
入学予定者数41名279名

出典:慶應義塾高等学校「入試結果」2026年度入試概況。

推薦は書類審査の段階で出願者のおよそ半分に絞られ、最終的な合格は出願者のおよそ3人に1人でした。つまり、第2次の面接・作文にたどり着く前に、書類で勝負の半分が決まっているということです。

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⚠️「38あるから大丈夫」と考えてはいけない3つの理由

138は「出願の入口」にすぎない

要項の条件は38以上の内申だけでなく、第一志望・校長推薦・活動の成果がそろって初めて出願できます。38は合否を決める点数ではなく、出願するための最低条件です。

2書類審査で約半分が不合格になる

2026年度は121名が出願し、第1次を通過したのは60名でした。内申38以上の子どうしで比べられるので、内申の高さだけでは差がつきにくいと考えるのが自然です。ここからは推測ですが、差がつくのは「活動の中身が具体的に伝わる書類になっているか」だと考えています。

3一般入試の準備が止まると、両方を落とす

要項には「推薦入学試験出願者でも、一般入学試験または帰国生入学試験に出願することができる」とあります。一般の筆記試験は2027年2月10日で、国語・英語・数学(各60分・各100点)です。合格最低点や平均点は公表されていません。推薦の準備に時間を取られて、一般の過去問演習が遅れるのがいちばん避けたい失敗です。

✅ 書類で伝わる子・伝わらない子

ここからは、推薦書類の指導をしてきた経験にもとづく見方です(学校が公表している基準ではありません)。

伝わりやすい書類

○ 「何をしたか」だけでなく、どんな工夫をして、何が変わったかまで書けている

○ 賞や記録がある場合は、証明できる写しがそろっている

○ 保護者の紹介文と、顧問・先生の紹介文で、同じ人物像が見える

○ 「なぜ塾高なのか」が、学校の特徴と自分の経験で説明できる

伝わりにくい書類

× 活動名と役職を並べただけで、中身が見えない

× 紹介文どうしで人物像がばらばら

× どの学校にも出せる志望理由になっている

🚫 保護者の方へ:やってしまいがちなこと

ここは注意してください

× 紹介文をほめ言葉で埋めてしまう。読み手が知りたいのは「どんな子か」が分かる具体的な場面です

× 賞状や大会記録の写しを探すのが出願直前になる。数年前のものは見つからないことがあります

× 「推薦がダメなら一般」と後回しにする。一般は推薦の合格発表から2週間あまりで本番です

× 紹介文を書いてくださる方への依頼が遅れる。先生も忙しい時期です

📝 中3のいま、この順番で進めてください

1

成績を確認する

出願時点の中3の9教科合計が38以上になるかを、通知表で確認します。実技教科も合計に入ります。

2

活動の証明をそろえる

賞状・大会の記録・表彰の写しなど、活動記録証明書類に貼るものを集めます。

3

紹介文をお願いする相手を決める

顧問の先生や習い事の先生など、「志願者をよく知る方」に早めにお願いします。

4

作文と面接の練習を始める

自分の活動を、具体的な場面で短く話せるようにします。

5

一般入試の過去問は並行して進める

推薦の準備と同時に、国語・英語・数学の過去問演習を止めないことが合格の保険になります。

❓ よくある質問

Q.慶應義塾高校の推薦は、内申38あれば出願できますか?

A.38は条件のひとつです。ほかに「本校が第一志望」「中学校長の推薦」「運動・文化芸術活動などで相応の成果を上げた」などの条件をすべて満たす必要があります。

Q.推薦に筆記試験はありますか?

A.ありません。第1次選考が書類審査、第2次選考が面接・作文です。

Q.推薦で不合格になったら、一般入試は受けられますか?

A.受けられます。要項に「推薦入学試験出願者でも、一般入学試験または帰国生入学試験に出願することができる」と書かれています。一般の筆記試験は国語・英語・数学の3教科です。

Q.推薦の倍率はどのくらいですか?

A.2026年度は出願121名に対して合格41名で、出願者のおよそ3人に1人が合格しました。第1次の書類審査で60名に絞られています。

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出典(2026年9月に確認)

・慶應義塾高等学校「募集要項/出願書類」

・慶應義塾高等学校「入試結果」

入試制度・日程・基準は年度ごとに変わります。出願前に必ず学校の最新の募集要項でご確認ください。

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